THE DAYS(ザ・デイズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『THE DAYS』とは、2023年6月にNetflixで配信されたドラマである。福島第一原発所長の吉田昌郎の実体験を基にした門田隆将のノンフィクション小説を原案にしている。脚本は増本淳。主演は役所広司で、竹野内豊や小日向文世などが出演する。2011年3月11日に福島県でマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、福島第一原発を高さ15メートルの大津波が襲う。冷却機能を失った原子炉が次々と暴走を始め、様々な危機に直面した人々の緊迫した姿を描く。本作はNetflixグローバルランキングで5位となった。

目次 - Contents

『THE DAYS』(ザ・デイズ)の概要

『THE DAYS』とは、2023年6月1日からNetflixで配信されたドラマである。福島第一原子力発電所所長の吉田昌郎の実体験を基にした、門田隆将のノンフィクション小説『死の淵を見た男ー吉田昌郎と福島第一原発』を原案とした事実に基づく作品となっている。脚本は『フロントライン』などを手掛ける増本淳。主演は役所広司で、竹野内豊や小日向文世などが出演する。

2011年3月11日に福島県でマグニチュード9.0の大地震が発生し、福島第一原子力発電所を高さ15メートルの大津波が襲う。冷却機能を失った4基の原子炉が次々と暴走を始め、メルトダウンや水素爆発の連鎖的な危機が勃発。東日本壊滅も想定される最悪の事態に、福島第一原発所長の吉田昌郎(よしだまさお)と所員らが立ち向かっていく。

本作は大地震と大津波により発生した原発事故と、東電職員らが命を懸けて危機的状況に立ち向かう恐怖や葛藤をリアルに描いている。Netflixで配信された初週に公式グローバルランキングで5位となり、日本でも1位を獲得した他、世界77の国と地域でトップ10入りする快挙となった。

『THE DAYS』(ザ・デイズ)のあらすじ・ストーリー

大地震と津波が発生

2011年3月11日、突如マグニチュード9.0の大地震が発生し、福島第一原子力発電所の職員はパニックとなる。原発の1号機と2号機の当直長である前島信二(まえじましんじ)は、すぐさま職員に原発の運転を停止するよう指示し、非常用冷却装置も作動させた。所長の吉田昌郎(よしだまさお)は原発が止まっていることを確認しつつ、職員らを避難させる。

そんな中、4号機の不具合を確認した運転員の高比良裕也(たかひらゆうや)と桐原光希(きりはらこうき)は、点検へと向かう。ところが大津波が発電所を襲い、運転員の2人は慌てて逃げようとするも津波に飲み込まれてしまった。さらに発電機のチェックに向かった作業員2人も津波に飲まれてしまうが、間一髪生き延びる。

命を懸ける作業員たち

地震と津波により、発電所は全電源を喪失し、原子炉の状況がわからなくなってしまった。原子炉の冷却装置が作動していないとなれば、水を入れて冷やすしかないため、対策本部の本部長となった吉田は消防車を手配する。

一方、停電中の中央制御室にいる前島はベテラン運転員の大杉斗志弘(おおすぎとしひろ)と中堅運転員の双川浩(ふたがわひろし)に注水バルブを開ける役割を託し、津波が来ることに備えて若手運転員に海を監視させる。しかし放射線の線量が高く、大杉と双川は一旦引き返すしかなかった。そこへ休養日だったベテラン運転員の古谷幸治(ふるやこうじ)が線量計とマスクを持ってやって来て、自分が行くと買って出る。そして一同は防護服を装着し、改めて古谷を含めた5人で5か所の注水バルブを開け、注水ラインを確保した。だが高速道路が使用できないため、消防車の到着が遅れてしまう。

そんな中、1号機の冷却機能であるICが機能していないことが判明し、格納容器の圧力が上昇し始める。このまま圧力が上昇して格納容器が破損すれば、大量の放射性物質が空気中にばら撒かれてしまう。しかし前島は地震直後にICを開け閉めして温度調節していたが、津波が来て停電したため、弁が開いているのか閉じているのか分からなくなっていた。

