ストレンジャー・シングス 未知の世界(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とは、Netfixで配信されているSFホラードラマシリーズ。
アメリカ・インディアナ州の町ホーキンスに超能力を持つ少女・イレブンが現れ、平凡な町が超常現象に見舞わていく様子が描かれている。エミー賞やゴールデングローブ賞ではドラマ部門の作品賞にノミネートされ、世界的な成功をおさめた。80年代のアメリカを舞台としているが、エッジの効いた作風で注目を集め、さまざまなブランドから関連商品が発売されるなど2010年代のポップ・カルチャーを代表する作品となった。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の概要

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とは、2016年からNetfixで配信が開始されたSFホラードラマシリーズ。舞台となるのはアメリカ・インディアナ州の架空の町。1980年代のポップカルチャーへのオマージュとして、スティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカスなどの作品からインスピレーションを受けて制作された。80年代のカルチャーのノスタルジックな雰囲気と、多彩でエッジの効いた映像表現とが見事に融合。2010年代のポップ・カルチャーを代表する作品となった。エミー賞、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞など、数々の賞で65以上の受賞を果たしている。

本作の生みの親となったのは、マット&ロス・ダファー兄弟。ホラー映画『Hidden』で長編映画デビューを果たした兄弟が本作のアイデアを売り込み、ショーン・レヴィの支援を受けてNetflixに採用された。ショーン・レヴィはのちに本作の製作総指揮を務める。
メインキャストにはフレッシュな若手俳優たちを抜擢。超能力を持つ少女・イレブンを演じるミリー・ボビー・ブラウンをはじめとして、魅力的な子役たちも活躍する。物語が進むにつれて、子役たちが大人びていくようすも楽しめる作品だ。

物語のテーマとなるのは、イレブンとホーキンスに暮らす少年たちとが「裏側の世界」の怪物と対峙するミステリーホラー。ダークなシーンだけでなく少年少女たちの恋模様や成長の様子も描かれており、青春ドラマとしての見どころもある。怪物との戦いが次第に巨大な陰謀やイレブンの過去とも繋がっていき、先の読めない展開が多くの人々を魅了している理由だ。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のあらすじ・ストーリー

シーズン1

平和な田舎町で起きた少年行方不明事件

アメリカの田舎町・ホーキンス。ウィル、マイク、ダスティン、ルーカスのオタク仲間4人組はいつものようにゲームに興じていた。ゲームを終えた帰り道、ウィルが突然行方をくらます。その後ウィルの死体が見つかる。ウィルの母親ジョイスは悲しみに暮れていたが、ジョイスの暮らす家で次々と怪奇現象が起こりはじめる。ジョイスはそこにウィルの存在を感じ、息子はまだ生きているのだと確信する。

謎の少女・イレブンの出現

イレブンは超能力を披露してマイクたちを驚かせる。

親友を失ったマイク、ダスティン、ルーカスもまだウィルは生きていると信じていた。彼らは独自にウィルの捜索を始める。時を同じくして、町にあるホーキンス研究所から超能力を持つ少女・イレブンが脱走する。マイクたちは森の中で丸刈り頭姿のイレブンと出会う。3人は彼女を「エル」と名づけ、マイクの家にかくまうことにする。

ホーキンスを覆いはじめる不穏な影

マイクの姉・ナンシーは友達のバーバラと夜遊びにでかける。その夜、バーバラもウィルと同じように行方不明になってしまう。弟のウィルを探すジョナサンと協力し、ナンシーはバーバラの行方を追う。一方イレブンは、「裏側の世界」でウィルが生きていると証言をしはじめる。イレブンは超能力を使い、「裏側の世界」でウィルとバーバラの捜索を始める。

研究所の秘密と怪物との戦い

ジョイスはホーキンス警察署署長のホッパーに助けを求めていた。ふたりは一連の事件にホーキンス研究所が関係しているとにらむ。ウィルを救うため研究所へと忍びこんだふたりは研究所職員にイレブンの居場所を教えるのと引きかえに、「裏側の世界」でウィルを探したいと交渉をする。そのころ、ホーキンス中学校ではイレブンと彼女を捕らえに来た研究所職員との戦いが繰り広げられていた。しかし「裏側の世界」から来た怪物に次々と襲われ、その場にいた全員が絶体絶命に。間一髪、イレブンが超能力を使い怪物たちを倒すが、イレブンも忽然と消えてしまう。ウィルは無事、元の世界へと戻ってくる。

シーズン2

再び「裏側の世界」の脅威が迫る

ウィルの失踪事件から1年が経った。平和を取り戻したように見えたホーキンス。しかしウィルは「裏側の世界」と意識がリンクするようになってしまう。ウィルの体の中には「裏側の世界」の怪物が侵入していたのだ。マインドフレイヤーと名付けられた怪物は、ウィルを操ることで現実世界を支配しようと動き始める。

明らかになるイレブンの過去

「裏側の世界」に引き込まれたイレブンは元の世界へ戻っていた。イレブンを秘密裏にかくまうホッパーだったが、ホーキンス郊外で作物が腐る事件が起こり、イレブンをほったらかしにしてしまう。ホッパーの態度に憤慨したイレブンは、幼い頃に引き離された母親を探すためホッパーの元を去る。母との再会を果たしたイレブンは、母の記憶を探るうちに同じ研究所にいたカリの存在を発見。研究所でイレブンを実験体にしたブレンナー博士に復讐するため、カリとともに博士の行方を追う。

デモゴルゴンの強襲

ダスティンは謎の生き物をダートと名付けて可愛がる。

ある日ダスティンは家の庭で謎の生物を見つける。謎の生物をダートと名付けて育て始めるが、次第にダートは凶暴化していく。実はダートは、マインドフレイヤーが操る怪物「デモゴルゴン」だった。大きくなったダートはデモドッグと名付けられ、「裏側の世界」から大量のデモゴルゴンを率いてダスティンたちに襲いかかる。

マインドフレイヤーとの決戦が迫る

作物が腐る事件を追っていたホッパーは、畑の中で「裏側の世界」と繋がるトンネルを見つける。トンネルからマインドフレイヤーの触手が現実世界へと侵食しはじめ、同時に大量のデモゴルゴンたちが現れる。マインドフレイヤーはデモドッグたちを研究所へ向かわせ、職員を殺戮。マイク、ウィル、ジョイス、ホッパーは辛くも研究所を抜け出し、ダスティンとホーキンス中学校に来た転校生・マックスと合流する。そこにナンシー、ジョナサンと、その同級生のスティーブも加わり、全員でマイヤー家に立てこもる。デモゴルゴンの群れに囲まれてしまったマイクたちだったが、彼らの危険を察知してホーキンスに舞い戻ったイレブンに助けられる。イレブンはホーキンスを守るため、「裏側の世界」のゲートがある研究所へと向かう。イレブンとマインドフレイヤーとの最終決戦が始まる。

シーズン3

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