ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)のネタバレ解説・考察まとめ
『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』とは、内藤了が執筆したミステリー小説『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズを原作に制作したフジテレビ系列のドラマで、2016年に火曜夜10時ドラマ枠で放送された。新米刑事の藤堂比奈子は異常犯罪者にとても興味をもっていた。どんな気持ちで殺人をしどこでそのスイッチが入るのか興味深いと捜査するが、そこには自分の生い立ちなど関わっており、物語が進むにつれて比奈子の過去や現在の謎にも迫っていくストーリーになっている。
『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の概要
『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』とは、関テレ制作・フジテレビ系列の火曜夜10時ドラマ枠で2016年7月12日から9月6日まで、毎週火曜日22時から1時間放送されたテレビドラマだ。元々は内藤了の『ON』というタイトルで、2014年第21回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞したが、のちに改題し『ON猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』で角川ホラー文庫からデビューした作品だ。
『ON』の他に『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上』『BURN下』とシリーズがあり、『ICE』はドラマオリジナルストーリーとなっている。原作よりも登場人物の性格設定を大幅に変更して放送されており、最終2話は『ZERO』と『ONE』を原案として撮影されている。
企画協力にもKADOKAWAが担当しており、脚本に『LIARGAME』『メイちゃんの執事』『任侠ヘルパー』『ウロボロス』など手掛けた古家和尚が担当している。
主題歌はALEXANDROSのSwan。
主演の波留はこのドラマが民法放送初主演であり初刑事役となる。
藤堂比奈子は、警察学校を優秀な成績で卒業し新米刑事になった。表向きは明るく真面目だが心に闇を抱えている。人はどんな時に殺人を犯すスイッチが入るのかに興味を持っており、それを解明したいと日頃から思っているのだ。様々な猟奇的事件を捜査しながらも自分なりの答えを見つけようとしていく。
周りからは少し変わった人と思われていた比奈子だが、物語が進むにつれてどんどん明らかになっていく比奈子の素性や上司との関係性、不可解な猟奇的な殺人事件の謎も見どころの一つになっている。
『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』のあらすじ・ストーリー
SWITCH
藤堂比奈子(とうどうひなこ)は警視庁捜査一課の新米刑事。毎朝部屋を出る時に「スイッチオン」と呟いて部屋を出ていく。出勤すると宮原秋雄(みやはらあきお)という男が殺害されたと連絡が入る。主任厚田巌夫(あつだいわお)は、まだ内勤しかしていなかった比奈子に一緒についてくるよう指示し初めて現場に行くことになった。
到着すると現場はかなり悲惨な状態で、鑑識から3年前に女子高生が瓶を挿入され殺された事件と酷似していると報告を受けた。しかも宮原はその事件の容疑者としてリストアップされていたのだ。聞き込みを進めるため過去に宮原の被害にあった宇田川早苗(うだがわさなえ)に話を聞きに行くと、3か月前に自殺したと両親から聞かされた。「早苗さんが被害にあったのは4年前の事ですが、何故今になって自殺したのでしょうか?」と尋ねると、被害当時の写真を使い脅されていたことが判明し誰にも言えずに自殺したとの事だった。
その帰りに比奈子達は、宮原の司法解剖の結果を聞きに監察医の石上妙子(いしがみたえこ)の元を訪れ話を聞くと、不可解な点ばかり浮上してきた。3年前の女子高生殺人事件とまったく同じ所に傷があるが、その全てが自分でつけた物だという。結果だけ見ると自殺になるが、本来人間には自己防衛本能が備わっており考えられないと石上は話す。
