クローズZERO II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『クローズZERO II』とは、漫画家の高橋ヒロシの作品『クローズ』を原作とした映画。前作『クローズZERO』で鈴蘭高校の覇権争いを制した滝谷源治たちと、ライバル校・鳳仙学園との間で抗争が発生。鈴蘭をまとめるために苦心する源治、彼に敗れて以降沈黙を貫く芹沢、2年前の仇を討つため虎視眈々と鈴蘭を狙う鳳仙の頭・鳴海の3人を軸にストーリーが展開される。葛藤を抱えながら喧嘩に臨む高校生達を描く。小栗旬や山田孝之、桐谷健太など人気俳優が多数出演したことでも話題となった。監督は三池嵩史。
『クローズZERO II』の概要
『クローズZERO II』とは、漫画家の高橋ヒロシの大人気作品『クローズ』を原作とした映画。2009年公開。前作『クローズZERO』で鈴蘭高校の覇権争いを制した滝谷源治(たきやげんじ)たちと、ライバル校・鳳仙学園との間で起こる抗争が描かれる。小栗旬や山田孝之、桐谷健太など人気俳優が多数出演したことでも話題となった。監督はバイオレンスの巨匠とも評される三池嵩史。興行収入は前作の25億円を超える30億円。
源治は、「鈴蘭の頂点に最も近い男」とされた芹沢多摩雄(せりざわたまお)を倒した勢いそのままに、鈴蘭最強のリンダマンこと林田恵(はやしだめぐみ)に挑むが手も足も出ず敗戦。そんな中、2年前の鈴蘭の頭である川西昇(かわにしのぼる)が芹沢のもとに現れる。川西は鳳仙の生徒たちに追われ、命からがら逃げていた最中であった。川西に追いついた鳳仙の生徒たちをなだめ、話し合いで解決しようとした芹沢のもとに源治が登場。リンダマンに勝てないイライラが募っていた源治は、挑発してきた鳳仙の生徒を殴ってしまう。これにより2年前に両校の間で結ばれた停戦協定が無下となり、鈴蘭と鳳仙の抗争が激化していくこととなる。
奇襲を仕掛けてくる鳳仙に鈴蘭は苦戦。仲間である伊崎瞬(いざきしゅん)や牧瀬隆史(まきせたかし)らのアドバイスにより鈴蘭の一致団結を望む源治だが、力だけで芹沢を倒した彼のもとには思うように仲間が集まらなかった。苦心する源治は、鈴蘭の団結を諦め、仲間を守るために単独で鳳仙へ向かうのだった。
『クローズZERO II』のあらすじ・ストーリー
鈴蘭と鳳仙の戦争再開
滝谷源治(たきやげんじ)は、「鈴蘭の頂点に最も近い男」とされた芹沢多摩雄(せりざわたまお)を倒した勢いそのままに、鈴蘭最強のリンダマンこと林田恵(はやしだめぐみ)に挑むが手も足も出ず敗戦。それ以降リンダマンに挑む日々が続いた。牧瀬隆史(まきせたかし)や田村忠太(たむらちゅうた)から、鈴蘭制覇を成し遂げる他のやり方を探す提案をされるが、源治は聞き入れない。そんな中、2年前の鈴蘭の頭である川西昇(かわにしのぼる)が芹沢のもとに現れる。川西は、2年前の鳳仙の頭である美藤真喜雄(びとうまきお)を殺したことで鳳仙の生徒たちに追われ、命からがら逃げていた最中であった。川西に追いついた鳳仙の生徒たちをなだめ、話し合いで解決しようとした芹沢のもとに源治が登場。リンダマンに歯が立たず、なかなか勝利できないイライラが募っていた源治は、挑発してきた鳳仙の幹部である熊切力哉(きまきりりきや)と芝山隼人(しばやまはやと)を殴ってしまう。これにより、2年前に両校の間で結ばれた停戦協定が破られた。源治以外のG.P.Sのメンバーは両校の戦争が再開されることを悟り、メンバー拡大を志向し勧誘に勤しむ。
鳳仙に戻った熊切らは、頭・鳴海大我(なるみたいが)に状況を報告。鳴海は、鈴蘭を叩く好機と捉え、幹部全員に檄を飛ばす。その夜から、鳳仙の生徒が鈴蘭の生徒を各地で襲撃し始める。実力者であるG.P.Sの牧瀬や芹沢軍団の筒本将治(つつもとしょうじ)もやられてしまう。
まとまらない鈴蘭
