Woman(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『Woman』とは、2013年7月から日本テレビで放送された社会派ドラマ。脚本は坂本裕二。主演は満島ひかりで、田中裕子や小栗旬などが出演する。夫を不慮の事故で亡くした青柳小春は、2人の子供を1人で育てることとなる。生活は困窮し、様々な困難に見舞われるも、周囲に支えられながら我が子のために強く生きていく女性の物語。親子愛や現代社会で起こる問題などが描かれており、若者たちへ送る応援歌をテーマとしている。本作は平均視聴率13.6%を獲得し、ドラマの内容や役者の演技が評価され、様々な賞を受賞した。
『Woman』の概要
『Woman』とは、2013年7月3日から9月11日まで、毎週水曜日22時に日本テレビ系の水曜ドラマ枠で放送された社会派ドラマである。脚本は『東京ラブストーリー』や『世界の中心で、愛をさけぶ』などの坂本裕二が手掛けた。主演は満島ひかりで、田中裕子や小栗旬、二階堂ふみなどが出演する。夫を事故で亡くし、2人の子供を育てるシングルマザーの物語である。生活が困窮し、様々な困難に見舞われるが、周囲の人々の支えに助けられながら愛する我が子のために強く生きていく女性の姿を描く。親子愛を丁寧に描きながら、現代社会の問題にも切り込んでおり、シングルマザーや現代の若者たちへの応援歌がテーマとなっている。本作は平均視聴率が13.6%を記録した。ドラマの内容や役者たちの演技が高く評価され、多くの賞を受賞した。
不慮の事故で夫の青柳信(あおやぎしん)を亡くした青柳小春(あおやぎこはる)は、2人の子供たちと生活している。仕事を掛け持ちして一生懸命働く小春だったが、生活が困窮し、追い詰められて福祉事務所で生活保護の申請を行う。だが、条件が満たされていないことを理由に断られてしまった。その際、親族からの援助はあるのかと問われた小春は「親族はいない」と答える。実は小春の父はすでに亡くなっており、20年前に彼女を捨てて別の男のところへ行ってしまった母の植杉紗千(うえすぎさち)とは絶縁状態だったのだ。ところが、福祉事務所が紗千に問い合わせたところ、彼女が小春への援助の意志を示していることが判明する。そのため小春はやむを得ず、紗千に20年ぶりに会いに行くこととなる。それをきっかけに、疎遠状態だった小春と紗千の絆が時間をかけて再生していき、信の死の真相も明らかとなっていく。
『Woman』のあらすじ・ストーリー
小春と紗千の再会
青柳小春(あおやぎこはる)は、夫の青柳信(あおやぎしん)を不慮の事故で亡くしてしまった。そのため小春は、2人の幼い子供、青柳望海(あおやぎのぞみ)と青柳陸(あおやぎりく)を1人で育てている。仕事を掛け持ちしながら昼夜問わず働いていた小春だが、生活は困窮し、子供たちを託児所に預ける余裕さえなくなってしまった。追い詰められた小春は、福祉事務所で生活保護を申請する。そこで両親からの援助はあるかと聞かれた彼女は「父は亡くなり、母とは20年会っていない」と答える。実は小春の母である植杉紗千(うえすぎさち)は、20年前に小春と父を残して、他の男の元へと去ってしまったのだ。ところが福祉事務所が紗千に問い合わせたところ、彼女が小春への援助の意志を示したという。そのため小春は、生活保護を受けることができなかった。
自分を捨てた母親の信じがたい行動に戸惑いながらも、小春は20年ぶりに紗千と会うことを決意する。子供たちと一緒に紗千の元へと向かった。しかし紗千は留守中で、彼女の再婚相手である植杉健太郎(うえすぎけんたろう)が、小春たちを快く迎えた。そして健太郎から、4年前に信が小春と紗千の仲を取り持とうと、1人で植杉家を訪れていたことを聞く。その後、帰宅した紗千は驚きながらも、小春たちをもてなす。小春は生活保護の件で「援助をしなくていい」と淡々と伝えて、そそくさと帰ろうとするが、紗千が引き止めてそうめんをご馳走した。その際、小春はシングルマザーの辛さや母親から愛情をもらえなかったことの鬱憤を紗千に吐き出し、信が電車に跳ねられて亡くなったことを伝える。信が亡くなったのは、袋から落ちた梨を拾おうとして線路に落ちたことが原因だった。しかし実は事故直前に信に梨を渡したのは、紗千だったのだ。罪の意識を感じた紗千は小春にお金を渡そうとするが、小春は強く拒んだ。その帰り道、小春は様々な感情があふれ出し、子供たちの前で「お父さんに会いたい」と泣き出す。すると望海も「お父さんいるよ。お父さん来て」と号泣し、小春は彼女を抱きしめるのだった。
