新宿スワン(漫画・ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『新宿スワン』はアンダーグラウンド系の日本の漫画である。作者は和久井健。講談社『週刊ヤングマガジン』で、2005年20号から2013年45号まで連載された。スカウトマンをテーマにした物語で、和久井にとって連載のデビュー作品となった。主人公は19歳の白鳥龍彦、通称タツヒコ。ライバルの死や暴力団がからむ違法薬物の取引、そして信頼していた仲間の裏切り、そして、タツヒコの知らないところで大きな復讐の計画が動き出していた。数々のトラブルに見舞われながらも逃げずに立ち向かうタツヒコの成長する姿を描く。
『新宿スワン』の概要
『新宿スワン』はアンダーグラウンド系の日本の漫画である。作者は和久井健。講談社『週刊ヤングマガジン』で、2005年20号から2013年45号まで連載された。単行本は全38巻。スカウトマンをテーマにした物語で、和久井にとって連載のデビュー作品となった。和久井はかつて実在した新宿のスカウト会社でスカウトマンとして働いており、自身の実体験を基にフィクションを交えて描かれている。スカウトはキャバクラや風俗など夜の街の仕事を女性に斡旋し、紹介料を得て生計を立てる仕事だ。2000年代初めの歌舞伎町では実際、違法風俗店の一斉摘発に乗り出した警察当局による「歌舞伎町浄化作戦」が行われていた。『新宿スワン』はこうした激動の歌舞伎町を舞台にした物語となっている。主人公は19歳の白鳥龍彦、通称タツヒコ。当てもない目標だけを持って上京したタツヒコは、歌舞伎町で絡まれているところをスカウト会社バースト幹部の真虎に助けられる。真っすぐな目をしたタツヒコに惹かれた真虎がスカウトマンを勧めたことで、タツヒコはスカウトマンとしての道を歩み始める。しかし、タツヒコに待ち受けていたのはアングラ世界の厳しい現実だった。ライバルの死や暴力団がからむ違法薬物の取引、そして信頼していた仲間の裏切り。さらに、タツヒコの知らないところで大きな復讐の計画が動き出していた。数々のトラブルに見舞われながらも逃げずに立ち向かうタツヒコの成長する姿を描く。『新宿スワン』は、テレビ朝日系列で2007年8月18日からドラマ化された。土曜日の深夜帯で全6回の放送となった。また、『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』などのヒット作を手がけた園子温を監督に迎え、脚本は鈴木おさむが手掛けた。キャストにはタツヒコ役に綾野剛のほか、南ヒデヨシに山田孝之、アゲハ役に沢尻エリカ、真虎役に伊勢谷友介ら豪華キャストが集まった。原作では、違法薬物に手を出すアゲハをヒロインとした物語として描かれている。週末観客動員数では1位を獲得。2017年には続編となる『新宿スワンⅡ』が公開された。原作のバーストが横浜に進出した際のストーリーが描かれている。
『新宿スワン』のあらすじ・ストーリー
白鳥龍彦 「バースト」入社
眠らない街、新宿・歌舞伎町。キャバクラやスナック、風俗店など数千軒が軒を連ねるアジア最大級の歓楽街。19歳の白鳥龍彦は人生をのし上がるため上京した。しかし、仕事も金もないタツヒコが歌舞伎町をさまよっているとき、名うてのスカウトマン真虎と知り合う。スカウト会社「バースト」幹部の真虎は、タツヒコに何かを感じスカウトの仕事に勧誘する。タツヒコのスカウトマン人生が始まる。スカウトを初めてから1週間、美女の藤崎裕香のスカウトに成功したタツヒコだったが、裕香はこの時別のスカウト会社「ハーレム」に所属していた。これがきっかけとなり、別のスカウト会社ハーレムとバーストとの間で争いが起きる。バースト社長の山城神は、タツヒコをかませ犬として、ハーレムに殴り込みをかける。山城がハーレムを吸収して会社を大きくするための計画の一環だった。この時、バースト幹部の関玄介がハーレムの社員にケガを負わされたことで、ハーレムの社長の松方に慰謝料を請求する。これがきっかけとなり、松方はハーレムを山城に奪われる。単に利用されただけのタツヒコのほろ苦いスカウトデビューとなった。
タツヒコの苦難は続く。借金を背負った女性をスカウトしたタツヒコだったが、50万円を貸した途端に逃げ出してしまう。このことで、住んでいたアパートを追い出されバーストの寮に入ることに。寮はルームシェアをする形で、同僚で南ヒデヨシと洋介と出会う。ヒデヨシは、バースト幹部の葉山の勧めで、会社には内緒で違法薬物の売買に手を出していた。しかし、取引現場を関が見つけたことで、ヒデヨシは追われる身となる。タツヒコも山城神の指示を受けてヒデヨシを探していたが、この時に運命の出会いをする。風俗嬢のアゲハだった。気が合う2人。しかし、アゲハはヒデヨシの扱うシャブによって薬物依存症に陥っていた。一人の女性として接してくれるタツヒコと出会ったことでクスリをやめることを決意するアゲハは、ヒデヨシのシャブを置いている風俗店で店長を刺して警察に自首するのであった。一方、ヒデヨシと関係する売人グループを突き止めたバースト社員。そこで、タツヒコはヒデヨシの過去を知る。古谷秀吉。タツヒコの中学時代の同級生で、ボロヤと呼ばれるいじめられっ子だった。因縁がある2人。タツヒコは、ヒデヨシが落としたシャブ入りの鞄を持っていたことからヒデヨシから連絡が入る。屋上に来るように指示された。「ボロヤと呼ばねーとな」。ヒデヨシに同級生であることを気づいたと告げるタツヒコ。もちろん、ヒデヨシも気づいていた。殴り合う2人。ケンカではタツヒコが上手だった。空を見上げるヒデヨシは本音を漏らす。「おれはお前のように強くなりたかったんだよ」。タツヒコは、シャブ入りの鞄を渡さない代わりに逃げるよう伝えた。立ち直ってほしい一心だった。しかし、その思いは通じることはなかった。ヒデヨシは新宿駅のホームで何者かに背中を押されて電車に轢かれてこの世を去ることになる。
「バースト」渋谷スカウト進出
