ザ・マジックアワー(三谷幸喜)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ザ・マジックアワー』とは三谷幸喜が脚本・監督したエンターテインメント映画である。佐藤浩市の主演映画で妻夫木聡や深津絵里など豪華キャストが多数出演している。三谷幸喜が監督する4作品目の映画で、第32回日本アカデミー賞で4部門にノミネートされた。マフィアの天塩商会が牛耳る港町の守加護。彼らの怒りを買ってしまった備後は、助かるために三流俳優の村田を騙し、映画撮影と称して殺し屋のデラ富樫を演じさせる。天塩の者たちに村田が偽のデラ富樫だとバレないよう備後が四苦八苦する、大ヒットコメディ映画。

『ザ・マジックアワー』の概要

『ザ・マジックアワー』とは、『ラヂオの時間』や『THE有頂天ホテル』などの大ヒット映画を製作した三谷幸喜監督のエンターテインメント映画である。映画スタッフは製作は亀山千広と島谷能成、音楽は荻野清子、美術は種田陽平が担当している。この映画は2009年度の第32回日本アカデミー賞で、三谷幸喜が監督賞と脚本賞、佐藤浩市が主演男優賞、荻野清子が音楽賞にノミネートされた。2008年6月に公開された東宝映画で上映時間は2時間16分。東宝スタジオの中にある日本最大級のスタジオを3つ使って映画撮影が行われ、映画のエンディングでは港町の守加護の巨大セットをスタジオ内に建築している様子を早回しにした映像を見られる。

『ザ・マジックアワー』のストーリーは、港町の守加護にある港ホテルの一室にマフィアの天塩商会が乗り込む所から始まる。その部屋にはボスの天塩の愛人であるマリと、ナイトクラブ赤い靴の二代目支配人で天塩の手下の備後がいた。マリとの浮気を知った天塩に殺されそうになった備後は、とっさに天塩商会が血眼になって探しているデラ富樫を連れてくると約束する。解放された備後は三流役者の村田を映画撮影だと騙してデラ富樫を演じさせ、天塩を騙すことに成功するが、嘘の映画撮影が進むにつれていろいろなハプニングが起きるコメディ映画である。

『ザ・マジックアワー』は豪華キャストがそろう大ヒットコメディ映画で、主人公である売れない三流俳優の村田役を演じた佐藤浩市の他に、ナイトクラブ赤い靴の二代目支配人である備後役に妻夫木聡、天塩の愛人役に深津絵里、赤い靴の従業員である鹿間夏子役に綾瀬はるか、マフィアのボスである天塩役に西田敏行が登場する。その他には唐沢寿明、香川照之、天海祐希、中井貴一、鈴木京香など主役級のキャストが多数そろっている。『ザ・マジックアワー』は互いに事情の知らない同士が違う話をしながら、何故かうまく会話が成立してしまうという面白いストーリーで、思わず笑ってしまうシーンが多数ある映画である。

『ザ・マジックアワー』のあらすじ・ストーリー

嘘の初主演映画

舞台は港町の守加護(すかご)。町を牛耳る天塩(てしお)商会のボス天塩幸之助(てしお こうのすけ)が手下のマフィアを引き連れて、マダム蘭子(らんこ)が経営する港ホテルの一室に乗り込んだ。

その部屋には天塩の手下備後登(びんご のぼる)と、天塩の愛人高千穂(たかちほ)マリが一緒にいた。備後はナイトクラブ赤い靴の二代目支配人で、マリとは深い関係だった。そのことがバレて、密会しているホテルの一室に手下を連れた天塩が現れたのだった。

天塩は2人を殺す為監禁しようとする。備後はとっさの思いつきで、天塩の手下たちが血眼になって探している「伝説の殺し屋のデラ富樫(とがし)を知っている」と嘘をつく。天塩は「5日以内にデラ富樫を連れてくれば命を助けてやる」と条件を出し、備後は解放された。

備後はすぐにデラ富樫探しを始めるが、手掛かりはピンボケた一枚の写真だけ。約束した期日までに見つけられそうにないと判断した備後は、顔が売れていない無名の俳優にデラ富樫を演じさせて天塩を騙すというアイデアを思いつく。

