
『モテキ』とは、『イブニング』にて2008年から2010年にかけて連載された久保ミツロウによる恋愛漫画、およびそれを原作としたドラマ、映画である。実写版は監督脚本・大根仁、主演・森山未來。カネもユメもカノジョもナシ。29歳にして未だ童貞の冴えない超草食系男子・藤本幸世にある日突然、複数の女性から連絡が一斉にくる。人生初の突然のモテキに戸惑いながらも奮闘する様子を描いたコメディーラブストーリー作品。キャッチコピーは「人類、必読。心に刺さる恋物語。」。
『モテキ』の概要
『モテキ』とは、講談社の漫画雑誌『イブニング』にて2008年23号から2010年9号まで連載された久保ミツロウによる人気恋愛漫画、およびそれを原作としたドラマ、映画作品である。単行本は本編が4巻。番外編やインタビューなどが掲載されたファンブックが4.5巻として刊行されている。キャッチコピーは『人類、必読。心に刺さる恋物語。』。
三十路間近のモテない草食系男子の藤本幸世(ふじもと ゆきよ)は、派遣社員として働いている。女性に縁のない幸世だったが、ある日突然、知り合いの女性から次々と連絡が入り、いわゆる「モテ期」が始まる。これまでモテ期の来なかった藤本は、焦りながらも女の子とコンサートに行ったり水族館に行ったりと、無我夢中でデートやイベントをこなしていくことになるのだった。
『モテキ』の連載が開始される5年前の2003年に『週刊ヤングマガジン』にて連載されていた『リンダリンダ』という作品があり、これは『モテキ』の主人公の藤本幸世の中学生時代を描いた読み切り漫画となっている。また、2009年には、『マガジンSPECIAL』にて高校生時代のストーリーも掲載された。
ドラマ版では、2010年にテレビ東京の深夜ドラマ枠"ドラマ24"にて記念すべき第20弾の特別企画として放送された。1話41分、計12話。
本作のドラマは、ギャラクシー賞2010年9月度月間賞の受賞や、2010年上期入賞、第48回ギャラクシー賞入賞、第66回ザテレビジョンドラマアカデミー賞特別賞の受賞、2011年度の東京ドラマアウォードでは優秀賞を獲得するなど、大ヒット作となった。
ドラマ版の反響もあり、翌年2011年には満を持して映画化。ストーリーは、原作久保ミツロウの完全書き下ろし。ヒロインの女性たちは、ドラマ版とは違ったキャストで送られた。
累計興行収入は20億円を超え、観客動員数は150万人を記録した。
ドラマ版・映画版ともに監督脚本は、大根仁、主演は森山未來が務めている。
『モテキ』のあらすじ・ストーリー
29歳・独身・彼女なし
藤本幸世(ふじもと ゆきよ)は、派遣社員として働く三十路間近のモテない草食系男子。ある日突然、過去に関わりのあった複数の女性から次々に連絡が入り、いわゆる「モテ期」が始まる。
これまでモテ期の来なかった藤本は、戸惑いながらも、幸世は久しぶりの女性とのやり取りに心を躍らせる。幸世の前に現れることになるのは、明るく積極的な土井亜紀(どい あき)、ボーイッシュでサバサバした中柴いつか(なかしば いつか)、美人で気さくだがミステリアスなところもある小宮山夏樹(こみやま なつき)。幸世は、この予期せぬ事態に浮足立ちながらも、コンサートに行ったり水族館に行ったりと、無我夢中でデートやイベントをこなしていくのだった。
女性たちとの関わり合いと心の揺れ
幸世は連絡をくれた女性たちとデートを重ねていく。趣味の合う亜紀とはシンパシーを感じるものの、一歩を踏み出す勇気が出ない。いつかとは気楽な友達のような関係性を築くが、これが恋愛感情なのかわからない。過去に一番好きになった女性・夏樹に対しては、彼女の自由な生き方を知り、不安を覚える。そしてヤンキーだった中学時代とは全くイメージが変わった尚子に対しては、心の支えのような存在に感じはじめる。女性たちとの関係を通して、幸世は恋愛とは何なのか、自分が一体何を求めているのかを手さぐりに探していくことになる。
しかし、夏樹がかつて親友の島田雄一(しまだ ゆういち)と関係を持っていたという事実を知り、ショックを受ける。また、過去の恋愛で傷ついた記憶も蘇り、幸世は女性に対して不信感を抱く。また、それぞれの女性たちとの関係も、幸世の優柔不断さなどが理由になり、進展しない。幸世は次第に焦燥感を覚えるようになっていく。