ヒデヨシの死後、ふだんと変わらずスカウトにまい進するタツヒコ。後輩社員もできる。井手、犬飼、鳥居の3人だ。犬飼は元ホストで、そのころに作った借金があった。真虎はこの借金を返済させるため、単価が高いアダルトビデオのスカウトをするように指示する。そして、出会ったのがカエデとアオイの姉妹だった。犬飼は妹のアオイと仲良くなり、ホストで培った恋愛術でアオイをAVに売り込むことに成功した。一方、タツヒコは姉のカエデに言いように扱われていた。カエデに呼び出されたタツヒコの前には渋谷のスカウト会社パラサイツのメンバーがいた。社長の田無は「二度と渋谷くるな」とタツヒコに言う。このことで、バーストとパラサイツがもめることに。話をつけに行ったはずの葉山は田無の頭を灰皿でたたく。ナンバー2の森長が憤怒する。その場に居合わせたタツヒコが戦うことになるが、この時のタツヒコは全く歯が立たず病院送りにされる。一時、パラサイツのケツモチで暴力団の美竹組組長の土屋が出てくるが、山城が親交がある暴力団の紋舞会会長の天野に話をつけたことでバーストが渋谷で活動することが許された。
しかしトラブルは続いた。犬飼がアオイのアダルトビデオの紹介を二重で契約していたことが発覚。アオイと犬飼は、美竹組の若頭、灰沢に連れ去られる。バーストは犬飼を見捨てることを決めたが、タツヒコは、別のスカウト会社ミネルバの吉川哲に連絡をとり、2人が拉致された場所を探してもらう。結局、タツヒコも囚われの身となるが、3人の前にカエデが現れる。自分のために生きてきたカエデは、4年かけて貯めた現金5000万円を渡す代わりにアオイを助けるように申し出た。紋舞会に1500万円、美竹組に1500万円、荒星企画に1000万円、パラサイツに1000万円。アオイは解放される。しかし、タツヒコは解放されずに殺害されそうになるが、美竹組の土屋が刺されたとの一報が灰沢に入ったことでタツヒコたちは解放される。その後、灰沢は刺傷した土屋のもとを訪れて射殺するのであった。
闇金編
アダルトビデオの一連の騒動が落ち着いたが、バーストには次の問題が表面化していた。借金を抱えるマユミをスカウトするタツヒコ。この女性が起点となり大きなトラブルに発展する。バーストの幹部の牛尾と鼠賀は、タツヒコの後輩の井出とともに闇金業に手を出していた。マユミもこの3人とつながっていた。マユミが勤務先の店の女の子の名簿を盗む。そして、タツヒコのもとにマユミを拉致しているとの電話が入り、助けてほしければバーストの名簿を持ち出すように指示される。追われる身となったタツヒコは、スカウト会社ミネルバの幹部、吉川にかくまってもらっていた。吉川の部下、影里と寮に向かう際、バーストの亀山と鉢合わせるも真相を話すことができなかった。一方、マユミは拉致されておらず、牛島と鼠賀、闇金の店長を務める原木のいるマンションに一緒にいた。
ミネルバ寮に身を隠すタツヒコのもとに不川金融の不川という男が現れて連れていかれる。向かう先は原木のもと。黒幕が原木であることに気付くのであった。タツヒコはマユミを助けるために新宿にいる牛尾のもとに向かう。そこにバーストの山城社長と幹部の時正が現れた。真相を話そうとしたタツヒコだったが、牛尾が2,000万円の入ったアタッシュケースを山城社長に渡して、自身のこれまでの行為を見逃してほしいと謝罪。手を打つと言う山城社長。しかし、そのタイミングで警視庁生活安全部の捜査員たちが乗り込んでくる。闇金業に手を染めた牛尾が出資法違反の疑いで逮捕された。タツヒコの無実を信じた真虎が裏で画策していた。そして疑いが晴れたタツヒコは再び、バーストに戻ることを許される。
横浜王国 進出
新装オープンのキャバクラの顧問などを任されるタツヒコに重大な任務が課せられる。横浜に進出し「横浜バースト」を立ち上げること。牛尾と動いていた鼠賀はタツヒコの部下となり、井出とあわせて3人で横浜へ。しかし横浜は「タキ王国」と呼ばれ、スカウト会社ウィザードの社長、滝正樹が牛耳っていた。裏では神奈川の暴力団宝来会の存在もあった。街頭でスカウトを始める3人だったが、ウィザードのナンバー2ハネマンとナンバー3森田建水、通称モリケンに絡まれる。鼠賀は足を刺され、タツヒコはタキに連れて行かれてしまう。そこで、意外な人物と再会する。タキの愛人アリサが連れて行った先にいたのは、死んだ南ヒデヨシの姿に似せた洋介だった。タツヒコを助けに行く関も横浜中央署生活安全課の砂子に逮捕される。砂子は裏でタキとつながっていた。一方、ウィザードのハネマンは、新宿でバーストを潰すために奔走。タキは紋無会会長の天野に5,000万円を渡す代わりに、バーストが担当する店舗で暴れることを黙認してもらっていた。
警察に捕まっていた関は、タキによって釈放される。このことで、バーストの山城社長はタキを裏切り者だとみなしてバーストを追放する。タキの思惑通りだった。バーストの山城社長はウィザードと相対することを決め、真虎と宝来会の田坂総長を訪ねた。タキが新宿で店を持つために紋舞会に協力を求めていたことなどを告げる。タキの立場が不利になり始める。宝来会の後ろ盾がなくなったのだ。さらに、裏でつながりがあった砂子も県警本部長が交代したことで、汚職がバレて職を失う。一方、山城は新宿でスカウトした女性を横浜に連れていき、新たな店をオープンさせることに成功。バーストとウィザードの全面戦争が始まる。アリサは再び、タツヒコを連れて洋介のもとに連れていく。違法薬物の取引をやめさせて、タキのもとから逃がすためだった。しかし、タツヒコのもとに現れたのがタキ。アリサの裏切りをタキの部下コージから聞いていたので。タキはタツヒコにこれまで伏せられていた事実を告げる。洋介が南ヒデヨシを殺したこと、そして、葉山がヒデヨシを殺させた張本人だと言う。そして、タキは「俺がお前を解放してやる」と洋介を拳銃で撃った。洋介は海に転落してしまった。新宿では、バーストの担当する店が次々と契約の解消が相次いだ。その心労から山城は心筋梗塞で倒れてしまう。バーストとウィザードの戦いはまもなく終わりを迎える。倉庫の上にはタツヒコとタキが2人。そこに関が現れ、意外な事実を話し始める。「オレとタキは幼なじみなんだわ」。そう話す関。10年前、2人で大きなことをやろうと約束していた。バーストにこだわるタキの狙いは、関をウィザードに迎えたかったからだった。突如、関は「タチュヒコこいつとタイマンはれや」と言い、タツヒコに勝ったらタキの言うことを聞くと約束する。その代わり、タキが負けたら新宿から手を引くというものだった。拳を交わす2人。タツヒコが勝つ。倒れたタキは夜空に輝く満月を見上げていた。「地べた這いつくばって見る月も悪くなかったよ」とタキが指差し、空を見上げるタツヒコと関。目線を戻したときタキはそこにはいなかった。飛び降り自殺を図ったのだ。
