千と千尋の神隠し(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『千と千尋の神隠し』とは、2001年の夏に劇場公開されたジブリの長編アニメーション映画。この映画は千尋という10歳の少女が神々の世界に迷い込んでしまう物語である。興行収入は300億円を超える業績を生み出し、2003年にはアカデミー賞を受賞した。まさに大作中の大作である。その名作ぶりは2016年のイギリスBBCの投票で、「21世紀の偉大な映画ベスト100」の4位に選ばれたほど。

『千と千尋の神隠し』の概要

「千と千尋の神隠し」とは2001年の7月20日に公開された作品で、日本はもちろん、ブラジルやアメリカ、韓国など世界中で大ヒットした。
「油屋」という湯婆婆が経営している巨大な湯屋が舞台である。
荻野千尋という名の少女が引っ越しの途中に神々の世界に迷い込み、湯婆婆が切り盛りしている油屋で働き、元の世界に帰ろうと奮闘するストーリーである。
観客動員数は2300万人という映画興行成績トップクラスの記録を打ち立てている。
監督である宮崎駿によれば、製作のきっかけは10歳の少女を喜ばせたいというものだった。

『千と千尋の神隠し』のあらすじ・ストーリー

ハク(右)のおかげで本名を忘れずにいられた「千」こと荻野千尋(左)

3人家族は引越し先の家へと向かっていた。父・荻野明夫(おぎの あきお)が運転席、母・荻野悠子(おぎの ゆうこ)は助手席に座り、10歳くらいの少女・荻野千尋(おぎの ちひろ)は花束を手にしながら後部座席に横たわっている。
花束にはメッセージカードが付いており、「ちひろ 元気でね また会おうね 理沙」と書いてある。初めてもらう花束がお別れの花束だなんてと嘆く千尋に、母はこの前誕生日にバラを貰ったじゃないと答えるが、千尋は一本じゃ花束とは言えないとさらに返す。
そのようなやりとりをしている中、父親は道に迷ってしまう。引き返そうと提案する妻の制止を振り切り、父親の運転する車は森の中をどんどん進んでいく。森の奥にはトンネルがあった。父の話によるとモルタル製の比較的新しい建物のようだ。トンネルを進んで反対側に行ってみようと父が提案するが、千尋はその場の不気味な雰囲気に嫌がる。その間にも両親はトンネルを進んで行ってしまったため、千尋も渋々後を追いかける。
トンネルの先にはテーマパークの残骸のような場所があった。父によると1990年頃に様々な場所で計画されたがバブルがはじけて潰れてしまったものの一つではないかとのことであった。どこからか美味しいそうな匂いがして、両親は建物の方に進んで行く。そこには食べ物屋ばかりが並んでいた。従業員らしき人物は見当たらなかったが、美味しそうな料理を目の前にした両親は人が来たらお金を払えばいいと言いその料理を食べ始めてしまった。千尋は料理には手をつけず、辺りを散策していた。
電車が近くを通り見ていると一人の男の子がすぐ側に立っていた。千尋の姿を見たその男の子はハッとした様子で、「ここに来てはいけない!!すぐ戻れ!!」と荒々しく千尋に言う。「「じきに夜になる!その前に早く戻れ!」と更に続け、「私が時間を稼ぐ、川の向こうへ走れ!!」と言いながら魔法のようなものを放つ。
千尋が困惑しながらも両親が食事をしていた店に戻ると、そこにはさっきまで両親が着ていた服を着た豚2匹が食べ物を貪っていた。悲鳴をあげながら急いで店を後にすると、辺りは暗くなり始めており、さっきまで誰もいなかった通りに半透明の黒い何者かがそこら中に姿を現し始める。パニックになりながら川辺まで来た千尋は自分の手が透け始めていることに気がつく。
そこに先ほどの男の子が現れ、「怖がるな。私はそなたの味方だ。」と言い、粒状の物を渡し食べるように促す。この世界の物を食べないと消えてしまうようだ。嫌がる千尋であったが食べても豚にはならないと言われ、それを飲み込むと先ほどの透けてしまう現象は治っていた。

