中島みゆき（中島美雪）の徹底解説まとめ

経歴

中島みゆき（本名：中島美雪）は1952年2月23日、札幌で産婦人科医を営む父の元で生誕する。
11歳で帯広市に移り、高校三年の文化祭で自身のオリジナル曲で初のステージデビューを飾り、その後、地元の数々のフォークコンテストで入賞、コンテスト荒らしの異名を取る。
大学卒業後アマチュア活動を続け、1975年5月、「第9回ヤマハポピュラーソングコンテスト」でオリジナル曲『傷ついた翼』が入賞、同年9月に『アザミ嬢のララバイ』でメジャーデビューを果たす。

その後、同コンテスト第10回、世界歌謡祭と『時代』がグランプリを獲得。中島みゆきの名が広く知られるようになる。
1976年4月、ファーストアルバム『私の声が聞こえますか』発売。

同年、研ナオコに提供した『あばよ』が大ヒットし、その後様々なアーティストへの提供曲も大成功を収める。
1980年代になり、楽曲に様々なアプローチを求めて模索するも、アルバムの売り上げは下降線を辿る期間がしばらく続くことになる。
しかし、1989年から始まった演劇とコンサートの融合した『夜会』が好評をはくし、ライフワークとして完成を見ることになる。
1990年代になり、ドラマ主題歌として提供した『浅い眠り』『空と君のあいだに』が大ヒットを記録、その後、ポニーキャニオンからヤマハミュージックに移籍後、NHK「プロジェクトX」に提供した『地上の星』が中高年層から絶大な支持を集め、それまで中島みゆきをあまり知らなかった世代にも広く知られるようになり、紅白歌合戦の出場を契機に、その不動の地位を確固たるものとした。
2009年11月3日、紫綬褒章を受章。
2014年の紅白歌合戦にNHK連続テレビ小説主題歌『麦の唄』で二度目の紅白出場を果たした。

中島みゆきの人物像

中島みゆきは一般的に、暗い、重いというイメージで形容されがちだが、本人は至ってお気楽な性格だそうで、それはラジオのパーソナリティやコンサートのMCから知ることが出来る。
長年メディアへの露出が少なかった事もあり、マスコミ嫌いと思われがちだが、本人曰く、目立ちたがり屋なので、テレビの音楽番組やドラマの出演は望む所であったが、制作会社が扱いが難しいと感じていたのか、ほとんどオファーが来なかったとのこと。

アルバム

私の声が聞こえますか

1stアルバム 1976年4月15日発売。オリコン週間10位、年間34位。
デビューシングル『アザミ嬢のララバイ』のアルバムバージョン、『時代』収録。
数十曲の候補の中から事務所とレコード会社が無差別に選んで選曲した為、中島みゆき自身の意思は反映されてはいない。

収録曲
1. あぶな坂
2. あたしのやさしい人
3. 信じられない頃に
4. ボギーボビーの赤いバラ
5. 海よ
6. アザミ嬢のララバイ
7. 踊り明かそう
8. ひとり遊び
9. 悲しいことはいつもある
10. 歌をあなたに
11. 渚便り
12. 時代

みんな去ってしまった

2ndアルバム 1976年10月25日発売。 オリコン週間23位。
研ナオコへの提供曲「雨が空を捨てる日は」収録。
この作品から動物写真家だった田村仁が現在までのすべてのジャケット写真を手がける事になる。
写真嫌いだった中島みゆきが着飾って撮影に臨んだ所「もっと普段着の着古した感じのが撮りたいんだ」の言葉で緊張がほぐれ、以後自然体でリラックスした写真が撮れるようになったそうだ。

収録曲
1. 雨が空を捨てる日は
2. 彼女の生き方
3. トラックに乗せて
4. 流浪の詩
5. 真直な線
6. 五才の頃
7. 冬を待つ季節
8. 夜風の中から
9. 03時
10. うそつきが好きよ
11. 妬いてる訳じゃないけれど
12. 忘れられるものならば

あ・り・が・と・う

3rdアルバム 1977年6月25日発売。オリコン週間6位、年間26位。
亡き父との思い出の曲とも言われる「まつりばやし」、後にシングルカットされた「ホームにて」収録。
初めて編曲家との共同作業で制作されたアルバム。

収録曲
1. 遍路
2. 店の名はライフ
3. まつりばやし
4. 女なんてものに
5. 朝焼け
6. ホームにて
7. 勝手にしやがれ
8. サーチライト
9. 時は流れて

愛していると云ってくれ

4thアルバム 1978年4月10日発売。オリコン週間2位、年間8位。
桜田淳子への提供曲『化粧』、3年B組金八先生挿入歌『世情』収録。
シングルで発売された『わかれうた』の大ヒットに伴い、アルバムの売り上げも上位にランクインした。

収録曲
1.『元気ですか』
2. 玲子
3. わかれうた
4. 海鳴り
5. 化粧
6. ミルク32
7. あほう鳥
8. お前の家
9. 世情

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