私たちの青い夏(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『私たちの青い夏』とは、Amazon Prime Videoで2022年から2023年までシーズン1・2と放送された青春ドラマである。主人公のベリーは幼馴染のイケメン兄弟2人のうち、長男のコンラッドに恋をしていた。16歳になり、大人っぽくなったベリーは2人から恋意を持たれ、気持ちを揺さぶられる。綺麗な海のカズンズ島で、ベリーがイケメン兄弟2人のどちらを選ぶのか。失恋、新たな出会いをして悲しみを乗り越えていくティーンの姿が視聴者から高評価を得るシリーズドラマだ。

『私たちの青い夏』の概要

『私たちの青い夏』とは、Amazon Prime Videoで2022年から2023年までシーズン1・2と放送された海外ドラマである。作家ジェニー・ハンのベストセラー『The Summer I Turned Pretty』をもとに作成された。『私たちの青い夏 シーズン1』でジェニー・ハンはガブリエル・スタントンと共同で脚本も務める。『私たちの青い夏 シーズン2』ではガブリエル・スタントンに代わって新しくサラ・クチェルカが脚本を務めた。監督はイギリスのコメディロマンス映画の『15年後のラブソング』で監督を務めたジェシー・ペレッツとエリカ・ダントン、ジェフ・チャンが共同監督を務めた。メインキャストに大学在学中から短編作品や舞台に出演してきたアメリカ人俳優クリストファー・ブライ二ー。幼少期から子役として映画『ノア 約束の舟』ドラマ『WALKER/ウォーカー』に出演してきたギャヴィン・カサレーニョ。高校で演技を学んで『私たちの青い夏』のキャスト選出オーディションで合格し、女優デビューをしたローラ・タンが選ばれた。ローラはこの『私たちの青い夏』で国際的に大ブレイクをする。

家族のように関わってきた男女がただの友達だったところから、恋をし、失恋して、相手を傷つけてしまった経験から成長していく物語。

主人公のベリーの母親、ローレルは親友のスザンナが住む別荘に、毎年夏になると子供たちを連れて遊びに行く。スザンナの2人息子のコンラッドとジャレマイアと、ベリー、ベリーの兄のスティーブンは別荘で夏の間は一緒に遊ぶ。みんな幼馴染のようだった。ベリーはコンラッドのことを友達としてではなく、ひそかに彼が好きだった。しかし、ベリーが16歳になった夏にジャレマイアから告白され、誰を選べばいいのか迷う。気持ちをあやふやにしたまま、ベリーはコンラッド、ジャレマイアの2人とキスをした。それがジャレマイアにも知られてしまい、3人の関係はぎくしゃくしたまま夏が終わる。

そんな時にスザンナの癌の再発を知らされる。すでにステージ4まで来ていた彼女は、治る見込みはほとんどないと知り、子供たちは悲しみに暮れる。ベリーは自分の恋愛感情で感情の浮き沈みが激しく、親にも当たってしまったことを恥ずかしく思う。シーズン1は、夏の終わりにスザンナの癌が発覚してベリーの恋も実らなかったところで終わる。さらには、親友だったジャレマイアとコンラッドと絶縁状態になり、最悪な夏の終わりだった。

シーズン2は、スザンナが亡くなり、登場人物らがその悲しみを乗り越えようとしているところから始まる。スザンナが亡くなったことで毎年夏に遊びに行っていたビーチハウスは異母姉妹のジュリアが売却をしようとしていた。コンラッド、ジャレマイア、ベリーはスザンナとの思い出を消したくなくて売却をなんとか止めたい。親友も呼んで、思い出のビーチハウスを守ろうとするが頭の固いアダムとジュリアはなかなか売却を取り下げてくれなかった。ベリーたちはスザンナとの思い出を残すことができるのか?

