ラーゲリより愛を込めて(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラーゲリより愛を込めて』とは2022年12月9日に公開された日本の映画。主演は二宮和也。原作は辺見じゅんのノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』。
第二次世界大戦後のシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で、日本人捕虜の1人である山本幡男(やまもと はたお)が過酷な環境の中でも生きる希望を捨てず、家族の元へ帰れると信じ、仲間らを励まし続ける姿を描く。
希望を捨てない幡男の姿、捕虜仲間が幡男の遺書を家族に届けるため必死になる姿は見所だ。
『ラーゲリより愛を込めて』の概要
『ラーゲリより愛を込めて』とは2022年12月9日に公開された日本の伝記映画。主演は二宮和也。監督は『64-ロクヨン-』などで知られる瀬々敬久、脚本は映画『永遠の0』で第38回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した林民夫、原作は戦後12年目にシベリア帰還者が家族に届けた遺書にまつわる話を辺見じゅんがまとめた、ノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』である。
第二次世界大戦後、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に強制収容された山本幡男(やまもと はたお)と日本兵の捕虜たち。極寒と飢え、重労働の過酷な収容所。力尽きる者や絶望して自ら死ににいく者、仲間同士の争いも絶えない。そんな状況下でも山本は希望を捨てず、帰国(ダモイ)の日を信じて仲間を励まし続けた。山本の仲間を思う気持ちは次第に仲間の心を癒していくが、山本の体は病魔に冒され、余命3ヶ月の宣告を受けてしまうのだった。
戦後に約50万人にも及ぶ日本人が強制収容所で労働を強いられていた史実。そして幡男が希望を捨てずに仲間を励まし続ける姿、仲間が次第に心を開いて生きる希望を持ち始めていく姿、その仲間がなんとしても幡男の遺書を家族の元へ届けようとする熱い気持ちが感じられるところも見所だ。また幡男ら捕虜たちの癒しになっていた犬のクロは実在のエピソードである。
『ラーゲリより愛を込めて』のあらすじ・ストーリー
結婚式にて
2022年、山本顕一(やまもと けんいち)は孫娘・由美(ゆみ)の結婚式に参列していた。新型コロナウイルスの影響もあり久しぶりに会えた孫娘。マスクやアクリル板を使用しての結婚式ではあったが、幸せそうな新郎新婦を顕一は目を細め眺めていた。「こんなことが起こるなんて思いもしませんでした。もう、あの日常には戻れないかもしれません」というスピーチを聞き「家族に会えなくなる日は突然訪れるものだ」という事を知っていたはずなのになぁと顕一は思った。そして77年前に参列した結婚式を思い出していた。
1945年8月、間もなく第二次世界大戦も終わろうとする頃、顕一は中国・ハルビンで父・幡男(はたお)、母・モジミや兄弟らとともに幡男の妹の結婚式に参列したのだった。みんなで美味しい料理を食べ、幸せそうな結婚式だった。幡男は穏やかな顔で子供たちに「今日という日をよく覚えておくんだよ」と語りかけた。「こうして久しぶりに家族全員でいられること。みんなの笑顔。美味しい食べ物。ハルビンの午後の日差し…」と続けながら、幡男は料理に夢中になっている子供たちを優しく見守っていた。
その夜、ソ連が中立条約を破り日本の統治下であるハルビンへ侵攻。混乱に陥った街を逃げる際、瓦礫の下敷きとなる幡男。動けない幡男は、モジミに「子供らを連れて日本に帰れ。大丈夫。すぐに会える」と言い聞かせる。モジミは躊躇いながらも子供たちを連れて逃げ、日本へ帰国することができた。
そして終戦を迎えた。しかし多くの日本兵がソ連の捕虜となり帰国が許されない。貨物列車でどこかへ輸送されていく。列車には幡男の姿もあった。みな不安で暗い顔をしている中「いとしのクレメンタイン」を口ずさむ幡男を見て、同じ車両に乗っていた松田研三(まつだ けんぞう)は「この状況下で歌うなんて正気を失っている」と考えていた。
極寒の強制収容所
捕虜たちはシベリア・スベルドロフスクにある収容所(ラーゲリ)に送られた。
