夜行観覧車(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『夜行観覧車』とは、2010年6月に単行本が発行された原作者・湊かなえによる小説で、2013年にテレビドラマ化されている。主演は平凡な主婦・遠藤真弓を演じた鈴木京香。憧れの高級住宅街であるひばりヶ丘に一軒家を建てて引っ越してきた遠藤一家と、向かいに住む高橋一家。家族ぐるみで親しくなっていく内に起こった事件をきっかけに崩壊していく家族の様子を描いた主婦の愛憎劇。読み終わったあとにイヤな気分になるミステリー「イヤミス」の女王と称される湊かなえの代表作の一つである。

『夜行観覧車』の概要

『夜行観覧車』とは、湊かなえによる日本の小説が原作で、2013年1月18日から3月22日までTBS系で放送された、高級住宅地に住む主婦たちの愛憎劇を題材にしたテレビドラマ。キャッチコピーは「もう、戻れない。」。主演は平凡な主婦・遠藤真弓を演じた鈴木京香。原作は2010年6月に双葉社から単行本が刊行され、2013年1月に文庫化されている。

かねてからの念願叶って憧れの高級住宅街であるひばりヶ丘に一戸建ての家を購入して引っ越してきた遠藤一家。夢のような生活が始まると期待していたが、実はこの街は昔から住んでいる住人たちで構成された婦人会が存在し、街のルールや近所づきあいなど全てを仕切っていた。後からこの街に引っ越してきた遠藤真弓(えんどう まゆみ)や娘の彩花(あやか)は、事あるごとに彼女たちから嫌がらせを受けてしまう。そんな遠藤家の唯一の救いは向かいの高橋家。高橋淳子(たかはし じゅんこ)は真弓に優しく接し、ひばりヶ丘の住人の先輩として真弓たちを支える。その内、家族ぐるみで遠藤家と高橋家は親しくなっていき、真弓と淳子は親友のようになる。そんな中、高橋家の夫・弘幸(ひろゆき)が自宅で何者かに襲われて死亡。そして次男の慎司(しんじ)、妻の淳子も姿を消す。遠藤家でも彩花の家庭内暴力がエスカレートしていくという、高級住宅街ひばりヶ丘の家庭を中心に、ドロドロとした主婦たちの愛憎劇が進んでいくストーリー。

主演の鈴木京香は、初の演技となる平凡な主婦が評価され、第76回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞を受賞している。

『夜行観覧車』のあらすじ・ストーリー

遠藤家

憧れのひばりヶ丘に引っ越してきて幸せな遠藤一家。

遠藤真弓(えんどうまゆみ)は小さい頃から一戸建てに住んで家庭を築くことを夢見ていて、夫の啓介(けいすけ)と結婚して高級住宅街ひばりヶ丘に念願の一戸建てを建て、娘の彩花(あやか)と幸せな家庭を築くはずだった。しかし、彩花は強引に受けさせられた有名私立女子中学の受験に失敗し、それが原因で遠藤家では絶えず罵声が飛び交うような環境になってしまう。彩花は劣等感に苛まれ、ついにあらゆるものが歪んで傾斜しているように見える「坂道病」を発症してしまう。
その後、真弓が引っ越してきてから半年後、ひばりヶ丘のシンボルである日本最大級の観覧車ハーバー・アイが完成した。
ある日、医師の高橋弘幸(たかはしひろゆき)が後頭部を殴られて死亡しているのが発見された。妻の高橋淳子(たかはしじゅんこ)は自分が夫を殴ったと供述し、事件当時、長女の比奈子(ひなこ)と次男の慎司(しんじ)は留守だったことから、夫婦間で何らかのトラブルがあったと見て捜査が進められた。弘幸は医師で、比奈子も慎司も優秀で礼儀正しいと、まさに絵に描いたような幸せな家庭に見えていただけに、周辺住民には衝撃が走った。また事件当日、向かいに住む遠藤真弓は淳子と慎司が言い争う声を聞き、また事件が発生したと思われる時間帯にコンビニで慎司と会い、一万円を貸していた。その後、慎司は失踪してしまい、真弓は自分が事件に関与してしまったのではないかと心配していた。

