最愛(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『最愛』とは、2021年10月15日から12月17日まで放送された恋愛サスペンスドラマで、主演は吉高由里子。
2017年4月期に、同枠のTBSテレビ系「金曜ドラマ」枠で放送された『リバース』の制作陣が再集結して制作された。
連続殺人事件の重要参考人となった実業家の女性、彼女を取り調べる男性刑事、彼女を守ろうとする男性弁護士の3人を中心とした物語が展開し、謎が複雑に絡み合ったサスペンスドラマである。
数々のドラマ賞を受賞し、メディアなどでも高評価やランキング上位を獲得した。
『最愛』の概要
『最愛』とは、2021年10月15日から12月17日までTBSテレビの金曜22時枠で放送された恋愛サスペンスドラマ。
2022年日本民間放送連盟賞では、番組部門テレビドラマ最優秀賞を受賞。東京ドラマアウォード2022では、作品賞で連続ドラマ部門グランプリを受賞。さらに主人公の吉高由里子は主演女優賞、演出を担当した塚原あゆ子は演出賞と、3冠を達成している。
『最愛』は殺人事件の重要参考人となった主人公・真田梨央と梨央の初恋の相手であり事件を捜査する刑事の宮澤大輝、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士の加瀬賢一郎の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリ。物語は15年前の2006年と現在の2021年の出来事が交互に描かれている。
『最愛』のポスターに書かれているキャッチコピーは「真相は愛で消える」「全ては愛するがゆえに」。この通り、事件の真相を暴くよりも真相を愛で消していく心の葛藤を描いている。真犯人の考察や様々な愛の形と切ない人間模様は毎週SNSで大きな反響を巻き起こした。
完全オリジナルの本作品は、2017年放送の湊かなえ原作ドラマ『リバース』や『アンナチュラル』、『MIU404』を手掛けたスタッフが集結して作品を作ったことでも話題を呼んだ。
心情描写が多いドラマと宇多田ヒカルの主題歌「君に夢中」がさらに作品を盛り上げている。
『最愛』のあらすじ・ストーリー
運命に翻弄された初恋
主人公朝宮梨央(あさみやりお)は岐阜県の田舎町で暮らす高校3年生。白山大学陸上部の寮夫をしている父、朝宮達雄(あさみやたつお)の手伝いをしながら事故による怪我で記憶障害を持っている異母弟の朝宮優(あさみやゆう)の治療薬を開発するために東京の薬学部を目指している。陸上部の寮には梨央の初恋の相手宮崎大輝(みやざきだいき)も所属していた。父の不在で寮の留守を預かる事になった日、梨央は友人を訪ねてきた渡辺康介(わたなべこうすけ)に話しかけられる。その後の記憶が途切れていて気づいた時には布団で寝ており腕に覚えの無い傷があった。帰宅した父の様子はおかしく、洗濯機には血の付いた服が入っている。父に「何も心配するな」と言われ、梨央は東京での大学受験に出発する。その日、父がくも膜下出血で急死した。この父の不在で起きた出来事が今後出てくる「あの日」と呼ばれるようになる。
父の葬儀の準備をしていると、行方不明になった康介を探す康介の父親、渡辺昭(わたなべあきら)が寮を訪ねて来る。梨央は康介の行方不明と自分の失った記憶、父の様子がおかしかった事に何か関係があるのではないかと、疑念を抱いていた。葬儀に使う父の写真を探していると、記憶を失った時に来ていた血のついた自分の服を発見する。あの日の記憶が断片的に蘇り、梨央は疑念をさらに深めた。その夜、大輝は梨央に告白するが梨央は何も答えられず泣いてしまう。
大輝が出場する全国駅伝大会の日、梨央は実母の弁護士加瀬賢一郎(かせけんいちろう)と一緒に東京へ出発する。大輝が走っている姿を見つけるが大輝と梨央が会う事はなかった。その後大輝に梨央からの電話やメールの返事はなく、2人はそのまま離れてしまう。
東京に来た梨央を実母の真田梓(さなだあずさ)は歓迎してくれたが、兄・真田政信(さなだまさのぶ)は快く思っていない様子だった。
時は流れて15年後、東京で殺人事件が起こる。その被害者は康介の父親、渡辺昭だった。この事件は「芝池公園事件」と呼ばれるようになる。東京で刑事をしている大輝はこの事件を捜査する事になる。同じ頃、15年間行方不明だった康介が富山県の山中にて遺体で発見されていた。この事件は「富山の事件」と呼ばれるようになる。
大輝は被害者の遺留品の印刷物に記載されている「真田ウェルネス」という会社を調べる事になり、真田ウェルネスの代表取締役社長の梨央と15年ぶりに再会する。
一方で真田ウェルネス専務、後藤信介(ごとうしんすけ)はフリーライター橘しおり(たちばなしおり)と情報屋に梨央の事を調べさせていた。
消された記憶が甦る
警視庁で大輝から芝池公園事件の取り調べを受ける梨央。大輝は梨央に康介の遺体発見現場で見つかった、大輝のために梨央が作ったお守りの中身を見せる。梨央は「わからない」と言う。会社に戻った梨央は弁護士の加瀬と今後の警察への対応や新薬の話をする。
梨央が真田家に住むようになった頃、テレビでは白山大学陸上部の寮が大麻使用問題で強制捜査を受けたというニュースが報道されていた。陸上部は無期限停止の処分を受け、事件の中心人物が渡辺康介で現在行方不明となっており、渡辺康介に性的暴行を受けた女性がインタビューに答えていた。
