ゴジラvsコング(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラvsコング』とは、“怪獣王”ゴジラと“髑髏島の巨神”コングの熾烈な戦いを描いた、2021年公開のハリウッド映画。2014年から続く『モンスターバース』シリーズの四作目である。
あらゆる怪獣の王として君臨するも、人類に対しては中立の立場を取っていたゴジラ。しかしある時巨大企業エイペックス・サイバネティクスの本社がゴジラに襲われる。人類はゴジラに匹敵する力を持つコングを唯一の対抗手段と目して様々な計画を進めていくが、その裏には世界の覇者にならんとする者たちの邪悪な思惑が隠されていた。
日本語吹替:山路和弘
世界的な巨大企業である、エイペックス・サイバネティクスのCEO。自社の本社施設をゴジラに襲撃され、これを倒すための力を求めて、怪獣たちの故郷である地下空洞世界(ホローアース)での調査を計画する。そのための水先案内人としてネイサンに声をかけ、物資や資金など様々な面で全面的に協力していく。
しかし実際は「人間こそが地球の王者である」という傲慢な思想の持ち主で、その圧倒的な力で人類の上に君臨するに至った怪獣たちの殲滅を画策。極秘裏に対ゴジラ用ロボット兵器メカゴジラを製造し、ホローアースの調査もこの完成に必要なデータを集めるためだった。
メカゴジラの完成に、「怪獣どもから地球の覇者の座を取り戻す時が来た」と得意満面に豪語するも、直後に暴走したメカゴジラに叩き潰されるという末路を辿った。
芹沢蓮(せりざわ れん/ 演:小栗旬)
世界的な巨大企業である、エイペックス・サイバネティクスの主任研究員。『GODZILLA ゴジラ』、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場する芹沢猪四郎の実子である。
ゴジラを“自然界の調停者”と捉え、ある種の神として扱っていた父への反発か、ゴジラを倒す兵器の研究に手を染める。その成果であるメカゴジラの操縦も担当しているが、完全機動したメカゴジラは暴走し、感覚をリンクさせている蓮に電流が逆流。これにより感電して命を落とす。
『ゴジラvsコング』の登場怪獣
ゴジラ
モナークによる呼称:ゴジラ
種別:タイタヌス・ゴジラ
身長:393フィート(約120m)
特性:救世主
活動域:世界中
攻撃法:放射熱線、テールハンマー、背びれカッター
熱線エネルギー放射量:3.15×1014ジュール
尾の長さ:582フィート(約177m)
尾の最高スワイプ速度:時速89マイル(時速約143km)
水中移動速度:40~50ノット(時速約74km~92km)
声の大きさ:最大174デシベル
根元から先端までの歯の長さ:4~5フィート(約1.2m~1.5m)
歯の数:60本
足の一番幅広い部分の長さ:64フィート(約20m)
血液量:530000ガロン(約200万リットル)
骨の引張強度:3000メガパスカル
通称“怪獣王”。怪獣(タイタン)と呼ばれる巨大生物の一体で、ペルム紀に地球の生態系の頂点に君臨していた生物の末裔。未知の超エネルギーに溢れた地球内部の空洞世界ホローアースで生まれたと考えられているが、未だに詳細は分かっていない。
ミサイルも爆弾も通じない常軌を逸して頑健な肉体と、放射線を吸収して己の力とする特性を持ち、核兵器ですら倒すことができない超生物。怪獣と呼ばれる存在の中でも別格で強力な個体である。体内に蓄積した熱核エネルギーを口から吐き出す放射熱線は恐るべき破壊力を誇り、多くの敵をこれで葬ってきた。
それなりに知性も持ち合わせており、自身が地球上の絶対強者だという自覚があるのか、自然界のバランスを破壊する者に対しては容赦なく牙を剥く。環境破壊を続ける人間のことは、「それもまた自然の一部」とでも捉えているのか、自分が活動する際に邪魔でなければ放置することが多い。
地球環境にとって害悪でしかない宇宙発祥の怪獣キングギドラのことは目の敵にしており、エイペックスがこれの遺伝子を利用した兵器を作り出そうとしていることを動物的本能で察知して激怒。今度こそキングギドラを滅ぼすため、エイペックス本社を襲撃し、これが今回の物語の最初の場面となる。“コングとは長きに渡る宿敵にして好敵手”と紹介されており、作中でも二度に渡って死闘を繰り広げた。
コング
モナークによる呼称:コング
種別:タイタヌス・コング
身長:337フィート(約103m)
特性:守護神
活動域:髑髏島
攻撃法:クェークスラム、フィンブレイカー、空中戦斧