そこで吉田は原子炉の圧力を下げるため、原子炉建屋に入って手動で2か所の弁を開いて格納容器の圧力を下げるベント作戦を考える。だがこの作業は被曝を避けられないため、前島は自ら行くことを志願するが、古谷が自分が行くと名乗り出て彼に残るよう指示する。そのため前島は葛藤しながらも、古谷や大杉を始めとしたベテランや中堅の運転員を6人選んだ。

まず古谷と大杉の2人が出発し、無事1つ目の弁を開けることに成功する。だが第2班の霜田(しもだ)と熊谷(くまがや)は放射線を遮るコンクリート壁がない箇所の弁を開ける必要があり、熊谷は死んでも弁を開けると覚悟を決めていたが、線量が高すぎるため断念せざるを得なかった。そのため吉田は別の方法を考えることになる。

その一方、前島たちがいる中央制御室も放射線の線量が上がってきていた。身の危険を感じた若手運転員たちは、自分たちを退避させてほしいと前島に申し出る。だが前島は、退避するということは福島を見捨てることになると言い、彼らに頭を下げてギリギリまでここにいてくれと頼んだ。

大量の放射線を浴びた霜田と熊谷が中央制御室から退避することになったため、2人補充する必要があった。そこで対策本部から木下勇(きのしたいさむ)と館野聡(たてのさとし)が志願し、第3班としてベントを行うことになる。しかし彼らが走ってベントに向かった直後、前島の元に吉田から連絡があり、1号機から白い煙が上がっているためすぐに2人を止めろと指示が入る。前島は慌てて2人を追いかけ、必死で彼らを止めた。

その後、外から復旧班が1号機にコンプレッサーを繋いでAO弁を開閉する作業が行い、ベントが成功したことが判明する。白煙はその作業で出た水蒸気によるもので、前島たちは安心した。

繰り返される水素爆発

突如大きな揺れが一同を襲う。しかしそれは余震ではなく、1号機で発生した水素爆発が原因だった。これにより外で作業していた作業員の多くが負傷してしまったが、建屋が爆発しただけで格納容器自体は無事だった。何とか格納容器を冷やして破損を防がなければならないため、吉田は自衛隊に海水での注水作業を要請する。しかし海水注水が始まった直後、吉田は東電上司と官邸から海水の安全性が確認されるまで中止しろと命令される。海水の危険性がないことを知っている吉田は上司としばらく押し問答していたが、渋々海水注入の中止を言い渡した。だが実はこれは吉田の演技で、実際は海水注入を続行し続けていた。おかげで1号機の水位が上昇し、注水作業は成功した。

次に2号機の海水注入も行われるが、内部の圧力が高すぎて水が入っていかなかった。このままだと圧力容器が破損して核燃料が漏れ出し大規模な放射能汚染は避けられなくなる。そこで前島らは車のバッテリーをかき集めてケーブルを繋ぎ、電気を通してSR弁を開け、海水を注入することに成功した。これにより2号機の圧力が下がり始める。吉田は東央電力副社長の村上正(むらかみただし)からすぐに中断していた作業を再開しろと命令されるが、今にも爆発しそうな原子炉のそばで作業をさせられないため様子見させてほしいと頼む。それでも村上から念を押され、吉田は仕方なく2号機の注水作業と3号機の注水ラインの敷設を再開させた。ところがその直後、3号機が水素爆発を起こす。近くで作業していた者は複数名が怪我を負い、40人が行方不明となってしまった。その後、40人の無事が確認されたものの、指示を出した吉田は強い責任を感じる。さらに津波で行方不明になっていた桐原と高比良の遺体が発見され、吉田は若い命が失われたことを悲しむ。

そんな中、4号機の核燃料プールの温度も上昇し始めた上、爆発の衝撃で2号機の弁が閉じて、燃料棒が露出し始めてしまう。最悪の事態が迫っているため、吉田は自分を含めた一部の人間は残るが、他の者たちを撤退させたいと村上に申し出る。だが総理大臣の東真司(あずましんじ)は、撤退など許さないと言い放った。その矢先、爆発音と共に2号機のサプレッションチェンバーの圧力がゼロになり、中央制御室の線量が跳ね上がる。いよいよ危険を感じた吉田は村上に許可を取った後、一部の人間を残して他の者を退避させた。その場に残った者たちは死を覚悟し、家族にメッセージを送る。しかし吉田は死ぬために残ったわけじゃない、みんなで生きて帰ろうと彼らを鼓舞した。

