ラヂオの時間(三谷幸喜)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラヂオの時間』とは三谷幸喜が脚本を手掛けたコメディ映画である。この映画は三谷幸喜の映画監督初作品で、1997年11月に映画公開されている。第21回日本アカデミー賞を受賞した作品で、三谷幸喜は脚本賞を受賞している。ストーリーはラジオ局の収録スタジオに集まったスタッフや出演者たちが、生放送のラジオドラマで二転三転するシナリオに対応していくドタバタコメディである。ラジオ局のディレクターの工藤学役に唐沢寿明、自分で書いたシナリオがラジオドラマ化された主婦の鈴木みや子役を鈴木京香が演じている。
『ラヂオの時間』の概要
『ラヂオの時間』とは1997年11月に公開されたコメディ映画。脚本を書いた三谷幸喜が、初めて映画監督をした作品でもある。ラストまで笑えるコメディ映画で、三谷幸喜がテレビドラマの撮影現場で体験した経験を活かした映画として知られている。
ラジオ局の収録スタジオに集まった人たちが、ラジオドラマの生放送中に起きた様々なハプニングを解決しながら、てんやわんやになるストーリー。映画のキャストとして、唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦、戸田恵子、渡辺謙、藤村俊二などが登場している。
本作は第21回日本アカデミー賞で脚本賞を受賞した三谷幸喜の他に、助演男優賞で西村雅彦も受賞している。主演男優賞に唐沢寿明、主演女優賞に鈴木京香、助演女優賞に戸田恵子、音楽賞に服部隆之もノミネートされた。
もともとは舞台用に書いた台本を、三谷自身が映画用に脚色。本作で、1991年の『12人の優しい日本人』に続いて2度目のキネマ旬報脚本賞を受賞した。撮影は『ときめきメモリアル』の高間賢治が担当した。
1993年に劇団東京サンシャインボーイズによって、舞台版『ラヂオの時間(Radio Time)』が上映された。
『ラヂオの時間』のあらすじ・ストーリー
深夜のラジオに集まるラジオドラマ関係者たち
どこにでもいる平凡な主婦の鈴木みやこは、ある時ラジオ局のシナリオコンクールに応募する。みやこが書いたシナリオ『運命の女』は、熱海を舞台にパチンコでパート従業員として働く主婦と漁師が出会うラブストーリーだ。これが見事入選し、『運命の女』はラジオドラマとして放送されることになった。
深夜のラジオ局内に原作者であるみやこをはじめ、ディレクターやプロデューサー、出演者などのラジオドラマ関係者が集まった。リハーサルを終え本番を待つ段階になって、出演者である千本のっこが自身の役名「律子」を変更したいと訴え始める。
プロデューサーの牛島は主演女優の機嫌を損ねないために、不本意ながらも「メアリー・ジェーン」という役名への変更を受け入れるが、これが新たな波乱を呼ぶこととなってしまった。
台本がどんどん変更されショックを受けるみやこ
千本のっこが役名を変更したことを聞きつけた、主人公の相手役である浜村が、自身の役名「寅造」も変更するべきだと騒ぎ始める。浜村はのっこだけが出演者の中でも特別扱いされていることに不満を漏らし、牛島は仕方なく浜村の要求も聞き入れることにした。
「寅造」が「マイケル・ピーター」に変更したことを鑑み、牛島は舞台を熱海からニューヨークへ変えることを提案する。しかしそれでは原作者であるみやこが最も重要と考える主人公の職業、パチンコ屋のパート従業員という設定に無理が生じる。牛島は再びのっこへの説得を試みるが、のっこは新たに職業を女弁護士に変更することを提案してきた。
もはや素人のみやこでは、生放送までに台本の修正が間に合わない。牛島はみやことは別に、放送作家であるバッキーに修正依頼を出した。
バッキーが手を加えた台本を持ってスタジオに戻った牛島だったが、役名が変更されていたり本来はなかった裁判シーンが追加されていたりすることに原作者であるみやこはショックを受ける。時間がなかったため自分たちで台本を修正したと牛島に告げられたみやこは放心状態に陥り、ディレクターである工藤からは「誰もいい作品を作ろうと思っていない。人を感動させたい仕事をしたいなら辞めた方がいい」と追い打ちをかけられる。憮然とした表情のみやこに、牛島はこれ以上は一言一句シナリオの内容を変更しないことを約束し、出演者たちにもアドリブの禁止を言い渡した。
思わぬ方向へ進む物語
