天気の子

『天気の子』とは、2019年7月19日に公開された日本のアニメーション映画。
『君の名は。』や『言の葉の庭』で知られる新海誠が監督・脚本を務めた。
本作は、家出して東京にやって来た高校生の森島帆高が、天気を自在に操れる「100%の晴れ女」である天野陽菜と出会い行動を共にしていく、一風変わったジュブナイル物語である。また作中には前作『君の名は。』のキャラクターが登場している。
日本での興行収入は141億円を超え、2019年に公開された映画では『アナと雪の女王2』を抑え、興行収入ランキング1位を記録している。
また、新海誠による書き下ろし小説『天気の子』が公開前日の7月18日に出版され、最終的には65万部を売り上げ2019年の年間ベストセラー文庫本でも1位を記録した。
主人公の森島帆高(もりしまほだか)の声に醍醐虎汰朗が、ヒロインの天野陽菜(あまのひな)の声に森七菜が起用されており、脇を固めるキャスト陣も小栗旬や本田翼など豪華である。
本作で使用されている27曲の劇伴と5曲の主題歌を担当したのは国民的ロックバンド・RADWIMPS。
なお、本作は第43回日本アカデミー賞で「最優秀アニメーション作品賞」と「最優秀音楽賞」を受賞している。

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新聞記者(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『新聞記者』とは2019年に公開された日本の社会派サスペンス映画である。中日新聞社の記者である望月衣塑子による同名の著書を原案とし、監督は藤井直人が務め、韓国の実力派女優であるシム・ウンギョンと松坂桃李がダブル主演として起用された。若手女性新聞記者とエリート官僚の二人が、官邸が絡んだ大学新設計画にひそむ謎に迫っていく姿を描く。2020年の第43回日本アカデミー賞では主な賞を総なめにした作品である。

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罪の声(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『罪の声(映画)』とは塩田武士の同名小説を2020年に土井裕泰監督、小栗旬主演で映画化されたサスペンス映画である。1984年に実際に起こった「グリコ森永事件」を題材にした、フィクションでありながらも限りなく事実に近い作品としてサスペンスフルに仕上がっている。実際の事件でも犯人が使用した「子供の声」を中心に、自分の声が使われていたことを知ってしまった人物と過去の大事件の犯人を追うジャーナリストの2人の視点から犯人を追い詰めていく物語である。

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箱入り息子の恋(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『箱入り息子の恋』とは、2013年公開の日本の恋愛映画。この物語の主人公、天雫(あまのしずく)健太郎、35歳は市役所勤務で性格は内気。そして、彼女いない歴=年齢という持ち主。結婚願望がない健太郎を見て、心配した両親は代理見合いに出席する。代理見合いをきっかけに健太郎は奈穂子と出会うが、奈穂子は目が見えなかった。健太郎との恋愛を反対する奈穂子の父と、立ちはだかる障害という壁。もどかしい恋と2人の純粋な気持ちに胸を打たれた人が続出。日本映画監督協会新人賞を受賞した市井昌秀が送る感動のラブストーリー。

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『のぼうの城』とは、和田竜の日本の歴史小説を元にして2012年に公開された映画である。犬童一心と樋口真嗣の共同監督で制作された。主人公の長親(ながちか)は忍城(おしじょう)城代の息子である。関白秀吉の家臣である三成によって、忍城は開城を迫られていた。しかし長親は世の理不尽に真っ向から対抗するため、三成に相対する。長親は周りの力を借り、ついには三成軍を退けることになった。この作品は時にはしんみりしつつも、長親という「でくのぼう」の奇策によって観た人を気分爽快にさせる歴史映画となっている。

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『リッチマン、プアウーマン』とは2012年にフジテレビ系列で放送された、若くして億万長者となった男性と、高学歴ながら内定がもらえない女性の恋愛模様を描いた恋愛ドラマである。若き社長日向徹と就活難民の夏井真琴が出会い立場が違いながらも会社のために奮闘していく中で互いに惹かれあっていく物語。お互いが素直になれなくてすれ違うが互いへの思いを伝えるために人間的にも成長していく。企業ものとしての要素も多く盛り込まれており恋愛とビジネスの両方の観点から楽しめる作品である。