そこはマイナス40度にも及ぶ極寒の地。食事は黒パンしか与えられず、過酷な労働を強いられる日々が始まった。ソ連兵は旧日本軍の上下関係を利用して捕虜たちを働かせるため、旧日本軍の将校たちが労働の指揮を執った。その中に元軍曹の相沢光男(あいざわ みつお)もいた。相沢は松田から黒パンを奪ったり、幡男を「一等兵」と呼び、見下していた。幡男が「一等兵ではありません。山本という名前があります」と言い返したため、相沢は幡男を殴りつけた。相沢は戦争が終わってもなお「軍曹」という肩書きに拘っていたのだった。
過酷な環境の中で仲間は1人、また1人と力尽きていく。逃亡しようとしてソ連兵に撃ち抜かれる者もいた。終わりの見えない抑留生活にみな希望を持てず、争いも絶えない。しかし幡男だけは「帰国(ダモイ)できる日は必ず来ます。希望を捨ててはいけません」と周囲の仲間を励まし続けた。
ロシア語が堪能な幡男はソ連兵の通訳も務めていた。ある時、亡くなった仲間の弔いをしていた所をソ連兵に見つかった。「解散しろ」と言うソ連兵に「仲間を弔っているだけだ」と反抗した幡男は暴行を受ける。それを見ていた松田の脳裏に戦時中の記憶が蘇る。仲間が敵に突撃していく中、松田は恐怖から逃亡したのだ。自分は卑怯者だと思い込んだ松田は心を閉ざし、他人に興味を示さないでいた。しかし松田は幡男を庇うように覆い被さり、代わりに暴行を受けた。幡男の励ましを受け、少しずつ変わり始めていたのだ。
その後2人は営倉(えいそう)という棺桶のような狭い懲罰房に入れられた。それでもソ連兵に環境の改善を訴えたり、仲間を励ますことは止めなかった幡男は何度も営倉に入れられることになった。
日本に帰国したモジミは魚を売って生計をたてていたが、生活は苦しかった。それでも魚売りの帰り道で幡男の好きな「いとしのクレメンタイン」を子供たちと歌ったり、明るく振る舞いながら幡男の帰りを待ち続けていた。
ある時昔の同僚と偶然再会し、教師の仕事を紹介してもらう。再び教師になったモジミは生徒たちに好きな言葉は「希望」だと話して聞かせていた。
閉ざされる帰国の道
ついにダモイできる日がやってきた。幡男ら捕虜たちは喜んで港へ向かう汽車に乗り込むが、なぜか港の手前で汽車から降ろされ、幡男はソ連兵に日本人名が書かれたリストの読み上げをさせられる。そのリストには幡男や松田、相沢の名前もあった。
リストに書かれた者たちは、身に覚えのないスパイ容疑をかけられていたのだ。シベリア東部、ハバロフスクのラーゲリに送られる幡男たち。そこはソ連の共産主義に賛同する若い日本人捕虜たち(アクチブ)が権力を持つラーゲリだった。アクチブになればダモイできるという噂もあった。幡男はここで同郷の先輩・原幸彦(はら ゆきひこ)と再会する。だが原は暗い表情で「私には近づかないでください」と言い、まるで人が変わったようだった。
原はダモイするため、幡男が満州鉄道に勤務していた際の出張を「諜報活動だ」と虚偽報告していたのだ。だがそれを知った幡男は原に怒りを向けず、再び希望を持たせようとラーゲリ内で仲間を集め野球を始める。原はかつて大学野球で4番を務めるほどの選手だったからだ。幡男の強い気持ちに原も少しずつ変わり始めるのだった。
ある日、労働の休憩中に黒い子犬がどこからともなく現れ、山本にすり寄ってきた。そこへ新谷健雄(しんたに たけお)という青年がやってきて「クロ」と名付け、自分の黒パンを与えて世話をするようになる。幡男と新谷はそこから親しくなっていった。新谷は生まれつき足が悪いため徴兵を免れ漁師をしていたのだが、漁の最中に捕まり捕虜となっていた。読み書きのできない新谷は幡男から字や俳句を教わり、楽しむようになる。
ようやく日本へ手紙を出すことが許された。小さな用紙にできるだけ多くの言葉を詰め込む幡男たち。しばらく経つとモジミから返事が届いた。厳しい検疫をくぐり抜けた葉書には「あなたの帰りを待っています」と綴られていた。モジミがたった1人で4人の子供たちを育てていることを思い、涙する幡男。この時終戦から実に8年が経過していた。
一方、松田は母親が、相沢は身重だった妻が亡くなっていたことを知らされる。相沢は自暴自棄になり、ソ連兵に射殺されようとする。幡男たちが必死に止めようとするが「自分が生きている意味はない!」と叫び、その手を振り払おうとする相沢。
「それでも希望を持って生きるんだ!!」と相沢を説得しようとしたその時、幡男を激痛が襲う。幡男は耳をおさえて苦しみだし、その場に倒れてしまった。
幡男を襲った病魔
