超高速!参勤交代 リターンズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『超高速!参勤交代 リターンズ』とは、土橋章宏が脚本を手がけ、2016年に公開された時代劇映画である。監督は本木克英。湯長谷藩(ゆながやはん)藩主の内藤政醇(まさあつ)をはじめとする一行は、元遊女のお咲を側室に迎え湯長谷への帰途についていた。しかし再び老中松平信祝(のぶとき)の陰謀にまきこまれ、城を乗っ取られてしまう。民を傷つけられた政醇は信祝に対抗することを決める。この物語は個性豊かなキャラクターが見せるコミカルな様子の中に、理不尽に強く立ち向かう男たちの姿を見ることが出来る作品となっている。
『超高速!参勤交代 リターンズ』の概要
『超高速!参勤交代 リターンズ』とは、江戸時代の参勤交代を題材にした2011年の土橋章宏の脚本をもとに公開された『超高速!参勤交代』の続編で、2016年に公開された時代劇映画である。どちらも監督は本木克英。主演は佐々木蔵之介で、さらにその脇を深田恭子や西村雅彦など、多くの豪華俳優陣が固める。湯長谷城は篠山城跡が使用されている。時代劇ではあるものの親子連れや若い女性からも支持を得て、公開開始2日間で動員17万2000人と興行収入は2億800万円となり、最終興行収入は11.6億円となった。2016年9月7日には『超高速!参勤交代 リターンズ』のオリジナルサウンドトラック(全25曲)が発売されている。
湯長谷藩藩主の内藤政醇(まさあつ)をはじめとする湯長谷藩の一行は、無事に参勤を終えて城への帰途についていた。元遊女のお咲を政醇の側室に迎えてお祝いモードの一行だったが、湯長谷で一揆が起こったとの知らせが入る。それは老中松平信祝(のぶとき)の陰謀によるもので、さらに湯長谷の城は尾張柳生によって乗っ取られてしまう。湯長谷の民と土を傷つけられた政醇は怒り、信祝に真っ向から対抗することを決める。家臣たちを巻き込むまいとする政醇だったが、家臣たちも政醇と共に信祝に立ち向かうことを決め、最終決戦に向かう。この物語は個性豊かな登場人物による江戸時代の人々のコミカルな様子の中に、悪に立ち向かう男たちの強い姿が描かれた作品となっている。
『超高速!参勤交代 リターンズ』のあらすじ・ストーリー
湯長谷(ゆながや)へ
享保20年(1735年)、内藤政醇(ないとうまさあつ)ら湯長谷(磐城湯長谷藩/現在の福島県いわき市)の参勤を終え、帰途についていた。
湯長谷藩家老の相馬兼嗣(そうまかねつぐ)は「殿、実は行列の費用を片道分しか考えておりませんでした」と言う。政醇は呆れるが、相馬は走りだし、湯長谷藩の一行もそれに続くのだった。
湯長谷藩の参勤後
湯長谷藩の一行が参勤を終えて江戸を発ってから一か月後、8代将軍徳川吉宗は駕籠に乗り込んでいた。「留守を頼んだぞ」と吉宗は老中首座の松平輝貞(まつだいらてるさだ)に言いつける。輝貞は頷き「吉宗様、日光社参にご出立ー!」と掛け声をかける。
吉宗を見送った輝貞は、浜松藩の江戸屋敷に来ていた。甥の松平信祝(まつだいらのぶとき)と対面し「信祝、蟄居(自宅の一室に謹慎させる処分のこと)を命じられてからいかがか」と輝貞が声をかける。「深く反省しておりました」と信祝が返す。それに輝貞は頷き「二度と失態をおかすでないぞ」と言う。輝貞が退室した後信祝はニヤッと顔を歪ませるのだった。
一揆
湯長谷藩の領内では、百姓たちが「殿様はいづになっだら帰ってくんだべ」と噂話をしながら収穫を喜んでいた。
しかしそこに、農作業道具を持った男たちが突然現れる。そして収穫したばかりの稲をぐちゃぐちゃにし、百姓らはただ「一揆じゃ!」と叫ぶしかなかった。
祝言の前祝い
参勤交代の街道にある旅籠(はたご/宿屋、旅館のこと)の鶴屋では政醇とその側室であるお咲の、祝言の前祝が行われようとしていた。
湯長谷藩の膳番の今村清右衛門(いまむらせいえもん)は祝福の言葉をかける。側用人の鈴木吉之丞(すずきよしのすけ)も「今日は何もかも忘れて飲みましょう」と顔をほころばせる。馬廻りの増田弘忠(ますだひろただ)は「この参勤はいわば、殿の嫁さがしでしたなぁ」とからかった。
そんな中、湯長谷藩の江戸藩邸につめる家老、瀬川安右衛門(せがわやすえもん)が来て「大変です。一揆が起こりました」と言う。そして「けが人も出たようです」と言い、政醇は湯長谷藩次席家老である福田弥之助(ふくだやのすけ)から預かった手紙を差し出す。「皆の者、祝言は終わりじゃ」と政醇は言うのだった。