署に戻り捜査資料を見ていると、比奈子の同期で交通課の鈴木仁美(すずきひとみ)から電話があり、ネット上に宮原が死んだときの映像が流れていると報告が入ったのだ。調べると、当時スマホから死亡する場面が配信されていたことが分かり、ただの自殺では無いと再捜査されることになった。
次の日主任から仁美が殺害されたと突然の報告を受け一緒に現場へ向かうと、何者かに鈍器で殴られ殺害されていたのだ。比奈子は近寄り捜査するが、同期で一番の親友が殺されているにも関わらずまじまじと死体を近くで監察する様子が異様で見るに堪えず、「離れていろ」と捜査一課の先輩東海林泰久(しょうじやすひさ)が引きはがした。
仁美の捜査会議中にも殺害時の動画がアップされていると情報が入り、鑑識官の三木健(みきたけし)が調べた結果スマホに配信用のアプリをダウンロードした人物が、早苗の婚約者斉藤文隆(さいとうふみたか)だったことが判明した。
斉藤に話を聞くと、一方的に早苗から別れを切り出され、自暴自棄になって合コンに参加した時に仁美と出会っていた。同じタイミングで差出人不明の一通の手紙が届き、そこには早苗が何故別れを切り出してきたのか、過去に宮原から何をされたのかが書かれていたという。最後に復讐を手伝ってほしいとあり、宮原の悪事が晒されるようなアプリ開発を頼まれ手を貸したのだ。しかし、サイトを見て事の重大さに気づき、仁美に相談に乗ってもらおうと連絡を取ったと話すが殺人はしていないと主張していた。
比奈子が仁美の殺害現場に行くとそこには心療内科医の中島保(なかじまたもつ)がおり、事件について話していると、少年に話を聞いているビデオがあるから見て欲しいと言われた。比奈子は署に戻ってビデオを確認すると、母親殺しについて質問されている少年大友翔(おおともしょう)が写っており、スイッチが入る瞬間があると気づいたのだ。
その真相を確かめる為大友を高架下へ呼び出し、目の前で工事用の電球にスイッチを入れ香水を投げつけ瓶を割ると、まるで何かのスイッチが入ったように狂いだし比奈子を襲いだした。比奈子は「あなたのその顔が見たかったの」と襲ってくる大友をかわしながら交戦していると、東海林が助けに入り主任らも駆けつけ事なきを得た。大友が逮捕された事で事件は解決したが、宮原の死の真相には辿り着けずにいると「留置所にいた大友が自分で頭を叩きつけ死亡した」と報告が入ったのだった。
CUT
ある日、地元では有名な幽霊屋敷で4人の遺体が発見され、どの遺体も体の一部が無くなっており捜査が始まった。比奈子と倉島敬一郎(くらしまけいいちろう)が捜査中、いじめられていた女の子吉田遥香(よしだはるか)と出くわす。その子は例の幽霊屋敷で「雨合羽を来たおばけを見た」と言ってクラスメイトからいじめられていた。比奈子達は有力な情報だと遥香から話を聞こうとしていた時、クリーニング店の佐藤都夜(さとうつや)に出会った。佐藤は遥香が母子家庭の為面倒を見ているという。遥香が比奈子達に、雨合羽のおばけを幽霊屋敷で見た事を話していると、隣に居た遥香の母親佐和(さわ)に「ストーカーの事も相談したの?」と佐藤から話が出た。佐和はバレエ教室の講師をしながら夜はホステスとして働いていた。ここの客の一人にストーカーされているが、大事にしたくないのでと今まで黙っていたと話す。
一通り聞き終えた二人は今回の検死結果を聞きに石上の所へ行くと、今まで謎の自殺をした遺体の共通点として、脳のまったく同じ場所に腫瘍がある事が判明したのだ。ただそれが人為的な物かまでは分からないがほぼ不可能ではないかと言われていた。
そんな中、永山(ながやま)が今回殺害された女性のストーカーをしていたとして、容疑者として連行されて取り調べを受けていた。佐和も永山にストーカーされており、比奈子の助言で被害届を出した。だが、多額の示談金を積まれ母子家庭だった佐和は、被害届を取り下げ引っ越ししようとしていたのだった。しかし、佐和が何者かによって拉致され遥香も自宅で倒れていたところを発見される。警察は永山を追うが、比奈子と佐藤は遥香のそばにいるため病院へ向かおうとする。だが段々意識がなくなっていき、気づくと手足を縛られ、佐和と同じ監禁場所に連れてこられていたのだった。
そこには雨合羽を着た佐藤が立っており、今回の事件は自分がやったと話し出したのだ。佐藤は昔モデルだった時のストーカーに硫酸をかけられただれた背中を見せてきた。殺害した遺体の皮をはぎ取り「ボディースーツを作るつもりだった」と話すが、考えが醜いと指摘され逆上すると比奈子に襲い掛かった。比奈子は、持っていたナイフで応戦すると佐藤の顔を掠め血が流れた。その時東海林たちが到着し佐藤を取り押さえるが、腕を刺されていた比奈子はナイフを咄嗟に隠し気が抜けるように倒れた。中島がそれを見つけナイフを回収し介抱するのだった。