備後は映画の撮影所で働いた経験があった為、映画監督になりすますことにした。備後がデラ富樫の偽物として選んだのは、三流俳優の村田大樹(むらた たいき)。村田は中年のベテランで顔が広かった。しかし、スタントやエキストラの仕事を主にしている売れない俳優だった。

映画『黒い101人の女』の撮影所を訪れた備後は、「映画の主役を村田にお願いしたい」と本人にオファーを出す。村田は『黒い101人の女』で主人公のスタントダブルを終えたばかりだった。
主役と聞いて最初は興味を示した村田だったが、備後に映画監督の経験はなく映画の脚本もないことを知ると、「話にならない」とマネージャーの長谷川謙十郎(はせがわ けんじゅうろう)と一緒に立ち去る。

映画撮影が終わった村田はモノクロ映画を見る為映画館に行く。映画が終わると長谷川から電話が来て、「任侠映画『実録・無法地帯』の撮影所に来るように」と言われた。脇役に空きがでた為村田に出演依頼がきたのだった。

『実録・無法地帯』は大物俳優ゆべし主演の映画で、村田は張り切って映画撮影に臨んだ。しかし村田の暑苦しい演技が気に入らなかったゆべしは、何度も映画撮影を止めて演技のやり直しをさせる。挙句の果てに俳優経験のないスタッフと村田を交代させ、そのスタッフが出演することになった。

落ち込んだ村田が撮影所を出るとそこには備後がいた。

備後のオファーを受けることにした村田は、マネージャーの長谷川と一緒に備後の車で守加護に向かう。車中で村田が「映画の台本を見たい」と言うと、備後は「ない」と答えた。台本のない映画と聞いて、村田は「オールアドリブかよ」とやる気十分な態度を見せた。

守加護に着いた村田と長谷川は、マリと同じ港ホテルに滞在することになった。備後は偽物のデラ富樫を連れてきたことを知ったマリに、「天塩に殺されるよ」と詰め寄られる。しかし後には引けない備後は作戦を続行する。マリは仕方なく備後の作戦に協力することにした。

守加護で村田がデラ富樫の偽物だと知る人は、マリの他に赤い靴の従業員で備後を慕う鹿間夏子(しかま なつこ)、同じ店でコックとバーテンダーをしている鹿間隆(しかま たかし)、港ホテル女主人のマダム蘭子の5人。

未だに映画撮影の話を信じていない長谷川は、「撮影用のカメラを見せてほしい」と備後に要求する。守加護でCM撮影をしている団体がいることを思い出した隆の提案で、こっそりカメラを借りることにした。

ガス会社の職員になりすました隆がディレクターの今野貴之介に嘘のガス漏れを知らせ、「危険なので機材を置いたまま、急いで避難するように」と指示を出す。彼らが全員避難した隙に隆がカメラを持ち出し、長谷川に撮影用のカメラを見せた。長谷川はそれ以降備後の話を信じるようになった。

アドリブ映画

とうとう偽のデラ富樫を天塩に会わせる日がやってきた。備後は「他の俳優たちは全てスタンバイ済みだ」と嘘をついて村田を天塩商会に連れていく。

天塩と対面した村田は、堂々とした態度で殺し屋のデラ富樫を演じる。村田のクサい演技が、「こいつはタダ者ではない」と天塩含めたその場にいた全員に思わせた。ついに備後は、村田を伝説の殺し屋デラ富樫だと思わせることに成功した。

後日デラ富樫を気に入った天塩は、「天塩商会で働かないか?」と村田に話を持ち掛ける。実は天塩の手下たちが血眼になってデラ富樫を探していたのは、天塩が殺し屋に命を狙われているからだった。天塩を殺そうとしているのは、天塩商会と対立している江洞(えぼら)商会。筆頭の江洞潤(えぼら じゅん)は、以前天塩商会にいた天塩の元手下だった。江洞は天塩商会の縄張りを奪う為天塩の命を狙っていた。