小春と紗千の関係に変化
ある日、夜の仕事を終えた小春が帰宅すると、児童相談所の職員が家の前に来ていた。近所の女性が毎晩子供たちだけで過ごしていることを心配し、通報したのだ。児童相談所の職員は小春の虐待を疑い、子供たちを誰かに預けることを勧める。そこで小春はパート先で親しくなった、2児の母である蒲田由季(かまたゆき)に、望海と陸を預けることにした。そんな中、小春は仕事中に貧血からめまいを起こして倒れてしまう。以前から貧血気味で、病院で再検査をするよう言われていた小春だが、なかなか病院へは行かなかった。
一方、地方のログハウスに住む由季の元で楽しく過ごしていた望海と陸は、由季の子供たちと一緒に花火をすることになる。しかし望海は、小春と花火をすると約束していたにもかかわらず、先に花火をすることになってしまい大きなショックを受けた。すると翌日、由季が目を離した隙に望海と陸が姿を消してしまう。望海は陸を連れて電車に乗ろうとするが、追いかけてきた由季に陸が捕まる。望海も由季に呼び止められたが、彼女は電車に乗って行ってしまった。その後、とある駅で降りた望海は公衆電話から小春に電話をかける。しかし病院で検査中だった小春は携帯の電源を切っており、電話が繋がらなかった。そこで望海は以前番号を教えてくれた健太郎の家に、電話をかける。すると紗千と健太郎の娘である植杉栞(うえすぎしおり)が電話に出て、望海の元へとやってきた。実は栞は、望海と道端で出会い、顔見知りになっていた。その直後、望海の元に由季から連絡を受けた小春がやってくる。望海は小春に「お母さんと約束してたのに花火しちゃったの」と告白し、泣きながら謝った。小春も涙を流しながら、「いいよ。大丈夫だよ」と彼女を抱きしめる。そして小春と初めて対面した栞は自己紹介をして彼女を「お姉ちゃん」と呼び、少しぎこちなく挨拶を交わしたのだった。
その後、望海と陸が小春の元へ戻る中、小春は由季に信が死んだときの状況を説明する。実は小春は警察から、信は痴漢を疑われ、逃げようとして電車に跳ねられたと聞かされていた。しかし、にわかに信じがたい事実だったため、小春はその話を全く信じていなかった。
それから健太郎が、1人で小春たちのアパートへとやってくる。そして健太郎は小春に、彼女が働く昼間の時間に子供たちを預かりたいと言い出す。紗千と小春の仲を取り持とうと必死な健太郎は、「みんな仲良く暮らしたい」と小春を説得し、彼女もそれを受け入れることにした。後日、健太郎が望海たちと遊んでいると、紗千が仕事から帰って来る。何も聞いていなかった紗千は健太郎に呆れ、子供たちに冷たくあたる。その後、迎えに来た小春と紗千が鉢合わせて気まずい空気になるが、健太郎が何とか2人の仲を取り持とうとする。しかし夕食時、小春と紗千が言い争いになってしまい、互いに過去の不満をぶつける。そこへ密かにその言い争いを聞いていた栞が姿を現し、小春に紗千が元夫に暴力を振るわれていたという思わぬ事実を告げる。そして栞は「あなたが良い父親と思っていた人は人間のクズ」「死んだ人間を綺麗な思い出にして生きてる人間を傷つけるのは、星が綺麗と言いながら足元の花を踏みまくるのと同じ」と小春に怒りをぶつけた。小春は初めて聞かされる衝撃の真実に、何も言葉が出てこなかった。しかし帰る間際、小春は紗千に「ありがとうございました。チャーハン美味しかったです」と感謝の言葉を伝えたのだった。
ある晩、陸は布団の中で突然泣き出してしまう。実は陸はブンという名の迷い犬の張り紙を見て、とても心配していた。そこで小春は陸と望海と一緒にブンを探すが、見つからなかった。その後、陸は泣きながらブンの絵を描き、信の写真の前にそれを差し出して「ブンを探してください」とお願いする。そして陸は1度も会ったことのない信への思いが溢れ出し、「お父さんと手を繋ぎたい。お父さんと遊びたい」と涙を流す。そんな陸を小春は泣きながら抱きしめた。
