初恋の悪魔(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『初恋の悪魔』とは、2022年に日本テレビ系「土曜ドラマ」枠にて放送された坂元裕二の脚本によるオリジナルテレビドラマである。本作は、兄の死の真相を追う馬渕悠日が個性豊かな人物たちと事件の真相を解き明かす物語。捜査権のない4人を取り巻く警察、恋愛、青春群像劇などの様々なジャンルが交錯するミステリアスコメディである。個性豊かな俳優陣に加え、坂元節が遺憾なく発揮されギャラクシー賞など数々の賞を受賞し、高く評価された。
『初恋の悪魔』の概要
『初恋の悪魔』とは、2022年7月16日から9月24日まで日本テレビ系「土曜ドラマ」枠にて放送された坂元裕二の脚本によるオリジナルテレビドラマである。警察署の総務課で働く悠日は事故として処理された兄の殉職が殺人ではないかと署長の雪松に言われる。疑わしいとされる停職中の刑事・鹿浜を監視するうちに、交流を持つようになる。そこへ新人刑事に恋をする小鳥がひとつの事件を持ち込む。さらに生活安全課の摘木を加えた捜査権のない4人が、数々の事件を独自の目線で解決していく。警察、恋愛、青春群像劇などの様々なジャンルが交錯するが、公式では、ジャンルをミステリアスコメディだとしている。本作のプロデューサーである次屋尚と脚本を執筆した坂元裕二がタッグを組むのは「Mother」「Woman」などに続いて5作品目となる。視聴率は最終話の世帯平均視聴率が4.6%と振るわなかったが、坂元裕二の脚本と俳優陣の演技に高い評価が集まり、ギャラクシー賞第17回マイベストTV賞年間2位を獲得した。さらに第113回 ザテレビジョンドラマアカデミー賞では、助演女優賞を松岡茉優、脚本賞を坂本裕二が受賞した。また、第26回 日刊スポーツ・ドラマグランプリ(夏ドラマ)において、助演男優賞を柄本佑が受賞するなど、主要人物たちの演技も高く評価された。
『初恋の悪魔』のあらすじ・ストーリー
第1回自宅捜査会議
警察の総務部総務課で働く馬渕 悠日(まぶち はるひ)は、署長の雪松 鳴人(ゆきまつ なるひと)から事故で殉職した悠日の兄・朝陽(あさひ)が、実は殺されたのだと言われる。そして雪松はその犯人が優秀な兄を妬んだ弟・悠日の仕業ではないかと疑っていた。悠日は勿論それを否定する。すると雪松から、もう1人の容疑者候補である現在停職中の鹿浜 鈴之介(しかはま すずのすけ)と接触し、疑いを晴らせと言われる。悠日が鹿浜邸を訪れると鹿浜は向かいの住人・森園(もりぞの)を監視していた。彼は、森園が近々殺人事件を起こすと信じ込んでいたのだった。
同日、病院で長期入院していた患者が中庭で死亡する事件が発生する。経理課所属の小鳥 瑠夏(ことり るか)は、想いを寄せている新人刑事・服部 渚(はっとり なぎさ)が彼女の所属する刑事課において、話を聞いてもらえず不当な扱いを受けていると感じていた。小鳥は服部の主張を正しいと信じ、唯一の話し相手と言える悠日や元は優秀な刑事だった鹿浜を巻き込み、独自に捜査を始める。さらに、以前財布を無くし悠日にパンを恵んでもらったことに恩義を感じている摘木が合流。4人で導き出した仮説を服部に伝えることで事件を解決した。
鹿浜は事件後、摘木のことを忘れられず困惑する。馬渕と小鳥はそれを恋だと指摘するが、初恋であった鹿浜は恋心を頑なに拒絶する。一方、悠日も摘木と交流するうちに徐々に彼女に惹かれていく。別の事件を解決したその日、いつものように悠日と摘木は飲み屋で食事を取っていた。鹿浜の才能を羨ましがり、自分は平凡だと嘆く悠日に摘木は「平凡には見えない 特別な人だ」と断言する。加えて悠日に好意を抱いていると吐露する。だからきちんと伝えなければならないと、時々記憶を失い覚えのない買い物をしていると告白する。そして朝陽のスマホを所持していることから、生前の悠日の兄に会っている可能性があると話した。直後、摘木は突然豹変、もう1人の人格が現れる。取り乱した彼女を悠日が介抱すると、摘木はすぐに意識を取り戻した。摘木のもう1つの人格である通称「ヘビ女」が部屋の鍵を紛失したとして、鍵が見つかるまで摘木は悠日の家に世話になることとなる。
