カルテット(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『カルテット』とは松たか子主演のラブストーリー、コメディー、サスペンスの要素が入った連続テレビドラマ。2017年1月17日から3月21日まで毎週火曜22時から22時54分に放送されていた。ある日、偶然出会った演奏者である男女4人が、弦楽四重奏のカルテットを組み軽井沢で不思議な共同生活を始める。夢叶わず30代に入り、それぞれが人生のピークを迎えず緩やかな下り坂で立ち止まっていたが、4人の出会いは偶然ではなかった。ほろ苦くて甘い、ビターチョコレートのような大人のラブサスペンスである。

『カルテット』の概要

『カルテット』とは松たか子主演のラブストーリー、コメディー、サスペンスの要素が入った連続テレビドラマ。2017年1月17日から3月21日まで、毎週火曜22時から22時54分にTBS系「火曜ドラマ」枠で放送されていた。また、松たか子にとっては5年ぶりの連続ドラマ主演となった。第7回コンフィデンスアワード・ドラマ賞で作品賞をはじめとする5部門制覇など、複数のドラマ賞を受賞している。
ある日、東京のカラオケボックスで偶然出会った男女4人は、皆30代でそれぞれがヴィオラ・ヴァイオリン・チェロの奏者だったこともあり軽井沢で一冬の共同生活を行うことになる。弦楽四重奏のカルテットを組んで、レストラン「ノクターン」をメインにさまざまな場所で演奏をしていくが、音楽だけではどうにもならない現実に向き合うことになる。思い描く演奏者としての夢に届かず、人生のピークを迎えることもできないまま緩やかな下り坂で立ち止まる4人が不思議な縁でつながる。そして、彼らの出会いは偶然ではない秘密が隠されていた。ほろ苦くて甘い、大人のラブサスペンスである。

『カルテット』のあらすじ・ストーリー

カルテット結成

出典: www.tbs.co.jp

カルテット結成を祝う4人。左から家森、真紀、別府、すずめ。

人の行き交う東京の街角で路上演奏をしていたチェロ奏者の世吹すずめのもとに、仕事の依頼だと1人の老婆が話しかけてきた。そして、「この女性と友達になってほしい」と手渡された写真にはヴァイオリン奏者の巻真紀という1人の女性が写っていた。すずめは早速真紀の動向を探り出し、カラオケボックスにヴァイオリンを弾きに来た真紀と偶然を装って遭遇するために部屋から出てくるのを待っていた。ところが、すずめがタイミングぴったりに自身の個室のドアを開けたのと同時に、楽器を手にした2人の男性もドアを開けた。その2人の男は別府司と家森諭高と名乗り、すずめと真紀も含めて奏者が4人偶然その場に居合わせたことから話が弾み、カルテットを組まないかと話が進んだ。しばらく経ち、真紀は同じくヴァイオリン奏者の別府の運転する車で彼の祖父が所有する軽井沢の別荘へ向かっていた。別府の別荘が4人で集まるにはちょうど良い位置にあり、使っていなかったため活動拠点にはもってこいだったからである。「家森さんも、すずめちゃんも真紀さんが来るの楽しみにしています」と語る別府は、カラオケボックスですずめ、真紀、別府、家森の4人の演奏者が偶然出会ったことを運命だとも真剣な表情で言った。

道中に、道を聞かれた女子大生と別れ際にキスをするような軽い性格の家森を拾って別荘へと到着した。別荘には死体のように眠るパジャマ姿のすずめがおり、4人は初めて一緒に演奏をする。初めてにしては気持ちのいい演奏に楽しくなる4人は、晩御飯に結成を祝って唐揚げを食べる。レモンをかけるか聞かなかったすずめと別府に、ネチネチ文句を言う家森と静かに共感する真紀という和気藹々とした雰囲気が流れていた。

4人とも休みが合う時以外はいつもの日常に戻る。元プロで現在は専業主婦の真紀。祖父が偉大な音楽家でドーナツ会社のサラリーマンである別府。路上演奏で日銭を稼ぐすずめ。フリーターの家森。「ドーナツホール」という名前をつけたカルテットを組んでから、スーパーで演奏をしていた彼らは素敵なステージのあるレストラン「ノクターン」を見つける。しかし、そこには余命わずかと嘘をついて長期間演奏し続けるアマチュアの年配のピアニストがいたため、出演にこぎつけることができなかった。ところが真紀が店主へ「数年前にも同じ文言で活動していました。余命わずかと言うのは嘘です」と伝えたため、とって変わることに成功した。年配ピアニストと同じアマチュア演奏家として、活動の場を強引に奪うことに罪悪感が残る彼らは、燻り続ける自分達の未来をそのピアニストに見ていた。