栞は紗千が小春たちのことを気にかけていることに気づき、不安になっていた。追い詰められた栞は、紗千に対して小春への嫌悪をぶつけ、突然信の事故に関する重大な事実を明かす。栞は高校1年生の頃に属していた仲良しグループで、お金をもらうために、電車で見知らぬ男性に痴漢の濡れ衣を着せるという遊びをしていた。幼い頃からいじめられっ子だった栞は、仲間外れにされないように彼女たちに従ったのだが、ある日失敗してしまう。再びいじめられっ子になりかけて落ち込んでいた時、紗千の元に信がやってきた。その時に初めて小春の存在を知り、自分の居場所がなくなると強い孤独感を感じた栞は信の後をつけ、彼に痴漢の濡れ衣を着せてしまう。すると信は乗客に電車から引きずり降ろされ、暴行を受けたが、栞のことを心配し続けていた。そして信が落ちた梨を拾おうとしたところ、乗客の1人が彼の背中を蹴り、線路に落ちて電車に轢かれてしまったのだ。そのことを話しながら号泣する栞を、紗千は平手打ちし抱きしめる。そして紗千は「このことは誰にも言っちゃダメ。あの子はうちに近づけないから」と話した。
一方、小春は精密検査の結果、再生不良性貧血と診断される。それは命に関わる病気で、真剣に治療のことを考えなければならないが、小春は誰にも打ち明けられなかった。子供たちには病気を悟られないよう、明るく振舞った。そんな時、紗千が購入したエアコンが小春の家に届けられる。残念ながら壁の強度が低いため、エアコンを設置できなかったが、小春はお礼に子供たちと一緒に紗千の元へバームクーヘンを届けに行く。ところが紗千は、小春だけでなく望海さえも無視して去っていき、小春は呆然としていた。
その後、小春は望海に薬が見つかりそうになったことから、薬を捨ててしまう。さらに金銭的な負担も大きいことから、病院にも行かなくなり、病状がどんどん進行する。死の恐怖心から追い詰められた小春は、担当医師である澤村友吾(さわむらゆうご)の元へ行き、薬を飲んでいないことを謝罪する。そして子供たちのために、死ぬわけにはいかないのだと涙ながらに語った。澤村は「今話してくださったお子さんへの思いは、どんな薬よりあなたを救う糧になる」「生きる覚悟をしてください」と話し、全力で治療にあたると約束した。
そして小春は治療に専念するためにも、紗千の元でお世話になることを決意した。その後、家賃を払えなくなったことを理由に、紗千に同居させてほしいと懇願する。栞のことがあるため頑なに拒否する紗千だったが、栞が「私お姉ちゃんと一緒に住みたい」と言う。そのため紗千は、信の持ち物や写真を家に持ち込まないことを条件に、小春たちの同居を許可した。
信の4年前の行動が判明
同居が始まった直後、小春は健太郎から以前信が植杉家に来た時の忘れたものだと、紙袋に入ったオレンジのマフラーを渡される。しかし小春は、それに全く見覚えがなかった。その後、由季はネットニュースで信が痴漢の容疑者として扱われていることを知り、子供たちのためにも事件の詳細をちゃんと調査した方が良いと小春に勧める。そこで小春は、信が植杉家に忘れたマフラーが入った紙袋に記載された土産物屋に電話をかけ、子供たちと一緒にその場所へと向かった。そこは信の故郷の小さな村だった。そして小春は、4年前に信が亡くなる直前に置き忘れた手紙を土産物屋の店主から渡され、1人で読む。その手紙には、これまで聞かされていなかった信の幼少期のことが綴られていた。
信は幼い頃、東京で恋人と暮らす母親に生活費だけ渡されて、1人暮らしをしていたことがあった。周囲の人に助けられながら何とか生活していた信は、母の元を逃げるように去って彼女と何年も会っていなかったが、4年前に故郷を訪れる。だが、久しぶりに再会した母は、信に恨み節を聞かせる。それでも信は「お母ちゃんのことが大好きだったから、お母ちゃんの約束を守るのが楽しかった」と率直な思いを語り、感謝の気持ちを伝えた。それから母の部屋で彼女が編んだ思い出深いオレンジのマフラーをもらって、その場を去った信は、紗千と小春を仲直りさせるために植杉家へ向かったのだった。
