陸王(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『陸王』とは作家の池井戸潤が書いた小説『陸王』が原作のドラマで、脚本は八津弘幸、演出は福澤克雄と田中健太が担当。ドラマのストーリーは資金難に苦しむ老舗足袋屋の社長が、会社の未来を考え新規事業のランニングシューズ開発に乗り出し、たくさんの人の助けで苦難を乗り越え、マラソン足袋「陸王」を開発するまでの企業再生物語。ドラマの主人公である宮沢紘一を俳優の役所広司が演じ、たくさんのエキストラを使った駅伝シーンなどは臨場感のあるシーンに仕上がっている。大多数の人たちから感動したと大反響を呼んだ人気ドラマ。
『陸王』の概要
『陸王』とは『半沢直樹』や『下町ロケット』などの大ヒットドラマの原作者、池井戸潤の小説をドラマ化したものである。物語の主人公は創業100年以上続く老舗足袋屋こはぜ屋の4代目社長の宮沢紘一。ストーリーは宮沢社長が資金難のこはぜ屋を立て直すために新規事業のランニングシューズを開発することを決意。足袋の技術を活かした裸足感覚のマラソン足袋「陸王」を開発することになる。開発資金の追加融資問題、有名スポーツブランドとの競争や妨害などさまざまな問題が山積みになり苦悩するが、何度も挫折しそうになりながらも、たくさんの人に助けられ陸王の完成を目指していく物語。ドラマの中では宮沢社長が後に陸王を履く茂木選手を知ったマラソン大会や、陸王やRⅡなどのランニングシューズを履いた長距離ランナー選手が走る駅伝大会など、レースのシーンが多数あり、それらはたくさんのエキストラを使い臨場感のあるシーンに仕上がっている。
こはぜ屋のマラソン足袋「陸王」やライバル会社のランニングシューズ、アトランティス社の「RⅡ」は、実際にランニングシューズを作っている会社に依頼してシューズを製作。駅伝やマラソン大会に出場する選手の役者は、半年も前から走るトレーニングをしてドラマ撮影をしている。細部までこだわって撮影された『陸王』は、通常の連続ドラマよりも長期間の撮影で製作された異例のドラマとしてメディアで紹介された。『陸王』のドラマキャストは主役の宮沢紘一役を演じた役所広司をはじめ、息子の宮沢大地役に山崎賢人、陸王を履いて走る長距離ランナー選手の茂木裕人役に竹内涼真など豪華キャストが出演。元女子マラソンの増田明美、元男子マラソンの瀬古利彦、パラリンピックの女子走り幅跳び選手の中西麻耶など本物の陸上選手もドラマ出演している。
『陸王』は第95回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で最優秀作品賞を受賞し、役所広司が主演男優賞、福澤克雄と田中健太が監督賞を受賞している。作家の池井戸潤が書いた小説をドラマ化した『半沢直樹』、『ルーズベルトゲーム』、『下町ロケット』などと同じドラマスタッフで『陸王』は製作された。ドラマの劇中歌としてLittle Glee Monsterが歌う『Jupiter』が使われ、ドラマの主人公である宮沢紘一の心情を表現したシーンなどで歌が流れている。『陸王』は感動的なシーンがたくさん盛り込まれた大人気ドラマで、撮影をした埼玉県行田市では陸王の田んぼアートが作られた。
『陸王』のあらすじ・ストーリー
第1話 こはぜ屋
ここは埼玉県行田市の足袋製造会社こはぜ屋。社長の宮沢紘一(みやざわこういち)は会社経営の資金繰りに悩んでいた。宮沢社長は専務の富島玄三(とみしまげんぞう)と一緒に、埼玉中央銀行の行田支店に追加融資の相談をすると、企業融資担当の坂本太郎(さかもとたろう)から新規事業を考えてはと提案される。
宮沢社長は娘の茜(あかね)に、ランニングシューズのRIIを買ってくるのを頼まれていた。スポーツショップで五本指のシューズが販売されているのを見た宮沢社長は、足袋作りの技術を活かしたランニングシューズの開発を思いつく。宮沢社長が坂本にそのことを報告すると、スポーツ用品店アリムラスポーツの有村融(ありむらとおる)を紹介される。
その頃、宮沢社長の息子の宮沢大地は就職面接を受けていた。
ダイワ食品陸上部のグラウンドには、大手スポーツ用品メーカーのアトランティス社で働く小原賢治(おばらけんじ)と佐山淳司(さやまじゅんじ)、そしてシューフィッターの村野尊彦(むらのたかひこ)がいた。