湯長谷へ急ぐ
その夜、政醇やお咲、家臣たちは深刻な顔で向き合っていた。政醇は「一揆とはのう…」と言い、瀬川は「ぐずぐずしてはおれませぬぞ」と言う。相馬は「荷物も持たず丸腰で走りとおせば間に合うかもしれませぬ」と策を出す。
政醇は「よし、支度を急げ。出立は四半刻(現在の約30分)後じゃ」と言う。そして「お咲はあとで駕籠で参れ。瀬川、お咲を頼む」と言うと、お咲は心配そうな表情を浮かべる。
そうして政醇は一行は湯長谷へと出発したのだった。
一日目
江戸では信祝が、人名のたくさん載った紙を眺めていた。そこに尾張柳生家の柳生幻道(やぎゅうげんどう)がやってくる。
幻道が「湯長谷の者ども、慌てて牛久を出立したよしにございます」と報告すると、信祝は「内藤め。ネズミのように走り回らせてやる」とほくそ笑むのだった。
湯長谷の一行は、船で川を進んでいた。相馬は「列を乱すなー」と言っていたが、舵を取られて川に落ちてしまった。鈴木が「まずい」と助けに向かったが、上流から丸太が一本流れてくる。背中を向けていた鈴木は丸太に当たり意識を失い下流に流されていく。相馬はその丸太につかまり政醇たちと合流することができた。鈴木が流されたことに対して今村は「やつは泳げる」という判断をし湯長谷に急ぐことになった。
大沼宿(おおぬまじゅく)
湯長谷藩の大名行列が、大沼宿の役人たちの前を通る。相馬は役人に「参勤交代にござる」と報告にあがる。役人は「ん。その猿はなんだ」と、相馬の肩にのる菊千代をさして言う。「上様から拝領賜った、神猿(しんえん)でござる」と相馬が答えると、役人たちは慌てて菊千代に頭をさげる。するといきなり菊千代が役人たちのまわりで暴れ始めた。
役人たちは慌て、その隙に湯長谷藩の行列は通り過ぎるのだった。
さらに相馬が「街道でこんなものを拾い申した」と絵が描かれた紙を役人に渡す。春画(性的なものを描いた絵のこと)だと判断した役人は「けしからん!」と色めき始める。
湯長谷藩の行列から目を背けるための作戦で、この絵は実際はただの相撲絵だった。こうして湯長谷藩は無事に大沼宿を過ぎるのだった。
江戸城
江戸城では、信祝が他の幕閣(幕府の官僚のこと)たちから嫌がらせや陰口を浴びせられていた。
幕閣の一人が、江戸城から出て歩こうとすると幻道と行き当たる。幕閣の男は「道をあけろ」と言うが幻道は意に介さず、次々と男たちを斬っていく。ついに信祝をバカにした幕閣も斬られてしまうのだった。
別の場所では、信祝をバカにした幕閣の一人が、幻道の手下のうちの一人である森極蔵(もりきょくぞう)が仕掛けていた爆弾で爆殺されていた。
二日目
湯長谷の一行は高萩宿(たかはぎじゅく)につく。宿場町に入ると役人が人相書きを持っているのに増田が気付く。
その手配書には「湯長谷藩の者、通すべからず」と書いてある。役人が樽の中を検めようとすると「ダメ!コロリ(肺結核のこと)で死んだがです。触ったらうつっぞ!」と慌てて止める。政醇たちは何とか死んだふりをする。
さらに政醇が得意な腹話術で「開けてはならん…」と幽霊の真似をしたことで、役人たちはたたりと勘違いし「行け!」と関所を通過することができたのだった。
信祝のたくらみ
江戸屋敷では、信祝が尾張藩主徳川宗春(とくがわむねはる)と密会をしていた。「次の将軍はぜひ、宗春様に。天下を獲る手筈は着々と進めておりまする」と画策している。
その頃、宇都宮城に滞在していた吉宗のもとには「信祝が不穏な動きをしておる」と報告がある。それに対し吉宗は「案ずるな。江戸には町奉行である大岡忠相(おおおかただすけの/現在の警察や裁判官)がおる」と言う。
段蔵との再会
Related Articles関連記事
斉藤和義(せっちゃん)の徹底解説まとめ
斉藤和義(さいとうかずよし)とは、1966年6月22日生まれの日本を代表するシンガーソングライター。181cmの高身長や飄々とした佇まいから滲み出る色気が、彼の生き方やロックンロールなサウンドをさらに惹き立てている。2017年でデビュー24周年。原発ソングを歌った事でさらにスポットを浴びた時期もあった。
Read Article
超高速!参勤交代(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『超高速!参勤交代』とは、土橋章宏が脚本を手がけ、2014年に映画化された時代劇映画である。監督は本木克英。湯長谷藩(ゆながやはん)藩主の内藤政醇(まさあつ)は、長い参勤交代を終えて国元に帰ってきていた。しかしすぐにまた参勤するようにと江戸から知らせが届く。湯長谷藩の面々は老中松平信祝(のぶとき)の無理難題を攻略するため、何度も窮地に陥りながらも知恵をめぐらせ江戸に向かう。この物語は個性豊かなキャラクターが織りなすコミカルな様子の中に、男たちの熱い思いを垣間見ることが出来る作品となっている。