それぞれの決断
結局、それぞれ女性たちと結局関係をうまく深められなかった幸世は、親の体調が悪くなったために一時帰省した。
そんな中、高校の後輩である文子(ふみこ)、通称ブル子から久々に連絡が。もしかしたら可愛くなっているかもしれないと期待してブル子のもとにいくが、全く変わっていなかった。幸世がヤケになりながら酒を飲んでいると、そこには偶然元クラスメイトの林田尚子(はやしだ なおこ)がいた。尚子は中学時代はヤンキーで幸世は避けていたが、すっかり丸くなっていた。
酔っ払いながら幸世はこれまでの「モテキ」について愚痴を交えながら尚子に話したが、話を聞いた尚子は幸世を説教した。結局誰が一番好きなのか、何でそんなに自分に自信がないのかと痛いところを突かれた幸世は、さらに酔いつぶれてしまった。
いつの間にか、幸世はタクシーの中で尚子の肩にもたれかかっていた。幸世が尚子の手を握ってみると、尚子は静かに握り直し、明日話があるから会おうと言う。
そして次の日。尚子になぜ昨日手を握ったのかと尋ねられ、焦った幸世は、尚子のことが好きだからと口からでまかせを言ってしまう。
それを聞いた尚子は、モテない男なりの戦い方があるのだと、再度幸世を説教をした。
尚子に圧倒された幸世は、変わる決心をし、帰京する。
女性たちとの関わり合いや経験を通して、幸世は自分自身が本当に大切にしたいものは何かということを真剣に考えるようになる。また、彼女たちとの別れを通して、恋愛に対する自身の未熟さを痛感。
結局、幸世は女性たちの中から一人を選ぶことはできなかった。しかし彼女たちとの出会いと別れは、これまで女性に縁のない人生を送ってきた幸世の価値観を少しずつ変えていった。過去の傷を乗り越えた幸世は、以前よりも前向きで大人な青年になり、新たな出会いへ向けて一歩を歩みだす。そして女性たちもまた、自身が選んだ道へ歩みを進め始めるのだった。
ドラマ版『モテキ』のあらすじ・ストーリー
土井亜紀との再会
藤本幸世(ふじもと ゆきよ)は悶えていた。「モテたい!」と。
そんな藤本に、ある日知り合いの女性たちから次々と連絡が。
幸世は、以前に勤めていた会社で土井亜紀(どい あき)と出会った。そして二人の共通点である "音楽 "がキッカケで、一緒に野外フェスに行く仲になる。
藤本は最初は、彼氏彼女、友達とくる野外フェスなんてと心の中で周囲を侮辱していたが、亜紀の人懐っこさに感化され、次第に楽しめるようになる。そんな矢先、亜紀の彼氏にバッタリと会ってしまった幸世は、思わずその場から逃げ出してしまうのであった。
そんな苦い思い出から一年がたった現在、亜紀からDJイベントのお誘いの連絡がくる。そして幸世は、戸惑いつつも久々に亜紀と再会した。
中柴いつかとの喧嘩
親友の島田雄一(しまだ ゆういち)を通じて知り合った中柴いつか(なかしば いつか)は、カメラマンのアシスタントをしていた。ある日、自身の好きなドラマの聖地巡礼に幸世を誘う。
幸世は、ボーイッシュで天真爛漫ないつかとは、趣味もすごく合う気を遣わない"ただの友達"だと思っていた。お互いがお互いと付き合うことを拒否していたが、傍からみたらすごく波長の合う二人なのだ。
ロケ地巡りの間、二人の間に一時険悪なムードが漂う。そんな時に、終電がなくなっていることに気がつき、二人で旅館に泊まることに。
いい雰囲気になりキスもするが、いつかは幸世が童貞かどうか確認する。非童貞であるとと答えた藤本に対して憤慨したいつかは、旅館を飛び出してしまった。そして帰りの夜行バスで、いつかは藤本に自分は処女ではないと言い放つ。
小宮山夏樹へのアタック
幸世には、太っていた"デブフジ"時代があった。彼のストレス発散法である坂道を自転車で全力疾走で下っているとき、目の前には小宮山夏樹(こみやま なつき)が。慌てて避けたが転倒し、ケガをしてしまった。
見兼ねた夏樹は、細い体でデブフジを自転車で病院まで送った。そんなこともあり、藤本は夏樹のことを好きになったのだった。