幡男はその後も度々体調を崩すようになった。ラーゲリにはきちんとした医師はおらず、ソ連側は幡男を単なる中耳炎だとする。しかし日に日に弱っていく幡男。捕虜たちは大きな病院で幡男に診察を受けさせるよう要求するが、取り合ってもらえない。覚悟を決めた松田はストライキを決行。仲間たちも続々と松田に続き、全員が「いとしのクレメンタイン」を合唱しながらストライキを続けた。要求が通り病院で診察を受けることはできたが、喉の癌で余命3ヶ月と宣告された幡男だった。
毎日のように様子を見にやって来る仲間たち。相沢は幡男の世話をかって出た。これまで幡男の事を「一等兵」と呼んでいた相沢は、この時初めて「山本」と呼んだ。それを聞いた幡男は「名前、初めて呼んでくれましたね」と微笑んだ。
幡男がダモイを諦めない姿を見て、彼の思いだけでも家族に届けようと、原は遺書を書くことを勧めた。仲間たちの思いを受け止めた幡男はわずかな力を振り絞り、家族・妻・子供たち・母への4通の遺書を書き上げた。
だが遺書がソ連兵に見つかれば没収されてしまう。抜き打ち検査も頻繁にある中、考えだした方法は「遺書を暗記する」ことだった。
原、松田、相沢、新谷が暗記を担当。4人はソ連兵の目を盗んでは遺書を暗記した。強制労働中も服の中に隠した遺書を見ては暗唱していた。途中で遺書はソ連兵に見つかり没収されてしまったが、4人は何度も暗唱し、遺書は頭の中にしっかりと残っていた。
それからしばらく経った後、幡男は眠るように亡くなり、ソ連の地に埋葬された。ダモイは叶わなかった。
2年後、生き残った捕虜たちは最後の引揚船でダモイできることになった。だんだん遠ざかっていくソ連の地を船から見つめる捕虜たち。すると海に浮かぶ氷の上を走り抜け、船を追ってくるクロの姿を見つける。クロの姿に幡男を重ねた捕虜たちは、クロを船に引き上げ共に日本へ帰国する。
日本ではモジミが義母・マサトと子供たちを連れて引揚船の到着する港へ向かおうとしていたが、そこへ幡男が亡くなった知らせが届く。モジミは泣き崩れた。幡男とハルビンで別れてからモジミは初めて泣いたのだった。
届けられた遺書
それから1年が経った頃、原が山本家にやってきた。モジミたち家族は驚きながらも原を迎え入れた。原はこの日まで「家族への遺書」を書き起こしたものを渡し、更に暗唱した。それを聞いた家族はみな涙した。
次にやってきたのは松田だった。松田は「母への遺書」を読み上げるが、亡くなった自分の母を思い出し号泣してしまう。それを見たマサトは松田に寄り添い、肩を優しくさすった。
新谷は「子供たちへの遺書」を持ってきた。幡男に教わった字で遺書を書き写して来たのだ。子供たちの成長を見られない幡男の悔しさを伝え「お互いに団結して、長生きせよ」と結んだ。子供たちは父の言葉を喜んだ。
最後にやってきた相沢は「妻への遺書」を持ってきた。「妻よ、よくやった!実によくやった!」と労う言葉から始まる遺書。モジミは夢中で読んだ。そして海辺でのプロポーズを思い出していた。なかなか言い出せない幡男が諦めて帰ろうとしていた時、思わず同時に「結婚しましょう」と言い出して笑ったこと。
モジミは幡男の優しさと希望を捨てない強さが仲間たちを救ったことを知った。そしてまるで幡男が自分の側に戻って来たように感じた。庭に干したシーツの陰で幡男が微笑んだように見えた。「おかえりなさい。あなた」と空に向かって呟くモジミ。
2022年、顕一は結婚式のスピーチで幡男の思いを孫娘にも届けていた。「今日という日をよく覚えておくんだよ」と幡男が言った言葉を伝えたのだ。顕一はかつて家族で参列したハルビンでの結婚式を思い出し、微笑んだ。
『ラーゲリより愛を込めて』の登場人物・キャラクター
主人公
山本幡男(やまもと はたお/演:二宮和也)
物語の主人公。実在の人物である。モジミの夫で顕一らの父。
幡男は学生時代からロシア文学を好んでおり、ロシア語も堪能である。しかしそれが仇となりスパイ容疑をかけられ、抑留される。収容所ではソ連兵の通訳を担っている。
希望を捨てず、ダモイできる日を信じて捕虜たちを励まし続けるが、喉の癌により収容先のラーゲリで死去。生前に残した遺書が、仲間たちの手によって家族に届けられる。
山本家
山本モジミ(やまもと もじみ/演:北川景子)
幡男の妻で顕一らの母。元教師。
モジミは幡男とハルビンで別れた後日本に帰国し、幡男の帰国を待ちながら女手ひとつで4人の子供を育てた。
引揚船が到着するたびに京都・舞鶴港を訪れ、幡男を探し続けていた。
山本顕一(やまもと けんいち/演:城戸俊嶺/奥智哉/寺尾聰)