森園の事件
鹿浜の近所に住む森園は、鹿浜の邸宅に不自然なほど監視カメラが設置されていることに、疑問を持っていた。住人である鹿浜と家を探索し、地下室を発見する。森園は5年前、中学生が行方不明になり、地下室に閉じ込められていると言うメッセージを最後に3日後遺体となって発見された事件をあげ、その犯人が鹿浜であると疑っていた。鹿浜はこの家は椿 静枝(つばき しずえ)という老婆から譲り受けたと主張する。椿が体調を崩していたのを助けた縁で交流を深め、彼女が亡くなった際に身寄りがないことから、遺言により鹿浜が邸宅を譲り受けたのだった。鹿浜を中学生監禁犯だと疑う森園と鹿浜は、もみ合いになり誤って地下室に閉じ込められてしまう。その後、連絡の取れなくなった鹿浜を心配し、鹿浜邸に探しに来た悠日、摘木、小鳥は元の住人である椿の手記を発見する。
椿の娘と孫は小学校の外壁倒壊により、命を落とすも関係者は不起訴処分となる。納得のいかなかった椿は、職務怠慢だとして市役所職員を地下室に軟禁する。しかし職員は脱走、彼女は逮捕される。情状酌量で執行猶予がついた後も警察の対応遅れが原因だと考えた椿は、次のターゲットに刑事である鹿浜を選んだ。しかし、鹿浜と過ごすうちに椿の復讐心が消えたのだった。地下室の真実が明らかになり誤解が解けたことで、森園は鹿浜に5年前の事件の真相を暴くよう協力してほしいと依頼する。
「ヘビ女」と鹿浜
悠日は摘木が持っていた朝陽のスマホのパスワードを解析するため雪松にスマホを預けようとするが、直前に摘木がスマホを奪って逃走する。一方、刑事課に復帰した鹿浜は、捜査中に偶然摘木に遭遇する。しかしそれは「ヘビ女」人格の摘木であった。「ヘビ女」について知らない鹿浜は困惑し、その場を去る。一晩明けると摘木は元の人格を取り戻し、記憶を失っていた。彼女はひとまず悠日の元へと帰る。「ヘビ女」でいる時間が長くなっていることから、悠日と摘木は「ヘビ女」のルーツを探ろうとする。摘木が16歳の時、祖母が亡くなったことがきっかけで家出する。東京に行ったところまでの記憶はあるが、その後の記憶はなく服装は夏から冬に変わっていた。そして手には「間庭製作所」と書かれたメモが握られていた。東京の「間庭製作所」を訪ねた悠日と摘木は、そこで働く女性に「自分たちとリサを裏切った」と激昂される。記憶のない摘木は謝るしかなかった。
何も得られず帰宅した2人だったが、再び摘木の「ヘビ女」人格が現れる。「ヘビ女」は悠日の家を抜け出し、鹿浜の家に押しかける。「ヘビ女」と話すうちに鹿浜も摘木が二重人格であることに気づく。そして彼女からリサとの出会いを打ち明けられたのだった。家出後、所持金が尽きた「ヘビ女」はリサに拾われる。リサは「ヘビ女」と似た境遇の少女を保護して家に住まわせ、自分は昼夜問わず働いていたのだった。しかし現実は甘くなく、少女たちは連れ戻されたりして借金だけが残ってしまう。「ヘビ女」は、お金を貸してもらえる目処がついたリサから、お金の受け取り場所である「間庭製作所」と書かれたメモを託される。しかし「ヘビ女」が次に目を覚ました時には7年経っており、「ヘビ女」は少年課の刑事になっていた。
リサのその後を調べたところ、17歳の少年を殺した殺人の容疑で指名手配されていた。「ヘビ女」は担当刑事であった朝陽に接触する。リサの性格を知っている「ヘビ女」は冤罪だと確信していたが、朝陽は証拠がすべて揃っていることからそれを否定する。「ヘビ女」は自分で証拠集めをするうちに、怪しい人物の密告などを行っていたことから「ヘビ女」と呼ばれるようになっていた。リサを見つけた「ヘビ女」は一緒に逃亡するつもりだったが、朝陽に見つかってしまう。逃亡したリサを止めようと朝陽が発砲し、それが「ヘビ女」に当たってしまう。衝撃で摘木の人格が復活、次に「ヘビ女」が目覚めた時には2年経過しており、リサは逮捕され刑務所に収監されていた。話を聞いた鹿浜はリサの犯したとされた事件は森園の追っていた事件と共通点が多いことから、逮捕された人々は冤罪で1人の犯行による連続殺人事件ではないかと考える。