アトランティス社はRIIを開発した会社で、小原はアジア工業陸上部の毛塚直之(けづかなおゆき)選手ともサポート契約をしたことを、ダイワ食品陸上部の茂木裕人(もぎひろと)に報告する。
村野はシューズの調整を仕事とするプロのシューフィッターで、茂木の足を見て、次のレースは見送るべきだと助言した。
しかし小原の腰巾着である佐山が、会社の宣伝の為には茂木に走ってもらわないと困ると村野に忠告する。
有村にマラソン大会を見ることを勧められ、宮沢社長、大地、有村の三人で第62回豊橋国際マラソンを観戦しに行く。
宮沢社長達が歩道から、出場選手達が来るのを待っていると、スパートをかけて先頭にたった茂木が転倒した。茂木は怪我した足で走ろうとするが、ダイワ食品陸上部の監督である城戸明宏が指示を出し、止めに入る。宮沢社長と大地はその様子を離れた所から見ていた。
その頃、坂本がこはぜ屋の追加融資を支店長の家長亨(いえながとおる)に頼んでいたが、家長支店長は融資をしない考えを変えなかった。
こはぜ屋でランニングシューズの試作品作りが始まった。試作品が200足を超えた頃、宮沢社長は有村に試作品を履いて貰う。有村は、靴底の耐久性が弱く、商品化は無理でも怪我をした選手の矯正用シューズならばとアドバイスをした。そして知名度を上げる為に有名選手に履いて貰うことを提案する。
宮沢社長はダイワ食品陸上部に行き、試作品のランニングシューズを怪我をした茂木の練習用に使って欲しいと頼むが、城戸監督に茂木を練習台にするのかと怒られる。
坂本と大橋がこはぜ屋にやってくる。新しくこはぜ屋の融資担当者になった大橋は宮沢社長にリストラを勧めるが、宮沢社長はランニングシューズの開発を続けると断言。そして先代社長が作った試作品のマラソン足袋が入っていた「陸王」と書かれた箱を見せ、新規事業のランニングシューズを「陸王」と名付けた。
ダイワ食品陸上部の更衣室にいた茂木に、こはぜ屋と書かれた足袋の入った紙袋が届く。茂木は紙袋をロッカーにしまった。
こはぜ屋では坂本が宮沢社長にスポンジの様な素材を渡していた。残務整理をしている時に見つけた素材で、陸王に使えないかと持ってきたのだった。素材の名前はシルクレイといい、特許は飯山晴之という飯山産業の元社長が持っていた。
第2話 執念
宮沢社長はアリムラスポーツにいる有村にシルクレイを見て貰う。シルクレイはランニングシューズのソールに適した素材だと有村は絶賛する。
宮沢社長はシルクレイの特許を持つ、飯山産業の元社長の飯山晴之に連絡を取ろうとしたが、飯山産業が倒産し行方不明になっていた。
坂本が飯山と連絡を取ることに成功し、宮沢社長と坂本は飯山と会う。飯山は特許使用料は毎年五千万円、設備投資は一億円と条件を出してきた。飯山は飯山産業が倒産した時に元債権者から恨まれていた。
こはぜ屋に払える金額ではなく、宮沢社長は諦めて違う素材を探し始めたが、なかなかいい素材は見つからない。
宮沢社長は飯山の自宅に行き、会社訪問に誘った。そして宮沢社長はシルクレイが陸王と違う点は完成していることだと言い、飯山に一緒にシルクレイを陸王に使いたいともう一度頼む。
次の日、飯山は隠してあったシルクレイ製造機を宮沢社長に見せる。そしてシルクレイ製造機は格安で貸すが、陸王の開発に自分を参加させることを条件に出す。宮沢社長はその条件を了承した。
一方、小原は佐山に指示し茂木とのサポート契約を解除させた。
茂木は村野が以前ソールの薄いシューズを勧めていたことを思い出し、ロッカーに入れてあった陸王を履いた。
第3話 世界に一つのシューズ
大地がこはぜ屋に行くと、宮沢社長からシルクレイ開発の仕事をやらないかと話を持ち掛けられる。大地は就職活動が終わるまで飯山のサポートとしてこはぜ屋を手伝うことになった。
そんな中、茂木と話す機会を得た宮沢社長は陸王の感想を聞いた。茂木はソールの耐久性が低いことからマラソンレースには履けないと答える。
宮沢社長は陸王のソールを現在開発中で、完成したら茂木とサポート契約をしたい意思を伝える。
宮沢社長がこはぜ屋に戻ると、従業員達がシルクレイ製造機の周りに集まっていた。飯山と大地がシルクレイの硬さを測定すると、陸王のソールに適した硬さに仕上がっていた。
第4話 裏切り大企業に挑め
宮沢社長はダイワ食品陸上部に行き、城戸監督に足型を取る為に茂木に会わせて欲しいと頼むが、アトランティス社とのサポート契約が再開される予定だと追い返された。
飯山が諦めて他の選手にするのかと聞いたが、宮沢社長は諦める気はないと明言する。