Read Article
麒麟がくる(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『麒麟がくる』とはNHK大河ドラマの59作目として、2020年1月19日から2021年2月7日まで放送された作品である。裏切り者や悪人として描かれてきたことの多い明智十兵衛光秀(あけちじゅうべえみつひで)を主人公にしている。平和な世の中になると現れる「麒麟(きりん)」を呼べる人物を探しつつ足利義昭(あしかがよしあき)や織田信長(おだのぶなが)に仕え、戦のない大きな国を作ろうとする十兵衛の一生が描かれている。定説とは全く正反対の側面から描かれた十兵衛や、戦国武将たちの姿が見どころの1つである。
Read Article
20世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『20世紀少年』とは、浦沢直樹による漫画作品。2008年から2009年にかけて映画化もされている。 コンビニの店長として働く中年の男・ケンヂの身の回りで、不可解な事件が相次ぐ。やがて、それらの事件はケンヂとその仲間たちの子供のころの妄想を現実化したものであるということに気が付く。少年時代に共に未来の世界を想像した仲間を集めたケンヂは、仲間とともに事件の首謀者である「ともだち」と呼ばれる人物の正体を探る。
Read Article
のぼうの城(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『のぼうの城』とは、和田竜の日本の歴史小説を元にして2012年に公開された映画である。犬童一心と樋口真嗣の共同監督で制作された。主人公の長親(ながちか)は忍城(おしじょう)城代の息子である。関白秀吉の家臣である三成によって、忍城は開城を迫られていた。しかし長親は世の理不尽に真っ向から対抗するため、三成に相対する。長親は周りの力を借り、ついには三成軍を退けることになった。この作品は時にはしんみりしつつも、長親という「でくのぼう」の奇策によって観た人を気分爽快にさせる歴史映画となっている。
Read Article
引っ越し大名!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『引っ越し大名!』とは、土橋章宏原作小説の『引っ越し大名三千里』をもとにした、2019年に公開された時代劇映画である。監督は犬童一心。姫路藩の書庫番・片桐春之介は、藩の国替えに伴い「引っ越し奉行」に任命されてしまう。しかし春之介には国替えの経験が全く、幼馴染の鷹村源右衛門や前引っ越し奉行の娘・於蘭の力を借りて引っ越しの成功へ向けて奔走する。この作品は、引っ込み思案な春之介が国替えという一大事に直面し、成長していく姿がコメディ調に描かれている。
Read Article
古畑任三郎(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『古畑任三郎』とは、1994年から2008年までフジテレビで放送されたドラマ。主演は田村正和、脚本は三谷幸喜。スペシャル版、スピンオフを含め42回のエピソードがある。ストーリー展開は、物語の出だしで犯人や犯行の様子を明かす倒叙ものと言われる形式である。見所としては、犯人とのスリリングなやり取りや、巧みな話術で自白に追い込む場面である。また、犯人や部下とのコミカルなやり取りも魅力となっている。どんな相手にも敬語で、落ち着いた言動を崩さない。黒のスーツに、ノーネクタイがトレードマーク。
Read Article
リング2(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『リング2』とは1992年に公開された日本のホラー映画。前の年の劇場版『リング』の続編であり、映画版オリジナルストーリー。『リング』の正規の続編として『らせん』があるが、本作はもう一つの続編として異なる展開を見せるパラレルワールドとして描かれている。前作『リング』のホラー感を継承し、より恐怖を感じさせる映像が増した。亡くなった恋人、高山竜司の死の謎を解く、高野舞。未だ続く「呪いのビデオ」の呪縛。犠牲者が増える一方で、浅川玲子の遺児・陽一を守り奮闘する。貞子の呪いから逃れることはできるのか。