事件の夜、真弓は淳子と慎司が言い争うのを聞いていたが、見て見ぬふりをした。事件後、高橋家にはひばりヶ丘の婦人会からの誹謗中傷の張り紙がされ、窓ガラスも石で割られているのが発見される。遠藤家では彩花の真弓への不満が爆発し、手当たり次第に物を床に投げつけていた。これまで我慢してきた真弓だが、大事な家を傷つけられたことで正気を失う。彩花の上に馬乗りになり、土を彩花の口に詰め込み、殺人になるところだったが、隣に住む小島さと子が止めに入ってその場をなんとか収めた。この時、夫の啓介は家の外にいたが、騒ぎを聞きつけて二人の仲裁に入るどころか逃げ出してしまう。向かった先は、仕事で訪れていた鈴木歩美(すずきあゆみ)という比奈子の友人だった。そこで啓介は、高橋家に貼られた誹謗中傷のビラを剝がすのを手伝ってほしいと頼み、歩美と弟の弘樹を連れて戻ると、遠藤家から真弓、彩花、さと子が出てきて、事件の答え合わせが始まった。

高橋家

高橋比奈子(たかはしひなこ)は、弟の慎司から大事な模試があるから家を空けてほしいと頼まれ、同級生で友人の鈴木歩美の家に泊まりに来ていた。その時、比奈子の携帯に警察を名乗る人物から連絡が入り、父親の弘幸が病院に運び込まれたことを知る。だが歩美が駆けつけた時、弘幸はすでに亡くなっていた。比奈子は父親を殺害したのは母親の淳子であるらしいということを聞くが、詳細は何も知らない。自宅に戻ることもできず、淳子の妹の晶子が一時的に引き取る。晶子は姉が殺人を犯したことが信じられず、比奈子に弘幸を暴力をふるわれていなかったかなど理由になりそうなことを聞き出そうとするが、弘幸を大事に思う比奈子はこれに反発する。
誰も信じられない状況で、比奈子が信じれられるのは弘幸と前妻の間に生まれた長男・良幸だけで、離れて一人暮らしする彼に戻ってきてほしいと連絡する。
翌日、学校の帰り道、遠藤彩花に会って事件について聞かされるが、彩花の悪意に晒され、悔しさを募らせた比奈子は良幸に自分から会いに行くことを決意する。一方、良幸は、事件を知ってもなお関係ないふりをしようとも考えたが、結局妹と弟を助けるために家族の元へ向かう。比奈子は行方不明になっていた慎司を見つけ、事情を聞こうとする。良幸が二人のもとに到着し、兄妹三人で事件のことを考えた。状況を整理していく中、慎司は父親から勉強ができないことで叱責され、さらにその怒りの矛先が母親にも向いていたと話していた。そしてだんだんと真実が浮き彫りになってくる。慎司を追い詰めていたのは本当は母親であり、中間テストの成績が振るわなかったことを理由にバスケットボールの道具を勝手に捨てたりしていた。追い詰められた慎司は事件当日に母親を怒鳴りつけた。そこに父親が仲裁に入ってその場は収まるが、事件が起きたのはその後であった。
三人は家に戻ると、ビラを剥がす歩美たちとさと子に出くわし、事件の答え合わせが始まった。

小島さと子

小島さと子はひばりヶ丘を高級住宅街と呼ばれるまで育てた自負があり、それを新参者が汚していくのが許せない。高橋家で殺人事件が発生し、ひばりヶ丘の名前が汚されてしまったさと子たち婦人会が取った行動は、高橋家への嫌がらせだった。家や壁に誹謗中傷のビラを貼り、石を投げつけて窓ガラスを割る。この時、真弓と彩花が揉み合うところを目撃し、さと子は彩花が殺される寸前に割って入り、なんとかその場をおさめた。そして遠藤家を後にすると、家を出たところで啓介たちが自分たちが貼ったビラを剥がしているのを目撃して大声をあげた。それに気が付いた真弓と彩花も外に出てきて、事件の答え合わせが始まった。

