鎌倉殿の13人(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。
伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。
脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。
同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。

『鎌倉殿の13人』の概要

『鎌倉殿の13人』とは2022年1月9日から2022年12月18日の間にNHKで放送された大河ドラマである。大河ドラマとしては61作目にあたる。
平安時代末期から鎌倉時代を描いた大河ドラマとしては、2012年に放送された51作目の『平清盛』以来、10年ぶりであった。
タイトルの『鎌倉殿の13人』とは、源頼朝(みなもとのよりとも)から始まる鎌倉幕府将軍を指す言葉である鎌倉殿(かまくらどの)と、鎌倉殿を補佐する形で政治を行った13人の有力御家人を表している。そしてその13人が熾烈な血なまぐさい権力闘争を繰り広げる姿が描かれた。
主人公は最終的に権力闘争に勝利し、歴代執権を輩出することになる北条家の次男坊の北条義時である。

北条義時を演じるのは今回が8作目の大河ドラマ出演となった小栗旬で、その青年期から晩年までを演じた。義時の姉であり、後に尼将軍と呼ばれることとなる北条政子(ほうじょうまさこ)には小池栄子が、その夫で鎌倉幕府初代将軍である源頼朝(みなもとのよりとも)には大泉洋がキャスティングされている。
脚本は今作が3回目の大河ドラマとなる三谷幸喜が担当し、コメディ部分を残しつつも血みどろの粛清に次ぐ粛清の物語を冷酷に描いている。

物語は伊豆の一豪族であった北条家の次男であった北条義時が源頼朝と出会い、当時権勢を誇った平家に対して挙兵し、頼朝の弟で戦の天才であった源義経(みなもとのよしつね)の活躍で源平合戦に勝利する。
源頼朝とともに初の武家政権である鎌倉幕府を作り上げるも、仲間であった御家人たちとの権力争いが勃発し、血で血を洗う粛清の物語に変貌していく。
最後は北条義時の想いを継いだ嫡男の北条泰時(ほうじょうやすとき)が、立派に時期執権として独り立ちするところで物語は終わる。

三谷作品のお約束として最終回冒頭では、2023年の大河ドラマ『どうする家康』の主人公である徳川家康(とくがわいえやす/演:松本潤)が出演し、2022年のNHK紅白歌合戦では主演の小栗旬と松本潤のバトンタッチセレモニーが行われるなど、次回作へのエールもしっかり行われた。
2023年の「エランドール賞特別賞」や「SNS流行語大賞2022」、「Yahoo!検索大賞2022」などを受賞し、2022年を代表するドラマとして評価された。

『鎌倉殿の13人』のあらすじ・ストーリー

坂東武者のつくる世

坂東武者の世を作り北条が頂点に立つという夢を語る北条宗時(右)とそれを聞く北条義時(左)

平安時代末期、伊豆の小豪族であった北条家は平家方の大豪族伊東家の下で平穏に暮らしていた。その頃伊東家には平治の乱で平家に敗北して殺された源義朝(みなもとのよしとも)の子である源頼朝(みなもとのよりとも)が流人として幽閉されていた。しかし頼朝は伊東家の娘である八重(やえ)と通じ、子をなしてしまう。怒った伊東家当主伊東祐親(いとうすけちか)は頼朝を殺害しようとするが、北条家の嫡男北条宗時(ほうじょうむねとき)の手引によって、頼朝は北条家に匿われることとなる。幼い頃から八重に恋心を抱いてきた北条家の次男である北条義時(ほうじょうよしとき)は、複雑な心境で頼朝を迎える。女好きの頼朝が早速姉の北条政子(ほうじょうまさこ)と恋仲になるのに不信感を持つ義時だったが、「平家を打倒しこの世をあるべき姿に戻す」と語る頼朝に次第に惹かれるようになってゆく。