悠日は署長である雪松に呼び出され、やんわりクビを言い渡される。このタイミングでの言い渡しに、悠日は雪松の目的が朝陽のスマホであると確信する。行方不明だったスマホは摘木が持ち逃げしたことから、悠日は用済みとなったのだと思ったのである。雪松の一方的な物言いに悠日は怒りを感じ、雪松を殴ってしまい悠日は懲戒免職となる。同日、新たな殺人事件が発生する。それは5年前の森園が担当した事件、3年前にリサが犯人とされた事件とよく似ていた。独自に捜査を進める鹿浜と「ヘビ女」は徐々に距離を縮める。しかし「ヘビ女」は自分はやがて消えるので、いつも通り過ごすよう鹿浜に釘をさす。一方、悠日はすっかり「ヘビ女」となってしまった摘木の姿に動揺してしまう。何とか元の人格を取り戻そうと躍起になる悠日だったが、ひょんなことから摘木が過去に書いた手紙を発見する。そこには自分という過去にこだわらずに笑って先へ進むよう、悠日の背中を押す言葉が記載されていた。
事件の核心
鹿浜たちはスマホを狙っていた雪松が、過去の事件すべてを担当していたことに気づく。雪松に標準を絞って捜査を進める中で、悠日は母親との会話から兄・朝陽のスマホのパスワードが判明する。パスワードを解除した悠日たちは、電話の着信履歴から朝陽の痕跡を辿ることにする。その中で、朝陽の元同僚に接触する。元同僚は生前の朝陽から雪松に「逃走中の容疑者は凶器を所持していることから打て」と命令されたと打ち明けられていた。朝陽はわざと的を外したが、逮捕した容疑者であるリサは丸腰だった。そのことから雪松はリサを殺させ、犯人に仕立てようとしたのではないか、と朝陽は疑うこととなる。凶器が誰でも侵入が可能なリサの自宅から発見されたことにより、朝陽はその思いをますます強くする。再び話を聞いた同僚は朝陽を止めるが、朝陽はこの件を雪松に相談すると言って翌日転落死したのだった。
鹿浜が、朝陽の転落死したホテル従業員に聞き込みをしたところ、雪松がホテルの屋上を事前に下見していたことが判明する。さらに、過去事件の被害者遺族を訪問していた森園は、被害者の少年たちが全員12歳の時、同じアウトドアクラブに所属していたという共通点を発見する。雪松を疑う森園だが、鹿浜は犯行の動機を探るべきだと主張し2人は言い争いになる。そして雪松に完璧なアリバイがあることから、雪松の息子・弓弦(ゆづる)が犯人だと睨んだ悠日と小鳥は、毎夜張り込むうちに、弓弦が被害者の靴を遺棄しようとするところを目撃する。取り押さえられた弓弦は彼の父が犯人だと言う。弓弦を保護した2人は、鹿浜邸に連れて行く。道すがら弓弦は最初の殺人事件がアウトドアクラブで起こったと告白していた。悠日はそれをボイスレコーダーに録音し、鹿浜と「ヘビ女」に聞かせる。
小学5年生の時、アウトドアクラブの遠征に遅刻した弓弦は父親の雪松に車で送り届けてもらう。しかし弓弦は、帰ったはずの父が河原で弓弦の友達を溺死させている姿を仲の良かった他の3人と目撃した。そして、そのことは事故として処理されたという。中学生になった弓弦はアウトドアクラブの元メンバーの1人と再会、目撃したことを言いふらされたくなければと金の無心をされる。父に相談すると弓弦の目の前で雪松は元メンバーを惨殺。それが森園が担当した事件となった。3年後、また同じことが起こりクラブの元メンバーがまた1人犠牲となり、リサが犯人として捕まった。最後の被害者は、河原での殺人事件を目撃したメンバーが順番に殺されていることに気づき、弓弦にコンタクトを取ってきた。そして「怖いので、警察に通報する」というメッセージを見た雪松によって彼もまた殺されてしまった。それが弓弦の主張であった。
事件の真相