止まる原発の暴走

原子炉が暴走を始める寸前となる中、自衛隊がヘリで原子炉の上から水をかける作戦に出る。さらに専門家の協力も借りて消防車で海水を汲み取り、注水を開始。建設会社からポンプ車も提供され、注水作業が捗り始めた。これにより、原子炉は最悪の事態を免れた。

やがて電力が復旧したが、1か月以上経っても作業員たちは血尿が出ても構わず休みなく働き続けた。

その2年後、2013年に吉田はガンが見つかり、58歳で永眠する。亡くなる直前に吉田は原発事故をまとめた吉田調書を残した。なお10年以上経過した2023年にも原発は多くの問題を抱えており、廃炉作業が続いている。

『THE DAYS』(ザ・デイズ)の登場人物・キャラクター

福島第一原発

吉田昌郎(よしだまさお/演:役所広司)

福島第一原子力発電所の所長で、地震後は対策本部の本部長となる。原発に問題が発生した際など、解決策を考えて現場に指示していた。その一方で自分の指示により、作業員を危険な目に遭わせていることに心を痛めている。また上司の命令にイラ立ち、声を荒げる場面もあったが、最後まで職員たちのことを思い原発の暴走を止めることに尽力していた。原発事故から2年後の2013年7月にガンにより、58歳で死去した。ガンになった原因は仕事のストレスとタバコの吸い過ぎによるものだと考えられている。

前島信二(まえじましんじ/演:竹野内豊)

1、2号機の当直長である。地震と津波により、停電した中央制御室に職員と共に残り、吉田と連絡を取りつつ原子炉を制御することに努めた。若手運転員たちが退避を要求した際は、退避すれば福島を見捨てることになるため、ギリギリまでここにいてくれと頭を下げて頼んでいた。時に線量の高い場所での危険な作業を作業員に任せなければいけなかったため、葛藤することもあったが、退避命令が出た後も中央制御室に残って原子炉を見守っていた。

古谷幸治(ふるやこうじ/演:小林薫)

画像右側が古谷幸治

1、2号機のベテラン運転員で、古さんと呼ばれている。妻と息子がいる。地震が発生した日は休養日だったが、心配になり発電所を訪れ、防護服を着て注水バルブを開ける作業を自ら買って出た。その後も危険な作業を率先して行い、前島を含めた作業員たちの支えとなり、退避命令が出た後も中央制御室に残って原子炉を見守っていた。

木下勇(きのしたいさむ/演:音尾琢真)

yamato3
yamato3
@yamato3

Related Articles関連記事

陸王(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

陸王(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『陸王』とは作家の池井戸潤が書いた小説『陸王』が原作のドラマで、脚本は八津弘幸、演出は福澤克雄と田中健太が担当。ドラマのストーリーは資金難に苦しむ老舗足袋屋の社長が、会社の未来を考え新規事業のランニングシューズ開発に乗り出し、たくさんの人の助けで苦難を乗り越え、マラソン足袋「陸王」を開発するまでの企業再生物語。ドラマの主人公である宮沢紘一を俳優の役所広司が演じ、たくさんのエキストラを使った駅伝シーンなどは臨場感のあるシーンに仕上がっている。大多数の人たちから感動したと大反響を呼んだ人気ドラマ。

Read Article

風間公親−教場0−(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

風間公親−教場0−(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『風間公親−教場0−』とは長岡弘樹の小説『教場シリーズ』を原作としたサスペンスドラマであり、本作の放送以前にはスペシャルドラマとして『教場』『教場II』が放送されている。 本作の主人公である風間公親(かざまきみちか)が様々な事件を通して犯人と指導していく新人刑事たちの本質を見抜いていくものであり、風間が新人刑事たちとどう向き合うかが注目となっている。 適性のない人間を容赦なく切り捨てる最恐の教官はなぜ誕生したのか、風間公親の刑事時代と過去が描かれる。

