愛のむきだし(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『愛のむきだし』とは園子温監督の23作目の作品として製作されたヒューマンドラマ映画である。実話を元にした作品であり、盗撮、レズビアン、女装、自慰行為、新興宗教団体による洗脳等、アブノーマルな題材を軸に、物語が進行していく。237分の大長編映画で、国内外からの評価は高く、2009年のベルリン映画祭での「カリガリ賞」「国際批評家連盟賞」を始めとして、数々の権威ある賞を受賞している。過激なシーンが多いため、Rー15指定。
『愛のむきだし』の概要
『愛のむきだし』とは日本で制作されたヒューマンドラマ映画である。実話を元にした作品となっている。2008年の第9回東京フィルメックスにおいて特別招待作品として上映された後、翌年1月より一般公開された。監督は園子温で、23作目の作品として製作されている。237分の大長編映画だが、国内外からの評価は高く、2009年のベルリン映画祭での「カリガリ賞」「国際批評家連盟賞」を始めとして、数々の権威ある賞を受賞している。過激なシーンが多いため、Rー15指定。AAAの西島隆弘と満島ひかりのダブル主演。
先の読めない疾走感のあるストーリー展開、出演者が魅せる演技力の高さが魅力である。
クリスチャンの父親と二人で暮らす本田悠は、自身の理想とする女性である「マリア」に出会う日を夢見ながら暮らしていた。しかし父親のテツが聖職者でありながらカオリという女性と淫らな関係に陥ったことにより、悠の生活は一転する。聖職者であるが故に結婚することができないテツは、カオリに別れを告げられる。カオリと別れて精神的に不安定になったテツは、懺悔室で「悪いこと」の告白を悠へ執拗に迫る。しかし何も「悪いこと」などしていない悠は、父親の期待に応えるため、喧嘩を繰り返し、盗撮へ手を染める。
ある雨の日、世間を騒がせている新興宗教団体0教会の幹部であるコイケを、悠は盗撮してしまう。独自のネットワークを通じて悠の身辺を調査したコイケは、クリスチャンでありながら盗撮魔であるという相反した性質を持つ悠に興味を抱く。
一方、懺悔を執拗に迫っておきながら、喧嘩や盗撮を繰り返す息子に恐怖を抱いたテツは、悠を殴り、変態扱いをする。悠は父親の仕打ちを、愛だと誤った解釈をする。
悠の盗撮は止まらない。悪友たちとの罰ゲームで、悠は女装をして街へ向かう。そこで不良たちと鮮やかに喧嘩を繰り広げる少女、尾沢洋子と出会う。喧嘩の手助けをしたことがきっかけで、二人は恋に落ちる。
洋子の右腕にはマリア様の刺青が刻まれていた。長年マリア様を求めていた悠にとって、強さと清純を併せ持った洋子は、理想の女性だった。
一方、悠の父親であるテツは、カオリと復縁し、結婚を決める。カオリは連れ子と共に、悠の家で暮らし始める。その連れ子こそ、洋子であった。
洋子は自身をレズビアンだと思っていた。転校生に扮したコイケが自身をサソリだと名乗ったことで、気持ちは完全にコイケへ奪われ、悠は洋子に嫌悪される。
コイケは悠の家族への洗脳を開始し、テツ、カオリ、洋子の心を取り込んでしまう。悠は家庭内での信用を失い、家を飛び出す。洋子たちはコイケに洗脳されるまま、0教会へ入信する。
『愛のむきだし』のあらすじ・ストーリー
マリア様を求めて幸せに暮らしていた悠が盗撮魔へ変貌
主人公の本田悠は、母親を小学生の頃に亡くしていた。母親の死後、父親のテツは神父になり、教会で暮らす。悠は父親との生活を送りながら、自身の理想とする女性である「マリア」に出会う日を夢見ていた。しかし父親のテツが聖職者でありながらカオリという女性と淫らな関係に陥ったことにより、悠の生活は一転する。テツは教会から引っ越し、家を借りる。カオリはテツへ結婚を迫るが、テツは聖職者であるため、結婚が許されていない。