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天気の子のレビュー・評価・感想

天気の子
10

今を生きる若者が選択する未来とは

新海誠監督は、「天気の子」で今を生きる若者たちの姿を鮮やかに描きだしてくれた。
主人公の穂高(声・醍醐小太郎)は、家出した先の東京で、陽菜(声・森七菜)という少女に出会う。彼女は雨の空に祈ることで、空を晴れにすることができる不思議な能力を持っていた。
前半は穂高たちが陽菜の空を晴らす能力を使って花火大会や結婚式の当日を晴れにして、謝礼をもらう姿が明るく描かれる。中盤以降は晴れをもたらした代償として陽菜が空に連れ去られそうになったり、家出少年の穂高が警察に追われたりと急展開を迎える。
この作品を観る大人は、穂高の気持ちに正直ついていけないかもしれない。彼は作中でも危険人物として扱われているし、自分の大切なもののためなら人に銃を向けてしまうような危うさを持っている。
しかし彼は、ちゃんと彼なりに未来を選択している。高校生の頃を思い起こしてほしい。誰もが穂高のように向こう見ずで、好きな人のためならなんでも乗り越えられたのではないか。何かを願ってもそんなことはありえないとか、諦めようとか、大人になってから向き合わなければならない感情とは無縁なのだ。彼は全力で今を生きている。
そして穂高が生きている「今」というのは、紛れもなく我々が生きている現代の日本だ。日本は年々貧しい国になり、子どもの数はどんどん減っていく。こんな狂った社会の中で生きていかなければならない子どもたちが、どんな未来を選択するのか。
この映画では、子どもたちにとっての、そして今を生きる私たちのための、ひとつの解が示されている。生き方に迷っている人にこそ観てほしい作品だ。

天気の子
8

「天気の子」:自然と人間、そして選択と運命を描く感動作

「天気の子」は、新海誠監督による感動的なアニメーション映画で、人間と自然の関係性、運命と選択、そして人間の愛と自己犠牲についての深遠なメッセージを描き出しています。

物語は、一人ぼっちで東京の街をさまよう高校生、森嶋帆高から始まります。彼は家庭の困窮から逃れ、新たな人生を求めて家を出てきました。そして雨に濡れ、生きるために必死になっている彼が出会うのが、神秘的な能力を持つ少女、あまね陽菜です。彼女は「天気の少女」と呼ばれ、晴れ女として人々に希望を与えています。

物語は、二人の間に芽生える甘酸っぱい恋愛を描きつつ、より大きなテーマへと視点を移していきます。自然と人間、そして自然現象である天気が、人間の運命や選択にどのように絡み合っていくのか。新海監督はこれらのテーマを巧妙に組み合わせ、視覚的にも感情的にも鮮やかな描写で観客を引きつけます。

映画のビジュアルは圧倒的で、東京の雨模様の風景や、陽菜が天気を操るシーンは特に美しく描かれています。また、感情的な深みもあり、特に帆高と陽菜の間のロマンスは観客の心に強く訴えかけます。

しかし、「天気の子」が真に素晴らしいのは、その深いテーマとメッセージにあります。映画は、人間が自然をどのように扱い、自己の幸せを追求するために何を犠牲にすべきかという問いを投げかけます。帆高と陽菜が直面する選択は、観客自身の人生と共鳴し、思考を深める機会を提供します。

最後に、「天気の子」は、選択と運命、人間と自然、そして愛と犠牲について考えさせられる作品です。それはただのエンターテイメントではなく、観客に深く考えさせ、心に残るメッセージを投げかける映画です。

天気の子
6

青春と愛の嵐が織り成す感動作品

『天気の子』は、新海誠監督による長編アニメーション映画で、『君の名は。』に続く作品です。物語は、雨女の少女・陽菜と、晴れ男の少年・帆高の出会いを中心に展開されます。二人が共に過ごす日々は、激しい天候の変化とともに、まるで愛の嵐が吹き荒れるような展開を見せていきます。

本作の魅力は、新海誠監督が得意とする美麗な映像表現にあります。天候や季節の変化を緻密に描写することで、観る者の心を奪います。また、登場人物たちの感情や思いを、細やかな演出によって描き出すことにも成功しています。

物語の中心にあるのは、陽菜と帆高の成長と愛の物語です。特に、陽菜が抱える家族との問題や、帆高の過去と未来への不安など、二人の心の葛藤が描かれるシーンは感動的で、思わず涙を誘われます。

音楽面でも、RADWIMPSによる主題歌や劇中曲が、物語の展開と相まって、心に響くものとなっています。

しかし、本作には些細な不満点もあります。ストーリーが進むにつれて、一部の展開が予想しやすいものになってしまい、緊張感が薄れてしまう箇所があります。また、登場人物の中には、物語において必要のないキャラクターもいるため、ストーリーの流れが少しスムーズではありません。

総じて、『天気の子』は、美麗な映像と感動的なストーリーが魅力のアニメーション映画です。ただし、ある程度の予想ができてしまう展開や、ストーリーの流れに欠点があることは否めません。それでも、新海誠監督の世界観を楽しみたい方や、青春物語に感動したい方にはおすすめの作品です。