素直で真っすぐなジェレマイアと、自分のことは後回しでみんなを優しく見守るコンラッドの対照的な性格が視聴者から人気を集める。シーズン3の放送にも注目が集まっている。夏をテーマにしたシリーズ作品である。

『私たちの青い夏』のあらすじ・ストーリー

シーズン1

初恋が叶わなかったベリー

避暑地で過ごすジェレマイア(左)とベリー(右)

ベリーが16歳になる夏。ベリーと兄のスティーブン、母のローレルはローレルの友人のスザンナの家に泊りに行く。彼女の息子のコンラッドと、ジャレマイアとは従兄弟のような深い関係だった。しかしベリーはコンラッドを友達ではなく異性としてずっと昔から好きだった。

この夏、スザンナがベリーにあるお願いをしてくる。それは町中の女の子が白いドレスを着て、男性とダンスをする社交ダンスパーティーのデビュタントに出席することだった。でもローレルはおてんばのベリーにダンスはできないと決めつける。それがベリーは悔しかったが、参加するか少し心が揺れていた。

毎年ベリーは家でスザンナとローレルと一緒に映画を見るのが恒例だ。でもその夏はコンビニで知り合ったジャンパーに夜に行われるキャンプファイヤーに誘われる。ベリーは母のローレルに知らせずにこっそりとキャンプファイヤーに出かけた。そこで出会ったキャムと意気投合して話し込む。キャムもベリーに一目ぼれする。2人が話に夢中になっていると遠くでコンラッドが近くの男性と揉めているのに気づく。騒ぎが大きくなり、近くを巡回していた警察に見つかる。もちろんそれは親のローレルとスザンナにも知らされ、ベリーたちはこっそりと夜に出かけたことをローレルにこっぴどく叱られる。

ベリーの16歳のバースデー

ベリーは毎年夏にカズンズビーチで誕生日をお祝いしてもらう。みんなから誕生日プレゼントをもらうのが恒例だ。しかしコンラッドだけが「(誕生日を)忘れていた」とそっけなく言う。ベリーは「期待していたわけじゃないし」と言うが内心ショックだった。気持ちを切り替えて、ベリーは誕生日のお祝いに来てくれた友人のテイラーをジャレマイアと一緒に駅まで車で迎えに行く。その夜はテイラーも含めて家でスザンナの手作りディナーを食べて、そのあとニコール主催のパーティーで大勢の友人にお祝いしてもらい、ベリーは幸せだった。

翌日の朝、ベリーはジャレマイアを誘ってマフィンを買いに行く。車で行かなければいけなかったため車の鍵をコンラッドの部屋で探していると、机の引き出しにネックレスが入っていたことに気づく。コンラッドが昔、べリーに教えてくれた「無限(∞)」をモチーフにしたネックレスだった。ベリーは、彼がすぐに自分のために買ってくれたものだと気付き、誕生日を覚えてくれていたことが嬉しかった。

夏の1つの大イベント。アメリカの独立記念日が7月4にやってくる。この日はベリーの家族、コンラッドたちの父のアダムが家に集まり、独立記念日を祝うのが恒例だ。しかし今年は少し違う。なぜならローレルは夫のジョンと去年離婚をしており、スザンナの夫のアダムは仕事の秘書と浮気をしていたことがばれて、スザンナと絶縁状態。今年は家族ぐるみのパーティーと変えて、ベリーの友人を呼んでパーティーをする。アダムの浮気はスザンナとアダムが言い争っている現場を偶然陰から見ていたコンラッドだけ知っている。

パーティーが盛り上がりをみせた時だった。ローレルがこっそりとアダムを呼んでおり、アダムがサプライズ登場するのである。ローレルが黙って誘ったことと、アダムが浮気したことを気にせず来たことにスザンナは怒る。ローレルもアダムが浮気していたことを親友の自分に相談をしてくれなかったことにも腹が立ち、2人は喧嘩をする。ローレルは頭を冷やしに家を出て1人でバーへ。そこで以前本のサイン会で会った作家のクリーヴランドに会う。話していると楽しくなったローレルは、その時の気分で彼と体の関係を持つのだった。

パーティーが終わって夜に、ベリーは外のプールでコンラッドと一緒に空を眺めていた。ベリーは無限(∞)をモチーフにしたネックレスを思い出し「あれは私に渡そうと思ってたの?」と聞く。コンラッドは「恥ずかしくて渡せなかった。お前は人を惑わす」と言う。ベリーはその意味が分からなかったが、コンラッドに顔を近づけられてキスをしそうになる。その時後ろからジャレマイアに花火を上げられて遮られた。ベリーはこの時、コンラッドは自分に気があるのだと確信する。

新しい恋の始まり

ベリーはデビュタントで踊る社交ダンスの練習中にコンラッドから「家で会おう」というメッセージを受け取る。ベリーは告白されることを予期した。でもその期待は外れる。家に帰り、コンラッドに会って昨夜キスしかけたことを話すと「そうだったか?酔ってたからよく覚えてない」とはぐらかされる。それに傷ついたベリーに告白してきたのはジャレマイアだった。傷ついた心を癒してくれそうなジャレマイアに落ち着いたベリーは、彼の告白を受け入れてキスをする。