Read Article

20世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

20世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『20世紀少年』とは、浦沢直樹による漫画作品。2008年から2009年にかけて映画化もされている。 コンビニの店長として働く中年の男・ケンヂの身の回りで、不可解な事件が相次ぐ。やがて、それらの事件はケンヂとその仲間たちの子供のころの妄想を現実化したものであるということに気が付く。少年時代に共に未来の世界を想像した仲間を集めたケンヂは、仲間とともに事件の首謀者である「ともだち」と呼ばれる人物の正体を探る。

Read Article

VIVANT(ヴィヴァン)のネタバレ解説・考察まとめ

VIVANT(ヴィヴァン)のネタバレ解説・考察まとめ

『VIVANT』とは、は2023年7月から同年9月までにTBS系「日曜劇場」枠で放送されたアドベンチャードラマ作品。サラリーマンの乃木憂助は、自身にかけられた誤送金の疑いを晴らすためバルカ共和国に向かう。バルカの地で乃木を巻き込んだ自爆テロ事件は、やがて暗躍する国際テロ組織、そして乃木の正体へと繋がっていく。国内外から集結した豪華俳優陣やモンゴルで撮影された大スケールの映像、そして、予想を超える展開が連続するストーリーが見どころとなっている。

Read Article

嘘喰い(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

嘘喰い(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『嘘喰い』とは、2006年から2018年までに迫稔雄が『週刊ヤングジャンプ』にて連載していた漫画及びそれを題材としたアニメ、映画作品である。相手のイカサマ(嘘)を利用し勝利する様から「噓喰い」の2つ名を冠する天才ギャンブラー・斑目貘が、智力と暴力の入り乱れる命懸けのギャンブルに挑む姿を描く。ギャンブルシーンの高度な駆け引きと読み合いの最中に行われるキャラクター同士の激しい格闘も人気を博しており、ギャンブル漫画としてもアクション漫画としても読み応えのある非常に重厚な内容の漫画である。

Read Article

リング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

リング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『リング』とは1998年より作家鈴木光司が出版した小説を映像化した映画作品。この作品はジャパニーズホラーのブームの火付け役となった。主演は松嶋菜々子、真田広之。主人公・浅川玲子が元夫の高山竜司と共に「一度見たら死ぬ」という呪いのビデオを見てしまう。二人は呪いから逃れるために呪いのビデオの謎に迫る。

Read Article

花束みたいな恋をした(はな恋)のネタバレ解説・考察まとめ

花束みたいな恋をした(はな恋)のネタバレ解説・考察まとめ

『花束みたいな恋をした』とは、2021年公開の日本のラブストーリー映画。主演は菅田将暉と有村架純。『東京ラブストーリー』『Mother』などで知られる坂元裕二によるオリジナル脚本で、終電に乗りそびれた二人が21歳で恋に落ちて、26歳で別れるまでの忘れられない恋愛を描く。坂元裕二はあくまで「普通の恋愛」を描くことを目指しており、等身大の恋愛に共感する視聴者が続出した。

Read Article

リング2(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

リング2(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『リング2』とは1992年に公開された日本のホラー映画。前の年の劇場版『リング』の続編であり、映画版オリジナルストーリー。『リング』の正規の続編として『らせん』があるが、本作はもう一つの続編として異なる展開を見せるパラレルワールドとして描かれている。前作『リング』のホラー感を継承し、より恐怖を感じさせる映像が増した。亡くなった恋人、高山竜司の死の謎を解く、高野舞。未だ続く「呪いのビデオ」の呪縛。犠牲者が増える一方で、浅川玲子の遺児・陽一を守り奮闘する。貞子の呪いから逃れることはできるのか。

Read Article

検察側の罪人(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

検察側の罪人(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『検察側の罪人』とは、雫井脩介によって書かれた日本の小説が基になっている日本のサスペンス映画である。木村拓哉と嵐のメンバーである二宮和也がダブル主演で魅せるサスペンスストーリー。老夫婦殺人事件と時効を迎えた事件がきっかけとなり自分の正義に固執する最上と事件の真相に対する正義を追い求める沖野の対立が描かれた本作。脇には吉高由里子、大倉孝二、八嶋智人などが固める。映画のキャッチコピーは「一線を超える」。