その手紙を読んだ小春は、涙を流しながら手紙を抱きしめる。そして子供たちにも手紙を読ませた。帰宅後、望海と陸が改めて手紙を読んでいると、栞がやってきて一緒にその手紙を読んでしまう。強い罪悪感に苛まれた栞は、小春に自分が信にしたことを話してしまった。土下座して謝罪する栞だが、小春は彼女に掴みかかり、激怒した。その後、小春は帰宅した紗千を問い詰めるが、紗千は必死に謝罪する。そして「我慢してほしい」「恨むなら私を恨んで」と懇願する紗千に、小春は憤りを隠せなかった。すぐに出ていこうとする小春だったが、何も知らない子供たちは間もなく行われる夏祭りを楽しみにしていたため、仕方なく夏祭りが終わるまで植杉家にいることとなった。
そんな中、栞は健太郎に「お母さんに内緒で家を出て、親戚の元へ行きたい」と打ち明ける。そして一同が夏祭りを楽しんでいる間に、栞は1人でこっそり家を出ていった。夏祭り終了後に健太郎から、そのことを聞かされた紗千は呆然とする。そこへ小春がやってきて紗千に自分が病気であると打ち明け、骨髄移植が必要なため、医者に会ってほしいと頼む。ところが、栞が罪悪感から家を出ていったと考える紗千は小春に強く当たり、どうすれば許してくれるのかと問いかける。小春は「許すでも許さないでもない」「望海と陸が大人になるまで、生きていたいだけの母親だ」と答え、ここにいるしかないのだと頭を下げた。翌日、紗千は病院へ行き、澤村の元を訪れた。
しかし後日、小春が仕事中に倒れ、病院に運ばれる。そして発熱していたことから、数日間入院することになった。その間、紗千と健太郎が子供たちの面倒を見る。紗千は子供たちと過ごす時間が増えたことで、幼い頃の小春と望海の姿を重ねるようになる。それから紗千は骨髄ドナーの検査を行ったが、小春と適合せず、骨髄移植ができないことが判明した。その後、紗千は小春と夕飯の準備をしながら、そのことを打ち明ける。そして「丈夫に産んでやれなくてごめんなさい」と謝罪した。それから紗千は小春の幼い頃の思い出話をして、彼女と穏やかな時間を過ごす。その最中に、小春は「あなたのことも、あなたの娘のことも一生許せない」「そんな人たちに頼らなきゃいけない自分も許せない」と急に本音をぶつける。そして小春は「助けてよ。お母さん」と泣き出し、紗千も泣きながら彼女を強く抱きしめた。
一方、健太郎は紗千から小春の病気のことや栞がしたことを聞き、大きなショックを受ける。そして健太郎は栞の元へ行き、家に戻って小春に償いをすべきだと説得する。栞は無言で立ち去ろうとしたが、健太郎は追いかけようとして川に転落し、怪我を負って入院することになってしまった。
小春の病気が完治
ある日、望海は布団の中で突然泣き出し、「お母さん病気なの?」と小春に尋ねる。実は望海は、小春の異変に薄々気づいていた。だが小春は、望海が受けるショックの大きさを考えると絶対に病気を明かせないと考えていたため、真実は伝えなかった。しかしどうしても気になる望海は自ら病院を訪れ、小春がいるかどうかを確かめようとする。診察中だった小春は、看護師からそのことを聞いたが、「私がここにいることは伝えないでほしい」と頼んだ。そして由季に望海を迎えに来てもらったが、望海は突然走り出し、病院の中で小春を探し回る。小春は慌てて望海の元へ行くが、望海は動揺を隠すように他愛のない話をする。そんな望海の気持ちを悟った小春は彼女を優しく抱きしめ、手を繋いで一緒に帰宅した。それから小春は、子供たちに病気を隠して嘘をついていたことを謝罪し、分かりやすく病気のことを説明した。
一方、紗千は栞に骨髄ドナーの検査を受けさせるため、彼女の居場所を探す。そんな時、栞は駅で信の背中を押して線路に落とした男性を街中で発見する。栞は男性に事情を説明し、「お姉ちゃんに会ってほしい」と頼むが、彼はしらを切って逃げるようにタクシーで去っていった。愕然とした栞はビルの屋上へと向かい、紗千に電話で自殺をほのめかす。紗千は慌てて栞の元へ走り、「小春が生きようとしてるのに、私もあなたも楽な方を選んだらダメなの」と諭した。
