Dr.コトー診療所（漫画・ドラマ・映画）のネタバレ解説・考察まとめ

彩佳の母親で正一の妻である。兵庫県神戸の出身で、幼稚園で働いていた時に正一に一目惚れされ、猛アタックされた。両親に反対されながらも、駆け落ち同然で正一と結婚して島で暮らし始める。祭りの日に脳内出血で頭痛を訴えて突然倒れ、帰宅した彩佳に発見される。コトーの手術により一命はとりとめたものの、右半身が麻痺し、言葉が喋れず車いす生活になる。リハビリを懸命に行うも自身のせいで正一や彩佳などを苦しめていると感じ、「死にたい」とノートに書いてしまう。しかしコトーに励まされて生きる気力を取り戻し、リハビリによってゆっくり会話ができるようになり、杖を使って歩行や料理ができるまでに回復した。

坂野ゆかり（さかのゆかり／演：桜井幸子）

坂野孝（さかのたかし）の妻である。本土のサラリーマンの娘で、反対されながらも島に嫁いだ。優しく面倒見の良い性格で、妊娠中に風邪で体調を崩す義母の面倒を見ようとした際に子燗発作を起こして倒れた。コトーは母体を優先して子供を諦めようとしていたが、手術の前に彼女が「赤ちゃんを殺さないで」と懇願したため、受け入れ先の病院を探し出してヘリで彼女を搬送し無事母子共に命を取り留めた。だが3年後、末期がんとなり余命3ヵ月と宣告される。一時は絶望していたが、抗がん剤治療によって奇跡的に回復し、一命を取り留めた。

坂野孝（さかのたかし／演：大森南朋）

ゆかりの夫で役場で働いている。課長である正一の部下。ゆかりが病気になった際は絶望しながらも懸命に支えた。

山下明夫（やましたあきお／演：今福將雄）

農業を営む長老で、島民たちからは「あきおじ」と呼ばれている。明るく元気で藁草履やカボチャやスイカなどを作っている。コトーのことを信頼しているため、ガンが判明した際はコトーに手術してほしいと頼んでいた。しかしガン細胞が全身に転移していたことから、手術ができなかった。それでも本人にはそのことを伝えず、自宅療養を行うが、病気が悪化して亡くなった。その後、家族が彼が作った藁草履と手紙をコトーに送った。

昭栄大学附属病院関係者

原沢咲（はらさわさき／演：石田ゆり子）

コトーの元同僚で、昭栄大学附属病院の産婦人科医である。コトーが妊娠していたゆかりのことについて、電話で尋ねていた。島の診療所に赴任したコトーのことを不思議に思っていたが、彼が診療所で働く姿を見てそこにいる意味を理解した。その後、大学病院の同僚に誘われてアメリカへと飛び立った。

三上新一（みかみしんいち／演：山崎樹範）

昭栄大学附属病院の消化器外科の医師である。研修医時代にコトーと一緒に当直を任されたことがあったが、急患が2人訪れ、経験が少ないにもかかわらずコトーに重症患者を任されてしまう。さらにコトーに「ミスは勘弁してくれ」と言われたことで、追い込まれて逃げ出してしまい、患者を死なせてしまった。後に島を出てきたコトーと再会しパートナーとして共に手術を行った際は、コトーを失脚させようと悪性の腫瘍が転移していることを伝えなかった。しかしコトーが見事な腕でその窮地を切り抜けたため、彼の腕を見くびっていたことを謝罪。コトーにも過去のことを謝られていた。その後、コトーが執刀した手術の会見にて教授が手術が成功したことを自分の手柄にしようとした際、真実を話してそれを阻止した。それから大学病院を辞め、北海道の礼別島で診療所の医師となる。コトーが彩佳の手術で診療所を離れた際は、コトーの代理で志木那島の診療所にやってきた。

青華大学医学部附属病院関係者

鳴海慧（なるみけい／演：堺雅人）

青華大学医学部付属病院の消化器外科医である。彩佳の主治医で、コトーとは明林大学からの知り合い。彩佳が乳がんの検査に来た際はコトーに連絡して、彼女が検査に来たことを知らせていた。冷静沈着だが冷たい雰囲気で、彩佳の病状を聞きに来た正一に対し、生存率で彩佳の手術の成功率を語り正一が憤っていた。数年前に妻の手術を担当したが、冷静にオペを行うことができず失敗してしまい、現在寝たきり状態の妻を家で面倒見ている。そのため身内のオペはやめた方が良いとコトーに忠告した。コトーが彩佳の手術中に取り乱してしまった際は、「患者が星野彩佳であることを忘れろ」と声を荒げ、コトーを冷静にさせて手術を成功させた。

その他の島民たち

山下一夫（やましたかずお／演：納谷真大）