答え合わせ

遠藤家、高橋家、さと子の七人は、真実を知るために知っていることを話し出す。事件当時、自宅の車の中から高橋夫妻の会話を聞いていた啓介は、夫妻が慎司の学業のことで話し合い、父親は慎司には期待していないという会話をしていたことを話した。しかしそれだけで殺人まで犯すのか結論は出ず、みんなそれぞれの家に帰っていき、遠藤家は何気ない日常を取り戻す。
そしてその後、高橋家の子供たち三人は、真実にたどり着く。
高橋家の長男・良幸は前妻と弘幸の子供で、淳子は心の中で常に前妻の子・良幸と自分の子・慎司を比べていた。成績優秀で医学部に入った良幸に対して、自分が産んだ子である慎司の方ができが悪いということは許せなかった。しかし慎司はバスケットボールに夢中で、淳子の期待に応えようとしない。
事件当日、慎司は淳子に叱責されてコンビニに出かけてしまう。その後夫にうるさく言い過ぎだとたしなめられ、淳子は慎司を否定されているような気がして、我を忘れてトロフィーを手に取り気がついたら旦那を殺していた。
真実を知った三人は、それでも家族でいなければならないということで、事実は三人の胸の内に秘め、慎司は父親に追い詰められていて、母親が助けるためにやったのだと嘘をつき、刑が少しでも軽くなるよう世間に訴えるのだった。

『夜行観覧車』の登場人物・キャラクター

遠藤家

遠藤真弓(えんどうまゆみ/演:鈴木京香)

苦しい経済状況ながらも、以前から夢に描いていた高級住宅街ひばりヶ丘に一戸建て住宅を建て、夢のような暮らしを思い描いていた平凡な主婦。ひばりヶ丘の日本最大級の観覧車ハーバー・アイが完成する前に引っ越してきた。近所の付き合いやローンの支払いなどで家計がひっ迫し、スーパーで働き始める。ひばりヶ丘の自治会から嫌がらせを受けるが、向かいに住む淳子が救いの手を伸ばし、家族ぐるみの付き合いとなる。受験に失敗した娘の家庭内暴力に思い悩んでいる。

遠藤啓介(えんどうけいすけ/演:宮迫博之)

左が遠藤啓介。

ヤマベ工務店の営業として勤務しているものの、社内で早期退職を募っていることに不安を感じている。高橋弘幸と話している内に会社から独立する話題になり、資本金1000万円を融資しても良いと提案を受ける。妻や娘のいざこざに辟易しており、家庭にはあまり寄り付かないスタンスをとっている。事件当日は家に入らず車の中にいた。

遠藤彩花(えんどうあやか/演:杉咲花)

遠藤真弓と啓介の娘で、高橋家の慎司と同じ有名私立校を受験してたが失敗した。その後、友人の志保と同じ公立の中学に入学するものの、仲良しグループから仲間外れにされいじめを受けてしまう。全てひばりヶ丘に引っ越してきたことが原因であると思い込み、坂道病を患って、そのプレッシャーから家庭内暴力をふるって暴れるようになってしまう。

高橋家

7napecend
7napecend
@7napecend

Related Articles関連記事

リバース(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

リバース(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『リバース』とは、2017年4月から6月まで放送された湊かなえのミステリー小説が原作のテレビドラマである。主人公の深瀬和久は、10年前に大学時代の友人たちと卒業旅行に行った際、親友・広沢由樹が失踪し、遺体となって発見された。10年前の事件について深瀬たちに何者かが告発文を送りつけられ、その犯人を突き止めていくミステリー。現在と過去を交互に描いていくストーリーが、人気を博した。

Read Article

鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。

Read Article

最愛(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

最愛(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『最愛』とは、2021年10月15日から12月17日まで放送された恋愛サスペンスドラマで、主演は吉高由里子。 2017年4月期に、同枠のTBSテレビ系「金曜ドラマ」枠で放送された『リバース』の制作陣が再集結して制作された。 連続殺人事件の重要参考人となった実業家の女性、彼女を取り調べる男性刑事、彼女を守ろうとする男性弁護士の3人を中心とした物語が展開し、謎が複雑に絡み合ったサスペンスドラマである。 数々のドラマ賞を受賞し、メディアなどでも高評価やランキング上位を獲得した。