そしてシルクレイをソールに使った陸王が完成した。
城戸監督は部内のトライアルレースの成績で、第62回ニューイヤー駅伝の出場選手を決めることを伝える。
練習を見に来た小原は、茂木にサポート契約を完全に打ち切ることを伝えた。
村野は茂木とのサポート契約を復活する様にアトランティス社にいる小原に直談判する。小原は茂木が怪我をしたのは村野のせいだと言い出し、村野は責任はアトランティス社にあると主張。会社の責任にするなという小原に村野は、責任を取って辞めてやるとアトランティス社から出て行った。
シルクレイのソールで作った陸王を持って宮沢社長がアリムラスポーツに行くと、そこに村野がいた。
アトランティス社を辞めた村野を宮沢社長はこはぜ屋に誘う。村野は陸王の開発のアドバイザーになり、茂木の足型の設計図を見せた。
茂木は部内のトライアルレースで、陸王を履いて出場することになる。レースが始まり、陸上部のエースと競い合った茂木は、自分の方からこはぜ屋と契約をしたいと言い出す。宮沢社長は喜んで茂木とサポート契約を結んだ。
第5話 倒産を救う息子の絆
宮沢社長は、地下足袋のソールをシルクレイにした新製品を思いつく。そして新製品を地下足袋「足軽大将」と名付けた。足軽大将はこはぜ屋のヒット商品となる。
そんな時、帰宅途中の飯山が以前にお金を借りていた金融会社の人達に襲われ、全治三週間の怪我を負う。
大地は、飯山の代わりに自分がシルクレイを製造すると申し出た。ところが三日後、突然シルクレイ製造機が動かなくなる。
大橋がこはぜ屋にやって来て、足軽大将の製造が納品日に間に合わないと考え、こはぜ屋への追加融資は難しいと言い出す。宮沢社長は必ず間に合わせると、追加融資の件を保留にして貰う。
シルクレイ製造機が故障したと知った飯山から渡された製造機の設計図を見て、大地は故障部分を突き止めた。
足軽大将を納品する当日、大橋が納品を確認しにこはぜ屋にやってくる。
社員が足軽大将の検品をしていると、シルクレイ製造機が故障する直前に製造した約100足のソールに亀裂が見つかる。
就職面接先からこはぜ屋に戻ってきた大地がシルクレイの製造を開始。足軽大将を納品に間に合わせることができた。
大橋は陸王の開発に使えるアッパー素材のダブルラッセルを作っている、編物会社のタチバナラッセルを宮沢社長に紹介する。
宮沢社長は、タチバナラッセルの社長の橘健介のもとに出向き取引を結ぶ。アッパー素材をダブルラッセルに変更した陸王の完成品に村野は合格点を出した。
村野から渡された完成した陸王の軽さに驚いた茂木は、陸王でグラウンドを軽く走ってみた。宮沢社長はどんな時もこはぜ屋は茂木を応援していることを伝える。
第62回ニューイヤー駅伝で、6区の出場選手に選ばれていた茂木は毛塚と対戦することになる。
小原は、宮沢社長に茂木とRIIを履く約束をしたことを教える。茂木がRIIを履いているのを見て小原が満足し観戦場所に戻ろうとした時、茂木はRIIから陸王に履き替えた。
第6話 陸王の力
第62回ニューイヤー駅伝がスタートし、茂木は区間賞を獲得した。
駅伝が終わり宮沢社長と大地に茂木は、陸王を履いてレースで勝ち今度は自分が陸王の力になると言った。
一か月後に陸王は商品化され店頭に並んだが、知名度が低く全く売れなかった。
そんな時、宮沢社長は埼玉中央銀行の大橋から、橘社長がアトランティス社と取引したという話を聞く。
宮沢社長はタチバナラッセルとの取引継続を頼んだが、橘社長は会社の業績が良くないことから、アトランティス社との取引を決めたことを明かす。
第7話 諦めない息子
こはぜ屋で火災報知器が鳴り響き、宮沢社長がシルクレイ製造機のある倉庫に駆けつける。
シルクレイ製造機の大半が燃え、ソールを製造できなくなってしまった。製造機を作り直す為に、宮沢社長は銀行に一億円の融資を相談する。
帰宅途中の飯山に、アウトドア用品ブランドのフェリックス社の社長秘書が話しかけてくる。自宅に帰った飯山は素子に、フェリックス社との間にシルクレイの特許の独占契約の話があることを伝える。
宮沢社長と富島専務は追加融資をして貰う為に埼玉中央銀行に来ていた。宮沢社長は足軽大将などのこはぜ屋の実績を伝えたが、家長支店長は考えを変えなかった。
陸王の開発が危ないと大橋から聞いた坂本が、宮沢社長に会いに来る。
坂本は宮沢社長に、企業に投資するベンチャー会社の東京キャピタル社に転職する予定を明かす。東京キャピタル社なら、陸王の開発を続けるための手助けが出来るかもしれないと言った。