村田は天塩の誘いを断る。すると天塩の手下に本物の拳銃を頭に突きつけられる。偽物の拳銃だと思っている村田はまったく怯まない。慌てた備後は「カット!」と大声で言って村田を部屋の隅に引っ張っていく。備後は村田に小さい声で「天塩に雇われる方向性で演技をするように」と指示を出す。備後から撮影再開の合図をもらった村田は事務所の中に勢いよく入り、天塩商会に雇われることを承諾する。

殺人の依頼

殺し屋のデラ富樫を味方に引き入れたと思っている天塩は、すぐ江洞に電話をし、デラ富樫が天塩商会に寝返ったことを伝える。電話が終わった江洞は、一緒に食事をしていた本物のデラ富樫に彼の偽物がいることを教える。それを知った本物のデラ富樫は激怒する。

その頃村田と長谷川は、天塩商会ナンバー2の黒川裕美(くろかわ ひろみ)と共に香港マフィアとの取引現場に向かっていた。黒川は簡単に人を信用しない性格で、村田が本物のデラ富樫なのか疑っていた。殺し屋としての腕前を見極める為、黒川は村田を自分の取引現場に同行させたのだった。

取引現場に着くと、黒川は村田たちに「車内で待つように」と言って車を降りる。村田は車内にあった重いカバンを勝手に開け、中に入っていた銃を取り出した。その銃は香港マフィアに売る商品だった。そのことを知らずに空のカバンを香港マフィアに渡した。カバンの中を見た香港マフィアは激怒し銃撃戦が始まる。撮影だと思っている村田はまったく怯むことなく派手に暴れまくる。村田の行動を見た黒川はすっかり信用するようになった。

香港マフィアが持ってきたカバンを開けてみると、中身は札束ではなく紙切れだった。黒川は村田がわざと商品をカバンから持ち出したと解釈し、「借りが出来たな」と村田に言った。

天塩商会に戻った黒川は、ボスに「ヤツは本物です」とデラ富樫の活躍を報告した。

その日の深夜、村田は天塩商会の事務所に来るように呼び出される。黒川の情報によると、国税局の捜査が天塩商会に入るという。天塩商会で働いていた会計士の菅原虎真(すがわら とらざね)が国税局に密告したのだ。天塩は村田に本物の銃を渡し、今夜中に「菅原を始末してほしい」と依頼する。その場にいた備後は村田が殺人犯になってしまうかもしれないと内心慌てる。

村田は天塩からもらった銃をバーで備後に見せびらかす。そこに黒川が江洞を連れてやってきた。黒川は江洞がデラ富樫に気づいていない様子を不審に思う。それに気づいた備後は、黒川に「デラ富樫は変装している」と嘘をつく。

そして村田に「江洞は所かまわず映画のリハーサルをする俳優だ」と教えると、村田はデラ富樫になりきって江洞にすごんだ。江洞は村田が偽物だと知りながらもその場は話を合わせ、「君の勇気は筋金入りだ」と誉めるのだった。

嘘の映画撮影

備後はマリから「2人で一緒に守加護から逃げよう」と言われる。一度はマリの誘いに乗り2人で守加護を出発した備後だが、村田のことが気になり一人で町に戻った。

その頃村田は隆と夏子を連れて、菅原が隠れている病院に来ていた。隆はCM撮影用のカメラをまたもや勝手に持ち出していた。
村田は病室に入り、ベッドにいる菅原に偽物だと思っている本物の銃を向ける。村田が銃の引き金を引こうとした瞬間に「カーット!」と病室中に備後の声が響き渡った。それを聞いた村田は銃を降ろした。守加護に戻ってから村田を探し回っていた備後は、彼が本物の銃で菅原を撃とうとしているのを見つけ慌てて撮影を止めたのだった。

備後は菅原を守加護の警察署に連れて行き保護してもらった。その後天塩にデラ富樫が菅原の殺害をしくじったと嘘の報告をした。しかし馬場(ばば)警察署長は天塩の同級生で、天塩商会と警察は裏で繋がっていた。その為菅原の身柄は既に天塩商会に引き渡されていた。天塩に嘘の報告をしたことがバレた備後は、裏切り者として建物の地下室に監禁されてしまった。