署長である雪松がいる警察に通報しても、もみ消されると考えた鹿浜は自分の手で雪松を逮捕すると決意する。翌朝、意気込んで出勤する鹿浜に、兄を殺した犯人でもあると悠日も同行した。「ヘビ女」と小鳥は弓弦と共に鹿浜邸に留まった。「ヘビ女」は小鳥が作った朝ご飯を弓弦が籠もっている部屋に届ける。その際、「ヘビ女」は弓弦の腕に容疑者と同じ火傷の跡を発見する。弓弦こそが真犯人だったのだ。慌てて逃げようとした「ヘビ女」だったが、弓弦に襲われる。そこに偶然鹿浜邸を訪れた森園が「ヘビ女」を庇って負傷する。路駐を咎められて、車を移動していた小鳥は家の異変に気づき、外出中の鹿浜と悠日に着信を残す。その後、小鳥も同じく弓弦に襲撃される。小鳥の着信に異変を感じた悠日たちは鹿浜邸に引き返す。弓弦は2人の隙を見て、襲撃した3人を閉じ込めた部屋に立て籠もった。弓弦から「またやっちゃったんで、お願い」とメッセージを受け取った雪松も、鹿浜邸へ合流する。これまでの3件の殺人事件の犯人は自分だと主張する雪松だったが、鹿浜はそれを否定する。なぜなら、どの事件も雪松は会議などに出席しており、完璧なアリバイがあったからだ。息子である弓弦の罪を隠蔽するために、信頼されていた部下である朝陽を殺害、無実の人々を冤罪に落とし入れてきたのだった。尚も自分が殺したと言い続ける雪松だったが、その間も弓弦からのメッセージは鳴り止まない。雪松は8年前、アウトドアクラブでの事件を告白する。
8年前アウトドアクラブで弓弦を含む4人は、友人の1人を河原でからかって遊んでいたつもりだったが、その友人は溺死してしまう。当時も弓弦からの助けを求めるメッセージに雪松は指示を出す。溺れた少年は川に靴を取りに入ったために亡くなったと偽装するため、遺体から靴を脱がせた。そしてその場にいた4人全員で、少年の遺体を川に捨てさせたのだった。5年前に起こった事件の少年は、そのことを悔やんでおり弓弦に相談の上、警察に自首するつもりだったのだ。しかし、相談された弓弦はその少年を殺傷する。そして雪松に靴を脱がせて死体を遺棄したと報告するのだった。捜査指揮を取っていた雪松がそれを隠蔽することは簡単なことだった。ところが、それが2年後、3年後と繰り返され8年前の関係者たちはすべて殺されてしまった。すべて告白した雪松は、それでもまだ弓弦の罪を被って自分が死刑になると言う。鹿浜はそんなことをしても弓弦の凶行は終わらないと、雪松の前にこれまでの犠牲者、冤罪で収監されている人々の写真を並べてその場を去った。
再び弓弦が立て籠もっている部屋の前に立った鹿浜は雪松に命じられたとして、一連の殺人事件に弓弦は関与していないものとして処理すると話す。油断した弓弦が部屋を開けようとすると、鹿浜は悠日に刃物を手渡し、警察に引き渡せばまた隠蔽されるかもしれないからここで弓弦を殺すと囁く。摘木たちが殺された仇を打つつもりなのだった。部屋から飛び出した弓弦を鹿浜は追いかけもみ合いになる。しかし鹿浜は弓弦を殺せない。一方、部屋を確認した悠日は3人の生存を確認、鹿浜に「生きてます!!生きてます!!」と何度も知らせる。その声を聞き、鹿浜はやっとのことで手錠を取り出し弓弦を確保したのだった。そばに落ちていた刃物で雪松は死のうとするが、必死に首を振る鹿浜を見て思いとどまるのだった。
病院で意識を取り戻した摘木は、元の人格の摘木だった。摘木が生きていたことに喜んでいた悠日と鹿浜だったが、「ヘビ女」が失われたと理解した鹿浜は2人を残して、病室を去るのだった。
その後
1ヶ月後、弓弦の犯行は明らかとなり加えて雪松が事件隠蔽のため、朝陽を殺害したことも公となる。結果、悠日は総務課に復帰する。冤罪であることが確定したことから、森園の担当していた被告人に加えリサも釈放されることとなる。釈放されたリサと対面した摘木に対し、リサは「あなた誰?」と尋ねる。二重人格だと聞いたリサは摘木に目を瞑ってもらい、「ただいま」と「ヘビ女」に話しかけるのだった。
事件が解決し、賑やかだった鹿浜邸に静寂が戻る。いつも通りに戻っただけだと割り切ろうとする鹿浜だったが、ミニチュアの鹿浜邸を作成し、悠日たちとよく似た格好の人形を並べて夜を過ごすのだった。その夜、人の気配を察知した鹿浜は庭に摘木の姿を発見する。会話することで鹿浜は「ヘビ女」だと確信する。夜の散歩に誘われた鹿浜は「ヘビ女」はお別れを言いに来たと言う。摘木が二重人格を治療し始めたことから彼女の人格は消えようとしていたのだった。「ヘビ女」に好きだと打ち明けられた鹿浜は「はい」と言って咽び泣くのだった。一晩楽しく語り合った2人だったが、別れの時はやって来る。去って行く「ヘビ女」の背中に「ありがとう 僕はもう大丈夫です」と鹿浜は言う。それに答えるように彼女は振り返らず右手をそっと掲げた後、走り出して行った。