陸上部の事件が落ち着いた頃、梨央は久しぶりに岐阜の田舎、白川郷に帰省した。優から「携帯に怖い映像がある」と言われ見てみると、記憶を無くしたあの日の様子が映っていた。康介に引きずられている梨央、映像を撮っている優に康介が「携帯をよこせ」と向かってくる、身を守るために持っていた棒が康介の腹に刺さってしまう。優が必死で梨央を起こす声で映像は終わっている。優は記憶障害で映像を撮っていた事を忘れているので梨央は映像を消去する。
場面は変わり現代、被害者の昭が宿泊していたホテルの部屋から真田ウェルネスに関する資料と500万円の大金が入った袋が発見される。息子康介の遺体が見つかったすぐ後に父昭が殺された事に、関係があると考えた大輝は梨央に会いに行く。捜査本部では、被害者の昭の死亡推定時刻近くに現場付近の防犯カメラに梨央の姿が映っている事が確認されていた。
見えない敵の正体は
梨央に友達として話を聞きに来た大輝に、梨央は「お守りに見覚えがあり、そのお守りを無くしてしまった。被害者の昭と殺害現場付近で会っていた」と大輝に告げる。
翌日、梨央の会社に「事業説明会を中止しろ」という脅迫メールが来ていた。しかし梨央は説明会を実行する。一方警察本部では、芝池公園事件と2007年の大麻、性的暴行事件に接点があると見て捜査を進めていた。梨央が被害者の昭に会いに行っている事から、捜査対象は梨央に向かう。
2012年、優は「人を殺した記憶を取り戻した」と書き置きを残し失踪した。梨央は優を探したが見つからない。加瀬は「梓さんが必ず探すと言ってます」と梨央を励ました。その後、優を見つけた梓から「優は梨央に会いたくないと言っている」と告げられ”ごめん”と書いた花の写真を渡される。
真田ウェルネスの秘書から聞き込みをしていた大輝と桑田仁美(くわたひとみ)は、会社に脅迫メールが来ている事を聞く。事業説明会当日、大輝は不審車両を発見する。そこにいた男は脅迫メールを送った本人だった。梨央がその男に拉致されかけていたところに助けに入った加瀬は腕を切られてしまう。かけつけた大輝が犯人を取り押さえた。犯人の犯行動機は研究員の引き抜きが原因だった。事件を目撃していたフリーライター橘しおりは、梨央が事件に関係があると確信する。事件の翌日、真田ウェルネスの株価は下がっており会社はたくさんの報道陣に囲まれ、問い合わせも殺到していた。さらに「真田ファミリーと被害者の接点」と書かれた真田ウェルネスへの疑惑を追及するゲラがグループ役員に送り付けられていた。
一方捜査本部では、500万円の受け渡し現場を抑えた防犯カメラの映像を入手する。そこには被害者の昭に青い封筒を渡している若い男の姿が映っていた。それは後藤が梨央を見張らせている情報屋だった。
動きはじめる禁断の恋
真田ウェルネスの疑惑を追及するゲラについて、後藤は梨央に「経営に関してつまずくようなら責任を取っていただきたい」と詰め寄る。真田ウェルネスの批判ニュースのせいで新薬開発にも影響が出始めていた。
後藤はフリーライターの橘しおりに真田ウェルネスのペーパーカンパニーの存在を知られている可能性を考え、情報屋に橘しおりを調べさせる。
一方捜査本部では昭と500万円の受け渡しをした情報屋は、真田ウェルネスと繋がりがあると睨んで捜査を進める。大輝は梨央に個人的に連絡を取り話をする。梨央は「昭を殺していない」と言う。大輝は「それを信じる、それを証明するから新薬の開発を諦めるな」と言われ、梨央は「絶対に薬を作る」と誓った。
定例役員会議が開かれ、梨央が真田ウェルネスの批判ゲラや説明会の事件に関係している事で、真田グループ全体がダメージを負っていると責められてしまう。梨央への不信感から追加融資を取りやめたいという支援者が出てしまっている。治験を中断したいと申し出ている人がいることも追及される。ちょうどその時、治験コーディネーターから治験中断を希望していた人が、治験を続けたいとSNSに投稿していると連絡が入る。「梨央が治験を進めるための資料作成や、担当医への説明、様々な働きをしていた事が治験者に伝わった」と創薬ラボ所長の海野こずえ(うみのこずえ)は発言する。それを聞いた梨央は「薬を作り続けたい」と発言し、加瀬の後押しもあり「1年以内に結果を出す」という事で会議は決着する。
一方、情報屋の聞き込みを続けていた大輝と桑田はマンションでちょうど帰宅した情報屋と鉢合わせる。慌てて逃げ出した情報屋を大輝は追いかける。踏切で逃がしそうになり大輝は「逃げても何も変わらない」と叫ぶが、電車が通過した後、情報屋は姿を消していた。その時大輝に非通知の電話がくる。相手はさっきの情報屋のようだ。「さっきのマンションの机の上のPCに入っている803ファイルを見れば本当の事がわかるよ、大ちゃん」と言って電話は切れる。会議を終えた梨央にも差出人不明のメールが届き、そこには添付ファイルが付いていた。
大輝がマンションの803ファイルを開くと、殺人事件の一部始終が映っていた。梨央に届いたメールの添付ファイルも同じ内容で、その後同じ差出人から「屋上で待ってて」というメールが届き、屋上で待っていると500万円受け渡しの情報屋が現れる。腕には傷があり、梨央はその情報屋が弟の優だと気づく。優は「殺人事件の犯人は自分だ」と梨央に打ち明ける。
