
『風の谷のナウシカ』とは、1984年に公開されたトップクラフト制作の長編アニメーション映画。宮崎駿による長編アニメーション映画第2作である。誰もが知る名作である『風の谷のナウシカ』には、映画を観るだけではわからない裏設定や、宮崎駿が制作した漫画版との繋がりがある。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
『風の谷のナウシカ』の概要
『風の谷のナウシカ』とは、1984年3月11日に公開されたトップクラフト制作の長編アニメーション映画。宮崎駿による長編アニメーション映画第2作である。
本作は宮崎駿が監督・脚本を手がけており、高畑勲、鈴木敏夫、久石譲などののちのスタジオジブリ作品を支えるスタッフが顔を揃えている。
キャッチコピーは「少女の愛が奇跡を呼んだ」。本作は、『名探偵ホームズ』「青い紅玉(ルビー)の巻」「海底の財宝の巻」と同時上映された。
原作は、『アニメージュ』1982年2月号より連載を開始し、映画制作などのため4度の中断期間を挟み、1994年3月号にて完結した宮崎の同名漫画『風の谷のナウシカ』。全7話の作品集となっており、映画化されたのは、第1話、第2話、第3話のごく一部である。原作漫画は1994年に第23回日本漫画家協会賞大賞、1995年、第26回星雲賞コミック部門を受賞。海外でも8か国語で翻訳・出版されている。
「火の七日間」と呼ばれる最終戦争により、文明が崩壊してから千年後の地球。大地は砂漠化し、有毒の瘴気を発する菌類の森「腐海」が徐々に拡大していた。わずかに残った人類は、瘴気と腐海に棲む巨大な蟲に脅かされながら衰退の一途を辿っていた。辺境にある小国・「風の谷」の族長の娘・ナウシカは心優しい風使いであり、人々からも慕われている。しかしある時、大国トルメキアの大型船が風の谷に飛来し、蟲に襲われて海際の崖に墜落する。
『風の谷のナウシカ』には、自然と人間の関わりやバイオテクノロジーへの警鐘、権力闘争、確執など、さまざまなテーマが盛り込まれている。
誰もが知る名作である『風の谷のナウシカ』。本作には、映画を観るだけではわからない裏設定や、宮崎駿が制作した漫画版との繋がりがある。
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『風の谷のナウシカ』とは、1984年トップクラフト制作の日本アニメーション映画で、宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作である。原作は「アニメージュ」に連載していた宮崎の同名漫画『風の谷のナウシカ』。遥か遠い未来、近代文明が崩壊し「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に世界は覆われていた。その辺境にある「風の谷」で生き抜く少女の生き様を描く。
裏設定・都市伝説・トリビアについて
『風の谷のナウシカ』には、さまざまな都市伝説・トリビアが存在する。もともと宮崎駿原作の漫画を原作としているため、公式の裏設定や小ネタなども多く存在している。そこでここでは、ネット上で話題となっている都市伝説や、マニアックなトリビア・裏設定などを紹介していく。裏設定・都市伝説・トリビアを知ることで、より作品を楽しむことができるだろう。
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スタジオジブリとは、主に長編アニメーション映画の制作を主力事業として展開しているアニメーション制作会社である。スタジオジブリは数々の名作を生み出してきた。宮崎駿や高畑勲を筆頭に、生み出される作品の造詣は非常に深い。それ故に、一度見ただけでは理解できない描写や、そもそも何を意味しているのかが説明されていないシーンが多数存在する。ここでは、ジブリにまつわる裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話を一挙紹介していく。
『風の谷のナウシカ』の裏設定・都市伝説・トリビア
『風の谷のナウシカ』はジブリ作品ではない

『風の谷のナウシカ』を作ったのは「トップクラフト」である。多くの人が誤解しているようだがスタジオジブリではない。
ナウシカの大ヒットにより「スタジオジブリ」と名前を改めた。正確には、宮崎駿の次作『天空の城ラピュタ』でトップクラフトを改組する形でスタジオジブリは設立している。
つまり『風の谷のナウシカ』公開時には、スタジオジブリは存在していない。
そのため、金曜ロードショーなどでナウシカが放映される際は「宮﨑駿監督の作品」という表現はされるが、「スタジオ・ジブリの作品」という表現は一切なされない。