病院で目を覚ました比奈子は隣にいた中島に「初めて人を殺すつもりでナイフを向けました」と話し始めた。幼い頃から感情がない比奈子は父親から「いつかあいつは人を殺す」と言われ、それがいつかと思いながら生きてきた。いつもカバンの底にナイフを隠し持っており、家を出る時に自分自身のスイッチをONにして、外では演技するようになったという。後日中島からナイフを返してもらおうといつもの飲食店へ行った帰り、キャンペーンで飴玉のつかみ取りをする比奈子だったが、それをみた中島は飴玉を口に入れられた少女の映像がフラッシュバックし突然帰ってしまうのだった。
そんな中島と別れた比奈子に電話が入り、今までの謎の自殺をした犯人たちの映像がテレビで放送されていると情報が入った。回収して話を聞くべく厚田達とテレビ局へ向かうと、「スイッチを押す者」という名前でこのDVDが送られてきたと聞いた。その帰りにテレビ局のホールで、放送された映像の解説者として呼ばれていた中島の上司、早坂雅臣(はやさかまさおみ)に出会ったのだった。
MEMORY
東海林が仕入れてきた情報で、謎の死を遂げた全員が早坂クリニックと関係があったことが分かり、5年前に起こった少女殺人事件の第一発見者が中島だったという事も分かったのだった。そんな話をしていると近くで殺人事件が発生するが、5年前の事件とまったく同じく、口の中に飴玉を突っ込まれて殺されている遺体が発見された。今回も警察は、プロファイリングを中島にお願いしたいと言うと、快く引き受けてくれた。
比奈子は石上の所へ検死の結果を聞きに行くと、早坂と中島が過去にネグレクトを受けた子供の脳に外部から刺激して、犯罪を未然に防ぐ研究をしていた未発表の研究論文があると教えてもらった。だがその研究は途中で中止されていた。そして今回の被害者の女子高生も早坂メンタルクリニックの患者だという事が分かり、比奈子と東海林は翌日クリニックへ話を聞きに向かった。早坂に今までの事件関係者が全員ここの患者だという事を突っ込むとあっさりと認めた。
比奈子は、早坂達が過去に研究していた論文の話をし何かしたのではと疑うと「あれはネグレクトを受けた子を治療する研究であって、犯罪に使うものではないよ。それに頓挫し今は『潜入』という、対象の意識下に入り精神を同一化させる方法。記憶を改竄するのではなく、過去の出来事を良い方向に考えられるように解釈を変える方法を取り入れている」と語った。東海林は「あんたの仕業じゃねーのか」と畳みかけるが「そう思うなら証拠を持ってきなさい」とあしらわれてしまった。
クリニックを後にするが中島とはずっと連絡が取れないまま夜になっていた。そしてようやく電話がかかってきたのだが、比奈子は中島が5年前の犯人に潜入したことに気づき心配する。だが中島は「明日の朝メールを送るのでその住所に行ってください」とだけ告げ電話を切った。次の日、中島は早坂に電話をかけ久保一弥(くぼかずや)と一緒に居ると言った。久保は5年前の女子高生殺人事件の犯人で、なんと早坂がかくまっていたという。中島はそれに気づき、自分の手ですべてを終わらせると電話を切った。早坂は中島の自宅に急いで向かい鍵が開いていた部屋へ入ると、中島に潜入された久保は早坂を殺すよう仕向けられ刺されて殺されてしまった。
同じころ比奈子はメールで送られてきた住所に訪れていた。そこには元刑務官壬生(みぶ)が居た。壬生の話では、早坂達が頓挫したと思われた研究は実は完成していたという。外部から刺激を送り脳に腫瘍を発生させ、自殺するように仕向ける仕組みになっていた。そのスイッチは中島が持っていた腕時計にあったのだ。
話を聞いた比奈子は急いで中島の自宅へ向かった。そこには女子高生と同じように飴玉を口に詰め込まれた早坂の死体と、自殺した久保の死体、そしてすべてを終わらせようと拳銃を自分の額に向けた中島の姿があった。だがまたもや東海林が外から発砲し中島の自殺を食い止める。比奈子は連行される中島に「あなたのその顔だけは見たくなかった」と初めて感情をあらわにした。
AID