テツとカオリは別れてしまう。精神的に不安定な状態のテツは、懺悔室で「悪いこと」の告白を悠へ執拗に迫る。しかし悠は何も「悪いこと」などしていないため、懺悔は不可能であった。
悠は、父親の期待に応えて悪事を懺悔するために、喧嘩を繰り返し、盗撮へ手を染める。ある雨の日、世間を騒がせている新興宗教団体0教会の幹部であるコイケを、悠は盗撮してしまう。コイケは独自のネットワークを通じて悠の身辺を調査し、クリスチャンでありながら盗撮魔であるという相反した性質を持つ悠に興味を抱く。
そして、盗撮の事実をテツへ懺悔した悠は、父親から殴られ、変態と罵られてしまう。悠は激怒した父親の姿に愛を感じ、ますます盗撮へのめり込んでいく。
「理想のマリア様」である洋子と劇的な出会いをする悠
悪友との罰ゲームで、悠は女装をして街へ向かう。そこで不良たちと鮮やかに喧嘩を繰り広げる少女、尾沢洋子と出会う。喧嘩の手助けをしたことがきっかけで、二人は恋に落ちる。
洋子の右腕にはマリア様の刺青が刻まれていた。長年マリア様を求めていた悠にとって、強さと清純を併せ持った洋子は、理想の女性だった。悠は洋子に自身をサソリと名乗り、キスをする。悠は洋子との出会いによって勃起し、洋子はオナニーをする。
一方、悠の父親であるテツは、カオリと復縁し、結婚を決める。カオリは連れ子と共に、悠の家で暮らし始める。その連れ子こそ、洋子であった。洋子は父親が原因で男嫌いであったために、悠の存在を受け入れることができない。しかし無理に悠をお兄ちゃんと慕うふりをする。そんな洋子を見て、悠は性的興奮を覚えてしまう。
また、洋子は自身をレズビアンだと思っていた。ある日、高校生に扮したコイケが転校して来る。悠の身辺調査をしていたコイケは、悠が女装した際にサソリ」と名乗り、洋子にはサソリの正体が自分であることをカミングアウトできていないと知っていた。コイケは自身をサソリだと名乗った。男性を忌み嫌うヨーコに、悠は自分こそがサソリであると言えず、やきもきする。サソリが悠の女装した姿であると知らない洋子は、コイケがサソリであると信じてしまう。サソリに恋心を抱いていた洋子の気持ちは完全にコイケへ奪われる。悠は自分がサソリだとヨーコに説明するが、男嫌いで悠を信用できない洋子から更に嫌悪される。
0教会の幹部であるコイケは、悠の家族への洗脳を開始する。洋子の家庭教師という名目で、悠の家へ上がり込む。やがて、テツ、カオリ、洋子の心を取り込んでしまう。コイケに盗撮写真やDVDを学校中にバラまかれた悠は、家庭内での信用を失い、家を飛び出す。悠が家を出ると、洋子たちはコイケに洗脳されるまま、0教会へ入信してしまう。
洋子の洗脳を解こうと奔走する悠
盗撮のアダルトビデオを販売することになった悠は、0教会の広告塔になった洋子の存在を知り、衝撃を受ける。悠は洋子を拉致し、洗脳を解こうとする。しかし男嫌いの洋子は悠を拒絶し、激しい感情をぶつける。悠は洋子の言葉を聞き続けた。
悠から逃げ出そうとした洋子を止めるが、彼女は涙を流しながら抵抗する。悠は洋子の洗脳を解くと改めて決意し、洋子を再び拘束する。
しかし、二人の居場所を突き止めたコイケ達に悠は殴られてしまう。そんな時でも悠は洋子を想い勃起していた。
コイケは洋子にナイフで悠を傷つけるよう命じる。洋子は悠を刺すことができなかった。
悠は0教会に入信し、勃起しない訓練を受けさせられることになる。
0教会を襲撃する悠
悠はコイケに洗脳された演技をしながら、洋子の洗脳を解く機会を伺っていた。悪友たちに協力を求め、悠は爆弾や武器を手にいれる。そして教団本部を襲撃する。教祖を殺害し、真っ白な部屋へ辿り着いた悠が見たものは、テツ、カオリ、洋子、そしてコイケが鍋を囲んでいる姿だった。