パンチの威力:最大マグニチュード4.2相当
骨の引張強度:2800メガパスカル
声の大きさ:最大170デシベル
根元から先端までの歯の長さ:2.5~4フィート(約0.8m~1.2m)
歯の数:32本
腕の最高スイング速度:時速62マイル(時速約100km)
最高二足走行速度:時速78マイル(時速約126km)
最高四足走行速度:時速104マイル(時速約167km)
足の一番幅広い部分の長さ:55フィート(約17m)
好きな食べ物:葉、竹、大ダコ
通称“髑髏島の巨神”。島の住民であるイーウィス族より守護神と崇められてきた、ゴリラに似た巨大生物。縮尺を無視して比べると、ゴリラより頭部が大きく、足が長いのが特徴。
ホローアースに通じる洞窟が存在する髑髏島をテリトリーとしており、時折りここから現れる怪獣をその剛腕で撃退し、島の平和と環境を守ってきた。人間にも匹敵するほど知力が高く、個人を識別して信頼を寄せたり特に目をかけて守護したりすることもしばしば。作中ではいくつかの手話を修得し、イーウィス族の少女ジアとほぼ完全な意思疎通を図る姿を見せた。
古来からゴジラとは宿敵にして好敵手だったことが語られており、ゴジラによるエイペックス本社襲撃以降、唯一対抗できる存在として注目されるようになる。洋上、香港と二度に渡って死闘を繰り広げ、その敏捷性と知力の高さでゴジラを翻弄した。
もともとコングの種族はホローアースで誕生したらしく、誰が作ったのかは定かではないが、彼らを祭る神殿のような場所でゴジラの骨と背びれを組み合わせた斧を手に入れる。この斧は放射熱線を吸収する力を持っており、ゴジラとの戦いでも大いに活躍した。
知力が高い分、人間のような情動や悩みも抱えているらしく、自分に仲間がまったくいないことを寂しく感じている。コングがジアに心を許したのも、彼女もまた同族全てを失った身であることと無関係ではないと思われる。
メカゴジラ
モナークによる呼称:不明
種別:メカゴジラ
生態:バイオメカ
身長:400フィート(約122m)
習性:破壊者
活動域:不明
攻撃法:A-74プロトンスクリームキャノン、メイサーパワーコア、ロータークロウズ
プロトンスクリームエネルギー放射量:4.10×1080ジュール
メイサーパワーコアレントゲン量:600
電力出力量:2.42ギガワット
ボディフレーム:T-1ナノメタルスケルトンハウジング
足の一番幅広い部分の長さ:65フィート(約20m)
水中咬合力:7400重量ポンド毎平方インチ(51021キロパスカル)
最大ローター鉤爪出力温度:3400℃(6152℉)
IOS:クロヌマ超常現象V1.3
エイペックス・サイバネティクス社が、対ゴジラ用に密かに開発を進めていたロボット兵器。全身に様々な武装を施されており、コングと死闘を演じた直後だったとはいえゴジラを一方的に打ちのめした。監督曰く、「疲労さえ無ければゴジラはメカゴジラとほぼ互角だった」とのこと。
基礎的な部分は完成していたものの、これだけの巨体とパワーを制御するには怪獣たちを生み出したホローアースの解析データが必須だった。ウォルターはこれを得るためだけにネイサンたちをホローアースへと送り込み、首尾よく入手したデータでメカゴジラを完成させる。しかし、具体的にどう利用していたのかは不明ながら、機体システムの根幹にキングギドラの遺伝子情報を組み込んでいたために暴走。パイロットの蓮、自分を生み出したウォルターを次々と殺害し、キングギドラだった頃の恨みからかゴジラを徹底的に攻撃した。
「ゴジラの形をした兵器庫」といった印象の強い日本版メカゴジラと比べて、外見は非常に機械的な印象が強い。目が光り、手首が回転し、背中のブースターで急加速するなど、挙動もロボットらしさが強調されている。基本的には肉弾戦をメインに立ち回っているが、口から放つ赤い熱線プロトンスクリームキャノンは、消耗した状態だったとはいえゴジラの放射熱線に正面から打ち勝つほどの威力を持っている。
トドメを刺す寸前までゴジラを追い詰めるも、ここでコングが乱入。二大怪獣を相手に一歩も引かず、逆にコングを始末せんとしたところで、ジョシュの機転でエイペックスの制御コンピュータが損傷。わずかな隙を晒した刹那、ゴジラが放射熱線を浴びせたコングの斧の連続攻撃を食らって機体を引き裂かれ、最後は頭部を引き千切られて機能停止した。
『ゴジラvsコング』の用語
怪獣(タイタン)
人知を超えた巨大生物の総称。未だ研究中の存在であり、ほとんどの個体は普段の生態などの詳細が分かっていない。