幸世は運営していたブログを通して、夏樹と食事に行くことになった。
そこで告白するが玉砕。痩せたらデートをするとという約束を取り付けた幸世は、ダイエットに励んだ。
そして無事に20キロのダイエットに成功した幸世は、再度夏樹にアタックするのであった。
林田尚子からの説教
結局、それぞれ女性たちと結局関係をうまく深められなかった幸世は、親の体調が悪くなったために一時帰省した。
そんな中、高校の後輩である文子(ふみこ)、通称ブル子から久々に連絡が。もしかしたら可愛くなっているかもしれないと期待してブル子のもとにいくが、全く変わっていなかった。幸世がヤケになりながら酒を飲んでいると、そこには偶然元クラスメイトの林田尚子(はやしだ なおこ)がいた。酔っ払いながら幸世はこれまでの「モテキ」について愚痴を交えながら話すが、尚子は幸世を説教した。結局誰が一番好きなのか、何でそんなに自分に自信がないのかと痛いところを突かれた幸世は、さらに酔いつぶれてしまった。
いつの間にか、幸世はタクシーの中で尚子の肩にもたれかかっていた。幸世は尚子の手をそっと握ってみた。静かに握り返した尚子は、明日話があるから会おうと言う。
そして次の日。尚子になぜ昨日手を握ったのかと尋ねられ、焦った幸世は、尚子のことが好きだからとでまかせを言ってしまう。
それを聞いた尚子は、モテない男なりの戦い方があると再度幸世を説教をした。
尚子に圧倒された幸世は、変わる決心をし、帰京するのであった。
映画版『モテキ』のあらすじ・ストーリー
1年後の藤本幸世と新しい出会い
1回目のモテキから一年後が経過した。藤本幸世(ふじもと ゆきよ)は31歳になっていた。
きちんと働こうと考えた幸世は再度上京し、ニュースナタリーで正社員として採用され、ライターとして働きはじめる。
自分の好きな分野の仕事ができ充実した毎日を送っていた幸世はある日、Twitterで同業の人からリプライをもらう。
同じ編集者という繋がりもあり、二人は会うことになった。
待ち合わせの下北沢で待っていると、可愛い女性が声をかけてきた。名前は松尾みゆき(まつお みゆき)。Twitterのアイコンが男性だったために、完全に油断していた幸世は焦る。
みゆきに積極的になれない幸世
みゆきは誰に対しても分け隔てなく明るく振る舞う女性で、幸世にとっては魅力的だった。その日のうちに惚れてしまう幸世だったが、彼女には同棲している彼氏がいることが発覚する。
そのため、デートを重ねてもみゆきに対して積極的になれず、弱気になってしまう幸世であった。
ある日の飲み会で、みゆきを通じて彼女の友人である枡元るみ子(ますもと るみこ)と出会う。るみ子は次第に幸世に想いを寄せ、告白する。
幸世はるみ子のことを好きになろうと彼女と一夜を共ににするが、どうしてもみゆきの事が忘れられず、後にるみ子を振ってしまう。
それぞれの結末
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ガリレオ(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ガリレオ』とは、ガリレオと称される物理学者・湯川学を主人公とした東野圭吾の連作推理小説。小説を原作にフジテレビ系の月9シリーズにて連続ドラマとして映像化された。主演は福山雅治。 湯川の大学の同級生である警視庁の刑事草薙から、湯川が事件の相談を受けるところから物語は始まる。事件捜査には興味がない湯川だが、人の頭部だけ燃える、見えるはずのないものが見えたなど、一見すると超常現象とも取れる不可解な事件に対し科学者として興味を持った時にこれらの謎の解明に挑む。
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翔んで埼玉(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『翔んで埼玉』とは、魔夜峰央によるギャグ漫画作品、およびそれを原作としたコメディ映画作品である。。二階堂ふみやGACKTを始め、豪華なキャスト陣が本気でふざけた内容が大きな話題となる。埼玉県民が東京都民に虐げられてきた架空の世界が舞台となり、埼玉解放を求めて他の県を巻き込みながら全面戦争へと発展していく。