Read Article

HERO(2007年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

HERO(2007年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「HERO」とは2007年9月8日に公開された日本の映画作品。2001年にフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の映画版。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2007年の日本映画興行収入第1位 (81.5億円)を記録した。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が傷害致死事件を通して大物代議士の疑惑に関わることになる。

Read Article

ロングバケーション(ロンバケ)のネタバレ解説・考察まとめ

ロングバケーション(ロンバケ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロングバケーション』とは、1996年4月から6月まで毎週月曜日21:00から、フジテレビ系の「月9」枠で放送された日本の恋愛ドラマ。主演は木村拓哉と山口智子で、その他松たか子や竹野内豊など、人気俳優が脇を固める。ピアニストを目指す瀬名秀俊と、モデル崩れの葉山南がひょんな事から一つ屋根の下に住むことになり、互いに惹かれていくストーリー。脚本は人気脚本家の北川悦吏子。略称は「ロンバケ」。最高視聴率36.7%を記録し、第34回ギャラクシー賞選奨にも選出された。

Read Article

君たちはどう生きるか(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

君たちはどう生きるか(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『君たちはどう生きるか』とは、義母を救うために不可思議な世界を旅する少年の姿を描いた、宮崎駿によるアニメ映画。宮崎が「これで本当に最後」と明言して制作した作品で、宣伝も無く、公式HPも無く、一切情報を隠したまま公開されるという独特の手法で話題となった。 太平洋戦争が激化する最中、牧眞人は父と共に郊外へ引っ越し、そこで叔母で新たに自身の義母となるナツコと再会。どう接すればいいのか互いに戸惑う中、ナツコはいずこかへと姿を消し、眞人は彼女を連れ戻すために謎のアオサギに導かれて異界へと旅立っていく。

Read Article

JIN(仁)のネタバレ解説・考察まとめ

JIN(仁)のネタバレ解説・考察まとめ

『JIN(仁)』とは、TBS系列にて2009年10月〜12月まで放送されたTVドラマ及び、『スーパージャンプ』で連載されていた村上もとかによる漫画作品。「現代の医師が、もし幕末へタイムスリップしたらどうなるか?」を描いたSF要素の強い医療時代劇漫画をドラマ化したものである。第五話で視聴率20%超えを達成し、最終話では平均視聴率25.3%、瞬間最高視聴率29.8%を記録した。この記録は、2009年に放送された民放の連続ドラマ視聴率の中で最高記録となり、大きな反響を呼んだ、国民的人気ドラマである。

Read Article

銭ゲバ(Zeni Geba)のネタバレ解説・考察まとめ

銭ゲバ(Zeni Geba)のネタバレ解説・考察まとめ

「銭ゲバ」とは、ジョージ秋山の漫画を原作したテレビドラマ。幼い頃、母親の桃子と貧しい生活を送っていた風太郎。父親の健蔵は働きもしないで女と酒に溺れ、桃子に暴力を振るうようになる。優しい母だけが風太郎にとって心の支えだった。しかし貧乏生活ゆえ、桃子は身体を壊してしまい、薬を買うお金さえなかったため帰らぬ人となってしまう。お金がなかったから母は死んだと子供ながら理解した風太郎は金に取りつかれていく。

Read Article

Shall we ダンス?(Shall We Dance?)のネタバレ解説・考察まとめ

Shall we ダンス?(Shall We Dance?)のネタバレ解説・考察まとめ

『Shall we ダンス?』とは、周防正行監督・脚本による1996年製作の日本映画。社交ダンス教室を舞台としたハートフルコメディ。日本アカデミー賞独占をはじめとして数々の映画賞に輝き、海外においても19ヵ国で公開され高い評価を得た。平凡な中年サラリーマンの男性が、電車のホームから見かけた社交ダンス教室の美女に魅せられダンスを習い始め、ダンスをきっかけに見失っていた自分自身や生きる情熱を取り戻していく姿を描く。