9年ぶりの再会
優は東京に来てから真田家に馴染めず、昔の事を思い出したい一心で携帯のデータを復元し、2006年に梨央が記憶を無くしたあの日の映像を見てしまう。梨央や梓に迷惑をかけまいと家を出たのだった。家を出た優は、梨央に内緒で加瀬と梓に面倒をみてもらいながら、山梨の学校の寮で暮らし情報処理の勉強していた。その頃梨央が社長になったと知り、優は梨央の一番の敵は誰なのか調べて後藤に近づき「梨央に何かあったら自分が助けるつもりだった、今は警察に追われてるからもう助けられない、昭を殺した記憶はないが映像が残っているから自首する」と言うが、梨央は「優はやっていない」と涙ながらに言う。
捜査本部では、優のマンションから入手した803ファイルの解析が進んでいた。大輝は捜査第一係長の山尾敦(やまおあつし)に「真田梨央には優という異母兄弟の弟がいる」と報告する。
家に来た加瀬に、梨央は優が昭を殺害した映像を見せ「1日だけ優と田舎に帰りたい」と言う。
飛騨高山行きの高速バスに乗り込む梨央の後を追う大輝と桑田。途中の乗車口から優がバスに乗り込んだ。優の顔を確認した大輝は捜査本部にいる山尾に報告する。
梨央と優は白川郷に到着する。梨央は父が優に残してくれたお金の入った通帳と印鑑を渡し「逃げて」と言うが、優は「もう逃げたくない」と言う。梨央と優は昔、父が日記をつけていたパソコンを探す。陸上部の寮で父のパソコンを発見し、動画ファイルが残されているのを見つける。そこへ大輝と桑田が到着した。動画の中で達雄は「9月21日深夜、渡辺康介を殺した。罪は償います」と罪を告白した。それを見た優は「違う、刺したのは俺や」と言う。父の遺言は「子供らは何も知りません。全部自分1人でやったことです」と続いた。「うそだ」と優、膝を抱えて泣く梨央。大輝は優を連れて行こうとするが、梨央は「優を連れて行かないで」と優を押さえる。優は「逃げないと決めた、やっと会えた、忘れたくない」と梨央に言う。「朝宮優、身柄確保しました」と大輝が本部に伝え、優は連れていかれてしまった。
弟は殺人犯になってしまうのか
警察署で任意の取り調べを受けている優に加瀬は「本当の事を話してほしい」と言う。優は「昭殺害は覚えていないが動画は残っている」と言う。大輝は白川にいる陸上部の後輩で現在刑事をしている藤井隼人(ふじいはやと)に達雄の遺言動画の証言通りの場所から、殺人に使った凶器や服が発見された事を聞く。優は長い取り調べの末、とうとう昭殺害を認めてしまう。
場面は変わり、昭殺害の日。公園で梨央に「康介に何があったかを教えてほしい」と昭が頼みこんでいる。「もう会いに来ないでください」と立ち去る梨央。その現場を見ていた優は、昭の前に出て行き「康介を殺害したのは自分だ」と言う。昭に首を絞められる優は苦しさのあまり昭の首を絞め返し、昭はそのまま池に落ちてしまった。
捜査本部では、優の殺害動画の解析が進み、昭は東の池に落ちている事が判明したが、遺体が発見されたのは西の池だった。東の池と西の池は繋がっておらず、死因が絞殺ではなく溺死であることも不可解で目撃者の捜索を始める。
優の勾留が決定してしまい、加瀬は優が実刑にならないように弁護士としてあちこちに掛け合う。
捜査本部に犯人を目撃したという情報が入り、大輝と桑田は聞き込み中に目撃者を発見する。目撃者が見たという犯人は、「背が高く池に落ちたみたいにびしょびしょ。池から這い上がってきってきて『コウスケ』と叫んでいた」という。写真を見せると「この人だ」と指さしたのは昭だった。それを聞いた大輝と桑田は驚きの色が隠せない。昭は生きていたのだ。地元で刑事をしている藤井から、都内に住んでいる岐阜の関係者に松村(まつむら)という女性がいると聞く。
優の処分が決定し、加瀬と共に警察署から出て来た優に梨央は抱き着く。優は「加瀬さんのおかげだ」と言い、2人を「本当に良かった」と抱きしめる加瀬。「本来警察は被害者側に立たなければいけないところ、大輝が優に同情してくれている。これは良くない事なんだ」と言う加瀬。その夜梨央は大輝にお礼の電話をし、大輝の立場を考え「もう会わない」と告げるが、大輝は「勝手に決めるな今どこだ」と梨央を探す。大輝は梨央を追いかけ抱きしめるが、梨央は「じゃあね」と言って去ってしまう。
大輝は事件を調べ続けている。岐阜の事件関係者で陸上部の青木菜奈(あおきなな)から、岐阜の事件の関係者の松村が2005年と2006年の合同合宿で白山大学に来ていたと聞き、松村が写っている写真を手に入れる。
新たな事件の幕開け
橘しおりに声をかけられた梨央は真田グループの不正の事を聞かれ、さらに「私を覚えていないか」と尋ねられる。
捜査本部では、優が不起訴になった事で捜査は振り出しに戻っていた。大輝は気になる人物として桑田に橘しおりの資料を見せる。2006年に岐阜で起きた渡辺康介による性的暴行事件で唯一告訴しているのが橘しおりだった。その後、大輝は所轄に異動させられてしまう。
優は15年前の渡辺康介殺害も立件されない事になり、達雄は書類送検となった。優は梨央に「加瀬さんみたいな弁護士になりたい」と言い、新薬の治験を受ける事になった。
