小さな巨人(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『小さな巨人』とは、警察組織と戦いながら事件解決をしていく、エンターテインメントドラマである。優秀な刑事・香坂真一郎(こうさかしんいちろう)が所轄に異動になり、警察の上層部と戦いながら、所轄の刑事と共に事件解決をしていくストーリー。主演の長谷川博己の他に、岡田将生、安田顕、芳根京子、香川照之らがドラマ出演している。プロデューサーは伊與田英徳たち、脚本は丑尾健太郎たちが担当した。キャッチコピーは「敵は味方のフリをする」であり、警視庁と所轄の確執や警察内部の裏切者など、警察同士の戦いが描かれている。
『小さな巨人』の概要
『小さな巨人』とは、俳優の長谷川博己が主演のエンターテインメントドラマである。日曜の夜9時から放送されたTBSドラマで、最高視聴率は16.4%。2017年4月から6月の約2か月間、テレビ放送された。警察組織の刑事たちが敵か味方かわからない中で、所轄の刑事と捜査一課の刑事が一緒に事件を解決していくストーリーが人気のドラマである。
主人公の香坂真一郎(こうさかしんいちろう)は捜査一課から飛ばされて、所轄の芝警察署に異動になる。捜査一課の刑事から所轄の刑事になったことをきっかけに、警察組織と戦いながら、いくつかの事件を解決していくストーリー。ドラマの内容は芝署編と豊洲署編のふたつの事件の物語に分かれている。捜査一課の刑事が所轄の手柄を横取りしたり、警察組織内に裏切者がいたり、元警察関係者が犯罪を行っていたりと、警察内を舞台に様々な展開が起こるストーリーになっている。
ドラマの主演に長谷川博己、その他には岡田将生、安田顕、芳根京子、香川照之、吉田羊、ユースケ・サンタマリアなどの豪華キャストが出演している。落語家の桂文枝や春風亭昇太もドラマ出演した。ドラマのプロデューサーは伊與田英徳と飯田和孝、脚本は丑尾健太郎と成瀬活雄、音楽は木村秀彬が担当している。
『小さな巨人』のあらすじ・ストーリー
防犯システムをめぐった飛び降り事件
警視庁捜査一課強行班1係長の香坂真一郎(こうさかしんいちろう)は、ホテルで犯人を逮捕した。その時、ナカタエレクトロニクス社の社長の中田隆一(なかたりゅういち)が逃げ出す。中田隆一は警視庁芝警察署の刑事の渡部久志(わたべひさし)が追っていた、防犯システムの特許のことで殺された、風見京子(かざみきょうこ)飛び降り事件の重要人物だった。
1年の内に捜査本部事件を3度解決した真一郎は、そのお祝いとして料亭で、警視庁芝警察署署長の三笠洋平(みかさようへい)と食事をしていた。そこに捜査一課長の小野田義信(おのだよしのぶ)が現れ、義信は真一郎にお酒を勧める。実は三笠と義信はいがみ合う仲だったが、真一郎のことは評価していた。上司たちと食事を終えた真一郎は隆一を見つけて、飲酒運転の疑いとして職質した。その時に真一郎は隆一の車を傷つける。次の日、大手ニュースサイトに、飲酒した刑事が車を破損という記事が載り、警察官の不正を調査する監察官の柳沢肇(やなぎさわはじめ)は、真一郎は呼び出す。義信が真一郎が飲酒をしていたことを証言し、真一郎は所轄の芝警察署に左遷された。
その日、IT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(なかたかずまさ)の誘拐事件が発生する。犯人は和正の息子の隆一に、5億円の身代金を運ぶように要求する。隆一は犯人の指示通りに、4つのトランクを東京駅構内の4カ所に置く。真一郎は渡部から隆一には多額の借金があることを聞き、隆一の狂言誘拐の可能性を疑う。しかし、隆一に誘拐事件を計画している動きはなかった。そんな中、トランクを置いた場所から煙が上がり、トランクが消えてしまう。また、刑事が犯人と間違えて他の人を取り押さえたことにより、警察がいたことが犯人にバレてしまい「取引は終わりだ」と隆一にメールが届くのだった。
渡部は京子の父親の風見康夫(かざみやすお)から、娘が飛び降り自殺をするわけがないと、捜査を頼まれていた。芝警察署の所轄刑事が誘拐事件の聞き込みをすると、園児の目撃情報から犯人の身長が190cm以上だと判明する。康夫が誘拐犯の可能性が浮上し、家宅捜査をした。一方、義信に呼び出された真一郎は、京子が作った防犯システムがゴーンバンク社に盗まれていたことを知る。義信は真一郎に「康夫が逮捕されれば、誘拐事件の捜査は終了だ」と告げた。義信は防犯システムの件を隠ぺいしようとしていた。芝警察署に戻った真一郎は、渡部たちに事件捜査から手を引くようにと指示する。次の日、昇進試験の会場に向かった真一郎だったが、昇進試験より誘拐事件の捜査の方が優先だと思い、芝警察署に戻る。そこから、真一郎が風見康夫の潜伏場所に向かうと、警察が潜伏場所を取り囲んでいた。渡部が康夫を説得した結果、康夫は自首すると渡部にメールを返信する。しかし、警察は潜伏場所に突入し、康夫は突入直前に毒を飲み意識不明となった。捜査一課長の義信が防犯システムの件を隠ぺいしようとしたことから、真一郎は義信と戦うことを決意するのだった。
義信に昇進試験を受けるように指示されていた真一郎は、指示通りにしなかったことで処分を受けると思ったが、昇進試験に行かなかったことを注意されただけだった。真一郎の妻の香坂美沙に背中を押された真一郎は、京子飛び降り事件の捜査を続けることを決める。真一郎は渡部と一緒に、京子が飛び降りたビルの現場に行く。そのビルはナカタエレクトロニクス社のビルだった。そのビルには新しく開発された防犯システムがあり、ビルの防犯管理担当の池沢菜穂(いけざわなほ)を訪ねる。新しい防犯システムは顔認証で登録されていない人物を特定できた。事件当夜のビル内の映像を見ると、風見京子は屋上に向かっていた。しかし、8階以上は社長フロアなため、防犯システムは設置していなかった。事件当夜にビル内にいたのは京子だけだった。
捜査二課と事件捜査をしようと考えた真一郎は、捜査一課の刑事の山田晴彦(やまだはるひこ)に捜査二課を動かしてほしいと頼むが断られる。真一郎は京子以外にも、事件当夜にビルにいた可能性を考えた。池沢のデスクの様子から、いつも遅くまで残業をしていると推測する。義信の所に記者から取材の申し込みがあり、捜査二課がゴーンバンク社の捜査をしていると情報が入る。ゴーンバンク社は警察OBの天下り先だった。ナカタエレクトロニクス社の長時間労働がわかり、労働基準監督署が調査に入る。労働基準監督署によると、事件当夜、ビル内には京子以外にもうひとり誰かがいたことが判明する。そのもうひとりとは池沢だった。京子は自殺ではなく、殺された可能性が出てくる。池沢を調べたが、殺人の証拠は出てこなかった。