Read Article

コンフィデンスマンJP ロマンス編(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

コンフィデンスマンJP ロマンス編(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『コンフィデンスマンJP ロマンス編』とは2019年に公開された、詐欺師をテーマにした映画作品。東京ドラマアウォードなどの賞を受賞した、総合視聴率15.1%の人気テレビドラマを映画化した1作目。大ヒットした痛快エンターテインメント映画で、ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人のコンフィデンスマン(信用詐欺師)が、悪い奴から詐欺で大金を巻き上げるストーリー。今回のおさかな(ターゲット)はラン・リウ。恋愛詐欺師のジェシーと日本のゴットファザーの赤星も加わり、香港を舞台にコンゲームを繰り広げる。

Read Article

WATER BOYS 2(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

WATER BOYS 2(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『WATER BOYS 2』とは、2004年7月にフジテレビ系で放送されていた青春ドラマで、2003年に放送されたドラマ『WATER BOYS』の続編である。脚本は橋本裕志と中谷まゆみが手掛ける。主演は市原隼人。その他、中尾明慶や斎藤慶太などが出演している。3年前に共学になったばかりの元女子高に転校してきた元水泳部員の水嶋泳吉が、山本洋介と共にシンクロ部を設立する。彼らは様々な問題に直面するも、夢に向かって奮闘していく。本作の平均視聴率は16.8%を超え、大きな反響を呼んだ。

Read Article

めがね(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

めがね(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『めがね』とは、都会からとある島にやって来た女性・タエコが、滞在する宿の主人・ユージや、島の高校教師・ハルナ、タエコを探しに島に来たヨモギ、そして毎年春に島に来ては、少し変わったかき氷屋をしているサクラとのふれあいの中で、固く閉ざしていた心を解きほぐしていくストーリーとなっている。「何が自由か、知っている」をキャッチコピーにして、2007年に公開。主演は小林聡美、監督は萩上直子が務めた。2008年のベルリン映画祭では、パノラマ部門に参加し、日本映画初のマンフリート・ザルツゲーバー賞を受賞した。

Read Article

民王(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

民王(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『民王』とは、2015年7月から9月まで、テレビ朝日で放送された政治を題材としたコメディドラマ。主演は遠藤憲一と菅田将暉。原作は池井戸潤の小説である。内閣総理大臣の武藤泰山と、息子で大学生の翔の人格がある日突然入れ替わってしまい、互いの仕事や生活を入れ替わった状態で悪戦苦闘するストーリー。2016年4月にスペシャルドラマ『民王スペシャル〜新たなる陰謀〜』と、貝原茂平が主役の『民王スピンオフ〜恋する総裁選〜』が放送されている。

Read Article

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)のネタバレ解説・考察まとめ

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)のネタバレ解説・考察まとめ

『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(いつ恋)とは、東京という街で必死に生きる若者たちの恋愛を描いた日本のテレビドラマである。フジテレビ系列で2016年1月から3月まで放送された。坂元裕二によるオリジナル脚本作品。主演を有村架純と高良健吾がつとめた。東日本大震災が発生する2011年前後と、5年後の2016年からの2部構成で描かれている。第3回コンフィデンスアワード・ドラマ賞作品賞・脚本賞などを受賞した。

Read Article

マスカレード・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

マスカレード・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マスカレード・ホテル』とは、東野圭吾が書いた人気小説『マスカレード・ホテル』を原作とした大ヒット映画である。木村拓哉主演の映画で、長澤まさみや小日向文世、渡部篤郎など豪華キャストがそろっている。物語は予告連続殺人事件の捜査のために、警視庁の刑事たちがホテル・コルテシア東京に潜入捜査をする。エリート刑事の新田はフロントクラークとして同じホテルの仕事をする山岸と共に、次々とホテルに来る怪しい宿泊客の対応をしていく。誰が殺人事件を起こそうとしている犯人なのかを突き止めていくミステリー映画。