橘しおりは真田ウェルネスの老人ホームに立ち入っていた。慈善団体が寄付金を不正流用している噂があり、それを後藤が管理していると橘しおりは確信していた。橘しおりは、真田ウェルネスが寄付金詐欺をしている事を上司に報告。寄付金詐欺の尻尾をつかまれそうになり焦った後藤は、橘しおりの記事を買わせてほしいと橘しおりの上司に願い出る。だが、その会話を録音されてしまう。
夜、優は大輝に「家で食事しよう」と強引に誘う。梨央と遭遇した大輝は帰ろうとするが、優は大輝を引き留める。「大輝が異動になったのは自分たちのせいだ」と謝る梨央。大輝は「自分がしたくてしたことだ、今度こそ2人を助けたかった、今こうして2人が仲良く暮らしていて、自分は間違ってなかったのだからもう謝るな」と言う。優が買い物に出かけ2人きりになり「これからの事を考えよう」と言う大輝、「深い意味はない」と慌ててお茶をこぼしてしまう。こぼれたお茶を2人で拭いていると手が重なり、見つめ合うが沈黙の後、笑い出した。大輝が帰るのを見送る時に、梨央の行きつけのもんじゃ焼き屋に聞き込みをしている橘しおりと遭遇する。梨央は大輝に「あの人は誰?」と聞く。大輝は梨央に橘しおりは陸上部の合同合宿の時に渡辺康介から性的暴行被害に遭っていた事を話す。
翌日梨央は、橘しおりのインタビューを受ける。橘しおりは「康介が15年前に死んでいた事がせめてもの救いです。昭は一度も謝らなかった。親も息子も殺されたってしかたない。罪を犯した人間は報いを受けるべきなんです」と言う。翌日、橘しおりは転落死した。この事件は「池尻事件」と呼ばれるようになる。
2つの不審死は繋がっている
後藤が寄付金を不正に利用している疑いがあり、行方がわからなくなっていた。梨央は後藤の行方を梓に聞いてみるが梓からの電話にも出ない。その頃後藤は不正に利用した帳簿を持って、他の証拠を回収していた。
大輝は異動先の生活安全課の仕事を始めていた。母から送られてきた地元のお酒を梨央と一緒に飲んだ帰り道、大輝は「これからの事 2人で考えてみないか」と提案する。梨央は「薬が完成したら、自分も同じ事を言おうと思っていた」と伝える。
未だ行方がわからない後藤。梓は「後藤は会社が管理している別荘にいるのではないか」と言う。加瀬と梨央は後藤がいると思われる別荘へ向かった。大輝は法医学教室を訪れ、橘しおりの司法解剖結果を確認していた。事件性はなく、このままだと自殺で処理されるようだ。
梨央と加瀬は別荘に到着する。中に入るとたくさんのダンボールがあり、部屋の奥にいる後藤を発見した。目が合うと慌てて逃げる後藤、加瀬は後藤に「1人でやったことなのか」と問う。後藤は「1人でやった。着服はしていない会社のためにやった、不正を行うつもりで始めた事ではない、騙し取ったんではなく借用しただけだ、他には何もない」と主張し立ち去ってしまう。梨央と加瀬は別荘にあったダンボールから金の流れを洗うと総額は10億968万円、取引履歴は8年前からあった。橘しおりがつかんだものはこの事だと思われる。梨央の悲願である薬の申請まで、あと一歩のところまできていた。
加瀬は「謝罪するにしても不正の全容を把握する必要がある」と梨央を慰めたが、梨央は「もう疲れた、なんでいつも味方してくれるの、私の事どう思っているの」と加瀬に聞く。加瀬は「家族だと思っている。薬の完成で世界が良い方に変わるのが見たくて同じ船に乗った。自分がすごい事を成し遂げようとしているとわかっている。本当にすごい事なんだ」と答える。
大輝は優のバイト先で、優からボールペンを借りる。それは真田ウェルネスのボールペンで梨央の物だった。それを見た大輝は捜査資料を見返すと、そのボールペンは昭の遺留品のボールペンと同じ物だった。だがそのボールペンのマークは、真田グループのマークとは違っていた。
梓と梨央は後藤の不正について話し合っていた。その時、大輝から梨央に電話がきてボールペンのマークについて尋ねられる。そのボールペンは現在閉鎖しているウェルネスホームの物で、オープン記念の際に梓が配ったボールペンだった。梓は「そのボールペンは5本しかなく、持っているのは梓・梨央・政信・後藤・加瀬の5人だけ」と言う。
拭い切れない疑惑
会社の記念ボールペンが事件と関わっていて、それは5本しかない。芝池事件関係者は5人に絞られた。
真田ビジネスサービスの創業30周年パーティーで梨央のもとに週刊誌の記者が訪れ、「橘しおりが追っていた寄付金詐欺の記事を明日発売の号に掲載します」と告げる。不正の謝罪を提案する梨央だったが、梓は「今、目立つことをすると薬の申請に影響が出るかもしれない、お金はちゃんと愛護団体に寄付した」と言う。
警察がボールペンとアリバイを確認しにやってくる。芝池事件のアリバイがないのは、加瀬と梓と後藤。加瀬はボールペンを持っている。梓はボールペンを無くしていた。政信はボールペンの存在すら忘れている。橘しおりが亡くなった日のアリバイについて、政信は「出張で大阪にいた」と言い、梓は「家にいたので証明できる人はいない」と言う。
真田ウェルネスの寄付金詐欺がテレビのニュースになってしまった。寄付金詐欺を追っていた記者が死亡した日に梨央が会っていた事、周りで不審死が相次いでいるという悪い噂が広ってしまう。さらに「女社長が脳の病気の薬を作っている。そんな薬は危ない」とSNSで叩かれてしまう。報道陣が家に押しかけ、マンション内に記者が侵入してしまうが、梨央の帰りを待っていた大輝が追い払った。
