天皇の料理番(2015年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『天皇の料理番』とは、宮内省大膳職司厨長を務めた秋山徳蔵の生涯をモデルとしたドラマで、TBSテレビ60周年特別企画として制作された。2015年4月に放送され、脚本は森下佳子が担当する。主演は佐藤健で、黒木華や桐谷健太などが出演している。秋山篤蔵は両親に海産物問屋の松前屋の婿養子にさせられ、そこの跡取りとして働き始める。そんな彼があることをきっかけに、日本一の料理人になるという夢を持ち、奮闘するという物語。平均視聴率は14.9%を記録し、東京ドラマアウォード2015などで数々の賞を受賞した。
『天皇の料理番』の概要
『天皇の料理番』とは、TBSテレビ60周年特別企画として2015年4月26日から7月12日まで毎週日曜21時に、TBS系の日曜劇場枠で放送されたドラマ。杉森久英の小説が原作で、宮内省大膳職司厨長を務めた秋山徳蔵の生涯をモデルとしている。『世界の中心で、愛をさけぶ』や『白夜行』などを担当する森下佳子が脚本を手掛けた。主演は佐藤健。その他、黒木華や桐谷健太、鈴木亮平などが出演している。片田舎のやんちゃな青年が日本一の料理人になることを夢見て奮闘し、様々な苦難を乗り越えて、天皇の料理番になる姿が描かれている。本作の平均視聴率は14.9%を記録し、東京ドラマアウォード2015で連続ドラマ部門・グランプリや主演男優賞、主演女優賞を獲得するなど、多くの賞を受賞した。
福井県武生村に生まれた秋山篤蔵(あきやまとくぞう)は、幼い頃からやんちゃな性格で問題を起こし、両親に入れられた寺も破門となってしまった。頭を悩ませた両親は篤蔵を海産物問屋の松前屋の婿養子にさせ、彼はそこの跡取りとして働き始める。そんなある日、篤蔵は鯖江連隊の厨房で炊事軍曹の田辺祐吉(たなべゆうきち)と出会う。そして、祐吉が揚げたカツレツを食べた篤蔵は強い衝撃を受け、こっそり祐吉が働く厨房に通って料理の基礎を習い始めた。だが、そのことが篤蔵の妻である高浜俊子(たかはまとしこ)の父・高浜金之介(たかはまきんのすけ)に知られてしまう。激怒した金之介は篤蔵を離縁させようとするが、俊子の思いから白紙になる。しかし、料理人の夢を捨てきれない篤蔵は、家を飛び出し上京。料理人への道を踏み出すのだった。
『天皇の料理番』のあらすじ・ストーリー
料理人の道を志す篤蔵
明治37年、福井県武生村に生まれた秋山篤蔵(あきやまとくぞう)は、幼い頃からやんちゃな性格だった。そのため、仏門に修行に入った寺でも悪行をしでかして、破門を言い渡されてしまう。そんな篤蔵の身を案じた父の秋山周蔵(あきやましゅうぞう)は、彼を昆布問屋の松前屋の婿養子にさせることにした。そして、高浜家の長女である高浜俊子(たかはまとしこ)の婿となった篤蔵は、松前屋の跡取りとして働き始める。そこで意外な才能を発揮する篤蔵に、俊子の父である高浜金之介(たかはまきんのすけ)も彼を一目置くようになった。
そんなある日、篤蔵は鯖江連隊の厨房で働く炊事軍曹の田辺祐吉(たなべゆうきち)と出会う。そこで、祐吉に勧められて初めてカツレツを食べた篤蔵は、強い衝撃を受けた。それをきっかけに、篤蔵はこっそり祐吉の働く厨房に通い、料理を習い始める。そして、料理の楽しさに目覚めた篤蔵は、日本一の料理人になるという夢を抱き始めた。しかしそんな矢先、篤蔵は金之介に仕事をサボって、祐吉の元へ行っていることがバレて怒られてしまう。カッとなって家を飛び出した篤蔵だが、俊子が彼を連れ戻した。だが、篤蔵は料理人の夢を諦めることができず、勝手に家を飛び出して上京しまう。金之介は激怒して篤蔵と俊子を離縁させようとしたが、俊子の説得でそれは白紙となった。
一方、篤蔵は日本大學法律科に通う兄の秋山周太郎(あきやましゅうたろう)の下宿先に、住まわせてもらうことになる。「大日本帝国一のコックになる」と豪語する篤蔵だが、周太郎は何をやっても長続きしたことがない彼を、信用していなかった。しかしその後、篤蔵の言動から料理人への熱い思いを感じ取る。そのため、周太郎は指導教授の桐塚尚吾(きりづかしょうご)の計らいもあって、篤蔵に一流西洋料理店である華族会館で働くことを勧めた。
日本一の料理人への第一歩