タキの自殺は、警察が暴力団の癒着を隠蔽するためにすぐに自殺と断定されて捜査はすぐに終了。砂子は、田坂総長を売ったとしてに殺されてしまう。一方、タツヒコはタキから渡された手帳に書いてあった場所に行くとそこに洋介がいた。洋介は防弾チョッキを着ていた。それを知っていたタキが洋介をこれまでの生活から解放するために一芝居をうったのだった。関は、タキの思いを引き継ぎ横浜でウィザードを続けることを決意する。
ホスト編
新宿に戻ったタツヒコ。トラブルは相次ぐ。道で肩がぶつかった人を殴って警察に捕まる。釈放のための示談金300万円を要求されるも無一文のタツヒコ。その時、たまたま警察署の取調室の横を通ったホストの早乙女朱美が示談金を肩代わりする。返済のためタツヒコは、早乙女が在籍するホストクラブ「ヴァルゴ」を訪れる。店長の蒼井金次に採用され、ナンバーワンのホスト城田咲の派閥に入ることになった。ホストの世界はどこか馴染めないタツヒコ。楽しんでいるようには見えない客で大手パチンコメーカーの令嬢を名乗る河井恵の存在やホストの森生羅が乱暴をはたらいた女性客が翌日になると笑顔で訪れる様子を見て、スカウトとは違った世界に戸惑うのでだった。ある夜、早乙女の太客の卯月が来店。物語のキーマンの1人だった。卯月は真虎と繋がっていた。
ナンバーワンの城田は、実は河合恵からの売り上げが中心だった。しかし、河合は令嬢ではなく銀行員で、銀行から約2億円を横領しホストに使っていただけだった。横領が発覚したことで河合は逮捕される。これがきっかけとなりヴァルゴの闇が明らかになる。早乙女は実はクラブのオーナーで、太客とされていた卯月は資金源となる金主だった。ヴァルゴは卯月の資金洗浄のためだけに運営されているホストクラブだったのだ。これにはミネルバの百塚や闇金騒動で動いていた原木らも絡んでいた。タツヒコは自分の居場所はバーストであると実感して戻ることを決意する。たまたま、客としてい訪れていた伊集院がAVメーカー女性社長で山城とも親交があり復帰することになった。しかし、その矢先、タツヒコは山城からミネルバに潜入してくれと言われる。真虎が裏切っているということだった。ライバル会社のミネルバの社長は、山城の弟である山城尊。尊と真虎が裏で協力している証拠を見つけるように指令を受けた。
タツヒコがミネルバに移ったことで、バーストとミネルバとの争いに発展する。ミネルバ社長の山城尊は、タツヒコがスパイとして潜入していることを知っていた。さらに、「真虎はおれの部下」と告げた。真虎の大きな計画が動き出していた。同時期に美竹組と紋舞会の抗争も勃発する。ハウンドの社長で美竹組の若中の九龍タケシが金城、バーストの葉山派で上草と佐竹とともに運営する女性を監禁して売春させる「にゃんきんハウス」が火種となり争いとなるのであった。抗争のさ中、真虎が入院中の山城に薬物を投与し殺害する。山城の死後、どこかおかしいと異変に気付いた山城尊は背景を探らせるためにタツヒコを北海道に向かわせる。しかし、その矢先、山城尊も真虎に射殺されてしまう。ミネルバの社長には真虎が就任したのであった。
北海道 すすきの潜入 バースト奪還へ
タツヒコは、北海道で森長千里と再会。一緒にすすきのでバーストネオを立ち上げる。歌舞伎町で山城兄弟が殺害されたことを知らないままだった。タツヒコは犬飼とも再会し、暴力団柚木組系の朝河組の組長、塙に会社の面倒を見てもらうように頼む。順風満帆に見えたが、ミネルバの北海道支部から標的にされる。ミネルバ支部長の富士見丈や高野友里、那須圭太、小谷マコトが動き出すが、かつて富士見は森長が率いる組織の下っ端だったことから事なきを得る。そのころ、タツヒコはキャバ嬢の葉月ホタルの部屋で倒れていた。葉月は、ミネルバの創立メンバーであり、真虎をよく知るウオッチマンの馬頭からタツヒコをだますようにと言われていた。馬頭はすすきのを牛耳る一人で、北海道警察の上層部と組み、偽造領収書による裏金作りに手を貸していた。その汚職警官の娘がホタルだった。タツヒコはホタルを解放するために馬頭に立ち向かう。その際、馬頭は、まっすぐな性格を持つタツヒコにかつての仲間「辰巳幸四郎」の姿がだぶる。辰巳はミネルバを立ち上げたスカウトマン。馬頭だけでなく真虎を救った人物だった。しかし、夢半ばで辰巳は殺害されてしまう。この真実が馬頭によって語られる。辰巳を殺したのは山城兄弟と紋舞会の天野修善だったのだ。そして、真虎は復讐のために山城兄弟を殺害。復讐劇を演じていたのだ。タツヒコを信頼できると感じた馬頭は、真虎を止めるために歌舞伎町に向かうことにする。
新宿に戻ったタツヒコたちが訪れたのは、古巣バースト。そこには鼠賀、大麻進、芥純、社長の葉山がいた。タツヒコはかつての仲間に歌舞伎町でスカウトをすると宣戦布告。その噂は、真虎が率いるミネルバにもすぐに広まった。しかし、そう上手くはいかなかった。時正は、スカウトする場所をタツヒコに譲ったと見せかけて美竹組が管理する土地を紹介していた。美竹組の舎弟頭、藤枝修次に絡まれるなどスカウトは行き詰った状態に。 一方の、森長は古くからの友人でスカウト会社フィラリアの鈴木トナミと再会。実は、トナミは裏で美竹組の灰沢とつながっていた。灰沢は暴力性を持つトナミを葉山に代わりバーストの社長に就かせる。崩壊寸前のバースト。ここでタツヒコが立ち上がる。山城は死ぬ前、自分にもしものことがあった場合はタツヒコが社長になるようにと遺志を残していた。そのことを時正たちに明かすタツヒコ。かつての仲間たちはタツヒコに付いていくことを決意。バーストの奪還に成功するのであった。森長も、共通の知人のミレイを巡ってトナミとトラブルになるが解決する。こうして、タツヒコ率いる新たなバーストが立ち上がった。
