ゴジラvsコング(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴジラvsコング』とは、“怪獣王”ゴジラと“髑髏島の巨神”コングの熾烈な戦いを描いた、2021年公開のハリウッド映画。2014年から続く『モンスターバース』シリーズの四作目である。
あらゆる怪獣の王として君臨するも、人類に対しては中立の立場を取っていたゴジラ。しかしある時巨大企業エイペックス・サイバネティクスの本社がゴジラに襲われる。人類はゴジラに匹敵する力を持つコングを唯一の対抗手段と目して様々な計画を進めていくが、その裏には世界の覇者にならんとする者たちの邪悪な思惑が隠されていた。

メカゴジラの暴威

コングを降し、香港支社を目指すゴジラの前で、突如地中から赤い熱線が放たれる。それはエイペックスが作り出してしまったメカゴジラが放ったものだった。地球外の存在であるキングギドラは地球環境を自分にとって好ましいものへと変えていく性質があり、これが復活することを察知したためにゴジラは激怒し、人類に牙を剥いていたのだ。

メカゴジラに襲い掛かるゴジラ。しかし対ゴジラ兵器として作られたメカゴジラの性能は圧倒的で、ゴジラをも上回るパワーで応戦。ゴジラは劣勢に追い込まれる。

マディソンたちはなんとかこの暴走を止めようと、コンピュータに詳しいジョシュを中心にエイペックスのコンピュータを調べていく。一方、ネイサンたちはコングを起こしてゴジラに助太刀させようと考えていた。コングの心拍が弱まっていることを知ったネイサンは、膨大な電力で電気ショックを与えることを画策。ネイサン自身が感電する可能性も高い危険な行為だった。

心配するアイリーンとジアに、ネイサンはかつてジアが自分に向かって使った「あなたは勇敢だ」を意味する手話で心配無用だとアピールする。実際は「あなたは臆病だ」という意味のものではあったのだが、ここに至るまでの冒険でネイサンが悪人ではないことを理解したジアは、彼の勘違いを笑って受け入れる。

ネイサンたちの賭けは成功し、コングは復活。ジアに「倒すべき敵はメカゴジラの方だ」と伝えられたコングは、斧を握り締めて立ち上がる。

最終決戦

メカゴジラの攻撃を受け続けたゴジラは絶体絶命の窮地に陥る。駆け付けたコングが危ういところでゴジラを救うと、二体は協力してメカゴジラを攻撃。
メカゴジラは恐るべき力で、コングとゴジラを追い詰める。コングが動きを封じられ、尻尾で串刺しにされそうになったその時、ジョシュがコンピュータをショートさせることに成功。これによりほんの一瞬メカゴジラの動きが鈍ると、この隙にメカゴジラの拘束から逃れる。

コングが持つ斧に向かって、ゴジラは残った力を振り絞るようにして放射熱線を放つ。ゴジラの放射熱線エネルギーの込められた刃を叩き込み、コングは満身の力を込めてメカゴジラの首を引き千切る。そしてついに勝利の雄叫びを上げるのだった。

戦いが終わり、ゴジラとコングはぐったりと地に伏す。すると、咆哮と共にゴジラがゆっくりと起き上がる。即座に斧を手に取るコングだったが、悠然と歩くゴジラをしばし睨んだ後、斧を捨てる。ジアに言われたことを思い出し、「ゴジラは倒すべき敵ではない」と判断したのである。そしてゴジラもただ静かに海中へと戻っていくのだった。

その後ネイサンとアイリーンを中心とする調査チームが改めて編成され、ホローアースの方格的な探索が開始される。そこにはジアとコングの姿もあり、故郷への帰還を果たした髑髏島の巨神は、歓喜と威風に満ちた咆哮をホローアースに響かせた。

『ゴジラvsコング』の登場人物・キャラクター

ネイサン・リンド(演:アレクサンダー・スカルスガルド)