逮捕された中島は精神鑑定の末病院へ搬送されていた。だが、いくら犯罪を犯したとはいえ実質被害者たちは自殺として処理されているため、中島は不起訴処分となり国の特殊機関精神神経研究センターに入院となった。ここは表向き研究センターとして稼働しているが、実際は罪を犯した天才や通常ではさばききれない犯罪者の隔離施設として使われていた。そこで比奈子を窓口として事件のプロファイリングを行っていた。
中島と会話していると「ナイフをいつ手にしたのか」と聞かれ、「高校生の頃にもらった物です。そしてそれは父親を殺すための物」と話した。比奈子が小さい時に父の浮気と母への暴力により離婚したが、比奈子が父親の腕時計を分解し「お父さんのかわり。本当はお父さんを分解したかったけど」と言い放ったという。でも本心ではなく母の事を蔑ろにする父にただ言いたかっただけだと話す。ナイフを手にした時も何か理由が必要な気がして父を殺すと決めただけで、自分が警察になってから完璧に実行しようと思っていたと言う。だが、母が亡くなり父を殺すのを止められた気がしたので、殺さず今に至ると話したのだった。
中島は「ナイフを誰からもらったのか隠しているが、あなたにナイフを渡し父親を殺すように勧めた人がいるんじゃないですか?」と尋ねた。
そんな中東海林が情報を買っていたホームレスが何者かによって殺された。しかも第一発見者が東海林だったこともあり、捜査から外されていた。だが東海林は納得いかず、自分で犯人を探すと言った帰り道、殺された藤川の電話から着信が入った。そこで「比奈子について面白い事を教えてやる」と言われ、東海林は比奈子のカバンに目をつけるのだった。
比奈子は自殺幇助の犯人として現場に現れた原島と話をしていた。原島は過去に自殺者の巻き添えで息子を亡くしそのショックで妻も自殺した為、自殺する人間に強い恨みを持っていた。そこで「AIDと名乗り自殺サイトを立ち上げ、自殺者に楽に死ねると劇薬を送り付け苦しめていた」と話す。比奈子はカバンからナイフを取り出そうとするが見当たらず、「殺し合いに来て負けました」と言うと、東海林が駆け付け助けてくれた。
だが「これが無いから殺せなかったんだろ」と比奈子のナイフを見せ、カバンのそこからボイスレコーダーを取り出すと、「もう刑事を名乗るな。俺が上に言えば懲戒解雇になる。その前に自分から刑事やめろ」と言い放ったのだった。
CHAOS
ある日佐藤都夜が逃走したと署に連絡が入った。その目的が比奈子である可能性が高い事が分かり、住まいをホテルに移し東海林を警護につけることにしたのだった。
そんな中別の事件が発生し、犬の死体から人の右手が出てきたという。同様の動物虐待死事件が各地で発生しており、人毛、指、歯、耳、鼻、眼球などが詰め込まれていたのだ。厚田はその捜査資料を持って中島の所へ行って欲しいと比奈子に頼むが、比奈子は断り辞表を提出した。
代わりに東海林が中島の所を訪れたが「来たくて来たわけじゃない」と嫌悪感を出す東海林に対し、座るよう促した中島は「人は何故殺人を犯すのでしょうか?」と話し始めた。「動機があろうとなかろうと、生い立ちがどうであれその状況になれば誰だって殺人を犯す可能性はあります。でも藤堂さんはまだ誰も殺していない。藤堂さんを助けてあげて欲しい。彼女からナイフを取り上げて欲しい。あれは人を殺せると思い込ませている物だから」と東海林に言ったのだった。
署に戻り比奈子をホテルに送り届けたあと自分の部屋に戻った東海林に、またも藤川の携帯から着信が入った。比奈子を殺しに来たと言うので慌てて部屋を飛び出した東海林は、後ろから何者かに殴られ気絶させられてしまった。その藤川の着信を探知した刑事片岡啓造(かたおかけいぞう)達は電波を拾ったホテルへ向かった。騒ぎを聞きつけ部屋を出た比奈子の目の前で片岡は首を切られ倒れてしまう。
そこに一人の女が立っており「比奈子久しぶり」と笑みを浮かべていた。ホテルの防犯カメラを確認しながら厚田が「知り合いなのか」と比奈子に尋ねると「名前は真壁永久(まかべとわ)。出会ったのは高校生の頃です。知っているのは8歳の頃に、親元を離れ養護施設で育ったこと、動物虐待の常習犯だったことだけです」と答えた。
その頃佐藤は真壁と共犯し東海林を拉致していた。真壁は佐藤が捕まっている時に逃走の手助けをしていたが、思った人間じゃなかったとあっさり灯油をかけ焼死させてしまった。東海林は「何が目的だ」と尋ねると「比奈子がグズグズしているから、こっちに引っ張ってやろうとしているの」と真壁は言った。そして比奈子に「24時間以内に一人でここに来て東海林を助けるか、警察と来て殺すか」の2択を迫ったという。