天気の子
9

主題歌の歌詞とのリンクがいい

島の生活に息苦しさを感じ、家出してきた主人公帆高が東京に出てくるところから物語ははじまります。
持ってきたお金は減り、泊る場所もなく、雨もふり続いているし、見ているだけで病みそうな状況になっていく帆高ですが、東京まで来る途中で会った圭介を頼り訪ねて行きます。一時期どん底にいた帆高が住む家、食事
仕事を手に入れ、試行錯誤しながら仕事を覚えていく様子が音楽にのせてテンポ良く流れていき、そこが楽しいです。さっきまで帆高と一緒に病んでいた気持ちがスッキリし、明るくなっていきます。
そして新海誠監督作品の特徴であるきれいな画。雨の東京がきれいで、実際雨だったら憂鬱なのに、この映画では美しいと思わせてくれます。
そしてヒロインの女の子が可愛い。男女関係なく好きになってしまいそうな見た目とキャラクターだと思います。
また、前作「君の名は」と同様、主題歌と映画がすごくマッチしているところが素敵です。
帆高が最後非常階段をのぼっていくところ、新海監督とRADWIMPSの野田洋次郎さんが番組で話されていましたが、曲をじっくり聞かせるために階段を足したそうです。そのため名曲を味わいながら階段をのぼっていく帆高を見ることが出来ます。
一番好きなのが最後のシーン。RADWIMPSの曲「大丈夫」の歌詞をイメージさせるセリフで終わるところは感動です。

天気の子
6

新海監督の作る世界観

「君の名は。」から3年ぶりに公開された今回の映画、「天気の子」
この天気の子のナレーションが素敵だなと思いました。
主人公の声をよりリアルに感じさせてくれて、世界観をより豊かに表現されていると思います。
主人公の男の子、帆高くんは高校生ながら船へ乗り東京へ向かいます。
悪天候の中の出航だったので、帆高くんが乗っている船にも大量の雨が降り注ぎます。
海へ落ちそうになった時、手を掴んで助けてくれたのがライターの須賀圭介という男でした。
この男がいかにも怪しくて帆高くんに飯やビールを奢らせたりするなど、結構最低だなと思いました。
この後、この胡散臭い男に帆高くんが助けられることになるとは思いませんでした。
小栗旬さんの声がより須賀圭介のダメな大人な感じを表現されていて、良いと思いました。
ネットカフェでやり過ごすことになった帆高くんは、数日で自分が持ってきていた残金がなくなってしまいます。
そこで、船で助けてくれた須賀圭介の元で、働きだします。
マックで偶然出会って、ハンバーガーを奢ってくれた陽菜ちゃんという女の子と出会います。
怪しい体を売るお店で、男に絡まれ勧誘されそうになった陽菜ちゃんを助けたのは、帆高くんでした。
帆高くんは、拳銃を使って男らを脅します。
この映画は、新海監督が映画でしか表現できない表現の仕方がされていて、“映画だったら許される”、そういったことを描きたかったと。
ラストシーンの彼らが選んだ答えを正解とは言えないけど、新海監督が伝えたかったことは伝わったような気がした映画だと思いました。

天気の子
7

君の名は。の次作であるというプレッシャー

新海誠監督 「君の名は。」の次作ということで新海誠ファン待望の作品であったように思う。
描かれているのは心が綺麗になるような純愛。
伝えたいことはシンプルで「愛の強さ」ということを見た人はすぐに理解ができる作品である。
また前作と同様、主題歌などの楽曲はRADWIMPSであり、映画の世界観と曲の世界観が融合しており染み渡る。
曲が挿入されるタイミングがピカイチで観客の心を動かす魔法が仕込まれていると感じる。
新海誠監督、そしてRADWIMPSにまたしてやられたな、という気持ちになる。
「君の名は。」はどこか不思議で最後までスッキリしなくて、という描き方であるが「天気の子」は先ほども記したが驚くほどシンプルな構成である。
「君の名は。」のプレッシャーに耐えられる作品を作った。と言われても仕方ない、と感じるくらい計算されている感は否めない。
しかし、愛の力の素晴らしさを伝えてくれたこの作品。この作品を見て、愛されること、愛すことを改めて考えた私は
彼氏に本当に愛されているのか疑問になり、別れを選択した。
後悔をしていないといえば嘘になるが、いずれ別れを選んでいたと思うので、この作品のように「愛にできることはまだあるかい?」とそんなシンプルで強い言葉をかけてくれる、強い愛で受けれてくれる人を探そうと思う。

天気の子
10

あなたは愛をどこまで想うか

この映画の最大の魅力は、何と言っても新海誠監督ならではの映像美である。
実写を越えたと言っても良い自然・天気・街並みの風景は、見る者の心に”これは現実の世界か?”と錯覚させるほどの没入感を与える。
特に、雲の隙間から太陽の日差しが透き通って見えるシーンや物語の骨格と言える雨の描き方は、まさに秀逸の一言である。
前作の『君の名は』以上のものがこの映画にはある。
また、人間模様も深く描かれており、主人公とヒロインの日常の生活やシリアスな展開、そしてラストシーンまでの流れは、大切な人のことを思う気持ちがより強くなるものである。
主人公の帆高の取った、あの行動は賛否の分かれることではあるが、もし自分がその状況下に置かれたら…と考えると、より感動的になる。

