ラストマンー全盲の捜査官ー(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ラストマン-全盲の捜査官-』とは2023年にTBS系「日曜劇場」枠にて放送されていたサスペンスドラマである。現代社会を多く取り上げており、登場人物たちの痛快なやりとりや事件を通しての人間関係などが描かれている。研修生として来日したFBI捜査官である皆実広見(演:福山雅治)は全盲でありながらも数々の事件を解決することから「ラストマン」と呼ばれていた。そんな皆実のアテンドに選ばれたのは護道心太朗(演:大泉洋)という嫌われ者刑事であり、正反対の2人は次々に起こる難事件に挑んでいく。

『ラストマンー全盲の捜査官ー』の概要

『ラストマンー全盲の捜査官ー』は2023年にTBS系「日曜劇場」の枠で放送されていたサスペンスドラマである。脚本は木村拓哉主演の『グランメゾン東京』、二宮和也主演の『マイファミリー』を手掛けた黒岩勉が担当しており、本作は福山雅治、大泉洋のダブル主演となっている。1話完結のオリジナルストーリーであり、SNSや現代テクノロジーを使った描写が多く使われ、現代社会の背景を多く取り入れている。人当たりの良い皆実広見(みなみひろみ)(演:福山雅治)とその相棒である護道心太朗(ごどうしんたろう)(演:大泉洋)が織りなすコメディ要素のある痛快なやり取りや、「日曜劇場」ならではの複雑な人間模様も描かれており、特に41年前の事件に関する皆実家と護道家の人間関係は本作の魅力である。
FBI捜査官である皆実広見は全盲でありながら難事件を解決することから「ラストマン」と呼ばれており、アメリカと日本の連携を図るために日本にやってきた。そんな皆実のアテンドに任命されたのは警察庁の中でも嫌われ者である護道心太朗だった。皆実の自分勝手な行動に辟易する心太朗だが、事件を解決していくうちに皆実に心を開いていく。そして、皆実と心太朗は、自分たちの人生を狂わせた元凶ともいえる41年前の事件と向き合うことになる。

『ラストマンー全盲の捜査官ー』のあらすじ・ストーリー

バディ結成

自殺を図る英輔(画面右)を説得する皆実(画面左)