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『侍戦隊シンケンジャー』とは、東映が製作したスーパー戦隊シリーズ第33作品目の特撮ドラマ。戦隊シリーズ初となる侍をモチーフにしており、変身方法や戦闘スタイルがチャンバラであること、「レッドは殿で、それ以外は家臣」といったメンバーの上下関係など、和を取り入れた作風になっている。主演は今作が俳優デビューとなった松坂桃李や、ドラマで活躍する高梨臨などが出演している。
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ブラッシュアップライフ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブラッシュアップライフ』とは、2023年1月に日本テレビで放送されたタイムリープ系ヒューマンコメディドラマである。脚本はバカリズム。主演は安藤サクラで、夏帆や木南晴夏などが出演する。市役所に勤務する近藤麻美は、ある時交通事故に遭って、33歳で亡くなってしまう。しかし死後の世界の受付で、来世でオオアリクイへの転生を告げられた麻美は徳を積んで再び人間に生まれ変わるために、赤ん坊から人生をやり直すこととなる。本作はザテレビジョンドラマアカデミー賞などで、多数の賞を受賞し高く評価された。
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フリーター、家を買う。(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『フリーター、家を買う。』とは、2010年10月よりフジテレビ系で放映されたホームドラマおよび小説家・有川浩による同名の原作小説。フリーターとして自堕落な生活を送っていた主人公が、うつ病になった母を救うためマイホームを購入するまでの過程を描く。「家を買う」という目標のために奮闘し成長する主人公の姿と、バラバラだったその家族が再生していく様子が見どころである。
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ラストマンー全盲の捜査官ー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラストマン-全盲の捜査官-』とは2023年にTBS系「日曜劇場」枠にて放送されていたサスペンスドラマである。現代社会を多く取り上げており、登場人物たちの痛快なやりとりや事件を通しての人間関係などが描かれている。研修生として来日したFBI捜査官である皆実広見(演:福山雅治)は全盲でありながらも数々の事件を解決することから「ラストマン」と呼ばれていた。そんな皆実のアテンドに選ばれたのは護道心太朗(演:大泉洋)という嫌われ者刑事であり、正反対の2人は次々に起こる難事件に挑んでいく。
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マイファミリー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『マイファミリー』とは2022年にTBSの日曜劇場で放送されたドラマである。二宮和也と多部未華子が演じる夫婦の子どもが誘拐されるところから物語は始まる。誘拐の方法が過去に隠蔽された誘拐事件と似ていたことから、当時かかわっていた警察関係者も動き出す。家族、警察、犯人の思いが交錯したストーリーから目が離せないと、最終回まで話題となったノンストップファミリーエンターテイメントである。
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TANG タング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『TANG』とはデボラ・インストール作の小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を原作とした、三木孝浩監督による実写映画作品。 ゲーム三昧で家から追い出されたダメ男・健(二宮和也)は、ある理由から、妻・絵美(満島ひかり)との未来も諦め、人生を一歩も進めずにいた。しかし記憶も感情もないはずのロボット・タングが「ともだち」や「優しい気持ち」を少しずつ学習する姿を見るうちに、次第に昔の自分を取り戻していく。 映画満足度は驚異の97%となっており、日本中を笑顔と感動と温かな涙で包み込む作品だ。