Read Article

HERO(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

HERO(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。

Read Article

六番目の小夜子(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

六番目の小夜子(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『六番目の小夜子』とは恩田陸の小説と、それを原作としたNHKで放送されたTVドラマ、および舞台作品である。恩田陸のデビュー作であり、新潮社の第3回日本ファンタジーノベル大賞にて最終選考まで残った作品だ。とある高校(ドラマでは中学校)に伝わる「サヨコ」という言い伝えを軸に、少年少女たちの瑞々しい青春とファンタジーホラーの一面も持つ。2000年にNHK教育『ドラマ愛の詩』でドラマ化された。また2022年1月、乃木坂46の鈴木絢音の主演で舞台化もされている。

Read Article

MIU404(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

MIU404(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『MIU404』とは、性格が全く違う二人の刑事が日本の社会問題に立ち向かいながら事件解決を目指す、警視庁機動捜査隊を舞台としたテレビドラマである。臨時部隊として新設された第4機捜に召集された刑事が志摩一未と伊吹藍だ。二人は相反する性格ながら、様々な事件に相棒として立ち向かうことになる。斬新なストーリーと共に、二人の刑事がバディとして絆を深めていく姿も目が離せない作品だ。

Read Article

天皇の料理番(2015年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

天皇の料理番(2015年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『天皇の料理番』とは、1979年に出版された杉森久英による小説、およびそれを原作としたTBSテレビ60周年特別企画として制作された2015年4月放送のドラマ。宮内省大膳職司厨長を務めた秋山徳蔵の生涯をモデルとしている。主演は佐藤健で、黒木華や桐谷健太などが出演している。秋山篤蔵は両親に海産物問屋の松前屋の婿養子にさせられ、そこの跡取りとして働き始める。そんな彼があることをきっかけに、日本一の料理人になるという夢を持ち、奮闘するという物語。東京ドラマアウォード2015など数々の賞を受賞した。

Read Article

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)のネタバレ解説・考察まとめ

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)のネタバレ解説・考察まとめ

『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』とは、内藤了が執筆したミステリー小説『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズを原作に制作したフジテレビ系列のドラマで、2016年に火曜夜10時ドラマ枠で放送された。新米刑事の藤堂比奈子は異常犯罪者にとても興味をもっていた。どんな気持ちで殺人をしどこでそのスイッチが入るのか興味深いと捜査するが、そこには自分の生い立ちなど関わっており、物語が進むにつれて比奈子の過去や現在の謎にも迫っていくストーリーになっている。

Read Article

新選組!(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

新選組!(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『新選組!』とは2004年1月から12月まで放送されたNHKの大河ドラマである。幕末を舞台に若者たちが命を懸けて己を貫く姿を中心に、青春群像劇として高い評価を得た。多摩の百姓であった近藤勇が真の侍になるため京に上り、仲間たちと新選組を結成し誠の忠義を貫くために戦い、生きていく姿が描かれている。香取慎吾をはじめ若手俳優たちが生き生きと演じたこと、また人気脚本家三谷幸喜の脚本も見どころの一つとされている。

Read Article

僕の生きる道(僕生き)のネタバレ解説・考察まとめ

僕の生きる道(僕生き)のネタバレ解説・考察まとめ

『僕の生きる道』とは、2003年にフジテレビ系列で放送されていたドラマ。僕シリーズ3部作の1作目で、死をテーマにした作品。僕生きの愛称で親しまれている。余命宣告された高校教師・中村秀雄の1年間の生き様が描かれている。主人公は草彅剛。その他、矢田亜希子や大杉連などが出演している。脚本は数々のヒットドラマを生み出した橋部敦子が手掛ける。主題歌である『世界に一つだけの花』がドラマの人気と共に大ヒット曲となった。

Read Article

HERO(2015年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

HERO(2015年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。

Read Article

夜行観覧車(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

夜行観覧車(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『夜行観覧車』とは、2010年6月に単行本が発行された原作者・湊かなえによる小説で、2013年にテレビドラマ化されている。主演は平凡な主婦・遠藤真弓を演じた鈴木京香。憧れの高級住宅街であるひばりヶ丘に一軒家を建てて引っ越してきた遠藤一家と、向かいに住む高橋一家。家族ぐるみで親しくなっていく内に起こった事件をきっかけに崩壊していく家族の様子を描いた主婦の愛憎劇。読み終わったあとにイヤな気分になるミステリー「イヤミス」の女王と称される湊かなえの代表作の一つである。