華族会館で働けることになり、喜ぶ篤蔵だったが、現実は厳しいものだった。下働きの篤蔵は朝から晩まで、ひたすら厨房を掃除し、洗い物をするだけで料理を勉強することなど到底できなかったのだ。そのため、篤蔵は同じく住み込みで下働きをする、松井新太郎(まついしんたろう)や山上辰吉(やまがみたつきち)に愚痴をこぼし、やる気をなくしていく。しかし、料理長の宇佐美鎌市(うさみかまいち)に「料理は真心だ」と教えられた篤蔵は改心。そして、みんなの作業を観察しているうちに機転が利くようになり、仕事も面白くなっていった。
そんな中、家を出ていったきり戻ってこない篤蔵にしびれを切らした金之介は、離縁届を篤蔵の両親に突きつける。しかし、俊子は「篤蔵に離縁届の判を押してもらいたい」と申し出て、篤蔵のいる東京へと向かった。そして、俊子と再会した篤蔵は、宇佐美の計らいで彼女に料理を振舞った。料理に対する真剣な態度の篤蔵を見た俊子は、彼に「離縁した方が良い」と切り出す。そんな矢先、俊子が篤蔵の子供を身ごもっていることが判明。それでも、俊子は「自分1人で何とかする」と言って、地元に帰ってしまった。篤蔵は悩んだが、俊子と子供を養うことを決意し、早くシェフになってお金を稼ごうと考える。そこで、篤蔵は財布を拾ったことで知り合った英国公使館のシェフである五百木竹四郎(いおぎたけしろう)に、修業をさせてほしいと頼み込んだ。そして、こっそり英国公使館で修業を始めた篤蔵は料理の腕が磨かれ、華族会館でも評価が上がって野菜係に任命される。おかげで月給が増えた篤蔵は、俊子に手紙で自分の思いを伝え、少ないながらもお金を送る。それを見た俊子は涙を流して喜び、離縁の話もなくなった。
そんな中、華族会館の野菜係である荒木(あらき)は篤蔵が評価を上げていることに嫉妬し、嫌がらせを始めた。宇佐美たちには嘘をついて英国公使館へ行っていた篤蔵だが、荒木はその行動を疑い、辰吉に篤蔵を尾行させる。そして、辰吉は篤蔵が英国公使館に行っていることを知ってしまう。しかし、辰吉は篤蔵を庇って、荒木にはそのことを黙っていた。だが、料理の腕を認められる篤蔵を羨んでいた辰吉は、結局荒木に彼が嘘をついていることをバラしてしまう。それをきっかけに篤蔵は華族会館をクビになり、英国公使館も去ることとなった。
その一方で、兄の周太郎の病が発覚し、彼は静養のために武生に帰ることになる。周太郎の手紙を読んだ篤蔵は、改めて真剣に料理人の道を進むことを決意した。その後、篤蔵は偶然立ち寄った洋食屋「バンザイ軒」で運良く雇ってもらえることになり、そこで住み込みで働き始める。そして、料理を作らせてもらえる喜びや客に喜んでもらえる幸せを噛みしめ、手ごたえを感じた。そんな矢先、俊子が流産したことを知った篤蔵は、慌てて彼女の元へと向かう。すると、金之介は篤蔵に俊子と離縁するよう要求してきた。しかし、彼女と別れたくない篤蔵は金之介を納得させるため、店を出すことを決意。両親に出店資金が欲しいと掛け合うが、相手にされなかった。だが、俊子は自分がいたら篤蔵が自由に夢を追うことができないと考え、彼を突き放して離縁させる。ムキになった篤蔵は「パリに行って誰もがひれ伏すような料理人になる」と意気込み、再び両親にお金をせがむ。激怒した父の周蔵は、篤蔵を勘当してしまった。
その後、東京に戻った篤蔵はパリを夢見ながら地道に励み、新メニューのフランスカレーを開発する。フランスカレーは評判となり、バンザイ軒に行列ができるほど大人気となった。だが、そのうちフランスカレーは飽きられ、客足は遠のいてしまう。それでも、篤蔵はバンザイ軒の主人にヒントをもらい、客1人1人と向き合うことを学んだ。そんな中、篤蔵の母である秋山ふき(あきやまふき)が篤蔵の元を訪れる。そしてふきは、周太郎が周蔵に掛け合い、篤蔵がパリへ行くための資金を作ってくれたことを伝える。周太郎は病魔に冒されて余命がわずかであるため、篤蔵に自分の分まで夢を託したいと考えていた。その思いを知った篤蔵は、周太郎から託されたお金を少しも無駄にしたくないと考える。そのため、彼はフランス語を勉強しながら築地の精養軒で3年間修業を積んだ。そして、家族や宇佐美たちの期待を一心に背負って、篤蔵はパリヘと向かった。
篤蔵が天皇の料理番へ