真紀がピアニストを追い出したことに対して、腑に落ちない別府は「もう少し違う方法はなかったのか」と真紀に投げかける。仕様がないことだと言う真紀は、「音楽で食べていきたい同じ夢を持つのなら尚更奪うしかないのだ」と訴える。そして、既婚者であるが夫が失踪したきり1年帰ってこないことを皆に告げる。帰る場所はもうないから、軽井沢の別荘で4人で音楽と一緒に暮らしたいのだと語る真紀にメンバーたちは微笑む。そして、ノクターンで初舞台をふんだ。

胸の内を話したことでメンバーと距離の近くなった真紀。しかし、一方ですずめは人気のない場所で路上で出会った依頼人の老婆に真紀の声が入った盗聴器を渡す。老婆は真紀の姑で、「息子は失踪なんかしていない。あの女に殺された」と語った。そして、すずめに友達のフリを続けてほしいとお願いする。

別府の失恋と告白

日中ドーナツ会社に勤務するサラリーマンの別府は、同僚の九條から好意を抱かれていることに気づいていた。プライベートでも会ったり冗談を言える中の2人だが、とある仕事終わりにカラオケで九條から「結婚するんだよね」とサラリと告げられる。驚く別府だが九條は淡々としており、別府の組んだカルテットに結婚式での演奏をお願いする。別府には大学時代からの想い人がいた。その人は学祭のステージでヴァイオリンを弾いていた、当時プロとして活動する真紀だった。しかし、真紀には自身の想いが到底届くことがないと思っていたため、身近で好意を抱いてくれている九條の気持ちに甘えていた。九條の結婚の報告を受けてから、別荘で夜に真紀と話す機会があり、素直に真紀に「好きだ」と告げる別府。真紀はまだ失踪した夫のことが忘れられず、夫よりも幸せにできると言う別府に対して「捨てられた女なめんな」と怒りをあらわにする。真紀にフラれた別府はカラオケに九條を誘い、泥酔して彼女の家に泊めてもらう。その時、別府は九條を押し倒すが九条は受け入れた。朝が来て、ベランダでラーメンを啜りながら九條は別府に「私もずるいし、別府くんもずるいよ」と言って、これが私たちのクライマックスなんじゃないかと別府に投げかけた。うなずく別府はしばらくして、結婚式の演奏をしたいとカルテットのメンバーに相談する。

結婚式当日、バージンロードを歩く九條に向けて別府は真紀に一目惚れした際の曲である「アベ・マリア」を弾いた。そして、途中からよく九條とカラオケで歌っていたZARDの「White Love」を奏で、九條への想いを音にのせた。2人にフラれた別府だが、一緒にカラオケで騒いで発散したりしてカルテットの面々に支えらたおかげで少しだけ立ち直ることができた。そんな中、別府が少し気になるすずめはコンビニに行こうと誘うが中々2人で話をすることができない。

すずめの過去

いつものようにノクターンへ演奏に向かうドーナツホールの4人は、家を出る前にボーダーの服を着るタイミングについてふざけ合った後レストラン前でボーダーを着た少年、岩瀬純に話しかけられる。どうやらすずめに話があるらしいその少年は、すずめの父親がもうすぐ亡くなりそうで娘に会いたいと言っていると伝えてきた。すずめ以外の3人にその話は聞かれないようにしていた。しかし、それを聞いてもすずめは慌てる様子もなくそっけない。少年は諦めて帰るが、その後別府に家族のことを聞かれたすずめは適当なことを言ってはぐらかした。千葉にある父親のいる病院近くまで行くことはあったが、すずめが父親に会うことはなかった。そんな中、カルテットの存在を知った少年とその母親は別荘に連絡し偶然そこにいた真紀が電話をとる。すずめとは連絡がつかなかったので、真紀が代わりにすずめの父親の元へ行き、そのタイミングで父親は息を引き取った。病院で少年は、真紀にひとつのブログを見せる。それはとあるOLが書いたもので、かつての同僚について当時の様子と筆者であるOLの心情が吐露されていた。いつもニコニコ笑っていたすずめと思われる同僚は自分のことを一切話すことがない少し風変わりな女性だったとあり、ある日同僚が彼女の名前を検索すると「超能力少女」として活躍していた過去のすずめの情報が出てきた。すずめは父親に仕込まれて透視ができる少女としてもてはやされた時代があった。しかし、それが虚偽だとわかると父親は詐欺の罪で捕まり、すずめも槍玉にあげられたのだ。年月は経っていたが、OLのすずめを同僚たちがいじめるのは容易いことだった。ブログの筆者も同様に加害者であったと書かれており、すずめがしばらくすると仕事をやめたので謝りたくても謝れない後悔が最後に綴られていた。