宮沢社長はもう少しだけ陸王の開発を続けたいと陸王の開発メンバーに頭を下げる。皆は再び陸王の開発を目指すことになった。飯山はフェリックス社に電話をし、シルクレイの特許の独占契約の話を断った。
後日、東京キャピタルに転職した坂本がこはぜ屋にやってきて、こはぜ屋への投資は難しいが、その代わりにフェリックス社という会社がこはぜ屋の買収を申し出ていることを告げる。
第8話 親子駅伝
茂木は本格的にマラソンに復帰する為に、第64回豊橋国際マラソンに出場したい意思を城戸監督に伝える。
城戸監督は茂木の走りを見て、1万メートルレースで上位に入れば第64回豊橋国際マラソンの出場を考えると約束する。
こはぜ屋メンバー達は宮沢社長に呼ばれ、行田市の市民駅伝に誘われていた。
自宅に帰った宮沢社長は大地にこはぜ屋が市民駅伝に参加することを伝え、練習に参加する様に言う。市民駅伝で上位10位までに入賞したチームは、地元の新聞にインタビューが掲載されることになっており、宮沢社長達チーム陸王は駅伝の練習を続けた。
市民駅伝の当日、メンバーの一人が足を怪我していることが発覚するが、会場に来ていた坂本が走ることになり、チーム陸王は11位でゴールした。
宮沢社長は坂本のおかげで市民駅伝に出られたと礼を言い、フェリックス社の御園(みその)社長に会う意思を伝える。
宮沢社長は御園社長と会った。御園社長はアウトドア用のシューズを開発する為にシルクレイが必要であり、買収した後もこはぜ屋の社長は宮沢社長に続けて貰い、すぐに三億円の出資金を用意できると告げる。宮沢社長はよく検討したいと言った。
一方の茂木は1万メートルレースの後、城戸監督に市販のシューズで第64回豊橋国際マラソンに出場するのは無理だと言われる。
小原は茂木の為に作ったRIIを茂木に見せる。茂木がサポート契約の話を断ると、小原はダイワ食品陸上部が縮小される話を持ち出し、契約をすれば陸上部を支援してもいいと言い出す。
第9話 陸王最大の危機
宮沢社長がこはぜ屋の買収話を検討している話を聞き、従業員達は大騒ぎになった。
宮沢社長はこのままではこはぜ屋の存続は難しく、フェリックス社の傘下に入れば仕事も陸王の開発も続けられると説明したが、従業員達は立ち去っていく。
宮沢社長は御園社長にもう一度会いたいと申し出た。
アトランティス社では茂木がRIIを履いてテスト走行をしていた。
茂木は城戸監督に東日本チャンピオンカップでいい結果を出せたら、第64回豊橋国際マラソンの出場を許可して欲しいと申し出る。
宮沢社長は御園社長と会う。そして宮沢社長が御園社長とは違い陸王の開発はトラブルや失敗続きだと言うと、御園社長は絶望した経験が強みだと言う。宮沢社長は坂本に電話をかけ、正式にフェリックス社の買収話を受ける方向性で行くことを伝えた。
小原は佐山と一緒に御園社長と料亭にいた。小原は御園社長にこはぜ屋を買収した後に陸王の製造を中止し、アトランティス社にシルクレイの供給をして欲しいと話を切り出す。
その頃、茂木はRIIを履いて東日本チャンピオンカップに出場し、大会新記録で優勝する。
こはぜ屋では茂木が優勝したニュースを読んで喜んでいた。茂木は今はRIIを履いているが、またいつか陸王を履いてくれるかもしれないと、宮沢社長は希望を捨てなかった。
大地はタテヤマ織物で営業担当者を待っていた。そこに担当者の上司という檜山和人(ひやまかずと)が話しかけてきて、話を聞いてくれるという。大地は陸王を檜山に見て貰い、いつか陸王を世界一のランニングシューズにしたいと説明した。檜山はぜひ協力したいとアッパー素材の提供を承諾した。更には檜山がタテヤマ織物の社長だとわかる。檜山は話の内容に興味を持ち、役職を伏せて話を聞いたのだった。
大地はタテヤマ織物で作っている素材の一部を持ち帰り、宮沢社長達にタテヤマ織物と契約できたことを報告する。
そこにひとつだけ残っていたシルクレイのソールが見つかり、陸王を作るためのソールとアッパー素材が揃う。こはぜ屋の作業場で陸王が完成した。
宮沢社長は御園社長に会い、御園社長に頭を下げてフェリックス社との買収話を断った。
第64回豊橋国際マラソンは世界陸上の出場選手を決める選考レースとなった。