三笠は京子飛び降り事件の捜査を終了させるが、晴彦が捜査二課がつかんだ情報を持ってくる。ナカタエレクトロニクス社は京子が開発した防犯システムの盗用の他に、インサイダー取引をした可能性が出てきた。池沢はそのインサイダー取引で利益を得ていた。真一郎は労働基準監督署の調べで、事件当夜、ビル内に池沢がいたことがわかっていることを本人に話す。隆一は防犯システムを手に入れる目的で京子に近づいたが、彼女は渡さなかった。そこで、隆一は風見テックで働いている池沢に近づいた。池沢には臓器移植が必要な息子がいて、費用に1億円が必要だった。治療費と引き換えに、池沢は自分と京子で開発した防犯システムを隆一に渡す。そのことで京子に問い詰められた池沢が、屋上から突き落とした。それだけでなく、防犯システムの監視カメラに加工ができるのは、京子と一緒に防犯システムを開発した池沢しかいない。事件当夜、池沢と京子はビル内で一緒に行動していたのではないかと真一郎は推測を話す。池沢は「屋上には他にも人がいた」と認める。真一郎は池沢からさらに話を聞き出そうとしたが、隆一と顧問弁護士が現れて邪魔をされる。
真一郎は三笠に、池沢の逮捕状の許可をもらおうとしたが、捜査一課が先に彼女を逮捕していた。その後、池沢は「自分が突き落とした」と供述を変える。ゴーンバンク社の顧問弁護士と池沢は、臓器移植のドナーを見つけてその後の生活を保証する代わりに、「自分が突き落とした」と述べるようにと取引していた。捜査一課の晴彦を信じて出し抜かれた真一郎は、警察の組織を変えるために出世して、晴彦とは違う方法で捜査一課長になると決める。
真一郎は京子飛び降り事件の捜査を継続したいと述べたが、三笠に止められる。しかし、義信は京子飛び降り事件の合同捜査本部を設置する。事件の重要人物の隆一のアリバイは、バーのオーナーの山本(やまもとありさ)とバーの店員が証言していた。捜査一課には話していなかったが、山本は真一郎が料亭の前で、隆一を飲酒運転の疑いで職質した時に一緒にいた女性だった。晴彦は捜査二課が掴んだ事件の情報を手に入れようとするが、できなかった。真一郎は山本を尾行していたが、芝警察署の副所長である杉本学(すぎもとまなぶ)に見つかり、「仕事はどうした?」と尋ねられる。
真一郎は所轄の手柄を横取りした、捜査一課の晴彦を信用していなかった。真一郎たちは、ロンドンリバー証券の封筒を山本と隆一が持っていたことから、隆一がロンドンリバー証券のインサイダー取引で利益を得ていて、山本も関わっていると考えた。そのことを話している所に晴彦が現れて、「なぜ、報告しなかった」と問われた。真一郎が報告しなかったのは、所轄の手柄として報告したかったからだった。真一郎たちは山本の事情聴取を行おうとしたが、先に捜査一課が山本を任意同行していた。しかし、山本の供述におかしなところはなかった。渡部は捜査一課が先に山本を任意同行したことから、所轄の中にスパイがいると考えた。真一郎は「スパイ探しの前に、隆一のアリバイを崩す方が先だ」と告げた。監視カメラを見ていた真一郎は、京子飛び降り事件の夜、バーの店員はゲームを買うために深夜に行列に並んでいたことを突き止める。バーの店員が証言した隆一のアリバイは、成立しないことが明らかになる。
杉本が監視カメラのDVDを持ち出した所を真一郎たちが取り押さえる。杉本に捜査情報を流したスパイがいた。そのスパイは所轄から捜査一課に移動になった刑事の中村俊哉(なかむらとしや)だった。杉本は人事のことで中村を脅して、捜査情報を手に入れていた。杉本は「中村が盗んだDVDを取り上げた」と述べたが、監視カメラには杉本が監視カメラのDVDを盗んだ映像が映っていた。真一郎は義信に山本の尋問の許可を得る。しかし、山本が消息不明になる。晴彦は警察内部に情報をリークしている警察官がいると疑う。晴彦が手に入れた山本の口座から、義信の妻の小野田ゆかり(おのだゆかり)の口座に、送金記録があることが判明する。義信はゴーンバンク社とナカタエレクトロニクス社と関りがあり、犯罪の手助けをしていると真一郎は考えた。義信が料亭で隆一と山本に会っていた可能性があり、それで真一郎自身を所轄に左遷させた可能性が出てくる。真一郎は晴彦と一緒に、義信の犯罪を突き止めようと動き出す。
捜査一課長の運転手である晴彦は義信の行動記録を渡し、彼がゴーンバンク社の懇親会に出席したことがあることを話す。それだけでなく、山本はロンドンリバー証券の元社員だった。真一郎は警視庁担当の新聞記者である佐川勇人(さがわはやと)に連絡する。義信が警察情報をリークしているならと、こちらも池沢が供述を変えたと新聞社にリークした。リークした理由は新聞記事を見た和正が、義信と接触する所を抑えるためだった。佐川から、警察内部の人間が捜査情報を流しているという情報を聞いた義信は、柳沢に伝える。真一郎は「捜査情報をリークしたのは自分です」と話すと、三笠に「覚悟してのことなら、徹底的にやれ」と告げられる。義信と和正が料亭で会うことになり、運転手である晴彦に義信は運転記録は必要ないと指示する。真一郎と渡部は料亭でふたりが来るのを待ち構える。しかし、和正は「店を間違えた」と述べて、部屋に入らずに帰っていった。義信が襖を開けると、隣の部屋にいた真一郎がいた。「山本が逃げられるように捜査情報を流した内通者がいます」と真一郎が告げると、「私のことか?」と義信が述べた。そこに晴彦が現れ、義信は真一郎に「私が内通者というなら、証拠を持ってこい」と告げて部屋から出ていく。晴彦は真一郎に義信の妻の口座にインサイダー取引はなかったことを伝える。
義信は「真一郎はなぜ料亭に行くことを知っていたのか」と晴彦に問う。自宅に帰った真一郎は妻の美沙に、「警察を辞めるかもしれない」と話す。しかし、真一郎は諦めなかった。所轄の刑事たちに、山本は自分がリークした記事で、隆一と必ず連絡を取るはずだと話し、捜査を続行した。山本は隆一の車に乗り、殺人事件に関係した偽証をさせられたことについて詰め寄ったが、隆一に「お前はもう犯罪者だ」と告げられる。隆一の車が走り去った後、真一郎は山本に「隆一はあなたに罪をなすりつけるつもりだ」と告げた。真一郎は自首を勧め、山本は承諾する。明日、山本が自首することを真一郎は三笠に報告する。
三笠は山本がいる別荘に忍び込む。しかし、山本はいなかった。「ここで何を?」と真一郎と晴彦が現れる。その時、山本は警察署にいた。真一郎は山本に隆一へメールを送らせてから、三笠に報告していた。料亭の時の態度で、義信は内通者ではないと判断し、三笠が内通者ではないかと考えた。「証拠を見せろ」と三笠は告げたが、真一郎がそう思ったのは勘だった。「謝罪しろ」と述べる三笠に、真一郎は「真相を突き止めてみせる」と告げた。柳沢は捜査情報がリークされた情報について義信に聞く。山本は捜査一課に連れてかれた。