Read Article

御手洗家、炎上する(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

御手洗家、炎上する(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『御手洗家、炎上する』とは、Netflixで配信されているサスペンスドラマで、原作は藤沢もやしによる漫画作品。主演は永野芽郁。その他、鈴木京香、中川大志などが出演している。 村田杏子は代々病院を経営する御手洗家の長女だったが、火事で家が全焼するという事件が起こり、両親が離婚してしまう。だが、杏子は後妻の御手洗真希子が火事を起こしたのではないかと疑っていた。そのため、杏子は御手洗家に家政婦として潜入し、火事の真相を暴く決意をする。杏子が家庭を壊した真希子に復讐する、復讐劇が繰り広げられる。

Read Article

わたし、定時で帰ります。(わた定)のネタバレ解説・考察まとめ

わたし、定時で帰ります。(わた定)のネタバレ解説・考察まとめ

『わたし、定時で帰ります。』とは、2019年4月よりTBS系の「火曜ドラマ」枠で放送された連続ドラマ作品。原作は朱野帰子の小説『わたし、定時で帰ります。』と、その続編である『わたし、定時で帰ります。ハイパー』。過去のトラウマから定時退社を貫く主人公・東山結衣を吉高由里子が、結衣の元婚約者でワーカホリックな副部長・種田晃太郎を向井理が演じている。曲者だらけの社内で起こる様々な問題に立ち向かう結衣と、そんな結衣を支え続ける種田が仕事を通して過去と向き合い、本当の幸せを見つけ出すヒューマンストーリー。

Read Article

コーヒーが冷めないうちに(この嘘がばれないうちに)のネタバレ解説・考察まとめ

コーヒーが冷めないうちに(この嘘がばれないうちに)のネタバレ解説・考察まとめ

『コーヒーが冷めないうちに』とは2018年9月に公開された邦画。主演・有村架純、監督・塚原あゆ子、原作は川口俊和による舞台演劇と小説である。 主人公の女性・時田数が従兄と営む小さな喫茶店。この喫茶店には不思議な噂があった。それはとある席に座ると、望んだ時間に戻ることができるというものだ。しかしそこには面倒なルールも存在した。 過去は変えられないが、未来は変えられる。過去に戻った喫茶店の客たちが、各々の人生を変えていくところが見どころである。

Read Article

20世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

20世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『20世紀少年』とは、浦沢直樹による漫画作品。2008年から2009年にかけて映画化もされている。 コンビニの店長として働く中年の男・ケンヂの身の回りで、不可解な事件が相次ぐ。やがて、それらの事件はケンヂとその仲間たちの子供のころの妄想を現実化したものであるということに気が付く。少年時代に共に未来の世界を想像した仲間を集めたケンヂは、仲間とともに事件の首謀者である「ともだち」と呼ばれる人物の正体を探る。

Read Article

家政婦のミタ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

家政婦のミタ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『家政婦のミタ』とは、2011年10月から12月まで日本テレビ系で放送された、訳ありな過去を持つ完璧な家政婦を題材としたテレビドラマ。タイトルの由来は市原悦子主演で有名な『家政婦は見た!』のパロディ。頼まれたことは何でもやるが、常に無表情でミステリアスな家政婦・三田 灯が、一家離散の危機にある阿須田家に派遣される。命令されれば犯罪行為でもやってしまう三田だが、その行動によって家族は絆を取り戻していくというストーリー。最終回は40.0%を記録した。

Read Article

四月は君の噓(君噓)のネタバレ解説・考察まとめ

四月は君の噓(君噓)のネタバレ解説・考察まとめ

『四月は君の嘘』とは『月刊少年マガジン』(講談社)で2011年から2015年まで連載されていた、新川直司原作の音楽をテーマにした漫画、およびそれを基にしたアニメ作品である。数々のピアノコンクールで優勝したが、ピアノの音が聞こえなくなった有馬公生は、同い年の女の子でヴァイオリニストの宮園かをりと知り合った。現代の日本で、中学生のピアニストとヴァイオリニストが互いの才能に共鳴し合い成長する姿を描いている。

Read Article

グランメゾン東京(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

グランメゾン東京(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『グランメゾン東京』とは、2019年に放送された、天才シェフが東京で三ツ星レストランを目指すテレビドラマ。尾花夏樹は経営するパリの店で事件を起こして全てを失ってしまう。そんな中、女性シェフ早見倫子に出会い、共に「グランメゾン東京」を開店させ、三つ星獲得を目指すストーリー。『グラグラメゾン♥東京 〜平古祥平の揺れる思い〜』というスピンオフドラマも放送された。