その後、心を入れかえた栞は仕事を始め、ドナー検査を受ける。そして栞は結果を聞きに行く前に小春に会いに行き、「適合したらその時だけ妹だと思ってください」と頼んだ。それから小春や紗千や健太郎は、子供たちと楽しい時間を過ごすが、検査結果が出るまで気が気ではなかった。そして栞から脊髄移植ができると報告を受けた一同は安堵。小春は植杉家を訪れた栞を妹と呼び、「あなたのおかげで生きられる。あなたも生きてください」と伝えた。
それから子供たちと健太郎が寝静まった頃、小春と紗千は2人でワインを飲みながら穏やかな時間を過ごす。すると紗千は「また会えてよかった。良い1日だった」とつぶやく。そんな彼女に、小春が「ただいま」と言う。紗千は「おかえり」と返し、涙ぐんだ。そして2人は笑顔で話をするのだった。
数ヶ月後、小春は無事に手術を終えて植杉家に帰宅。笑顔で子供たちと抱き合うのだった。
『Woman』の登場人物・キャラクター
青柳家
青柳小春(あおやぎこはる/演:満島ひかり)
望海と陸の母親。両親は離婚し、父親に引き取られた。夫の信とは駅のホームで出会い、その後結婚して2人の子が産まれたが、彼が事故で他界した。その後は1人でパートを掛け持ちしながら子育てをしていたが、生活が苦しくなり、生活保護の申請をする。それをきっかけに、絶縁状態だった実母の紗千と20年ぶりに再会する。自分を捨てた紗千への恨みがあったため、初めは他人行儀に振舞い、彼女に頼るつもりもなかった。しかし病気が発覚したことから、闘病するために、子供たちと一緒に彼女の元へ移り住むことを決めた。そして一緒に過ごす中で、徐々に紗千との親子の絆が戻っていく。さらに栞からの骨髄提供のおかげで、無事に病気が回復した。
青柳望海(あおやぎのぞみ/演:鈴木梨央)
青柳家の長女。幼少期は子供らしくわがままで弟に嫉妬することもあったが、苦労している小春を見ているうちに、面倒見の良いしっかり者の姉に育つ。好奇心旺盛で独特な感性を持っており、紗千に「小さい頃の小春に似てる」と言われていた。また小春に病気を隠されていたものの、彼女の変化を感じ取り、病気であることに気づく。そして病院へ小春のことを探しに行き、小春も彼女の気持ちを汲んで、病気のことを伝えた。
青柳陸(あおやぎりく/演:高橋來)
青柳家の長男で末っ子。口数が少なく、あまり話さないため、言葉の遅れがあるのではないかと託児所で指摘されていた。また感受性が強く、街に貼られたポスターの迷い犬を心配し、泣いたことがある。
青柳信(あおやぎしん/演:小栗旬)
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『ゴジラvsコング』とは、“怪獣王”ゴジラと“髑髏島の巨神”コングの熾烈な戦いを描いた、2021年公開のハリウッド映画。2014年から続く『モンスターバース』シリーズの四作目である。 あらゆる怪獣の王として君臨するも、人類に対しては中立の立場を取っていたゴジラ。しかしある時巨大企業エイペックス・サイバネティクスの本社がゴジラに襲われる。人類はゴジラに匹敵する力を持つコングを唯一の対抗手段と目して様々な計画を進めていくが、その裏には世界の覇者にならんとする者たちの邪悪な思惑が隠されていた。
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悪の教典(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『悪の教典』とは、2012年公開の日本のバイオレンス・ホラー映画である。監督は三池崇史で、貴志祐介の小説が原作。高校教師の蓮実聖司は、明朗快活で同僚や生徒にとても頼りにされていた。しかしその正体は他人への共感能力に欠けたサイコパスで、自身の邪魔になる人間は躊躇なく殺してきた男だった。そしてある出来事でこれまでの罪が暴かれそうになり、蓮実は校内の人間を全員始末することを決める。この作品は蓮実というサイコパスの生き方や、その周りで生きようともがく人間の命がけの戦いから目が離せない物語となっている。