パリヘ発った篤蔵は、周太郎の指導教授である桐塚の紹介状を手に、日本大使館の粟野慎一郎(あわのしんいちろう)の元を訪れる。そこで、篤蔵が働き口として紹介されたのは、一流ホテルのオテル・マジェスティックの厨房だった。だが、篤蔵はそこでコックの世界以上に、人種の壁の厳しさを知ることとなる。初日から屈辱的な扱いを受けて必死に耐える篤蔵だったが、日本で鍛えられた包丁さばきを披露し、コックたちを驚かせた。それをきっかけに徐々に評価を上げた篤蔵は、小僧から肉係に昇進したが、給料は上がらなかった。実はフランスでは料理人の組合であるユニオンに入らなければ、料理人として認められず、給料が上がらないのだ。しかし、日本人はユニオンに入ることが困難だったため、篤蔵は泣き寝入りするしかなかった。それでも、篤蔵はめげずに難しかったフランス料理の味付けのコツをつかみ、料理長のジャン・バトゥルに認められていく。ところが、嫉妬した小僧のアレベールが篤蔵に嫌がらせをするため、彼が宇佐美から託された大切な牛刀を折ってしまう。我慢の限界に達した篤蔵は、アレベールに牛刀を突き付けて激怒した。その後、クビになることを覚悟した篤蔵は粟野の元へ行き、他の職場を紹介してほしいと頼もうとする。しかしそこへ、ジャン・バトゥルがやってきて「辞めないでほしい」と篤蔵を説得。それと同時に、粟野がジャン・バトゥルと交渉したことにより、篤蔵はユニオンに加入することとなった。
それから3年後、篤蔵は頭角を現し、フランスの最高峰であるオテル・リッツに転職。フランス料理の革命児であるオーギュスト・エスコフィエの元で働き、給料はその年齢の男子としては破格のものとなった。その一方で、篤蔵は画家になるためパリにやってきた新太郎と、大食い大会で知り合ったフランソワーズと共に同棲生活を始める。そんな中で、篤蔵は日本大使館から天皇の料理番への就任を要請される。篤蔵は悩んだ末に、それを引き受けることを決意。新太郎やフランソワーズとの別れを惜しみながらも、日本に帰国した。そして秋山家に向かった篤蔵は、周太郎に天皇の料理番になること、大日本帝国一のシェフになったことを報告する。それを聞いた周太郎は感激し、涙を流した。さらに、篤蔵はパリに行かせてくれた両親にも、頭を下げて感謝した。
その後、バンザイ軒で下宿させてもらうこととなった篤蔵だが、そこに俊子も住んでいることが判明する。実は俊子は呉服屋の後妻となったものの、もらい子の本当の母親が会いに来ることに居たたまれなくなり、離縁状を置いて家出していた。そして、彼女は篤蔵の生き方に倣って自分らしく生きるため、産婆として働いていた。再会した2人は言葉を交わす中で、再び惹かれ合っていく。
それから、篤蔵は宮内省の大膳寮で、宮中の料理を取り仕切る厨司長に任命される。さらに、篤蔵は大膳頭の福羽逸人(ふくばはやと)から、天皇即位の大御礼の献立を頼まれた。その料理で諸外国に日本の文化水準を判断される上、2000人分の料理を作らなければならないと知った篤蔵は頭を悩ませる。そんな中、宇佐美と再会した篤蔵は彼からヒントを得て1か月かけて、ようやく献立を完成させた。トラブルに見舞われることもあったが、篤蔵が考えた料理は外国の賓客から称賛された。そして周太郎は布団に横たわったまま、家族から篤蔵の新聞記事を読み聞かされ、微笑みながら息を引き取る。篤蔵はそのことを電報で知り、涙を流すのだった。
料理人としての人生に幕を閉じる篤蔵
その後、篤蔵は俊子と再婚し、数年で子供を3人授かった。しかし、長男の秋山一太郎(あきやまいちたろう)は、篤蔵の料理人の仕事をろくでもない人間がやるものだと思っていた。だが、篤蔵は天皇の料理番をやっていることから自分の仕事を詳しく説明することができず、一太郎は彼に不信感を抱く。そんな中、篤蔵の仕事中に突然関東大震災が発生。あちこちの建物が崩壊する大惨事となり、篤蔵は自宅のことが心配になる。だが、「篤蔵より長生きする」と言っていた俊子を信じて彼は被災者を救うことを優先し、炊き出しを行う。家族のことが気がかりだった篤蔵だが、広場に避難していた一太郎を見つけ、家族の無事を確認して安堵した。それをきっかけに、一太郎は篤蔵が宮内省の役人として働いていることを知る。そして、篤蔵が働いている姿を見た一太郎は考えを改め、料理人をする篤蔵を誇りに思うのだった。
それから数年後、俊子が突然倒れてしまう。医師からは俊子が心不全を起こしたと診断され、安静にするよう告げられた。篤蔵は料理を作って懸命に俊子の看病をするが、彼女は日に日に衰弱していく。俊子は子供たちに様々な助言をして、自らの死期に備える。そして、年が明けた直後、俊子は篤蔵に看取られながら息を引き取った。落胆する篤蔵だったが、俊子の真心がしっかり子供たちの中で生き続けていることを知り、奮起する。そして、篤蔵は俊子の形見である鈴を握りしめ、気持ちを新たに大膳寮へと向かうのだった。