病院を出た真紀は病院前で呆然とするすずめを見つける。近づいて名前を読んでも走って逃げようとするすずめを捕まえて、真紀は近くの蕎麦屋に入った。ご飯を食べたら病院に戻るように言う真紀に対して、人の親切に薄情だった父の話をするすずめは病院へ行くことを渋った。そんな様子を見て真紀は、「軽井沢に帰ろう」とすずめの手を握って言う。昔の自分を知られたらみんなに嫌われてしまうと思っていたすずめは、みんなと離れたくないと本音を漏らす。「あそこはすずめちゃんの居場所」だと話す真紀は「泣きながらご飯食べたことある人は生きていけます」とご飯を頬張るすずめを見つめた。すずめは帰りの車の中で、祖父から譲ってもらったチェロと祖父の話を真紀にした。幼少期、物置でチェロを見つけたすずめに祖父はチェロが遠い異国の地で生まれて、数百年の年月を経てここにあることやチェロの弾き方を教えてくれた。まだ幼かったすずめは自分よりも長く生きるチェロにずっと側にいてほしいと願い、それから今まで一緒に生きてきた。そんな大切な思い出を共有した真紀に、偶然を装って近づいたことを口走りそうになったすずめだが、ちょうどその時家森と別府が別荘に付けたイルミネーションが目に入ってきた。「お帰りなさい」と迎える2人に近づくすずめは、少し離れてた場所にいた別府の元へ駆け寄り衝動的にキスをする。

家森の過去

カルテットとして活動する家森は、美容院でアルバイトをするフリーターだったがすぐに辞めてしまった。そして、そんな家森をつけ狙う半田という男がいた。半田は家森に「この女を知らないか」と写真を見せて仕切りに聞くが、「僕はもう関係ない」と家森は毎度逃げ回っていた。ある日半田が4人の暮らす別荘に押しかけてきて、家森のヴィオラを持ち出してしまう。そこで家森は自身がバツイチで息子がいることをメンバーに告げた。そしてすずめを現彼女と偽って息子に会いに行こうとする。久しぶりに息子の光大に会った家森は離れがたくなり、別荘へ息子を連れ去ったため元妻の茶馬子が乗り込んできた。どうやら今彼と上手くいっていない茶馬子に、家森が関係を戻そうと切り出す。定職につかず音楽で生きていこうとする家森に嫌気がさしていた茶馬子は、それを突っぱねる。一夜明けて再び別荘にやって来た半田は、茶馬子に今彼との手切金を渡しに来た。茶馬子の今彼は社長息子だったため、社長は茶馬子との関係を切るために半田に行方を追わせていたのだ。無事にヴィオラも戻ってきたが、元妻と息子2人が帰るのを見送る家森の目には涙が浮かんでいた。

ドーナツホールのチャンス

出典: www.tbs.co.jp

ボイスレコーダーを発見する真紀。左から有朱、真紀。

ある日、別府はノクターンで音楽で成功した弟にカルテットのメンバーが無職であることを指摘され、仕事をして独立するべきだと言われる。早速弟の紹介で、クラッシックの音楽フェスティバルに参加してみないかと誘われる4人だが真紀は揶揄われているのだと乗り気ではない。そんな中、別府は「一度個人の夢は忘れて、ドーナツホールの夢を見ましょう」と提案する。しばらくして、とあるピアニストのバックとして仕事の依頼をされるが派手なコスチュームを着て振り付けのような演奏を強いられる。前日にも満足な練習時間がなかったため、もっと練習がしたいとプロデューサーに懇願すると「君たちを選んだのは弟さんに頼まれたから」と言われてしまう。当日にはリハなしで音源に合わせて演奏する変更を伝えられて、憤るメンバーたち。真紀はそんな彼らに「三流の仕事してやりましょう」とステージに立つことを勧める。気持ちを切り替えて仕事をした4人は、講演後街中で路上演奏を行った。純粋に音楽を楽しんでくれる観客に自然と顔も綻ぶカルテットの面々。この一件から、別府は弟からの仕事の依頼を断ることにする。