Read Article
ダメな私に恋してください(ダメ恋)のネタバレ解説・考察まとめ
「ダメな私に恋してください」とは、中原アヤによる日本の漫画作品。集英社「YOU」にて掲載された。単行本全10巻。29歳独身、無職で貢ぎ体質の柴田ミチコが大嫌いだった元上司・黒沢歩の力を借りて人生をリセットする物語。 2016年1月に日本テレビにて、深田恭子主演でテレビドラマ化された。
Read Article
相棒 season20(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『相棒 season20』とは、警視庁特命係の刑事コンビが数々の事件を解決していく、テレビ朝日によるテレビドラマである。 「警視庁特命係」は、不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄されるここには、しかし優秀過ぎて上層部が隠しておきたい秘密まで暴いてしまう刑事・杉下右京と、その杉下への好奇心からキャリア官僚の道を捨てて刑事となった冠城亘がいた。その推理力と、上司の叱責を物ともしない行動力で、2人は難事件に挑んでいく。
Read Article
人にやさしく(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『人にやさしく』とは、2002年にフジテレビ系で放送されていたドラマ。主演は香取慎吾。その他、松岡充や加藤浩次などが出演している。脚本は鈴木おさむといずみ吉絋。原宿のボロい一軒家に住む男三人が、ひょんなことから小学生の男の子の面倒を見ることになるという物語。男たちが子供に大切なことを教えながら、自分を見つめ直す青春ヒューマンドラマである。
Read Article
僕のヤバイ妻(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『僕のヤバイ妻』とは、2016年にフジテレビで放送されていた、脚本・黒岩勉、主演・伊藤英明のサスペンスドラマだ。その他、木村佳乃や相武紗季などが出演している。カフェを経営する望月幸平は、妻の望月真理亜との結婚生活に嫌気がさしていたが、別れられない事情があった。そんなある日、幸平は愛人の北里杏南に妻の殺害を持ち掛けられる。そこで幸平は真理亜の飲むワインに毒を仕込んで殺そうとするが、突然彼女が誘拐されてしまった。しかしその誘拐事件には、真理亜の思惑が潜んでいた。
Read Article
相棒シリーズ(ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『相棒』は、テレビ朝日・東映制作の刑事ドラマシリーズ。 水谷豊演じる主人公『杉下右京』は、人材の墓場と呼ばれた「警視庁特命係」に属する警部である。 その右京が自身の下についた「相棒」と共に超人的な推理力・洞察力を駆使して活躍していく。 亀山薫(演:寺脇康文)、神戸尊(演:及川光博)、甲斐享(演:成宮寛貴)、冠城亘(演:反町隆史)と相棒は代替わりしている。
Read Article
王様のレストラン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『王様のレストラン』とは、三谷幸喜脚本、松本幸四郎(現:松本白鸚)主演のテレビドラマである。1995年にフジテレビ系列で放送された。オーナーシェフの死によって経営難に陥り、スタッフもやる気がない、料理も不味い散々な状態の三流フレンチレストラン「ベル・エキップ」。新しくオーナーになった原田禄郎(演:筒井道隆)に頼まれて、かつて伝説のギャルソンとして活躍していた千石(演:松本幸四郎)が「ベル・エキップ」で復活し、スタッフや客を巻き込みながら一流レストランへの再建を目指すドラマである。
Read Article
やまとなでしこ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『やまとなでしこ』とは、2000年にフジテレビの月9枠で放送されていたドラマ。脚本は『ハケンの品格』や『花子とアン』を担当した中園ミホなどが手掛ける。主演は松嶋菜々子。その他、堤真一や矢田亜希子などが出演している。玉の輿に乗ることを夢見る客室乗務員の神野桜子と、小さな魚屋を営む中原欧介の恋愛模様を描く、ロマンスコメディである。本作は平均視聴率26.4%、最高視聴率は34.2%を記録。2000年以降に放送されたフジテレビのドラマでは、歴代2位の視聴率を獲得した。