FBI捜査官である皆実広見(みなみひろみ/演:福山雅治)は全盲でありながらも、どんな難事件でも必ず解決することから「ラストマン」と呼ばれていた。そんな皆実は警視庁との連携を図るための交換研修生として来日することとなった。
皆実のアテンドに命じられたのは、警視庁人材交流企画室室長である護道心太朗(ごどうしんたろう/演:大泉洋)という男だった。心太朗は代々警視庁長官を務めている護道家出身の刑事だったのだが、犯人検挙のために違法行為まで行うために周囲から嫌われていた。
皆実は自身の歓迎会で「無差別爆破事件の犯人を逮捕する」と宣言し、事件を担当していた捜査一課の刑事たちを敵に回してしまう。そんな中でも皆実は独自に捜査を開始し、爆弾を設置している人間と作成している人間は異なることなどを突き止める。さらに皆実は心太朗と刑事部捜査支援分析センターに所属している吾妻ゆうき(演:今田美桜)の協力の元、爆弾を作成し、他者に配っていたのは渋谷英輔(しぶやえいすけ/演:宮沢氷魚)であると特定する。渋谷の目的はかつて自身をいじめていた同級生と共に自害することであった。渋谷は不登校になってから母親の介護をしており、世間に対して不満を抱いていた。皆実の決死の説得により、渋谷の犯行を阻止することができた。爆弾を作った理由を感謝されたからだと告げる渋谷に対し、心太朗は「被害者ヅラしてんじゃねーよ!」と声を荒げる。心太朗と対照的に、皆実は「渋谷さん、確かに今の社会では弱い人はいらないと言う考えでも助けてくれる人は必ずいます」と渋谷に優しく声をかけるのだった。事件を解決して目的を果たしたい皆実と犯人を検挙したい心太朗は、お互いの利害のためにバディを結成したのだった。
皆実は勝手に吾妻を人材交流企画室のメンバーに迎え入れ、心太朗を呆れさせていた。そんな中、河川敷で女性の遺体が発見された。皆実は先に駆け付けた捜査一課の佐久良円花(さくらまどか/演:吉田羊)が率いる佐久良班に交じり、遺体の検視を見事にしてみせる。一方、心太朗は今回の女性の状況などから過去の事件に類似していることを見抜く。その事件とはクリニックを経営していた青柳直哉(あおやぎなおや/演:浜田信也)が起こした女性殺害事件であり、心太朗自身が違法行為によって逮捕したものだった。青柳は既に刑期を終えて出所しており、心太朗は再度青柳が犯行をしたとして彼を追い詰める。しかし、その強引なやり方をジャーナリストである新城司(しんじょうつかさ/演:アキラ100%)により動画サイトにアップされてしまう。動画サイトにより心太朗が護道家の養子であることが明かされ、捜査一課の刑事たちの前で心太朗の父親が強盗殺人事件を起こしていたことも発覚する。皆実は自分が殺人犯の息子であることを否定するかのように犯人を検挙していることを見抜き、皆実の言葉に怒った心太朗は捜査一課を後にしてしまう。孤立した心太朗は、以前に自身を逮捕した心太朗に復讐を誓った青柳に監禁されてしまう。今回の事件も青柳が起こしたものであり、新城は協力者であったのだ。しかし、これは皆実が立てた作戦であり、心太朗をわざと孤立させることで青柳と新城を誘い出したのだ。こうして、またも皆実によって事件が解決したのだった。
事件を立て続けに解決した皆実は正式に捜査一課の配属となり、そのことで佐久良はより一層、事件解決に邁進していた。そして、とある公園でお騒がせ俳優、本条海斗(ほんじょうかいと/演:藤本涼)が殺される事件が発生する。今回の事件は皆実が憧れている俳優、羽鳥潤(はとりじゅん/演:石黒賢)が関係しており、皆実と心太朗は羽鳥の関係者たちに話を聞いていた。皆実たちが捜査する中、なんと羽鳥が犯人であると自首してきたのだ。証拠も揃っており、羽鳥が犯人であると確定する中、皆実は羽鳥が何か隠しているのではないかと疑問を抱く。皆実と心太朗の捜査により事件の犯人は、テレビ局のプロデューサーである風間みどり(かざまみどり/演:福田麻貴)であると特定された。羽鳥は犯行時刻にドラマで共演していた女優、篠塚真菜(しのづかまな/演:山下リオ)と不倫をしていたためにアリバイを証言できなかったのだ。しかし、羽鳥は篠塚と不倫していたことを風間に脅され、不倫が明るみになることを恐れた羽鳥は自首したのだった。風間の犯行動機は羽鳥と不倫していたことを本条に脅され、金銭を要求されていたためであった。風間が羽鳥を巻き込んだのは、不倫をしている彼を追い詰めたかったことが理由だった。
事件解決後、皆実、心太朗、佐久良は羽鳥の妻である羽鳥千晴(はとりちはる/演:映美くらら)を訪ねる。佐久良は千晴が本条と連絡を取り、千晴が夫である羽鳥の不倫を本条に告げたことで、事件が発生したと告げる。それに対して千晴は自身が罪に問われないと告げ、去ってしまう。
今回のラストは佐久良に取られてしまったと皆実は嬉しそうに笑みを浮かべるのだった。

皆実に心を開き始める心太朗

ナオン殺害について青嶌(画面右)を訪ねる皆実(画面左)と心太朗(画面中央)