翌日、後藤が出勤し「責任を取る」と言う。その時梨央に梓から電話がきて「後藤とうまくやりなさい、必ず助けてくれる。薬は絶対にあきらめないで、ごめんね」と告げられる。
捜査本部では、梓以外のアリバイの裏がとれていた。桑田が梓の元へ到着すると、梓が寄付金詐欺を認め記者会見で謝罪していた。「警察に行き包み隠さず話します。ウェルネスの社員を自分の身勝手で事件に巻き込んでしまいました。この件に梨央は関わっていません。殺人事件に絡めた誹謗中傷を行う事もやめてほしい」と発言し謝罪会見は終了する。梓が責任を取った形となった。謝罪会見を見た後藤は警察に行こうとするが、梨央ともみ合いになり、階段で足を踏み外して転落し、救急車で運ばれる。梨央の元に梓の件で警察が来て、梨央も警察に任意同行されてしまう。
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めがね(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『めがね』とは、都会からとある島にやって来た女性・タエコが、滞在する宿の主人・ユージや、島の高校教師・ハルナ、タエコを探しに島に来たヨモギ、そして毎年春に島に来ては、少し変わったかき氷屋をしているサクラとのふれあいの中で、固く閉ざしていた心を解きほぐしていくストーリーとなっている。「何が自由か、知っている」をキャッチコピーにして、2007年に公開。主演は小林聡美、監督は萩上直子が務めた。2008年のベルリン映画祭では、パノラマ部門に参加し、日本映画初のマンフリート・ザルツゲーバー賞を受賞した。
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グランメゾン東京(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『グランメゾン東京』とは、2019年に放送された、天才シェフが東京で三ツ星レストランを目指すテレビドラマ。尾花夏樹は経営するパリの店で事件を起こして全てを失ってしまう。そんな中、女性シェフ早見倫子に出会い、共に「グランメゾン東京」を開店させ、三つ星獲得を目指すストーリー。『グラグラメゾン♥東京 〜平古祥平の揺れる思い〜』というスピンオフドラマも放送された。
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相棒 season20(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『相棒 season20』とは、警視庁特命係の刑事コンビが数々の事件を解決していく、テレビ朝日によるテレビドラマである。 「警視庁特命係」は、不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄されるここには、しかし優秀過ぎて上層部が隠しておきたい秘密まで暴いてしまう刑事・杉下右京と、その杉下への好奇心からキャリア官僚の道を捨てて刑事となった冠城亘がいた。その推理力と、上司の叱責を物ともしない行動力で、2人は難事件に挑んでいく。
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仮面ライダーゼロワン(Zero-One)のネタバレ解説・考察まとめ
『仮面ライダーゼロワン』とは、東映制作で2019年に放送された仮面ライダーシリーズの特撮テレビドラマ。令和初の仮面ライダーシリーズ。主人公の飛電或人/仮面ライダーゼロワンは祖父が亡くなったため飛電インテリジェンス社長兼仮面ライダーゼロワンとして戦うことになる。人工知能搭載型ロボットヒューマギアを暴走させようとするサイバーテロリスト組織滅亡迅雷.netとの闘いや夢と情熱の大切さを描く。キャッチコピーは「令和仮面ライダー元年」、「世界最強の社長はただひとり!オレだ!」。
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相棒シリーズ(ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『相棒』は、テレビ朝日・東映制作の刑事ドラマシリーズ。 水谷豊演じる主人公『杉下右京』は、人材の墓場と呼ばれた「警視庁特命係」に属する警部である。 その右京が自身の下についた「相棒」と共に超人的な推理力・洞察力を駆使して活躍していく。 亀山薫(演:寺脇康文)、神戸尊(演:及川光博)、甲斐享(演:成宮寛貴)、冠城亘(演:反町隆史)と相棒は代替わりしている。
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時をかける少女(時かけ)のネタバレ解説・考察まとめ
『時をかける少女』とは、2006年に公開された、アニメーション映画である。監督は『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などを手がけた細田守。筒井康隆の原作を元に作られており、原作の20年後が舞台となっている。時間を跳躍する力を手に入れた主人公が、その力を使いながら、本当に大切なものは何なのか気づいていく、青春SF作品。
