流星の絆(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『流星の絆』とは、東野圭吾の同名小説『流星の絆』が原作となったミステリードラマである。子どものころに両親を殺された三兄妹が復讐を誓い、真犯人にたどり着くまでを描く。2008年10月から12月に、TBS系22時からの金曜ドラマ枠で放送された。脚本は宮藤官九郎が手掛け、基本のストーリーは守りつつも青春ドラマ的な要素やコメディー的な要素が加わったことで、原作とは大きく異なる世界観となっている。主役の三兄妹を二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香が演じる。

原作ではターゲットと三兄妹に直接的なかかわりはないが、ドラマでは三人、もしくはその関係者になんらかの不利益を与えた人物が大半で、仕返しとしての要素も加味されている。高山についてもドラマでは静奈の上司であるが、原作では単なる詐欺のターゲットでしかない。

レシピノートを戸神家に置く計画が失敗した後の展開

原作では刑事の協力を得ることなく最後の計画に移るが、ドラマでは柏原に協力を求め、その際にこれまでの詐欺行為の罪を告白する。

最後の計画を実行する前後の展開

ドラマでは静奈が行成をジョージクルーニーに案内して功一と引き合わせ、高峰佐緒里(静奈)、功一、宝石商(泰輔)の関係が行成の知るところとなる。原作では、行成が三人の関係を知るのは事件解明後である。

真犯人発覚後の展開

真犯人の柏原は、ドラマでは生き残り、原作では自殺する。原作での柏原の告白の場面では、泰輔、静奈、萩村はその場にはおらず、功一と柏原の一対一のやりとりである。自殺を決意していた柏原は功一が疑われないように「これ以上近づくな」と声をかけ、そのまま飛び降り自殺する。また、殺害動機が明かされる際、手紙は兄妹には渡されず、内容は萩村によって功一だけに伝えられる。柏原の兄妹への思いは、萩村の推測というかたちで伝えられている。(ドラマでの流れはストーリーの項目参照)

エンディング

物語の最後、功一、泰輔が行成から偽物の指輪の代金を受け取り、そのお金を詐欺でお金をだまし取った相手に返していく。その後、功一と泰輔は自首することを決め、原作ではここで物語は終了である。ドラマではこの後にも展開があり、出所した功一が泰輔と静奈、そして行成のもとへと帰ってくるところまでが描かれ、「ハッピーエンド」的なラストとなっている。なお、原作のラストシーンは、行成が功一と泰輔から買い取ったイミテーション指輪を静奈に贈る場面となっている。

詐欺行為や重要エピソードを描くドラマ内ドラマ

ドラマ中には、複数のミニドラマが存在する。なお、詐欺行為はすべてこの形で語られる。いくつかの例外を除き、功一が脚本・演出、ターゲットが主演という設定となる。それぞれのミニドラマにしっかりとしたオープニングが存在し、役名・キャスト(泰輔と静奈+α)を紹介するなど、1つの独立したドラマさながらのできである。なお、タイトルもなんらかのパロディとなっていて、それぞれに元ネタがある。

カナダからの手紙

タイトルの元ネタは、平尾昌晃・畑中葉子による歌謡曲『カナダからの手紙』である。静奈が桂木からまきあげられた金を、桂木が貢いでいるホスト、一矢を経由して回収するまでの流れを描く。泰輔はミツルという名のホストとしてホストクラブに潜入している。静奈は一矢の好きな漫画「永遠少女栞」の主人公を模し、白ずくめのロリータドレスを着た「栞」という名の少女を演じる。栞(静奈)は熱を出したウサギを抱いて登場する(これも漫画と同じ展開である)。ドラマ中、栞(静奈)は一矢のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ。一矢に助けられた栞(静奈)は、携帯を持っていないからと文通を申込み、一矢と栞(静奈)は交際を始める。ドラマの最後、栞(静奈)は一矢に手紙を書き、病気の療養のためにカナダへ行くこと、刺繍の学校に通うために30万円が必要であることを告げる。それを信じた一矢は添えられていた口座番号に30万円を振り込み、三兄妹は奪われた金を見事に取り戻した。
その後、高山と会う静奈を目撃した一矢は、カナダへ留学した栞(静奈)のことを思い出す。静奈があまりに栞(静奈)と似ていることに驚く一矢だが、それに気づいた静奈は高山にしなだれかかり、一矢は「あの子がそんなことするはずない」と人違いを納得して去って行った。