後日、昼寝を貪る鹿浜に悠日や摘木、小鳥が襲来する。3人はまた事件を持ち込み、勝手に自宅捜査会議を開催しようとしていた。不服そうだった鹿浜も、それを察して言う。「行くぞ、マーヤのヴェールを剥ぎ取るんだ」と。
『初恋の悪魔』の登場人物・キャラクター
主要人物
馬渕 悠日(まぶち はるひ/演:仲野太賀)
神奈川県境川市にある警察署の総務部総務課に勤める事務員。警察官の兄がいたが3年前に殉職している。自身も半年間警察学校に通っていたが退学。故に両親からは期待されておらず、面会しても馬鹿にされる。総務課の仕事は身の丈に合った仕事だとしつつも、死後も尚、優秀な警察官であった兄の存在がコンプレックスとなっている。本当は動物園の飼育員になりたかった。兄が殉職する前日に兄からの電話を取らなかったことを後悔している。摘木と恋仲になる。
鹿浜 鈴之介(しかはま すずのすけ/演:林遣都)
元は優秀な刑事だったが、拳銃を銭湯に置き忘れて現在謹慎中である。老婆から豪邸を譲り受け、そこに住んでいる。趣味はハサミ収集。摘木に本格フレンチを振る舞おうとしたり、料理の腕も良い。神経質な性格故に友人を持たず、幼少期はミステリー小説にのめり込んだ。向かいの住人である森園をこれから殺人を犯すシリアルキラーだと信じ、監視している。摘木に対し異性として生まれて始めて好意を持つが、それを殺意だと勘違いする。シャンプーをしている時に背中をトントンされるのが怖い。
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「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。
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来る(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『来る』とは、第22回日本ホラー小説大賞に輝いた澤村伊智の小説『ぼぎわんが、くる』を実写化した日本のホラー映画である。公開初日に10万人を動員し、興行収入は1億3700万円のヒットとなった。 子煩悩で愛妻家だと評判の、田原秀樹の職場に謎の人物が現れる。その日から2年後、様々な怪奇現象が起こり、秀樹とその妻の香奈は得体の知れない何かに襲われる事になる。オカルトライターの野崎和浩に相談するが、野崎の手に終えるものではなかった。 怪奇現象と人間の怖さを描いた映画となっている。
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この恋あたためますか(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『この恋あたためますか』は、コンビニスイーツ開発を通し恋愛に発展していく甘い恋模様を描いた恋愛ドラマだ。コンビニチェーンの新社長である浅羽拓実と、夢に破れたコンビニアルバイト井上樹木が、スイーツ開発をしていくというストーリーになっている。井上樹木はコンビニスイーツが大好きで、あらゆるコンビニスイーツを食べSNSに評価を投稿していた。その的確な評価を浅羽社長が認め、スイーツ開発メンバーとして選んだのだ。はじめは意見が合わず対立するが、徐々に相手を必要とし恋へと発展していく。
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ラーゲリより愛を込めて(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラーゲリより愛を込めて』とは2022年12月9日に公開された日本の映画。主演は二宮和也。原作は辺見じゅんのノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』。 第二次世界大戦後のシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で、日本人捕虜の1人である山本幡男(やまもと はたお)が過酷な環境の中でも生きる希望を捨てず、家族の元へ帰れると信じ、仲間らを励まし続ける姿を描く。 希望を捨てない幡男の姿、捕虜仲間が幡男の遺書を家族に届けるため必死になる姿は見所だ。