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『WATER BOYS 2』とは、2004年7月にフジテレビ系で放送されていた青春ドラマで、2003年に放送されたドラマ『WATER BOYS』の続編である。脚本は橋本裕志と中谷まゆみが手掛ける。主演は市原隼人。その他、中尾明慶や斎藤慶太などが出演している。3年前に共学になったばかりの元女子高に転校してきた元水泳部員の水嶋泳吉が、山本洋介と共にシンクロ部を設立する。彼らは様々な問題に直面するも、夢に向かって奮闘していく。本作の平均視聴率は16.8%を超え、大きな反響を呼んだ。
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銭の戦争(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『銭の戦争』とは、2015年1月から3月まで放送された、復讐劇をテーマとした日本のテレビドラマ。主人公・白石富生は、順風満帆の日々を送っていたが、父が借金を残して自殺し、さらに連帯保証人であった白石は金も職も婚約者も全て失う。そして人生のどん底から復讐を果たしていくというストーリー。韓国で2007年に制作されたテレビドラマ『銭の戦争』を原作として、舞台を日本の東京に置き換えて制作された。
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嫌われ松子の一生(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『嫌われ松子の一生』とは、2006年5月27日に公開された日本のコメディ映画である。山田宗樹の小説『嫌われ松子の一生』を原作としている。川尻笙は、夢をあきらめ、堕落した生活を送っていた。突如故郷の父が来訪し、笙の叔母である松子が死んだことを伝える。松子の住んでいたアパートの片付けを父に頼まれた笙は、会ったことのない叔母の松子の死の真相に迫るとともに、その波乱万丈な人生をたどっていく。ストーリーはシリアスな内容だが、華やかなミュージカルシーンやコミカルな演出が見どころの作品である。
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銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。
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アンフェア(ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アンフェア』とは、2006年にフジテレビ系列で放送が開始された、女性が主人公のハードボイルド系の刑事ドラマ。硬派なストーリー展開が特徴である。主人公の女性刑事・雪平夏見(ゆきひらなつみ)が、刑事だった父が殺害された事件の真相を追いつつ、数々の難事件を解決していく姿を描いた。テレビドラマ放送終了後も幅広い層から高い人気を集め、スピンオフも含めてスペシャルドラマ4作品と映画3作品が公開された。原作は奏建日子の『推理小説』。主人公の雪平夏見役を篠原涼子が演じた。
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ラーゲリより愛を込めて(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラーゲリより愛を込めて』とは2022年12月9日に公開された日本の映画。主演は二宮和也。原作は辺見じゅんのノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』。 第二次世界大戦後のシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で、日本人捕虜の1人である山本幡男(やまもと はたお)が過酷な環境の中でも生きる希望を捨てず、家族の元へ帰れると信じ、仲間らを励まし続ける姿を描く。 希望を捨てない幡男の姿、捕虜仲間が幡男の遺書を家族に届けるため必死になる姿は見所だ。