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銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。
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リトル・フォレスト(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『リトル・フォレスト』とは、主人公の成長を描くヒューマンドラマであり、五十嵐大介による漫画、漫画を基にした森淳一監督、橋本愛主演の映画である。漫画『リトル・フォレスト』は、作者の実体験を基に制作され、2002年12月から講談社発行の『月刊アフタヌーン』で連載された。映画『リトル・フォレスト』は、2014年8月に公開された『夏』『秋』、2015年2月に公開された『冬』『春』の4部作である。東北地方の小さな村に住む主人公のいち子が、自然に向き合いながら自分を見つめ直すストーリーとなっている。
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恋空(小説・漫画・映画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『恋空』とは、美嘉のケータイ小説を映画化した恋愛映画である。女子高生の田原美嘉(たはらみか)が同じ学校に通う男子高生弘樹と出会い付き合うところからはじまるが、ある日美嘉はヒロに突然別れを告げられる。ヒロは末期ガンを患い別れを決意したのだが、それを知り美嘉は看病を続けるのだ。しかしふたりに別れがやってくる。この映画は痛いほど切ないのに、どこか温かいラブストーリーとなっている。映画は2007年11月3日に公開され、監督は今井夏木、主演は新垣結衣と三浦春馬が務めた。
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LIFE!〜人生に捧げるコント〜(テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ
LIFE!~人生に捧げるコント~とは、NHKが制作しているコントを中心としたバラエティ番組。『人生』をテーマにしており、ウッチャンナンチャンの内村光良が中心となっている。内村にとってはNHKでの初のレギュラー番組。一度見たら忘れられない個性的すぎるキャラクターたちや、多分野に渡る豪華ゲストが特徴。
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君と世界が終わる日に(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『君と世界が終わる日に』とは、2021年1月から3月まで日本テレビでドラマ放送された、竹内涼真主演のゾンビサバイバルドラマである。物語は主人公の間宮響が恋人の小笠原来美を探しながら、生存者たちと一緒にウイルスに感染した人間のゴーレムと戦い、ゴーレムのいない安全な場所を目指して旅するストーリーである。人間を襲うゴーレムを倒しながら、生存者たちの仲間の絆が深まっていき、みんなで助かろうと一生懸命に生きる姿を見られるドラマ。主人公の間宮響の諦めの悪い性格や襲ってくるゴーレムとの闘いも見どころのひとつ。
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あさが来た(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『あさが来た』とは、幕末から明治にかけて活躍した実業家・教育者の広岡浅子をモデルとしたNHKの連続テレビ小説。2015年9月から2016年4月にかけて放送された。平均視聴率は23.5%で、朝ドラとしては2016年当時の最高記録となって話題に上った。 女性の社会進出が難しかった幕末から大正の時代に、女性起業家のパイオニアとして奔走した主人公・白岡あさの物語。銀行、生命保険会社、女子大学の設立という一大事業に邁進するあさと、彼女を支える家族、変化していく社会が描かれる。