一方すずめは、旦那が行方不明になった翌日にパーティーに行くような非常識な女だと、姑から聞いていた真紀の行動の理由を本人から聞くことになる。「夫は以前から逃げ癖があって、私からも逃げたんだと考えたら思いっきり遊んでやろうと思ったのだ」と語る真紀は清々しい程いい笑顔をしていた。非常識でもなんでもなかった真相に胸を撫で下ろすすずめは、もう姑からの依頼である真紀の嘘の友人として盗聴し、探るようなことはしたくないと思う。しかし、姑から突然「もういいの」と告げられてしまう。どうやら新しい駒として、ノクターンの従業員である有朱を選んだようだった。

真紀と夫の関係

真紀の姑がすずめの次に依頼した有朱は、かわいいが目が笑っていない策士だった。ボイスレコーダーを忍ばせて真紀の元に来た彼女が怪しいと感じたすずめは、真紀に結婚や旦那のことを根掘り葉掘り聞く有朱に怒りをあらわにする。しかし、偶然にも有朱の服から落ちてしまったボイスレコーダーを真紀が再生してしまい、カルテットを組んですぐの会話が流れる。すずめも盗聴をしていたことを知って固まる真紀と俯き涙を流すすずめ。有朱は真紀の姑が真紀を疑っていたことを告げ、自分たちは真紀を擁護するために動いていたのだと弁解する。耐えられなくなって別荘を飛び出したすずめは、ひょんなことから真紀の夫である幹夫に夫であることを知らずに遭遇する。「まきむら」と名乗るその男が家森と知り合いだと言うのですずめは別荘に招待する。しかしどこか挙動がおかしい男に不信感を抱いたすずめは、その男が真紀の夫の幹生だと気づいた。真紀のことを少しずつ話し出した幹生は、一目惚れの出会いから結婚当初の幸せ、そして少しずつ恋人ではなくなっていく2人を思い出していた。隠し事のない家族になれて幸せな真紀と、ドキドキしていたあの頃に戻れなくて寂しい幹生はズレていった。そして晴れない気持ちの幹生はある日、ベランダから飛び降りようとしたのだ。病院で隣の病床にいた顔面を包帯でぐるぐる巻にした家森と親しくなり、真紀の愚痴を漏らした。退院してしばらくすると幹生は失踪した。

同じ頃真紀も姑に全ての経緯を語り、離婚しようとしていることを告げた。謝る姑だが、真紀の気持ちは変わらなかった。

殺人疑惑と夫婦のこれから

幹生が別荘ですずめといると、家森と山に行ったはずの有朱が家に侵入していた。その手には真紀のヴァイオリンがあり、奪おうとすると暴れる有朱。家森から、真紀や別府のヴァイオリンが高く売れると聞いて盗みに来たのだ。幹生から逃げる有朱はベランダに移動し、揉み合ううちに落下した。ピクリとも動かない有朱が死んだと思い込む幹生のもとに、真紀が帰ってきて久しぶりに再会する。幹生のことを心配する真紀はまだ彼のことが好きだった。最初は有朱の存在に気づかなかった真紀だが、その現場を目撃すると「逃げよう」と提案する。2人は有朱を寝袋に包んで車に乗せ、とりあえずその場を離れようとした。しかし、幹生は自分だけ車に乗ると「この人と沈んでくる」と真紀に言って近くのダムへと向かい、飛び降りようとする。ダムの様子を最初に確認した後、有朱を投げ入れるためその遺体を取りに車に近づく幹生は、運転席に座る有朱と目が合いそのまま車を奪われ、1人その場に残された。その頃、幹生の車を別の車で追う真紀は幹生の乗っていたはずの車を運転する有朱を発見し、2人で顔を見合わせて「ごめんなさい」と謝った。一方、飛び出していった真紀を追いかけていたすずめはしばらく経ってコンビニに車を発見する。真紀は置いてけぼりにされていた幹生を拾って、そのまま東京の夫婦の家に向かおうとしていた。その道中でコンビニに寄っていたのだ。真紀に「行かないで」と言うすずめに「彼のことを好きなんだ」と言う真紀の気持ちは変えられず結局手を離してしまう。