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離婚しようよ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『離婚しようよ』とは、TBS制作によるNetflixシリーズのドラマ。2023年6月22日から配信を開始。脚本は宮藤官九郎と大石静、主演は松坂桃李が務める。タイトルは吉田拓郎から許可を取り、楽曲「結婚しようよ」から着想を得た。結婚5年目にして夫婦仲が冷め切っていながらも、おしどり夫婦を演じている三世議員の東海林大志と、その妻で女優の黒澤ゆいが、周囲から反対されながらも離婚という目標に向かって共闘する姿を描くホームコメディ。
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SCOOP!(スクープ)のネタバレ解説・考察まとめ
2016年公開。監督・大根仁、主演・福山雅治の映画。以前は写真週刊誌SCOOP!のエースカメラマンとして数々のスクープ写真を撮っていた都城静だったが、今はうらぶれたフリーランスのパパラッチとして生活していた。静はSCOOP!編集部へ移動してきた新人記者・行川野火と組む事になる。最初は衝突しあうも数々のスクープを撮り二人は次第に惹かれあうが、静にかかってきた1本の電話が悲劇をもたらす事となる。
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目次 - Contents
- 『モテキ』の概要
- 『モテキ』のあらすじ・ストーリー
- 29歳・独身・彼女なし
- 女性たちとの関わり合いと心の揺れ
- それぞれの決断
- ドラマ版『モテキ』のあらすじ・ストーリー
- 土井亜紀との再会
- 中柴いつかとの喧嘩
- 小宮山夏樹へのアタック
- 林田尚子からの説教
- 映画版『モテキ』のあらすじ・ストーリー
- 1年後の藤本幸世と新しい出会い
- みゆきに積極的になれない幸世
- それぞれの結末
- 『モテキ』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 藤本幸世(ふじもと ゆきよ/演:森山未來)
- ヒロイン
- 土井亜紀(どい あき/演:野波麻帆)
- 中柴いつか(なかしば いつか/演:満島ひかり)
- 小宮山夏樹(こみやま なつき/演:松本莉緒)
- 林田尚子(はやしだ なおこ/演:菊地凛子)
- その他の登場人物
- 島田雄一(しまだ ゆういち/演:新井浩文)
- 神崎桜子(かんざき さくらこ/演:篠原友希子)
- 文子(ふみこ/演:林きな子)
- 小宮山基樹(こみやま もとき/演:信川清順)
- 林田由真(はやしだ ゆま/演:信太真妃)
- 墨田卓也(すみだ たくや/演:リリー・フランキー)
- 小野坂オム(おのさか オム/演:浜野謙太)
- 映画版キャラクター
- 松尾みゆき(まつお みゆき/演:長澤まさみ)
- 枡元るみ子(ますもと るみこ/演:麻生久美子)
- 『モテキ』の用語
- モテキ
- 草食系男子
- フジロック
- 『モテキ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 林田尚子「モテねぇ男にはモテねぇ男なりの戦い方があんだろ?」
- 藤本幸世「一番好きな人ができた、本当のモテキだよ、これ!」
- 『モテキ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作者「久保ミツロウ」は女性
- ドラマ・映画で使用されたキャッチーな「モテ曲」
- ドラマ版
- 映画版
- 『モテキ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):フジファブリック「夜明けのBEAT」
- ED(エンディング):Half-Life「J-POP」