コーヒーが冷めないうちに（この嘘がばれないうちに）のネタバレ解説・考察まとめ
『コーヒーが冷めないうちに』とは2018年9月に公開された邦画。主演・有村架純、監督・塚原あゆ子、原作は川口俊和による舞台演劇と小説である。
主人公の女性・時田数が従兄と営む小さな喫茶店。この喫茶店には不思議な噂があった。それはとある席に座ると、望んだ時間に戻ることができるというものだ。しかしそこには面倒なルールも存在した。
過去は変えられないが、未来は変えられる。過去に戻った喫茶店の客たちが、各々の人生を変えていくところが見どころである。
数の従兄で喫茶「フニクリフニクラ」の店主。飄々としている。他の客に毒付く八絵子をたしなめたり、房木に過去に戻ってみるよう促したり、何かと常連客に気を遣っている。トレードマークの黒フレームのメガネは子どもの頃から変わっていない。
時田 要（ときた かなめ／演：石田 ゆり子）
数の母。明るい性格だが体が弱くて病気がちだった。亡くなった夫に会うため、数にコーヒーを淹れてもらい過去に戻るが、コーヒーが冷め元の時間に戻れなくなり幽霊となってしまう。今は肉体の時間は止まったまま、いつも店内の過去に戻れる席に座って本を読んでいる。
未来（みき／演：山田望叶）
数と新谷の娘。明るく物怖じしない性格。中学生になり数からコーヒーの淹れ方を教わった後、新谷から頼まれて過去に戻る。そこで数にコーヒーを淹れて2000年12月24日行かせて要と会わせ、数が長年さいなまれてきた罪悪感を無くすことに成功する。
「フニクリフニクラ」の客たち
新谷 亮介（しんたに りょうすけ／演：伊藤 健太郎）
喫茶「フニクリフニクラ」の常連客で美大生、写真を学んでいる。ピクルスが苦手で、数の作ったサンドイッチからこっそり抜き取っているところを彼女に見つかる。大学卒業後はデザイン会社に就職。噂を知って、店に通うようになり数のことが気になっていく。数に彼氏がいるか聞き出そうとするも「彼氏より友達を作らないと」と言われたため、まずは友達になると決める。数の過去を知り、彼女の母への思いを受け止め、なんとか彼女を母に会わせようと考えた。物語ラストでは数との間に娘をもうける。
清川 二美子（きよかわ ふみこ／演：波瑠）
喫茶「フニクリフニクラ」の女性客。五郎とは幼馴染だが、お互い素直になれず別の相手と付き合っていた。五郎からアメリカ転勤の当日になったと告げられ、ケンカ別れをしてしまい修復したくて過去に戻るが、数から過去を変えることはできないと言われ未来を変えることに決める。
その後は会社を辞め、アメリカで仕事を探すことにした
賀田多 五郎（かただ ごろう／演：林 遣都）
二美子の幼馴染。アメリカに転勤になり、出発当日に「フニクリフニクラ」でその事実を彼女に告げ、ケンカ別れしたまま渡米してしまう。
その後、五郎を追って渡米してきた二美子とアメリカで生活している様子が、数の話からうかがい知れる。
高竹（房木） 佳代（こうたけ （ふさぎ）かよ／演：薬師丸 ひろ子）
房木の妻で認知症を患っている。若い頃はツアーガイドをしており、客全員の名前と顔をすぐ覚えるくらい記憶力も良かった。今は夫がいることは自覚しているようだが、房木が夫ということは忘れており、2年ほど前から旧姓の「高竹」を名乗るようになった。
「フニクリフニクラ」の常連客だが、噂は信じていなかった。しかし認知症が進むにつれて信じるようになり、今は会えないと思っている夫にバースデーカードを渡すため過去に戻ろうと、店に通い続けている。
コーヒーにはいつもミルクを入れて飲んでおり、房木がコーヒーに砂糖を入れようとすると「砂糖はダメ」といつも止めていた。
房木 康徳（ふさき やすのり／演：松重 豊）
高竹の夫で看護師。職業柄、認知症の妻を混乱させないようにと自分が夫であることを伏せていたが、過去に戻って受け取ったバースデーカードに書かれた妻の思いを知り、最後まで夫婦でいようと決めた。数にも「彼女を房木さんと以前のように呼んで欲しい」と頼み「あなた誰？」と言う高竹には「僕はあなたの夫です」と声をかけるようになった。
平井 八絵子（ひらい やえこ／演：吉田 羊）
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目次 - Contents
- 『コーヒーが冷めないうちに』の概要
- 『コーヒーが冷めないうちに』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 素直になれない2人
- 夫婦の絆
- 妹との約束
- 母の愛と真実
- エピローグ
- 『コーヒーが冷めないうちに』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 時田 数（ときた かず／演：有村 架純）
- 時田家（ときたけ）
- 時田 流（ときた ながれ／演：深水 元基）
- 時田 要（ときた かなめ／演：石田 ゆり子）
- 未来（みき／演：山田望叶）
- 「フニクリフニクラ」の客たち
- 新谷 亮介（しんたに りょうすけ／演：伊藤 健太郎）
- 清川 二美子（きよかわ ふみこ／演：波瑠）
- 賀田多 五郎（かただ ごろう／演：林 遣都）
- 高竹（房木） 佳代（こうたけ （ふさぎ）かよ／演：薬師丸 ひろ子）
- 房木 康徳（ふさき やすのり／演：松重 豊）
- 平井 八絵子（ひらい やえこ／演：吉田 羊）
- 平井 久美（ひらい くみ／演：松本 若菜）
- 『コーヒーが冷めないうちに』の用語
- アパートメント時田（ときた）
- 喫茶「フニクリフニクラ」（きっさフニクリフニクラ）
- 平井旅館（ひらいりょかん）
- 『コーヒーが冷めないうちに』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 新谷が「過去が変えられないタイムスリップ」について語るシーン
- 高竹佳代「この先私がどんどん記憶を失って、どんな行動を取ったとしてもあなたは看護師としてうまく付き合ってくれることでしょう。あなたは優しいから私を見捨てることはないでしょう。でも覚えていて。私の前で看護師である必要はない。もし夫でいるのが辛くなったら離れればいい。私はあなたの前で患者でいたくない。あなたとは最後まで夫婦でいたい」
- 新谷亮介「人を幸せにすると、いつかその幸せが自分にも帰ってくるって言うよ」
- 『コーヒーが冷めないうちに』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- エンドロールで描かれた数が過去に戻れた秘密
- 原作と映画の違い
- ラストシーンで消えた要
- 『コーヒーが冷めないうちに』の主題歌・挿入歌
- 主題歌：YUKI「トロイメライ」