ボボボーボ・ボーボボ(漫画・アニメ・舞台)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボボボーボ・ボーボボ』とは2001年より澤井啓夫が『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。西暦300X年の未来の地球を舞台に、人々の毛を刈るマルハーゲ帝国を倒すべくボーボボと個性的な仲間達が戦いを繰り広げていくバトル兼ギャグ漫画。ボーボボが味方を唐突に殴る、敵を謎の世界に引き込んで倒す等の理解不能なストーリー展開がされる。2007年まで連載し、連載終了後の2019年にゴールデンボンバーと共にMステにて出演、2024年には舞台化される等、大きな話題を呼んでいる。

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『ボボボーボ・ボーボボ』の概要

『ボボボーボ・ボーボボ』とは澤井啓夫原作のギャグ漫画で、2001年から第1部が『週刊少年ジャンプ』12号から2005年の50号にて、第2部が2006年の3号から2007年の31号まで連載した。単行本は全28巻で、話数は全303話である。略称は「ボーボボ」。

2002年から2004年頃にかけて、本作はゲーム化されている。当時現役だったゲームボーイアドバンス、PlayStation 2、ゲームキューブで発売。また2004年から2005年まで、カードゲームが販売されている。

2003年11月8日から2005年10月29日までテレビ朝日系列でアニメ化もされている。話数は全76話と総集編の1話。原作の「闇皇帝編」までが描かれた。

連載終了から十数年後、2024年10月23日から31日にシアター1010にて舞台化され、大きな話題を呼んだ。

西暦300X年の未来の地球。世界の大半はマルハーゲ帝国(アニメ版ではマルガリータ帝国)に支配されていた。帝国の支配者ツルツルリーナ・4世は自身の支配力を示す為、人々の髪の毛を抜き取る「毛狩り」を実行。その実行部隊である毛狩り隊により、人々は毛を狩られていた。そんな世紀末の中、人類の髪の自由と平和を守るべく、毛の王国の生き残りにして鼻毛真拳伝承者のボボボーボ・ボーボボが立ち上がる。

本作では「真拳使い」という特殊能力で戦闘が行われる。ボーボボは鼻毛真拳という鼻毛(時々鼻毛とは関係無い技)を駆使して敵を倒していった。彼は個性的な仲間達と共に、毛狩り隊を次々と倒していく。

第1部ではマルハーゲ帝国四天王、ギガ率いる「サイバー帝国」、先代であるツルツルリーナ・3世率いる「旧毛狩り隊」、闇の世界から出てきた「裏マルハーゲ帝国」、ボーボボの兄達が率いる「毛の王国」等様々な敵が登場した。ボーボボは仲間を盾にする、融合する又は仲間を敵に投げ付けて攻撃する等の滅茶苦茶な戦いを繰り広げ、強敵を倒していく。

第2部では、1部で倒したツルツルリーナ・3世が、パワーアップして「ネオ・マルハーゲ帝国」を建国。再び世界を支配する。ボーボボ達もパワーアップしてネオ・マルハーゲ帝国と戦うのであった。

本作のストーリーは「子供が見たら頭がおかしくなる」と称される程、突拍子な展開が多い。更にキャラクターの設定に整合性が無く、本作をより理解不能な作品にしている。ただ、強引な展開や型破りで破天荒な作風が本作の魅力であり、シュールでカオスな世界観を生み出している。

『ボボボーボ・ボーボボ』のあらすじ・ストーリー

毛狩り隊ブロック基地編

西暦300X年、地球はマルハーゲ帝国に支配された。皇帝ツル・ツルリーナ4世は自らの力を誇示すべく、全人類の毛を狩り取る「毛狩り」を開始。人類は「毛狩り隊」によって毛を狩られていた。その時、人類の髪の自由と平和を守る為、ボボボーボ・ボーボボが立ち上がる。ボーボボは毛の王国の生き残りであり鼻毛真拳伝承者である。
ボーボボはビュティー、首領パッチといった個性的な仲間達と共に、毛狩り隊の基地を次々と潰していく。ビュティーは本作のメインヒロインの少女である。首領パッチはハジケ組というハジケリスト集団の首領である。

軍艦編

旅を続けるボーボボの前に、軍艦が立ちはだかる。軍艦はボーボボと同じ毛の王国の生き残りであり、同じ鼻毛真拳の使い手にして彼の親友である。だが軍艦はマルハーゲ四天王として君臨し、ボーボボの前に立ち塞がる。軍艦の策略により、ビュティーが人形にされて誘拐されてしまった。ボーボボはビュティーを救い出す為、かつての親友軍艦に挑んでいく。

プルプー、Zブロック基地、ハジケブロック基地編

軍艦を倒しビュティーを救い出したボーボボ一行は、マルハーゲ四天王の一人プルプーを倒し、更に毛狩り隊Zブロック基地を攻略する。そしてボーボボ一行はハジケブロックに辿り着く。ハジケブロックはハジケリスト達によって構成された毛狩り隊の基地である。そこでボーボボはキング・オブ・ハジケリストのライスと戦う事となる。ライスは首領パッチの後輩で米真拳の使う好青年である。激闘を繰り広げる両者であったが、ボーボボは勝利を収めた。そしてライスが善人であった事が判明し、両者の間に絆が芽生える。だがライスの首に刻まれた殺印が発動し、彼の命を蝕み始めた。殺印はマルハーゲ四天王の1人OVERによって刻まれたものであり、彼を倒さなければライスは死んでしまう事が判明する。ボーボボ一行はライスを救うべく、OVERの居城へと乗り込むのであった。