Read Article

僕のヤバイ妻(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

僕のヤバイ妻(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『僕のヤバイ妻』とは、2016年にフジテレビで放送されていた、脚本・黒岩勉、主演・伊藤英明のサスペンスドラマだ。その他、木村佳乃や相武紗季などが出演している。カフェを経営する望月幸平は、妻の望月真理亜との結婚生活に嫌気がさしていたが、別れられない事情があった。そんなある日、幸平は愛人の北里杏南に妻の殺害を持ち掛けられる。そこで幸平は真理亜の飲むワインに毒を仕込んで殺そうとするが、突然彼女が誘拐されてしまった。しかしその誘拐事件には、真理亜の思惑が潜んでいた。

Read Article

時をかける少女(時かけ)のネタバレ解説・考察まとめ

時をかける少女(時かけ)のネタバレ解説・考察まとめ

『時をかける少女』とは、2006年に公開された、アニメーション映画である。監督は『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などを手がけた細田守。筒井康隆の原作を元に作られており、原作の20年後が舞台となっている。時間を跳躍する力を手に入れた主人公が、その力を使いながら、本当に大切なものは何なのか気づいていく、青春SF作品。

Read Article

湯を沸かすほどの熱い愛(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

湯を沸かすほどの熱い愛(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『湯を沸かすほどの熱い愛』とは、2016年に公開された日本映画。「幸の湯」という銭湯を営む幸野家。しかし1年前に父が家を出て行ってしまい銭湯は休業状態。母の双葉はパートをしながら懸命に娘を育てていたが、ある日余命宣告を受ける。双葉はその日から、「絶対にやっておくべきこと」を決め実行して行くが、それは家族の秘密を取り払うことでもあった。関わるすべての人の心を突き動かす強さと優しさを持つ主人公・双葉を宮沢りえが演じ、失踪した夫・一浩をオダギリジョーが演じる。第40回日本アカデミー賞受賞作品である。

Read Article

メアリと魔女の花(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

メアリと魔女の花(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『メアリと魔女の花』とは、2017年に公開されたスタジオポノック制作のアニメーション映画だ。監督はスタジオジブリで「借りぐらしのアリエッティ」と「思い出のマーニー」を手がけた米林宏昌。キャッチコピーは「魔女、ふたたび。」。主人公のメアリは縮れた赤毛の女の子。不器用で何をやっても上手くできず、人から期待されることがなかった。失敗が続いたある日、メアリは森で魔法の花「夜間飛行」を見つける。そして魔法の世界に迷い込み、彼女の大冒険が始まる。

Read Article

王様のレストラン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

王様のレストラン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『王様のレストラン』とは、三谷幸喜脚本、松本幸四郎(現:松本白鸚)主演のテレビドラマである。1995年にフジテレビ系列で放送された。オーナーシェフの死によって経営難に陥り、スタッフもやる気がない、料理も不味い散々な状態の三流フレンチレストラン「ベル・エキップ」。新しくオーナーになった原田禄郎(演:筒井道隆)に頼まれて、かつて伝説のギャルソンとして活躍していた千石(演:松本幸四郎)が「ベル・エキップ」で復活し、スタッフや客を巻き込みながら一流レストランへの再建を目指すドラマである。

Read Article

新選組!(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

新選組!(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『新選組!』とは2004年1月から12月まで放送されたNHKの大河ドラマである。幕末を舞台に若者たちが命を懸けて己を貫く姿を中心に、青春群像劇として高い評価を得た。多摩の百姓であった近藤勇が真の侍になるため京に上り、仲間たちと新選組を結成し誠の忠義を貫くために戦い、生きていく姿が描かれている。香取慎吾をはじめ若手俳優たちが生き生きと演じたこと、また人気脚本家三谷幸喜の脚本も見どころの一つとされている。