ジョギング中の皆実と吾妻は目の前で倒れた男性と遭遇。倒れた男性は後に死亡が確認され、死因は毒物でのアナフィラキシーショックであることが判明する。死亡した男性以外にも毒物による不審死が発生しており、さらに被害者はみな官僚や弁護士などで捜査二課や公安が捜査対象としている重要人物であることも発覚する。皆実と心太朗は、今回の事件の被害者が痴漢事件で示談金を払っていた過去があること、毒針入りの痴漢撃退スタンプによって殺害されたことを突き止める。皆実たちは、被害者たちがSNSで繋がる痴漢グループの一員であったことを突き止め、痴漢グループの一員になりすましている犯人をおびき寄せることに成功する。今回の死傷事件を起こしたのは、「痴漢冤罪被害者の会」会長である真鍋美雪(まなべみゆき/演:伊藤歩)であった。真鍋は自分の婚約者が痴漢冤罪を理由に自殺してしまったことで痴漢グループを恨んでおり、復讐することが今回の犯行目的であった。真鍋を取り押さえることができたものの、彼女の犯行から痴漢グループの柿谷憲邦(かきたにのりくに/演:岡野陽一)を庇った吾妻が毒針に刺されてしまう。病院に搬送され、一命をとりとめることができた吾妻を見舞いに皆実が姿を現す。吾妻は過去に盗撮やストーカーなどに悩まされていたこと、そんな中皆実が励みになったことを告げる。皆実もまた吾妻が自身に手紙を送ってくれたことを覚えており、2人は奇跡の出会いを果たすことができたのだった。
人気料理系インフルエンサー、ナオン(演:わたなべ麻衣)が殺害される事件が起こる。皆実と心太朗は、インフルエンサーをマネジメントしている会社で料理系インフルエンサーである青嶌麻帆(あおしままほ/演:高梨臨)と出会う。そして、皆実たちはトップ料理系インフルエンサー、カナカナの存在を知る。皆実たちがカナカナの自宅を訪れるも、彼女に会うことは叶わなかった。代わりにカナカナの娘の中道雲母(なかみちきらら/演:平澤宏々路)とカナカナの代理人である小久保桃子(こくぼももこ/演:近藤春菜)に話を聞き、皆実たちはカナカナに脅迫状が送られたことを知る。さらに、青嶌が何者かに暴行される事態も発生するが、その青嶌が今回の犯人であることを皆実と心太朗は突き止める。青嶌は人気料理系インフルエンサーの地位を手に入れたい一心でナオンを殺し、さらにカナカナの元夫である古郡信武(ふるごおりのぶたけ/演:芹澤興人)をも利用して自作自演を行ったのだ。事件解決後、皆実によって現在のカナカナが娘の雲母であったことが明らかになる。雲母は家事疲れで失踪してしまった母親の代わりにインフルエンサーになり、生活費を稼ぐとともに母親に安心して戻ってきても良いというメッセージを送っていたのだ。世間の人々を騙していることに罪悪感を抱く雲母に対し、皆実は「誰も傷つかずみんなが幸せになれる嘘なら、私はいいと思うんです」「これからも恥じることなく、最高の映えを狙ってください」と告げて雲母の背中を押すのだった。
後日、皆実は護道家に誘われて心太朗の養父である護道清二(ごどうせいじ/演:寺尾聰)の誕生会に出席した。楽しく会食する中、心太朗は家族の輪に入ろうとはしなかった。そんな中、立てこもり事件が発生し、皆実と心太朗は現地へ向かう。皆実は人質の中に負傷者がいることに気づき、SATの言葉を無視して自身が代わりに人質になるように犯人と交渉してしまう。交渉に成功し、人質となった皆実は立てこもり事件を起こした菊知岳大(きくちたけひろ/演:高嶋政宏)の様子から菊知の娘である恵茉(えま/演:米村莉子)が誘拐され、身代金を要求されていることを突き止める。皆実が犯人に悟られないようモールス信号で状況を心太朗と佐久良に伝える。心太朗たちの捜査で今回の犯人が宇佐美翔(うさみしょう/演:前原滉)であること、宇佐美の共犯が菊知の秘書である工藤圭(くどうけい/演:白石朋也)だと判明する。心太朗がスタンガンを使用したことにより、宇佐美から恵茉の監禁場所を特定し、彼女を救出する。宇佐美は菊知の実子であり、苦労している自分と比べて何不自由なく暮らしている菊知の娘に嫉妬したことが今回の犯行動機であった。自分は恵まれないとうつむく宇佐美に、皆実は恵茉が菊知夫妻の養子であること、恵茉自身が幸せを手にしているのだと告げる。
後日、心太朗は清二に誕生日プレゼントを贈る。プレゼントであるスマートウォッチの使い方がわからないと告げる清二に対し、使い方を教えると心太朗は家族に歩み寄る姿を見せる。こうして、皆実と事件を解決していくうちに心太朗は次第に彼に心を開くようになっていた。