内通者だという100%の証拠がなかったため、三笠は逮捕されなかった。真一郎たちは義信に、「所轄のトップである芝警察署署長が内通者なら、捜査情報がもれる可能性がある」と告げられ、指示待ち状態になる。事件資料から、隆一から預かった京子のUSBを山本が警察に提出したことが判明する。USBが欠けていたため、真一郎たちは風見京子がビルから飛び降りた時に、一緒にUSBも落下したと考えた。しかし、事件現場にUSBの破片はなく、警察の鑑識でも報告はなかった。真一郎は三笠がUSBの破片を現場から持ち去ったと推測した。
三笠が懇親会に行くことになり、真一郎たちはその間に署長室に忍び込む。警務係の大島(おおしま)から電話で所長室の鍵のことを聞かれた三笠は、芝警察署に戻ってくる。それを知った真一郎たちは慌てて部屋の中を片付ける。署長室に入ろうとした三笠に、義信が「相談がある」と声をかけてふたりがいなくなる。真一郎は鍵をかけられた引き出しを見つけるが、誤って引き出しに傷をつけてしまう。署長室に戻った三笠は引き出しに傷がついていることに気づく。明日、隆一は海外に行く予定になっていた。隆一の逮捕状がほしいと真一郎たちが義信に話すと、「明日の朝5時までに証拠をあげろ」と告げられる。
三笠は懇親会に行くときに、隆一が犯人だという証拠品のUSBの破片を警察の証拠保管庫に隠していた。そのことを突き止めた真一郎たちは証拠保管庫で証拠品を探す。しかし、証拠保管庫には5,000以上の証拠が保管されていた。義信の指示で捜査一課の刑事も所轄の刑事と一緒に証拠品を探す。朝5時になろうとした頃、晴彦がUSBの破片を見つける。USBの破片は山本が警察に提出したUSBにぴったりとはまった。
隆一は京子飛び降り事件の犯人として逮捕される。真一郎が取り調べを担当する。ビルの屋上で京子が監視システムの特許を返すように隆一にせまった。隆一と京子はUSBの取り合いになり、京子はビルの屋上から落ちた。その場に池沢もいた。隆一は監視カメラの映像を加工するように池沢に指示したということだった。「証拠がない」と隆一は述べたが、「証拠ならある」と真一郎はUSBの破片を見せた。USBの破片には京子の血液が付いていた。ビルの屋上から京子と一緒に落ちたUSBを持っていたのは隆一だった。そのため、隆一が「京子を殺害した証拠になる」と真一郎は告げた。
真一郎と晴彦は握手をする。康夫が昏睡状態から覚める。渡部は康夫に娘の京子の事件が解決したことを報告する。真一郎は捜査情報を新聞記者にリークしたことで、今度は豊洲署に移動になる。しかし、三笠は何の処分もなく、他の所轄に移動しただけだった。真一郎は自分なりの正義を突き通すと決める。
不正献金によって起きた殺人事件
豊洲署に移動になった晴彦は、義信から「1年で警視庁に戻してやる」と告げられる。真一郎は早明学園で経理課長として働く横沢裕一(よこさわゆういち)の妻の横沢亜美(よこさわあみ)に、夫を探してほしいと相談される。早明学園には元警視庁捜査一課長の富永拓三(とみながたくぞう)が天下りをしていた。富永は過去に義信を捜査一課長にし、真一郎の父親で刑事の香坂敦史(こうさかあつし)を所轄に異動させていた。真一郎が早明学園に出向くと、学園で専務をしている富永から早明学園の理事長の金崎玲子(かねさきれいこ)を紹介される。晴彦は豊洲署刑事課の三島祐里(みしまゆり)と一緒に、早明学園の経理課の職員に話しを聞く。晴彦たちの様子を経理課の職員である矢部貴志(やべたかし)が見ていた。金崎の話によると、裕一は六千万円の横領をしていたが、長年の間、早明学園で働いていたこともあり、お金が戻ってくれば示談にするとのことだった。富永は裕一の捜索の打ち切りを迫るが、真一郎は応じなかった。一方、捜査一課長の義信の運転手は晴彦から渡部に代わっていた。義信に告げられた渡部が、早明学園に真一郎を迎えにくる。義信から真一郎は裕一の捜索から手を引けと告げられる。
三島は裕一の自宅を訪れた晴彦を見かけたが、後から、裕一の自宅に矢部が訪れていたことが判明する。それだけでなく、晴彦は裕一の家出人登録を勝手にしてしまう。真一郎は佐川に「調べてもらいたいことがある」と頼んだ。真一郎は矢部が帰宅した時を狙って彼を職質しようとしたが、晴彦がこの情報を矢部に密告したことにより逃げられてしまう。矢部は鉄材を倒して、三島と捕まえるフリをしている晴彦から逃れた。他の刑事に矢部が逃げた方向を聞かれた晴彦は、わざと逃げた方向を逆に告げる。晴彦が嘘をついたことをその場にいた三島から真一郎は聞く。佐川が調べた結果、早明学園は政治家に便宜をはかり、見返りに認可などを優遇しもらっていたという情報が入る。
真一郎は矢部が捜査二課の刑事で、早明学園に潜入捜査をしていることを突き止める。それだけでなく、矢部は晴彦の指導役の刑事だった。矢部の本名は江口和夫(えぐちかずお)で、早明学園と政治家の不正を捜査していた。裕一は早明学園の裏帳簿を手に入れて江口に渡すはずだったが、渡す前に行方不明になっていた。江口と早明学園で再開した晴彦は「協力してほしい」と頼まれる。晴彦が裕一の自宅に行ったのは裏帳簿を見つけるためだった。江口に、「裏帳簿の場所と裕一の居場所がわかった。今から行くから協力してほしい」と晴彦は告げられる。真一郎と三島は晴彦の後をつける。晴彦を追って早明学園に着いたふたりは屋上に行く。屋上には江口が血を流して倒れて死んでおり、その側には晴彦が立っていた。晴彦は逃げ出し、真一郎たちは後を追う。「報告しておけばよかった」と述べる晴彦を殺人容疑で捜査一課の刑事が逮捕する。
晴彦の父親の山田勲(やまだいさお)は内閣副官房長官だった。内閣副官房長官が早明学園と不正な取引をしている可能性があったことから、晴彦は報告しなかったと真一郎は考えた。江口が早明学園に潜入捜査をしていたのは、富永から義信への指示だった。裕一が早明学園の不正を暴こうとしたため、横領の罪を着せるための潜入捜査だった。真一郎は江口が潜入捜査の途中で早明学園の不正に気づいたために、彼を殺害したと推測した。
真一郎は内閣副官房長官の力を使って晴彦を釈放させる。晴彦は事件捜査に戻り、真一郎と捜査を続ける。江口の殺害現場には裕一の毛髪が落ちていた。疑問に思った真一郎は、裕一のロッカーにあったタオルから、毛髪を手に入れたのではないかと推測する。それだけでなく、ロッカーの近くにはペンが落ちており、そのペンから富永の指紋が出る。富永は裕一の毛髪をロッカーで手に入れるために更衣室に来て、ペンを落としたのではないかと真一郎は考えた。