歌舞伎町を取り巻く環境は大きく変わっていた。スカウトを禁止する防止条例が制定される。タツヒコは早々にこの条例に違反したとして逮捕される。そして、取調室で警視正の桜井と再会。桜井は、辰巳幸四郎と同僚だったことが明かした上で、紋舞会の天野を捕まえて真虎の復讐劇を止めたいとタツヒコに協力を求める。釈放されたタツヒコだったがトラブルは続く。井出が天野修善の息子レオに監禁された。タツヒコとレオが出会うきっかけだった。父親で会長の天野の名前を出しても怯えないタツヒコを憧れの念を抱いていた。
タツヒコは、ホストへの借金を抱える地下アイドルの矢野カスミを担当するなどいつもの日常を送っていた。そんなとき、山城兄弟の殺害の真相を知ったのがミネルバの百塚と吉川だった。これには元バースト幹部の関も動く。関に連れられて、百塚やタツヒコの前に真虎が現れる。真虎から語られる真実。辰巳を殺された復讐心は消せないと明かす一方で、山城兄弟への切実な思いも抱いていた。関は真虎を殴り続ける。倒れる真虎。そんな真虎を見てタツヒコが守ると誓うのであった。真相を知った百塚と吉川はミネルバを辞めてMZクルーというスカウト会社を新たに立ち上げる。これをよく思わないのが早乙女だった。タツヒコの思い通りに行くのが納得できなかったのだ。吉川は言う。「今のタツヒコには勝てへんから」。それでも早乙女は白金にタツヒコを殺してやると告げる。早乙女はカスミを利用し、タツヒコがカスミと風俗店にいるところを爆破するのであった。絶対絶命だったがタツヒコは風俗店のローションマットを使ってビルからの脱出に成功。しかし、この爆破事件が紋舞会と美竹組による内部抗争の引き金となった。逃げる早乙女だったが、紋舞会の下里に捕まり、タツヒコも事務所に連れ去られてしまう。監禁場所で早乙女の口から凄惨な過去が語られた。当時、16歳だった早乙女は、山城兄弟が辰巳を殺したにも関わらず、犯人に仕立て上げられていた。天野が仕組んでいた。監禁されたとき、タツヒコは初めて紋舞会長の天野と顔を合わせる。「いずれにせよ真虎かオレ どちらかが死ぬ」。天野はそう語り、タツヒコと一度話したかったと明かす。さらに、香港に一緒に来るように話すのであった。レオも3年ぶりに天野の息子で兄でもある大河と再会。爆破事件の騒動を巡って、レオは大河とともに横浜の宝来会・雛乃一家のところに赴き、宝来会同門の希崎一國を殺すことを黙認するよう依頼していた。
香港に訪れた天野とタツヒコ。天野を殺すために真虎も潜伏していた。香港では、天野大河が紋舞会を裏切った人物を次々と殺戮する。その中には、タツヒコが新人だったときに担当したことのある呼山リョーコの姿があった。そして、タツヒコはリョーコを抱えて逃げ出したことで、天野一家に追われる身となった。一方、日本では、柚木組幹部と紋舞会の下里が、天野を頂点へと押し上げるために密約を交わしていた。
馬頭は、日本で紋舞会が裏帳簿を管理する場所を特定する。秋葉原のフィギュアショップだった。しかし、そこに下里と天野の愛人、卯月が現れる。
リョーコを助けタツヒコは、マフィアの馬頭夏明のもとで目覚める。そこには、森長もいた。堀田が天野を殺すために送り込んだ灰沢と相対する。リミッターが外れた森長はとてつもなく強く、これまで恐れられていた灰沢をたったの2発で倒してしまう。死を感じた灰沢は銃を手にして森長を殺そうとするが、マフィアの馬頭夏明に殺害される。日本では、堀田も柚木組トップの井和丸の指示で日下田によって射殺される。
香港で天野を殺せなかった真虎は、タツヒコと日本に帰国。そして、「拳いっこでオマエがオレに勝ったらバーストに戻る。オレが勝ったらオレを殺してくれ」とタツヒコに言う。殴り合う2人。真虎は、かつて辰巳と拳を交わした日のことを重ねていた。地面に倒れ空を見上げる真虎は、用事を済ませたらバーストに戻ると約束する。同時期に帰国した天野は、頂上をとるためにあらゆる勝負に勝ったことを確信する。しかし、裏帳簿を隠していたフィギュアショップには部下の下里の死体が。そこには真虎が待っていた。
真虎に辰巳の墓前に呼び出された桜井の前には卯月が待っていた。卯月は、幼少期に辰巳に育てられた過去があった。育ての親を殺された卯月は、天野に復讐するために近づいていた。薬物を投与して動けなくした天野を真虎は、ミネルバの事務所に連れて行った。しかし、真虎は自らの手で天野を殺さなかった。「オマエを殺すのに武器などいらない。言葉で死ね」。手詰まりとなった天野は、辰巳が殺されたときの刃物で自らの腹を刺して自害した。すべてが終わったかと思えた矢先だった。タツヒコの前で、真虎は凶弾に倒れる。
復讐の連鎖が終わった。真虎の死で歌舞伎町は、平穏を取り戻し、タツヒコはバーストの社長として新たな道を歩み始める。
時は立ち、タツヒコはある集合住宅にいた。家の鍵を探す一人の女性。アゲハだった。タツヒコは抱きしめて言った。「オレと一緒に居てくれないか?」
『新宿スワン』の登場人物・キャラクター
バースト関係者
白鳥龍彦(しらとり たつひこ)
演:川村陽介(テレビ)、演:綾野剛(映画)
主人公。通称タツヒコ。金髪の天然パーマがトレードマーク。単純な性格ながらも仲間への思いは人一倍で、正義感も強い。上京後に無一文の龍彦は、バースト幹部の真虎に声をかけられてスカウトマンの道を歩み始める。暴力団や違法薬物の取引など歌舞伎町の闇の中で成長を遂げ、最終的にはバーストの社長としてスカウトマンを引っ張る存在となる。腕っぷしも強い。
真虎(まこ)
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凶悪(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『凶悪』とは、ノンフィクションベストセラー小説『凶悪 -ある死刑囚の告発-』を元に、2013年に映画化された社会派サスペンス映画である。雑誌記者の藤井(ふじい)は、上司から須藤(すどう)という死刑囚に会うように言われる。須藤は数々の犯罪に手を染めてきていた。そして、須藤と共謀して多くの犯罪を犯し、最後には須藤をだました木村(きむら)という男の話を聞く。藤井は話を聞くうち、家庭を顧みず取材にのめりこんでいく。この映画は、私たちの身の回りのどこにでも存在しうる犯罪をリアルに描く作品となっている。
