恋空(小説・漫画・映画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『恋空』とは、美嘉のケータイ小説を映画化した恋愛映画である。女子高生の田原美嘉(たはらみか)が同じ学校に通う男子高生弘樹と出会い付き合うところからはじまるが、ある日美嘉はヒロに突然別れを告げられる。ヒロは末期ガンを患い別れを決意したのだが、それを知り美嘉は看病を続けるのだ。しかしふたりに別れがやってくる。この映画は痛いほど切ないのに、どこか温かいラブストーリーとなっている。映画は2007年11月3日に公開され、監督は今井夏木、主演は新垣結衣と三浦春馬が務めた。
『恋空』の概要
『恋空』とは、ケータイ小説家として活動する美嘉のデビュー作を映画化した恋愛映画である。
『恋空』は主人公の女子高生である田原美嘉(たはらみか)が同級生の桜井弘樹(さくらいひろき)と出会い付き合うところからはじまる。ごく普通の女子高生だった美嘉は、自分とは違う強引な性格の弘樹に振り回されながらも、弘樹の優しさに包まれ楽しい高校生活を送っていた。しかしふたりには、元カノの嫌がらせや妊娠・流産などさまざまな出来事が襲ってくる。
そしてある日、美嘉は弘樹に突然別れを告げられる。美嘉は困惑するが、実は弘樹は末期がんを患い、美嘉の幸せを考え別れを告げたのだ。それを知った美嘉は、弘樹の看病をするようになる。美嘉は弘樹の看病を続けるが、別れの時を食い止めることはできなかった。
小説『恋空』は2006年に書籍化され、上下巻を合わせた初版発行部数は30万部を記録した。その人気から2007年には漫画化され、さらに映画化されて同年11月3日に公開となった。映画の監督は今井夏木が、主演は新垣結衣と三浦春馬が務めた。映画は観客動員数約314万人、興行収入39億円のヒット作品となり、第20回東京国際映画祭の特別招待作品にも選ばれている。さらに2008年にはTBS系列でテレビドラマ化もされた。
『恋空』は美嘉と弘樹の切ないラブストーリーを描いた作品だが、どこか心が温かくなるような内容となっている。特に女子中高生や20代の女性に支持を得た作品となった。
『恋空』のあらすじ・ストーリー
美嘉と弘樹の出会い
高校一年生の田原美嘉(たはらみか)はごく普通の女子高生で、毎日ごく普通の高校生活を楽しく送っていた。そんなとき友人のアヤが、隣のクラスのノゾムに好意を持ち、ノゾムと連絡先を交換しようと美嘉を連れてノゾムに声をかけた。そのときノゾムの友人だった弘樹が通りかかり、美嘉と弘樹ははじめて出会ったのだった。
ある日、美嘉は学校で携帯電話をなくしてしまう。美嘉が図書室で携帯を見つけると、美嘉の携帯が突然鳴り出しだ。その相手は知らない男性からで、美嘉の携帯のアドレス帳はすべて削除されていた。
夏休みに入ると、美嘉の携帯には毎日のようにその男性から電話がかかってきた。美嘉が名前を尋ねても絶対に教えてくれなかったが、美嘉はその男性にどんどん惹かれていった。
夏休みの最終日は美嘉の誕生日だったが、そのことを知った男性は始業式に1日遅れで誕生日を祝ってくれるという。始業式の日、美嘉は電話の男性が誰なのか考えながら約束の場所に行った。そして電話の相手の男性が弘樹だと知った。はじめは金髪の弘樹が怖いと感じ現実を受け入れられずにいるが、弘樹の優しさに触れ、二人は付き合うようになった。
授業を抜け出し初めて行った弘樹の家でふたりはキスをして結ばれる。
弘樹の元カノからの嫌がらせ
ある日、弘樹とデートの待ち合わせをしていた美嘉は、突然知らない男たちに車で連れ去られレイプされてしまう。その夜、弘樹はその男たちを見つけ出して殴り倒し、その首謀者が自分の元カノの咲(さき)だと知る。その頃、美嘉は弘樹の姉のミナコと一緒にいた。弘樹は咲を連れ美嘉のもとへと向い、美嘉に「この女をどうしてほしい」と聞くが美嘉は何も答えなかった。それを見ていたミナコはハサミを持ち、咲の髪を勢いよく切った。
翌日、母親の付き添いで病院に行った美嘉は、妊娠していないことがわかりホッとするが、心に深い傷を残してしまった。
その後、美嘉は学校に通い始めるが、携帯には「ヒロにはふさわしくない」とメールが届くなど、咲からの嫌がらせは続くのだった。
美嘉の妊娠と流産
美嘉が弘樹の子供を妊娠していることがわかる。美嘉は弘樹の反応を心配しながらも、弘樹に妊娠したことを伝えた。すると弘樹は大喜びし、ふたりは出産することを決める。弘樹は学校をやめ働くことを決意する。そして弘樹は髪を黒く染め、美嘉の家に行き、両親に結婚と出産を許してもらえるよう深々と頭を下げた。
ある日、学校から帰ろうとした美嘉を咲が呼び出した。咲は弘樹が退学しようとしていることを知り、美嘉のせいで弘樹が退学するのだと文句を言いにきたのだ。このとき美嘉は、咲に強く押され転んでしまう。その時点では異常は感じなかったが、クリスマスイブに美嘉と弘樹がデートをしていたとき、突然美嘉が腹痛を訴え病院で流産してしまうのだった。