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鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。
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クローズZERO II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『クローズZERO II』とは、漫画家の高橋ヒロシの作品『クローズ』を原作とした映画。前作『クローズZERO』で鈴蘭高校の覇権争いを制した滝谷源治たちと、ライバル校・鳳仙学園との間で抗争が発生。鈴蘭をまとめるために苦心する源治、彼に敗れて以降沈黙を貫く芹沢、2年前の仇を討つため虎視眈々と鈴蘭を狙う鳳仙の頭・鳴海の3人を軸にストーリーが展開される。葛藤を抱えながら喧嘩に臨む高校生達を描く。小栗旬や山田孝之、桐谷健太など人気俳優が多数出演したことでも話題となった。監督は三池嵩史。
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罪の声(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『罪の声(映画)』とは塩田武士の同名小説を2020年に土井裕泰監督、小栗旬主演で映画化されたサスペンス映画である。1984年に実際に起こった「グリコ森永事件」を題材にした、フィクションでありながらも限りなく事実に近い作品としてサスペンスフルに仕上がっている。実際の事件でも犯人が使用した「子供の声」を中心に、自分の声が使われていたことを知ってしまった人物と過去の大事件の犯人を追うジャーナリストの2人の視点から犯人を追い詰めていく物語である。
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糸(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『糸』とは、2020年に公開された日本の恋愛映画で、中島みゆきの楽曲『糸』にプロデューサーの平野隆が着想を得て制作された。監督は瀬々敬久。平成元年生まれの高橋漣(たかはしれん)と園田葵(そのだあおい)は、美瑛で出会い恋に落ちる。しかし大人たちの都合で引き裂かれ別々の人生を歩む。出会ってから18年経って平成という時代も終わりを迎えるとき、互いを忘れられなかった漣と葵は再び手を取り合うために動き出していた。この物語は、漣と葵、その周辺の人々の軌跡を「平成」という時代にのせて描く作品となっている。
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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。
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リッチマン、プアウーマン(リチプア・RMPW)のネタバレ解説・考察まとめ
『リッチマン、プアウーマン』とは2012年にフジテレビ系列で放送された、若くして億万長者となった男性と、高学歴ながら内定がもらえない女性の恋愛模様を描いた恋愛ドラマである。若き社長日向徹と就活難民の夏井真琴が出会い立場が違いながらも会社のために奮闘していく中で互いに惹かれあっていく物語。お互いが素直になれなくてすれ違うが互いへの思いを伝えるために人間的にも成長していく。企業ものとしての要素も多く盛り込まれており恋愛とビジネスの両方の観点から楽しめる作品である。