Read Article

ラヂオの時間(三谷幸喜)のネタバレ解説・考察まとめ

ラヂオの時間(三谷幸喜)のネタバレ解説・考察まとめ

『ラヂオの時間』とは三谷幸喜が脚本を手掛けたコメディ映画である。この映画は三谷幸喜の映画監督初作品で、1997年11月に映画公開されている。第21回日本アカデミー賞を受賞した作品で、三谷幸喜は脚本賞を受賞している。ストーリーはラジオ局の収録スタジオに集まったスタッフや出演者たちが、生放送のラジオドラマで二転三転するシナリオに対応していくドタバタコメディである。ラジオ局のディレクターの工藤学役に唐沢寿明、自分で書いたシナリオがラジオドラマ化された主婦の鈴木みや子役を鈴木京香が演じている。

Read Article

坂道のアポロン(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

坂道のアポロン(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『坂道のアポロン』とは、2007年から2012年まで小玉ユキが『月刊フラワーズ』(小学館)にて連載していたジャズと青春をテーマにした少女漫画、およびそれを原作としたアニメ、実写映画である。舞台は1966年の長崎県。主人公の薫が、横須賀から長崎の高校へ転入したところから始まる。父の仕事の都合で転校ばかりしていた薫にとって、学校は息苦しくストレスばかりの場所であった。しかし、そこで不良の千太郎と心優しい律子、そしてジャズに出会い薫の生活は一変する。美しい友情と交錯する恋心が魅力的に描かれている。

Read Article

陽だまりの彼女(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

陽だまりの彼女(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『陽だまりの彼女』とは、越谷オサムによる日本の恋愛小説を原作として2013年に映画化された恋愛映画である。交通広告代理店の営業マンである奥田浩介(おくだこうすけ)が中学時代の同級生の渡来真緒(わたらいまお)に再会することからはじまり、ふたりは恋愛し結婚する。幸せな毎日を過ごしていたふたりだが、真緒に異変が現れる。そして浩介は真緒の驚くべき秘密を知るのだ。恋愛ストーリーの中にファンタジー要素が加わり、可愛らしく心温まる映画となっている。

Read Article

アットホーム・ダッド(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

アットホーム・ダッド(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『アットホーム・ダッド』とは、2004年にフジテレビの火曜22時枠で放送されたドラマ。脚本は旺季志ずかと尾崎将也が手掛ける。主演は阿部寛。その他、篠原涼子や宮迫博之などが出演している。大手広告会社に勤める山村和之は、念願のマイホームを手に入れ、妻と娘と幸せに暮らしていたが、突然リストラされ、失業してしまう。和之は仕事が見つかるまで、専業主夫として家事をすることになった。家事は女の仕事だと馬鹿にしていた和之だが、妻の大変さを思い知り、家族について考え直すのだった。

Read Article

M-1グランプリのネタバレ解説・考察まとめ

M-1グランプリのネタバレ解説・考察まとめ

『M-1グランプリ』とは、漫才師の日本一を決める大会のことを指す。2001年から2010年までは出場資格としてコンビ歴10年以下であったが、復活した2015年からはコンビ歴15年まで引き上げられた。歴代優勝者に中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、サンドウィッチマン、NONSTYLE、パンクブーブー、笑い飯、トレンディエンジェル、銀シャリ、とろサーモン、霜降り明星、ミルクボーイ、マジカルラブリー、錦鯉、ウエストランド、令和ロマンがいる。

Read Article

TOKYO MER(走る緊急救命室)のネタバレ解説・考察まとめ

TOKYO MER(走る緊急救命室)のネタバレ解説・考察まとめ

『TOKYO MER(走る緊急救命室)』とは、2021年7月から9月まで放送された本格救命医療ドラマ。都知事の号令で東京海浜病院内に設置された、試験運用中の救命救急プロフェッショナルチームTOKYO MER。最新の医療機器とオペ室を搭載したERカーで、危険な重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者に救命処置を施すチームの活躍を描く。一人も死者を出さないことが、彼らに課されたミッションである。コロナ禍で新型コロナウイルスとの闘いを続ける医療従事者に感謝の意を込めたドラマとして放送された。

Read Article

オールドルーキー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

オールドルーキー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『オールドルーキー』とは、2022年6月から9月まで放送されたスポーツマネジメントをテーマにしたテレビドラマ。主演はサッカー選手の新町亮太郎を演じた綾野剛。サッカーしか取り柄のない元サッカー日本代表選手の新町亮太郎が引退後にスポーツマネジメントの世界に飛び込み、様々なアスリートの代理人としてマネジメントに奮闘していくストーリー。スポーツ選手のセカンドキャリアへの挑戦がテーマとなっている。Jリーグと公益財団法人日本サッカー協会が製作協力として関わっており、随所に実在のスポーツ選手が出演している。