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白夜行(東野圭吾)のネタバレ解説・考察まとめ
『白夜行』とは、1999年に刊行された東野圭吾の推理長篇である。発行部数は2010年12月時点で200万部を超えている。1973年、大阪で起きた殺人。犯人は小学5年生の被害者の息子・桐原亮司と、容疑者の娘・西本雪穂。未解決のまま時は流れていく。そして成長した2人は犯罪行為で互いに助け合うようになり、周囲で不可解な事件が次々と起きる。 疑念を抱く刑事が2人の関与に気づき、証言や調査で真相に迫っていくというストーリー。2006年にはテレビドラマ化、2011年には映画化されている。
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ランチの女王(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ランチの女王』とは、2002年にフジテレビ系の月9枠で放送されたドラマ。主演は竹内結子。その他、妻夫木聡、山下智久、山田孝之などが出演している。ランチタイムに洋食店を訪れた麦田なつみが、ひょんなことからその店で住み込みで働くことになる。洋食店を舞台に、なつみと男四人兄弟の恋愛模様や交流を描いたラブコメディ。脚本は『カバチタレ』や『青天を衝け』を担当した大森美香などが手掛けている。第34回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞で最優秀作品賞や主演女優賞などを獲得した。
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銀魂(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「銀魂」(実写版)は、2017年7月に公開された福田雄一監督による日本映画。空知英秋作画の漫画「銀魂」の実写化作品で、原作の長編「紅桜編」がベースです。「紅桜編」は、妖刀紅桜を利用して国の転覆を目論む鬼兵隊と、それを阻止しようとする主人公坂田銀時と仲間たちの戦いを描いたもの。原作はSF時代劇コメディです。実写版はそれを忠実に再現し、ギャグ満載、時にほろりとさせる内容になっています。
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パッチギ!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『パッチギ!』とは、2005年に井筒和幸監督にて描かれた映画。1960年代の京都を舞台に、日本人の少年と在日朝鮮人の少女との間で巻き起こる青春ラブストーリーである。府立東高校2年生の松山康介は担任教師に命じられ、生徒同士の争いが絶えない朝鮮高校へサッカーの試合を申し込みに行く。音楽室でフルートを吹いていた朝鮮高校の番長の妹キョンジャに一目惚れし、彼女に近づきたい一心で、朝鮮語を覚え、彼女が演奏していた曲『イムジン河』を練習する康介。だが二人を待ち受ける壁は高かった。
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人にやさしく(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『人にやさしく』とは、2002年にフジテレビ系で放送されていたドラマ。主演は香取慎吾。その他、松岡充や加藤浩次などが出演している。脚本は鈴木おさむといずみ吉絋。原宿のボロい一軒家に住む男三人が、ひょんなことから小学生の男の子の面倒を見ることになるという物語。男たちが子供に大切なことを教えながら、自分を見つめ直す青春ヒューマンドラマである。
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六番目の小夜子(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『六番目の小夜子』とは恩田陸の小説と、それを原作としたNHKで放送されたTVドラマ、および舞台作品である。恩田陸のデビュー作であり、新潮社の第3回日本ファンタジーノベル大賞にて最終選考まで残った作品だ。とある高校(ドラマでは中学校)に伝わる「サヨコ」という言い伝えを軸に、少年少女たちの瑞々しい青春とファンタジーホラーの一面も持つ。2000年にNHK教育『ドラマ愛の詩』でドラマ化された。また2022年1月、乃木坂46の鈴木絢音の主演で舞台化もされている。
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WATER BOYS(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『WATER BOYS』とは、2003年7月の火曜21時にフジテレビで放送されていたドラマ。映画『ウォーターボーイズ』を元に制作されており、脚本は橋本裕志と中谷まゆみ。主演は山田孝之で、森山未來や瑛太などが出演している。シンクロに憧れて唯野高校水泳部に入部した進藤勘九郎は、学園祭のシンクロ公演でリーダーに選ばれたが、シンクロ公演が急遽中止となってしまう。そこで勘九郎はシンクロ公演を実現させるため動き出す。勘九郎と仲間たちの友情や恋愛を描いた青春ドラマである。
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MIU404(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『MIU404』とは、性格が全く違う二人の刑事が日本の社会問題に立ち向かいながら事件解決を目指す、警視庁機動捜査隊を舞台としたテレビドラマである。臨時部隊として新設された第4機捜に召集された刑事が志摩一未と伊吹藍だ。二人は相反する性格ながら、様々な事件に相棒として立ち向かうことになる。斬新なストーリーと共に、二人の刑事がバディとして絆を深めていく姿も目が離せない作品だ。