寄付金をかけたバレーボール大会にベリーは出場。ベリーは絶対に1位になりたかった。寄付金を手に入れてスザンナが支援している女性保護団体に寄付をしたかったからだ。大会に張り切ってキッチンでスポーツドリンクを作っていると、コンラッドが来て「俺にエスコートをさせてくれないか?」と急にダンスを申し込む。ベリーは数日前にフラれたばかりの相手と、ダンスなどできるわけがなかった。戸惑ったベリーは「少し考えさせて」と返事をする。大会ではコンラッドの助けもあって優勝することができた。

大会後にベリーはジジ、ダーラ、マリッサ、テイラーと一緒にパーティーをし、そのあとニコールに誘われて湖で裸で泳ぎに行く。みんなで湖で泳いでいる時に、ニコールの携帯にコンラッドからメッセージが来る。その内容は「ベリーをデビュタントのエスコートに誘ったのは、母親のお願いだからじゃなくて、自分が彼女と行きたいからだ」というものだった。これを見たニコールはコンラッドが好きなのはべリーで、自分は今まで遊ばれていたのだと確信する。ニコールはベリーがコンラッドにも気を持たせながら、ジャレマイアと付き合おうとしていると考えてベリーに仕返しをする。ニコールたちは湖で泳いでいたベリーとテイラーを置いて、2人が来ていた服も持ち去ったのだ。ジャレマイアとコンラッドがベリーとテイラーを迎えに来てくれて、なんとかビーチハウスに帰る。

スザンナの秘密

デビュタント当日。ベリーはジャレマイアにエスコートをしてもらう。ワルツダンスパフォーマンスの時間になると参加者が会場中心に集まり始める。でもなぜか、会場にジャレマイアの姿は見当たらなかった。実は、ジャレマイアはこっそりとスザンナの携帯を持ち、外に出ていた。彼はスザンナの体調不良に気づいており、彼女の携帯から何か見つけられるかもしれないと思った。そして、スザンナのメールボックスから癌の再発に関する治療を進める内容のメールを見つける。会場に戻ってジャレマイアはコンラッドにも「母さんのことで大事な話がある」と言うが、コンラッドがすでに知っていると気付く。2人でスザンナに病気のことを聞こうとするとスザンナも隠すことができなくなり、癌の再発を明かす。

スザンナは辛い治療を自分が耐えられる自信がなく、治療は諦めていた。しかしコンラッドとジャレマイアからしつこく説得をされ、治療することに決める。それを聞いたベリー、ローレルはスザンナの治療が上手くいくことを心から願った。

翌朝、ベリーはコンラッドから「ひどいことをした」と謝られる。誕生日を忘れられたり、キスを誤魔化されたりして傷ついた。でもコンラッドがスザンナの病気のことを誰にも相談できず、悲しみを背負っていたことを知って、彼を責められなかった。2人は仲直りをして、さらにコンラッドから「お前が欲しい」と告白される。ベリーは今度こそコンラッドと付き合えることが嬉しく、笑顔が溢れる。

でもベリーはジャレマイアの告白をすでに受け入れ、キスもしていたため事情を説明して別れることを伝えなければいけなかった。ベリーは覚悟を決めて、ジャレマイアに「コンラッドとキスした」と伝える。「俺はコンラッドと付き合うまでのつなぎだったんだろ?」とジャレマイアに怒鳴られる。ベリーはスザンナが病気の中、自分とコンラッドだけが幸せになるなんてできなかった。スザンナを心から支えられるのは家族のコンラッドとジャレマイアだけだと考える。考えた結果ベリーは「今は付き合うのはやめよう」と切り出す。

シーズン2

悲しみの連続

スザンナは治療に専念し、少しずつよくなっていく。ジャレマイアはそれは嬉しかったが、そのスザンナに滅多に顔を見せないコンラッドにイライラしていた。そのうえコンラッドは「ベリーと自分が付き合うことを許してほしい」とお願いをしてくる。ジャレマイアはベリーを横取りしたコンラッドを許せないと思いつつも投げやりに「勝手にしろよ」と言い放つ。