OVER編

ボーボボ一行は数々の死闘を潜り抜け、マルハーゲ四天王の一人OVERと交戦する。OVERは同じマルハーゲ四天王の軍艦とプルプーを上回る強さを持ち、仲間を切り捨てる冷酷な人物である。ボーボボに敗北した軍艦は、彼に粛清されていた。

ボーボボは仲間との連携プレイ(仲間を盾にしたり、投げつけたりして犠牲にする)により、OVERを追い詰める。だがOVERの封印が解放され、彼は真の姿である魚雷ガールに変身した。魚雷ガールはあらゆるボケを封殺する、伝説のボケ殺しの生き残りである。その圧倒的な力の前にボーボボ達は苦戦したが、領域展開系の鼻毛真拳により魚雷ガールを打ち倒した。

ハレクラニ編

OVERを倒したボーボボの前に、マルハーゲ四天王最後の1人ハレクラニーが立ちはだかる。ボーボボ一行はハレクラニーを打倒すべく、「ハレルヤランド」に乗り込んだ。

数多の死闘を切り抜け、ボーボボはハレクラニーの元へ辿り着く。だが彼のゴージャス真拳の前に、ボーボボは苦戦を強いられた。だがボーボボはアフロから武藤遊戯を召喚し、遊戯の切り札「オシリスの天空竜」で起死回生に成功する。遊戯は高橋和希著『遊☆戯☆王』の主人公である。今回、コラボで友情出演を果たした。ボーボボは、ダメージを負ったハレクラニーに鼻毛真拳を炸裂させ勝利を収める。こうしてマルハーゲ四天王は全て倒された。

ギガ編

マルハーゲ四天王が全滅し、焦ったツル・ツルリーナ4世はギガに助力を求めた。ギガはマルハーゲ帝国と肩を並べる凶悪な都市国家「サイバー都市」の帝王である。

ギガは「真拳狩り」と称し、部下を使って真拳使いを次々と攫っていく。ヘッポコ丸は攫われてしまい、ギガによってオブジェにされてしまった。ヘッポコ丸はボーボボの仲間の少年である。ボーボボはサイバー都市に乗り込み、ギガを倒してヘッポコ丸を救い出した。

旧毛狩り隊編

ツル・ツルリーナ3世とその配下たちがコールドスリープの封印から目覚める。ツル・ツルリーナ3世はマルハーゲ帝国の先代皇帝であり旧毛狩り隊(3世世代)、現毛狩り隊(4世世代)より凶悪な力を持つ。

3世率いる旧毛狩り隊は、毛の王国の生き残り
を捜索し始める。ボーボボ一行はこれを迎え撃ち、3世率いる旧毛狩り隊を打ち倒した。

裏毛狩り隊、闇皇帝編

マルハーゲ帝国では、50年に一度の新皇帝決定戦が行われる。最後まで勝ち残った者が、マルハーゲ帝国の帝王となる。ボーボボ一行は、参加資格の無い者が資格を得るための討伐標的として設定され、狙われた。だがボーボボ一はこれを打倒マルハーゲ帝国の好機と捉え、大会に殴り込みを仕掛ける。

大会に攻め込んだボーボボは、かつての強敵達と死闘を繰り広げていく。その時、突如闇の世界から「裏マルハーゲ帝国」が大会に乱入する。裏マルハーゲ帝国は「闇皇帝」ハイドレートが率いる帝国で、地上の人類の抹殺を目論んでいた。ボーボボはかつての強敵達と手を結び、裏マルハーゲ帝国と死闘を繰り広げていく。そしてハイドレートを倒し、地上に平和を取り戻した。更にボーボボに恐れを成した現皇帝ツル・ツルリーナ4世は逃走し、マルハーゲ帝国は崩壊する。

毛の王国編

マルハーゲ帝国が崩壊し、ボーボボは故郷「毛の王国」に戻る。そこでは兄ビビビービ・ビービビが中心となり、新しい毛の王国を作っていた。ビービビはボーボボの兄であり、毛の王国を手に入れる為に毛狩り隊に襲撃させて滅ぼさせている。ビービビはボーボボにも新しい毛の王国に従属するように求めるが、彼はこれを拒否し敵対関係となった。

ビービビは圧倒的な力でボーボボを倒した。だが、彼はあの世でパワーアップして復活し、ビービビを倒すのであった。

第2部(真説)編

ボーボボに倒されたビービビ。彼のエネルギーの源「毛玉」は、ツル・ツルリーナ3世に奪われてしまう。

ツル・ツルリーナ3世は毛玉の力を使い、パワーアップを果たす。そして「ネオマルハーゲ帝国」を新たに作り、再び世界征服をすべく毛狩り隊に代わる新たな組織「ケガリーメン」を組織した。ボーボボは更なる強敵との戦いの為、仲間達と別れて修行に励む。

1年後、パワーアップしたボーボボは仲間達と再び集い、ネオマルハーゲ帝国と死闘を繰り広げた。そしてツル・ツルリーナ3世を倒し、世界と毛の平和を取り戻した。

『ボボボーボ・ボーボボ』の登場人物・キャラクター

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