向き合う過去

皆実は心太朗と共に自身の両親の墓参りに訪れる。皆実の両親はすでに亡くなっており、彼はとある事件に巻き込まれたことで全盲になってしまったと明かす。そんな2人の前に現れたのはこれまで皆実を支えてきたデボラ(演:木村多江)であり、彼女は皆実の元妻であることが明かされ、心太朗は驚く。
同じ頃、白骨化した遺体が発見され、佐久良班が現場に向かう。白骨化した遺体は行方不明だった資産家、葛西征四郎(かさいせいしろう/演:小林勝也)であった。その容疑者として浮上したのが葛西の征四郎の妻である葛西亜理紗(かさいありさ/演:岡本多緒)であり、同時に某国のスパイではないかとアメリカから疑いをかけられていた。しかし、亜理紗と話した皆実は彼女が犯人ではないと断言する。明らかに亜理紗は何かを隠しているそぶりを見せ、皆実は亜理紗が国外逃亡を計画していることを突き止める。佐久良班により亜理紗は確保され、事情聴取が始まった。今回の事件の遺体は葛西征四郎ではなく、亜理紗がDVから逃げた元夫、亀島喜一(かめしまきいち/演:原田文明)であることが判明する。元夫からのDVに悩まされていた亜理紗は葛西の元へ逃亡し、一緒に暮らしてからはお互いに惹かれ合うようになった。しかし、それに怒った亀島から亜理紗を守ろうと葛西が彼を殺害し、亜理紗が遺体を葛西に偽装したのだった。葛西征四郎は整形して顔を変え、日高祐輔(ひだかゆうすけ/演:赤堀雅秋)として、亜理紗の側にい続けたのだった。後日、亜理紗は逮捕された葛西を献身的に支えるのだった。
事件終息後、皆実が滞在しているホテルで心太朗はとある資料を発見する。その資料とは心太朗の実父である鎌田國士(かまだくにお/演:津田健次郎)が起こした41年前の事件のものであり、その被害者はなんと皆実の両親だったのだ。衝撃の事実を知った心太朗は皆実に詰めより、皆実の本当の目的は心太朗を利用して鎌田に面会するということだと知る。皆実に心を開いていた心太朗はひどくショックを受け、人材交流企画室長を降りてしまう。実質バディ解消であった。
皆実は41年前の事件に疑問を抱いており、その事件の詳細を知っている元捜査一課長である山藤憲治(やまふじけんじ/演:金田明夫)を訪ねようと吾妻と共にバスに乗り込む。しかし、皆実と吾妻はバスジャックに遭遇してしまう。バスジャック犯は清水拓海(しみずたくみ/演:京本大我)と名乗り、犯行のことをSNSで拡散するように乗客に指示を出す。そんな犯人を説得しようとした皆実は銃で負傷してしまうのだった。清水拓海は以前に幼稚園バス置き去り事件を引き起こしたと告げるが、容疑者となった人物とは異なっていた。吾妻からの連絡で彼女と皆実がバスジャック事件に巻き込まれ、皆実が負傷したことを知った心太朗は犯人についての捜査を開始する。清水拓海の正体は、幼稚園でのバス置き去り事件の容疑者と同姓同名の人物だった。そのためにネットリンチに遭ってしまい、実家の印刷会社は閉鎖した上に母親も亡くなってしまったのだ。清水拓海はネット民や置き去り事件を起こした清水拓海に怒りを抱き、今回の犯行に及んだ。しかし、置き去り事件は園児の持病による事故で会ったことが判明し、その事は遺族のプライバシーを守るために公表されなかったのだ。心太朗と皆実の連携により、清水拓海を確保することに成功したのだった。
しかし、今回のバスジャック事件で負傷したのをきっかけに皆実はアメリカに帰国することになってしまう。皆実を空港まで送った心太朗に41年前の事件には疑問が残ること、心太朗こそが過去にとらわれているのではないかと皆実は告げる。そんな皆実の言葉で心太朗は41年前の事件と自分の過去に向き合うことを決める

運命に振り回された家族

空港で抱き合う皆実(画面左)と心太朗(画面右)