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大奥(2023年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『大奥』とはNHK総合の「ドラマ10」枠で放送された、よしながふみ原作のテレビドラマで、男女逆転した大奥を描く物語である。2023年1月10日から3月14日まで放送。2023年3月度のギャラクシー賞月間賞を受賞している。原作はよしながふみによる漫画『大奥』で、2004年から2021年まで白泉社『Melody』にて連載されていた。舞台は謎の疫病により男の数が激減した江戸時代の日本。世の権力が男から女へと移っていく様、女将軍と支える大奥の男たちの物語を描いている。
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海街diary(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「海街diary」とは、「そして父になる」「誰も知らない」などで国際的にも評価の高い是枝裕和監督により映画化、2015年6月に公開された。原作は吉田秋生による漫画作品である。鎌倉を舞台に、異母妹を迎え4人となった姉妹の、共同生活を通して家族としての絆を紡いでいく1年の物語。
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百万円と苦虫女(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『百万円と苦虫女』とは、ひょんなことから前科持ちとなってしまい、実家にも居づらくなったフリーター・鈴子が、百万円を貯めては場所を転々し、様々な経験や人との出会いを通して成長していく様子を描いた青春ロードムービーである。2008年7月19日に日本で公開され、興行収入は3億円、観客動員数は19.7万人を記録した。『百万円と苦虫女』の功績が認められ、監督のタナダユキは第49回日本映画監督協会新人賞を、主演の蒼井優は2009年に芸術選奨新人賞を受賞した。
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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。
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のぼうの城(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『のぼうの城』とは、和田竜の日本の歴史小説を元にして2012年に公開された映画である。犬童一心と樋口真嗣の共同監督で制作された。主人公の長親(ながちか)は忍城(おしじょう)城代の息子である。関白秀吉の家臣である三成によって、忍城は開城を迫られていた。しかし長親は世の理不尽に真っ向から対抗するため、三成に相対する。長親は周りの力を借り、ついには三成軍を退けることになった。この作品は時にはしんみりしつつも、長親という「でくのぼう」の奇策によって観た人を気分爽快にさせる歴史映画となっている。
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陽だまりの彼女(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『陽だまりの彼女』とは、越谷オサムによる日本の恋愛小説を原作として2013年に映画化された恋愛映画である。交通広告代理店の営業マンである奥田浩介(おくだこうすけ)が中学時代の同級生の渡来真緒(わたらいまお)に再会することからはじまり、ふたりは恋愛し結婚する。幸せな毎日を過ごしていたふたりだが、真緒に異変が現れる。そして浩介は真緒の驚くべき秘密を知るのだ。恋愛ストーリーの中にファンタジー要素が加わり、可愛らしく心温まる映画となっている。
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CHEAT チート 〜詐欺師の皆さん、ご注意ください〜(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『CHEAT チート 〜詐欺師の皆さん、ご注意ください〜』とは、日本テレビ系列で放送された"詐欺師たちを騙し返す"集団を描いたエンターテインメントドラマである。原作が無いオリジナルドラマとして読売テレビにより制作され、2019年10月から放送された。人の心を見抜き人を騙すことに天才的な才能をもつ主人公・沙希が、詐欺師を騙すスペシャリスト集団チートのメンバーとなり詐欺師達を懲らしめてゆく。主人公を本田翼が、チートを束ねるリーダー的存在の刑事を風間俊介が演じ話題となった。