美嘉と弘樹は強いショックを受け、ふたりの想い出深い花壇の門に赤ちゃんのための小さなお墓を作った。そして、クリスマスイブには流産した子供のお墓参りを毎年しようと約束した。この流産により、美嘉と弘樹はより強い絆で結ばれた。
美嘉と弘樹の突然の別れ
高校2年生になった頃、弘樹が学校に来なくなった。美嘉のメールにも返信がなく、美嘉はそんな弘樹を心配していた。そんなある日、アヤから弘樹の家で集まりがあると連絡があり、美嘉も弘樹の家に行くことにした。
美嘉が久しぶりに弘樹の家に行くと、弘樹は元気そうに友人たちとはしゃいでいた。そこには大勢の友人が集まり盛り上がっていたが、美嘉はその雰囲気に馴染めずにいた。時間が経ち、盛り上がっていた友人たちが部屋の中で眠ってしまった。美嘉も横になっていると、突然寝ぼけたノゾムにキスをされてしまう。美嘉は驚き部屋を出ていくが、再び部屋に戻ると弘樹が他の女の子とイチャつきキスをしていたのだ。美嘉はショックを受けそのまま家に帰っていった。
翌日、弘樹は突然のように美嘉に別れを告げる。理由は他の女の子とも遊びたくなったと弘樹は言うが、美嘉はその言葉を信じることができなかった。美嘉は別れる理由がわからず困惑しショックを受けるのだった。
別れを告げられ何も考えられなくなっていた美嘉だったが、徐々に気持ちは落ち着き日常を取り戻していった。
美嘉の新しい恋
1年後のクリスマスイブ、美嘉はアヤの紹介で大学生の福原優(ふくはらゆう)に出会う。福原は弘樹とはまったく違う落ち着いた大人っぽい性格で、美嘉にも優しく接してくれた。
ある日、美嘉の両親が父親の仕事がうまくいっていないことが原因で離婚しそうになる。そのことを福原に相談すると、福原は美嘉の家に行き、両親に美嘉の思いを伝えてくれた。この福原の行動により美嘉の両親は離婚せずにすんだのだ。美嘉は徐々に福原の優しさに惹かれるようになり、ふたりは付き合うことになった。
高校3年生のクリスマスイブ、美嘉はお墓参りに行き偶然弘樹と出会った。美嘉は弘樹がお墓参りに来ていたことに驚いた。美嘉は弘樹に話しかけるが、弘樹は自分のことは何も語らず去っていった。その後弘樹は学校に来ることはなく、高校の卒業式も欠席した。
美嘉が弘樹の病気を知る
大学生になった美嘉は、クリスマスイブに福原からプロポーズをされた。そしてそのまま美嘉と福原はお墓参りに向かう。福原はお墓参りに一緒についていくと言うが、美嘉は笑顔で福原に待っているよう伝え、車に福原を残しお墓に行った。お墓に着くと、そこにはなぜかノゾムがいた。
そこで美嘉は弘樹が末期ガンで闘病中だということを知る。さらに弘樹は美嘉の幸せを願い別れを決意したということも知ったのだ。弘樹の本当の気持ちを知った美嘉だったが、福原の優しさやプロポーズされたことを考え困惑した。
しかし、そんな美嘉の姿を見た福原は美嘉の幸せを考え、美嘉に弘樹の元へ行くよう言った。
美嘉が弘樹の病室に行くとベッドに弘樹が横たわっていた。美嘉の顔を見て弘樹は驚く。美嘉は昔ふたりで買った指輪をしている弘樹を見て涙が止まらなかった。美嘉は余命数ヶ月だと言われている弘樹と一緒に病気と戦うことを決めるのだった。
結末
美嘉は大学を休学し、毎日弘樹と一緒に過ごした。そんなとき、弘樹が「死んだら空になりたい」と美嘉に言う。その弘樹の言葉に美嘉は「私は空を見上げるたびに弘樹を思い出せる」と言う。
そして弘樹の死は突然やってきた。美嘉がちょうど出かけているとき、弘樹の姉のミナコから電話がある。そして弘樹が急変したことを知る。美嘉は急いで病院へと向かうが、その途中で弘樹の電話に連絡をする。そして電話越しに弘樹に向かって話しかける。弘樹は美嘉の声に目を開けるが、美嘉に「笑って」と言いそのまま息を引き取った。
弘樹の死後、美嘉は何も手につかなかった。そんなとき、美嘉はミナコからヒロの日記を受け取る。美嘉は弘樹の日記を開けずにいた。そしてその日記を持ったまま、橋の上から飛び降りようとする。そのとき日記を落とした拍子に日記が開く。そこには弘樹と美嘉、そして流産した子供の絵が描かれていた。日記には毎日美嘉のことが書かれており、そこで美嘉は空を見上げながら生きることを決断する。
その後も美嘉は毎年クリスマスイブには流産した子供のお墓にお墓参りに行くのだった。そこで映画は終了する。
『恋空』の登場人物・キャラクター
主人公
田原美嘉(たはらみか/演:新垣結衣)
ごく普通の女子高生だったが、弘樹との出会いで毎日が一変する。弘樹と付き合ったことで弘樹の優しさに包まれながら、毎日楽しい高校生活を送っていた。
しかし、弘樹の元カノからの嫌がらせによりレイプされ、さらに弘樹との子供を妊娠して流産するなど、さまざまな問題も起こった。
弘樹に別れを告げられ、その理由がわからないまま大学生になり、弘樹への思いを断ち切れないまま福原と付き合うようになる。