皆実と心太朗は早速41年前の事件の捜査を開始し、事件の容疑者である鎌田の面会を試みる。しかし、鎌田は余命わずかとなっており、とても話せる状態ではないという。さらに、当時のことを知る山藤と出会い、事件のことも聞くも知らないと告げられてしまう。皆実たちはそんな山藤の態度に何かを隠しているのではないかと疑問を持つ。捜査を進めると皆実の父親である皆実誠(みなみまこと/演:要潤)は当時地上げ屋をしており、違法行為をしていたことが発覚する。さらに、誠が起こした違法行為のもみ消しに関わっていたのが、政界の有力者である弓塚敏也(ゆみづかとしや/演:石橋蓮司)であったことも判明する。皆実と心太朗は誠と弓塚と共に地上げ屋を行っていた暴力団関係者、池上隼人(いけがみはやと/演:渡辺哲也)を訪ねる。池上は誠や弓塚との関係を認めたものの、事件に関してのことは話さなかった。その翌日、池上の遺体が発見される。佐久良たち含む捜査一課の人々は池上が41年前の事件の口封じのために殺されたと判断するが、上層部の命令により捜査が中止になってしまう。納得のいかない捜査一課の刑事、護道泉(ごどういずみ/演:成瀬廉)と吾妻は独自に池上殺害に関する防犯カメラのデータを入手することに成功する。しかし、泉は防犯カメラのデータを狙った男性と揉み合いになり、腹部を刺される。心太朗は泉を負傷させた男性を追いかけ、その男性が山藤であることに驚愕する。山藤は心太朗に涙を流して「俺は悪い人間だ。本当にすまない」と謝罪すると立体駐車場から身を投げてしまった。
泉は何とか一命をとりとめ、上層部から泉の件に関しても捜査の中止を言い渡されてしまう。納得のいかない佐久良たちは池上が弓塚と関係を持っていたことを突き止める。一方、皆実たちは皆実の母である皆実勢津子(みなみせつこ/演:相武紗季)と鎌田が働いていた料亭の同僚から話を聞くと、なんと勢津子と鎌田が交際していたことを知る。勢津子と鎌田は2人で食堂を開くことを夢見ていたが、誠が勢津子を見初めてしまい、勢津子の幸せを願った鎌田は自ら身を引いたというのだ。
皆実は弓塚とも関係が深い誠二から話を聞こうとするも、清二は何も知らないと告げる。しかし、清二は弓塚が違法行為に関わっていたと告発し、弓塚は追い詰められることになった。皆実はその清二の行動に弓塚を黒幕として41年前の事件のことも闇に葬ろうとしていると思うのだった。その夜、皆実と心太朗は心太朗の義兄である護道京吾(ごどうきょうご/演:上川隆也)を呼び出す。皆実は清二こそが41年前の黒幕であることを伝えるが、京吾はまだ信じられないといった様子であった。
清二は眠る鎌田を尋ね、鎌田に薬を注入しようとする。それを止めたのは京吾であった。京吾は父を信じたい気持ちもあったのだが、41年前の真相に向き合いたいと強く思ったため、皆実たちに協力したのだ。
41年前の事件の真相は、誠が勢津子を殺し、その誠を清二が殺したというものだった。そして、清二が隠したかったのは皆実と心太朗が実の兄弟であったことだ。勢津子は幼い皆実を抱え、一度誠の元を逃げ出し、鎌田と共に暮らした末に心太朗を授かったのだ。そして、勢津子を連れ戻した誠だったが、時が経つにつれて皆実が自分の子であるのかと疑問を抱くようになる。誠は勢津子から皆実が自分の子ではないと聞くと、勢津子を刺し殺したのだ。誠は勢津子を殺した罪を鎌田に擦り付けようとしたが、計画は失敗してしまう。誠は殺害事件のもみ消しをしてもらうことを清二に依頼する。清二はこれを拒否するが、今まで誠の罪をもみ消したことを脅され、逆上した清二は誠を殺害してしまうのだった。そして、清二は全ての証拠隠滅のために火を放ったのだった。今回の池上殺害の件も清二が手引きしたものであり、実行したのは山藤であった。
容疑者として捕まった鎌田だが、事情聴取では黙秘を貫いていた。鎌田が罪を否定すれば、全盲になったうえに父が母を殺したという事実を皆実に突きつけることになる。逆に罪を認めれば幼い心太朗が1人になってしまう。鎌田は2人の息子を救うために悩んでいたのだ。そこへ清二が罪を認めれば自身が心太朗の後見人を引き受けると告げ、鎌田は2人の息子を救うために罪を認めたのだった。
真相を知った心太朗はショックを受け、清二に対して自分を引き取ったのは罪滅ぼしの為かと怒りをぶつける。しかし、清二も京吾も心太朗を実の家族として愛情を注いできたことを告げ、心太朗は涙を流しながら清二に手錠をかける。すると、目を覚ました鎌田が心太朗を呼んだのだ。皆実と心太朗は鎌田に寄り添い、皆実は「私は広見です。あなたの息子の広見です。安心して下さい。私たちは幸せでした。あなたのおかげで、みんなに愛されて生きてきました。お父さん、ありがとうございました」と感謝を告げ、心太朗は「ごめんね、お父さん」と謝罪を繰り返す。鎌田は愛する2人の息子に看取られながら息を引き取ったのだった。
父の葬式を終えた心太朗は佐久良に、自身の兄だとわかった皆実と顔を合わせず別れるのかと叱責され、アメリカに帰国する皆実を見送りに空港へ向かう。心太朗は皆実に自分たちが実の兄弟だと知っていたのかと尋ねるが、皆実は予想をしていなかったと告げる。以前、皆実が心太朗に料理を振舞った際に、味について心太朗が懐かしいと告げたことに皆実は違和感を抱いていた。勢津子の料理には隠し味があり、その味を懐かしいと感じた心太朗は母の味を覚えていたのだ。そんな皆実を心太朗は抱き締め、皆実は「父と母と私とあなた家族4人で食卓を囲んだ時があったんです。きっとあったんです。穏やかで幸せな時が」と告げ、お互いに涙を流す。皆実は心太朗に来週までお別れですと告げる。困惑した表情で立ち尽くす心太朗を背に、皆実は微笑みながら歩き出す。実は、心太朗が日本の研修生としてアメリカに行くことが決定していたのだった。

『ラストマンー全盲の捜査官ー』の登場人物・キャラクター

主要人物

皆実広見(みなみひろみ/演:福山雅治)

FBI捜査官であり、研修で来日した男性。どんな難事件も必ず解いてしまうことから「ラストマン」と呼ばれている。幼い頃に事件に巻き込まれ全盲になってしまうが、匂いや聴覚などの他の感覚は鋭い。紳士的で好奇心旺盛な性格であり、人の長所を見て褒めるなど人たらしの一面もある。心太朗とお互いの利害が一致したことでバディとなり、事件を解決していくことになるのだが、彼の目的は心太朗の実父が起こした41年前の事件の真相を探ることであった。最終話で心太朗と実の兄弟であることが明かされる。