日本語吹き替え:津田健次郎

元モナーク所属の地質学者。地球空洞説を唱えるも世間から嘲笑され、自分の説の正しさを証明するために地下空洞世界ホローアースを目指す。しかしこの冒険の中で兄を失い、失意の内に第一線を退き、現在はデナム論理科学大学に勤務している。
ウォルターにホローアース行きの水先案内人として誘われた際、改めて自分の説の正しさを証明する機会を得たと一念発起。ホローアース調査隊の中心的人物として活躍する。
それがウォルターの邪悪な目的を達成するためのものでしかなかったと知った時、大きな失望に囚われるも、事態を収拾しようと奮起。心臓が止まりかけていたコングを蘇生させ、メカゴジラが撃破された後は改めてホローアース調査チームに参加した。

アイリーン・アンドリュース(演:レベッカ・ホール)

日本語吹替:坂本真綾

特務研究機関モナーク所属の言語学者。ここ数年は髑髏島でコングの研究を続けており、事実上の第一人者と目されている。
巨大台風による環境の激変、さらにはゴジラが襲撃してくる可能性を考えて、コングを髑髏島の自然を模した巨大なドームの中に保護している。しかしコングがその気になって暴れれば簡単に突破されてしまうだろうことも理解しており、どのようにしてコングを守るべきか思い悩む。そんなところにネイソンからホローアースへ向かう計画を打ち明けられ、コングを利用する形になることに難色を示すも、そこが本来コングの種族の故郷であるとの話を聞いてこれを承諾する。
コングの戦闘力をよくよく熟知しており、「何が相手だろうとコングが負けるはずない」とまで言い切っていた。それだけにゴジラやメカゴジラといった、コングすら苦戦させる存在を実際に目の当たりにした時は唖然としていた。
髑髏島のもともとの住民イーウィス族最後の生き残りであるジアを養女として引き取り、様々に面倒を見ている。

ジア(演:カイリー・ホットル)

髑髏島のもともとの住民であるイーウィス族の、最後の生き残りの少女。島を襲い、その環境さえ一変させた巨大台風で家族を失い、現在はアイリーンの養女となっている。
耳が聞こえず、言葉を操ることができない。その代わりに手話を用いてコミュニケーションを取っており、アイリーンとはなんら不都合なく意志をやり取りしている。
イーウィス族はもともとコングを「島の守り神」として崇めており、ジアもこの伝統を受け継いでいる。コングの側もこれを理解しているのか、唯一彼女に対してのみ気を許している。

マディソン・ラッセル(演:ミリー・ボビー・ブラウン)

日本語吹替:芦田愛菜

前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で暗躍したエマ・ラッセルの娘で、本作にも引き続き登場する。
以前の経験から、ゴジラが本能的に自然界の調停者として行動することを理解しており、突然エイペックス本社が襲撃されたことに疑問を抱く。真相を突き止めるため、学友のジョシュを巻き込む形で「怪獣の真実」というポッドキャストを配信していたバーニーに接触し、彼らと共に廃墟と化したエイペックス本社ビルへと忍び込んだ。
行動力の塊のような少女で、バーニーの居場所を突き止める際に鋭い推理を見せるなど、要所要所で切れ者の片鱗を発揮。メカゴジラを止める方法が分からず泣き言ばかり口にするジョシュとバーニーを最後まで叱咤し続けた。

ジョシュ・ヴァレンタイン(演:ジュリアン・デニソン)

画像右側の少年がジョシュ。

日本語吹替:田中裕二

マディソンの学友。性別を超えた友人といった間柄だが、ジョシュの側はマディソンにベタ惚れしており、内心では嫌そうな素振りを見せつつも彼女の無茶振りに応えている。
ゴジラによる襲撃の真相を探ろうとするマディソンに付き合い、チャイナタウンからエイペックス本社ビル跡地への侵入調査、香港での怪獣たちの決闘までとことん振り回される。メカゴジラを止めるためハッキングを試みるも、本人曰く「違法ダウンロードしかやったことがない」らしく、まったく役に立っていなかった。それでも土壇場で“排熱溝にアルコールを流し込んでコンピュータそのものを破壊する”という力技を閃き、ゴジラとコングの勝利に貢献した。
後にマディソンの父であるマーク・ラッセルと対面した際、「彼女に言われたからやっただけだ」と情けない言い訳を零し、当然ながらマークから睨まれていた。