牧瀬がやられたことを聞いた源治は、更にイライラを募らせる。その状況を見かねた源治の理解者・伊崎瞬(いざきしゅん)は、芹沢をG.P.Sに入れるためタイマンを申し込むが敗戦。源治はイライラを振り払うかの如くリンダマンに挑むが、またもや手も足も出ず敗戦。そこで倒れる源治に対し、リンダマンが「お前の相手は俺じゃない」と伝える。この言葉をきっかけに源治は過去を振り返り、自分なりのやり方で鈴蘭の団結を試みる。気絶していた源治が目を覚ますと、鈴蘭の体育館が炎上していた。忠太や辰川時生(たつかわときお)は、奇襲攻撃と放火という過激な犯行を同一視して犯人が鳳仙であることを確信し、報復するためG.P.Sと芹沢軍団の団結を望むが、芹沢が自分を認めていないことを勘づいている源治は、首を縦に振らない。
鳳仙に1人乗り込む源治
鈴蘭の校舎を後にした源治は海辺で自身のこれまでの行動を振り返る。考え込みながら、うたた寝をしていると、芹沢が現れ源治が鈴蘭に転入してきた理由を問う。源治は回答をせずに芹沢と別れ、牧瀬や忠太らG.P.Sを率いて鳳仙へと向かう。鳳仙に到着した源治らは待ち構えていた鳴海に決闘を申し込む。決戦は明日。覚悟を決めて鈴蘭へと戻る。
芹沢や戸梶ら幹部メンバーが源治を認めないために芹沢軍団に協力を得られず、G.P.Sのメンバーも増えない中、源治は校内放送を使い、全校生徒に強力を嘆願する。鳳仙は全校生徒で源治たちを待ち構えていることが想定される中、集合時間に集まった生徒は鳳仙の半分にも満たなかった。敗戦を悟った源治は解散を宣言し、1人鳳仙へと向かう。
源治の「仲間を傷つけないために鳳仙へ1人向かった」ことを見抜いた伊崎はG.P.Sに真意を告げ、源治の後を追う。源治の覚悟を見た芹沢も芹沢軍団を率いて鳳仙へと向かう。G.P.Sと芹沢軍団は的場闘志(まとばとうし)ら幹部の前で合流。屋上で待つ鳴海のもとに源治を連れていくため、鈴蘭と鳳仙の大喧嘩がスタートした。
鈴蘭VS鳳仙
源治を屋上へ導くためにG.P.Sと芹沢軍団は団結。戦闘に不安の残る時生を三上学(みかみまなぶ)と三上豪(みかみたけし)が援護、犬猿の仲である伊崎と戸梶勇次(とかじゆうじ)が助け合うなど、これまでには鈴蘭には見られなかった現象が起こった。鈴蘭が屋上に向かう道中、芹沢は後輩の筒本に重症を負わせた漆原と対峙。苦戦を強いられるが漆原凌(うるしばらりょう)の戦いの癖を見抜いた芹沢は渾身のドロップキックで漆原を撃破。時生は鳳仙の1人にアッパーを喰らって倒れるが、手術の影響を感じさせない野性味溢れる闘志を剝き出しにした攻撃で次々と敵を倒していく。
それぞれが役割を遂行する中、源治はようやく鳴海の待つ屋上に辿り着く。芹沢と鳳仙の1年生幹部である美藤竜也(びとうたつや)が見守る中、それぞれフラフラになりながらパンチの応酬が繰り広げられる。鈴蘭の看板を背負った源治の戦いっぷりに心を動かされた芹沢は、初めて彼を応援した。その言葉は源治に届き、彼を鼓舞した。意地と意地のぶつかり合いとなった源治と鳴海のタイマンは、僅差で源治が勝利。芹沢はボロボロになった源治に肩を貸しながら、奮戦した鈴蘭を率いて鳳仙の校舎を後にするのだった。
『クローズZERO II』の登場人物・キャラクター
鈴蘭高校
滝谷源治(たきやげんじ/演:小栗旬)
鈴蘭高校で誰も成し遂げていない鈴蘭制覇を狙うため、転入してきた高校生。G.P.S(GENJI.PERFECT.SEIHA)のリーダー。前作『クローズZERO』で鈴蘭制覇に最も近いとされた芹沢多摩雄を倒し、実質鈴蘭の頭となる。一見クールだが仲間想い。実父は劉生会(りゅうせいかい)というヤクザの組長。
伊崎瞬(いざきしゅん/演:高岡蒼甫)
G.P.SのNo.2で冷静沈着なクールガイ。源治が転入してくるまでは、虎視眈々と芹沢を倒す機会をうかがっていた。アッパーが得意技。仲間集めが苦手の源治に代わり、G.P.Sのメンバーを増やすべくリクルート活動を行うなど源治を支える縁の下の力持ち的存在。
牧瀬隆史(まきせたかし/演:高橋努)
G.P.Sのメンバーでパワーが魅力のタフガイ。お調子者的ポジションだが、喧嘩は非常に強く源治にも信頼されているほどの実力者。女性の前ではシャイな一面も持つ。
田村忠太(たむらちゅうた/演:鈴之助)