護道心太朗(ごどうしんたろう/演:大泉洋)

警視庁人材交流企画室の室長であり、皆実のアテンドに選ばれた男性。代々警視庁長官を務めた護道家出身であるが、実父である鎌田國士が起こした事件により、護道家の養子になった経緯を持つ。実父が殺人事件を起こしたため、正義の人間になるために強引な手段で犯人を検挙していたこともあり、周囲からは嫌われていた。捜査一課の佐久良とは交際していたこともある。最終話で実父が41年前の事件の犯人ではないこと、皆実と実の兄弟であることが明かされた。

警視庁捜査一課

佐久良円花(さくらまどか/演:吉田羊)

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グランメゾン東京(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

グランメゾン東京(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グランメゾン東京』とは、2019年に放送された、天才シェフが東京で三ツ星レストランを目指すテレビドラマ。尾花夏樹は経営するパリの店で事件を起こして全てを失ってしまう。そんな中、女性シェフ早見倫子に出会い、共に「グランメゾン東京」を開店させ、三つ星獲得を目指すストーリー。『グラグラメゾン♥東京 〜平古祥平の揺れる思い〜』というスピンオフドラマも放送された。

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名探偵コナン ゼロの執行人(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

名探偵コナン ゼロの執行人(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『名探偵コナン ゼロの執行人』とは、東宝配給、トムス・エンタテインメント製作、立川譲監督によるアニメ映画。東京で開催予定のサミット会場で大規模爆破事件が発生。事件の容疑者として逮捕された毛利小五郎の無実を証明しようとする江戸川コナンの前に、公安警察の古谷零が立ちはだかる。2018年製作・日本作品。

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水曜どうでしょう(水どう)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

水曜どうでしょう(水どう)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『水曜どうでしょう(水どう)』とは、1996年より北海道テレビで放送されたテレビ番組。 大泉洋、鈴井貴之、藤村忠寿、嬉野雅道の4人が、企画に挑戦するバラエティ番組である。 バラエティ番組でありながら、主に移動中の車内の様子を放送するといった独特な手法により人気番組となった。 家庭用ビデオカメラを用いるなど、低予算番組ならではの撮影方法が取られている。

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ゴールデンスランバー(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ゴールデンスランバー(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ゴールデンスランバー』とは、堺雅人主演のミステリー・ハードボイルド映画である。2010年1月に公開された映画で、日本の小説家の伊坂幸太郎の小説『ゴールデンスランバー』を映画化した作品。仙台運送で働く青柳雅春(あおやぎまさはる)が総理大臣を殺害した事件の犯人に仕立て上げられていくストーリー。映画のロケは全て仙台で行われた。映画のキャストは堺雅人の他に、竹内結子、浜田岳、香川照之、吉岡秀隆などが出演している。2018年2月にはカン・ドンウォン主演の韓国映画版『ゴールデンスランバー』が公開された。

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WATER BOYS 2(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

WATER BOYS 2(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『WATER BOYS 2』とは、2004年7月にフジテレビ系で放送されていた青春ドラマで、2003年に放送されたドラマ『WATER BOYS』の続編である。脚本は橋本裕志と中谷まゆみが手掛ける。主演は市原隼人。その他、中尾明慶や斎藤慶太などが出演している。3年前に共学になったばかりの元女子高に転校してきた元水泳部員の水嶋泳吉が、山本洋介と共にシンクロ部を設立する。彼らは様々な問題に直面するも、夢に向かって奮闘していく。本作の平均視聴率は16.8%を超え、大きな反響を呼んだ。

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結婚できない男(まだ結婚できない男)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

結婚できない男(まだ結婚できない男)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『結婚できない男』とは、2006年7月から9月まで放送された、独身中年を題材としたテレビドラマ。仕事もできて収入もあるが、皮肉屋で結婚したくない独身男性が、徐々に女性に心を開いていく過程を描くストーリー。主人公の桑野信介を演じるのは主演の阿部寛。また、本作の放送13年後の2019年10月から12月にかけて、続編『まだ結婚できない男』が放送された。53歳となった主人公がまだ結婚んできていない姿を描いた本作は、高視聴率を記録し、メディアでアラフォー独身男性の特集が組まれるなど社会現象となった。

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HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。

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HERO(2015年の映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HERO(2015年の映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。

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WATER BOYS(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