真一郎たちが事件捜査をしていると、義信に富永が抗議をしてきた。義信に呼び出された真一郎は、富永に疑いがあることをほのめかす。真一郎たちは富永のアリバイを崩そうとする。義信から「事件捜査をしないように見張れ」と指示された渡部は、真一郎たちの事件捜査を妨害する。真一郎は渡部に頭を下げて、「事件捜査を続行したい」と頼む。渡部は「捜査一課長には、明日、報告する」と告げて、明日の朝までのひと晩、事件捜査をすることを黙認する。
真一郎たちは早明学園の学生たちから貸りた写真に富永が写っていたことから、彼が殺害された夜に富永が早明学園にいたことが明らかになる。それだけでなく、写真の富永の胸ポケットには、裕一のロッカー近くに落ちていたペンがあった。拓三の事件当夜のアリバイが崩れ、真一郎は拓三の任意同行を義信に要請し、承諾される。しかし、任意同行された富永は義信によって、疑いがないと判断される。
義信が江口殺害の確証がある富永を釈放したのは、裕一が犯人だという新しい証拠を富永が提出したためだった。裕一が江口の殺害現場から逃げ出す映像だった。富永の指紋付きのペンは、横領の証拠を見つけるためにロッカールームに入った時に落としたということだった。真一郎は富永にはアリバイがないと主張したが、義信は裕一を江口殺害の容疑者に断定する。富永を容疑者として事件捜査を続行しようとした真一郎たちだが、捜査一課の藤倉良一(ふじくらりょういち)から裕一を容疑者として合同捜査を申し入れられる。
真一郎は裕一が亜美と連絡を取ると考え、彼女の信頼を得ている三島に監視させる。裕一から亜美に会いたいとメールがあったが、指定してきた場所には裕一は現れなかった。亜美は三島が自分を監視していることに気づき、三島の携帯電話を使ってメールで裕一に連絡し、そのメールを削除していた。再び、亜美に裕一から会いたいと連絡があり、三島たちは指定場所のショッピングモールに行く。裕一は指定場所を何度も変更する。裕一に会って出頭するように説得したいという亜美の願いから、三島は彼女を逃がす。亜美が裕一に会っている所に、真一郎たちが現れる。三島は自分の携帯電話で、亜美が横沢裕一と連絡を取ったことを知っていた。真一郎たちはだまされたフリをして、裕一の居場所を突き止めたのだった。
警察に出頭しようとした裕一を捜査一課が逮捕する。義信から裏帳簿の件をなかったことにすると聞かされていた藤倉は、捜査一課ではなく豊洲警察署の所轄に裕一を連れていく。真一郎が裕一を事情聴取しようとすると、一緒にいた晴彦と共に彼はいなくなっていた。晴彦は17年前に起きた自分の父親である内閣官房長官の不正の疑いについて、独自に調査をしていた。話を聞くために、晴彦は横沢裕一と一緒に警察署から逃げたのだった。
容疑者を逃がした共犯の疑いで、自宅謹慎になった真一郎が自宅に帰ると、晴彦と横沢裕一がいた。一部が破れている早明学園の裏帳簿のコピーを持っていた。裏帳簿の原本はコンテナにあると晴彦は鍵を見せる。話し合った結果、真一郎と晴彦は認知症である敦史に会いにいく。裏帳簿のコピーを見た敦史は「山田さんとの絆」と述べた。晴彦は裏帳簿のコピーを勲に見せて不正献金について聞く。勲に親子の縁を切られた晴彦は、義信に逮捕される。
裕一は事件当夜、江口に会うために早明学園の屋上に行った。そこには江口が倒れていた。誰かが来たので隠れると、富永がやってきて、誰かと電話で話しているのが見えた。真一郎は早明学園の見取り図を見る。事件当夜、理事長室にいた金崎は「何も気づかなかった」と述べたが、その時に起きた鉄骨が落ちた音に驚く。理事長室にいて、屋上で起きた大きな音に気づかないわけがなかった。金崎と一緒にいた富永が抗議をする。金崎は不正献金のことで、捜査二課の刑事に任意同行される。
義信に呼び出された晴彦は事情聴取を受ける。勲と早明学園が関係した「資料を見せる代わりに、裏帳簿の原本の場所を教えるように」と告げられたが、晴彦は話さなかった。真一郎に頼まれた渡部と裕一は、コンテナで裏帳簿を手に入れる。そこに渡部をマークしていた捜査一課の刑事が現れて、裕一を逮捕する。渡部をマークしていたのは義信の指示だった。真一郎は義信に呼び出され、裏帳簿を見せられる。裏帳簿の一部には早明学園から賄賂を受け取っていた警察内部の名前が書いてあり、その裏帳簿の一部は金庫に保管してあった。見せられた裏帳簿の一部には、真一郎の父親の名前があった。
真一郎は裏帳簿のことで義信に逆らったために留置場に入れられたが、佐川が騒いだため、すぐに釈放される。真一郎たちは事件捜査を再開する。「裕一が送検されるまでに犯人を見つけなければ、刑事を辞職するように」と柳沢に告げられる。早明学園の捜査資料が無くなる。義信も早明学園の記念式典で作られたボールペンをもっていた。最近、ボールペンのキャップを無くしたことから、江口殺害現場にキャップが落ちているかもしれないと、真一郎は疑う。横沢裕一が事件現場でボールペンのキャップを蹴ったことがわかり、屋上の排水管に落ちたことが判明する。
排水管に落ちていたボールペンのキャップを拾いに来たのは義信だった。江口が殺害された事件当夜、富永と電話をしていた通話記録が義信にはあった。犯人だと追及する真一郎に、義信は「犯人が取りに来る前に回収した、ボールペンのキャップは机の引き出しにあった」と説明する。しかし、ボールペンのキャップは雨にぬれて指紋は出なかった。その後、金崎が排水管にボールペンのキャップを探しに来たことが判明する。
17年前に金崎は勲に献金をし、お力添えで早明学園を設立した。不正献金問題になり、勲の運転担当だった松山義則(まつやまよしのり)から裏帳簿のことで、金崎は詰め寄られる。ふたりはもみあいになり、金崎は松山を突き飛ばす。松山が頭を打って死亡した時に、破れた裏帳簿の一部を握っていた。金崎は敦史に相談したが、敦史は富永からこの件をもみ消すように指示されていた。破れた裏帳簿の一部に香坂敦史の名前が書かれていたのは、富永に名前を使われたためだった。敦史は警察を辞めようとしてまで金崎の出頭を支持したが、富永から圧力がかかって出頭がなくなる。敦史にも圧力がかり、息子の真一郎のために断念する。
富永から破れた裏帳簿の一部を処分するようにと義信は告げられていたが、従わなかった。破れた裏帳簿の一部には金崎の血液がついていた。義信は真一郎に破れた裏帳簿の一部を渡すように説得され、彼に渡す。鉄骨を落として江口を殺害したのは金崎だった。富永が横沢裕一の毛髪を殺害現場に置いて犯人に仕立て上げた。殺害現場で富永が電話していた相手は金崎だった。
警察は富永と金崎を逮捕する。金崎は江口の殺害を認めるが、松山の殺害は認めなかった。富永は警察上層部の判断で送検されず、義信は捜査一課長を辞職した。義信は豊洲署署長に異動になり、真一郎と晴彦は捜査一課に異動となった。
『小さな巨人』の登場人物・キャラクター
警視庁刑事部
香坂真一郎(こうさかしんいちろう/演:長谷川博己)