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silent(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『silent』とは、2022年10月から12月まで放送された、聴力を失ったかつての恋人との関係が主題のテレビドラマ。恋人同士だった青羽紬(あおばつむぎ)と佐倉想(さくらそう)だが、想が病気で耳が聞こえなくなってしまい、理由も言わずに別れを告げて姿を消してしまう。久々に想に再会した紬は、想への思いに戸惑いながらも現実に向き合っていくというストーリー。スピッツの楽曲がテーマになっているのが特徴。TVerのお気に入り登録が全番組で最多の246万人を突破し、若い女性を中心に大きな話題となった。
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カムカムエヴリバディ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『カムカムエヴリバディ』とは、NHK連続テレビ小説の第105作目となるテレビドラマ。2021年11月1日から2022年4月8日まで放送された。 連続テレビ小説史上初となる3人のヒロイン、安子(やすこ)、娘のるい、孫のひなたの親子3世代にわたる家族の物語である。安子の生まれた1925年(大正14年)から物語はスタートし、ひなたがアメリカでキャスティングディレクターとして活躍する2025年までの100年を描いている。
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目次 - Contents
- 『陸王』の概要
- 『陸王』のあらすじ・ストーリー
- 第1話 こはぜ屋
- 第2話 執念
- 第3話 世界に一つのシューズ
- 第4話 裏切り大企業に挑め
- 第5話 倒産を救う息子の絆
- 第6話 陸王の力
- 第7話 諦めない息子
- 第8話 親子駅伝
- 第9話 陸王最大の危機
- 最終話 陸王が奇跡を起こす
- 『陸王』の登場人物・キャラクター
- こはぜ屋
- 宮沢紘一(みやざわ こういち)
- 宮沢大地(みやざわ だいち)
- 安田利充(やすだ としみつ)
- 富島玄三(とみしま げんぞう)
- 正岡あけみ(まさおか あけみ)
- 仲下美咲(なかした みさき)
- 西井冨久子(にしい ふくこ)
- 水原米子(みずはら よねこ)
- 橋井美子(はしい よしこ)
- 宮沢家
- 宮沢茜(みやざわ あかね)
- 宮沢美枝子(みやざわ みえこ)
- 「陸王」協力者
- 有村融(ありむら とおる)
- 江幡晃平(えばた こうへい)
- 飯山晴之(いいやま はるゆき)
- 飯山素子(いいやま もとこ)
- ダイワ食品陸上部
- 茂木裕人(もぎ ひろと)
- 城戸明宏(きど あきひろ)
- 平瀬孝夫(ひらせ たかお)
- 立原隼斗(たちはら はやと)
- 加瀬尚之(かせ なおゆき)
- 内藤久雄(ないとう ひさお)
- 川井俊輔(かわい しゅんすけ)
- 水木貴彦(みずき たかひこ)
- 端井(はしい)
- 大川裕信(おおかわ ひろのぶ)
- ジョセフ オリユク
- アジア工業
- 毛塚直之(けづか なおゆき)
- 吉田(よしだ)
- アトランティス日本支社
- 小原賢治(おばら けんじ)
- 佐山淳司(さやま じゅんじ)
- 村野尊彦(むらの たかひこ)
- 埼玉中央銀行 行田支店
- 坂本太郎(さかもと たろう)
- 大橋浩(おおはし ひろし)
- 家長亨(いえなが とおる)
- フェリックス
- 御園丈治(みその じょうじ)
- 関口智行(せきぐち ともゆき)
- その他
- 広樹(ひろき)
- 初田啓介(はつた けいすけ)
- 第1話ゲスト
- 増田明美(ますだ あけみ)
- 大会MC
- サイラス ジュイ
- 藤井(ふじい)
- 矢口(やぐち)
- スポーツショップ店員
- 第2話ゲスト
- 友部(ともべ)
- 第3話ゲスト
- 島遥香(しま はるか)
- 栗山(くりやま)
- 村尾(むらお)
- 神林勇太(かんばやし ゆうた)
- T ワンジャラ
