HERO(2015)のネタバレ解説・考察まとめ

「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。

『HERO』の概要

フジテレビ系連続ドラマとして放送された、同作の後を描いた劇場公開作品。
ドラマは第1期 (2001年1月8日から3月19日まで)、第2期 (2014年7月14日から9月22日まで) が放送された。
主演は木村拓哉。劇場版第1作から引き続き監督は鈴木雅之が担当。脚本も福田靖が続投した。
キャッチコピーは「HERO IS HERE.」
木村拓哉演じる久利生が、捜査権を駆使し犯罪に立ち向かう検事の姿を引き続き熱演。今回は日本の捜査権が及ばない大使館を相手に城西支部のメンバーと協力して立ち向かう。

『HERO』のあらすじ・ストーリー

大阪地方検察庁 (大阪地検) 難波支部で検事として働いている雨宮は、上司の木下部長から、有力な証言者となってくれるはずだった三城が東京都で交通事故死したことを知らされる。
とあるゴルフコンペで暴力団組織の二崎会 (おとざきかい) と地上げ屋が恐喝の相談をしているところをパーティーコンパニオンとして参加していた三城が偶然聞いていたのだ。
雨宮は交通事故の状況を探るべく、検察事務官の一ノ瀬と共に東京へ出向くことになる。

被疑者である徳本を取り調べる久利生と麻木

東京地方検察庁 (東京地検) 城西支部の久利生検事は三城が交通事故死した事件を担当。被疑者である徳本の事情聴取をしていた。捜査資料から被害者の三城が靴を履いていなかったことに久利生と事務官の麻木は不審を抱く。
そこへ雨宮と一ノ瀬が現れる。二人は川尻部長や検事の田村、馬場、宇野、警備員の小杉をはじめ城西支部の面々に挨拶をする。雨宮が事務官時代の頃の同僚である遠藤、末次、元警備員だった井戸とはすぐに打ち解けるが、久利生とは気まずい会話になり城西支部内に微妙な空気が流れる。
久利生とは以前恋仲であったが、仕事のすれ違いなどがあって別れた経緯があった。
久利生が担当する事件の被害者が三城だったことから、久利生・麻木組と雨宮・一ノ瀬組は合同で捜査をする。しかし現場は日本の捜査管轄外であるネウストリア公国大使館であった。

さらに事件が起きる数時間前の写真には、三城と話すネウストリア人男性が写っていた。
大使館に捜査の依頼をしようとする久利生の行動に外務省を通じて、東京地検の次席検事となった牛丸へ抗議の電話が入る。
その日の夜、城西支部メンバーの行きつけの店「St.George’s Tavern」で雨宮と一ノ瀬の歓迎会が行われた。雨宮はマスターとの再会も祝ったが、久利生とのことでまたもや一同が微妙な空気となってしまう。川尻との会話で雨宮には矢口という婚約者がいることが分かる。
捜査が手詰まりになり、雨宮と一ノ瀬が大阪へ戻った後も大使館の捜査を続けたい久利生は麻木を連れてネウストリア料理店を訪れる。そこで会った酔っぱらいのネウストリア人男性から「ペタンク」というスポーツを勧められる。
久利生は麻木、さらに宇野を巻き込んで大使館の人たちとペタンクで交流を始める。
ペタンクで大盛り上がりした後の食事の席で、麻木は写真のネウストリア人男性のことを聞く。
男性はコールマンという名で自分たちと同じ大使館職員だと教えてもらう。しかしそこで久利生の素性がばれ、険悪なムードになる。
久利生は外務省欧州局の松葉局長に呼び出される。松葉は現在ネウストリアとの貿易交渉が暗礁に乗りかかっていることもあり、久利生をけん制する。

久利生の前にダンプカーが..。

その日の夜、久利生が外で食事をしていると、そこへダンプカーが突っ込んできた。久利生は負傷し入院することになった。
周囲に人がいる中で無理やりダンプカーを突っ込ませる暴力的な手口や大使館のことを嗅ぎ回っていた久利生が狙われたことから、コールマン含めネウストリア大使館と二崎会に関わりがある可能性が出てくる。
病院へ駆けつけた雨宮と城西支部のメンバーたちは久利生の意思を継いで捜査を始める。
川尻は牛丸を説得し、牛丸は松葉にネウストリア大使館と二崎会の繋がりを言及する。

