糸（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『糸』とは、2020年に公開された日本の恋愛映画で、中島みゆきの楽曲『糸』にプロデューサーの平野隆が着想を得て制作された。監督は瀬々敬久。平成元年生まれの高橋漣（たかはしれん）と園田葵（そのだあおい）は、美瑛で出会い恋に落ちる。しかし大人たちの都合で引き裂かれ別々の人生を歩む。出会ってから18年経って平成という時代も終わりを迎えるとき、互いを忘れられなかった漣と葵は再び手を取り合うために動き出していた。この物語は、漣と葵、その周辺の人々の軌跡を「平成」という時代にのせて描く作品となっている。
葵とキャバクラで出会い、交際する。投資信託の運用を専門とする、ファンドマネージャーとして会社を経営していた。かなり羽振りはよく、白い高級車を乗り回したりことあるごとに学生の葵にお金を渡すなどしていた。趣味は釣りで、自宅の壁にはたくさんの釣り道具が飾られている。経営する会社が立ち行かなくなった際は、釣り道具だけ持って沖縄に向かった。沖縄で葵に発見されまた2人で暮らし始めるが、再び葵の前から姿を消し戻らなかった。
佐々木（ささき／演：片寄 涼太（GENERATIONS from EXILE TRIBE））
水島の会社で働く、水島の部下。葵と水島が出会ったキャバクラにも、一緒に来ていた。社内では水島の右腕とも言える立場で、葵のいたキャバクラでは葵をすぐに水島の横に座らせていた。会社が傾きかけた際は頻繁に水島に電話をかけていた。しかし水島の逃亡を防ぐことができず、葵とともに水島の家に乗り込む。葵のことは「水島からお金を引っ張っていく存在」としか思っておらず、あまり良い印象はなかった。
美瑛の人物
村田 節子（むらた せつこ／演：倍賞 美津子）
葵が美瑛に住んでいた時にすぐ近所にあった、食堂「むらた」の主。はじめはただの食堂だったが、葵の面倒を見始めたことで「むらた」を「子ども食堂」とするようになった。葵が近所に住んでいたころは頻繁に食事をとらせており、漣のサッカーの試合で食べたお弁当は、葵が節子と一緒に作ったものである。子ども食堂になってからはますます子どもが集まるようになり、漣と結にチーズを届けてもらうなどして楽しそうに経営している。
桐野 昭三（きりの しょうぞう／演：永島 敏行）
香の父で、牧場を経営している。悪性の腫瘍を治療せずに子どもを産むと言った香に、強く反対する。しかし結局は香に押し切られる形で孫である結が産まれる。結のことは大変かわいがっており、冬になるとソリに乗せてあげるなどして遊んであげている。香のクセと同じように、人にドングリを投げる。香が亡くなってからは昼間もお酒を飲むようになり、焼酎の牛乳割りをよく飲んでいる。香が亡くなったあとも家に来る漣を心配し、「行け、ここはもういい」と一歩踏み出すように後押しする。
桐野 春子（きりの はるこ／演：田中 美佐子）
香の母で、昭三とともに牧場を経営している。昭三同様、悪性の腫瘍を治療せずに子どもを産むと言った香に、強く反対する。結のことをかわいがっており、昭三が結とソリで遊んでいた時も笑顔で見守っている。香が亡くなったあとお酒の量が増えた昭三を心配しており、飲みすぎているとさりげなく止めている。いつまでもチーズを持参してきてくれる漣のことを心配しており、「でももういいんだよ、自分のこと考えて。あんたまだ若いんだから」と言っている。昭三とともに漣と葵の結婚式に招待され、笑顔を見せている。
富田 幸太郎（とみた こうたろう／演：松重 豊）
漣と香が勤めるチーズ工房の上司。漣にとってはチーズ作りの師匠のようなもの。チーズ国際コンクールに応募し続ける漣に「無理」と言いつつも、誰よりも応援していた。漣のチーズが三ツ星レストランに認められた際は、「やったな」と喜んでいる。香が入院するようになってからは特に、何かと漣のことを気にかけ早退するようになど気遣っている。いつも飄々としてはいるが、チーズ作りに関しては誰よりも真剣。
その他の人物
竹原 直樹（たけはら なおき／演：成田 凌）
漣と同じ中学校に通っていた、漣の幼馴染。漣と葵が出会う、美瑛町花火大会に一緒に来ていた。中学生の頃は、武道館で演奏するミュージシャンを目指していた。花火大会で弓に一目ぼれをし、頻繁にメールを送っては弓にウザがられていた。しかしめげずにアタックし続け、高校を卒業したのちに東京で結婚式を挙げる。結局1年で破局し、弓との仲を相談をしていた利子と再婚することになる。利子が地震の後遺症に悩んでいるのを近くでサポートし続ける。
後藤 弓（ごとう ゆみ／演：馬場 ふみか）
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目次 - Contents
- 『糸』の概要
- 『糸』のあらすじ・ストーリー
- 漣と葵の出会い
- 7年の月日
- 葵と漣の誓い
- シンガポールでの成功と香との別れ
- 再会
- 『糸』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 高橋 漣（たかはし れん／演：菅田 将暉）
- 園田 葵（そのだ あおい／演：小松 菜奈）
- 漣に関係する人物
- 中学生の高橋 漣（演：南出 凌嘉）
- 高橋 香（たかはし かおり／演：榮倉 奈々）
- 高橋 結（たかはし ゆい／演：稲垣 来泉）
- 葵に関係する人物
- 中学生の園田 葵（演：植原 星空）
- 高木 玲子（たかぎ れいこ／演：山本 美月）
- 冴島 亮太（さえじま りょうた／演：高杉 真宙）
- 矢野 清（やの きよし／演：竹原ピストル）
- 園田 真由美（そのだ まゆみ／演：山口 紗弥加）
- 水島 大介（みずしま だいすけ／演：斎藤 工）
- 佐々木（ささき／演：片寄 涼太（GENERATIONS from EXILE TRIBE））
- 美瑛の人物
- 村田 節子（むらた せつこ／演：倍賞 美津子）
- 桐野 昭三（きりの しょうぞう／演：永島 敏行）
- 桐野 春子（きりの はるこ／演：田中 美佐子）
- 富田 幸太郎（とみた こうたろう／演：松重 豊）
- その他の人物
- 竹原 直樹（たけはら なおき／演：成田 凌）
- 後藤 弓（ごとう ゆみ／演：馬場 ふみか）
- 山田 利子（やまだ りこ／演：二階堂 ふみ）
- 『糸』の用語
- 美瑛町／美瑛の丘（びえいちょう／びえいのおか）
- 大通公園
- リーマン（・ショック）
- 中島みゆき『ファイト』
- 東日本大震災
- 中島みゆき『時代』
- 『糸』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 高橋漣「行こう。こんなとこいちゃダメだ」
- 真由美の死を受けて、抱きしめあう漣と葵
- 高橋香「行けよ、もうここはいいから。行けよ、漣」
- 『糸』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 地元に残った漣と世界を目指した葵の対比
- 主題歌「糸」に菅田将暉が感じた縁
- 菅田将暉が感じる、小松菜奈のすごさ
- 『糸』の主題歌・挿入歌
- 主題歌：中島みゆき「糸」