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相棒 season21(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『相棒 season21』とは、警視庁特命係の刑事コンビが数々の事件を解決していく、テレビ朝日によるテレビドラマである。 「警視庁特命係」は、不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄されるここには、優秀過ぎて上層部が隠しておきたい秘密まで暴いてしまう刑事・杉下右京が籍を置いていた。ある時東南アジアの小国サルウィンに関する国際テロが発生し、杉下はかつてこの国へと旅立っていった元特命係の亀山薫と共に捜査に乗り出していく。
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仮面ライダーリバイス(Revice)のネタバレ解説・考察まとめ
『仮面ライダーリバイス』とは、テレビ朝日系列で放映されていた、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中に登場するヒーローの名称である。全50話が放映された。仮面ライダー生誕50周年記念作品であり、令和の仮面ライダーシリーズ第3弾となる。悪魔と契約して変身する一人二役での仮面ライダーが主役である。敵味方共に多くの悪魔が現れて、激しい戦いが繰り広げられていく一方で、家族のつながりも強調されている。過去の因縁など物語は複雑だが、最初から最後まで見ることで理解が深まる作品である。
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仮面ライダー鎧武(ガイム)のネタバレ解説・考察まとめ
仮面ライダー鎧武(かめんライダーがいむ)とは、異界の森の侵略に立ち向かうヒーローたちの活躍を描いた、平成『仮面ライダー』第15作目の特撮番組。作中で主人公が変身するヒーローの名称でもある。 アルバイトで家計を助ける少年葛葉紘汰は、ある時不思議な森に迷い込み、そこで装着者を超人へと変身させる謎のベルトを手に入れる。同じタイミングで街の若者たちが同様のベルトを入手し、己の野望を叶えるためにこれを悪用。紘汰は時に彼らと戦い、時に協力しながら、不思議な森が招く世界の危機に立ち向かっていく。
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新聞記者(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『新聞記者』とは2019年に公開された日本の社会派サスペンス映画である。中日新聞社の記者である望月衣塑子による同名の著書を原案とし、監督は藤井直人が務め、韓国の実力派女優であるシム・ウンギョンと松坂桃李がダブル主演として起用された。若手女性新聞記者とエリート官僚の二人が、官邸が絡んだ大学新設計画にひそむ謎に迫っていく姿を描く。2020年の第43回日本アカデミー賞では主な賞を総なめにした作品である。
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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。
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真夏の方程式(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『真夏の方程式』とは、2010年から連載されていた東野圭吾の『ガリレオ』シリーズが原作の、2013年公開の日本映画である。監督は西谷弘。夏休みを玻璃ヶ浦の川畑(かわはた)家で過ごすことになった柄崎恭平(つかさききょうへい)は、仕事で来ていた湯川学(ゆかわまなぶ)と出会う。しかし同じ時期に玻璃ヶ浦に来ていた元警視庁の刑事が遺体で見つかったことにより、川畑家が抱える秘密が次第に明るみになっていく。この物語は海を臨む美しい町で湯川が少年とともに事件解決に進む様子と、血を超えた家族の愛が描かれている。
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リッチマン、プアウーマン(リチプア・RMPW)のネタバレ解説・考察まとめ
『リッチマン、プアウーマン』とは2012年にフジテレビ系列で放送された、若くして億万長者となった男性と、高学歴ながら内定がもらえない女性の恋愛模様を描いた恋愛ドラマである。若き社長日向徹と就活難民の夏井真琴が出会い立場が違いながらも会社のために奮闘していく中で互いに惹かれあっていく物語。お互いが素直になれなくてすれ違うが互いへの思いを伝えるために人間的にも成長していく。企業ものとしての要素も多く盛り込まれており恋愛とビジネスの両方の観点から楽しめる作品である。