バーニー・ヘイズ(演:ブライアン・タイリー・ヘンリー)

日本語吹替:尾上松也

エイペックス社で働く派遣社員。“水道水に含まれているフッ素は人体に非常に有害である”といった陰謀論をことごとく信じている変人で、怪獣とその存在を隠蔽してきたモナークに不信を抱き、「怪獣の真実」というポッドキャストを二百回以上も配信している。調査は基本的に自分で行っている。
現在は“エイペックス社が非常に危険な陰謀を進めている”という妄想に取りつかれ、手を変え品を変え同社の暗部に迫ろうとしている。これに限っては真実であり、その並外れた行動力を発揮してマディソンとジョシュと共にウォルターたちの野望へと肉薄していった。
妻と死別しており、常に懐に隠したガンホルダーには、彼女から贈られた酒が詰められている。これを全て飲み干した時が自分が死ぬ時だと嘯いていたが、メカゴジラを制御するコンピュータを停止させるためにジョシュに全て奪われてしまい、叶わぬこととなった。

ウォルター・シモンズ(演:デミアン・ビチル)

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花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜(2007年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜(2007年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』とは、2007年7月から放送されたフジテレビのドラマである。中条比紗也の漫画作品『花ざかりの君たちへ』が原作。主演は堀北真希である。帰国子女の芦屋瑞稀は、中学時代に高跳びの選手である佐野泉のファンになるが、彼はある事件をきっかけに跳ぶことをやめていた。瑞稀は佐野をもう1度跳ばせるために男子に成りすまし、彼の通う全寮制男子校への編入を決意する。主人公とイケメンたちの甘酸っぱい青春物語が見どころ。本作は最高視聴率21%を記録し、大ヒットした。

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どうする家康(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

どうする家康(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『どうする家康』とは、2023年に放送されたNHK大河ドラマ第62作。脚本家の古沢良太が新たな視点で主人公の徳川家康の生涯を描く。室町時代後期から江戸時代の日本が舞台。両親と離れ離れになり、駿河国大名・今川義元の人質として孤独な人生を送るものだと思っていた少年はやがて弱小国の主となる。様々な選択をしながら戦いのない世界を目指し、乱世に飛び込んでいく物語である

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ゴジラ(1954年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴジラ(1954年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴジラ』とは、1954年に公開された日本の特撮怪獣映画である。ゴジラシリーズの一作目にあたる。 ある日、大戸島に巨大生物ゴジラが現れ、破壊の限りを尽くした。そんな中、芹沢大助がゴジラを倒せる酸素破壊剤オキシジェン・デストロイヤーを発見した。芹沢博士は、オキシジェン・デストロイヤーが悪用されないよう、それに関する全ての資料を破棄し、ゴジラと共に泡となり消えるのだった。 見所は、ゴジラを研究対象として守りたい山根恭平の心の葛藤や、悪魔の兵器を完成させたことで苦悩する芹沢博士の最期である。

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Woman(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

Woman(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Woman』とは、2013年7月から日本テレビで放送された社会派ドラマ。脚本は坂本裕二。主演は満島ひかりで、田中裕子や小栗旬などが出演する。夫を不慮の事故で亡くした青柳小春は、2人の子供を1人で育てることとなる。生活は困窮し、様々な困難に見舞われるも、周囲に支えられながら我が子のために強く生きていく女性の物語。親子愛や現代社会で起こる問題などが描かれており、若者たちへ送る応援歌をテーマとしている。本作は平均視聴率13.6%を獲得し、ドラマの内容や役者の演技が評価され、様々な賞を受賞した。

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