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初恋の悪魔(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『初恋の悪魔』とは、2022年に日本テレビ系「土曜ドラマ」枠にて放送された坂元裕二の脚本によるオリジナルテレビドラマである。本作は、兄の死の真相を追う馬渕悠日が個性豊かな人物たちと事件の真相を解き明かす物語。捜査権のない4人を取り巻く警察、恋愛、青春群像劇などの様々なジャンルが交錯するミステリアスコメディである。個性豊かな俳優陣に加え、坂元節が遺憾なく発揮されギャラクシー賞など数々の賞を受賞し、高く評価された。
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硫黄島からの手紙(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『硫黄島からの手紙』とは、アメリカ合衆国で製作された戦争映画。太平洋戦争末期の日本軍司令官、栗林忠道が家族に送った『「玉砕総指揮官」の絵手紙』に基づいており、クリント・イーストウッドが監督を、アイリス・ヤマシタが脚本を務めた。前作のアメリカ側からみた硫黄島での戦闘を描く、『父親たちの星条旗』と対をなす『硫黄島2部作』の日本側作品。2006年に発見された兵士たちの手紙から始まり、1944年当時の硫黄島守備隊の玉砕までの日々を陸軍一等兵西郷や守備隊指揮官栗林中将の目線から描いている。
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目次 - Contents
- 『ラーゲリより愛を込めて』の概要
- 『ラーゲリより愛を込めて』のあらすじ・ストーリー
- 結婚式にて
- 極寒の強制収容所
- 閉ざされる帰国の道
- 幡男を襲った病魔
- 届けられた遺書
- 『ラーゲリより愛を込めて』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 山本幡男(やまもと はたお/演:二宮和也)
- 山本家
- 山本モジミ(やまもと もじみ/演:北川景子)
- 山本顕一(やまもと けんいち/演:城戸俊嶺/奥智哉/寺尾聰)
- 山本厚生(やまもと こうせい /演:塚尾桜雅)
- 山本誠之(やまもと せいし/演:阿久津将真/佐藤優太郎)
- 山本はるか(やまもと はるか/演:井上楓/尾崎丹子)
- 山本マサト(やまもと まさと/演:市毛良枝)
- 由美(ゆみ/演:田辺桃子)
- 幡男と共に収容された捕虜たち
- 松田研三(まつだ けんぞう/演:松坂桃李)
- 相沢光男(あいざわ みつお/演:桐谷健太)
- 新谷健雄(しんたに たけお/演:中島健人)
- 原幸彦(はら ゆきひこ/演:安田顕)
- 西野浩(にしの ひろし/演:佐久本宝)
- 後藤実(ごとう みのる/演:山時聡真)
- 佐々木(ささき/演:三浦誠己)
- 鈴木信二(すずき しんじ/演:奥野瑛太)
- 高橋良太(たかはし りょうた/演:金井勇太)
- 竹下勝(たけした まさる/演:中島歩)
- その他の人々
- 坂口(さかぐち/演:渡辺真起子)
- 静子(しずこ/演:朝加真由美)
- 片山(かたやま/演:山中崇)
- 玉田船長(たまだせんちょう/演:酒向芳)
- クロ
- 『ラーゲリより愛を込めて』の用語
- ラーゲリ
- ダモイ
- 営倉(えいそう)
- 黒パン
- 『ラーゲリより愛を込めて』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 幡男「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやってきます」
- 松田「ただ生きるだけじゃだめなんだ。ただ生きてるだけじゃ。僕は山本さんのように生きるんだ」
- 幡男「書いたものは記憶に残っているだろう。記憶に残っていればそれでいいんだ。頭の中で考えたことは誰にも奪えないからね」
- 『ラーゲリより愛を込めて』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 犬のクロのエピソードは実話
- 瀬々監督の減量指令
- 中島健人の気合い
- 『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Mrs. GREEN APPLE「Soranji」
- 挿入歌:アメリカ民謡「いとしのクレメンタイン」