時はしばらく経ち、戦争の影響で食品が配給制となったことから、昭和天皇は自ら国民と同じ配給された食事をとることを選ぶ。そのため、篤蔵は少ない食料を何とか工夫して調理した。その後、日本はアメリカを中心とする連合国に敗戦し、GHQによる統治が始まる。宮内省から、昭和天皇が裁判にかけられる可能性があることを聞いた篤蔵は、天皇の料理番としてできることを模索。そして、天皇に恥をかかせないようなおもてなしがしたいと考えた篤蔵は、GHQに自らの勝手使いを申し出る。料理以外の仕事も進んでこなす篤蔵だったが、GHQから日本や天皇に対する侮辱的な言動もされ、怒りで我を忘れそうになることもあった。それでも、今まで料理人の夢を応援してくれた周囲の人々のことを思い出し、必死に耐えた。
そんな中、GHQとその家族の集まりの場で接待することになった篤蔵は大膳寮や宇佐美、辰吉などに協力してもらい、料理を振舞った。しかし、そこでもGHQに侮辱的なことをされた篤蔵は強い憤りを覚える。それでも、俊子の形見の鈴を見て怒りを抑え込み、道化に徹してその場を乗り切った。それは、天皇のためなら何でもするという篤蔵の天皇への真心から出た行動だった。
その後、GHQは昭和天皇に戦争の責任はないと認め、篤蔵は天皇の料理番を続けることとなった。それから長い間、篤蔵は昭和天皇に仕える料理番として職務を全うした。そして、1972年10月18日に、篤蔵は58年という長い料理番人生に幕を下ろしたのだった。
『天皇の料理番』の登場人物・キャラクター
主要人物
秋山篤蔵(あきやまとくぞう/演:佐藤健)
秋山家の次男。やんちゃで癇癪持ちな性格。子供の頃から何をやっても長続きせず、「のくてぇ(バカな)子」と言う意味で「のくぞう」と呼ばれていた。婿養子にさせられ、松前屋の跡取りとして働いていたが、鯖江連隊の厨房でカツレツを食べたことがきっかけで、料理人の夢を抱くようになる。そして、修行のために妻の俊子を置いて上京し、華族会館の厨房で働き始めた。鼻の良さを生かしながら、努力を重ねて料理の腕を上げ、評価を上げていく。それから日本のみならずパリにも行って様々な店で修業を積み、宇佐美や周太郎、俊子など周囲の人々の後押しもありながら夢を追い続けた。そして、天皇の料理番となり、日本一の料理人になるという夢を果たす。様々な苦難もあったが、天皇の料理番として長い間職務を全うした。
高浜俊子(たかはまとしこ/演:黒木華)
高浜家の長女。篤蔵の妻。親同士の取り決めで、16歳の時に篤蔵と結婚する。生真面目で誠実な性格。いつも健気に篤蔵の夢を応援しており、父の金之介や周蔵が彼を非難しても、彼のことを庇い続けていた。だが、篤蔵との子供が流産したことをきっかけに彼のことを思って、離縁を決意。その後、呉服屋の後妻となった。しかし、もらい子の母親が会いに来ることが居たたまれず、家出をしてバンザイ軒で下宿を始める。そして、篤蔵のように自分らしく生きるため、産婆として働き始めた。その後、日本に戻ってきてバンザイ軒で下宿を始めた篤蔵と再会。再び惹かれ合った2人は再婚することになり、子供が生まれた。しかし、病に冒され、幼い子供を残して他界した。
松井新太郎(まついしんたろう/演:桐谷健太)
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『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。
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悪の教典(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『悪の教典』とは、2012年公開の日本のバイオレンス・ホラー映画である。監督は三池崇史で、貴志祐介の小説が原作。高校教師の蓮実聖司は、明朗快活で同僚や生徒にとても頼りにされていた。しかしその正体は他人への共感能力に欠けたサイコパスで、自身の邪魔になる人間は躊躇なく殺してきた男だった。そしてある出来事でこれまでの罪が暴かれそうになり、蓮実は校内の人間を全員始末することを決める。この作品は蓮実というサイコパスの生き方や、その周りで生きようともがく人間の命がけの戦いから目が離せない物語となっている。