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あさが来た(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『あさが来た』とは、幕末から明治にかけて活躍した実業家・教育者の広岡浅子をモデルとしたNHKの連続テレビ小説。2015年9月から2016年4月にかけて放送された。平均視聴率は23.5%で、朝ドラとしては2016年当時の最高記録となって話題に上った。 女性の社会進出が難しかった幕末から大正の時代に、女性起業家のパイオニアとして奔走した主人公・白岡あさの物語。銀行、生命保険会社、女子大学の設立という一大事業に邁進するあさと、彼女を支える家族、変化していく社会が描かれる。
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夜のピクニック(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『夜のピクニック』とは、恩田陸の青春長編小説『夜のピクニック』を原作としたヒューマンドラマである。「みんなで夜歩く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに特別なんだろう」をキャッチコピーにして、2006年9月30日に公開された。主人公の甲田貴子は、北高に通う高校3年生である。北高には、一昼夜かけて80㎞を歩く「歩行祭」という伝統行事があった。貴子は、高校生活最後の歩行祭で「同じクラスの西脇融と話をする」という1人だけの秘密の賭けをしていた。青春時代の輝きや、友人の大切さなどを感じる青春映画である。
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勝手にふるえてろ(綿矢りさ)のネタバレ解説・考察まとめ
『勝手にふるえてろ』とは2017年に公開された日本のラブコメディ映画。芥川賞作家の綿矢りさの原作小説を松岡茉優主演で映画化。10年間も中学の同級生に片想い中で恋愛経験ゼロのヒロイン「ヨシカ」。そんな彼女に人生初めての彼氏ができる。ヨシカは片想いだけど妄想彼氏の「イチ」と初めて告白されてできた彼氏・会社の同僚「二」で勝手に二股を作り葛藤する。傷つきながらも暴走する主人公をコミカルに描く。監督は『でーれーガールズ』の大九明子。「第30回東京国際映画祭コンペティション部門」で観客賞を受賞した話題作。
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50回目のファースト・キス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『50回目のファースト・キス(映画)』とは、本国アメリカのみならず世界中で大ヒットとなったロマンチック・ラブコメディである。記憶障害という難病をテーマに切なく涙かせるシーンもありながら、集結したコメディ俳優たちがハワイを舞台にナンセンスながらクセのあるギャグで始終笑わせてくれる。 二人が揃ってメディアに登場すると今だに大きな話題となるアダム・サンドラー×ドリュー・バリモアの最強コンビの抜群の信頼関係が、最高の映画製作に影響を与えヒット作へと導いている、今もなお根強いファンが多い傑作である。
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おっさんずラブ(ドラマ・映画・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『おっさんずラブ』とは、2018年にシーズン1、2019年にシーズン2が放送された、男同士の恋愛を描いたテレビドラマシリーズである。ダメ男である春田創一に、上司で既婚者である黒澤武蔵をはじめとする男性たちが想いを寄せていくというピュアなラブストーリーとなっている。敬遠されがちな男性同士の恋愛というテーマであるが、2018年の「新語・流行語大賞」ベスト10選出をはじめ大きな反響を起こし、ボーイズラブ作品がメジャー化してゆくきっかけとなった。
