余命10年(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『余命10年』とは、小説を実写化し2022年に公開された映画だ。生と死、希望と絶望といった深いテーマを背景に、登場人物たちの内面の葛藤や変化がリアルに描かれている。坂口健太郎と小松菜奈がダブル主演を務めるということでも注目を集めた。物語は、難病を患った女性と生きる希望を失った男性が出会い、お互いに惹かれていく二人を中心に展開する。彼らは自身の過去や不安と向き合い、新たな未来への一歩を踏み出していく。

『余命10年』の概要

『余命10年』とは2022年3月4日に公開され、『彼女は最後の10年を生きる。まるで、人生の始まりみたいに』というキャッチコピーの映画だ。原作は小坂流加(こさかるか)の小説だ。
小坂流加は1978年7月4日に生まれ、静岡県三島市出身の小説家、第3回講談社ティーンズハート大賞で期待賞を受賞した。しかし、難病である原発性肺高血圧症を患っており、『余命10年』の文庫版の編集が終わった直後に病状が悪化し、2017年2月に若くして38歳で亡くなった。藤井道人監督のもと、岡田惠和が脚本を手がけ、感動と共に深い洞察力が光るもので、観客を引き付けた。また、小松菜奈と坂口健太郎が主演を務め、彼らの演技力が物語の魅力を一層際立たせた。さらに、山田裕貴や奈緒ら豪華な共演者陣が、物語に深みを与えた。2017年に、静岡書店大賞の「映像化希望文庫部門」で大賞を受賞し、2022年3月18日時点での発行部数は80万部を超えている。制作には、東宝スタジオがスタジオを、ROBOTが制作プロダクションを、ワーナー・ブラザース映画が製作幹事・配給を務めている。製作は映画『余命10年』製作委員会が行い、その委員会にはワーナー・ブラザース映画、電通、voque ting、関西テレビ放送、S・D・P、トライストーン・エンタテイメントが参加している。

『余命10年』のあらすじ・ストーリー

再会と新たな生活

満開の桜を眺める真部和人(左)と高林茉莉(右)

2011年、若くして難病の肺動脈性肺高血圧症と闘う高林茉莉(たかばやし まつり)は、亡くなった患者から託されたビデオで「最後まで生きて」との言葉を受け取った。10年以上生きることが難しい状況であった彼女は、2年の入院を終えて退院し、家族と共に笑顔で帰宅した。姉である高林桔梗(たかばやし ききょう)は茉莉の病気が遺伝性と分かった時、茉莉にだけ発症したことを自分に非があるように激しく落ち込んでいる。2014年、茉莉は病気を隠し東京でOLとして生きる日々を送っていたが、かつての友人に再会する。また、同窓会では初恋の相手である真部和人(まなべ かずと)に再会した。真部和人は神童として育ち茶道の家元の長男として期待されていた。しかし、パニック障害になり、小学2年の時に茉莉たちの小学校に転校してきた。20歳の時、好きな人のために茶道を再開しようとしたが、その女性に結婚を断られ、また茶道具に触れることさえできなくなってしまった。真部和人が自殺未遂を起こしたことをきっかけに、茉莉は彼に寄り添うようになる。茉莉と和人は次第に心を通わせ、茉莉は藤崎沙苗(ふじさき さなえ)の出版社での仕事を始め、和人は焼き鳥屋で働き始めた。彼らは日々の生活をビデオに残し、愛おしく思い出した。

茉莉の決断と和人への愛

茉莉は27歳の誕生日に和人と初めて一晩過ごした後、帰り道で倒れてしまい、入院することになった。病院で初めて茉莉の父親と顔を合わせた和人は、茉莉の病気について父親から聞かされた。3週間後、退院した茉莉は和人の家を訪れ、これまで秘密にしていた病気や余命のことを和人に打ち明けた。それでも和人は結婚を申し出たが、茉莉は自分が必ず死に至る難病で時間が残り少ないことを告げ、和人に今までの支えに感謝しながら、もらった指輪を返した。
1週間後、茉莉の家を訪れた和人は、再度結婚を申し込み、最後の3年間を茉莉と一緒に過ごしたいと述べたが、茉莉は和人に対して、「これからも自分の人生をしっかりと生きることを約束して!選んだ茶道を捨てないで! もう逃げないって約束したでしょう」と拒否した。

茉莉の最期と和人の新たなスタート

和人との別れの後、茉莉は必死に小説を書き続けた。何かを残したいという思いから。その中で、出版社の目に留まり、雑誌で3回の連載を持ち、単行本も刊行した作品があった。そして、結婚が決まった藤崎沙苗(ふじさき さなえ)のために、思いを込めて純白のウェディングドレスを手作りした。
その後、発作を起こし再び入院した茉莉は、病棟から離れたCCUの一室で、儚く舞い落ちる雪を眺めていた。病気の進行は薬の効果よりも速く、体の機能が次第に奪われていった。そんな中、桔梗が妊娠し、茉莉は甥または姪が生まれることを知らされた。新しい家族が増え、叔母としてその子と繋がることができることが喜びであった。しかし茉莉は、桔梗の子とは会うことなく、和人への思いを抱きながら天国へ旅立った。
茉莉の通夜。短大時代の友人が涙の中、沙苗が和人に気付いて茉莉の棺まで案内する。棺の中の茉莉は沙苗が作った純白のドレスを身にまとい、茉莉は花に囲まれて静かに眠っているように見えた。和人は茉莉のおかげで再び茶道に向き合うことができ、家元を継ぐ立場になったと伝え、茉莉に口づけをした。そして和人は茉莉に別れを告げ、前を向いて歩きだしたのだった。

『余命10年』の登場人物・キャラクター

主要人物

高林茉莉(たかばやし まつり/演:小松菜奈)

本作の主人公。
高林茉莉(たかばやし・まつり)は、20歳の時に国の難病に指定されている遺伝性の病気を患っていると宣告された。その病気の余命は10年と告知され、恋はしないと決心する。
彼女は器用で、友人の結婚式のためにウェディングドレスを手作りするなど、芸術的な才能を発揮していた。また、原作では漫画、映画では小説を書く。
彼女の苦悩と希望、そして友情と愛情が交錯する人生は、多くの人々の心を打つ。彼女の生涯は、困難に立ち向かう強さと美しさで満ち溢れている。

真部和人(まなべ かずと/演:坂口健太郎)

真部和人は、上京して生きる希望を失った24歳の男性である。彼は茉莉の同級生であり、勤め先をクビになり無職で引きこもりがちな生活を送っていた。
小説では神童と呼ばれ、茶道の家元の長男として多大な期待を一身に浴びて育つ。
茉莉との出会いを通じて、和人はだんだんと成長し、茉莉を支えるようになっていく。

高林桔梗(たかばやし ききょう/演:黒木華)

茉莉の姉であり、優しく華やかな女性。茉莉からは「桔梗ちゃん」と呼ばれ、非常に仲の良い姉妹関係を築いている。
茉莉のために栄養バランスの取れた美味しいお弁当を作ってくれるなど、細やかに気を遣ってサポートしてくれる。
茉莉の病気が遺伝性であることが分かった際には、茉莉が発症したことを自分に非があるかのように激しく落ち込んでいる。

平田先生 (ひらたせんせい/演:田中哲司)

茉莉の主治医。映画でのオリジナルキャラクター。 原作には特定の医師は登場しない。

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