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『のぼうの城』とは、和田竜の日本の歴史小説を元にして2012年に公開された映画である。犬童一心と樋口真嗣の共同監督で制作された。主人公の長親(ながちか)は忍城(おしじょう)城代の息子である。関白秀吉の家臣である三成によって、忍城は開城を迫られていた。しかし長親は世の理不尽に真っ向から対抗するため、三成に相対する。長親は周りの力を借り、ついには三成軍を退けることになった。この作品は時にはしんみりしつつも、長親という「でくのぼう」の奇策によって観た人を気分爽快にさせる歴史映画となっている。
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リッチマン、プアウーマン(リチプア・RMPW)のネタバレ解説・考察まとめ
『リッチマン、プアウーマン』とは2012年にフジテレビ系列で放送された、若くして億万長者となった男性と、高学歴ながら内定がもらえない女性の恋愛模様を描いた恋愛ドラマである。若き社長日向徹と就活難民の夏井真琴が出会い立場が違いながらも会社のために奮闘していく中で互いに惹かれあっていく物語。お互いが素直になれなくてすれ違うが互いへの思いを伝えるために人間的にも成長していく。企業ものとしての要素も多く盛り込まれており恋愛とビジネスの両方の観点から楽しめる作品である。
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目次 - Contents
- 『クローズZERO II』の概要
- 『クローズZERO II』のあらすじ・ストーリー
- 鈴蘭と鳳仙の戦争再開
- まとまらない鈴蘭
- 鳳仙に1人乗り込む源治
- 鈴蘭VS鳳仙
- 『クローズZERO II』の登場人物・キャラクター
- 鈴蘭高校
- 滝谷源治(たきやげんじ/演:小栗旬)
- 伊崎瞬(いざきしゅん/演:高岡蒼甫)
- 牧瀬隆史(まきせたかし/演:高橋努)
- 田村忠太(たむらちゅうた/演:鈴之助)
- 芹沢多摩雄(せりざわたまお/演:山田孝之)
- 辰川時生(たつかわときお/演:桐谷健太)
- 戸梶勇次(とかじゆうじ/演:遠藤要)
- 三上学(みかみまなぶ/演:伊崎右典)
- 三上豪(みかみたけし/演:伊崎央登)
- 筒本将治(つつもとしょうじ/演:上地雄輔)
- 桐島ヒロミ(きりしまヒロミ/演:大東駿介)
- 本城俊明(ほんじょうとしあき/演:橋爪遼)
- 杉原誠(すぎはらまこと/演:小柳友)
- 林田恵(はやしだめぐみ/演:深水元基)
- 鳳仙学園
- 鳴海大我(なるみたいが/演:金子ノブアキ)
- 的場闘志(まとばとうし/演:阿部亮平)
- 熊切力哉(くまきりりきや/演:大口兼悟)
- 芝山隼人(しばやまはやと/演:蕨野友也)
- 漆原凌(うるしばらりょう/演:綾野剛)
- 鷲尾郷太(わしおごうた/演:浪岡一喜)
- 美藤竜也(びとうたつや/演:三浦春馬)
- 2年前の鈴蘭と鳳仙の頭
- 川西昇(かわにしのぼる/演:阿部進之介)
- 美藤真喜雄(びとうまきお/演:山口祥行)
- 『クローズZERO II』の用語
- 頭(あたま)
- 戦争
- 兵隊
- 『クローズZERO II』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 美藤真喜雄「だっせぇなぁ」
- リンダマン「お前の相手は俺じゃない」
- 辰川時生「源治は鈴蘭背負ってるんだぞ」
- 『クローズZERO II』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- カットされたバトルシーン
- 撮影現場の雰囲気
- 美藤竜也のその後
- 『クローズZERO II』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):THE STREET BEATS「I WANNA CHANGE」
- ED(エンディング):THE STREET BEATS「さすらいの歌」
- 挿入歌:10-FEET「1sec.」