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ホットロード(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホットロード』とは『別冊マーガレット』で1986年から連載された、漫画作家紡木たくによる少女漫画である。父親の写真のない家で育ち、ママに愛されていない、必要とされていないと孤独を抱えている少女宮市和希と、不良グループ同士の抗争やバイクで走ることに命を懸ける春山洋志が出会い、"愛情とは何か"、"命とは何か"に気づかされ失いかけた命が再生されていく物語である。漫画連載終了から約24年後の2014年『ホットロード』は映画化され、大ヒットを記録した。
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彼らが本気で編むときは、(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『彼らが本気で編むときは、』とは、家族の在り方やLGBT差別の問題について扱った、萩上直子監督のオリジナル脚本によるハートフル映画である。物語は、小学生のトモの母親が家出をしてしまうところから始まる。トモは母が帰ってくるまで面倒を見てもらおうと、叔父であるマキオの元へ向かうが、マキオは恋人であるトランスジェンダーのリンコと一緒に住んでいた。トランスジェンダーであるリンコにとまどうトモだったが、リンコの優しさやリンコを取り巻く人々との触れ合いを通して、心を開いていくストーリーとなっている。
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世界から猫が消えたなら(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『世界から猫が消えたなら』とは日本で作成されたドキュメンタリー要素のあるファンタジー作品である。2012年に発行された原作の『世界から猫が消えたなら』は、翌年の2013年に本屋大賞にノミネートされた。そして2016年3月に単行本と文庫本を含めた累計発行部数が101万5000部になり、同年の5月に映画が公開された。自分の身の周りから物が消え、それに関連した人間関係も同時に消えていく体験をするストーリーでは、主人公とともに人生において大切なものに気付くことができる映画となっている。
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HERO(2015年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。
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来る(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『来る』とは、第22回日本ホラー小説大賞に輝いた澤村伊智の小説『ぼぎわんが、くる』を実写化した日本のホラー映画である。公開初日に10万人を動員し、興行収入は1億3700万円のヒットとなった。 子煩悩で愛妻家だと評判の、田原秀樹の職場に謎の人物が現れる。その日から2年後、様々な怪奇現象が起こり、秀樹とその妻の香奈は得体の知れない何かに襲われる事になる。オカルトライターの野崎和浩に相談するが、野崎の手に終えるものではなかった。 怪奇現象と人間の怖さを描いた映画となっている。
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ラーゲリより愛を込めて(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラーゲリより愛を込めて』とは2022年12月9日に公開された日本の映画。主演は二宮和也。原作は辺見じゅんのノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』。 第二次世界大戦後のシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で、日本人捕虜の1人である山本幡男(やまもと はたお)が過酷な環境の中でも生きる希望を捨てず、家族の元へ帰れると信じ、仲間らを励まし続ける姿を描く。 希望を捨てない幡男の姿、捕虜仲間が幡男の遺書を家族に届けるため必死になる姿は見所だ。