夏子は備後を助ける為に「ボスの殺害シーンの撮影をする」と言い出す。さすがの村田も映画のストーリーとしては唐突すぎると反論した。しかし隆に言いくるめられ、備後が監禁されている地下室へ向かうことになった。
地下室に乗り込んだ村田はあっさりと天塩の手下に殴られて捕まり、備後たちと同じように地下室に監禁されてしまった。そして村田は映画の撮影ではないことに気づくのだった。

備後と村田が天塩に捕まったと知った夏子は、マリに「2人を助けてほしい」と頼む。夏子とマダム蘭子に説得されたマリは、地下室に行き三人を助けた。縄を解かれた村田は、自分のことを騙した備後を思い切り殴るのだった。
4人で地下室から逃げようとしているところを黒川に見つかってしまうが、香港マフィアとの取引で村田に借りがあった黒川は見逃してくれた。しかしマリは天塩の元に連れ戻された。

地下室から無事逃げ出した村田は、長谷川と一緒に東京に戻る為帰り支度を始める。
備後はマリを助けようと映画のシナリオを考える。備後は「最後にもう一度だけ力を貸してほしい」と村田に頼み込んだが拒否された。

長谷川と一緒にタクシーに乗った村田は、宝物にしていた古い毛布の切れ端を守加護の映画館に落としてきたことに気づく。村田はタクシーで守加護に引き返し映画館へ向かう。

映画館の中で宝物を見つけた村田が帰ろうとすると、突如スクリーンに映像が映し出された。守加護でCM撮影をしていたスタッフたちが、映像の確認をしていたのだ。スクリーンに映し出された映像は、村田が守加護で演じていたデラ富樫だった。村田は最高の演技をしている自分を見て感動し涙を流す。

村田はホテルに戻り、自分から最高の演技を引き出した備後に協力することを伝える。村田はこの映画撮影を最後に俳優を引退することを決めていた。村田は自分の最後の映画撮影の為、本物の映画スタッフ仲間に協力を頼む。村田の為に続々と映画スタッフ仲間が守加護に集まる。

備後は天塩から逃げる為映画のシナリオを考えた。まずマリと菅原を交換する為天塩を波止場に呼び出す。交換した後菅原は車の陰に逃げ込み、血のりを服の中に仕込んだ隆が菅原のふりをして車の陰から飛び出す。黒川が空の拳銃で隆を撃ち、血のりで服が真っ赤になった隆はそのまま海に落ちる。本物の菅原は夏子が運転するマイクロバスで脱出し、国道で待機している国税局に引き渡す。

そして長谷川が悪役のギャングに扮して登場し、「マリを渡せ」と言い出す。そこにデラ富樫を演じる村田も登場しギャングと戦うが、村田もマリも撃たれてしまう。備後は死んだ2人を車に乗せて走り出すも、その後車は爆発して炎上する。
備後の計画は全員を死んだことにして天塩から逃げるというものだった。

港ホテルでは滞在客の清水医師が慌ただしく動き回っている備後たちの様子を見て、マダム蘭子に「何かあるのか?」と質問する。マダム蘭子は「あの人たちの人生を賭けた命懸けの大芝居がこれから始まる」と答えた。「誰が観客なのか?」と清水が聞くと、マダム蘭子は守加護を牛耳るボスの天塩だとほのめかす。村田や映画スタッフたちは、念入りに映画の段取りを確認し準備をした。

人生をかけた最後の大芝居は指銃戦

映画撮影の当日、波止場に天塩を呼び出し作戦が始まる。途中までは備後が考えた映画のストーリー通りに進んだ。
村田がデラ富樫になりきって長谷川が扮する悪役ギャングと戦う。そしてもう少しでデラ富樫が死ぬシーンになる所で、予想外の展開が起きた。

物陰から一部始終を見ていた天塩が、マリを助ける為に悪役ギャングの前に躍り出た。芝居だと知らない天塩は「殺すなら私を殺せ」と言って、マリを守ろうとギャングの前に立ちはだかる。命を投げ捨ててまで自分を守ろうとした天塩にマリは心を打たれる。