Read Article

記憶にございません!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

記憶にございません!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『記憶にございません!』とは、2019年に公開された日本映画。舞台演出を経て、日本を代表するコメディ映画監督となった三谷幸喜の長編映画第8作目。史上最低の支持率を記録する、身勝手で横暴な総理大臣・黒田啓介は市民の投石が頭に命中し、記憶を失くしてしまう。首相の記憶喪失で引き起こされる、周囲の官僚、家族、そして日本国全体を巻き込んだドタバタ喜劇となっている。中井貴一や石田ゆり子など、実力派俳優陣のコミカルな演技に注目。

Read Article

下剋上球児(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

下剋上球児(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『下剋上球児』とは2023年10月より放送を開始したTBS系列の「日曜劇場」枠のテレビドラマで、主演は鈴木亮平。物語は三重県の架空の高校の弱小野球部が舞台で、甲子園を目指す3年間を描いたもの。野球素人から自分自身の問題を抱える球児達が野球を通して仲間達と大きく成長していくスポ根ドラマ。ストーリーが感動的だとして視聴者から高い評価を得ている。

Read Article

君の花になる(きみ花)のネタバレ解説・考察まとめ

君の花になる(きみ花)のネタバレ解説・考察まとめ

『君の花になる』(きみ花)とは、売れない男性アイドルグループと、彼らの寮母となった主人公の奮闘を描くドラマである。主人公である元高校教師で挫折した経験のある寮母と、「デビューしたい」という夢を追い求めて生きる男性グループ(8LOOM)が、今の現状で満足していいのか、諦めるのかを悩みながらも夢を叶えようと奮闘していく。主人公が挫折した事のある経験から8LOOMへ後悔のないように今を精一杯生きて欲しいと願い、夢を叶えきる事や自分と向き合うことの大切さが描かれている。最終回の視聴率は5.4%である。

Read Article

麒麟がくる(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

麒麟がくる(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『麒麟がくる』とはNHK大河ドラマの59作目として、2020年1月19日から2021年2月7日まで放送された作品である。裏切り者や悪人として描かれてきたことの多い明智十兵衛光秀(あけちじゅうべえみつひで)を主人公にしている。平和な世の中になると現れる「麒麟(きりん)」を呼べる人物を探しつつ足利義昭(あしかがよしあき)や織田信長(おだのぶなが)に仕え、戦のない大きな国を作ろうとする十兵衛の一生が描かれている。定説とは全く正反対の側面から描かれた十兵衛や、戦国武将たちの姿が見どころの1つである。

Read Article

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』とは2017年にフジテレビ系列で放送された、刑事ドラマである。脚本は金城一紀、主演は小栗旬。主人公の警視庁公安部巡査部長・稲見朗は、自衛官時代に携わった特殊任務で心に深い傷を負っている。そんな彼の使命は、首都・東京をあらゆる脅威から守ることだ。だがテロリスト・政治家・軍事スパイ・新興宗教など想像をはるかに超える敵が次々に襲いかかる。稲見は仲間の捜査員らとともに、抜群の身体能力を活かして危険な任務に挑んでゆく。骨太なアクションエンターテインメントだ。

Read Article

アメトーーク!(アメトーク)のネタバレ解説・考察まとめ

アメトーーク!(アメトーク)のネタバレ解説・考察まとめ

『アメトーーク!』とは2003年からテレビ朝日系で放送されているトークバラエティ番組。雨上がり決死隊初の単独冠番組で、MCは雨上がり決死隊の2人だったが、コンビの解散以降は蛍原徹が単独でメインを務める。2016年から2018年までは『日曜もアメトーーク!』が放送されていた。 芸人などを招いて、放送回ごとに定められたテーマに関するトークを繰り広げる内容で、「ガンダム芸人」のように「○○芸人」という形のサブタイトルがつく。