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あさが来た(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『あさが来た』とは、幕末から明治にかけて活躍した実業家・教育者の広岡浅子をモデルとしたNHKの連続テレビ小説。2015年9月から2016年4月にかけて放送された。平均視聴率は23.5%で、朝ドラとしては2016年当時の最高記録となって話題に上った。 女性の社会進出が難しかった幕末から大正の時代に、女性起業家のパイオニアとして奔走した主人公・白岡あさの物語。銀行、生命保険会社、女子大学の設立という一大事業に邁進するあさと、彼女を支える家族、変化していく社会が描かれる。
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鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。
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大奥(2023年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『大奥』とはNHK総合の「ドラマ10」枠で放送された、よしながふみ原作のテレビドラマで、男女逆転した大奥を描く物語である。2023年1月10日から3月14日まで放送。2023年3月度のギャラクシー賞月間賞を受賞している。原作はよしながふみによる漫画『大奥』で、2004年から2021年まで白泉社『Melody』にて連載されていた。舞台は謎の疫病により男の数が激減した江戸時代の日本。世の権力が男から女へと移っていく様、女将軍と支える大奥の男たちの物語を描いている。
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クローズZERO II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『クローズZERO II』とは、漫画家の高橋ヒロシの作品『クローズ』を原作とした映画。前作『クローズZERO』で鈴蘭高校の覇権争いを制した滝谷源治たちと、ライバル校・鳳仙学園との間で抗争が発生。鈴蘭をまとめるために苦心する源治、彼に敗れて以降沈黙を貫く芹沢、2年前の仇を討つため虎視眈々と鈴蘭を狙う鳳仙の頭・鳴海の3人を軸にストーリーが展開される。葛藤を抱えながら喧嘩に臨む高校生達を描く。小栗旬や山田孝之、桐谷健太など人気俳優が多数出演したことでも話題となった。監督は三池嵩史。
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夜のピクニック(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『夜のピクニック』とは、恩田陸の青春長編小説『夜のピクニック』を原作としたヒューマンドラマである。「みんなで夜歩く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに特別なんだろう」をキャッチコピーにして、2006年9月30日に公開された。主人公の甲田貴子は、北高に通う高校3年生である。北高には、一昼夜かけて80㎞を歩く「歩行祭」という伝統行事があった。貴子は、高校生活最後の歩行祭で「同じクラスの西脇融と話をする」という1人だけの秘密の賭けをしていた。青春時代の輝きや、友人の大切さなどを感じる青春映画である。
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目次 - Contents
- 『天皇の料理番』の概要
- 『天皇の料理番』のあらすじ・ストーリー
- 料理人の道を志す篤蔵