悠は爆弾で建物を爆破するが、それでも洋子やテツの洗脳は解けなかった。
悠は洋子に首を絞められるが、必死に愛を伝える。
そのとき、コイケが悠の母親の形見であるマリア像を破壊してしまう。ショックのあまり錯乱してしまった悠に、コイケは「もっと壊れろ」と叫び、刀で自害するのだった。
この事件をきっかけに、教団へ警察が介入し、解体となった。テツとカオリは施設での生活を始め、洋子は親戚の家へ預けられる。
悠は精神を壊し、精神病院へ入院していた。洋子は親戚の家で暮らすうちに洗脳が解けていき、悠の愛に気付いたのだった。洋子は精神病院で、サソリの姿をした悠を見つける。
悠にはサソリとしての人格だけが残り、悠としての記憶を無くしていた。洋子に「はじめまして」と言う悠。洋子も「はじめまして」と返し、涙を流す。洋子は悠の記憶を取り戻そうと必死に言葉を紡ぐが、悠は思い出すことができない。やがて通報を受けた警察が病院へ到着し、洋子は連行されてしまう。
一人きりになった悠は過去の記憶を思い出し、サソリの服を脱ぎ捨てて洋子の元へ走る。洋子はパトカーへ乗せられていた。パトカーの窓を壊し、悠と洋子は手を取り合った。二人の愛が通じ合った初めての瞬間だった。
『愛のむきだし』の登場人物・キャラクター
主要人物
本田悠(演:西島隆弘)
本作の主人公。小学生の頃に母親を亡くし、神父である父親に育てられた青年。自身の理想とする女性である「マリア」に出会う日を夢見ながら暮らしていたが、父親の再婚、再婚相手のカオリの連れ子である洋子との劇的な出会い、新興宗教団体「0教会」の幹部であるコイケから執着されることにより、穏やかな生活が一転してしまう。クリスチャンでありながら盗撮魔であるという相反した性質を持つ。女装した際は、「サソリ」と名乗る。洋子に恋心を抱いており、洋子に対してすぐに勃起してしまう。
尾沢洋子(演:満島ひかり)
本作のヒロインであり、もう一人の主人公。強く清純な、悠が理想とする「マリア様」のような女子高生。父親からの虐待が原因で、極度の男嫌い。自分をレズビアンだと思っている。カオリの連れ子だが、血の繋がりは無い。喧嘩を助太刀してくれたサソリ(女装した悠)に恋心を抱くが、コイケの策略により、サソリの正体はコイケであると騙され、コイケを慕うようになる。やがてコイケによって洗脳され、0教会へ入信し、広告塔としての役割を担っていく。
本田テツ(演:渡部篤郎)
悠の父親。クリスチャンだった妻を亡くした後、神父になった。カオリと出会い、聖職者でありながら恋に溺れるが、別れてしまう。ショックで精神が不安定になり、息子の悠に「懺悔」を強要するようになる。カオリと再会し、結婚する。家へ入り浸るようになったコイケから洗脳を受け、0教会の信者となる。教団解体後はカオリとともに更生施設へ入所している。
カオリ(演:渡辺真起子)
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『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』は渡辺一史のノンフィクション小説。第35回大宅壮一ノンフィクション賞、第25回講談社ノンフィクション賞を受賞している。2018年に大泉洋の主演で映画化された。進行性筋ジストロフィーという難病を抱えた鹿野靖明がおくる、ボランティアたちとの交流が物語を進める。不自由な体だがとことん自由奔放な鹿野の言動がユーモアたっぷりに描かれ、障害と介助の枠を越えた自立生活が垣間見える。
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(民生ボーイと狂わせガール)のネタバレ解説・考察まとめ
