流星の絆(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『流星の絆』とは、東野圭吾の同名小説『流星の絆』が原作となったミステリードラマである。子どものころに両親を殺された三兄妹が復讐を誓い、真犯人にたどり着くまでを描く。2008年10月から12月に、TBS系22時からの金曜ドラマ枠で放送された。脚本は宮藤官九郎が手掛け、基本のストーリーは守りつつも青春ドラマ的な要素やコメディー的な要素が加わったことで、原作とは大きく異なる世界観となっている。主役の三兄妹を二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香が演じる。

泰輔の幼少時の担任(演:ムロツヨシ)

14年前の事件時に泰輔の担任をしていた。事件直後に三兄妹のもとに駆け付け、功一と泰輔が刑事から話を聞かれた際にはその場に立ち会った。

サギ(演:中島美嘉)

ジョージクルーニーにたびたび現れ、三兄妹に協力する謎の女である。功一のことを「アクセル」、泰輔のことを「濡れ煎餅」と呼ぶ。泰輔からはサギのことを「眉なし」と呼ぶ。功一に恋愛感情を抱いていていて、功一に対して「あたし、あんたのなんなのさ」と詰め寄った。しかし、功一にその気はないようである。静奈と二人で話した際には、「血がつながっていないなら話は別だ」とライバル心を露わにした。
職業不定だが、大金を持っている。功一からは偽造タイヤの調達、盗難車の調達などのハイリスクな依頼を受けてそれに応じるが、報酬はつねに千円で、それを「こんなにもらっていいのか」と大喜びする。功一との間で使用した合言葉は、バラエティー番組『タモリ倶楽部』内のミニコーナー『空耳アワー』におけるタモリのセリフである。事件解決後、服役している功一からの手紙を勝手に受け取り、泰輔と静奈には渡していなかった。アリアケの再オープン時には、ウエイトレスとして働いていた。

『流星の絆』の用語

作中に登場する店名

アリアケ

幸博と塔子が営んでいた個人経営の洋食屋である。ハヤシライスが名物料理であった。小規模店ながらも繁盛し、柏原も通っていたことがあった。幸博、塔子が殺害されたことで店もなくなった。

とがみ亭

政行が始め、現在も社長を務める洋食チェーン店である。もとは小さな個人店だったが、14年前の事件のすぐあとから急速に発展し始め、現在では、年商13億にもなる大規模店になっている。どの店舗もハヤシライスをメインに据えているが、その味は店舗ごとに異なっている。

ジョージクルーニー

林ジョージが店主を務めるカレー店である。裏メニューとして、「林さん」が作る「林ライス」がある。功一が住み込みで働いていて、一人で店を切り盛りしていることもよくある。功一と行成、功一と柏原、萩原の重要な会話の場になっている。

ハヤシライス(林ライス)

ジョージクルーニーで提供されるまかない飯である。店長の林ジョージが作るので、「林ライス」と名付けられている。「ハヤシライス」と紛らわしい名だが、納豆ご飯に目玉焼きをのせたものである。

アリアケ3

功一が自分たちの詐欺グループのことを名付けたチーム名である。泰輔と静奈には大不評で、「終わっている」とまで言われる。功一はひそかに、ステッカーやTシャツまで用意していた。

『流星の絆』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

泰輔は「遺族」であることからの解放を願う(第2話)

出典: cmail.exblog.jp

第2話にて、昔を思い出しながらハヤシライスを食べる三人

「遺族が笑ったっていいじゃん。女引っかけたっていいじゃん。いつまで遺族なんだよ。いつまで遺族って言われなきゃなんないんだよ。」(泰輔)
警察への協力を拒む功一に対して、泰輔が言った言葉である。泰輔と静奈が感じている「遺族であること」への葛藤が如実に表れた場面であった。この言葉を聞いて静奈は泣き出し、このままではいやだという二人の訴えを聞いた功一は、犯人捜しに対する思いをますます強くするのだった。

功一は知らなかった両親の一面を知ってしまった静奈を励ます(第3話)

第3話にて、失われた日々を悲しみ、両親を殺害した犯人に復讐を誓う子供時代の三兄妹

「楽しくてやさしくて、料理がうまくて。借金があってギャンブルやっててもそれは変わんないだろ。父ちゃんも母ちゃんも、最高だった。」(功一)
両親に関する知らなかった事実を泰輔、静奈に話したとき、功一が静奈に言った言葉である。大好きだった両親がギャンブルにはまっていたことを知り、借金のせいで両親が殺されたことにショックを受ける静奈を励ました。たとえギャンブルにはまっていても自分たちにとっては最高の両親であり、そのことを否定する必要はないという、幸せだった日々に対する功一自身の思いが明らかになった場面であった。

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