しかしテレビで放送される際にも冒頭でトトロの描かれているブルースクリーンが表示されているほか、スタジオジブリが販売したVHSビデオ「ジブリがいっぱいコレクション」シリーズにも含まれていることなどから、社会一般からもスタジオジブリ作品の一つとして幅広く認知されている。
『風の谷のナウシカ』のために新しいスタッフも多数参加
本作には、それまで宮崎と付き合いのなかった新しい顔ぶれのスタッフも多数参加している。
宮崎や高畑が要求する高いレベルのスタッフがトップクラフト内だけでは不十分だったこともあり、2人が過去に関係した人材のみならず、尾形英夫ら「アニメージュ」関係者も、取材を通じて知った人材などをスカウトしてスタッフが集められた。
作画監督はテレビ時代の東映動画の中心アニメーターであるOH!プロダクションの小松原一男。
美術監督の中村光毅は、神秘的な腐海の背景制作を担当した。
原画にはタツノコプロ系のなかむらたかしや、「金田パース」という独特の作画で人気だった金田伊功、後に『新世紀エヴァンゲリオン』で名を馳せる庵野秀明などが集結している。
王蟲の登場シーンでは巨大さと重量感を表現するためにハーモニー処理(セルに絵画的なタッチで描き込んでいく特殊なテクニック)が用いられ、さらに体節の動きを再現する為に、パーツをゴムで繋いで伸縮させるゴムマルチという方法で撮影している。
音楽は、後の宮崎作品にも関わっていく久石譲が初めて参加している。
当初、久石は映画に先行して発売されたイメージアルバムのみの担当で、映画の劇伴音楽は安田成美の歌うシンボルテーマソングを作曲した細野晴臣が担当する予定であったが、宮崎と高畑が久石のイメージアルバムを気に入ったため、本編の音楽にも起用され、テーマソングのみが存在することになった。
しかし、予告編やテレビCMなどの映画プロモーション用のイメージソングとして使用され、エンディングタイトルにもクレジットが刻まれている。
1984年度のアニメグランプリや日本アニメ大賞の作品部門をダブル受賞
『風の谷のナウシカ』は、1984年度のアニメグランプリ、日本アニメ大賞の作品部門をダブル受賞した。
また、映画雑誌ではベストテンに選出され、新聞のコラムでは「女性原理の主張」や「自然との共生」という視点を賞賛されるなど、アニメの枠を越える評価を受けた。国内外で複数の映画賞を受賞し、アニメーション作家としての宮崎駿の知名度を引き上げる作品となった。
観客動員は約91万5千人、配給収入は約7.4億円。
当時のアニメ映画としては大ヒットとはいえず、この作品が多くの人に知られるには翌年のテレビ放映以降まで待たねばならなかったが、その後のソフト販売・レンタルでは一般映画に並ぶ売上げを記録した。
オリコンランキングでは、1997年発売のVHS版、2003年発売のDVD版、2010年発売のBlu-ray版が各部門1位を獲得しており、史上初の同一作品による3部門制覇を成し遂げている。
原作と映画の違い
原作は1982年2月号から月間アニメージュに掲載された宮崎駿原作の同名タイトルである。映画製作のため1983年6月号にて一時中断された。
この時点では単行本第3巻のはじめの部分(住民が全滅した集落で、ナウシカが蟲に襲われる場面)までが描かれていた。
映画版では単行本第2巻途中、王蟲の群れが暴走するエピソードまでを扱い、設定や展開を脚色している。
原作はトルメキアと土鬼(ドルク)諸侯連合の二大勢力の紛争に諸国が巻き込まれる構図
原作ではトルメキアと土鬼(ドルク)諸侯連合の二大勢力の紛争(トルメキア戦役)に、風の谷やペジテ市などの小国が巻き込まれる構図。
映画版に土鬼は登場せず、トルメキアがこれらの小国に侵攻する構図となっている。
原作には風の谷はほとんど登場しない
原作ではトルメキアとの盟約に従い、ナウシカがクシャナの部隊の南下作戦に従軍する。その後は物語にほとんど登場しない。
映画版ではトルメキア軍によって占領され、巨神兵の卵の培養地となったため、ペジテ市の残党により王蟲の暴走の標的とされる。
原作のペジテの人々はアスベルを除いて全滅
原作・映画版とも、地下で発掘された巨神兵を狙うトルメキア軍に侵攻され大半の市民が虐殺されている。
原作では、避難民を乗せた輸送機が墜落してアスベル以外の住民は全滅する。
映画版では、生き残りの避難民達がトルメキア同様に巨神兵を使った腐海の焼却を目的に行動し、まずペジテ市に駐留するトルメキア軍を壊滅させるために人工的に王蟲の暴走を起こし、自らの手でトルメキア軍もろとも街を腐海に飲み込ませ滅ぼした。
さらに風の谷にも王蟲を暴走させようとしており、ナウシカの抵抗にあう。
原作では巨神兵に知性がある
原作では知性を持つ巨大人工生命体として描かれるが、映画版では生体兵器としての面が強調され、単なる兵器、あるいは腐海を焼き払うための道具として使われようとする。