東京の家に着いた2人は晩御飯を食べ、結婚当初のように話し、たくさん笑った。それでも幹生は失踪中に犯したコンビニ強盗の罪を償うために出頭すると真紀に伝え、夫婦を終わりにしようとも話した。真紀は幸せだったと、その別れを受け入れた。離婚届を出して、警察署に向かう幹生を握手で送り出した真紀は吹っ切れた顔で軽井沢の別荘に戻って来た。

すずめの恋

軽井沢に来てすぐ、別荘で別府が作ったお昼ご飯に誘われたすずめはナポリタンを一緒に食べる。その時、別府はすずめの白い服にナポリタンが付かないようにエプロンを着けてあげる。優しい別府に嬉しくなるすずめは、真紀の一件が終わった頃のうたた寝でもその日のことを思い出していた。目が覚めたすずめは、偶然別府とお昼ご飯を食べることになる。以前すずめにキスされたことを切り出す別府だが、すずめははぐらかしてしまった。その後家森には、別府の真紀への恋心からすずめは片想いであることを聞かれて「いいんです」と答えるすずめ。そして、宅建の資格を密かに取っていたすずめは不動産屋でバイトを始める。働き始めて生活に張りがでてきたすずめは、別府と真紀がいい雰囲気になるように小さなアシストを日々繰り返す。ある日、クラッシックコンサートのチケットを渡して「2人で行けばいいですよ」と伝える。喜ぶ2人に嬉しくなるすずめだが、コンサート当日残業していた際に居眠りをして別府とコンサートに行く夢を見る。いてもたっても居られずにコンサート会場に向かうが、別府と真紀を見て別荘に帰った。帰ってきたすずめを慰め、話し相手になる家森は実はすずめに片想いしていた。一方、もう一度真紀に告白した別府は再び、今度は優しく突き放される。

真紀の秘密

出典: www.tbs.co.jp

真紀にヴァイオリンを預けられて崩れ落ちるすずめと慰める別府と家森。左から別府、すずめ、家森。

真紀と話が着いた姑の元に警察が来て、真紀が過去に戸籍を購入していたことを伝えた。その戸籍は東京のとある女のもので、真紀の本名は「やまもとあきこ」という名だった。幼い頃に事故で母親を亡くし、暴力を振るう義理の父親に育てられたが家出を繰り返し戸籍を買ってから消息がわからなかったらしい。しかし、それだけではなく真紀の消息がわからなくなった同時期に父親が心不全で亡くなっていた。警察は真紀の関与を疑い、その行方を探し出したのだ。一方、軽井沢のカルテットメンバー達の元にもその話は伝わり、警察が押しかけてきた。メンバーに自分の過去を語る真紀は諦めた表情をしており、涙を堪える真紀に「過去とか関係ない」と伝えるすずめ。信じて欲しいかどうかを真紀に聞くと、真紀は「信じて欲しい」と言葉に詰まりながらこぼした。その後カルテットとしてノクターンで最後の演奏をしたメンバーに、ヴァイオリンを託した真紀は警察に連れられて軽井沢を去った。

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マスカレード・ホテル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

マスカレード・ホテル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『マスカレード・ホテル』とは、東野圭吾が書いた人気小説『マスカレード・ホテル』を原作とした大ヒット映画である。木村拓哉主演の映画で、長澤まさみや小日向文世、渡部篤郎など豪華キャストがそろっている。物語は予告連続殺人事件の捜査のために、警視庁の刑事たちがホテル・コルテシア東京に潜入捜査をする。エリート刑事の新田はフロントクラークとして同じホテルの仕事をする山岸と共に、次々とホテルに来る怪しい宿泊客の対応をしていく。誰が殺人事件を起こそうとしている犯人なのかを突き止めていくミステリー映画。

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わしも(WASIMO)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