ペルム紀に地球で栄えていた生物で、当時宇宙から今よりずっと多く降り注いでいた放射線をエネルギー源としている。地球内部の空洞世界であるホローアースで発祥した生物だと言われている。
放射線の減少から地中や海底で休眠状態にあったが、人類が核兵器を使い始めてから地表の放射線レベルが上昇。これに伴って活動を再開する。いずれも強大な力を持ち、頂点に立つレベルの個体に至っては人類の科学を超越した怪物である。世間に与える衝撃を考慮して、2014年にゴジラとムートーが本格的に活動を起こすまでは機密扱いされていた。
特務研究機関モナーク
怪獣の研究を目的とするアメリカ政府直属の組織。英語での綴りは「MONARCH」。かつては怪獣の存在を隠蔽する工作も担っており、組織自体も公にされていなかった。
第二次大戦で広島に原爆が落とされた際、この放射線を目当てに怪獣シノムラが出現。これが現代文明が初めて怪獣と接触した事件となる。ほぼ同時に現れたゴジラによってシノムラは撃破されるも、その恐るべき力に驚愕したアメリカは、怪獣の研究とゴジラの討伐のためにモナークを立ち上げる。
原水爆実験を装って幾度となくゴジラを葬ろうとするもまったく効かず、それどころか活力を与えることにしかなっていないと気付き、現在は後者の目的については「事実上達成不可能」として監視に留めている。
ホローアース
Related Articles関連記事
MAN WITH A MISSION(マンウィズ・MWAM)の徹底解説まとめ
MAN WITH A MISSIONとは、日本で活躍する5人組ロックバンド。日本語に訳すと「使命を持った男」という意味を持つ。人間の体に狼の頭という「究極の生命体」の5人で構成される。デビュー当初は独特のビジュアルからコミックバンドなどと捉えられることもあったが、完成されたサウンド、圧倒的なライブパフォーマンスで、今や世界にも通用する日本が誇るロックバンドである。結成時期は公開されておらず、5人の素顔も謎に包まれている。マンウィズ、MWAM、オオカミバンドなどと呼ばれている。
Read Article
歴代ゴジラの作品像、描かれ方、設定、特徴、見た目・ビジュアルまとめ
東宝が誇る世界の怪獣王、ゴジラが初めてスクリーンに姿を現したのは1954年。そこから現在に至るまでゴジラは姿形設定を変え、見るものを魅了してきた。1954年から2018年までスクリーンに登場してきた歴代のゴジラの劇中での作品像、活躍、描かれ方、設定、特徴、見た目・ビジュアルに焦点を充ててまとめていく。
Read Article
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』とは、2019年に公開されたアメリカの怪獣映画。監督はマイケル・ドハティで、主演はカイル・チャンドラー。2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』の続編でキャッチコピーは「王の覚醒」。アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の3作目の作品であり、日本の人気怪獣が多数登場する内容で話題となった。 テロリストの手で強大な怪獣キングギドラが復活し、呼応して世界中に怪獣が出現。地球環境を守るため、怪獣王ゴジラは人類を蹴散らしつつこれに立ち向かう。
Read Article
GODZILLA ゴジラ(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ
『GODZILLA ゴジラ』とは、2014年に公開されたアメリカの怪獣映画。日本を代表する特撮である『ゴジラシリーズ』に、ハリウッドが本気で取り組んだ意欲作である。監督はギャレス・エドワーズで、キャッチコピーは「世界が終わる、ゴジラが目覚める。」。興行収入5億ドルを超える大ヒットを記録し、アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の最初の作品ともなった。略称は「ギャレゴジ」。 日本で巨大生物ムートーが復活。これを追うように怪獣たちの王ゴジラも活動を開始し、両者の戦いに人類は翻弄される。
Read Article
ベイビー・ドライバー(Baby Driver)のネタバレ解説・考察まとめ