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悪の教典(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『悪の教典』とは、2012年公開の日本のバイオレンス・ホラー映画である。監督は三池崇史で、貴志祐介の小説が原作。高校教師の蓮実聖司は、明朗快活で同僚や生徒にとても頼りにされていた。しかしその正体は他人への共感能力に欠けたサイコパスで、自身の邪魔になる人間は躊躇なく殺してきた男だった。そしてある出来事でこれまでの罪が暴かれそうになり、蓮実は校内の人間を全員始末することを決める。この作品は蓮実というサイコパスの生き方や、その周りで生きようともがく人間の命がけの戦いから目が離せない物語となっている。
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嫌われ松子の一生(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『嫌われ松子の一生』とは、2006年5月27日に公開された日本のコメディ映画である。山田宗樹の小説『嫌われ松子の一生』を原作としている。川尻笙は、夢をあきらめ、堕落した生活を送っていた。突如故郷の父が来訪し、笙の叔母である松子が死んだことを伝える。松子の住んでいたアパートの片付けを父に頼まれた笙は、会ったことのない叔母の松子の死の真相に迫るとともに、その波乱万丈な人生をたどっていく。ストーリーはシリアスな内容だが、華やかなミュージカルシーンやコミカルな演出が見どころの作品である。
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銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。
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君と世界が終わる日に(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『君と世界が終わる日に』とは、2021年1月から3月まで日本テレビでドラマ放送された、竹内涼真主演のゾンビサバイバルドラマである。物語は主人公の間宮響が恋人の小笠原来美を探しながら、生存者たちと一緒にウイルスに感染した人間のゴーレムと戦い、ゴーレムのいない安全な場所を目指して旅するストーリーである。人間を襲うゴーレムを倒しながら、生存者たちの仲間の絆が深まっていき、みんなで助かろうと一生懸命に生きる姿を見られるドラマ。主人公の間宮響の諦めの悪い性格や襲ってくるゴーレムとの闘いも見どころのひとつ。
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バトルシップ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『バトルシップ』とは、ピーター・バーグによる2012年のアメリカ映画。元々は、海外のボードゲームを主体に映画化されている。多額の資本を投入し、映画化され、国内では評価の高い映画と言える。 孤立された状況下で、宇宙人の戦艦と戦うというストーリーである。他の星からやってきたエイリアンと、主人公の乗る艦との闘いが見所で、最新鋭の艦と未知のエイリアンの戦艦との戦いが手に汗して観られる。
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東京卍リベンジャーズ~場地圭介からの手紙〜のネタバレ解説・考察まとめ
『東京卍リベンジャーズ~場地圭介からの手紙〜』とは2022年より『マガジンポケット』で連載が開始された『東京卍リベンジャーズ』の公式スピンオフ作品である。原作『東京卍リベンジャーズ』の作者・和久井健全面監修のもと、夏川口幸範が漫画を担当。中学へ進学した松野千冬は不良たちに襲撃されるが、その際、場地圭介に助けられた。その日から、場地についていくと決める。しかし、場地は佐野万次郎をトップとした東京卍會と芭流覇羅の抗争で命を落としてしまう。場地と松野の出会いから別れまでを描いた作品である。
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仮面ライダー鎧武(ガイム)のネタバレ解説・考察まとめ
仮面ライダー鎧武(かめんライダーがいむ)とは、異界の森の侵略に立ち向かうヒーローたちの活躍を描いた、平成『仮面ライダー』第15作目の特撮番組。作中で主人公が変身するヒーローの名称でもある。 アルバイトで家計を助ける少年葛葉紘汰は、ある時不思議な森に迷い込み、そこで装着者を超人へと変身させる謎のベルトを手に入れる。同じタイミングで街の若者たちが同様のベルトを入手し、己の野望を叶えるためにこれを悪用。紘汰は時に彼らと戦い、時に協力しながら、不思議な森が招く世界の危機に立ち向かっていく。
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クローズZERO II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『クローズZERO II』とは、漫画家の高橋ヒロシの作品『クローズ』を原作とした映画。前作『クローズZERO』で鈴蘭高校の覇権争いを制した滝谷源治たちと、ライバル校・鳳仙学園との間で抗争が発生。鈴蘭をまとめるために苦心する源治、彼に敗れて以降沈黙を貫く芹沢、2年前の仇を討つため虎視眈々と鈴蘭を狙う鳳仙の頭・鳴海の3人を軸にストーリーが展開される。葛藤を抱えながら喧嘩に臨む高校生達を描く。小栗旬や山田孝之、桐谷健太など人気俳優が多数出演したことでも話題となった。監督は三池嵩史。