わしも(WASIMO)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『わしも(WASIMO)』とは、宮藤官九郎作・安齋肇絵による絵本『WASIMO』を原作とした子供向けアニメ。 おばあちゃん型ロボットわしもとわしもを取り巻く仲間たちとの日常が描かれたストーリー。 わしもは死んじゃったおばあちゃんの唯一の形見である入れ歯を装着しており、動くたびに入れ歯がカタコトカタコトと鳴る。 長距離を移動するときは、足ではなくローラーが発動するのである。

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僕のヤバイ妻(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

僕のヤバイ妻(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『僕のヤバイ妻』とは、2016年にフジテレビで放送されていた、脚本・黒岩勉、主演・伊藤英明のサスペンスドラマだ。その他、木村佳乃や相武紗季などが出演している。カフェを経営する望月幸平は、妻の望月真理亜との結婚生活に嫌気がさしていたが、別れられない事情があった。そんなある日、幸平は愛人の北里杏南に妻の殺害を持ち掛けられる。そこで幸平は真理亜の飲むワインに毒を仕込んで殺そうとするが、突然彼女が誘拐されてしまった。しかしその誘拐事件には、真理亜の思惑が潜んでいた。

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かもめ食堂(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

かもめ食堂(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『かもめ食堂』とは2006年に公開された映画で、フィンランドのヘルシンキに日本人女性・サチエがオープンした小さな食堂を舞台に、3人の日本人女性とフィンランド人との穏やかで心温まる交流を描いたヒューマンドラマである。原作は群ようこの同名の小説。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの3人が主演の萩上直子監督作品。かもめ食堂がヘルシンキの人々に受け入れられ、身近な食堂としてみんなの居心地の良い居場所になっていく物語である。

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HERO(2015)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HERO(2015)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。

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HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。

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来る(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

来る(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『来る』とは、第22回日本ホラー小説大賞に輝いた澤村伊智の小説『ぼぎわんが、くる』を実写化した日本のホラー映画である。公開初日に10万人を動員し、興行収入は1億3700万円のヒットとなった。 子煩悩で愛妻家だと評判の、田原秀樹の職場に謎の人物が現れる。その日から2年後、様々な怪奇現象が起こり、秀樹とその妻の香奈は得体の知れない何かに襲われる事になる。オカルトライターの野崎和浩に相談するが、野崎の手に終えるものではなかった。 怪奇現象と人間の怖さを描いた映画となっている。

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あさが来た(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

あさが来た(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『あさが来た』とは、幕末から明治にかけて活躍した実業家・教育者の広岡浅子をモデルとしたNHKの連続テレビ小説。2015年9月から2016年4月にかけて放送された。平均視聴率は23.5%で、朝ドラとしては2016年当時の最高記録となって話題に上った。 女性の社会進出が難しかった幕末から大正の時代に、女性起業家のパイオニアとして奔走した主人公・白岡あさの物語。銀行、生命保険会社、女子大学の設立という一大事業に邁進するあさと、彼女を支える家族、変化していく社会が描かれる。

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大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)』とは、TBS「金曜ドラマ」で2018年10月から12月までの間で毎週金曜夜10時から放送されたテレビドラマである。若年性アルツハイマーにおかされた女医と自分を忘れていく恋人を明るくけなげに支えていく元・小説家の10年にわたる愛の軌跡を描いた王道ラブストーリー。圧巻の演技力を誇る国民的大女優の戸田恵梨香が主人公を演じ、さらにドラマや舞台などで大活躍中の個性派俳優ムロツヨシが恋人役として出演している。実力を兼ね備えた二人の演技が話題となった作品である。

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小さいおうち(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

小さいおうち(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『小さいおうち』とは、中島京子の同名小説を元に2014年に映画化された日本の恋愛映画である。山形から東京に女中奉公に上がった布宮タキ(ぬのみや)は、赤い屋根のちいさなおうちに住む平井時子(ひらいときこ)の元で働いていた。時子はその外見と内面から、誰でも虜にしてしまう女性だった。そして時子は夫の部下である板垣正治(いたがきしょうじ)と道ならぬ恋をしてしまい、日本も戦争への道を着実に進み始めていた。この作品は昭和という激動の時代を生きていた人々の、血の通った温かい生活と小さな秘密を描いた物語である。

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バクマン。(実写映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