『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』とは大根仁が監督を務め、2017年に公開された恋愛エンターテイメント映画。原作は『週刊SPA!』で2014年に短期連載、2015年に残りのエピソードを加えて単行本が発売された、渋谷直角による漫画。 奥田民生に憧れるコーロキ・ユウジはライフスタイル雑誌編集部へと異動となる。そんな中仕事で出会ったファッションプレス社員、天海あかりに出会い一目惚れし、晴れて付き合うことに。しかしあかりは男を狂わせるとんでもない魔性の女だった。
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監獄のお姫さま(プリプリ)のネタバレ解説・考察まとめ
『監獄のお姫さま』とは、2017年10月~12月までTBS系火曜ドラマ枠で放送されたテレビドラマである。通称「プリプリ」。主演を小泉今日子が演じ、脚本は宮藤官九郎が担当した。女子刑務所の中で出会った5人の女と1人の刑務官が仲間の冤罪を晴らすために、罪を着せた男への復讐に燃える物語。罪を犯してしまった女たちの苦悩や悲しみを、宮藤作品らしいコミカルな表現で描く。キャッチコピーは「おばさん犯罪エンターテインメント」。
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目次 - Contents
- 『愛のむきだし』の概要
- 『愛のむきだし』のあらすじ・ストーリー
- マリア様を求めて幸せに暮らしていた悠が盗撮魔へ変貌
- 「理想のマリア様」である洋子と劇的な出会いをする悠
- 洋子の洗脳を解こうと奔走する悠
- 0教会を襲撃する悠
- 『愛のむきだし』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 本田悠(演:西島隆弘)
- 尾沢洋子(演:満島ひかり)
- 本田テツ(演:渡部篤郎)
- カオリ(演:渡辺真起子)
- コイケ(演:安藤サクラ)
- 悠の友人
- タカヒロ (演:尾上寛之)
- ユウジ(演:清水優)
- 先輩(演:永岡佑)
- コイケの部下
- クミ(演:広澤草)
- ケイコ(演:玄覺悠子)
- その他の人物
- ユウの母(演:中村麻美)
- コイケの父(演:板尾創路)
- BUKKAKE社・社長(演:岩松了)
- ロイドマスター(演:大口広司)
- 親友の神父(演:大久保鷹)
- 司教(演:岡田正)
- 霊感絵画の客(演:倉本美津留)
- 暴走族リーダー(演:ジェイ・ウエスト)
- 暴走族幹部(演:綾野剛)
- クラブ店員(演:深水元基)
- 救済会の神父(演:吹越満)
- ミヤニシ(演:古屋兎丸)
- ヨーコの父(演:堀部圭亮)
- 0教会・先生(演:宮台真司)
- 百合(演:松岡茉優)
- 『愛のむきだし』の用語
- 0教会
- サソリ
- マリア
- 『愛のむきだし』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 本田悠「僕は変態だけどまやかしじゃない」
- 尾沢洋子「自分が何も分かってないってこと、知らなかった」
- コリントの使徒への手紙13章を叫ぶ洋子
- 父親から性的虐待を受けるコイケ
- 『愛のむきだし』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『愛のむきだし』の元ネタは実話
- 『愛のむきだし』に綾野剛が出演
- 満島ひかりがブレイクするきっかけ
- 撮影期間は短くタイトスケジュール
- サソリにはモデルが存在
- 『愛のむきだし』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:ゆらゆら帝国「美しい」
- 挿入歌:ゆらゆら帝国「つぎの夜へ」
- 主題歌:ゆらゆら帝国「空洞です」