Read Article
相棒 season21(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『相棒 season21』とは、警視庁特命係の刑事コンビが数々の事件を解決していく、テレビ朝日によるテレビドラマである。 「警視庁特命係」は、不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄されるここには、優秀過ぎて上層部が隠しておきたい秘密まで暴いてしまう刑事・杉下右京が籍を置いていた。ある時東南アジアの小国サルウィンに関する国際テロが発生し、杉下はかつてこの国へと旅立っていった元特命係の亀山薫と共に捜査に乗り出していく。
Read Article
新選組!(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『新選組!』とは2004年1月から12月まで放送されたNHKの大河ドラマである。幕末を舞台に若者たちが命を懸けて己を貫く姿を中心に、青春群像劇として高い評価を得た。多摩の百姓であった近藤勇が真の侍になるため京に上り、仲間たちと新選組を結成し誠の忠義を貫くために戦い、生きていく姿が描かれている。香取慎吾をはじめ若手俳優たちが生き生きと演じたこと、また人気脚本家三谷幸喜の脚本も見どころの一つとされている。
Read Article
鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。
Read Article
クローズZERO II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『クローズZERO II』とは、漫画家の高橋ヒロシの作品『クローズ』を原作とした映画。前作『クローズZERO』で鈴蘭高校の覇権争いを制した滝谷源治たちと、ライバル校・鳳仙学園との間で抗争が発生。鈴蘭をまとめるために苦心する源治、彼に敗れて以降沈黙を貫く芹沢、2年前の仇を討つため虎視眈々と鈴蘭を狙う鳳仙の頭・鳴海の3人を軸にストーリーが展開される。葛藤を抱えながら喧嘩に臨む高校生達を描く。小栗旬や山田孝之、桐谷健太など人気俳優が多数出演したことでも話題となった。監督は三池嵩史。
Read Article
ラヂオの時間(三谷幸喜)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラヂオの時間』とは三谷幸喜が脚本を手掛けたコメディ映画である。この映画は三谷幸喜の映画監督初作品で、1997年11月に映画公開されている。第21回日本アカデミー賞を受賞した作品で、三谷幸喜は脚本賞を受賞している。ストーリーはラジオ局の収録スタジオに集まったスタッフや出演者たちが、生放送のラジオドラマで二転三転するシナリオに対応していくドタバタコメディである。ラジオ局のディレクターの工藤学役に唐沢寿明、自分で書いたシナリオがラジオドラマ化された主婦の鈴木みや子役を鈴木京香が演じている。
Read Article
相棒 season22(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『相棒 season22』とは、警視庁特命係の刑事コンビが数々の事件を解決していく、テレビ朝日によるテレビドラマである。 「警視庁特命係」は、不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄されるここには、優秀過ぎて上層部が隠しておきたい秘密まで暴いてしまう刑事・杉下右京が籍を置いていた。十数年の時を経て特命係に出戻った亀山薫とのコンビを復活させた杉下は、次々に起こる難事件の調査に乗り出していく。
Read Article
最上の明医〜ザ・キング・オブ・ニート〜(最上の命医)のネタバレ解説・考察まとめ
『最上の明医~ザ・キング・オブ・ニート~』とは橋口たかしにより2008年1号~2010年13号の期間、週刊少年サンデーにて連載していた医療漫画作品。主人公、最上義明(もがみよしあき)は高校時代に交通事故で瀕死状態に追い込まれた同級生、伊達正宗(だてまさむね)の命を救い医者を志すようになる。最上たちは人命救助を通して立ちふさがる医者の世界に蔓延るしがらみを乗り越えるための葛藤、仲間たちとの熱い思いともに人として、医者として成長していくストーリーが展開していく。