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『嫌われ松子の一生』とは、2006年5月27日に公開された日本のコメディ映画である。山田宗樹の小説『嫌われ松子の一生』を原作としている。川尻笙は、夢をあきらめ、堕落した生活を送っていた。突如故郷の父が来訪し、笙の叔母である松子が死んだことを伝える。松子の住んでいたアパートの片付けを父に頼まれた笙は、会ったことのない叔母の松子の死の真相に迫るとともに、その波乱万丈な人生をたどっていく。ストーリーはシリアスな内容だが、華やかなミュージカルシーンやコミカルな演出が見どころの作品である。
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銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。
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いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)のネタバレ解説・考察まとめ
『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(いつ恋)とは、東京という街で必死に生きる若者たちの恋愛を描いた日本のテレビドラマである。フジテレビ系列で2016年1月から3月まで放送された。坂元裕二によるオリジナル脚本作品。主演を有村架純と高良健吾がつとめた。東日本大震災が発生する2011年前後と、5年後の2016年からの2部構成で描かれている。第3回コンフィデンスアワード・ドラマ賞作品賞・脚本賞などを受賞した。
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カムカムエヴリバディ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『カムカムエヴリバディ』とは、NHK連続テレビ小説の第105作目となるテレビドラマ。2021年11月1日から2022年4月8日まで放送された。 連続テレビ小説史上初となる3人のヒロイン、安子(やすこ)、娘のるい、孫のひなたの親子3世代にわたる家族の物語である。安子の生まれた1925年(大正14年)から物語はスタートし、ひなたがアメリカでキャスティングディレクターとして活躍する2025年までの100年を描いている。
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テセウスの船(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『テセウスの船』とは竹内涼真主演の、2020年に制作されたヒューマンミステリードラマである。田村心は1989年に発生した「音臼小無差別殺人事件」の犯人・佐野文吾の息子として身を隠すように生きてきた。ある日心は故郷の音臼村を訪れるが、突然濃霧に飲み込まれ、自分が生まれる前の音臼村にタイムスリップしてしまう。そこには警察官として誠実に生きる父・文吾がいた。父親の無罪を確信した心は、事件を防ぎ、文吾を陥れた犯人を突き止めるべく立ち上がる。いくつもの謎が見る者を翻弄する、泣ける本格ミステリーである。
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20世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『20世紀少年』とは、浦沢直樹による漫画作品。2008年から2009年にかけて映画化もされている。 コンビニの店長として働く中年の男・ケンヂの身の回りで、不可解な事件が相次ぐ。やがて、それらの事件はケンヂとその仲間たちの子供のころの妄想を現実化したものであるということに気が付く。少年時代に共に未来の世界を想像した仲間を集めたケンヂは、仲間とともに事件の首謀者である「ともだち」と呼ばれる人物の正体を探る。
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アンナチュラル(Unnatural)のネタバレ解説・考察まとめ
『アンナチュラル(Unnatural)』は女優の石原さとみ主演の、野木亜紀子の脚本によるオリジナルドラマである。主人公の三澄ミコトはUDIラボで働く法医解剖医。UDIラボメンバーの中堂、東海林、六郎たちと一緒に、日本全国から送られてくる不自然死した遺体を解剖する仕事をしている。1話ごとに事件解決する法医学ミステリーで、ドラマのキャッチコピーは「不自然な死は許さない」。スピード感や爽快感のある明るくスリリングな物語で、UDIラボメンバーの人間ドラマをメインに「死」の謎や事件を解明していく。
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HERO(2007年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「HERO」とは2007年9月8日に公開された日本の映画作品。2001年にフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の映画版。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2007年の日本映画興行収入第1位 (81.5億円)を記録した。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が傷害致死事件を通して大物代議士の疑惑に関わることになる。
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半沢直樹(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『半沢直樹(Hanzawa Naoki)』とは俳優・堺雅人主演、池井戸潤の原作小説を元にしたドラマである。2013年にシーズン1、2020年に続編としてシーズン2が放送された。メガバンクで中間管理職の立場にいる銀行員・半沢直樹が組織のなかで生まれる不正を真っ向から暴いていく姿を描く。主人公・半沢の決め台詞「やられたらやり返す。倍返しだ!」の台詞は、ドラマの大ヒットとともに2013年流行語大賞に選ばれた。幅広い年代の視聴者に支持され、平成の歴代1位の視聴率を記録した国民的人気ドラマである。