Read Article

映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!のネタバレ解説・考察まとめ

映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!のネタバレ解説・考察まとめ

『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』とは、人気テレビアニメ『妖怪ウォッチ』の劇場版3作品目として作成された、2016年に公開のファンタジーアニメ映画。さくらニュータウンで妖怪たちと楽しく過ごしていたケータは、気が付くとアニメーションの世界から毛穴世界と名付けられた実写の世界に迷い込んでいることに気が付く。アニメーションと実写映像を組み合わせたシリーズ初のハイブリット映画。

Read Article

僕と彼女と彼女の生きる道(僕カノ)のネタバレ解説・考察まとめ

僕と彼女と彼女の生きる道(僕カノ)のネタバレ解説・考察まとめ

『僕と彼女と彼女の生きる道』とは、2004年にフジテレビ系の「火曜22時」枠で放送されたテレビドラマ。主演は草彅剛。銀行員の小柳徹朗は妻から離婚話を切り出され、妻が置いていった一人娘・凛と2人で暮らすことになる。子供にずっと無関心だった徹朗であったが、やがて娘の大切さに気づき親子の関係を築いていく。『僕シリーズ3部作』の2作目であり、親子の絆をテーマにした内容が大きな反響を呼んだ。また、娘役を演じた美山加恋の作中での「はい」というセリフが話題となった。

Read Article

BOSS(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

BOSS(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『BOSS』とは2009年と2011年にフジテレビ系の「木曜劇場」で放送された天海祐希主演の刑事ドラマ。 犯罪が多様化する現代で警察が世間のアピールのため、設立した「特別犯罪室」を舞台にアメリカ帰りの訳アリ刑事「大澤絵里子」が各部署で足手まといと言われた刑事たちと難事件を解決していく。 基本的には一話完結型のエピソードとなっており、各結末は意表を突くようなどんでん返しで、ラストまで目が離せない作品となっている。

Read Article

コンフィデンスマンJP(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

コンフィデンスマンJP(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『コンフィデンスマンJP』とは、2018年4月9日〜6月11日まで、フジテレビ系列で毎週月曜日21時から「月9」枠で放送された。主要キャストが全員詐欺師となっている。11年ぶりに「月9」の主演に抜擢された長澤まさみが、ダー子を演じる。他に、「月9」初出演の東出昌大はボクちゃん、ベテラン俳優の小日向文代はリチャードを演じる。古沢良太脚本としては、初の"コンゲーム"をテーマとした、痛快エンターテインメントコメディー作品。毎話豪華ゲストを相手に、奇想天外で壮大な騙しあいバトルが見どころである。

Read Article

Woman(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

Woman(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Woman』とは、2013年7月から日本テレビで放送された社会派ドラマ。脚本は坂本裕二。主演は満島ひかりで、田中裕子や小栗旬などが出演する。夫を不慮の事故で亡くした青柳小春は、2人の子供を1人で育てることとなる。生活は困窮し、様々な困難に見舞われるも、周囲に支えられながら我が子のために強く生きていく女性の物語。親子愛や現代社会で起こる問題などが描かれており、若者たちへ送る応援歌をテーマとしている。本作は平均視聴率13.6%を獲得し、ドラマの内容や役者の演技が評価され、様々な賞を受賞した。

Read Article

青天を衝け(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

青天を衝け(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『青天を衝け』とは2021年にNHKで放送された大河ドラマ。幕末〜昭和初期を舞台に、実業家として日本の礎を築いた渋沢栄一を主人公としている。主演は吉沢亮が務めた。武蔵国の農民であった渋沢栄一は後に将軍となる一橋慶喜に仕えることで、幕末の動乱に巻き込まれていく。明治に入った後は官僚として新政府を支え、下野した後は実業界に入り数々の企業の経営に携わった。ドラマでは常に前を向き未来を切り開いていく栄一の姿が描かれている。第110回ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞している。

Read Article

目次 - Contents