しかし弘樹が末期ガンであることを知り、残り少ない弘樹との時間を一緒に過ごすことを決める。
弘樹が亡くなったあとそのショックから何も手につかなくなるが、弘樹の日記を読んで立ち直り、日常を取り戻す。
桜井弘樹(さくらいひろき/演:三浦春馬)
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『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』とは、ドラマが大人気となり、映画化された作品である。乱気流に巻き込まれた飛行機や、フェリーが海ほたるに衝突など、連続して大事故が起きてしまう。フライトドクター達は救助に駆けつけ、傷病者の命を救うため、懸命に処置をする。どんな困難にも立ち向かっていくドクターの奮闘や絆が感じられる内容となっており、最後にはそれぞれの旅立ちが描かれている。
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コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』とは、フジテレビで2008年7月に放送された医療ドラマである。脚本は林宏司と安達奈緒子。主演は山下智久で、新垣結衣や戸田恵梨香などが出演する。救命救急センターにフェローシップ研修でやって来た4人のフライトドクター候補生が、葛藤をしながら救急救命や災害医療に奮闘する作品。事故や病気などで重傷を負った患者の命に真摯に向き合い、仲間たちとぶつかったり支え合ったりしながら成長する姿を描く。本作は最高視聴率が21.2%を記録し、3rdシーズンまで制作された。
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こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)のネタバレ解説・考察まとめ
『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』は渡辺一史のノンフィクション小説。第35回大宅壮一ノンフィクション賞、第25回講談社ノンフィクション賞を受賞している。2018年に大泉洋の主演で映画化された。進行性筋ジストロフィーという難病を抱えた鹿野靖明がおくる、ボランティアたちとの交流が物語を進める。不自由な体だがとことん自由奔放な鹿野の言動がユーモアたっぷりに描かれ、障害と介助の枠を越えた自立生活が垣間見える。
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目次 - Contents
- 『恋空』の概要
- 『恋空』のあらすじ・ストーリー
- 美嘉と弘樹の出会い
- 弘樹の元カノからの嫌がらせ
- 美嘉の妊娠と流産
- 美嘉と弘樹の突然の別れ
- 美嘉の新しい恋
- 美嘉が弘樹の病気を知る
- 結末
- 『恋空』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 田原美嘉(たはらみか/演:新垣結衣)
- 桜井弘樹(さくらいひろき/演:三浦春馬)
- 高校の友人
- ノゾム(演:中村蒼)
- アヤ(演:波瑠)
- 美嘉の家族
- 田原勝治(演:高橋ジョージ)
- 田原安江(演:浅野ゆう子)
- 田原さおり(たはらさおり/演:深田あき)
- 弘樹の家族
- 桜井博一(演:山本龍二)
- 桜井明美(演:麻生祐未)
- ミナコ(演:香里奈)
- その他
- 咲(さき/演:臼田あさ美)
- ケン(演:浅利陽介)
- シンタロウ(演:大和田健介)
- イズミ(演:松井絵里奈)
- 福原優(ふくはらゆう/演:小出恵介)
- 『恋空』の用語
- ひこうき雲
- カスミソウ
- 『恋空』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 弘樹「消されて本当に困る奴いたの?本当にお前と繋がっていたいやつなら 向こうからかけてくるよ」
- 弘樹「川より空になりてぇ。そしたら美嘉がどこにいてもすぐにわかる。美嘉を傷つけるやつがいたら飛んでってボコボコにできる」
- 福原「そいつが川だったら俺は海になるわ」
- 流産した子供のお墓の前で弘樹と美嘉が出会うシーン
- 弘樹が息を引き取るシーン
- 『恋空』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『恋空』は実話をもとにしたフィクション
- 実は作品への批判も多かった
- 新垣結衣が美嘉を演じるのに役作りはしなかった
- 今井夏木監督は三浦春馬が弘樹を演じられるか不安だった
- 『恋空』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Mr.Children『旅立ちの唄』
- 挿入歌:新垣結衣『heavenly days』