しかし、いよいよ生放送の本番がスタートし、物語の本編が始まろうとした時、ミキサースタッフの辰巳が冒頭の裁判シーンを受け、急遽舞台をシカゴに変更してしまう。
裁判シーンでは、のっこが演じる女弁護士メアリー・ジェーンの弁論が披露される。裁判官の呼びかけを受け、バッキーが演じる被告人のセリフが長々と放送されるが、あまりにアドリブが長かったため強制的にCMに突入する。
CMを挟んだ後、メアリーと夫であるハインリヒの日常が描かれる。ある日、びしょ濡れになって帰ってきたメアリーにハインリヒは訳を聞くが、メアリーは問いかけに答えない。
メアリーがびしょ濡れになったのは、海岸を歩いていたところを高波に浚われ、マイケル・ピーターに救われたからであった。しかしナレーションを務める保坂はシカゴには海がないことを指摘する。そこでバッキーが「ダムが決壊した」という展開を提案。台本の修正を行うための時間稼ぎとして、保坂がニュースを読み、ハインリヒ役を務める広瀬がアドリブで繋ぐことになる。
バッキーの書き直した台本によって、物語がまた大きく変わった。裁判所からの帰宅途中、道に迷ってしまったメアリーは、突然の大雨が引き起こしたダムの決壊によって濁流に呑みこまれ、気を失ってしまう。意識を取り戻したメアリーは、とある男に介抱されていた。男は自らを、パイロットであるドナルド・マクドナルドだと告げる。
マイケル・ピーターを演じるはずだった浜村は、生放送の最中に自らの役名をドナルド・マクドナルドに変え、職業も変更してしまったのだ。この影響で、後の「ドナルドが漁船の転覆により行方不明になる」という展開に持っていきづらくなってしまう。機転を利かせた牛島が、「ハワイ上空で消息を絶つ」という展開への変更を提案する。
台本通りの展開を強く要求するみやこ
ドナルドとハインリヒの間で揺れ動くメアリーだったが、夫であるハインリヒを捨て、ドナルドと共に生きることを決心する。しかしそんなメアリーのもとに届いたのは、「ドナルドがハワイ上空で消息を絶った」という報せであった。
しかしこの展開を受け、ラジオドラマのスポンサーである航空会社からクレームが入ってしまう。そのため、ドナルドの職業をパイロットから宇宙飛行士に変更する案が生まれるが、宇宙で消息を絶つということはドナルドの再登場が絶望的であることを意味する。またしても自分のあずかり知らぬところで台本の変更が行われようとしていることにショックを受けるみやこ。ドナルドの再登場を強く希望するが、メアリー役を務めるのっこに一蹴されてしまう。
しかし、みやこは尚も、元々の「律子と寅造が結ばれる」という結末だけは絶対に譲れないと主張する。工藤や保坂からは決定したものに従おう、これ以上場を引っかきまわさないでくれとたしなめられ、それまでみやこの意思を汲んでくれていた牛島にすら見放されてしまう。とうとう堪忍袋の緒が切れたみやこは、「台本通りに進めること」を要求し、スタジオに立てこもる。こうしたみやこの熱意を受け、工藤は「せめて結末だけは彼女の望む通りにするべきだ」として牛島に訴えるが、その声が受け入れられることはなく、工藤は番組から降ろされてしまった。みやこの必死の抵抗もむなしく、物語は彼女の意に反する方向へと進んでいく。
紆余曲折を経て物語はハッピーエンド
NASAの宇宙飛行士であるドナルドは、ガス欠が原因で宇宙空間から消息を絶った。ドナルドが生きている見込みはほぼなかったが、それでもメアリーの「彼を選ぶ」という意思は強かった。彼女の決意に絶望した夫のハインリヒは、翌朝、自動車でミシガン湖に飛び込んでしまう。
出番を終えた浜村はスタジオから退出する。一方、番組から外されてしまった工藤は右腕である大田黒をスタジオ内から呼び寄せる。牛島、のっこ、浜村を除いたメンバー全員に、物語をみやこが望む方向へと強引に戻すための作戦が伝えられた。
広野に佇み、ひとりで生きていく決意を述べるメアリーのシーンを演じていたのっこだったが、そこでナレーションである保坂が唐突に台本にはない語りを始める。突然のアドリブに戸惑うのっこ。そんな彼女をよそに、浜村が大田黒によってスタジオ内に連れ戻される。工藤もスタジオに戻り、ラジオドラマの関係者や出演者が一丸となって物語の軌道修正に取り掛かる。
広野に佇んでいたメアリーのもとに、真っ赤に燃え盛る飛行物体が飛んでくる。その上にまたがっていたのはなんとドナルドだった。飛行物体から地上に降り立ったドナルドは、愛するメアリーの名前を叫びながら彼女へと駆け寄る。再会を喜ぶ二人の頭上には、祝福の花火が打ち上がったのだった。