ベリーとコンラッドの交際は順調に進んでいるように思えた。しかしスザンナの病状が悪化したことをきっかけに2人の関係は歪んでいく。スザンナに薬の効果が薄れ始めると、コンラッドは母親を失う恐怖を持ち、その辛さを彼女のベリーにさえ相談ができなかった。彼はベリーが高校を卒業する際に学校で開かれたパーティーでつけるお揃いのコサージュを当日、忘れる。舞踏会でベリーとダンスをする時も、スザンナのことが頭に浮かんでダンスに集中できない。コンラッドはパーティーを楽しむことが出来ず、べリーを連れて外に出た。ベリーはコンラッドに辛いことがあったら何でも相談してほしいと思っていたが、何も話してもらえないことで彼との間に距離を感じていく。それがベリーにとって辛く、我慢できなくなってコンラッドに別れを切り出すのだ。

コンラッドと別れたあと、スザンナは間もなく亡くなる。すぐにカズンズの家でお葬式後が開かれ、その時にベリーは2階でコンラッドが元カノに膝枕をしてもらっているところを目撃してしまう。自分に悲しみは打ち明けてくれなかったのに、元カノに甘えているコンラッドに怒り、喧嘩をする。それを最後に、ベリーはコンラッドともジャレマイアともメッセージのやりとりをしなくなる。

コンラッドが消失

ベリーはコンラッドとジャレマイアと仲直りはできないまま、あっという間に次の夏が来る。ベリーは夏休み中の予定など何もなく、さらには成績ががた落ちしてバレー部のキャプテンも降ろされ「入学できる大学が限られる」と担任の先生から呼び出しを受ける。ローレルに成績が落ちたことがばれて2人で大喧嘩。誰かと話して落ち着きたくなったベリーはなんとなくジャレマイアに電話をする。予想外にも彼は電話に出て突然「コンラッドと一緒か?」と聞く。実は、ジャレマイアはコンラッドと2日前から連絡が取れていなかった。心配になったジャレマイアはベリーと一緒にいるのかもしれないと思ったのだ。ベリーとジャレマイアはコンラッドがどこへ行ったのかを知るため、彼が通うブラウン大学へ行く。

彼の寮で会った同級生が『「カズンズビーチへ行く」って言っていたわ』と話してくれた。また電話で誰かと言い合っていたとも聞いた。ベリーとジャレマイアは電話で喧嘩をするとしたらコンラッドが嫌っている父親のアダムしかいないと思う。何を言い合っているのかベリーたちには分からなかったが、カズンズビーチへ向かったコンラッドに会いに行く。ベリーはローレルに「テイラーが彼氏のマイロと別れたから、少しの間そばにいる」と嘘をついて少しの間家から離れた。

消えようとするスザンナとの思い出

カズンズビーチへ着くと、ビーチハウスにコンラッドがいた。コンラッドはジャレマイアとベリーに「この家が売りに出された」と明かす。カズンズにある別荘はスザンナとの思い出が詰まった大切な家だった。それを聞いたベリーとジャレマイアは事実を受け止められなかった。スザンナには異母姉妹で姉のジュリアがいた。カズンズビーチの家はジュリアとスザンナの2人に所有権があった。しかしスザンナが亡くなったことで家の所有権はジュリアに渡り、彼女は別荘を売ろうと決める。スザンナの夫のアダムも売却の阻止を手伝わない。ベリーたちは別荘を守るため、数日後に行われるオープンハウスを阻止して家の売却を止めようと考える。その頃、ベリーが何日も家に帰って来ないことを不審に思ったスティーブンはテイラーにベリーの居場所を追及される。ベリーがカズンズビーチにいることを教えてしまい、2人もカズンズに行く。

翌日のオープンハウスでスティーブンが家のエアコンをわざと壊す。ジュリアは問題を把握するが、業者を呼ばないと解決ができない状態だった。ジュリアは仕方なくオープンハウスを中止し、エアコンの修理業者を呼ぶ。修理をしている間にベリーとコンラッド、ジャレマイア、テイラー、スティーブン、そしてジュリアの子供のスカイを誘って遊園地に遊びに行く。

遊園地に着いたベリーたちがアトラクションを楽しんでいた時、ベリーが去年の夏好きになったキャムと会う。キャムもベリーたちに加わり、遊園地で1日中遊びつくす。この時ベリーは1日中スカイと遊んで仲良くなれたことで、スカイが家の売却中止の説得を手伝ってくれると思った。しかし、もう遅かった。ビーチハウスに帰ると、ジュリアはエアコンの修理を済ませてオープンハウスを行い、買い手を見つけていた。