Read Article
坂道のアポロン(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『坂道のアポロン』とは、2007年から2012年まで小玉ユキが『月刊フラワーズ』(小学館)にて連載していたジャズと青春をテーマにした少女漫画、およびそれを原作としたアニメ、実写映画である。舞台は1966年の長崎県。主人公の薫が、横須賀から長崎の高校へ転入したところから始まる。父の仕事の都合で転校ばかりしていた薫にとって、学校は息苦しくストレスばかりの場所であった。しかし、そこで不良の千太郎と心優しい律子、そしてジャズに出会い薫の生活は一変する。美しい友情と交錯する恋心が魅力的に描かれている。
Read Article
1リットルの涙(書籍・映画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『1リットルの涙』とは、2005年10月からフジテレビ系で放送されていたテレビドラマで、2005年2月に映画化もされた。原作は木藤亜也のノンフィクション書籍。主演は沢尻エリカ。その他、薬師丸ひろ子や錦戸亮などが出演する。中学3年生の池内亜也は難病の脊髄小脳変性症を発症して様々な困難に見舞われ苦悩するが、家族や友人らの支えにより、懸命に生き抜いていく。短くもひたむきに生きた亜也と、彼女を支え続けた家族や周囲の人々の愛が描かれている感動のストーリー。本作は平均視聴率15.4%と高視聴率を記録した。
Read Article
マイ☆ボス マイ☆ヒーロー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』とは、2006年7月から日本テレビで放送されていたコメディドラマ。韓国映画『マイ・ボス マイ・ヒーロー』のリメイク。脚本は大森美香。主演は長瀬智也で、共演は新垣結衣や手越祐也など。ヤクザの若頭である榊真喜男は、まともに学校に通ったことがなく、勉強が全くできなかった。そのため、ボスである父に組を継ぐために、高校を卒業するよう命じられる。初めは嫌々学校に通っていた真喜男だが、徐々に青春の楽しさを感じていく。本作は平均視聴率が19.1%と高視聴率を記録した。
Read Article
エルピス —希望、あるいは災い—(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『エルピス —希望、あるいは災い—』とは、主人公である女子アナウンサーの浅川恵那とディレクターの岸本拓朗が、冤罪の証拠を探すドラマである。経済界の大物の策略で死刑囚となった男の冤罪を希望を見出しながら立証していくのだ。圧力に屈したくない拓郎と、自分の地位を守りたい恵那の葛藤も描いていて、災いや希望が渦巻く中で懸命に生きていくヒューマンストーリー。平均視聴率は6.3%で、最終回は5.5%である。
Read Article
残穢-住んではいけない部屋-(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『残穢-住んではいけない部屋-』とは、小野不由美のホラー小説『残穢』を原作とした、中村義洋監督による映画作品。竹内結子が主人公であるホラー小説作家の私(小松由美子)を演じ、橋本愛がストーリーのきっかけとなる女子大生の久保亜紗美を演じる。ある日、私の元に久保亜紗美から、「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という内容の手紙が届く。そのマンションを調べていく内に、過去の住人が引き起こした数々の事件について暴かれていく。暗闇の底から這い出てくるような不気味な世界観が特徴。
Read Article
何曜日に生まれたの(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『何曜日に生まれたの』とは野島伸司の脚本のオリジナルドラマである。2023年8月から10月まで放送された。主人公のすいは、学生時代にバイク事故に遭い人生が大きく変わってしまう事になる。その後部屋に閉じこもってしまう、こもりびととして10年間過ごし、父親の仕事がきっかけで、第2の人生を歩みだす。高校時代の仲間や恋愛模様が描かれたヒューマン物語で、すいがこもりびとを卒業できるきっかけになる。またバイク事件の真相や、こもりびとになった経緯などが徐々に明かされる為、早く続きが見たくなると話題になった。