- 日本一の料理人への第一歩
- 篤蔵が天皇の料理番へ
- 料理人としての人生に幕を閉じる篤蔵
- 『天皇の料理番』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 秋山篤蔵(あきやまとくぞう/演:佐藤健)
- 高浜俊子(たかはまとしこ/演:黒木華)
- 松井新太郎(まついしんたろう/演:桐谷健太)
- 山上辰吉(やまがみたつきち/演:柄本佑)
- 華族会館
- 奥村(おくむら/演:坪倉由幸)
- 荒木(あらき/演:黒田大輔)
- 関口(せきぐち/演:大西武志)
- 佐々木正志(ささきまさし/演:西沢仁太)
- 藤田(ふじた/演:大熊ひろたか)
- 鈴木(すずき/演:城戸裕次)
- 杉山(すぎやま/演:渡邊衛)
- 宇佐美鎌市(うさみかまいち/演:小林薫)
- 秋山家
- 秋山周太郎(あきやましゅうたろう/演:鈴木亮平)
- 秋山蔵三郎(あきやまくらさぶろう/演:森岡龍)
- 秋山耕四郎(あきやまこうしろう/演:佐藤和太、瀬戸利樹)
- 秋山ふき(あきやまふき/演:美保純)
- 秋山周蔵(あきやましゅうぞう/演:杉本哲太)
- 高浜家
- 高浜金之介(たかはまきんのすけ/演:日野陽仁)
- 高浜ハル江(たかはまはるえ/演:大島さと子)
- 高浜光子(たかはまみつこ/演:石橋杏奈)
- 高浜鈴子(たかはますずこ/演:田中芽衣)
- 高浜静子(たかはましずこ/演:山田紗椰)
- 篤蔵・俊子夫妻の子供たち
- 秋山一太郎(あきやまいちたろう/演:藤本飛龍、大八木凱斗)
- 秋山初江(あきやまはつえ/演:杉田理央、大塚れな)
- 秋山周二郎(あきやましゅうじろう/演:庵原匠悟)
- 洋食屋「バンザイ軒」
- 森田仙之介(もりたせんのすけ/演:佐藤蛾次郎)
- 森田梅(もりたうめ/演:高岡早紀)
- 小柳(こやなぎ/演:片山享)
- フランス・パリ
- フランソワーズ・ファルメール(演:サフィラ・ヴァン・ドーン)
- シモーヌ(演:中井ノエミ)
- ジャン・バトゥル(演:グレッグ・デール)
- アレベール(演:ロイック・ガルニエ)
- オーギュスト・エスコフィエ(演:レベル・アントン)
- 粟野慎一郎(あわのしんいちろう/演:郷ひろみ)
- 宮内省大膳寮
- 黒川正雄(くろかわまさお/演:林泰文)
- 城田(しろた/演:森田哲矢)
- 町山(まちやま/演:東口宜隆)
- 福羽逸人(ふくばはやと/演:浅野和之)
- 宮前達之助(みやまえたつのすけ/演:木場勝己)
- 黒田長治(くろだちょうじ/演:篠田三郎)
- 宮内省その他
- 入沼秀政(いりぬまひでまさ/演:天野義久)
- 杉村(すぎむら/演:大鷹明良)
- 滝川(たきがわ/演:伊藤かずえ)
- 皇室
- 皇后→皇太后(演:和久井映見)
- 昭和天皇(演:梶原善)
- その他
- 桐塚尚吾(きりづかしょうご/演:武田鉄矢)
- 田辺祐吉(たなべゆうきち/演:伊藤英明)
- 茅野(かやの/演:芦名星)
- お吉(およし/演:麻生祐未)
- 五百木竹四郎(いおぎたけしろう/演:加藤雅也)
- 小林(こばやし/演:東根作寿英)
- 倉木(くらき/演:野間口徹)
- 満州国官吏(演:張天翔)
- バンザイ軒の客(演:山谷初男)
- 『天皇の料理番』の用語
- カツレツ
- 華族会館
- 宇佐美の牛刀
- バンザイ軒
- オテル・マジェスティック
- 大膳寮
- 『天皇の料理番』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 宇佐美鎌市「一緒に日本人の真心を見せつけてこい」
- 秋山篤蔵「天皇陛下の料理番になることになりました。大日本帝国一のシェフになるべく、戻ってまいりました」
- GHQに侮辱された篤蔵が道化となる場面
- 『天皇の料理番』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 3回のテレビドラマ化
- 1980年版と2015年版の違い
- 作品やキャスト陣への高い評価
- 20キロもの減量をして役に挑んだ鈴木亮平
- 『天皇の料理番』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):エドワード・エルガー「威風堂々」
- ED(エンディング):さだまさし「夢見る人」