家が売りに出されたため、ベッドもなかった。その夜泊まれるところを探さないと行けなかったが、夏休み真っただ中の時にホテルはほぼ満室だ。そこでジャレマイアが思いついたのがデビュタントが開かれた会場に寝泊まりすることだった。なんとか泊まれるところは見つけれたが、コンラッドは家をどう取り戻すかどうかで頭がいっぱいだ。

翌日、ビーチハウスに戻るとジュリアは家の買い手とのやり取りが終わり、カズンズを離れるようだった。ジュリアは「家は売れたわ」と話すとスカイを連れて家があるロサンゼルスに帰ろうとする。しかしスカイは家の売却には反対で自分はビーチハウスに残り、ジュリアだけロサンゼルスに帰るのだった。

ビーチハウスで最後の夜

家が売られてコンラッドやジャレマイアが落ち込む中、ベリーだけは違った。ビーチハウスで悲しい最後になるのが嫌だった彼女は「最後にここでパーティーをしよう」と提案する。全員がベリーの意見に賛成する。みんなで手分けをして買い出しをし、カズンズで知り合った友人も誘って派手なパーティーにしようと考えていた。

パーティーが始まると、ベリーはお酒を飲んではしゃぎまわった。そしてさらにベリーにとって良いニュースが飛び込んでくる。スカイはジュリアとずっと携帯で家の売却を止めてほしいことを説得し続けていた。そしてジュリアから「夏の1週間の間は貸し出す」という条件が出た。ジャレマイアもベリーもまたこのビーチハウスに戻れることが嬉しかったが、コンラッドだけはこの条件を受け入れなかった。「自分の家なのに他人に金なんて払う必要ない」と怒るのだった。しかしこれにはジャレマイアも「なんで勝手に自分で決めるんだ」と反抗する。そしてベリーと付き合っていた時のことも引き合いに出す。ジャレマイアはベリーの前で「コンラッドはベリーと付き合うのを認めろって俺に言ってきた」と言ってしまう。ベリーはコンラッドから「ジャレマイアはもう気持ちに整理がついた」と聞いていた。コンラッドから嘘をつかれたことに傷つき、どうでもよくなってやけ酒をしてしまう。

誰にも相談ができなくて、頭に思い浮かんだのが母のローレルだった。ベリーは泣きながら「助けに来て、お願い」と留守電を入れる。

家を取り返す最後のチャンス

翌朝になり、ベリーはローレルに起こされる。留守電でベリーの「助けて」と言う言葉を聞いたローレルは、ベリーに一晩中電話をかけたが出なくて心配になっていた。しかしカズンズビーチについてみるとパーティーで、家の中がめちゃくちゃになっているのを見て驚く。「テイラーの家に行く」と嘘をついてカズンズビーチへ来て、パーティーまでして遊んでいることに呆れて怒っていた。ベリーは遊ぶためじゃなく、家の売却を取り戻すために来たと弁明しようとする。でもローレルは話を聞こうとしない。帰ろうとベリーの手を引っ張っても反抗するベリーの頬を叩いてしまう。ベリーは頬を叩かれたことが悲しくて家から出て行く。ローレルは家にいたスティーブンに「どういうこと!?」と怒鳴る。スティーブンがジュリアが家を売却するために片づけたことを説明し、ローレルは初めて状況を把握する。スティーブンは「ベリーは家の売却を止めたくてここまで来た。母さんと違ってな」とローレルを少し責めるようなことを言ってしまう。その時ローレルはベリーの話を聞かずに娘の頬を叩いたことを反省する。ローレルは今度は自分が動くときだ思い、ジュリアともう一度話し合って売却を止めるように説得をする。ジュリアになんとか分かってもらい、彼女を売却中止の味方につけるが、アダムの許可も取らなければならない。

アダムは「ビーチハウスにいるとスザンナのことを思い出して辛い」と言って売ること一択だった。ローレルがビーチハウスがいかに子供たちにとって大切か伝えると、アダムはロサンゼルスの家を売ってビーチハウスを残すことを提案する。コンラッドとジャレマイアもそれにすぐに賛成した。ビーチハウスの売却は阻止することができたのだ。

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