すると比奈子は一人で真壁の元へやってきた。「一人で来たので東海林先輩を解放してください」と頼む比奈子に、「東海林をつないでいる手錠の鍵は飲み込んでしまったので私の腹を切りさいて鍵を取り出すか、このまま巻いたガソリンに火をつけられて死ぬか最後の選択をしろ」と言ったのだ。
ナイフを取り出し真壁に近づいていくと、東海林が「お前は怪物じゃない、ただの人間だ。そっち側に行くな、信じて待ってくれている人たちを裏切るんじゃない!」と叫んだ。比奈子は「ありがとうございます」と告げるとナイフを降ろすが、真壁は持っていたライターをガソリンに投げ込み、周囲は火の海となったのだ。
しかし厚田や三木たちが手紙に隠された暗号を解読し居場所を突き止めた為二人は助かり、真壁も無事に捕まえることができた。比奈子は「母のおかげで、ずっと普通の人間でいられた」と言うと「お前は普通の新米刑事だ」と東海林が認めてくれた。すると母の「大丈夫。心配しなくていいの。あなたはきっと間違えずに正しく生きていくことができるから」という言葉を思い出し、涙を流す比奈子だったが「ただの生理現象です」と言うのだった。
『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の登場人物・キャラクター
主人公
藤堂比奈子(とうどうひなこ/演:波留/幼少期:藤澤遥)
警視庁捜査一課厚田班の新米刑事。母親の形見である七味唐辛子を持ち歩いており、ありとあらゆる物にかけて飲食する為不思議がられている。自宅を出る際「スイッチオン」といって自分自身にスイッチを入れ、帰ってくると「スイッチオフ」といって自分の中のスイッチを切っている。幼少期より感情が無い為このようにコントロールして日常生活を送っているのだ。いつか自分も何かのスイッチが入った時、殺人する側へいくのかもしれないと犯人たちに興味を抱いて捜査している。
警察関係者
東海林泰久(しょうじやすひさ/演:横山裕)
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『DESTINY 鎌倉ものがたり』とは、2017年に公開された映画で、西岸良平の人気コミック『鎌倉ものがたり』を実写映画化したファンタジー作品である。監督は、日本アカデミー賞最優秀賞を受賞した山崎貴。主演に堺雅人と高畑充希を迎え、ほかにも大物俳優が勢揃いしている。ストーリーは魔物や幽霊が一緒に生活するという鎌倉が舞台。夫婦の周りでは奇妙な出来事が起こり、自分たちの謎が解き明かされていく作品だ。夫婦の絆を感じることができる温かい映画作品である。
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ATARU(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ATARU』とは、2012年にTBSで日曜21時に放送された、櫻井武晴が脚本を手掛けたドラマ。主演は中居正広。その他、北村一輝や栗山千明などが出演している。サヴァン症候群で特殊な能力を持った謎の青年・アタルが、警察と一緒に難事件を解決していく推理ミステリードラマである。2013年に公開された映画では、アタルと同じサヴァン症候群の女性が現れ、アタルが彼女の起こした事件に巻き込まれていく。
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Night Doctor(ナイト・ドクター)のネタバレ解説・考察まとめ
『Night Doctor(ナイト・ドクター)』とは、2021年6月から9月にフジテレビ系”月9”枠で放送された、若き医師達の葛藤と成長を描いた医療系テレビドラマである。主演は本作が月9初出演・初主演の波瑠が務めた。医師の働き方改革に伴い、柏桜会あさひ海浜病院では試験的に夜間勤務専門の救急医”ナイト・ドクター”制度を始めた。ナイト・ドクターとしてそこに集まったのは年齢も性格も価値観も異なる5人の医師だった。夜は医師として命に、昼はそれぞれの人生に向き合う医師達を描いた青春群像医療ドラマ。