頼朝は政子と結婚し一旦は平和な日々が訪れた。しかし京の都では平家の棟梁である平清盛(たいらのきよもり)と、朝廷の最高権力者である後白河法皇(ごしらかわほうおう)との間に争いが生じていた。清盛の横暴に怒った後白河法皇の子以仁王(もちひとおう)は、全国に平家追討の令旨を発し挙兵する。その令旨を持って頼朝の叔父である源行家(みなもとのゆきいえ)が伊豆を訪れる。一緒に平家と戦おうと持ちかける行家だが、時期尚早と頼朝は挙兵を断る。以仁王の軍勢は平家軍にあっさりと破れてしまうが、それにより平家の源氏に対する警戒が強まり、頼朝も命を狙われることとなる。そして北条家の力添えを頼みについに頼朝も挙兵する。
近隣の豪族で北条家とも縁の深い三浦義澄(みうらよしずみ)や土肥実平(どいさねひら)たちと挙兵した義時たちは初戦では勝利するものの、続く石橋山の戦いでは平家方の大豪族大庭景親(おおばかげよし)と伊東祐親の挟み撃ちにあい大敗してしまう。洞窟に隠れた頼朝が大庭家家臣の梶原景時(かじわらかげとき)に見つかってしまう絶体絶命のピンチもあったが、なんとか安房に落ち延びることに成功する。しかしその途中で伊東祐親に雇われた暗殺者善次(ぜんじ)に義時の兄、宗時が殺されてしまう。兄の宗時が最期に残した「坂東武者の世を作り、その頂点に北条が立つ」という本当の夢を聞いた義時は、その意志を継ぐことを決意する。

安房で再起した頼朝には義時らの工作もあり、上総広常(かずさひろつね)や千葉常胤(ちばつねたね)といった関東の大豪族も味方となる。3万を超える軍勢となった頼朝軍は鎌倉を本拠地に定め、さらに兵力を高めていく。因縁のある伊東祐親や大庭景親も討ち取り、義時は一緒に死のうとしていた八重を救出する。義時の想いはなかなか八重には届かなかったが、常に笑顔で優しい義時は後に八重と結婚する。
義時らの交渉により、甲斐源氏の武田信義(たけだのぶよし)との協力も得られた頼朝たちに、平家は清盛の息子維盛(これもり)を総大将とする7万の追討軍を送り込む。富士川で向かい合った両軍だったが、北条時政と三浦義澄の喧嘩騒ぎに驚いた数十万羽の水鳥が飛び立ち、その音に驚いた平家軍は一夜にして逃げ帰ってしまう。これを好機とした頼朝は全軍で京に攻め込むことを命じる。しかし坂東武者たちは「自分たちの所領や家族を守るための戦いはするが、それに関係のない戦はしたくない」と主張する。板挟みになった義時の必死の説得で渋々追撃を諦める頼朝のもとに、弟の源義経が現れる。

義仲と義経

壇ノ浦の戦いで舞う源義経(右)

その頃京では平清盛が病死する。その知らせを聞いた頼朝は弟たちの源範頼(みなもとののりより)、阿野全成(あのぜんじょう)、義円(ぎえん)、義経とともに平家を討ち、源氏の世の中にすることを誓う。

一方北陸では信濃源氏である木曽義仲(きそよしなか)も勢力を伸ばしており、京へ攻め上る機会をうかがっていた。義仲に先を越されたくない頼朝は、両家の絆を強めるためという口実で義仲の嫡男木曽義高(きそよしたか)を娘の大姫(おおひめ)の許嫁として鎌倉に呼び寄せる。
義仲は倶利伽羅峠の戦いで平家軍を打ち破り、一足先に京に上る。その勢いを見た平清盛の子、平宗盛(たいらのむねもり)は安徳天皇と三種の神器を携え西国に落ち延びる。平家を京から追い落とした功労者となった義仲だったが、後白河法皇は京での振る舞い方やしきたりをよく知らない田舎者の義仲をよく思わず、頼朝に義仲追討を命じる。

しかし鎌倉では「自分たちは頼朝の家来ではない」と息巻く御家人たちが謀反を計画しようとしていた。その計画を知った義時は、計画に加わっていなかった上総広常をあえて一味に加わらせることで事態を収束させる。しかし頼朝はより強固な鎌倉殿の政治を実現させるため、義時の反対を押し切り上総広常を見せしめとして御家人たちの目の前で誅殺する。「今こそ天下草創の時、わしに逆らう者は何人も許さん、肝に銘じよ!」という頼朝に周囲は恐怖におののくのだった。

頼朝の命で義仲を追討すべく京に向かった義経は、宇治川にて義仲軍を撃破する。義仲は愛妾の巴御前(ともえごぜん)に鎌倉にいる義高への手紙を託し逃したあと討ち取られる。
頼朝は人質として鎌倉にいる義仲の嫡男義高の殺害を義時に命じる。義仲の許嫁であった大姫のためにも義高を逃がそうとした義時だが、義高は義時のことを信用しておらず逃げてしまったところを殺害されてしまう。許嫁を失った大姫は以降心を病んでしまう。