こうして、数々の紆余曲折を経て、物語はみやこの望む結末へとたどり着いた。様々なトラブルに見舞われながらも何とか無事に放送が終了したことに、みやこも関係者も出演者も、一様にほっと胸を撫でおろす。
みやこは工藤に、自分のシナリオを守ってくれたお礼を告げ、そしてすでに関係者からラジオドラマの続編となるシナリオを依頼されたことを話す。和解した牛島と工藤は、互いに続編のアイディアを出し合いながら帰路につくのだった。
『ラヂオの時間』の登場人物・キャラクター
ラジオドラマのシナリオ原作者
鈴木みやこ(すずきみやこ/演:鈴木京香)
普通の主婦。ラジオ局で募集した、シナリオコンクールで優勝した作品『運命の女』が生放送ドラマになる。自分の書いたシナリオが出演者のわがままやアドリブで、どんどん違う物語に変わっていく。いつも執筆中は頭に赤いバンダナを巻いている。
ラジオ弁天のスタッフ
工藤学(くどうまなぶ/演:唐沢寿明)
ラジオ弁天のディレクター。どんな内容の番組でも、無事に終了することだけを考えている。理不尽な台本の変更には内心疑問を持っており、鈴木みやこが書いたシナリオのラスト通りにハッピーエンドになるよう、ラジオドラマを放送するために動く。
牛島龍彦(うしじまたつひこ/演:西村雅彦)
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目次 - Contents
- 『ラヂオの時間』の概要
- 『ラヂオの時間』のあらすじ・ストーリー
- 深夜のラジオに集まるラジオドラマ関係者たち
- 台本がどんどん変更されショックを受けるみやこ
- 思わぬ方向へ進む物語
- 台本通りの展開を強く要求するみやこ
- 紆余曲折を経て物語はハッピーエンド
- 『ラヂオの時間』の登場人物・キャラクター
- ラジオドラマのシナリオ原作者
- 鈴木みやこ(すずきみやこ/演:鈴木京香)
- ラジオ弁天のスタッフ
- 工藤学(くどうまなぶ/演:唐沢寿明)
- 牛島龍彦(うしじまたつひこ/演:西村雅彦)
- バッキー(演:モロ師岡)
- 永井スミ子(ながいすみこ/演:奥貫薫)
- 大田黒春五郎(おおたぐろはるごろう/演:梶原善)
- 辰巳真(たつみまこと/演:田口浩正)
- 堀ノ内修司(ほりのうちしゅうじ/演:布施明)
- 斎明寺公彦(さいみょうじきみひこ/演:市川染五郎)
- ラジオドラマの出演者たち
- 千本のっこ(せんぼんのっこ/演:戸田恵子)
- 浜村錠(はまむらじょう/演:細川俊之)
- 広瀬光俊(ひろせみつとし)/ハインリッヒ(演:井上順)
- 野田勉(のだつとむ/演:小野武彦)
- 保坂卓(ほさかすぐる/演:並樹史郎)
- ラジオ局の従業員
- 伊織万作(いおりまんさく/演:藤村俊二)
- 山崎ルミ子(やまざきるみこ/演:宮本信子)
- 中浦たか子(なかうらたかこ/演:桃井かおり)
- 鴨田巌(かもたいわお/演:佐藤B作)
- その他
- 鈴木四郎(すずきしろう)/ジョージ(演:近藤芳正)
- 古川清十郎(ふるかわせいじゅうろう/演:梅野泰靖)
- 大貫雷太(おおぬきらいた/演:渡辺謙)
- 一之瀬弥生(いちのせやよい/演:遠藤久美子)
- 『ラヂオの時間』の用語
- ラジオ弁天
- ドラマスペシャル『運命の女』
- 『ラヂオの時間』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マルチン神父「俺らにとっては百の仕事の一つにすぎないが、この人にとっては一生に一度のことだ」
- 工藤学「誰もいい作品を作りたいなんて思っていない。人を感動させたい仕事をしたいなら辞めた方がいい」
- 浜村錠が勝手に変更したパイロット設定の辻褄合わせのために意見を出し合うラジオ局のスタッフたち
- 『ラヂオの時間』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 映画『ラヂオの時間』ができたきっかけ
- 映画『ラヂオの時間』にカメオ出演した登場人物
- 『ラヂオの時間』と『12人の優しい日本人』の共通点
- 映画音楽を担うのは作曲家・服部隆之
- 『ラヂオの時間』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:布施明「no problem」
- 挿入歌:小坂一也「北風(North Wind)」