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青天を衝け(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『青天を衝け』とは2021年にNHKで放送された大河ドラマ。幕末〜昭和初期を舞台に、実業家として日本の礎を築いた渋沢栄一を主人公としている。主演は吉沢亮が務めた。武蔵国の農民であった渋沢栄一は後に将軍となる一橋慶喜に仕えることで、幕末の動乱に巻き込まれていく。明治に入った後は官僚として新政府を支え、下野した後は実業界に入り数々の企業の経営に携わった。ドラマでは常に前を向き未来を切り開いていく栄一の姿が描かれている。第110回ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞している。
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』とは東野圭吾の長編小説および、それを基に2017年に制作された日本映画。監督は廣木隆一、脚本を斉藤ひろしが手がけ、主演は山田涼介と名優・西田敏行が務めた。なんとなく悩み相談窓口を始めたナミヤ雑貨店の主・浪矢雄治は手紙のやり取りを通じ、様々な悩みを持つ人たちの人生を変えていく。雑貨店は過去と現在が繋がる不思議な場所となり、現実から逃げ続けてきた青年・矢口敦也を感化させていく。雄治と敦也の奇蹟の一夜の交流を描いた、心温まるファンタジー・ドラマである。
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VIVANT(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『VIVANT』とは、は2023年7月から同年9月までにTBS系「日曜劇場」枠で放送されたアドベンチャードラマ作品。サラリーマンの乃木憂助は、自身にかけられた誤送金の疑いを晴らすためバルカ共和国に向かう。バルカの地で乃木を巻き込んだ自爆テロ事件は、やがて暗躍する国際テロ組織、そして乃木の正体へと繋がっていく。国内外から集結した豪華俳優陣やモンゴルで撮影された大スケールの映像、そして、予想を超える展開が連続するストーリーが見どころとなっている。
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TOKYO MER(走る緊急救命室)のネタバレ解説・考察まとめ
『TOKYO MER(走る緊急救命室)』とは、2021年7月から9月まで放送された本格救命医療ドラマ。都知事の号令で東京海浜病院内に設置された、試験運用中の救命救急プロフェッショナルチームTOKYO MER。最新の医療機器とオペ室を搭載したERカーで、危険な重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者に救命処置を施すチームの活躍を描く。一人も死者を出さないことが、彼らに課されたミッションである。コロナ禍で新型コロナウイルスとの闘いを続ける医療従事者に感謝の意を込めたドラマとして放送された。
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最愛(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『最愛』とは、2021年10月15日から12月17日まで放送された恋愛サスペンスドラマで、主演は吉高由里子。 2017年4月期に、同枠のTBSテレビ系「金曜ドラマ」枠で放送された『リバース』の制作陣が再集結して制作された。 連続殺人事件の重要参考人となった実業家の女性、彼女を取り調べる男性刑事、彼女を守ろうとする男性弁護士の3人を中心とした物語が展開し、謎が複雑に絡み合ったサスペンスドラマである。 数々のドラマ賞を受賞し、メディアなどでも高評価やランキング上位を獲得した。
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六本木クラス(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『六本木クラス』とは2022年に日韓共同プロジェクトによって製作された日本のドラマ。2020年に韓国で放送された『梨泰院クラス』のリメイク作品で、主演を竹内涼真が務めた。主人公の宮部新は交通事故によって父親を亡くす。しかし事故は大手外食チェーンの長屋ホールディングスの息子・長屋龍河が起こしたもので、その不祥事が明るみに出ないよう、父・長屋茂によって真実は隠蔽された。新は復讐を誓い、長屋ホールディングスを潰してのし上がる計画を立てる。数年後、飲食店の経営者となった新は下剋上に挑む。