平家を追って進軍する義経は天才軍略家としての才能を開花させ、一ノ谷の戦い、屋島の戦いで平家を打ち破る。九州への退路も範頼軍に断たれた平家軍は壇ノ浦にて最後の決戦を挑むこととなる。壇ノ浦の戦いでも勝利し平家を滅亡させた義経だったが、源氏の力が一つになることを恐れる後白河法皇により、頼朝の許可なく検非違使に任じられ、頼朝の怒りを買う。
本心では義経をねぎらってやりたい頼朝だったが、叔父の行家にそそのかされた義経は後白河法王により頼朝追討の院宣を受ける。それに怒った頼朝が法王に迫ると、次に法皇は手のひらを返し義経追討の院宣を出す。

味方する兵が集まらず義経一行は全国を追われる身となる。最終的に義経は自らを育ててくれた奥州藤原氏を頼り平泉へと向かう。奥州の覇者藤原秀衡(ふじわらのひでひら)には暖かく迎え入れられるが、まもなく秀衡は病死してしまう。義時は奥州を訪ね「義経に謀反の疑いあり」と、あとを継いだ藤原泰衡(ふじわらのやすひら)に義経追討を促す。
藤原泰衡は義経が暮らす館を襲い、従者の弁慶(べんけい)の奮戦も虚しく義経は自害する。自分の死で奥州を守れると思い死んでいった義経だったが、頼朝は義経を匿った罪で泰衡を追討し、奥州藤原氏を滅亡に追い込む。

頼朝の死

落馬する源頼朝(中央)と介抱する安達盛長(手前)

鎌倉では頼朝と政子の間に長男、万寿(まんじゅ/後の源頼家)、次男の千幡(せんまん/後の源実朝)が誕生し、鎌倉殿の権威も安泰かと思われていた。
義時と八重の間にも金剛(こんごう/後の北条泰時)が誕生し、鎌倉にはつかの間の平和が訪れていた。しかし子供たちと一緒に川遊びをしていた八重は溺れかけた子供を助けるため命を落としてしまう。ショックのあまり仕事が手につかなくなった義時は、頼朝に暇を願い出るが許されず一緒に京へ上る。
後白河法皇と面会した頼朝は「平和な世にするためには朝廷の力は欠かせない」と語り、頼朝と後白河法皇は手を結ぶ。まもなく後白河法皇は崩御し、頼朝は征夷大将軍に任ぜられる。

頼朝たちは頼家の元服のお披露目を兼ねた大規模な巻狩を、富士の裾野で実施することを計画する。そんな中、伊東家の家人であった曽我十郎(そがじゅうろう)、五郎(ごろう)兄弟が時政のもとを訪れ、父の仇の工藤祐経(くどうすけつね)を討つための兵を貸してほしいと申し出る。時政は立派な心がけと兵を貸すことを約束するが、兄弟の真の目的は源頼朝の暗殺であった。兄弟は頼朝の寝所を襲うが、頼朝はおらず暗殺は失敗する。義時は父親の時政の立場を守るため今回の騒ぎをもみ消す。

しかし鎌倉にはこの企みを前もって知っていた比企能員(ひきよしかず)らの手により「頼朝死す」の偽情報が流れていた。動揺する政子らに頼朝の弟である範頼が「自分が次の鎌倉殿になって鎌倉を守る」と安心させる。しかし頼朝も頼政も無事に帰ってきたことから、範頼には謀反の疑いがかけられる。無実を訴える範頼だったが、頼朝は範頼を修善寺に幽閉する。
次第に頼朝の言動には焦りが見え始める。長女の大姫を天皇の后として送り込もうとするが、未だに義高のことが忘れられない大姫は体調を崩し病死してしまう。
大姫が死んだのは範頼が自らを呪ったからだと思い込んだ頼朝は、梶原景時に命じて範頼を暗殺させる。
自らの死期が近づいていると怯える頼朝は、頼家を次期鎌倉殿とし、自分は大御所となる案を義時に話す。そして頼家の補佐を頼まれた義時は頼朝の信頼が篤いことに喜ぶ。しかしその帰り道の馬の上で頼朝は急に意識を失い、落馬する。
次期鎌倉殿に頼朝の息子の頼家を推す比企能員(ひきよしかず)と、頼朝の弟の阿野全成を推す北条時政との対立が激しくなる中、頼朝は周囲の祈りも虚しくこの世を去る。