Read Article

楽園(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

楽園(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『楽園』とは、瀬々敬久による2019年のサスペンス映画。 未解決の少女失踪事件が発生してから12年後、同じ場所で再び少女が失踪する。これを契機に容疑者として疑われた青年、心に傷を負う少女、限界集落に住む養蜂家の男性の人生が交錯していく。原作は吉田修一の短編集『犯罪小説集』である。主要キャストに綾野剛、杉咲花、佐藤浩市らが出演。少女失踪事件に関わりのある者たちの数年間が描かれており、人間が追い詰められていく様子に目が離せない作品である。

Read Article

リバーサルオーケストラ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

リバーサルオーケストラ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『リバーサルオーケストラ』とは、2023年1月期の日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマである。主演は門脇麦、他主要人物として田中圭、生瀬勝久らが出演。元天才バイオリニストの谷岡初音は表舞台から去り、今は市の職員としてひっそりと暮らしていた。ある日、マエストロとして活躍中の市長の息子・常葉朝陽によって、地元のポンコツ楽団・児玉交響楽団のメンバーにさせられる。楽団を立て直すため奔走する初音と朝陽、また2人を取り巻く個性豊かな楽団メンバーが織りなす音楽エンターテインメントである。

Read Article

八日目の蝉(小説・ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

八日目の蝉(小説・ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『八日目の蝉』とは、角田光代による連載小説および、それを原作としたドラマと実写映画作品である。 「優しかったお母さんは、私を誘拐した犯人でした」のキャッチフレーズで公開された。 主人公・希和子は不倫相手の子を誘拐し4年間の逃亡生活をする。誘拐された女児・恵理菜は本当の親の元に戻っても普通の生活はできず、心を閉ざしたまま大人になる。 母性をテーマに描かれた作品で、恵理菜と希和子二人の視点で交互に描かれている所も見どころの一つとなっている。

Read Article

366日(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

366日(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『366日』とは、HYの同名楽曲を元に制作されたオリジナルストーリーのテレビドラマ。広瀬アリスが音楽教室の受付に勤める雪平明日香を、眞栄田郷敦が明日香の高校時代の同級生・水野遥斗を演じる。4年に1度のうるう年。遥斗と再会した明日香が、12年越しの恋を実らせる。しかし遥斗は事故に遭い、記憶を失ってしまう。過酷な試練を乗り越えていく明日香と遥斗の1年間を描いている。主題歌の『366日』は、HY・仲宗根泉と、毎話ごとに異なる男性アーティストのコラボバージョンが流れ、SNSを中心に大きな話題を呼んだ。

Read Article

アメトーーク!(アメトーク!)の名言・発言まとめ

アメトーーク!(アメトーク!)の名言・発言まとめ

『アメトーーク!』はテレビ朝日系列で2003年から放送されているトークバラエティ番組である。正式タイトルは「雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!」で、「○○芸人」などの共通のくくりを持った芸人たちを集めて毎回トークを繰り広げる。そんな共通のくくりで集まった芸人たちが多彩な名言・発言を残している。

Read Article

四月は君の嘘(君嘘)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

四月は君の嘘(君嘘)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『四月は君の嘘』とは、新川直司のピアノを題材にした漫画作品。2011年から2015年まで『月間少年マガジン』にて連載された後、アニメ化、実写映画化、舞台化、ミュージカル化もされている人気作品だ。母の死をきっかけに、ピアノの音が聴こえなくなった元天才ピアニストの有馬公生。暗い日々を過ごす中、圧倒的な個性を持つヴァイオリニストの宮園かをりと出会い、再び音楽を通じて成長する物語である。音楽に情熱を注ぐ演奏家たちや彼らを支える周りの人の言葉は、心を動かされるものが多い。

Read Article

関ジャニ∞(エイト)の徹底解説まとめ

関ジャニ∞(エイト)の徹底解説まとめ

関ジャニ∞とは、2002年12月18日に結成。2004年8月25日にシングル『浪花いろは節』で関西地区限定でCDデビューをしたグループ。同年9月22日、同曲で全国デビューを果たした。関ジャニ∞のエイトが無限大標記なのは、無限大の可能性という意味がこもっている。 ジャニーズ事務所に所属するアイドルでありながら、ロックフェスに出演したりバラエティーで活躍を見せたり個々でも舞台やドラマなど幅広く活躍の場を広げているグループである。

Read Article

目次 - Contents