バクマン。(実写映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『DEATH NOTE』のコンビ、原作・大場つぐみ、作画・小畑健によって、2008年から2012年まで「週刊少年ジャンプ」に連載された大ヒットコミックの実写映画化作品。監督は大根仁、音楽はサカナクションが担当。漫画家を志す二人の高校生、作画担当の最高(佐藤健)と原作担当の秋人(神木隆之介)がコンビを結成し、週刊少年ジャンプ連載の頂点を目指して悪戦苦闘する日々を描く。2015年10月東宝系公開。

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離婚しようよ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

離婚しようよ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『離婚しようよ』とは、TBS制作によるNetflixシリーズのドラマ。2023年6月22日から配信を開始。脚本は宮藤官九郎と大石静、主演は松坂桃李が務める。タイトルは吉田拓郎から許可を取り、楽曲「結婚しようよ」から着想を得た。結婚5年目にして夫婦仲が冷め切っていながらも、おしどり夫婦を演じている三世議員の東海林大志と、その妻で女優の黒澤ゆいが、周囲から反対されながらも離婚という目標に向かって共闘する姿を描くホームコメディ。

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ノーサイド・ゲーム(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ノーサイド・ゲーム(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ノーサイド・ゲーム』とは、2019年に発行された原作者・池井戸潤の小説及び、大泉洋主演で2019年7月から9月まで放送された、ラグビーをテーマとしたテレビドラマ。ラグビーの素人であるトキワ自動車経営戦略室次長の君嶋隼人(きみしまはやと)が、アストロズを立て直してラグビー界を盛り上げるために孤軍奮闘するストーリー。日本で開催されたラグビーワールドカップ2019の応援ドラマとして放送された。第102回ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞している。

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引っ越し大名!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

引っ越し大名!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『引っ越し大名!』とは、土橋章宏原作小説の『引っ越し大名三千里』をもとにした、2019年に公開された時代劇映画である。監督は犬童一心。姫路藩の書庫番・片桐春之介は、藩の国替えに伴い「引っ越し奉行」に任命されてしまう。しかし春之介には国替えの経験が全く、幼馴染の鷹村源右衛門や前引っ越し奉行の娘・於蘭の力を借りて引っ越しの成功へ向けて奔走する。この作品は、引っ込み思案な春之介が国替えという一大事に直面し、成長していく姿がコメディ調に描かれている。

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愛のむきだし(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

愛のむきだし(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『愛のむきだし』とは園子温監督の23作目の作品として製作されたヒューマンドラマ映画である。実話を元にした作品であり、盗撮、レズビアン、女装、自慰行為、新興宗教団体による洗脳等、アブノーマルな題材を軸に、物語が進行していく。237分の大長編映画で、国内外からの評価は高く、2009年のベルリン映画祭での「カリガリ賞」「国際批評家連盟賞」を始めとして、数々の権威ある賞を受賞している。過激なシーンが多いため、Rー15指定。

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マイ☆ボス マイ☆ヒーロー(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

マイ☆ボス マイ☆ヒーロー(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』とは、2006年7月から日本テレビで放送されていたコメディドラマ。韓国映画『マイ・ボス マイ・ヒーロー』のリメイク。脚本は大森美香。主演は長瀬智也で、共演は新垣結衣や手越祐也など。ヤクザの若頭である榊真喜男は、まともに学校に通ったことがなく、勉強が全くできなかった。そのため、ボスである父に組を継ぐために、高校を卒業するよう命じられる。初めは嫌々学校に通っていた真喜男だが、徐々に青春の楽しさを感じていく。本作は平均視聴率が19.1%と高視聴率を記録した。

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アイネクライネナハトムジーク(小説・漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アイネクライネナハトムジーク(小説・漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アイネクライネナハトムジーク』とは、2014年に発刊された伊坂幸太郎の連作短編集を原作とした、2019年に公開された日本映画である。監督は今泉力哉。会社員の佐藤(さとう)は、恋愛したいと思いつつも「出会いがないから」と理由をつけて恋愛に積極的になれずにいた。それを友人の織田一真(おだかずま)や妻の由美(ゆみ)らが見守る中、佐藤と本間紗季(ほんまさき)は劇的な出会いを果たす。この作品は、佐藤と紗季やその周りを取り巻く人々が10年にわたって織りなす物語を穏やかに描き出す作品である。

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