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50回目のファースト・キス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『50回目のファースト・キス(映画)』とは、本国アメリカのみならず世界中で大ヒットとなったロマンチック・ラブコメディである。記憶障害という難病をテーマに切なく涙かせるシーンもありながら、集結したコメディ俳優たちがハワイを舞台にナンセンスながらクセのあるギャグで始終笑わせてくれる。 二人が揃ってメディアに登場すると今だに大きな話題となるアダム・サンドラー×ドリュー・バリモアの最強コンビの抜群の信頼関係が、最高の映画製作に影響を与えヒット作へと導いている、今もなお根強いファンが多い傑作である。
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のぼうの城(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『のぼうの城』とは、和田竜の日本の歴史小説を元にして2012年に公開された映画である。犬童一心と樋口真嗣の共同監督で制作された。主人公の長親(ながちか)は忍城(おしじょう)城代の息子である。関白秀吉の家臣である三成によって、忍城は開城を迫られていた。しかし長親は世の理不尽に真っ向から対抗するため、三成に相対する。長親は周りの力を借り、ついには三成軍を退けることになった。この作品は時にはしんみりしつつも、長親という「でくのぼう」の奇策によって観た人を気分爽快にさせる歴史映画となっている。
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ステキな金縛り(三谷幸喜)のネタバレ解説・考察まとめ
『ステキな金縛り』とは三谷幸喜が監督したコメディ映画。三谷幸喜が生誕50周年に作られたエンターテイメント作品である。ストーリーはドジっ子弁護士の宝生エミが殺人事件を担当。被告人のアリバイを証明できるのは落ち武者の幽霊だけ。弁護士と落ち武者の幽霊が協力して、被告人の無罪を証明するために奮闘する映画になっている。主人公の宝生エミ役を演じた深津絵里は、第35回日本アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ、その他の豪華キャストに落ち武者の幽霊・更科六兵衛役を西田敏行、速水弁護士役を阿部寛が演じている。
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勇者ヨシヒコと魔王の城(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『勇者ヨシヒコと魔王の城(ドラマ)』とは、テレビ東京系で放送されたコメディドラマである。シュールでコミカルなストーリーで、個性的なキャラクターが話題を呼んだ。毎話登場する豪華ゲストも話題である。ある村の青年ヨシヒコがひょんなことから勇者として薬草を探す旅に行くことになり、その旅の途中で仲間を増やしていく物語である。ゲーム『ドラゴンクエスト』をもじった作品でもあり効果音やアイテム等も登場しファンを沸かせた。その人気から後に続編も公開された。
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勇者ヨシヒコと導かれし七人(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『勇者ヨシヒコと導かれし七人』とは、2016年10月8日から12月24日までテレビ東京系「ドラマ24」で放送された、山田孝之主演の福田雄一監督作品である。勇者ヨシヒコ一行は、この世界を闇に葬ろうとしている魔王は7つの弱点があり、その魔王の弱点を突く7人を探し出し魔王を倒すべく長い旅を始める。RPGゲーム『ドラゴンクエスト』をモチーフにした冒険活劇で3シリーズの3作品目である。ヨシヒコ演じる山田孝之の他、豪華俳優陣のシュールな演技でファンの多い大人気作品である。
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翔んで埼玉(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『翔んで埼玉』とは、魔夜峰央によるギャグ漫画作品、およびそれを原作としたコメディ映画作品である。。二階堂ふみやGACKTを始め、豪華なキャスト陣が本気でふざけた内容が大きな話題となる。埼玉県民が東京都民に虐げられてきた架空の世界が舞台となり、埼玉解放を求めて他の県を巻き込みながら全面戦争へと発展していく。
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アバランチ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『アバランチ』とは2021年に放送されたテレビドラマ。主演は綾野剛。世間の裏で様々な悪事を行う政治家や権力者の正体を暴き、インターネット上に公開することで社会的に制裁も加え、解決していく謎の集団の戦いを描いた作品である。アバランチとは「雪崩」を意味であり、第1話のタイトルでもある。最終回の世帯視聴率は、関東地区で8.2%、個人視聴率は4.5%であった。
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1リットルの涙(書籍・映画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『1リットルの涙』とは、2005年10月からフジテレビ系で放送されていたテレビドラマで、2005年2月に映画化もされた。原作は木藤亜也のノンフィクション書籍。主演は沢尻エリカ。その他、薬師丸ひろ子や錦戸亮などが出演する。中学3年生の池内亜也は難病の脊髄小脳変性症を発症して様々な困難に見舞われ苦悩するが、家族や友人らの支えにより、懸命に生き抜いていく。短くもひたむきに生きた亜也と、彼女を支え続けた家族や周囲の人々の愛が描かれている感動のストーリー。本作は平均視聴率15.4%と高視聴率を記録した。