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風間公親−教場0−(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『風間公親−教場0−』とは長岡弘樹の小説『教場シリーズ』を原作としたサスペンスドラマであり、本作の放送以前にはスペシャルドラマとして『教場』『教場II』が放送されている。 本作の主人公である風間公親(かざまきみちか)が様々な事件を通して犯人と指導していく新人刑事たちの本質を見抜いていくものであり、風間が新人刑事たちとどう向き合うかが注目となっている。 適性のない人間を容赦なく切り捨てる最恐の教官はなぜ誕生したのか、風間公親の刑事時代と過去が描かれる。
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僕と彼女と彼女の生きる道(僕カノ)のネタバレ解説・考察まとめ
『僕と彼女と彼女の生きる道』とは、2004年にフジテレビ系の「火曜22時」枠で放送されたテレビドラマ。主演は草彅剛。銀行員の小柳徹朗は妻から離婚話を切り出され、妻が置いていった一人娘・凛と2人で暮らすことになる。子供にずっと無関心だった徹朗であったが、やがて娘の大切さに気づき親子の関係を築いていく。『僕シリーズ3部作』の2作目であり、親子の絆をテーマにした内容が大きな反響を呼んだ。また、娘役を演じた美山加恋の作中での「はい」というセリフが話題となった。
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スマホを落としただけなのに(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『スマホを落としただけなのに』とは、志駕晃(しがあきら)のミステリー小説および、中田秀夫が監督を務めたミステリー映画である。原作は第15回『このミステリーがすごい!』大賞で最終候補に残った人気シリーズだ。賞には落選したが、編集部推薦の「隠し玉」としてシリーズ化され、全3巻が刊行された。 主人公の麻美の彼氏である富田がスマホを落とした日から、麻美の周囲で不可解な出来事が起こり始める。やがて事態はネットに留まらず連続殺人事件、そして麻美の秘密をも暴いていくことになる。
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元彼の遺言状(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『元彼の遺言状』とは、新川帆立が書いたミステリー小説であり、2022年4月にフジテレビ系で月曜日の21時から放送されたテレビドラマである。小説は2021年に第19回『このミステリーがすごい!』の大賞を受賞している。主人公は綾瀬はるか演じる剣持麗子(けんもち れいこ)。敏腕弁護士でお金に人一倍敏感。ある日元彼が奇妙な遺言状を残して亡くなった連絡が入る。その遺言状と元彼の死因について、大泉洋が演じる篠田敬太郎(しのだけいたろう)と一緒に捜査していく物語であり、痛快リーガルミステリードラマである。
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初恋の悪魔(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『初恋の悪魔』とは、2022年に日本テレビ系「土曜ドラマ」枠にて放送された坂元裕二の脚本によるオリジナルテレビドラマである。本作は、兄の死の真相を追う馬渕悠日が個性豊かな人物たちと事件の真相を解き明かす物語。捜査権のない4人を取り巻く警察、恋愛、青春群像劇などの様々なジャンルが交錯するミステリアスコメディである。個性豊かな俳優陣に加え、坂元節が遺憾なく発揮されギャラクシー賞など数々の賞を受賞し、高く評価された。