マリと天塩は手を取り合って車で立ち去った。幸せそうに立ち去った2人を見た備後や村田、天塩の手下たちはあっけに取られる。

撮影が終わりみんなが撤収しようとした時、「俺が本物のデラ富樫だ」と言って大きな銃を持った男が闇夜にまぎれて現れる。その男は港ホテルに宿泊している清水医師だった。

本物のデラ富樫である清水は、医者に扮して守加護にある港ホテルに潜伏していたのだ。村田の方は逆に「俺がデラ富樫だ」と叫び、「必要ない」と言って地面に銃を置く。村田が手で作った銃で撃つマネをすると、その場にいた映画の登場人物たちが次々と撃ち抜かれていく。実は映画スタッフたちが特殊技術で作った演出だった。仕込んであった爆薬を、映画スタッフが見事な操作でタイミングよく爆発させていた。

村田が最後に本物のデラ富樫に手で作った銃を向ける。するとデラ富樫は慌てて逃走する。一部始終を見ていた黒川は、村田に「弟子にしてください」と言い出す。「厳しい世界だぞ」と村田は返した。

みんなで作った映画は大成功し撤収を開始する。村田はまだ俳優はやめられないと考え直し、これからも続けていくことを決意したのだった。

『ザ・マジックアワー』の登場人物・キャラクター

港町の守加護にやってきた人たち

村田大樹(むらた たいき/演:佐藤浩市)

この映画の主人公で、スタントやエキストラが主な仕事の売れない三流俳優。アクションスタントが得意で自分の演技に自信はあるが、暑苦しい演技をするためになかなか大きな役の出演依頼がこない。映画俳優の仕事にこだわり、マネージャーの長谷川が持って来る舞台の仕事を断り続けている。映画館で何度も見るほどのモノクロ映画『暗黒街の用心棒』の大ファンで、演技の基本はこの映画の主役である殺し屋のニコを真似たもの。映画の撮影現場のスタッフと仲が良く、特にマネージャーの長谷川とは何でも言える仲。よく飲むお酒はギムレット。

長谷川謙十郎(はせがわ けんじゅうろう/演:小日向文世)

画像左側:長谷川謙十郎

村田のマネージャーで、村田のよき理解者。村田とは特に仲が良く憎まれ口をよくたたくが、本当は俳優の村田大樹の一番のファン。いつも胸ポケットに村田のノドに効くドロップの缶を入れている。備後が村田にオファーしてきた映画撮影を怪しみ、備後の映画撮影に不信感を持つ。父親が心筋梗塞で亡くなっている。

高瀬允(たかせ まこと/演:柳澤愼一)

モノクロ映画『暗黒街の用心棒』で主役のニコを演じた俳優。映画スターだったが、モノクロ映画『暗黒街の用心棒』に出演した後は出演作がヒットせず、現在は忘れられた存在になっている。役者魂は昔のままで、人生の輝く瞬間のマジックアワーを今でも待ち続ける。村田が憧れている俳優で、CM撮影のエキストラとして守加護にやってくる。

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HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。

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HERO(2015年の映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HERO(2015年の映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。

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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2006年に公開されたジャスティン・リン監督によりオリジナル・フィルムが制作した、カーアクション映画である。大人気ワイスピシリーズの3作目となるが、今までのシリーズとは異なりアメリカではなく東京が舞台となっており主演がルーカス・ブラックになっている。日本の有名人も登場していることで話題になった作品である。本作は東京に引越してきたきたアメリカ人学生が日本が発祥であるドリフトに魅了されていくストーリーである。

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来る(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

来る(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『来る』とは、第22回日本ホラー小説大賞に輝いた澤村伊智の小説『ぼぎわんが、くる』を実写化した日本のホラー映画である。公開初日に10万人を動員し、興行収入は1億3700万円のヒットとなった。 子煩悩で愛妻家だと評判の、田原秀樹の職場に謎の人物が現れる。その日から2年後、様々な怪奇現象が起こり、秀樹とその妻の香奈は得体の知れない何かに襲われる事になる。オカルトライターの野崎和浩に相談するが、野崎の手に終えるものではなかった。 怪奇現象と人間の怖さを描いた映画となっている。

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キングダム 運命の炎(キングダム3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

キングダム 運命の炎(キングダム3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。

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オレンジデイズ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