WATER BOYS(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『WATER BOYS』とは、2003年7月の火曜21時にフジテレビで放送されていたドラマ。映画『ウォーターボーイズ』を元に制作されており、脚本は橋本裕志と中谷まゆみ。主演は山田孝之で、森山未來や瑛太などが出演している。シンクロに憧れて唯野高校水泳部に入部した進藤勘九郎は、学園祭のシンクロ公演でリーダーに選ばれたが、シンクロ公演が急遽中止となってしまう。そこで勘九郎はシンクロ公演を実現させるため動き出す。勘九郎と仲間たちの友情や恋愛を描いた青春ドラマである。

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やまとなでしこ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

やまとなでしこ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『やまとなでしこ』とは、2000年にフジテレビの月9枠で放送されていたドラマ。脚本は『ハケンの品格』や『花子とアン』を担当した中園ミホなどが手掛ける。主演は松嶋菜々子。その他、堤真一や矢田亜希子などが出演している。玉の輿に乗ることを夢見る客室乗務員の神野桜子と、小さな魚屋を営む中原欧介の恋愛模様を描く、ロマンスコメディである。本作は平均視聴率26.4%、最高視聴率は34.2%を記録。2000年以降に放送されたフジテレビのドラマでは、歴代2位の視聴率を獲得した。

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LIFE!〜人生に捧げるコント〜(テレビ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

LIFE!〜人生に捧げるコント〜(テレビ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

LIFE!~人生に捧げるコント~とは、NHKが制作しているコントを中心としたバラエティ番組。『人生』をテーマにしており、ウッチャンナンチャンの内村光良が中心となっている。内村にとってはNHKでの初のレギュラー番組。一度見たら忘れられない個性的すぎるキャラクターたちや、多分野に渡る豪華ゲストが特徴。

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ラーゲリより愛を込めて(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ラーゲリより愛を込めて(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ラーゲリより愛を込めて』とは2022年12月9日に公開された日本の映画。主演は二宮和也。原作は辺見じゅんのノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』。 第二次世界大戦後のシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で、日本人捕虜の1人である山本幡男(やまもと はたお)が過酷な環境の中でも生きる希望を捨てず、家族の元へ帰れると信じ、仲間らを励まし続ける姿を描く。 希望を捨てない幡男の姿、捕虜仲間が幡男の遺書を家族に届けるため必死になる姿は見所だ。

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3年A組 ―今から皆さんは、人質です―(3A)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

3年A組 ―今から皆さんは、人質です―(3A)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』とは、日本テレビ系で2019年に放送された日本のテレビドラマ。半年前に起きた女子生徒・景山澪奈の自殺の真相を明らかにするため、美術教師の柊一颯が生徒たちを人質に取った立てこもり事件を起こす、異色の学園ドラマである。主演は菅田将暉。生徒役には永野芽郁や今田美桜、森七菜などが出演している。『電車男』や『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』などのヒットドラマを生み出した武藤将吾が脚本を手掛ける。

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容疑者Xの献身(ようぎしゃエックスのけんしん、The Devotion of Suspect X)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

容疑者Xの献身(ようぎしゃエックスのけんしん、The Devotion of Suspect X)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ある日川で発見された、顔をつぶされた死体。刑事たちに協力を求められた大学准教授の湯川学は、その犯人を追い求める中で、ある人物にたどり着く。それは、湯川が天才だと認めていた大学時代の同級生、石神哲哉だった。 東野圭吾のガリレオシリーズをテレビドラマ化したキャストとスタッフが再集結し、劇場版として公開されたミステリー映画。

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新選組!(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

新選組!(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『新選組!』とは2004年1月から12月まで放送されたNHKの大河ドラマである。幕末を舞台に若者たちが命を懸けて己を貫く姿を中心に、青春群像劇として高い評価を得た。多摩の百姓であった近藤勇が真の侍になるため京に上り、仲間たちと新選組を結成し誠の忠義を貫くために戦い、生きていく姿が描かれている。香取慎吾をはじめ若手俳優たちが生き生きと演じたこと、また人気脚本家三谷幸喜の脚本も見どころの一つとされている。

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鎌倉殿の13人(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

鎌倉殿の13人(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。

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真夏の方程式(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

真夏の方程式(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『真夏の方程式』とは、2010年から連載されていた東野圭吾の『ガリレオ』シリーズが原作の、2013年公開の日本映画である。監督は西谷弘。夏休みを玻璃ヶ浦の川畑(かわはた)家で過ごすことになった柄崎恭平(つかさききょうへい)は、仕事で来ていた湯川学(ゆかわまなぶ)と出会う。しかし同じ時期に玻璃ヶ浦に来ていた元警視庁の刑事が遺体で見つかったことにより、川畑家が抱える秘密が次第に明るみになっていく。この物語は海を臨む美しい町で湯川が少年とともに事件解決に進む様子と、血を超えた家族の愛が描かれている。