鎌倉殿の13人

取り押さえられる比企能員

2代目鎌倉殿となった頼家は、頼朝の跡を引き継ぎ、更に「頼朝を超えるような鎌倉殿になる」と宣言する。しかし大小様々な訴訟事が持ち込まれ、それに対応していく中で若い頼家の負担は次第に大きくなっていく。そこで義時は事務仕事を担当する文官4名を任命し、彼らと頼家の連絡係に梶原景時を推挙する。しかしそれを聞きつけた比企能員や北条時政の勢力争いも加わり、結局義時も含め13人の宿老を置くことに決定してしまう。鎌倉殿である自分を軽んじられたと怒った頼家は、幼馴染である義時の息子北条泰時(ほうじょうやすとき)や義時の弟である北条時房(ほうじょうときふさ)ら6人の若武者と政治を行うことを宣言する。

頼家は次第に乱暴な振る舞いをするようになり、御家人の妻を奪おうとするなど傲慢な行いが目立つようになる。義時や政子の叱責によりその場は収まったが、それに関わった御家人を処罰しようとした梶原景時は、他の御家人から不信を買ってしまう。66人の署名の入った訴状を提出された梶原景時は謹慎させられるが、鎌倉に背き兵とともに京に向かおうとする。討伐されることを覚悟で京に向かった梶原景時は、鎌倉から送られた軍勢と戦い武士として死んでゆく。

梶原景時の死後、三浦義澄や安達盛長(あだちもりなが)も病死し、13人の宿老は次々と減っていく。その頃頼家には次男の善哉(ぜんざい/後の公暁)が誕生する。次の鎌倉殿を決めたい比企能員と北条時政が、それぞれ乳母夫となっている一幡と千幡を巡る争いはますます激しくなる。
頼家の存在を邪魔に感じた北条時政の妻りくは娘で千幡の乳母、実衣(みい)の夫、阿野全成に頼家の呪詛を命じる。しかしこの企みは露見し全成は流罪となってしまう。罪が及ばぬようなんとか逃げ切った北条時政だったが、比企能員の発言力はますます大きくなる。しかし御家人の領地の再分配のために比企の所領を減らそうとした頼家を邪魔に感じた比企能員は、全成に呪詛の道具を渡し言葉巧みに頼家の呪詛を命じる。しかし今回も頼家の知るところとなり、全成は宿老の1人八田知家に斬首される。
丁度その頃頼家が意識不明の重体に陥り、鎌倉は後継者問題で大騒ぎになる。
完全に北条と比企の一騎打ちになった後継者問題だが、義時は鎌倉と北条を守るために比企一族を粛清する決意を固める。そして比企能員だけではなく、妻や娘、頼家の嫡男一幡も殺害する。
そこへ重体の頼家の意識が戻る。自らの妻や息子を殺された頼家は北条を憎み、御家人の和田義盛(わだよしもり)や仁田忠常(にったただつね)たちに北条を討つように命じる。鎌倉が2分される事態に義時は、頼家を鎌倉から追放し修善寺に幽閉する。その後あくまでも北条を討つことを諦めない頼家は、義時の差し向けた暗殺者善児(ぜんじ)に暗殺される。
そして3代目鎌倉殿は北条家が乳母を務めていた千幡、すなわち源実朝(みなもとのさねとも)が継ぐこととなる。

執権北条家

壮絶な最期を遂げる和田義盛

幼い実朝のために北条時政は執権の地位につき、実朝を補佐するようになる。
その頃時政とりくは有力御家人畠山重忠(はたけやましげただ)が治める武蔵の国を手に入れようと画策し、畠山重忠に謀反の疑いがあると濡れ衣を着せる。畠山と戦をしたくない義時はなんとか戦を回避しようとする。しかし息子を時政たちに殺された畠山重忠は武士の誇りを守るために挙兵し、義時らと戦い討ち死にする。
畠山重忠を陥れたことで北条時政は御家人たちの信頼を失う。それに焦った時政とりくは実朝を退け、次期将軍に自分たちの娘婿平賀朝雅(ひらがともまさ)をつけるというクーデターを起こす。義時の幼馴染の三浦義村(みうらよしむら)も時政と行動をともにしていたが、旗色が悪くなると時政を裏切り、義時の命令で実朝を救い出す。この事件により失脚した北条時政は出家させられ、りくとともに伊豆に追放される。