そのトンネルの先は八百万の神々が住む世界で、人間が来てはならないところだった。
八百万の神々が住む世界に来た両親は飲食店で何の断りもなく食べてしまったために、罰として豚にされてしまった。
飲食店で用意されていた食べ物は八百万の神々が食べるものだったのである。
両親が豚にされて帰る場所がなくなった千尋はハクという名の少年に助けられる。
ハクは八百万の神々が客として来る「油屋」という湯屋で番頭として働いていた。
その「油屋」を経営しているのは湯婆婆という魔女だった。
湯婆婆はかなり強欲な性格の魔女で、相手の名を奪って支配していた。
この世界では仕事を持たないものは湯婆婆によって石炭か豚にされてしまうのであった。
千尋は湯婆婆に会い、自分を雇ってくれるように頼んだ。
彼女は湯婆婆と契約を交わし、「千尋」という名を奪われて「千」と名乗るようになった。
湯婆婆と契約を交わした千尋は両親を元の姿に戻すために油屋で働くことになる。
その後、ハクの計らいで千尋は豚となった両親と再会する。
しかし、両親は人間だったころの記憶を完全に忘れていた。
千尋も自分の友達からお別れの際にもらったカードを見て自身の「千尋」という名前を忘れかけていることに気づいた。
ハクは本当の名を忘れたものは元の世界に戻れなくなると忠告する。
彼自身も湯婆婆に名を奪われており、自分が何者だったのかを思い出せなかった。
ハクは千尋のことをなぜか知っているが、千尋の方はハクの正体に心当たりがなかった。
働き始めた千尋は仕事の腕も悪く、従業員からも馬鹿にされていた。
千尋はある日、オクサレ様という強烈な異臭を放つ客の相手をさせられる。
しかし、そのオクサレ様の正体は河の主であった。
河の主は千尋によって汚れを落とし、歓喜してそれの彼方へとそのまま飛び去った。
河の主は千尋には苦団子を授け、油屋には大量の砂金を残した。
その後、千尋は大量の砂金をもたらしたことで、油屋の従業員や湯婆婆に一目置かれる存在になった。

翌日、目を覚ました千尋は外を見ると一匹の白龍が何者かに攻撃されているのに気づく。
その白龍の正体はハクで、湯婆婆の命令で湯婆婆の双子の姉である銭婆の魔女の契約印を盗むが、銭婆に気づかれ、契約印の呪いによって重傷を負わせられた。
契約印は盗もうとする者には死に至らしめるという呪いがかけられていた。
同時に銭婆の魔法によって、湯婆婆の息子である坊はネズミの姿に、湯婆婆の使い魔はハエドリに変えられてしまう。
千尋はハクを助けるために苦団子を食べさせるとハクの口から魔女の契約印と虫のようなものを吐き出した。
逃げようとする虫を千尋は捕まえようとするが、誤って踏み潰してしまった。
人間に戻ったハクはかなり衰弱しきっていた。
彼女はハクをなんとしてでも救いたいと思い、銭婆のところへ契約印を持って謝りに行くことを決意する。
その途中で千尋は客として来ていたカオナシと遭遇することとなる。

カオナシは黒い影をしている謎の存在で、油屋の世界にも人間の世界にも居場所がなかった。
彼は千尋に優しくされたことをきっかけに砂金や食べ物で千尋の気を引かせようとするが千尋からいらないと拒絶され、激怒してしまう。
カオナシは千尋の気を引けなかった悔しさからか客を飲み込んだが、千尋は巨大化したカオナシに苦団子を飲ませ、従業員を吐き出させることに成功する。
その後、千尋はネズミになった坊、ハエドリに変えられた湯婆婆の使い魔、大人しくなったカオナシを伴って銭婆の家に行くことになる。
一方、意識を戻したハクは湯婆婆に千が坊と一緒に銭婆のところに行ってしまったと伝える。
激怒する湯婆婆にハクは坊を返すことを条件に千尋とその両親を解放するように要求した。

千尋は無事に銭婆の家につき、魔女の契約印を返し銭婆に謝った。
そのとき、銭婆は契約印から呪いが解けていることに気が付く。
千尋はその呪いは踏みつぶした虫だと思っていたが、実はその虫は湯婆婆がハクを操るために仕掛けたものだった。
銭婆は千尋たちを優しく迎えてくれた。
銭婆は強欲な湯婆婆とは違ってかなり穏やかな性格で、物分かりのいい人物だった。
そこへハクが千尋を迎えにやってきた。千尋はハクの容態が回復したことに安堵した。
銭婆は自分から魔女の契約印を奪ったハクを許した。
そして千尋はハクたちと油屋に帰ることになった。
どこにも居場所がなかったカオナシは銭婆に受け入れられ、彼女のところに留まることになった。