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謎解きはディナーのあとで(謎ディ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

謎解きはディナーのあとで(謎ディ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『謎解きはディナーのあとで』とは、東川篤哉による同名小説を原作とした、フジテレビ系列の連続推理テレビドラマである。2011年10月から火曜21時枠で放送され、最高視聴率18.1%を記録した。世界有数の大企業の令嬢・宝生麗子は、お嬢様であることを隠し国立署の新人刑事として日々奮闘していた。麗子の新たな執事となった影山は毒舌を吐きながら、麗子から聞く捜査内容だけで事件を推理し解決に導いてゆく。毒舌執事を嵐の櫻井翔が、お嬢様刑事を北川景子が演じ話題となった。

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リッチマン、プアウーマン(リチプア・RMPW)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

リッチマン、プアウーマン(リチプア・RMPW)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『リッチマン、プアウーマン』とは2012年にフジテレビ系列で放送された、若くして億万長者となった男性と、高学歴ながら内定がもらえない女性の恋愛模様を描いた恋愛ドラマである。若き社長日向徹と就活難民の夏井真琴が出会い立場が違いながらも会社のために奮闘していく中で互いに惹かれあっていく物語。お互いが素直になれなくてすれ違うが互いへの思いを伝えるために人間的にも成長していく。企業ものとしての要素も多く盛り込まれており恋愛とビジネスの両方の観点から楽しめる作品である。

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仮面ライダー鎧武(ガイム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

仮面ライダー鎧武(ガイム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

仮面ライダー鎧武(かめんライダーがいむ)とは、異界の森の侵略に立ち向かうヒーローたちの活躍を描いた、平成『仮面ライダー』第15作目の特撮番組。作中で主人公が変身するヒーローの名称でもある。 アルバイトで家計を助ける少年葛葉紘汰は、ある時不思議な森に迷い込み、そこで装着者を超人へと変身させる謎のベルトを手に入れる。同じタイミングで街の若者たちが同様のベルトを入手し、己の野望を叶えるためにこれを悪用。紘汰は時に彼らと戦い、時に協力しながら、不思議な森が招く世界の危機に立ち向かっていく。

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SCOOP!(スクープ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

SCOOP!(スクープ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2016年公開。監督・大根仁、主演・福山雅治の映画。以前は写真週刊誌SCOOP!のエースカメラマンとして数々のスクープ写真を撮っていた都城静だったが、今はうらぶれたフリーランスのパパラッチとして生活していた。静はSCOOP!編集部へ移動してきた新人記者・行川野火と組む事になる。最初は衝突しあうも数々のスクープを撮り二人は次第に惹かれあうが、静にかかってきた1本の電話が悲劇をもたらす事となる。

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ガリレオ(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ガリレオ(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ガリレオ』とは、ガリレオと称される物理学者・湯川学を主人公とした東野圭吾の連作推理小説。小説を原作にフジテレビ系の月9シリーズにて連続ドラマとして映像化された。主演は福山雅治。 湯川の大学の同級生である警視庁の刑事草薙から、湯川が事件の相談を受けるところから物語は始まる。事件捜査には興味がない湯川だが、人の頭部だけ燃える、見えるはずのないものが見えたなど、一見すると超常現象とも取れる不可解な事件に対し科学者として興味を持った時にこれらの謎の解明に挑む。

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地獄の花園(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

地獄の花園(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『地獄の花園』とは、監督は関和亮、脚本はバカリズムが担当して2021年に公開された日本映画である。三富士株式会社に勤める田中直子は、同僚のOLと恋バナやコスメの話題で盛り上がるごく普通のOLである。しかし途中入社してきた北条蘭の登場によって直子はヤンキーOL同士の派閥争いに巻き込まれていき、さらには直子自身の秘密も暴かれていく。この物語は「普通のOLになりたい」と切実に願う直子が、ヤンキーOLたちの熱い闘いにより不本意ながらも本来の姿を取り戻していく、アクション・コメディ映画となっている。

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小さな巨人(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

小さな巨人(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『小さな巨人』とは、警察組織と戦いながら事件解決をしていく、エンターテインメントドラマである。優秀な刑事・香坂真一郎(こうさかしんいちろう)が所轄に異動になり、警察の上層部と戦いながら、所轄の刑事と共に事件解決をしていくストーリー。主演の長谷川博己の他に、岡田将生、安田顕、芳根京子、香川照之らがドラマ出演している。プロデューサーは伊與田英徳たち、脚本は丑尾健太郎たちが担当した。キャッチコピーは「敵は味方のフリをする」であり、警視庁と所轄の確執や警察内部の裏切者など、警察同士の戦いが描かれている。

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