『ベイビー・ドライバー』とは2017年にアメリカ合衆国で公開されたアクション映画である。主人公ベイビーが音楽を聴く事で驚くべきドライビングテクニックを発揮し、逃がし屋として活躍する姿を描いた作品。更にアクションだけではなく、一目惚れした彼女との初々しい恋愛をも描いている。監督はエドガー・ライト、主演はアンセル・エルゴートが務めた。 映像と音楽が完璧にシンクロするという今までになかった爽快アクション映画。
Read Article
電車男(Train Man)のネタバレ解説・考察まとめ
『電車男』とは2005年7月から木曜22時にフジテレビで放送されたドラマで、インターネットの電子掲示板から生まれた物語。オタクの山田剛司は電車で酔っ払いに絡まれている青山沙織を目撃し、彼女を助ける。そのことを山田が掲示板に書き込んだ後、沙織からお礼の品が贈られてきた。それをきっかけに2人の交流が始まった。山田がネットの住民に励まされながら様々な試練を乗り越えて成長し、沙織と恋愛関係を築いていく姿が見どころとなっている。本作は多くの人々の感動を呼び、社会現象となった。
Read Article
銀魂(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「銀魂」(実写版)は、2017年7月に公開された福田雄一監督による日本映画。空知英秋作画の漫画「銀魂」の実写化作品で、原作の長編「紅桜編」がベースです。「紅桜編」は、妖刀紅桜を利用して国の転覆を目論む鬼兵隊と、それを阻止しようとする主人公坂田銀時と仲間たちの戦いを描いたもの。原作はSF時代劇コメディです。実写版はそれを忠実に再現し、ギャグ満載、時にほろりとさせる内容になっています。
Read Article
ゴジラVSキングギドラ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
キャッチコピーは「お前だけには絶対負けない!」、「世紀末、最大の戦いが始まった。」、「12・14決戦!」。 「ゴジラvsキングギドラ」は、1991年12月14日に公開されたゴジラシリーズ第18作目で、東宝創立60周年記念作品。 ゴジラのライバルである人気怪獣キングギドラが再登場し、ゴジラとの戦いを描いた怪獣映画。
Read Article
キングギドラ(ゴジラシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
キングギドラとは、東宝製作の怪獣映画「ゴジラシリーズ」に登場する架空の怪獣で、1964年のシリーズ第5作「三大怪獣地球最大の決戦」で初登場して以来、多くの怪獣映画に登場を果たしている。 竜のような3本の首と2本の尻尾、コウモリのような巨大な翼、黄金の体と、一度見たら忘れられないインパクトを持った見た目が特徴的。度々ゴジラと激突していることから、ゴジラ最大のライバルとも称される。
Read Article
メカゴジラの徹底解説・考察まとめ
メカゴジラとは、東宝製作の怪獣映画「ゴジラシリーズ」に登場する怪獣の一体。 その名の如くゴジラを模した姿のロボットであり、視覚的に分かりやすいコンセプト、カッコよさ、劇中で見せる圧倒的な強さから人気の高い怪獣である。 劇中の描写には、映画製作当時におけるロボットや機械に対するイメージが反映されており、各作品ごとの特色がみられる点が興味深い。
Read Article
銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。
Read Article
キャロル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『キャロル』(原題:Carol)とは、パトリシア・ハイスミスの半自伝的小説に基づいた、1950年代を舞台に2人の女性の恋愛模様を美しくリアルに描いた恋愛映画。監督は、トッド・ヘインズで、主演をケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラの2人が務め、2015年公開となった。ルーニー・マーラが第68回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞したほか数々の映画賞にノミネートされた。ニューヨークを舞台に離婚調停中の人妻キャロルと、彼女に心を奪われた女性テレーズとのせつない恋愛が描かれている。
Read Article
ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』とは、2000年公開の日本の怪獣映画である。ゴジラシリーズ第24作品目となる。 物語は、ゴジラ打倒に執念を燃やすGグラスパーの隊長で主人公の辻森桐子が、マイクロマシンの天才エンジニア工藤元の協力を得てゴジラを倒す話である。辻森は、完成した武器「ディメンション・タイド」を使って命を懸けてゴジラに挑む。そんな中、メガギラスがゴジラの前に現れ、大規模な戦いを繰り広げる。 見所は、メカギラスとゴジラの白熱した戦いと、命を懸けてゴジラに突っ込んでいく辻森の勇姿である。
Read Article
シン・ゴジラ(庵野秀明)のネタバレ解説・考察まとめ
『シン・ゴジラ』とは、2016年7月29日より公開された空想特撮映画。脚本・編集・総監督は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で有名な庵野秀明。監督・特技監督は、漫画「進撃の巨人」の実写版を作った樋口真嗣。東宝製作のゴジラシリーズとしては12年ぶり、29作品目となる。 東京湾より突如現れた巨大不明生物ゴジラに対し、日本政府が立ち向かっていく様を描く。 キャッチコピーは「現実(ニッポン)対 虚構(ゴジラ)」
Read Article
鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。
Read Article
クローズZERO II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『クローズZERO II』とは、漫画家の高橋ヒロシの作品『クローズ』を原作とした映画。前作『クローズZERO』で鈴蘭高校の覇権争いを制した滝谷源治たちと、ライバル校・鳳仙学園との間で抗争が発生。鈴蘭をまとめるために苦心する源治、彼に敗れて以降沈黙を貫く芹沢、2年前の仇を討つため虎視眈々と鈴蘭を狙う鳳仙の頭・鳴海の3人を軸にストーリーが展開される。葛藤を抱えながら喧嘩に臨む高校生達を描く。小栗旬や山田孝之、桐谷健太など人気俳優が多数出演したことでも話題となった。監督は三池嵩史。
Read Article
罪の声(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『罪の声(映画)』とは塩田武士の同名小説を2020年に土井裕泰監督、小栗旬主演で映画化されたサスペンス映画である。1984年に実際に起こった「グリコ森永事件」を題材にした、フィクションでありながらも限りなく事実に近い作品としてサスペンスフルに仕上がっている。実際の事件でも犯人が使用した「子供の声」を中心に、自分の声が使われていたことを知ってしまった人物と過去の大事件の犯人を追うジャーナリストの2人の視点から犯人を追い詰めていく物語である。
Read Article
GODZILLA 怪獣惑星(アニゴジ)のネタバレ解説・考察まとめ
『GODZILLA 怪獣惑星』とは1954年から続く怪獣映画「ゴジラ」を原作としたアニメ映画作品。脚本は虚淵玄、監督は静野孔文、瀬下寛之。 人類は環境変化が原因で地球上に出現した巨大生物「怪獣」の脅威に晒されるようになった。その中でも圧倒的な力を持ったゴジラによって半世紀に渡り敗走を重ねた人類は、種全体の存続のため宇宙への脱出を余儀なくされる。22年後、再び地球を人類の手に取り戻すため、主人公ハルオを筆頭にゴジラと戦う様を描く。
Read Article
ゴジラVSデストロイア(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラVSデストロイア』とは、1995年に公開された、日本の怪獣パニック映画である。監督は大河原孝夫、主演を辰巳拓郎が演じた。 ある日香港で、赤く発光したゴジラが出現する。同じ頃日本では、謎の生物デストロイアが発見された。デストロイアはやがて巨大化し、街を破壊。Gサミットは、メルトダウン寸前のゴジラとゴジラの同族であるジュニアを使い、デストロイアと戦わせるのであった。 見所は、ジュニアとゴジラの絆や、高い攻撃力を持つデストロイアとゴジラの迫力ある戦いのシーンである。
Read Article
リッチマン、プアウーマン(リチプア・RMPW)のネタバレ解説・考察まとめ
『リッチマン、プアウーマン』とは2012年にフジテレビ系列で放送された、若くして億万長者となった男性と、高学歴ながら内定がもらえない女性の恋愛模様を描いた恋愛ドラマである。若き社長日向徹と就活難民の夏井真琴が出会い立場が違いながらも会社のために奮闘していく中で互いに惹かれあっていく物語。お互いが素直になれなくてすれ違うが互いへの思いを伝えるために人間的にも成長していく。企業ものとしての要素も多く盛り込まれており恋愛とビジネスの両方の観点から楽しめる作品である。