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相棒 season22(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『相棒 season22』とは、警視庁特命係の刑事コンビが数々の事件を解決していく、テレビ朝日によるテレビドラマである。 「警視庁特命係」は、不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄されるここには、優秀過ぎて上層部が隠しておきたい秘密まで暴いてしまう刑事・杉下右京が籍を置いていた。十数年の時を経て特命係に出戻った亀山薫とのコンビを復活させた杉下は、次々に起こる難事件の調査に乗り出していく。
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ガリレオ(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ガリレオ』とは、ガリレオと称される物理学者・湯川学を主人公とした東野圭吾の連作推理小説。小説を原作にフジテレビ系の月9シリーズにて連続ドラマとして映像化された。主演は福山雅治。 湯川の大学の同級生である警視庁の刑事草薙から、湯川が事件の相談を受けるところから物語は始まる。事件捜査には興味がない湯川だが、人の頭部だけ燃える、見えるはずのないものが見えたなど、一見すると超常現象とも取れる不可解な事件に対し科学者として興味を持った時にこれらの謎の解明に挑む。
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DESTINY 鎌倉ものがたり(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『DESTINY 鎌倉ものがたり』とは、2017年に公開された映画で、西岸良平の人気コミック『鎌倉ものがたり』を実写映画化したファンタジー作品である。監督は、日本アカデミー賞最優秀賞を受賞した山崎貴。主演に堺雅人と高畑充希を迎え、ほかにも大物俳優が勢揃いしている。ストーリーは魔物や幽霊が一緒に生活するという鎌倉が舞台。夫婦の周りでは奇妙な出来事が起こり、自分たちの謎が解き明かされていく作品だ。夫婦の絆を感じることができる温かい映画作品である。
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1リットルの涙(書籍・映画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『1リットルの涙』とは、2005年10月からフジテレビ系で放送されていたテレビドラマで、2005年2月に映画化もされた。原作は木藤亜也のノンフィクション書籍。主演は沢尻エリカ。その他、薬師丸ひろ子や錦戸亮などが出演する。中学3年生の池内亜也は難病の脊髄小脳変性症を発症して様々な困難に見舞われ苦悩するが、家族や友人らの支えにより、懸命に生き抜いていく。短くもひたむきに生きた亜也と、彼女を支え続けた家族や周囲の人々の愛が描かれている感動のストーリー。本作は平均視聴率15.4%と高視聴率を記録した。
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ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)のネタバレ解説・考察まとめ
『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』とは、内藤了が執筆したミステリー小説『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズを原作に制作したフジテレビ系列のドラマで、2016年に火曜夜10時ドラマ枠で放送された。新米刑事の藤堂比奈子は異常犯罪者にとても興味をもっていた。どんな気持ちで殺人をしどこでそのスイッチが入るのか興味深いと捜査するが、そこには自分の生い立ちなど関わっており、物語が進むにつれて比奈子の過去や現在の謎にも迫っていくストーリーになっている。
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青天を衝け(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『青天を衝け』とは2021年にNHKで放送された大河ドラマ。幕末〜昭和初期を舞台に、実業家として日本の礎を築いた渋沢栄一を主人公としている。主演は吉沢亮が務めた。武蔵国の農民であった渋沢栄一は後に将軍となる一橋慶喜に仕えることで、幕末の動乱に巻き込まれていく。明治に入った後は官僚として新政府を支え、下野した後は実業界に入り数々の企業の経営に携わった。ドラマでは常に前を向き未来を切り開いていく栄一の姿が描かれている。第110回ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞している。
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キセキ -あの日のソビト-(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『キセキーあの日のソビトー』とは、大ヒット曲を数々生み出したGReeeeNの結成と「キセキ」という楽曲の誕生秘話を描いた映画である。 音楽に挫折した兄のジンは、歯科医師を目指す弟のヒデの音楽の才能に気づき、ヒデの音楽活動を支えることにした。 父親である誠一のような医者を目指していたヒデは、歯科大学の仲間と共に顔を出さない音楽グループGReeeeNを結成する。 そんな2人の主人公と音楽を認めない誠一との葛藤を実話を元にしたストーリー。