龍になったハクの背に乗って油屋に帰る途中、懐かしい感覚を思い出し、小さい頃に川で溺れたことを思い出す。
千尋がその川の名前が「コハク川」であることを告げるとハクの態度が豹変した。
その「コハク川」というのは、ハクの正体だったのである。
ハクの本当の名前は「ニギハヤミコハクヌシ」だった。
ハクは千尋が溺れそうになったときに、助けて浅瀬まで届けたのである。
千尋がハクの本当の名前に気が付くと、ハクも自分の名前を取り戻した。
こうして千尋たちは油屋に戻ることができ、約束通り坊を湯婆婆の元へ返した。
そしてハクは千尋と両親を元の世界に返すことを要求する。
湯婆婆は契約の条件を踏まえたうえで、油屋に前に多くいる豚から両親を見つけ出すことを条件に元の世界に返してやると言った。
千尋は豚の中に両親はいないと正解を当て、自由となり従業員に祝福されながら帰ることになった。
帰り道にハクは千尋に「自分も湯婆婆と話をつけてから元の世界に戻ってから再開する」と告げ、途中で別れた。
千尋は最初に入ったトンネルで元の姿に戻った両親と再会し、元の世界に戻るのであった。

『千と千尋の神隠し』の登場人物・キャラクター

主要人物

荻野千尋(おぎの ちひろ) / 千(せん)

CV:柊瑠美

10歳ごろのどこにでもいるごく普通の少女。
茶色のポニーテールの髪形をしている。
かなりの臆病な性格で、受け身の立場に甘んじていた。
引っ越しする途中で両親と共に八百万の神々の世界に迷い込んでしまい、その両親が豚にされてしまう。
その両親を救うために湯婆婆が経営する「油屋」で働くことになる。
働き始めたころは仕事のミスも多かったが、働いていく内に忍耐力と適応力を身に着けていく。

ハク / 饒速水小白主(にぎはやみこはくぬし)

CV:入野自由

油屋で番頭として働いている少年で、湯婆婆の弟子である。
一方で、銭婆の印鑑を盗む命令をされるなど湯婆婆の手足として利用されている。
他の従業員が千尋を毛嫌いする中、ハクだけは千尋に最初から好意的に接していた。
ハクの正体は以前千尋が住んでいた川の主で、本当の名前は「ニギハヤミコハクヌシ」。
かつて溺れかけた千尋を助けたこともあったが、マンション開発で川が埋め立てられてしまい、帰る場所がなくなった。
そのため、湯婆婆に弟子入りを懇願し、自分の記憶と名前を奪われたのである。

千尋の家族

荻野明夫(おぎの あきお)

CV:内藤剛志

千尋の父親。38歳。建築会社に勤めるサラリーマン。
アウディ・A4クアトロに乗っている。
神様の食べ物に勝手に手をつけたため豚の姿に変えられてしまった。

荻野悠子(おぎの ゆうこ)

CV:沢口靖子

千尋の母親。年齢は35歳。
娘の千尋に対して「そんなにくっつかないで」と発言するほど、ドライの女性。
夫と同様に、神様の食べ物に勝手に手をつけたため豚の姿に変えられてしまった。
ジブリ出版部に勤務する女性がモデルになっている。

湯婆婆とその関係者

湯婆婆(ゆばーば)

出典: naritan.jp

CV:夏木マリ

油屋を経営する魔女で、強欲な性格の持ち主。
二頭身で人間離れした体格をしており、かなりのインパクトがある。
相手から名前を奪うことで支配している。
客には腰を低く接し、息子である坊に甘いが、千尋含む従業員には厳しく接する。
一方で横暴を働く客に対しては、自分から撃退にかかるなど経営者としての度量を持ち合わせている。
善悪含めて、ある意味非常に人間臭いキャラクターである。

manmaru0824
manmaru0824
@manmaru0824

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