原作では主人公ナウシカを母親と認識し、彼女から「オーマ」の名を授けられ、土鬼(ドルク)の聖都シュワの墓地を封印するため共に行動するシーンも描かれている。
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目次 - Contents
- 『風の谷のナウシカ』の概要
- 裏設定・都市伝説・トリビアについて
- 『風の谷のナウシカ』の裏設定・都市伝説・トリビア
- 『風の谷のナウシカ』はジブリ作品ではない
- 『風の谷のナウシカ』のために新しいスタッフも多数参加
- 1984年度のアニメグランプリや日本アニメ大賞の作品部門をダブル受賞
- 原作と映画の違い
- 原作はトルメキアと土鬼(ドルク)諸侯連合の二大勢力の紛争に諸国が巻き込まれる構図
- 原作には風の谷はほとんど登場しない
- 原作のペジテの人々はアスベルを除いて全滅
- 原作では巨神兵に知性がある
- ナウシカは人造人間
- 『風の谷のナウシカ』の時系列
- 汚染度とナウシカ達(人造人間)の生命の対応表
- 『風の谷のナウシカ』の舞台となっているのは実は火星説
- ナウシカのモデルは古典文学の「虫愛づる姫君」
- ナウシカの名前はギリシア神話に登場する王女ナウシカアに由来
- ナウシカの胸が大きいのは死んでいく者達を抱きしめるため
- 宮崎駿の原点となった『砂漠の民』(1969-1970年)
- メビウスの『アルザック』からの強い影響
- メビウスが描いたナウシカ
- 『風の谷のナウシカ』の素材となった『シュナの旅』(1983年)
- 宮崎駿の背景にある1970年~1980年代の「シルクロードブーム」
- ナウシカとクシャナの名前はアナグラム
- ナウシカの服の色は3回変わる
- ナウシカが生きる世界の生物全ては改造済み
- ナウシカ役の島本須美は『となりのトトロ』のおかあさん役や『めぞん一刻』の音無響子役などを担当
- ナウシカ役の島本須美は『島本須美 sings ジブリ』というアルバムを出している
- 全ての生命体は絶滅する
- クシャナの名前はイラン系の王朝の「クシャーナ朝」からきている説
- クシャナは頭と胴体と片腕しかない説
- 巨神兵の放射能を浴び死んでしまうキツネリスのテト
- オーストラリアに存在する「風の谷」
- 王蟲の鳴き声は布袋寅泰のギター
- 『風の谷のナウシカ』の舞台は火星説
- 実はジブリ作品ではない
- 『風の谷のナウシカ』を14回見た鳥山明
- 『忘れじのナウシカ・ゲーム』という名前でゲーム化された
- 宮崎は「突進してくる王蟲の前にナウシカが降り立つ」ところをラストシーンにするつもりだった
- 『風の谷のナウシカ』を結ぶにあたり影響を受けた事件はユーゴスラビア内戦
- 巨神兵は人工的に作られた神説
- 巨神兵の原画は庵野監督が担当
- 庵野秀明の「風の谷のナウシカ 回想録」
- 巨神兵のモデルは当時精神を病み夜な夜な奇声を発しながら深夜徘徊を繰り返していた庵野秀明説
- 外伝映画『クシャナ戦記』の監督をしたいと申し出ていた庵野秀明
- 庵野秀明の企画で巨神兵が実写化された映画『巨神兵東京に現わる』
- ユパの声優は『ルパン三世』の銭形警部
- 腐海の毒が原因なのかユパはまだ45歳だが更けている
- クロトワは平民出身の貧乏軍人で27歳
- クロトワはクシャナに惚れている説
- ナウシカに登場するキツネリスがラピュタにも登場
- 「王蟲の歌」を歌っているのは当時4歳の久石譲の娘
- 『風の谷のナウシカ』を歌ったのはイメージカールの安田成美
- 腐海が存在するのは大気を浄化するため
- 風の谷のモデルはパキスタン・イスラム共和国北西部「フンザ」
- 腐海のモデルはウクライナ
- 「風の谷の人々」はエフタルがモデル
- すべては「人間」が作り出したもの
- 旧人類の目的は旧人類と新人類の交替
- 原作漫画は完結まで13年かかった
- 原作漫画は映画化を前提に描かれた
- 漫画に登場する「東亜工廠」の文字
- 漫画内にiPadを使っている様なシーンがある
- 『Warriors of the Wind(風の戦士たち)』というタイトルになっている改変バージョンが存在
- ナウシカが乗っているものの名前はメーヴェ
- メーヴェを実現するプロジェクトが実在
- キツネリスのモデルはフェネック
- ナウシカの数千年後の世界を描いた『On Your Mark』
- 宮崎駿が制作した『ルパン三世』2ndシリーズ伝説の最終回『第155話:さらば愛しきルパンよ』の小山田マキがナウシカに瓜二つ
- 宮崎駿はクラリスが叶わなかったことをナウシカにさせた
- 『風の谷のナウシカ』は『名探偵ホームズ』と同時公開
- ジブリヒロインの年齢一覧
- トラックの荷台に乗った王蟲が話題に
- オーマ(巨神兵)ライス