Read Article
84ゴジラ(The Return of Godzilla)のネタバレ解説・考察まとめ
ゴジラ(The Return of Godzilla)とは、日本を代表する特撮映画「ゴジラシリーズ」の第16作目として、1984年に公開された怪獣映画。1954年以来、30年ぶりに出現したゴジラと人間の戦いを、当時の世界情勢等も織り交ぜながらリアリティ溢れる描写で描いている。 1990年代のヒットシリーズとなる「平成VSシリーズ」の事実上の第一作目にして、導入部にあたる作品でもある。
Read Article
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』とは、2003年に公開された日本の怪獣映画で、ゴジラシリーズ第27作目にあたる。監督を手塚昌明が務め、興行収入は13億円、観客動員数は110万人を集めた。 ゴジラが機龍との戦いで、行方不明になって1年後再び姿を現し日本を襲う。小美人とモスラも日本に現れ、機龍を作る際使ったゴジラの骨を海に返せば、一緒に戦うと宣言。ゴジラとモスラ、機龍の戦いが繰り広げられる。 見所は、以前は敵であったモスラが、今回人間側の味方としてゴジラと死闘を繰り広げるところである。
Read Article
天気の子(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『天気の子』とは、新海誠による日本のアニメーション映画。2019年7月19日に公開され、興行収入は140億円を突破し、日本映画史に残る大ヒットを収めた。 家出して東京にやってきた少年・森嶋帆高は、親元を離れて弟と2人暮らしをしている天野陽菜という少女と出会う。似たような身の上の若者同士で次第に親しくなっていく中、帆高は陽菜が「どんな大雨も晴れに変える」という不思議な力を持つことを知る。これを使って商売を始める帆高たちだったが、やがて陽菜の力に隠されていた大きな代償を突き付けられる。
Read Article
ストレンジャー・シングス 未知の世界(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とは、Netfixで配信されているSFホラードラマシリーズ。 アメリカ・インディアナ州の町ホーキンスに超能力を持つ少女・イレブンが現れ、平凡な町が超常現象に見舞わていく様子が描かれている。エミー賞やゴールデングローブ賞ではドラマ部門の作品賞にノミネートされ、世界的な成功をおさめた。80年代のアメリカを舞台としているが、エッジの効いた作風で注目を集め、さまざまなブランドから関連商品が発売されるなど2010年代のポップ・カルチャーを代表する作品となった。
Read Article
ゴジラ対ヘドラ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラ対ヘドラ』とは、1971年(昭和46年)に公開された日本のアクションパニック映画である。ゴジラシリーズ第11作品目となる本作の監督を板野義光、主演を山内明が務めた。駿河湾で公害による魚への影響を調べていた海洋生物学者の矢野徹(矢野 とおる/演:山内明)は海の中でヘドラと遭遇する。汚染物質と海のヘドロから誕生したヘドラは、海から陸へと上がり飛行できる姿へ進化し上空を飛び回る。飛行中、硫酸ミストをふりまき人間たちを白骨化させていく。そこにゴジラが現れ、ヘドラと死闘を繰り返すのであった。
Read Article
ゴジラVSモスラ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラVSモスラ』とは、1992年12月に公開された日本のパニック・アクション映画である。ゴジラシリーズ第19作品めになる作品で、キャッチコピーは「極彩色の大決戦」である。 巨大隕石の落下によって海底からゴジラが目覚めてしまう。一方インファント島では巨大なモスラの卵とコスモスと言う小さな生物が発見される。目覚めたゴジラを倒す為現れたモスラに似た破壊生物バトラと、羽化したモスラが協力しゴジラを倒す話である。見どころは互いに敵対関係であったバトラとモスラの心通わせるシーンである。
Read Article