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家政婦のミタ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『家政婦のミタ』とは、2011年10月から12月まで日本テレビ系で放送された、訳ありな過去を持つ完璧な家政婦を題材としたテレビドラマ。タイトルの由来は市原悦子主演で有名な『家政婦は見た!』のパロディ。頼まれたことは何でもやるが、常に無表情でミステリアスな家政婦・三田 灯が、一家離散の危機にある阿須田家に派遣される。命令されれば犯罪行為でもやってしまう三田だが、その行動によって家族は絆を取り戻していくというストーリー。最終回は40.0%を記録した。
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仮面ライダー電王(Den-O)のネタバレ解説・考察まとめ
『仮面ライダー電王(Den-O)』とは、石ノ森章太郎原作の東映製作特撮テレビドラマシリーズの一つで「電車」がモチーフである仮面ライダーである。2007年1月28日~2008年1月20日までテレビ朝日系列で放送された。平成仮面ライダーの8作品目で、未来の人間の精神体である「イマジン」と呼ばれる怪人が過去の世界を支配して自分たちの良いように歴史を変えようとするが、仮面ライダー電王が「時の列車デンライナー」で現在と過去を行き来して悪のイマジンから現在の世界を守るために戦う時間SFストーリーである。
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心が叫びたがってるんだ。(ここさけ)のネタバレ解説・考察まとめ
『心が叫びたがってるんだ。』とは、2015年公開のアニメ映画。社会的ヒット作『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』のスタッフにより作成され、様々なメディアに展開していった青春群青劇。幼い頃のトラウマでしゃべれなくなった高校生・順。地域交流会でミュージカルを披露することとなり、「歌なら言いたいことが言えるかも」とやる気になった彼女は、仲間たちとの様々な交流の中で成長していく。青春の爽快感と切なさが詰まった物語と、ミュージカルとして生まれ変わる懐かしいメロディーの数々を楽しめる映画作品である。
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めがね(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『めがね』とは、都会からとある島にやって来た女性・タエコが、滞在する宿の主人・ユージや、島の高校教師・ハルナ、タエコを探しに島に来たヨモギ、そして毎年春に島に来ては、少し変わったかき氷屋をしているサクラとのふれあいの中で、固く閉ざしていた心を解きほぐしていくストーリーとなっている。「何が自由か、知っている」をキャッチコピーにして、2007年に公開。主演は小林聡美、監督は萩上直子が務めた。2008年のベルリン映画祭では、パノラマ部門に参加し、日本映画初のマンフリート・ザルツゲーバー賞を受賞した。
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ゴールデンスランバー(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴールデンスランバー』とは、堺雅人主演のミステリー・ハードボイルド映画である。2010年1月に公開された映画で、日本の小説家の伊坂幸太郎の小説『ゴールデンスランバー』を映画化した作品。仙台運送で働く青柳雅春(あおやぎまさはる)が総理大臣を殺害した事件の犯人に仕立て上げられていくストーリー。映画のロケは全て仙台で行われた。映画のキャストは堺雅人の他に、竹内結子、浜田岳、香川照之、吉岡秀隆などが出演している。2018年2月にはカン・ドンウォン主演の韓国映画版『ゴールデンスランバー』が公開された。
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シグナル 長期未解決事件捜査班(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『シグナル 長期未解決事件捜査班』とは、過去と現在が無線機による通信で繋がり、その無線機を使ってそれぞれの時代の刑事が事件を解決していくという刑事ドラマである。2018年にフジテレビ系で放送された連続ドラマで、韓国で数々の賞を受賞したドラマ『シグナル』の日本版リメイクとなっている。過去と現在が同時進行で描かれ、未解決事件を解決する現在の長期未解決事件捜査班と、その事件が実際に起こっている過去が繋がり、事件解決だけでなく謎や秘密が明らかになっていく。
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HERO(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。
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水曜どうでしょう(水どう)のネタバレ解説・考察まとめ
『水曜どうでしょう(水どう)』とは、1996年より北海道テレビで放送されたテレビ番組。 大泉洋、鈴井貴之、藤村忠寿、嬉野雅道の4人が、企画に挑戦するバラエティ番組である。 バラエティ番組でありながら、主に移動中の車内の様子を放送するといった独特な手法により人気番組となった。 家庭用ビデオカメラを用いるなど、低予算番組ならではの撮影方法が取られている。
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結婚できない男(まだ結婚できない男)のネタバレ解説・考察まとめ
『結婚できない男』とは、2006年7月から9月まで放送された、独身中年を題材としたテレビドラマ。仕事もできて収入もあるが、皮肉屋で結婚したくない独身男性が、徐々に女性に心を開いていく過程を描くストーリー。主人公の桑野信介を演じるのは主演の阿部寛。また、本作の放送13年後の2019年10月から12月にかけて、続編『まだ結婚できない男』が放送された。53歳となった主人公がまだ結婚んできていない姿を描いた本作は、高視聴率を記録し、メディアでアラフォー独身男性の特集が組まれるなど社会現象となった。