偶然小杉が録っていたお天気キャスター川端の番組中継に、二崎会と見知らぬネウストリア人男性との薬物売買の取引現場が映っていた。さらに田村と遠藤が捕まえたダンプカーの運転手が二崎会の関係者であったことから、ネウストリア大使館と二崎会が接触していることが断定される。
雨宮は矢口の伝手でネウストリア大使館主催のパーティチケットを入手する。
退院した久利生は雨宮とパーティに潜入する。裏口で三城が履いていた靴の飾りを見つけるが不審者扱いされ部屋に閉じ込められてしまう。
尋問に来たのはヴェルネ公使、二崎会と薬物取引をしていた男性であると二人は気付く。
そこへ助け舟に来たのがローラン大使、ネウストラ料理店で久利生にペタンクを教えてくれた男性だった。
部屋を出た久利生と雨宮は広間でオルゴール時計の音楽を聴く。それは宇野と末次が入手した、三城が事故数分前に友人にかけた留守電で流れたものと同じだった。
つまり三城は二崎会と繋がりのあるコールマンに追われ、大使館の裏通りに飛び出し交通事故に遭った。

三城が事故直前までネウストリア大使館に居た証拠を揃えた久利生たち城西支部メンバーは松葉を説得する。
松葉はネウストリア料理店でローランと会い、久利生の話をする。
後日、ローランに招かれた久利生は雨宮、麻木と共にネウストリア大使館を訪れる。
ローランはヴェルネが本国へ強制送還されネウストリアの法律で裁かれることを告げ、コールマンの身柄を日本へ引き渡すことを約束する。

久利生のことがまだ好きだと自覚した雨宮は矢口に結婚の話を断る。
雨宮は久利生に久利生が以前行った石垣島支部へ自身も転勤になる話をし、久利生と同じ道を進むことを誓い帰っていった。
日本とネウストリアの貿易交渉は無事成立し、ローランと松葉はネウストリア料理店で祝杯を挙げる。
久利生と麻木はコールマンの首謀者であるヴェルネに事情を聞くため、ネウストリアを訪れていた。

『HERO』登場人物・キャラクター

東京地検 城西支部

久利生公平 (演 / 木村拓哉)

スーツを着用せず常にラフな格好の「現場捜査主義」の検事。過去に助けてもらった検事が久利生の理想像であり、検事としての指針でもある。
かつて雨宮と付き合っていたが別れており、彼女とは疎遠になった。趣味は通販で購入したグッズで体を鍛えること。

麻木千佳 (演 / 北川景子)

久利生検事担当の検察事務官。手堅い職に就くことを目的に事務官となったこともあり、当初は「仕事は仕事」と割り切っていた。
ところが久利生の事務官になってからは仕事に追われるようになり、久利生に振り回されるのが日常となっている。
次第に久利生の捜査姿勢に共感し、検事を本気で目指そうと勉強し始める。
城西支部のNo.1事務官を自負しているが、優秀な雨宮に対し劣等感を抱いている。退勤後の一人飯 (外食) が趣味でかなりの大食い。元ヤンキー。

田村雅史 (演 / 杉本哲太)

検事。かつて特捜部に所属していた。野心家であり特捜部に舞い戻ることを考えている。自らの昇進のために馬場と交際中に牛丸の娘と結婚したほどである。
妻には弱く、業務中であろうと妻からの電話には必ず出る。しかし久利生が負傷した際は進んで捜査に加わるなど仲間意識はあり、この時だけは妻からの電話をすぐに切った。

遠藤賢司 (演 / 八嶋智人)

田村の担当事務官。おしゃべり好きで噂が大好き。お調子者だが、久利生と雨宮の関係について、みんなの前では話を控えるなど気遣いはできる。
傍若無人な田村に表向きは従いつつも陰では愚痴っている。結婚はせず合コンライフを満喫している。

宇野大介 (演 / 濱田岳)

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