- 第4話ゲスト
- 野坂(のさか)
- 第5話ゲスト
- 橘健介(たちばな けんすけ)
- 第6話ゲスト
- 中岡(なかおか)
- 彦田知治(ひこた ともはる)
- 橋本(はしもと)
- 原晋(はら すすむ)
- 第7話ゲスト
- 奥羽(おくば)
- 清崎(きよさき)
- 粟村(あわむら)
- 尾村(おむら)
- 第9話ゲスト
- 檜山和人(ひやま かずと)
- 最終話ゲスト
- 南原(なんばら)
- 桐山(きりやま)
- 川田(かわた)
- 『陸王』の用語
- 会社
- こはぜ屋
- アトランティス日本支社
- フェリックス社
- タチバナラッセル
- 運送会社『椋鳩通運』
- 飯山産業
- メトロ電業
- タテヤマ織物
- 大徳デパート
- シカゴケミカル日本支社
- 月刊アスリート
- 奥羽木工
- 東京キャピタル社
- 東和エレキ
- ジャニス社
- 菱屋
- 鶴善商事
- マンハッタンブルー
- シューズ
- こはぜ屋のマラソン足袋「陸王」
- アトランティス社のランニングシューズ「RⅡ」
- 地下足袋「足軽大将」
- ファイブフィンガー
- 特許素材
- シルクレイ
- ダブルラッセル
- 陸上部
- ダイワ食品陸上部
- アジア工業陸上部
- 芝浦自動車の陸上部
- 青山学院大学陸上部
- コジマ再生製作所陸上部
- マラソンレース
- 第62回豊橋国際マラソン
- 第63回豊橋国際マラソン
- 第64回豊橋国際マラソン
- 第62回ニューイヤー駅伝
- 行田市の市民駅伝
- 部内のトライアルレース
- 熊谷シティマラソン
- 東日本チャンピオンカップ
- ディスタンスチャレンジ10000m
- 世界陸上
- 第15回東日本国際マラソン
- 銀行
- 埼玉中央銀行 行田支店
- 埼玉中央銀行 前橋支店
- 東京中央銀行
- 職業
- シューフィッター
- お店
- アリムラスポーツ
- 居酒屋「そらまめ」
- スポーツショップ
- 学校
- 町村学園
- その他
- シルクレイ製造機
- ミッドフット走法
- ドイツ式八方つま縫いミシン
- 『陸王』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 宮沢紘一の名セリフ
- 「彼らのゴールを勝手に決めるな。全力で頑張っている人間が全ての勝負に負けるとは思わない。いつか必ず勝つ。飯山さんも、茂木選手も、大地お前もだ」
- 「同じ仕事でも、ただ金のためにやらされるのと、一緒に同じゴールを目指して挑戦するのとでは全然違う。そこには絆が生まれる。その絆が次のビジネスチャンスを生むんです。いい年をして、やっとそのことに気付いたんです。陸王が教えてくれたんです。だから私はまだ諦めませんよ」
- 「ありがとな。でもお前はメトロ電業に行け。うちは零細でノウハウがない。メトロ電業に行けばうちに足りないものが何かわかる。そこで思いきり働き知識を得てくれ。世界に出ろ。そして俺たちに教えてくれ。」
- 茂木の名セリフ
- 「今のこはぜ屋さんは、いってみれば2年前のオレと同じなんです。ピンチで困り果て、必死で這い上がろうともがき苦しんでいる。もし、それを理由にオレがこのシューズを履かなかったら、それはオレが苦しい時に背を向けた連中と、自分が同じことをすることになる。オレはそうしたくない。オレは自分が信じようとしたものを、ずっと信じていたい。もしこのシューズを履かなかったら、それは自分自身を裏切ることになってしまうんです」
- 飯山の名セリフ
- 「なあ、大地。お前っていう人間は、この世にたった一人しかいねえんだぞ。代わりはいねえんだ。だから、もっと自分にプライドを持て。ただの部品にはなるな。会社の大小や肩書なんて、たいした問題じゃねえ。本当に大事なのは、自分と自分の仕事にどれだけ胸を張れるかだ」
- 『陸王』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 箱根駅伝で有名な青山学院大学陸上部の監督がランナー役を指導
- 有名スポーツメーカーの「ミズノ」がドラマに出てくるマラソン足袋「陸王」を製作
- 「フェリックス」の製品は有名アウトドアブランドの「モンベル」を使用
- 『陸王』の主題歌・挿入歌
- 劇中歌:Little Glee Monster『Jupiter』
- 挿入歌:TBS系 日曜劇場『陸王』オリジナル・サウンドトラック
- トラックリスト