オレンジデイズ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『オレンジデイズ』とは、2004年にTBS系列で放送されていた日本のテレビドラマ。妻夫木聡演じる大学4年生の結城櫂(ゆうきかい)と、柴咲コウ演じる病気で聴覚を失った萩尾沙絵(はぎおさえ)のラブストーリーを軸にした若者たちの青春ドラマである。病気で心を閉ざしてしまった沙絵が、櫂の優しさに心を開いていくストーリーが感動を呼んだ。数々のヒット作を生み出してきた北川悦吏子が脚本を手掛けている。

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のぼうの城(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

のぼうの城(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『のぼうの城』とは、和田竜の日本の歴史小説を元にして2012年に公開された映画である。犬童一心と樋口真嗣の共同監督で制作された。主人公の長親(ながちか)は忍城(おしじょう)城代の息子である。関白秀吉の家臣である三成によって、忍城は開城を迫られていた。しかし長親は世の理不尽に真っ向から対抗するため、三成に相対する。長親は周りの力を借り、ついには三成軍を退けることになった。この作品は時にはしんみりしつつも、長親という「でくのぼう」の奇策によって観た人を気分爽快にさせる歴史映画となっている。

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ラヂオの時間(三谷幸喜)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ラヂオの時間(三谷幸喜)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ラヂオの時間』とは三谷幸喜が脚本を手掛けたコメディ映画である。この映画は三谷幸喜の映画監督初作品で、1997年11月に映画公開されている。第21回日本アカデミー賞を受賞した作品で、三谷幸喜は脚本賞を受賞している。ストーリーはラジオ局の収録スタジオに集まったスタッフや出演者たちが、生放送のラジオドラマで二転三転するシナリオに対応していくドタバタコメディである。ラジオ局のディレクターの工藤学役に唐沢寿明、自分で書いたシナリオがラジオドラマ化された主婦の鈴木みや子役を鈴木京香が演じている。

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小さいおうち(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

小さいおうち(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『小さいおうち』とは、中島京子の同名小説を元に2014年に映画化された日本の恋愛映画である。山形から東京に女中奉公に上がった布宮タキ(ぬのみや)は、赤い屋根のちいさなおうちに住む平井時子(ひらいときこ)の元で働いていた。時子はその外見と内面から、誰でも虜にしてしまう女性だった。そして時子は夫の部下である板垣正治(いたがきしょうじ)と道ならぬ恋をしてしまい、日本も戦争への道を着実に進み始めていた。この作品は昭和という激動の時代を生きていた人々の、血の通った温かい生活と小さな秘密を描いた物語である。

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僕の生きる道(僕生き)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

僕の生きる道(僕生き)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『僕の生きる道』とは、2003年にフジテレビ系列で放送されていたドラマ。僕シリーズ3部作の1作目で、死をテーマにした作品。僕生きの愛称で親しまれている。余命宣告された高校教師・中村秀雄の1年間の生き様が描かれている。主人公は草彅剛。その他、矢田亜希子や大杉連などが出演している。脚本は数々のヒットドラマを生み出した橋部敦子が手掛ける。主題歌である『世界に一つだけの花』がドラマの人気と共に大ヒット曲となった。

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カムカムエヴリバディ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

カムカムエヴリバディ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『カムカムエヴリバディ』とは、NHK連続テレビ小説の第105作目となるテレビドラマ。2021年11月1日から2022年4月8日まで放送された。 連続テレビ小説史上初となる3人のヒロイン、安子(やすこ)、娘のるい、孫のひなたの親子3世代にわたる家族の物語である。安子の生まれた1925年(大正14年)から物語はスタートし、ひなたがアメリカでキャスティングディレクターとして活躍する2025年までの100年を描いている。

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キングダム2 遥かなる大地へ(実写映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