時政が去ったあと執権となった義時は幕府の力を強固なものにするため、他の御家人の力を削ぐような政治を行うようになる。また実朝には政治に口を出させないような振る舞いをする義時に、実朝を始め御家人たちの反発が大きくなる。
実朝は豪放磊落な和田義盛(わだよしもり)と親しくなり、たびたび御所を抜け出し和田の屋敷でくつろぐようになっていた。和田義盛自身は義時と争うつもりはなかったが、子どもたちが挙兵したことでやむなく反義時の兵を挙げる。和田義盛を討ち果たした義時は名実共に鎌倉幕府の最高権力者となる。
しかしそんな義時に反発する実朝は京の後鳥羽上皇の力を借り、朝廷と一緒に政治を行おうとする。そんな実朝は坂東武者の世の中を築こうとする義時と反発する。

報いの時

雪の中対峙する公暁(左)と源実朝(右)

朝廷に近づこうとする実朝は後鳥羽上皇の皇子を養子に迎え、次期鎌倉殿につけようと考えるようになる。しかし僧の修業を終え鎌倉に帰ってきた源頼家の子、公暁(こうぎょう)は自分を無視するようなやり方に大きな不満を持つ。そんな公暁に乳母夫の三浦義村が近づき、実朝と義時の暗殺を持ちかける。実朝の右大臣拝賀式が行われる鶴岡八幡宮で暗殺計画が実行されると察知した義時は、実朝を守るために拝賀式を中止しようとする。しかし実朝から幕府を京に移すという計画を聞かされた義時は実朝を見限ることを決める。
鶴岡八幡宮の銀杏の木の陰に潜んでいた公暁は実朝を殺害するが、直前に太刀持ちを変更した源仲章(みなもとのなかあきら)を義時と間違え殺害する。義時を殺せなかったことを悟った三浦義村は逃げ込んできた公暁を殺害し、義時に忠誠を誓う。

次期鎌倉殿として実朝が進めていた後鳥羽上皇の皇子を迎え入れるという話は、実朝の死後頓挫していた。北条家に都合のいい鎌倉殿を迎えたい義時は弟の時房を京に遣わす。時房と蹴鞠で引き分けた後鳥羽上皇は、公家の名門九条家から2歳の三寅(みとら)を鎌倉に送ることを約束する。
実朝と公暁という、息子と孫を一度になくした北条政子は、悲しみの中で三寅の後見人を引き受け尼将軍を名乗るようになる。
しかし義時に反感を持つ後鳥羽上皇は鎌倉との戦を決意し、義時追討の院宣を全国に発する。それを聞いた義時は自分ひとりのために鎌倉を灰にすることは出来ないと、一人で京に出頭すると言い出す。それを止めた北条政子は御家人たちの前で「朝廷の言いなりになるのか、本当の武家の世の中を作るのか、頼朝様の願いを叶えるのは今です」と演説をする。それに奮起した御家人たちは朝廷軍を打ち破り、義時は後鳥羽上皇を隠岐島に遠流にする。

その後義時は急に体調を崩し意識を失ってしまう。毒をもられていると医者から言われた義時は3番目の妻のえを問い詰める。のえは自分が毒をもったことも、その毒を渡したのが義時の親友の三浦義村だったことも白状する。館に招いた義時に義村は長年の鬱憤をぶちまける。自分への恨みつらみを聞いたあとでも義時は義村を信頼し、泰時を支えてくれと頼む。
ある日見舞いに来た政子と話していた義時は、病死したと言っていた頼家を「殺害した」と口を滑らせる。息子である頼家の最期を聞いた政子だったが、義時が今度は帝まで手に掛けようとしていることを聞き、驚く。
急に容態が悪くなり解毒剤を欲しがる義時に、「もうゆっくりおやすみなさい」と政子は解毒剤を捨て、その死を看取る。

『鎌倉殿の13人』の登場人物・キャラクター

北条家

北条義時(ほうじょうよしとき/演:小栗旬)

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家売るオンナ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『家売るオンナ(ドラマ)』とは、は、2016年7月から9月にかけて放送された、スーパー営業マンの不動産販売をテーマとしたドラマである。主演は北川景子で、天才的不動産屋・三軒家万智が、顧客の悩みや問題点を解決しつつ、家を売りまくるというストーリー。数々の賞を受賞し、海外でも方された人気ドラマで、2017年5月にはスペシャルドラマ『帰ってきた家売るオンナ』、2019年1月から3月まで、続編として『家売るオンナの逆襲』が放送された。

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エルピス —希望、あるいは災い—(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