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キングダム(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム』とは、原泰久の同名漫画を原作とする2019年公開の実写映画作品。映画としての『キングダム』シリーズの最初の作品である。キャッチコピーは「すべて、奪還する」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮などの主要な役者は以降の作品でも続投した。 奴隷の少年信は、「天下の大将軍になる」という夢を共有した親友の漂を殺され、その仇を追う中で秦国の若き王嬴政と出会う。嬴政は政敵に狙われており、漂が彼の身代わりとなって散ったことを知った信は、親友の想いを継いで秦国の闇に立ち向かう。
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こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)のネタバレ解説・考察まとめ
『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』は渡辺一史のノンフィクション小説。第35回大宅壮一ノンフィクション賞、第25回講談社ノンフィクション賞を受賞している。2018年に大泉洋の主演で映画化された。進行性筋ジストロフィーという難病を抱えた鹿野靖明がおくる、ボランティアたちとの交流が物語を進める。不自由な体だがとことん自由奔放な鹿野の言動がユーモアたっぷりに描かれ、障害と介助の枠を越えた自立生活が垣間見える。
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目次 - Contents
- 『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の概要
- 『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』のあらすじ・ストーリー
- SWITCH
- CUT
- MEMORY
- AID
- CHAOS
- 『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 藤堂比奈子(とうどうひなこ/演:波留/幼少期:藤澤遥)
- 警察関係者
- 東海林泰久(しょうじやすひさ/演:横山裕)
- 厚田巌夫(あつだいわお/演:渡部篤郎)
- 倉島敬一郎(くらしまけいいちろう/演:要潤)
- 片岡啓造(かたおかけいぞう/演:高橋務)
- 月岡真紀(つきおかまき/演:佐藤玲)
- 三木健(みきたけし/演:斉藤慎二)
- 石上妙子(いしがみたえこ/演:原田美枝子)
- 比奈子の関係者
- 藤堂香織(とうどうかおり/演:奥貫薫)
- 鈴木仁美(すずきひとみ/演:篠田麻里子)
- 中島保(なかじまたもつ/演:林遣都)
- 西連地麗華(さいおんじれいか/演:伊藤麻実子)
- 伊集院きらり(いじゅういんきらり/演:松本穂香)
- その他
- 早坂雅臣(はやさかまさおみ/演:光石研)
- 藤川(ふじかわ/演:不破万作)
- 斉藤文隆(さいとうふみたか/演:山中崇)
- 宮原秋雄(みやはらあきお/演:清水優)
- 小林翔太(こばやししょうた/演:三浦貴大)
- 宇田川早苗(うだがわさなえ/演:柏原優美)
- 吉田佐和(よしださわ/演:中島亜梨沙)
- 吉田遥香(よしだはるか/演:住田萌乃)
- 佐藤都夜(さとうつや/演:佐々木希)
- 久保一弥(くぼかずや/演:中林大樹)
- 壬生(みぶ/演:利重剛)
- 原島宗徳(はらしまむねのり/演:モロ師岡)
- 真壁永久(まかべとわ/演:芦名星)
- 『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の用語
- スイッチオン
- スイッチオフ
- プロファイリング
- 潜入
- 『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 藤堂比奈子「そう、あなたのその顔が見たかった」
- 藤堂比奈子「興味深いです」
- 幼い比奈子が母香織に抱きしめられるシーン
- 比奈子の前で中島が殺人犯の顔を見せたシーン
- 『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ON特別編』で、実際に七味をかけて味の検証
- 撮影中モロ師岡を思いっきり殴った横山裕
- 撮影休憩中の横山が衝撃を受けた波留との会話
- 『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Alexandros『Swan』