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小さな巨人(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『小さな巨人』とは、警察組織と戦いながら事件解決をしていく、エンターテインメントドラマである。優秀な刑事・香坂真一郎(こうさかしんいちろう)が所轄に異動になり、警察の上層部と戦いながら、所轄の刑事と共に事件解決をしていくストーリー。主演の長谷川博己の他に、岡田将生、安田顕、芳根京子、香川照之らがドラマ出演している。プロデューサーは伊與田英徳たち、脚本は丑尾健太郎たちが担当した。キャッチコピーは「敵は味方のフリをする」であり、警視庁と所轄の確執や警察内部の裏切者など、警察同士の戦いが描かれている。
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WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』とは、三浦しをんの著書『神去なあなあ日常』を原作として公開された青春映画である。大学受験に失敗した平野勇気は「緑の研修生」という林業研修プログラムのパンフレットを偶然見つける。その表紙の美女に憧れて神去村(かみさりむら)にやってくるが、そこには癖だらけの村人たちが暮らしていた。何度も逃げ出そうとする勇気だったが、次第に林業の魅力にみせられていく。この映画はたくさんの小ネタに笑わせられつつ、森林風景の美しさや人との出会いに感動する物語になっている。
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陰陽師(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『陰陽師』とは、陰陽師安倍晴明の活躍を描いた野村萬斎主演の映画。平安時代の日本を舞台に、善と悪の対立や人間と妖怪の関係を描く。清明と彼の仲間たちがさまざまな困難に立ち向かう様子を描いている。 ゴールデングロス賞銀賞と第56回毎日映画コンクール録音賞を受賞。滝田洋二郎監督は優秀監督賞を受賞。野村萬斎はブルーリボン賞主演男優賞、日本アカデミー賞と新人俳優賞、優秀主演男優賞を受賞している。小泉今日子も優秀助演女優賞を受賞している。
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ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)のネタバレ解説・考察まとめ
『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』とは、内藤了が執筆したミステリー小説『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズを原作に制作したフジテレビ系列のドラマで、2016年に火曜夜10時ドラマ枠で放送された。新米刑事の藤堂比奈子は異常犯罪者にとても興味をもっていた。どんな気持ちで殺人をしどこでそのスイッチが入るのか興味深いと捜査するが、そこには自分の生い立ちなど関わっており、物語が進むにつれて比奈子の過去や現在の謎にも迫っていくストーリーになっている。
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』とは東野圭吾の長編小説および、それを基に2017年に制作された日本映画。監督は廣木隆一、脚本を斉藤ひろしが手がけ、主演は山田涼介と名優・西田敏行が務めた。なんとなく悩み相談窓口を始めたナミヤ雑貨店の主・浪矢雄治は手紙のやり取りを通じ、様々な悩みを持つ人たちの人生を変えていく。雑貨店は過去と現在が繋がる不思議な場所となり、現実から逃げ続けてきた青年・矢口敦也を感化させていく。雄治と敦也の奇蹟の一夜の交流を描いた、心温まるファンタジー・ドラマである。