妄想係長、高山久伸

タイトルの元ネタは柳沢きみお作の漫画、およびそれを原作とするテレビドラマ、『特命係長只野仁』である。高山をターゲットにした三兄妹の詐欺行為を描く。『妄想係長、高山久伸』としてシリーズ化されていて、初回以降、『妄想係長、高山久伸 ファイナル』『妄想係長、高山久伸は二度死ぬ』『妄想係長、高山久伸 アイルビーバック』『係長、高山久伸 年末スペシャル』と続く。『妄想係長、高山久伸は二度死ぬ』については、イアン・フレミングの小説およびそれを原作とした英米合作映画、『007は二度死ぬ』がタイトル元ネタになっている。
静奈が会社を辞めてから頻繁にメールで誘いをかける高山だが、静奈からの返信はない。そんな折に高山は足を骨折し、入院した病院でナースの南田志穂(静奈)に出会う。高山は志穂(静奈)の前ではドMになる。志穂(静奈)はドSの設定で、途中から化粧はド派手に、衣装のナース服はショッキングピンクに変わる。退院後も志穂(静奈)と交際を続けていた高山は、志穂(静奈)に銀行マンの小宮(泰輔)を紹介され、ドル建て債権を勧められる。小宮(泰輔)が志穂(静奈)を「志穂ちゃん」と呼んだことに嫉妬した高山は、小宮(泰輔)に対抗心を燃やし、志穂(静奈)のために150万円を出すことを宣言する。ドル建て債権で出した金が戻ってくるころには「(自分と高山が)一緒の名義になっているかもしれない」、と結婚をほのめかす志穂(静奈)の言葉に有頂天になった高山は、「この投資は安くない」と喜ぶのだった。
その後、喫茶店で志穂(静奈)と会った高山は、志穂(静奈)がカナダに留学することを聞いてショックを受ける。「待たせるわけにはいかない」と別れようとする志穂(静奈)だが、高山は「10年でも待ってる」と別れを拒むのだった。
志穂(静奈)はカフェに高山と小宮(泰輔)を呼び出し、カナダに留学するためにドル建て債権を解約すると言い出す。小宮(泰輔)は、期間が2年間の約束だったことから解約は損になり、高山にも迷惑がかかると志穂(静奈)を責める。それを聞いた高山は、「ドル建て債権は(佐緒里と高山の)二人を繋ぐ絆なんです」と力説し、契約は解約せず、志穂(静奈)が負担していた50万円も自分が出すことを決意する。そして志穂(静奈)は、「会うのはつらいから」と言う旨のメールを残し、飛行機でカナダへ旅立ったのだった。
志穂(静奈)がカナダへ行ってからしばらく後に、高山は病院に行って「南田志穂」というナースのことを尋ねる。しかし、出てきたのは、志穂(静奈)とは似ても似つかない太った女性であった。激太りなのか、それとも、「志穂」だと言っていたのは偽名で正体はあの地味女(部下であったときの静奈)なのか、と、高山は混乱する。しかし、名前も出てこないような地味な女に惚れるわけがないと、高山は一人で納得したのだった。
(事件解決後)
小宮(泰輔)は高山に会い、200万円を返済した。その後、高山は「地味女」(静奈)に電話するが電話は通じず、高山は「地味なことしあがって…」とつぶやいた。

ダイヤと嘘とやさしいレストラン

タイトルの元ネタは、アメリカ映画「ワンダとダイヤと優しい奴ら」である。三兄妹の行成に対する詐欺行為の経緯を描く。行成は、新店舗に提供するワインを選ぶために参加していた試飲会で、高峰佐緒里(静奈)と宝石商の春日井(泰輔)がとがみ亭について話すのを耳にした。佐緒里(静奈)が「女性によってはあの店(とがみ亭)は好き嫌いが分かれる」と言うのを聞いた行成は、気になるあまり、二人に声をかける。熱心に詳しい理由を聞きたがる行成に、佐緒里(静奈)をはじめは戸惑っていたが、自分の感じたことを確かめるために近いうちにまたとがみ亭に行き、その際にはあらかじめ連絡することを、行成と約束した。
約束の通り、行成とともにとがみ亭を訪れた佐緒里(静奈)は、カウンターに常連客がいてよそ者扱いされている気がする点、照明の角度が気になる点等を指摘する。行成は的確な指摘に、感心していた。(この場面は、ドラマ内ドラマではなく、ジョージクルーニーを訪れた行成が功一にそのことを話す形で回想シーンとして語られる)
意見を聞きたいという行成に誘われた佐緒里(静奈)は、新メニューの試食会に参加していた。行成は佐緒里(静奈)に、メインはハヤシライスで、それは元祖とがみ亭のハヤシライスの味と同じだと説明する。しかしそれを口にした佐緒里(静奈)は、突然号泣する。驚いた行成はなにもできずに、佐緒里(静奈)をタクシーで家まで送り届けた。
佐緒里(静奈)からのメールを受けた行成は、佐緒里(静奈)を近々オープン予定ので工事中の店に連れていく。そして佐緒里(静奈)は、試食会でハヤシライスを食べて泣いた理由を、子どものころに食べたハヤシライスの味にとても似ていて懐かしくなったからであり、それは仲のいい友達の店だったと話した。それを聞いて感動する行成に、「その店はどんな店だったか」と聞かれた佐緒里(静奈)は、再び昔の話をする。男性が婚約指輪を渡しているシーンで、柱がちょうど目隠しになって静奈の視線に気づかず、男性が安心して指輪を渡すことができていた。そのことを聞いた行成はまた感動し、柱に対する愛情を露わにするのだった。
(事件解決後)
行成は、開店を翌日に控えた自分のレストランに静奈を招待した。行成は静奈を自分に必要な人間だと話し、「春日井さん」から買い取った指輪を渡す。涙する静奈の指に行成は指輪をはめ、「僕もあなたたちと絆で結ばれていたいです」と気持ちを伝えた。