キングコング対ゴジラ(キンゴジ)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングコング対ゴジラ』とは、1962年に公開された、日本の怪獣映画である。監督は本多猪四郎、主演を高島忠夫が務めた。 ファロ島でキングコングが目覚めた噂を聞き、テレビ局員の桜井と古江は調査に向かわされた。一方北極海では、ゴジラが復活し、桜井たちは発見したキングコングを日本に連れ帰ろうとするのだった。その後ゴジラとキングコングは出会い、戦いが始まるのであった。 見所はキングコングのお茶目な動きと、ゴジラとの白熱した戦いである。
Read Article
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』とは2001年に公開された日本の怪獣映画である。ゴジラシリーズ第25作品目。監督は金子修介、主演を新山千春が務めた。ゴジラ復活と共に、日本を守るため護国聖獣であるモスラやキングギドラ、バラゴンが蘇るのだった。そして命を懸けた死闘が始まる。見所は、ゴジラと戦う3体の怪獣と、番組スタッフとして仕事をまっとうしようとする由里、防衛軍としての役割をまっとうしようとする泰三の父と娘の姿である。
Read Article
ゴジラ×メカゴジラ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラ×メカゴジラ』とは、2002年に公開された日本の怪獣パニック映画である。ゴジラシリーズ第26作品目になる。監督は手塚昌明、主演を釈由美子が務めた。 館山に45年ぶりにゴジラが出現、対特殊生物自衛隊がゴジラを迎え撃つも歯が立たない。日本政府は科学者たちを集結させ、機龍(メカゴジラ)を完成させる。システムに問題を抱えながらも改良を重ね、再び現れたゴジラと戦うのであった。 女性主人公や女性総理が登場し、当時の時代性を反映した映画になっている。
Read Article
キャラクター(2021年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『キャラクター』とは、2021年公開の日本映画である。監督は永井聡、脚本・制作は長崎尚志や村瀬健らが担当した。売れない漫画家の山城圭吾は偶然一家殺害事件の第一発見者となり、そこで目撃した犯人・両角や現場からインスパイアされた漫画『34』を発表し大ヒットさせる。しかし次第に両角が『34』に干渉し始めたことから、山城は一連の事件に決着をつけることを決める。この物語は、平凡な男である山城と悲しい過去を背負った両角が出会ったことで起きる、急激な化学反応を描いたサスペンススリラー作品である。
Read Article
エノーラ・ホームズの事件簿(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『エノーラ・ホームズの事件簿』とは、2020年にNetflixで公開されたイギリスのミステリー映画である。原作はアメリカの作家ナンシー・スプリンガーの小説『エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ』。名探偵シャーロック・ホームズに妹のエノーラがいたらという設定で、好奇心旺盛で破天荒なエノーラが、失踪した母の捜索をきっかけに、政治家の息子であるテュークスベリー侯爵の事件に巻き込まれ、母から教わった知識や武芸を使い、解決を目指していく物語。
Read Article
花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜(2007年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』とは、2007年7月から放送されたフジテレビのドラマである。中条比紗也の漫画作品『花ざかりの君たちへ』が原作。主演は堀北真希である。帰国子女の芦屋瑞稀は、中学時代に高跳びの選手である佐野泉のファンになるが、彼はある事件をきっかけに跳ぶことをやめていた。瑞稀は佐野をもう1度跳ばせるために男子に成りすまし、彼の通う全寮制男子校への編入を決意する。主人公とイケメンたちの甘酸っぱい青春物語が見どころ。本作は最高視聴率21%を記録し、大ヒットした。
Read Article
