坂道のアポロン(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『坂道のアポロン』とは、2007年から2012年まで小玉ユキが『月刊フラワーズ』(小学館)にて連載していたジャズと青春をテーマにした少女漫画、およびそれを原作としたアニメ、実写映画である。舞台は1966年の長崎県。主人公の薫が、横須賀から長崎の高校へ転入したところから始まる。父の仕事の都合で転校ばかりしていた薫にとって、学校は息苦しくストレスばかりの場所であった。しかし、そこで不良の千太郎と心優しい律子、そしてジャズに出会い薫の生活は一変する。美しい友情と交錯する恋心が魅力的に描かれている。
千太郎の2年時の担任。大柄で千太郎のケンカも止める。
3年喫煙組
第1巻SCENE1に登場する。千太郎から屋上のカギを盗んだ3年生3人組。
シヅさん
昔、薫の家で家政婦をしていた女性。偶然、薫の母と再会し、母の職場の連絡先を手紙に書いて知らせてくれた。
『坂道のアポロン』の用語
アート・ブレイキー&ザ・ジャズメッセンジャーズ
ジャズドラマーのアート・ブレイキー率いるジャズバンド。
モーニン(MOANIN)
アート・ブレイキーが1958年に発表したアルバムの1曲目に収録されている。
ピアノのボビー・ティモンズ作曲。
作中に何度も登場する楽曲。薫が初めてピアノで弾いたジャズ・スタンダード。
“MOANIN”の“MOAN”の意味は、嘆き・呻き。“MOANIN”は「呻き苦しむこと」と言う意味。
※ジャズ・スタンダード:ジャズ・ミュージシャンに広く知られ愛されている曲の数々。
チェット・ベイカー
アメリカのジャズミュージシャン。トランペット奏者兼ボーカリスト。
But Not For Me
アイラ・ガーシュウィン、ジュージ・ガーシュウィン作曲。
チェット・ベイカーが演奏したものが有名。
第2巻のSCENE8で初登場。その後、SCENE10で淳一が薫とふたりで演奏する。第5巻SCENE21では百合香が淳一のことを想い、この曲が入ったレコードを手にムカエレコードで泣いていた。
ビル・エバンス
アメリカのジャズピアニスト。“いつか王子様が”もビル・エバンス・トリオで演奏している。
いつか王子様が
ウォルト・ディズニーの1937年公開のアニメ映画『白雪姫』の挿入歌。
その後、ジャズミュージシャンの間で人気が出て、ジャズ・スタンダードに。
第2巻SCENE9で、薫が律子に告白するときに弾いた曲。
バードランドの子守唄
ジョージ・シアリング作曲。
第4巻、SCENE16で、薫が母にプレゼントしたレコードの1曲目に入っている。
プレゼントしたのは、クリス・コナーのもの。
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目次 - Contents
- 『坂道のアポロン』の概要
- 『坂道のアポロン』のあらすじ・ストーリー
- 千太郎との出会い
- 初めてのセッション
- 海へ
- クリスマスコンサート
- 千太郎の生い立ち
- 母との再会
- 薫と千太郎のすれ違い
- 文化祭
- 殴り合いのセッション
- 薫の告白
- 苦悩
- 消えた千太郎
- 律子との別れ
- 薫と千太郎の再会
- 『坂道のアポロン』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 西見 薫(にしみ かおる)
- 川渕 千太郎(かわぶち せんたろう)
- 迎 律子(むかえ りつこ)
- 桂木 淳一(かつらぎ じゅんいち)
- 深堀 百合香(ふかほり ゆりか)
- ザ・オリンポス
- 松岡 星児(まつおか せいじ)
- 丸尾 重虎(まるお しげとら)
- 山岡 竜之介(やまおか りゅうのすけ)
- 主要人物の家族
- 迎 勉(むかえ つとむ)
- 川渕幸子(かわぶち さちこ)、康太(こうた)、太一(たいち)、千恵子(ちえこ、ちー子)
- 西見 まり子(にしみ まりこ)
- その他
- 時枝(ときえ)
- 室井(むろい)
- 有田 勲(ありた いさお)
- 岡田(おかだ)
- 鬼瓦先生(おにがわらせんせい)
- 3年喫煙組
- シヅさん
- 『坂道のアポロン』の用語
- アート・ブレイキー&ザ・ジャズメッセンジャーズ
- モーニン(MOANIN)
- チェット・ベイカー
- But Not For Me
- ビル・エバンス
- いつか王子様が
- バードランドの子守唄
- サウンド・オブ・ミュージック
- My Favorite Things
- ジョン・コルトレーン
- ザ・スパイダース
- ヘイ・ボーイ
- バン・バン・バン
- ビートルズ
- マイルス・デイビス
- Four
- デューク・エリントン
- サテン・ドール
- サマータイム
- チェロキー
- モンク
- 学生運動
- オルグ
- アジテーション
- バリスト
- 『坂道のアポロン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 薫「俺にとって律っちゃんは 世界一かわいい女の子だよって それだけ言いたかったんだ」
- 千太郎「安心してください 友情は一生もんですけん あいつとなら 俺いつまでも友達でおれる気がします」
- 千太郎「俺のことはそいつが一番ようわかっとる これ以上 俺たちの聖域ば汚すな」
- 千太郎「大事な相棒ば、待たせとるけんな」
- 文化祭での薫と千太郎のセッション
- 薫「センタロー…クヨクヨスルナ…そんなの…セッション…やってフキトばセバイイ…ダロ…」
- 千太郎と淳一のセッションでの殴り合い
- 薫と千太郎の再会
- 『坂道のアポロン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 薫たちの通う高校は作者の通っていた高校がモデル
- アニメ挿入歌『バードランドの子守唄』を歌っているのは手嶌葵
- ムカエレコードとケーキ屋しらゆりにはモデルがある
- 千太郎と淳一のセッション勝負には元ネタがある
- 『坂道のアポロン』の主題歌・挿入歌
- アニメOP(オープニング)YUKI『坂道のメロディ』
- アニメED(エンディング)秦基博『アルタイル』
- 映画主題歌小田和正『坂道を上って』
- 挿入曲:ア―トブレイキー&ザ・ジャズメッセンジャーズ「Moanin’」
- 挿入曲:チェット・ベイカー「But Not For Me」
- 挿入曲:ビル・エバンス「いつか王子様が」
- 挿入曲:クリス・コナー「バードランドの子守唄」
- 挿入曲:ジョン・コルトレーン「My Favorite Things」
- 挿入曲:ザ・スパイダース「ヘイ・ボーイ」
- 挿入曲:ザ・スパイダース「バン・バン・バン」
- 挿入曲:マイルス・デイビス「Four」
- 挿入曲:デューク・エリントン「サテンドール」
- 挿入曲:「サマータイム」
- 挿入曲:「チェロキー」