エルピス —希望、あるいは災い—(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『エルピス —希望、あるいは災い—』とは、主人公である女子アナウンサーの浅川恵那とディレクターの岸本拓朗が、冤罪の証拠を探すドラマである。経済界の大物の策略で死刑囚となった男の冤罪を希望を見出しながら立証していくのだ。圧力に屈したくない拓郎と、自分の地位を守りたい恵那の葛藤も描いていて、災いや希望が渦巻く中で懸命に生きていくヒューマンストーリー。平均視聴率は6.3%で、最終回は5.5%である。

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VIVANT(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

VIVANT(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『VIVANT』とは、は2023年7月から同年9月までにTBS系「日曜劇場」枠で放送されたアドベンチャードラマ作品。サラリーマンの乃木憂助は、自身にかけられた誤送金の疑いを晴らすためバルカ共和国に向かう。バルカの地で乃木を巻き込んだ自爆テロ事件は、やがて暗躍する国際テロ組織、そして乃木の正体へと繋がっていく。国内外から集結した豪華俳優陣やモンゴルで撮影された大スケールの映像、そして、予想を超える展開が連続するストーリーが見どころとなっている。

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キャラクター(2021年の映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

キャラクター(2021年の映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『キャラクター』とは、2021年公開の日本映画である。監督は永井聡、脚本・制作は長崎尚志や村瀬健らが担当した。売れない漫画家の山城圭吾は偶然一家殺害事件の第一発見者となり、そこで目撃した犯人・両角や現場からインスパイアされた漫画『34』を発表し大ヒットさせる。しかし次第に両角が『34』に干渉し始めたことから、山城は一連の事件に決着をつけることを決める。この物語は、平凡な男である山城と悲しい過去を背負った両角が出会ったことで起きる、急激な化学反応を描いたサスペンススリラー作品である。

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元彼の遺言状(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

元彼の遺言状(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『元彼の遺言状』とは、新川帆立が書いたミステリー小説であり、2022年4月にフジテレビ系で月曜日の21時から放送されたテレビドラマである。小説は2021年に第19回『このミステリーがすごい!』の大賞を受賞している。主人公は綾瀬はるか演じる剣持麗子(けんもち れいこ)。敏腕弁護士でお金に人一倍敏感。ある日元彼が奇妙な遺言状を残して亡くなった連絡が入る。その遺言状と元彼の死因について、大泉洋が演じる篠田敬太郎(しのだけいたろう)と一緒に捜査していく物語であり、痛快リーガルミステリードラマである。

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地味にスゴイ!校閲ガール(地味スゴ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

地味にスゴイ!校閲ガール(地味スゴ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『地味にスゴイ!校閲ガール』とは宮木あや子の小説『校閲ガール』を基にした、2016年10月から12月まで日本テレビ系列にて放送されていたテレビドラマである。憧れのファッション誌の編集者を夢見る主人公・河野悦子。校閲の仕事に不満を漏らしながらも、仕事を通して校閲者として成長していく。スーパーポジティブな性格の悦子が仕事をしながら周りを巻き込み、共に切磋琢磨していくストーリー。ファッションや出版について深く掘り下げられており、大きな若い女性の支持を受けた。

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記憶にございません!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

記憶にございません!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『記憶にございません!』とは、2019年に公開された日本映画。舞台演出を経て、日本を代表するコメディ映画監督となった三谷幸喜の長編映画第8作目。史上最低の支持率を記録する、身勝手で横暴な総理大臣・黒田啓介は市民の投石が頭に命中し、記憶を失くしてしまう。首相の記憶喪失で引き起こされる、周囲の官僚、家族、そして日本国全体を巻き込んだドタバタ喜劇となっている。中井貴一や石田さゆりなど、実力派俳優陣のコミカルな演技に注目。

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シン・ウルトラマンの禍威獣まとめ

シン・ウルトラマンの禍威獣まとめ

禍威獣(かいじゅう)とは、『シン・ウルトラマン』に登場する敵性大型生物。ある時を境に日本各地に出現するようになり、多大な被害を生み出した。その姿は爬虫類のようなものから鳥に似たもの、巨大な植物まで多種多様。既存の生態系から完全に独立した生物であり、放射性物質を食べたり破壊光線を発したりと個々が地球の常識では考えられない能力を秘めている。 その正体は、外星人こと地球外の知的生命体が、人類発祥以前に後に日本となる土地に不法投棄していった生物兵器。日本にしか出現しないのもこれが理由である。

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20世紀少年(漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