ゴジラの逆襲(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラの逆襲』とは1955年に公開された、日本の怪獣映画である。 魚群探査機パイロットの月岡と小林は、ゴジラとアンギラスの戦いを目撃する。大阪警視庁では、緊急会議が行われるものの、解決策は見つからぬままであった。そんな中、ゴジラとアンギラスは街を破壊しながら激しく戦う。 月岡はゴジラの出現により小林を亡くしながらも、ゴジラを生き埋めにする作戦に参加し、ゴジラを仕留めたのであった。 見所は月岡と小林の友情と、CGでは表現できないゴジラとアンギラスの独特の動きである。
Read Article
どうする家康(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『どうする家康』とは、2023年に放送されたNHK大河ドラマ第62作。脚本家の古沢良太が新たな視点で主人公の徳川家康の生涯を描く。室町時代後期から江戸時代の日本が舞台。両親と離れ離れになり、駿河国大名・今川義元の人質として孤独な人生を送るものだと思っていた少年はやがて弱小国の主となる。様々な選択をしながら戦いのない世界を目指し、乱世に飛び込んでいく物語である
Read Article
Woman(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『Woman』とは、2013年7月から日本テレビで放送された社会派ドラマ。脚本は坂本裕二。主演は満島ひかりで、田中裕子や小栗旬などが出演する。夫を不慮の事故で亡くした青柳小春は、2人の子供を1人で育てることとなる。生活は困窮し、様々な困難に見舞われるも、周囲に支えられながら我が子のために強く生きていく女性の物語。親子愛や現代社会で起こる問題などが描かれており、若者たちへ送る応援歌をテーマとしている。本作は平均視聴率13.6%を獲得し、ドラマの内容や役者の演技が評価され、様々な賞を受賞した。
Read Article
GTO(1998年のドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『GTO』とは、1988年7月にフジテレビ系で放送された学園ドラマである。原作は藤沢とおるの同名漫画。脚本は主に遊川和彦が手掛けている。主演は反町隆史で、松嶋菜々子などが出演する。元暴走族のリーダーである鬼塚英吉は、高校教師になるという夢を叶えるべく、いじめや登校拒否など多くの問題を抱える武蔵野聖林学苑の教師となる。破天荒ながらも鬼塚の熱い指導により、子供たちが次第に変化していく。子供と真正面から向き合う鬼塚の姿が見どころとなっている。視聴率は最終回で35.7%を記録した。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ゴジラvsコング』の概要
- 『ゴジラvsコング』のあらすじ・ストーリー
- これまでの『モンスターバース』
- 『GODZILLA ゴジラ』
- 『キングコング: 髑髏島の巨神』
- 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
- エイペックスへの襲撃
- コングと語る少女
- 洋上の決闘
- エイペックスの野望
- ホローアースの冒険
- 香港の決戦
- メカゴジラの暴威
- 最終決戦
- 『ゴジラvsコング』の登場人物・キャラクター
- ネイサン・リンド(演:アレクサンダー・スカルスガルド)
- アイリーン・アンドリュース(演:レベッカ・ホール)
- ジア(演:カイリー・ホットル)
- マディソン・ラッセル(演:ミリー・ボビー・ブラウン)
- ジョシュ・ヴァレンタイン(演:ジュリアン・デニソン)
- バーニー・ヘイズ(演:ブライアン・タイリー・ヘンリー)
- ウォルター・シモンズ(演:デミアン・ビチル)
- 芹沢蓮(せりざわ れん/ 演:小栗旬)
- 『ゴジラvsコング』の登場怪獣
- ゴジラ
- コング
- メカゴジラ
- 『ゴジラvsコング』の用語
- 怪獣(タイタン)
- 特務研究機関モナーク
- ホローアース
- キングギドラ
- 『ゴジラvsコング』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 二大怪獣ゴジラとコングの二度の激突
- ネイサン “あなたは勇敢だ” ”あなたは臆病だ”
- 『ゴジラvsコング』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ゴジラとコングのどちらが強いのか