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王様のレストラン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『王様のレストラン』とは、三谷幸喜脚本、松本幸四郎(現:松本白鸚)主演のテレビドラマである。1995年にフジテレビ系列で放送された。オーナーシェフの死によって経営難に陥り、スタッフもやる気がない、料理も不味い散々な状態の三流フレンチレストラン「ベル・エキップ」。新しくオーナーになった原田禄郎(演:筒井道隆)に頼まれて、かつて伝説のギャルソンとして活躍していた千石(演:松本幸四郎)が「ベル・エキップ」で復活し、スタッフや客を巻き込みながら一流レストランへの再建を目指すドラマである。
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HERO(2015年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。
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この恋あたためますか(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『この恋あたためますか』は、コンビニスイーツ開発を通し恋愛に発展していく甘い恋模様を描いた恋愛ドラマだ。コンビニチェーンの新社長である浅羽拓実と、夢に破れたコンビニアルバイト井上樹木が、スイーツ開発をしていくというストーリーになっている。井上樹木はコンビニスイーツが大好きで、あらゆるコンビニスイーツを食べSNSに評価を投稿していた。その的確な評価を浅羽社長が認め、スイーツ開発メンバーとして選んだのだ。はじめは意見が合わず対立するが、徐々に相手を必要とし恋へと発展していく。
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君と世界が終わる日に(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『君と世界が終わる日に』とは、2021年1月から3月まで日本テレビでドラマ放送された、竹内涼真主演のゾンビサバイバルドラマである。物語は主人公の間宮響が恋人の小笠原来美を探しながら、生存者たちと一緒にウイルスに感染した人間のゴーレムと戦い、ゴーレムのいない安全な場所を目指して旅するストーリーである。人間を襲うゴーレムを倒しながら、生存者たちの仲間の絆が深まっていき、みんなで助かろうと一生懸命に生きる姿を見られるドラマ。主人公の間宮響の諦めの悪い性格や襲ってくるゴーレムとの闘いも見どころのひとつ。
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LIFE!〜人生に捧げるコント〜(テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ
LIFE!~人生に捧げるコント~とは、NHKが制作しているコントを中心としたバラエティ番組。『人生』をテーマにしており、ウッチャンナンチャンの内村光良が中心となっている。内村にとってはNHKでの初のレギュラー番組。一度見たら忘れられない個性的すぎるキャラクターたちや、多分野に渡る豪華ゲストが特徴。
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ラーゲリより愛を込めて(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラーゲリより愛を込めて』とは2022年12月9日に公開された日本の映画。主演は二宮和也。原作は辺見じゅんのノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』。 第二次世界大戦後のシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で、日本人捕虜の1人である山本幡男(やまもと はたお)が過酷な環境の中でも生きる希望を捨てず、家族の元へ帰れると信じ、仲間らを励まし続ける姿を描く。 希望を捨てない幡男の姿、捕虜仲間が幡男の遺書を家族に届けるため必死になる姿は見所だ。
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99.9-刑事専門弁護士-(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『99.9-刑事専門弁護士-』とは嵐の松本潤が主演のTBSのテレビドラマである。『SEASON I』に引き続き、続編として『SEASON II』が放送された。物語は「99.9%有罪でも0.1%に真実が隠れているかもしれない」という考えを持つ弁護士の深山大翔が、事件の検証や調査をして真実を追求する。松本潤の他に香川照之、榮倉奈々、木村文乃などの俳優がドラマ出演している。IとIIの放送が終わった後にSPドラマの制作や映画化もされている。
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罪の声(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『罪の声(映画)』とは塩田武士の同名小説を2020年に土井裕泰監督、小栗旬主演で映画化されたサスペンス映画である。1984年に実際に起こった「グリコ森永事件」を題材にした、フィクションでありながらも限りなく事実に近い作品としてサスペンスフルに仕上がっている。実際の事件でも犯人が使用した「子供の声」を中心に、自分の声が使われていたことを知ってしまった人物と過去の大事件の犯人を追うジャーナリストの2人の視点から犯人を追い詰めていく物語である。
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トリック(TRICK)のネタバレ解説・考察まとめ
『TRICK』とは、テレビ朝日系列で放送されたミステリードラマ。2000年にシーズン1、2002年にシーズン2、2003年にシーズン3が制作・放送された。シーズン1と2は深夜帯の放送にも関わらず人気は絶大で、テレビドラマの放送が終わった後もスペシャルドラマや劇場版が制作され、実に14年も続いた。マジシャンと物理学者の男女バディが、インチキ霊能力者のトリックを暴き、事件を解決に導くストーリー。ゆるくコミカルな場面とシリアスな展開のギャップが魅力的なドラマである。