20世紀少年(漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『20世紀少年』とは、浦沢直樹による漫画作品。2008年から2009年にかけて映画化もされている。 コンビニの店長として働く中年の男・ケンヂの身の回りで、不可解な事件が相次ぐ。やがて、それらの事件はケンヂとその仲間たちの子供のころの妄想を現実化したものであるということに気が付く。少年時代に共に未来の世界を想像した仲間を集めたケンヂは、仲間とともに事件の首謀者である「ともだち」と呼ばれる人物の正体を探る。

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アイアムアヒーロー(I Am a Hero)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アイアムアヒーロー(I Am a Hero)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アイアムアヒーロー』とは2009年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載されていた、花沢健吾による日本のSFホラー漫画である。謎の感染症が世界中で流行り、ほとんどの人間がゾンビになっていく。そのゾンビと戦い、感染から逃れる数少ない人間は、引きこもりやニートといった社会に劣等感を抱いていた者たちが中心となっている。この漫画に出てくるヒーローたちは、人間臭いリアリティーのあるヒーローだというのも見所のひとつ。

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あのこは貴族(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

あのこは貴族(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『あのこは貴族』とは、山内マリコの小説『あのこは貴族』を原作としたヒューマンドラマ映画である。2021年2月に公開され、「富裕層」と「庶民」の鮮やかな対比が観客からの高い支持を得る。お嬢さん育ちの華子は婚活の末に理想の男性と結婚するが、嫁ぎ先からの重圧に悩む。大学進学を機に上京したが学費が続かず中退後、就職した美紀。「他力」を享受する特権階級と「自力」が前提の一般人を隔てる見えない壁。交わらないはずの「階層」を飛び超えた2人に見えてきた新しい自分。監督は、「グッド・ストライプス」の岨手由貴子。

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電車男(Train Man)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

電車男(Train Man)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『電車男』とは2005年7月から木曜22時にフジテレビで放送されたドラマで、インターネットの電子掲示板から生まれた物語。オタクの山田剛司は電車で酔っ払いに絡まれている青山沙織を目撃し、彼女を助ける。そのことを山田が掲示板に書き込んだ後、沙織からお礼の品が贈られてきた。それをきっかけに2人の交流が始まった。山田がネットの住民に励まされながら様々な試練を乗り越えて成長し、沙織と恋愛関係を築いていく姿が見どころとなっている。本作は多くの人々の感動を呼び、社会現象となった。

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民王(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

民王(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『民王』とは、2015年7月から9月まで、テレビ朝日で放送された政治を題材としたコメディドラマ。主演は遠藤憲一と菅田将暉。原作は池井戸潤の小説である。内閣総理大臣の武藤泰山と、息子で大学生の翔の人格がある日突然入れ替わってしまい、互いの仕事や生活を入れ替わった状態で悪戦苦闘するストーリー。2016年4月にスペシャルドラマ『民王スペシャル〜新たなる陰謀〜』と、貝原茂平が主役の『民王スピンオフ〜恋する総裁選〜』が放送されている。

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マスカレード・ホテル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

マスカレード・ホテル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『マスカレード・ホテル』とは、東野圭吾が書いた人気小説『マスカレード・ホテル』を原作とした大ヒット映画である。木村拓哉主演の映画で、長澤まさみや小日向文世、渡部篤郎など豪華キャストがそろっている。物語は予告連続殺人事件の捜査のために、警視庁の刑事たちがホテル・コルテシア東京に潜入捜査をする。エリート刑事の新田はフロントクラークとして同じホテルの仕事をする山岸と共に、次々とホテルに来る怪しい宿泊客の対応をしていく。誰が殺人事件を起こそうとしている犯人なのかを突き止めていくミステリー映画。

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映画刀剣乱舞(継承)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

映画刀剣乱舞(継承)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『映画刀剣乱舞(継承)』とは日本刀ブームを巻き起こした大人気刀剣育成ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』を原作に、監督に耶雲哉治、脚本に小林靖子を迎えた作品。歴代名刀を擬人化させた「刀剣男士」と歴史改変を目論む「時間遡行軍」との熱い殺陣が楽しめる。舞台は本能寺、織田信長を守り歴史を変えようとする時間遡行軍を無事撃破した刀剣男子。しかし、歴史通りと思われた矢先、彼らは信長の生存を知る。キャストは若手舞台俳優を、主題歌には西川貴教と布袋寅泰がタッグを組んだ豪華な布陣となっている。

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グランメゾン東京(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

グランメゾン東京(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グランメゾン東京』とは、2019年に放送された、天才シェフが東京で三ツ星レストランを目指すテレビドラマ。尾花夏樹は経営するパリの店で事件を起こして全てを失ってしまう。そんな中、女性シェフ早見倫子に出会い、共に「グランメゾン東京」を開店させ、三つ星獲得を目指すストーリー。『グラグラメゾン♥東京 〜平古祥平の揺れる思い〜』というスピンオフドラマも放送された。