Read Article
わたし、定時で帰ります。(わた定)のネタバレ解説・考察まとめ
『わたし、定時で帰ります。』とは、2019年4月よりTBS系の「火曜ドラマ」枠で放送された連続ドラマ作品。原作は朱野帰子の小説『わたし、定時で帰ります。』と、その続編である『わたし、定時で帰ります。ハイパー』。過去のトラウマから定時退社を貫く主人公・東山結衣を吉高由里子が、結衣の元婚約者でワーカホリックな副部長・種田晃太郎を向井理が演じている。曲者だらけの社内で起こる様々な問題に立ち向かう結衣と、そんな結衣を支え続ける種田が仕事を通して過去と向き合い、本当の幸せを見つけ出すヒューマンストーリー。
Read Article
硫黄島からの手紙(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『硫黄島からの手紙』とは、アメリカ合衆国で製作された戦争映画。太平洋戦争末期の日本軍司令官、栗林忠道が家族に送った『「玉砕総指揮官」の絵手紙』に基づいており、クリント・イーストウッドが監督を、アイリス・ヤマシタが脚本を務めた。前作のアメリカ側からみた硫黄島での戦闘を描く、『父親たちの星条旗』と対をなす『硫黄島2部作』の日本側作品。2006年に発見された兵士たちの手紙から始まり、1944年当時の硫黄島守備隊の玉砕までの日々を陸軍一等兵西郷や守備隊指揮官栗林中将の目線から描いている。
Read Article
キングダム(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム』とは、原泰久の同名漫画を原作とする2019年公開の実写映画作品。映画としての『キングダム』シリーズの最初の作品である。キャッチコピーは「すべて、奪還する」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮などの主要な役者は以降の作品でも続投した。 奴隷の少年信は、「天下の大将軍になる」という夢を共有した親友の漂を殺され、その仇を追う中で秦国の若き王嬴政と出会う。嬴政は政敵に狙われており、漂が彼の身代わりとなって散ったことを知った信は、親友の想いを継いで秦国の闇に立ち向かう。
Read Article
僕の歩く道(僕アル・僕歩)のネタバレ解説・考察まとめ
『僕の歩く道』とは、2006年10月からフジテレビで放送されていたドラマである。脚本は橋部敦子。主演は草彅剛で、香里奈や佐々木蔵之介などが出演する。先天的な障害により、10歳程度の知能までしか発達しなかった31歳の自閉症の青年、大竹輝明は幼馴染の勧めで動物園で働くことになる。輝明と周囲の人々の交流や、輝明の真っすぐに生きる姿が描かれており、淡々と心に響く作品となっている。本作は「僕シリーズ3部作」の完結作で、平均視聴率18.3%を記録し、最終回は20.5%の最高視聴率を獲得した。
Read Article
ひとつ屋根の下(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ひとつ屋根の下』とは、1993年にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマである。「月9」枠で全12回放送された。脚本は野島伸司、主演は江口洋介が務めた。7年前の両親の事故死以来離ればなれになっていた兄弟が、長男の達也が中心となり再び一つ屋根の下で生活を始めるが、兄弟たちは悲劇的、絶望的な境遇や状況に遭遇する。様々な困難を乗り越えながら明るさを絶やさず成長し、より深い絆が育っていく様を描く。
Read Article
屍人荘の殺人(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『屍人荘の殺人』とは2017年に今村昌弘が執筆したミステリー小説、小説を原作としたミヨカワ将による漫画、および2019年公開の実写映画作品である。ミステリー小説好きの大学生・葉村譲(はむらゆずる)と明智恭介(あけちきょうすけ)は、探偵少女の剣崎比留子(けんざきひるこ)にロックフェス研究会の夏合宿に誘われる。しかしその先で衝撃の出来事に遭遇し、ペンションでも殺人事件に巻き込まれる。事件解決に奮闘する研究会のメンバーと葉村たちの様子が描かれている。剣崎と葉村のコミカルなやりとりが見所の作品。