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バクマン。(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『DEATH NOTE』のコンビ、原作・大場つぐみ、作画・小畑健によって、2008年から2012年まで「週刊少年ジャンプ」に連載された大ヒットコミックの実写映画化作品。監督は大根仁、音楽はサカナクションが担当。漫画家を志す二人の高校生、作画担当の最高(佐藤健)と原作担当の秋人(神木隆之介)がコンビを結成し、週刊少年ジャンプ連載の頂点を目指して悪戦苦闘する日々を描く。2015年10月東宝系公開。
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目次 - Contents
- 『新宿スワン』の概要
- 『新宿スワン』のあらすじ・ストーリー
- 白鳥龍彦 「バースト」入社
- 「バースト」渋谷スカウト進出
- 闇金編
- 横浜王国 進出
- ホスト編
- 北海道 すすきの潜入 バースト奪還へ
- 『新宿スワン』の登場人物・キャラクター
- バースト関係者
- 白鳥龍彦(しらとり たつひこ)
- 真虎(まこ)
- 山城神(やましろ じん)
- 馬頭冬偉(めず とうい)
- 森長千里(もりなが ちさと)
- 関玄介(せき げんすけ)
- 亀山(かめやま)
- 時正(ときまさ)
- 根駒崇(ねこま たかし)
- 葉山豊(はやま ゆたか)
- 牛尾忠利(うしお ただとし)
- 鼠賀信之介(そが しんのすけ)
- 南ヒデヨシ(みなみ ひでよし)
- 川口洋介(かわぐち ようすけ)
- 犬飼幸二(いぬかい こうじ)
- 井出登(いで のぼる)
- 鳥居(とりい)
- 上草(うえくさ)
- 佐竹(さたけ)
- 大麻進(おおあさ すすむ)
- 芥純(あくた じゅん)
- 天野レオ(あまの れお)
- ハーレム関係者
- 松方孝(まつかた たかし)
- ミネルバ関係者
- 山城尊(やましろ たける)
- 吉川哲(きつかわ てつ)
- 影里(かげさと)
- 百塚裕(ももづか ゆう)
- 金大英(きむ だいえい)
- 白金玲司(しろかね れいじ)
- 早乙女朱美(さおとめ あけみ)
- 辰巳幸四郎(たつみ こうしろう)
- 富士見丈(ふじみ じょう)
- 高野友里(たかの ゆうり)
- 那須圭太(なす けいた)
- 小谷マコト(こたに まこと)
- パラサイツ関係者
- 田無武(たなし たけし)
- チバ
- ユータ
- 鈴木トナミ(すずき となみ)
- ウィザード
- 滝正樹(たき まさき)
- ハネマン
- 森田建水(もりた けんすい)
- 佐藤大臣(さとう ひろおみ)
- コージ
- 栗坊(くりぼう)
- ハウンド関係者
- 九龍タケシ(くりゅう たけし)
- ウォッチマン関係者
- 熊比良セルゲイ(くまひら せるげい)
- 暴力団関係者
- 天野修繕(あまの しゅうぜん)
- 下里(しもさと)
- 天野大河(あまの たいが)
- 綱川(つなかわ)
- 三浦(みうら)
- 金城
- 土屋(つちや)
- 灰沢(はいざわ)
- 田坂(たさか)
- 荒井(あらい)
- 塙(はなわ)
- 花沢しずか(はなざわ)
- 日下田光政(ひげた みつまさ)
- 堀田正義(ほりた まさよし)
- 井和丸剛(いわまる ごう)
- ヒロイン
- 裕香(ゆか)
- アゲハ
- カエデ
- アオイ
- 小野マユミ(おの まゆみ)
- 葉月ホタル(はづき ほたる)
- 矢野霞(やの かすみ)
- 呼山リョーコ(こやま りょうこ)
- その他
- 信也(しんや)
- 原木(はらき)
- 十条(とうじょう)
- 不川(ふかわ)
- 森本(もりもと)
- 砂子(すなこ)
- アリサ
- 荒興星
- 蒼井金次(あおい きんじ)
- 城田咲(しろた さき)
- 森生羅(もり せいら)
- 伊集院(いじゅういん)
- 河井恵(かわい めぐみ)
- 卯月(うづき)
- 桜井(さくらい)
- 鬼瓦伶子(おにがわら れいこ)
- 馬頭夏明(まー しゃーみん)
- 『新宿スワン』の用語
- 登場するスカウト会社
- バースト
- ハーレム
- ミネルバ
- パラサイツ
- ウィザード
- ハウンド
- ウオッチマン
- MZクルー
- バーストネオ
- 新宿フィラリア
- 登場する暴力団組織
- 紋舞会
- 美竹組
- 宝来会
- 柚木組
- 雛野一家
- 朝河組
- 登場する店
- ヴァルゴ
- ザクロ
- にゃんきんハウス
- 荒星企画
- その他の組織
- 三聖会(トリニティ)
- 『新宿スワン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 真虎「メシでも食う?」
- 吉川哲「この出会いは運命やな!」
- タツヒコ「なんかされそーになったら電話しろ」
- 裕香「私はアンタの敵か?」
- タツヒコ「海行こーぜ」
- 関「バーストって神輿かついだ6年間サイッコーの祭りだったぜ!」
- タキ「地べた這いつくばって見る月も悪くなかったよ」
- タツヒコ「オレがバーストを作る」
- タツヒコ「テメーが腐らせたバーストをバーストネオが立て直す」
- タツヒコ「クズだったからこそ輝けるんだぜ」
- 辰巳幸四郎「人を恨むような人生を選ぶなよ!そんなの苦しいだけだ」
- 関「でも殺すなよ」
- タツヒコ「どんなことがあってもオレは真虎さんを尊敬してます」
- タツヒコ「だまってオレについてこいっっ!!!」
- 真虎「言葉で死ね」
- 『新宿スワン』の映画・ドラマ
- 『新宿スワン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 映画版 白鳥龍彦役の選定は原作者の意見が取り入れられた
- 園子温監督の撮影裏話
- 『新宿スワン』の主題歌・挿入歌
- 映画『新宿スワン』主題歌:MAN WITH A MISSION『DIVE』
- 映画『新宿スワン』挿入歌:UVERworld 『collide』
- 映画『新宿スワンⅡ』主題歌:MAN WITH A MISSION『Dead End in Tokyo』
- 映画『新宿スワンⅡ』挿入歌:UVERworld 『エミュー』
- ドラマ『新宿スワン』主題歌:BACK-ON『Butterfly』