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HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。

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彼らが本気で編むときは、(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

彼らが本気で編むときは、(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『彼らが本気で編むときは、』とは、家族の在り方やLGBT差別の問題について扱った、萩上直子監督のオリジナル脚本によるハートフル映画である。物語は、小学生のトモの母親が家出をしてしまうところから始まる。トモは母が帰ってくるまで面倒を見てもらおうと、叔父であるマキオの元へ向かうが、マキオは恋人であるトランスジェンダーのリンコと一緒に住んでいた。トランスジェンダーであるリンコにとまどうトモだったが、リンコの優しさやリンコを取り巻く人々との触れ合いを通して、心を開いていくストーリーとなっている。

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夜行観覧車(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

夜行観覧車(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『夜行観覧車』とは、2010年6月に単行本が発行された原作者・湊かなえによる小説で、2013年にテレビドラマ化されている。主演は平凡な主婦・遠藤真弓を演じた鈴木京香。憧れの高級住宅街であるひばりヶ丘に一軒家を建てて引っ越してきた遠藤一家と、向かいに住む高橋一家。家族ぐるみで親しくなっていく内に起こった事件をきっかけに崩壊していく家族の様子を描いた主婦の愛憎劇。読み終わったあとにイヤな気分になるミステリー「イヤミス」の女王と称される湊かなえの代表作の一つである。

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仮面ライダーリバイス(Revice)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

仮面ライダーリバイス(Revice)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『仮面ライダーリバイス』とは、テレビ朝日系列で放映されていた、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中に登場するヒーローの名称である。全50話が放映された。仮面ライダー生誕50周年記念作品であり、令和の仮面ライダーシリーズ第3弾となる。悪魔と契約して変身する一人二役での仮面ライダーが主役である。敵味方共に多くの悪魔が現れて、激しい戦いが繰り広げられていく一方で、家族のつながりも強調されている。過去の因縁など物語は複雑だが、最初から最後まで見ることで理解が深まる作品である。

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いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(いつ恋)とは、東京という街で必死に生きる若者たちの恋愛を描いた日本のテレビドラマである。フジテレビ系列で2016年1月から3月まで放送された。坂元裕二によるオリジナル脚本作品。主演を有村架純と高良健吾がつとめた。東日本大震災が発生する2011年前後と、5年後の2016年からの2部構成で描かれている。第3回コンフィデンスアワード・ドラマ賞作品賞・脚本賞などを受賞した。

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99.9-刑事専門弁護士-(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

99.9-刑事専門弁護士-(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『99.9-刑事専門弁護士-』とは嵐の松本潤が主演のTBSのテレビドラマである。『SEASON I』に引き続き、続編として『SEASON II』が放送された。物語は「99.9%有罪でも0.1%に真実が隠れているかもしれない」という考えを持つ弁護士の深山大翔が、事件の検証や調査をして真実を追求する。松本潤の他に香川照之、榮倉奈々、木村文乃などの俳優がドラマ出演している。IとIIの放送が終わった後にSPドラマの制作や映画化もされている。

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この恋あたためますか(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

この恋あたためますか(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『この恋あたためますか』は、コンビニスイーツ開発を通し恋愛に発展していく甘い恋模様を描いた恋愛ドラマだ。コンビニチェーンの新社長である浅羽拓実と、夢に破れたコンビニアルバイト井上樹木が、スイーツ開発をしていくというストーリーになっている。井上樹木はコンビニスイーツが大好きで、あらゆるコンビニスイーツを食べSNSに評価を投稿していた。その的確な評価を浅羽社長が認め、スイーツ開発メンバーとして選んだのだ。はじめは意見が合わず対立するが、徐々に相手を必要とし恋へと発展していく。

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3年A組 ―今から皆さんは、人質です―(3A)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

3年A組 ―今から皆さんは、人質です―(3A)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』とは、日本テレビ系で2019年に放送された日本のテレビドラマ。半年前に起きた女子生徒・景山澪奈の自殺の真相を明らかにするため、美術教師の柊一颯が生徒たちを人質に取った立てこもり事件を起こす、異色の学園ドラマである。主演は菅田将暉。生徒役には永野芽郁や今田美桜、森七菜などが出演している。『電車男』や『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』などのヒットドラマを生み出した武藤将吾が脚本を手掛ける。

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