Read Article
Hey! Say! JUMP(HSJ・ヘイジャン)の徹底解説まとめ
Hey! Say! JUMP(ヘイ セイ ジャンプ)とはジャニーズ事務所に所属するアイドルグループであり、8人で活動している。所属レコード会社はジェイ・ストームである。2007年9月21日に結成し、2007年11月14日にデビュー曲である『Ultra Music Power』をリリースしており、その後も定期的にCDをリリースしている。個人では俳優、MC、YouTubeと活動しており、趣味や特技を仕事に繋げている。
Read Article
【相棒】歴代相棒まとめ
『相棒』とは、2000年からテレビ朝日・東映によって制作・放送されている刑事ドラマシリーズである。 警視庁特命係は、警視庁内部の左遷先として扱われている“人材の墓場”である。そこに所属する刑事杉下右京は、どのような難事件も解決する切れ者だが、事件と見ればそれが権力の闇に隠されていようと暴き立て、捜査のためなら強引な手法も辞さない厄介な人物としても知られていた。様々な事情からそこに異動させられる刑事たちは、時に右京に反発し、時に彼の推理力に圧倒されながら、次第に息の合った“相棒”となっていく。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『超高速!参勤交代 リターンズ』の概要
- 『超高速!参勤交代 リターンズ』のあらすじ・ストーリー
- 湯長谷(ゆながや)へ
- 湯長谷藩の参勤後
- 一揆
- 祝言の前祝い
- 湯長谷へ急ぐ
- 一日目
- 大沼宿(おおぬまじゅく)
- 江戸城
- 二日目
- 信祝のたくらみ
- 段蔵との再会
- 湯長谷城
- 江戸の秋山
- 一揆の真相
- 江戸南町奉行所
- 動き出す政醇たち
- 湯長谷の現状
- 信祝、湯長谷へ
- お咲の想い
- 踏みにじられる湯長谷領
- 信祝の野望
- 湯長谷城奪還
- 対峙する政醇と信祝
- 信祝の失脚
- 平穏が訪れる湯長谷
- 『超高速!参勤交代 リターンズ』の登場人物・キャラクター
- 湯長谷藩の人物とその仲間
- 内藤 政醇(ないとう まさあつ/演:佐々木 蔵之介)
- お咲(おさき/演:深田 恭子)
- 雲隠 段蔵(くもがくれ だんぞう/演:伊原 剛志)
- 相馬 兼嗣(そうま かねつぐ/演:西村 雅彦)
- 荒木 源八郎(あらき げんぱちろう/演:寺脇 康文)
- 秋山 平吾(あきやま へいご/演:上地 雄輔)
- 鈴木 吉之丞(すずき よしのすけ/演 :知念 侑李)
- 増田 弘忠(ますだ ひろただ/演:柄本 時生)
- 今村 清右衛門(いまむら せいえもん/演 :六角 精児)
- 瀬川 安右衛門(せがわ やすえもん/演:近藤 公園)
- 福田 弥之助(ふくだ やのすけ/演:橋本 じゅん)
- 荒木 富江(あらき とみえ/演:富田 靖子)
- 江戸の人物
- 琴姫(ことひめ/演:舞羽 美海)
- 松平 信祝(まつだいら のぶとき/演:陣内 孝則)
- 松平 輝貞(まつだいら てるさだ/演:石橋 蓮司)
- 徳川 吉宗(とくがわ よしむね/演:市川 猿之助)
- 大岡 忠相(おおおか ただすけ/演:古田 新太)
- 尾張柳生の人物
- 柳生 幻道(やぎゅう げんどう/演:宍戸 開)
- 諸坂 三太夫(もろさか さんだゆう/演:渡辺 裕之)
- 森 極蔵(もり きょくぞう/演:中尾 明慶)
- 『超高速!参勤交代 リターンズ』の用語
- 参勤交代
- 老中
- 一揆
- 側室
- 尾張柳生/新陰流
- 「怒りは敵と思え。堪忍こそ、無事長久の基(もと)」
- 『超高速!参勤交代 リターンズ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 荒らされた湯長谷と、すさんだ百姓の心
- お咲「内藤様に助けられてから、初めて生きてるって感じたんだ」
- 政醇「揃いもそろってバカばかりよ!」
- 『超高速!参勤交代 リターンズ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- やりきった死人メイク
- やっと実現した、福島県いわき市でのロケ
- 「これをやらせるのか!」と感じたアクションシーン
- 『超高速!参勤交代 リターンズ』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:斉藤和義「行き先は未来」