キングダム2 遥かなる大地へ(実写映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『キングダム2 遥かなる大地へ』とは、古代中国で“天下の大将軍”となることを目指す少年の活躍を描いた、原泰久の同盟漫画作品の実写映画シリーズ第2弾である。公開翌年となる2023年には、同シリーズ第3弾となる『キングダム3』の公開が決定している。 500年もの間戦乱の中にある古代中国。魏国の軍勢の侵攻を受けた秦国は、これを迎撃するための軍を編成する。ひょんなことから秦国王宮内の人々と知り合った奴隷の少年信は、天下の大将軍になるという夢を叶えるためここに参戦。本物の戦場の中で剣を振るう。

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ナミヤ雑貨店の奇蹟(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ナミヤ雑貨店の奇蹟(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』とは東野圭吾の長編小説および、それを基に2017年に制作された日本映画。監督は廣木隆一、脚本を斉藤ひろしが手がけ、主演は山田涼介と名優・西田敏行が務めた。なんとなく悩み相談窓口を始めたナミヤ雑貨店の主・浪矢雄治は手紙のやり取りを通じ、様々な悩みを持つ人たちの人生を変えていく。雑貨店は過去と現在が繋がる不思議な場所となり、現実から逃げ続けてきた青年・矢口敦也を感化させていく。雄治と敦也の奇蹟の一夜の交流を描いた、心温まるファンタジー・ドラマである。

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すずめといす(すずめの戸締まりスピンオフ絵本)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

すずめといす(すずめの戸締まりスピンオフ絵本)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『すずめといす』とは、マクドナルドのハッピーセットのおまけとして期間限定で配布された、『すずめの戸締まり』を題材とする絵本。『すずめの戸締まり』の前日譚を描いている。 母子家庭で育つ少女すずめは、仕事や勉強で忙しいあまりに机に突っ伏して寝てしまった母のためにごちそうを作ってあげようと思い立つ。1人で料理を作れるだろうかとすずめが不安に思ったところで、母お手製の“すずめのいす”が動き出し、自分も手伝うと言い出す。

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元彼の遺言状(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

元彼の遺言状(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『元彼の遺言状』とは、新川帆立が書いたミステリー小説であり、2022年4月にフジテレビ系で月曜日の21時から放送されたテレビドラマである。小説は2021年に第19回『このミステリーがすごい!』の大賞を受賞している。主人公は綾瀬はるか演じる剣持麗子(けんもち れいこ)。敏腕弁護士でお金に人一倍敏感。ある日元彼が奇妙な遺言状を残して亡くなった連絡が入る。その遺言状と元彼の死因について、大泉洋が演じる篠田敬太郎(しのだけいたろう)と一緒に捜査していく物語であり、痛快リーガルミステリードラマである。

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どうする家康(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

どうする家康(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『どうする家康』とは、2023年に放送されたNHK大河ドラマ第62作。脚本家の古沢良太が新たな視点で主人公の徳川家康の生涯を描く。室町時代後期から江戸時代の日本が舞台。両親と離れ離れになり、駿河国大名・今川義元の人質として孤独な人生を送るものだと思っていた少年はやがて弱小国の主となる。様々な選択をしながら戦いのない世界を目指し、乱世に飛び込んでいく物語である

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天国と地獄 ~サイコな2人~(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

天国と地獄 ~サイコな2人~(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『天国と地獄 〜サイコな2人〜』とは2021年冬にTBS系日曜劇場枠で放送されたサスペンスドラマである。手柄を上げたい女性刑事の望月彩子と敏腕経営者でサイコパスな殺人鬼の日高陽斗が、ある伝説のように魂が入れ替わってしまう。そしてお互い全く違うタイプの人間として生活しなくてはいけなくなる。困惑するが、元の姿に戻れるように最善を尽くしながら、お互いの人生を理解し、本当の殺人犯を見つけていく過程は、今までに見たことのないスリリングな内容である。

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こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『こんな夜更けにバナナかよ(筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち/愛しき実話)』は渡辺一史のノンフィクション小説。第35回大宅壮一ノンフィクション賞、第25回講談社ノンフィクション賞を受賞している。2018年に大泉洋の主演で映画化された。進行性筋ジストロフィーという難病を抱えた鹿野靖明がおくる、ボランティアたちとの交流が物語を進める。不自由な体だがとことん自由奔放な鹿野の言動がユーモアたっぷりに描かれ、障害と介助の枠を越えた自立生活が垣間見える。

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