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最高の教師 1年後、私は生徒に■された(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』とは、2023年に日本テレビで放送されたテレビドラマである。高校教師が、卒業式直後に担任生徒の誰かに突き落とされ1年前にさかのぼり、運命を変えるため生徒たちが抱える問題を解決していく物語。見る人が「あの時言ってほしかった」と感じる言葉が多くあり、当時の悩みが解消されるような気持になれるところが魅力だ。主演の松岡茉優が教師を演じ、芦田愛菜など注目の若手俳優が生徒役を務めた。ギャラクシー賞2023年9月度月間賞など多くの受賞歴をもつ2023年の話題作。
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ずっとあなたが好きだった(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ずっとあなたが好きだった』とは1992年7月より放送を開始したTBS系列の「金曜ドラマ」枠のテレビドラマ。エリートサラリーマン・冬彦は実はマザコンだった。知らずにお見合い結婚した美和は、結婚後冬彦の不気味な行動に日々悩む。そんな中初恋の彼と再会し、2人の歯車は再び動き出す。それを知った冬彦の歪んだ愛が美和を苦しめる。流行語にもなった「冬彦」のキャラクターが注目を浴びた恋愛ドラマ。
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目次 - Contents
- 『初恋の悪魔』の概要
- 『初恋の悪魔』のあらすじ・ストーリー
- 第1回自宅捜査会議
- 森園の事件
- 「ヘビ女」と鹿浜
- 事件の核心
- 事件の真相
- その後
- 『初恋の悪魔』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 馬渕 悠日(まぶち はるひ/演:仲野太賀)
- 鹿浜 鈴之介(しかはま すずのすけ/演:林遣都)
- 小鳥 瑠夏(ことり るか/演:柄本佑)
- 摘木 星砂(つみき せすな/演:松岡茉優)
- 森園 真澄(もりぞの ますみ/演:安田顕)
- 境川警察署の関係者
- 雪松 鳴人(ゆきまつ なるひと/演:伊藤英明)
- 服部渚(はっとり なぎさ/演:佐久間由衣)
- 尾白詠子(おじろ えいこ/演 :瀬戸カトリーヌ)
- 口木知基(くちき ともき/演:味方良介)
- 出口玲雄(でぐち れお/演 :西山潤)
- 馬渕一家
- 馬渕 朝陽(まぶち あさひ/演:毎熊克哉)
- 馬淵大二郎(まぶち だいじろう/演: 篠井英介)
- 馬淵瑞江(まぶち みずえ/演: 中村久美)
- その他
- 小洗杏月(こあらい あづき/演:田中裕子)
- 淡野リサ(あわの りさ/演:満島ひかり)
- 雪松弓弦(ゆきまつ ゆづる/演:菅生新樹)
- 野上千尋(のがみ ちひろ/演: 萩原みのり)
- 『初恋の悪魔』の用語
- 自宅捜査会議
- 5年前の事件
- 黒い白鳥
- 『初恋の悪魔』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 椿「世の中を恨む悪魔になっちゃ駄目」
- リサ「ばか、ここの家賃はお金じゃない「ただいま」「おかえり」って言うことだよ」
- 「ヘビ女」との別れのシーン
- 『初恋の悪魔』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 暗い時代にコメディードラマ
- 摘木のスカジャン候補は3色
- 『初恋の悪魔』の主題歌・挿入歌
- テーマ曲:SOIL&"PIMP"SESSIONS「初恋の悪魔」(Getting Better)(第1話 - 第7話)
- 最終章テーマ曲:SOIL&”PIMP”SESSIONSにRHYMESTERを添えて 「初恋の悪魔 –Dance With The Devil-」(第8話 - 第12話)