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キングダム2 遥かなる大地へ(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム2 遥かなる大地へ』とは、古代中国で“天下の大将軍”となることを目指す少年の活躍を描いた、原泰久の同盟漫画作品の実写映画シリーズ第2弾である。公開翌年となる2023年には、同シリーズ第3弾となる『キングダム3』の公開が決定している。 500年もの間戦乱の中にある古代中国。魏国の軍勢の侵攻を受けた秦国は、これを迎撃するための軍を編成する。ひょんなことから秦国王宮内の人々と知り合った奴隷の少年信は、天下の大将軍になるという夢を叶えるためここに参戦。本物の戦場の中で剣を振るう。
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引っ越し大名!(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『引っ越し大名!』とは、土橋章宏原作小説の『引っ越し大名三千里』をもとにした、2019年に公開された時代劇映画である。監督は犬童一心。姫路藩の書庫番・片桐春之介は、藩の国替えに伴い「引っ越し奉行」に任命されてしまう。しかし春之介には国替えの経験が全く、幼馴染の鷹村源右衛門や前引っ越し奉行の娘・於蘭の力を借りて引っ越しの成功へ向けて奔走する。この作品は、引っ込み思案な春之介が国替えという一大事に直面し、成長していく姿がコメディ調に描かれている。
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目次 - Contents
- 『最愛』の概要
- 『最愛』のあらすじ・ストーリー
- 運命に翻弄された初恋
- 消された記憶が甦る
- 見えない敵の正体は
- 動きはじめる禁断の恋
- 9年ぶりの再会
- 弟は殺人犯になってしまうのか
- 新たな事件の幕開け
- 2つの不審死は繋がっている
- 拭い切れない疑惑
- それぞれの最愛のために
- 『最愛』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 真田梨央/朝宮梨央(さなだりお/あさみやりお/演:吉高由里子)
- 梨央の関係者
- 宮崎大輝(みやざきだいき/演:松下洸平)
- 加瀬賢一郎(かせけんいちろう/演:井浦新)
- 真田ホールディングスの関係者
- 真田梓(さなだあずさ/演:薬師丸ひろ子)
- 後藤信介(ごとうしんすけ/演:及川光博)
- 真田政信(さなだまさのぶ/演:奥野瑛太)
- 児島彩夏(こじまあやか/演:宮下かな子)
- 海野こずえ(うみのこずえ/演:峯村リエ)
- 梨央の親族
- 朝宮達雄(あさみやたつお/演:光石研)
- 朝宮秋子(あさみやあきこ)
- 長岡恵(ながおかめぐみ/演:茅島成美)
- 朝宮優/情報屋(あさみやゆう/演:高橋文哉、柊木陽太)
- 警視庁
- 桑田仁美(くわたひとみ/演:佐久間由衣)
- 曽根(そね/演:中野剛)
- 山尾敦(やまおあつし/演:津田健次郎)
- 富山県警
- 藤井隼人(ふじいはやと/演:岡山天音)
- 白山大学の関係者
- 長嶋透(ながしまとおる/演:金井成大)
- 高城隆之介(たかぎりりゅうのすけ/演:菅原健)
- 青木菜奈(あおきなな/演:水崎綾女)
- 矢野進(やのすすむ/演:渋江譲二)
- 渡辺康介(わたなべこうすけ/演:朝井大智)
- 事件に関わっていく人物
- 橘しおり/松村栞(たちばなしおり/まつむらしおり/演:田中みな実)
- 渡辺昭(わたなべあきら/演:酒向芳)
- その他
- 橘真希(たちばなまき/演:浅田美代子)
- 峰さん(みねさん/演:ジジ・ぶぅ)
- 森下貴史(もりしたたかし/演:谷田部俊)
- 柳医師(やなぎいし/演:螢雪次朗)
- 『最愛』の用語
- 真田ウェルネス
- 白山大学陸上部
- 『最愛』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 第4話 9年ぶりの梨央と優の再会
- 第6話 梨央と加瀬が心から望む優の釈放
- 第6話 「もう会わんようにする」と言う梨央を抱きしめる大輝
- 第8話 「先のこと考えたい相手は他におらんで」という大輝の告白
- 第10話 父の墓参りの帰りに手を繋いで歩く梨央と大輝
- 『最愛』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- SNSで反響を呼んだ梨央と大輝の「ジリキュン」シーン
- ロケ地を巡る『最愛オフィシャルツアー』の開催
- 『最愛』監督とプロデューサーが語りつくす裏トーク版配信
- 『最愛』の主題歌・挿入歌
- 主題歌エンディング曲:「君に夢中」宇多田ヒカル