さわやかオン・ザ・ラン

タイトルの元ネタは、花沢健吾作の漫画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』である。沢井に対する三兄妹の詐欺行為の経緯を描く。静奈は、中学校教師の沢井に、沢井の卒業したもと生徒でテニス部の後輩でもある「西沢奈緒」として接近する。ともにテニスで汗を流す中でなお(静奈)に心を許した沢井は、ちえみとの不倫関係の末にちえみが妊娠したことを奈緒(静奈)に話す。奈緒(静奈)は、「困ったときはお互い様」を言い、沢井に必要な金として30万円を貸す。借りた金を返すために喫茶店で会っていた沢井と奈緒(静奈)のところに、泰輔が扮するチャラ男が現れる。奈緒(静奈)は保険会社で働いていて、保険の契約をしてもらう代わりに、チャラ男(泰輔)といやいやデートしていると言う。それを聞いた沢井は、熱血教師の我を見せて「もっと自分を大事にしなきゃ」と言い、チャラ男(泰輔)の代わりに保険の契約をするため、80万円を支払った。生徒を助けたと満足して、沢井は卒業アルバムをめくるが、そこに写っていたのは「西沢直人」という男子生徒だった。しかし沢井は、「ニューハーフでした」と納得するのだった。

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容疑者Xの献身(ようぎしゃエックスのけんしん、The Devotion of Suspect X)のネタバレ解説・考察まとめ

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ある日川で発見された、顔をつぶされた死体。刑事たちに協力を求められた大学准教授の湯川学は、その犯人を追い求める中で、ある人物にたどり着く。それは、湯川が天才だと認めていた大学時代の同級生、石神哲哉だった。 東野圭吾のガリレオシリーズをテレビドラマ化したキャストとスタッフが再集結し、劇場版として公開されたミステリー映画。

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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ

キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ

『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。

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真夏の方程式(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

真夏の方程式(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『真夏の方程式』とは、2010年から連載されていた東野圭吾の『ガリレオ』シリーズが原作の、2013年公開の日本映画である。監督は西谷弘。夏休みを玻璃ヶ浦の川畑(かわはた)家で過ごすことになった柄崎恭平(つかさききょうへい)は、仕事で来ていた湯川学(ゆかわまなぶ)と出会う。しかし同じ時期に玻璃ヶ浦に来ていた元警視庁の刑事が遺体で見つかったことにより、川畑家が抱える秘密が次第に明るみになっていく。この物語は海を臨む美しい町で湯川が少年とともに事件解決に進む様子と、血を超えた家族の愛が描かれている。

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大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『大恋愛〜僕を忘れる君と(ドラマ)』とは、TBS「金曜ドラマ」で2018年10月から12月までの間で毎週金曜夜10時から放送されたテレビドラマである。若年性アルツハイマーにおかされた女医と自分を忘れていく恋人を明るくけなげに支えていく元・小説家の10年にわたる愛の軌跡を描いた王道ラブストーリー。圧巻の演技力を誇る国民的大女優の戸田恵梨香が主人公を演じ、さらにドラマや舞台などで大活躍中の個性派俳優ムロツヨシが恋人役として出演している。実力を兼ね備えた二人の演技が話題となった作品である。

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コンフィデンスマンJP(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

コンフィデンスマンJP(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『コンフィデンスマンJP』とは、2018年4月9日〜6月11日まで、フジテレビ系列で毎週月曜日21時から「月9」枠で放送された。主要キャストが全員詐欺師となっている。11年ぶりに「月9」の主演に抜擢された長澤まさみが、ダー子を演じる。他に、「月9」初出演の東出昌大はボクちゃん、ベテラン俳優の小日向文代はリチャードを演じる。古沢良太脚本としては、初の"コンゲーム"をテーマとした、痛快エンターテインメントコメディー作品。毎話豪華ゲストを相手に、奇想天外で壮大な騙しあいバトルが見どころである。

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