海街diary(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「海街diary」とは、「そして父になる」「誰も知らない」などで国際的にも評価の高い是枝裕和監督により映画化、2015年6月に公開された。原作は吉田秋生による漫画作品である。鎌倉を舞台に、異母妹を迎え4人となった姉妹の、共同生活を通して家族としての絆を紡いでいく1年の物語。
海街diary とは
原作は吉田秋生による漫画作品。「そして父になる」「誰も知らない」などで国際的にも評価の高い是枝裕和監督により映画化、2015年6月公開された。
神奈川県鎌倉を舞台に、異母妹を迎えて4人となった姉妹の、共同生活を通して家族の絆を描いた作品。
メディアでは主演の綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆・広瀬すずの美人4姉妹が話題になり、吉田秋生は映画化された『海街diary』を見て「幸せな時間でした。そしてなんだかちょっぴりくやしかった。」と賛辞を送っている。
第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013受賞
第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。第39回日本アカデミー賞では最優秀作品賞や最優秀監督賞など4冠に輝く。
『海街diary』のあらすじ・ストーリー
鎌倉に暮らす香田 幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)の3姉妹のもとへ、15年前家を捨て出て行った父の訃報が届く。父が再々婚し、遠く山形に暮らしていたことを知る。赴いた山形で、3人は中学生になる異母妹の妹・すず(広瀬すず)と出会う。葬儀の後、すずが案内してくれた父との思い出の場所は、鎌倉の風景によく似ていた。すずとの別れ際、幸は鎌倉で一緒に暮らさないかと提案し、その提案にすずは迷うことなく「行きます」と即答する。香田家は四姉妹となり鎌倉の家で新たな生活が始まるのだった。
すずは転校後、サッカーチーム湘南オクトパスへ入団する。試合でも大活躍し、チームメイトの風太(前田旺志郎)をはじめ、『海猫食堂』の店主、さち子(風吹ジュン)や、食堂の常連である仙一(リリー・フランキー)にも気に入られ、すぐに周りの環境と馴染んでいった。
市民病院で働く長女・幸には新設される終末期病棟への転属の話が持ち上がる。交際中の小児科医椎名(堤真一)に相談するも悩むのだった。次女の佳乃は金を貢いでいた若い恋人に捨てられてしまう。その後信用金庫の窓口から外回りの仕事への配属変えを受け入れ、仕事に打ち込み始める。
サッカーチームの勝利祝いで、千佳はすずに梅酒を飲ませるとすずはひどく酔っぱらってしまう。するとすずは、母や父への鬱憤を漏らす。
いつも明るくしているすずだったが口には出せない思いがあることを、姉妹は知るのだった。
すずは、不倫の子であることに引け目を感じていた。
とある日、幸と料理をしていたすずは「奥さんをいる人を好きになるのは良くないことだよね」と話す。しかし、幸の恋もまた不倫だった。
季節は夏を迎え、浴衣を着たすずは風太らサッカーチームのメンバーと洋上で花火を見るのだった。その帰り、すずは風太に「ここに居ていいんだろうか」という悩みを打ち明ける。ずっと、思っていたことだった。自分がいることで誰かが傷つくのは嫌だと、すずは言う。風太は明るく振る舞った。
その後、幸とすずは二人で山に登る。そこは父が幸を連れてきた場所で、父が家族を捨ててからは一人で来る場所だった。その風景はすずが出会った当初姉妹たちを案内した山形の風景にそっくりだった。二人は大声で叫んだ後、幸はすずに「ここに居ていいんだよ」と告げる。
一年間、家族としての絆を紡いだ四姉妹は、浜辺を散策しながら人生の最後について語るのだった。
『海街diary』の登場人物・キャラクター
香田 幸 - こうだ さち (演:綾瀬はるか)
香田家の長女。鎌倉市民病院に勤務する看護師。通称「シャチ」と呼ばれる。
生真面目で強い責任感を持つ。自分達を祖母に押しつけ逃げた実の母・都とは会うたびに必ず揉める。
妻を持つ小児科医の椎名と交際している。
香田 佳乃 - こうだ よしの(演:長澤まさみ)
次女。地元の鎌倉信用金庫で働くOL。通称「よっちゃん」と呼ばれる。
酒癖と男運が極めて悪い。真面目な幸とはよくぶつかるが、その分仲が良い。
信用金庫の窓口業務から外回りの担当になり、上司の坂下課長と働く。
香田 千佳 - こうだ ちか(演:夏帆)
三女。スポーツ用品店「スポーツマックス」で働く。
マイペースで変わり者。勤め先の店長・浜田と交際している。
すずに湘南オクトパスへの入団を勧め、自らもチームのサポーターとなる。
まだ幼かったため、父のことはよく覚えていない。
浅野 すず - あさの すず(演:広瀬すず)
香田三姉妹の異母妹。引き取られた先、香田家では「四女」。
湘南オクトパスへ入団し、生き生きとする。しっかり者であり、明るく無邪気。
梅酒を飲んで発覚、酒乱の癖が佳乃に似ている。
都 - みやこ(演:大竹しのぶ)
幸、佳乃、千佳の母。北海道で暮らす。
夫に捨てられた2年後、幼かった娘たちを実家の母に押しつけて再婚相手となる男のところへ逃げるように去った。法事で鎌倉に帰ってきた際、突然家を処分したらと言い幸と喧嘩になる。なんだかんだ言いながらも、娘たちを心配している。
さち子 - さちこ(演:風吹ジュン)
『海猫食堂』のおかみさん。まるで母親のような愛情ですずを見守っている。
香田姉妹はもちろん、あらゆる人が愛す海猫食堂。弟から遺産相続分を請求され、食堂存続の危機が訪れる。
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