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DESTINY 鎌倉ものがたり(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『DESTINY 鎌倉ものがたり』とは、2017年に公開された映画で、西岸良平の人気コミック『鎌倉ものがたり』を実写映画化したファンタジー作品である。監督は、日本アカデミー賞最優秀賞を受賞した山崎貴。主演に堺雅人と高畑充希を迎え、ほかにも大物俳優が勢揃いしている。ストーリーは魔物や幽霊が一緒に生活するという鎌倉が舞台。夫婦の周りでは奇妙な出来事が起こり、自分たちの謎が解き明かされていく作品だ。夫婦の絆を感じることができる温かい映画作品である。
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ノーサイド・ゲーム(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ノーサイド・ゲーム』とは、2019年に発行された原作者・池井戸潤の小説及び、大泉洋主演で2019年7月から9月まで放送された、ラグビーをテーマとしたテレビドラマ。ラグビーの素人であるトキワ自動車経営戦略室次長の君嶋隼人(きみしまはやと)が、アストロズを立て直してラグビー界を盛り上げるために孤軍奮闘するストーリー。日本で開催されたラグビーワールドカップ2019の応援ドラマとして放送された。第102回ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞している。
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ブラックペアン(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブラックペアン』とは、2018年TBS系『日曜劇場』にて、嵐の二宮和也主演で放送されたテレビドラマ。原作は海堂尊の長編小説『ブラックペアン1988』。渡海征司郎は手術成功率100%を誇る天才外科医である。一方、傲慢な言動が災いし、周囲との歪を生んでいる。そんな渡海が最新医療器具が持ち込まれた事をきっかけに、大学病院という巨大組織に立ち向かっていく医療エンターテイメントドラマだ。
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過保護のカホコ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『過保護のカホコ』とは、2017年夏に日本テレビ系水曜ドラマ枠で放送されていたテレビドラマ。主演は高畑充希。脚本は遊川和彦。主人公の根本加穂子は両親から超過保護に育てられた箱入り娘だったので自分で考えて行動するという概念がなかった。麦野初と奮闘しながらもカホコが毎回「こんなの初めて!」を経験する。気持ちを伝えることの大切さ、自分を愛してくれた家族の愛の大きさを学び、自分で切り開いていく力をつけて大切な人の遺言を守ろうと山積みの家族の問題を初と解決していく痛快ホームドラマである。
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目次 - Contents
- 『小さな巨人』の概要
- 『小さな巨人』のあらすじ・ストーリー
- 防犯システムをめぐった飛び降り事件
- 不正献金によって起きた殺人事件
- 『小さな巨人』の登場人物・キャラクター
- 警視庁刑事部
- 香坂真一郎(こうさかしんいちろう/演:長谷川博己)
- 山田春彦(やまだはるひこ/演:岡田将生)
- 小野田義信(おのだよしのぶ/演:香川照之)
- 警視庁芝警察署
- 渡部久志(わたべひさし/演:安田顕)
- 三笠洋平(みかさようへい/演:春風亭昇太)
- 中村俊哉(なかむらとしや/演:竜星涼)
- 東山智之(ひがしやまともゆき/演:加治将樹)
- 石倉慎之介(いしくらしんのすけ/演:丸一太)
- 神尾梢(かみおこずえ/演:夏緒)
- 杉本学(すぎもとまなぶ/演:池田鉄洋)
- 警務係・大島(おおしま/演:児嶋一哉)
- 警視庁豊洲警察署
- 三島祐里(みしまゆり/演:芳根京子)
- 須藤文香(すどうふみか/演:神野三鈴)
- 関口一也(せきぐちかずや/演:石黒英雄)
- 篠原良平(しのはらりょうへい/演:望月章男)
- 寺井友宏(てらいともひろ/演:大熊ひろたか)
- 警視庁本庁
- 藤倉良一(ふじくらりょういち/演:駿河太郎)
- 片山昭三(かたやましょうぞう/演:神尾佑)
- 柳沢肇(やなぎさわはじめ/演:手塚とおる)
- 松岡航平(まつおかこうへい/演:高橋光臣)
- 香坂家の人たち
- 香坂美沙(こうさかみさ/演:市川実日子)
- 香坂敦史(こうさかあつし/演:木場勝己)
- 香坂真由美(こうさかまゆみ/演:三田佳子)
- IT企業「ゴーンバンク」の関係者
- 中田和正(なかたかずまさ/演:桂文枝)
- 五十嵐仁(いがらしじん/演:堀尾正明)
- ナカタエレクトロニクス社の関係者
- 中田隆一(なかたりゅういち/演:加藤晴彦)
- 池沢菜穂(いけざわなほ/演:吉田羊)
- 風見家の人たち
- 風見康夫(かざみやすお/演:長江英和)
- 風見京子(かざみきょうこ/演:富永沙織)
- 早明学園の関係者
- 富永拓三(とみながたくぞう/演:梅沢冨美男)
- 金崎玲子(かねさきれいこ/演:和田アキ子・旧姓:山田)
- 横沢裕一(よこさわゆういち/演:井上芳雄)
- 矢部貴志・江口和夫(やべたかし・えぐちかずお/演:ユースケ・サンタマリア)
- その他
- 山本アリサ(やまもとありさ/演:佐々木希)
- 小野田ゆかり(おのだゆかり/演:吉沢梨絵)
- 佐川勇人(さがわはやと/演:好井まさお)
- 横沢亜美(よこさわあみ/演:中村アン)
- 松山義則(まつやまよしのり/演:高橋洋)
- 山田勲(やまだいさお/演:高橋英樹)
- 『小さな巨人』の用語
- ゴーンバンク社
- ナカタエレクトロニクス社
- ロンドンリバー証券
- 早明学園
- 『小さな巨人』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 小野田義信「99%の疑いではなく100%となる証拠が必要」
- 香坂真一郎「この目にあなたの正義を見せてください!」
- 小野田義信「殺人犯は逮捕されなければならない!」
- 『小さな巨人』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- TBSアナウンサーの山本恵里伽が演技に初挑戦
- 取り調べシーンでアドリブを炸裂させた長谷川博己
- 警視庁捜査一課室のシーンで歴代捜査一課長の名前が登場
- 『小さな巨人』の主題歌・挿入歌
- ED(エンディング):平井堅「ノンフィクション」
- TBS系 日曜劇場「小さな巨人」オリジナル・サウンドトラック