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天皇の料理番(2015年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『天皇の料理番』とは、宮内省大膳職司厨長を務めた秋山徳蔵の生涯をモデルとしたドラマで、TBSテレビ60周年特別企画として制作された。2015年4月に放送され、脚本は森下佳子が担当する。主演は佐藤健で、黒木華や桐谷健太などが出演している。秋山篤蔵は両親に海産物問屋の松前屋の婿養子にさせられ、そこの跡取りとして働き始める。そんな彼があることをきっかけに、日本一の料理人になるという夢を持ち、奮闘するという物語。平均視聴率は14.9%を記録し、東京ドラマアウォード2015などで数々の賞を受賞した。
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翔んで埼玉(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『翔んで埼玉』とは、魔夜峰央によるギャグ漫画作品、およびそれを原作としたコメディ映画作品である。。二階堂ふみやGACKTを始め、豪華なキャスト陣が本気でふざけた内容が大きな話題となる。埼玉県民が東京都民に虐げられてきた架空の世界が舞台となり、埼玉解放を求めて他の県を巻き込みながら全面戦争へと発展していく。
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SCOOP!(スクープ)のネタバレ解説・考察まとめ
2016年公開。監督・大根仁、主演・福山雅治の映画。以前は写真週刊誌SCOOP!のエースカメラマンとして数々のスクープ写真を撮っていた都城静だったが、今はうらぶれたフリーランスのパパラッチとして生活していた。静はSCOOP!編集部へ移動してきた新人記者・行川野火と組む事になる。最初は衝突しあうも数々のスクープを撮り二人は次第に惹かれあうが、静にかかってきた1本の電話が悲劇をもたらす事となる。
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目次 - Contents
- 『Woman』の概要
- 『Woman』のあらすじ・ストーリー
- 小春と紗千の再会
- 小春と紗千の関係に変化
- 信の4年前の行動が判明
- 小春の病気が完治
- 『Woman』の登場人物・キャラクター
- 青柳家
- 青柳小春(あおやぎこはる/演:満島ひかり)
- 青柳望海(あおやぎのぞみ/演:鈴木梨央)
- 青柳陸(あおやぎりく/演:高橋來)
- 青柳信(あおやぎしん/演:小栗旬)
- 植杉家
- 植杉紗千(うえすぎさち/演:田中裕子)
- 植杉健太郎(うえすぎけんたろう/演:小林薫)
- 植杉栞(うえすぎしおり/演:二階堂ふみ)
- 植杉真希(うえすぎまき/演:柊瑠美)
- 蒲田家
- 蒲田由季(かまたゆき/演:臼田あさ美)
- 蒲田直人(かまたなおと/演:巨勢竜也)
- 蒲田将人(かまたまさと/演:高田愛斗)
- 砂川家
- 砂川藍子(すながわあいこ/演:谷村美月)
- 砂川良祐(すながわりょうすけ/演:三浦貴大)
- 砂川舜祐(すながわしゅんすけ/演:庵原匠悟)
- 都立渋谷病院
- 澤村友吾(さわむらゆうご/演:高橋一生)
- 中野(なかの/演:おかやまはじめ)
- 藤田(ふじた/演:矢島弘一)
- その他
- 松谷高生(まつたにたかお/演:井之上隆志)
- 『Woman』の用語
- 再生不良性貧血
- 遠き山に日は落ちて
- テーラーウエスギ
- 都立渋谷病院
- 『Woman』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 青柳小春「助けてよ、お母さん」
- 小春が栞に感謝する場面
- 小春と紗千が思い出話をする場面
- 『Woman』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 豪華な役者陣と演技の高評価
- 難しいセリフは歌にして覚えていた鈴木梨央
- 満島ひかりの言い回しを反映させた脚本
- 『Woman』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:androp「Voice」