本作は『愛』と『世界』が大きなテーマであり、それに関わる重要な柱が『天気』である。

RADWIMPSの歌う『愛にできることはまだあるかい』が作中で流れたとき、あなたの心は何を思うだろうか。あなたの愛は、何を選択するだろうか。雨が生むのは悲しみか、それとも降り続く中で消えることのない笑顔か。私は少なくとも、雨であろうと、晴れであろうと、大切な人とともに幸せに暮らせる未来を強く望む。
本作は何度見ようと何年先に見ようと、私たちの心に変わらないものを見せてくれるだろう。

天気の子
8

是非劇場で見るべき映画!映像・音楽が流石の傑作です。

前作「君の名は」が一世風靡した新海誠監督の最新作ということで、非常に注目を浴びた今作品ですが、前作でもタイアップしたRADWIMPSの曲がまた今回もベストマッチングをしておりました。過去作「秒速5センチメートル」でも山崎まさよしの「one more time,one more chance」もラストシーンで鳥肌ものの演出だったように、新海誠監督といえばタイアップ曲と映像が実にマッチした映画がウリとなっています。今作も例外でなく、曲が非常に映像とマッチした映画となっております。個人的には映画館の大音量と大画面でこの演出を体験して欲しいと思います。
話としては、所謂セカイ系と呼ばれるもので、ヒロインを選ぶか世界を選ぶかといったものとなっています。正直話自体はよくあるお話といった印象です。ただ、映像と音楽がこの映画を盛り上げ、素晴らしいものにしてくれています。東京の普段の街並みや異世界のような雰囲気まで綺麗に描かれているのは流石の一言です。これは映画館でしか味わえない感動なので、映画というものだけでなく映像作品としてもかなり見応えがあると思います。
前作「君の名は」を見た人は、作中にオマケのように所々出演しているので、それを探すのも楽しみの一つかもしれません。是非探してみてください。

天気の子
8

感動しました

「天気の子」を公開されてからしばらく経った頃に見にいきました。

舞台は東京です。
主人公のほだかが家出をし、東京でアルバイトを探すことから物語は始まります。
船で出会った男性のもとでアルバイトを始めますが、なかなかうまくいきません。
行き詰っている時にヒロインの陽菜と出会います。
陽菜には弟の凪がいて、これがなかなか癖のあるキャラです(笑)
陽菜には祈ると天気を晴れにすることができる能力があり、3人はその能力を利用して仕事を始めます。
しかしほだかは家出少年であるため、途中から警察に追われてしまいます。
逃げる中で3人はラブホテルに行き着きました。そこで3人での最後の夜を過ごします。
凪が寝ているころ、陽菜はほだかにあることを打ち明けます。
翌朝、陽菜はベッドからいなくなっていました。
ここから続きは映画で見ることをお勧めします!

「君の名は」と同様、美しい作画とRADWIMPSの楽曲により、一気に映画の世界へ引き込まれる感じがしました。
天気の子は雨のシーンが多いのですが、雨が水たまりに落ちる描写が特に印象的です。
また、今までに新海誠監督の作品を見たことがある方ならば、どこかに懐かしいキャラが登場するので、注意深く見てみるのも1つの楽しみかもしれません。

是非劇場へ足を運んでみて下さい。

天気の子
9

引き込まれるような演出に鳥肌が止まらない

『君の名は』で有名な新海誠さんの作品、『天気の子』。
この映画の最大の魅力は、美しい映像とそれをさらに強調させるような挿入歌です。タイトルどうり、天気に関する描写が多いので、水たまりや、雨、空、太陽など、自然に関する映像がとても多く、美しく壮大な絵に息をのみます。また、これほどまで挿入歌の存在感がある映画は他にないと思います。映画の盛り上がりに合わせてヒートアップしていく挿入歌にかなり興奮させられました。
ヒロインである天野陽菜は天気を晴らすことができる特別な力を持った少女です。しかし、使えば使うほど彼女の体は透けて水のような状態になってしまい、映画の後半では彼女は消えてしまいます。『天気を晴らす』という行為は、その力を持つ者の犠牲によってなせることだったのです。主人公である森嶋帆高は、ヒロインである天野陽菜と出会う前に捨てられた拳銃を拾ってしまい、後々にそれが理由で警察に追われることになるのですが、消えてしまった天野陽菜を警察からなんとか逃れながら探す森嶋帆高の必死な姿がとても印象に残っています。そんな主人公を中心に、周りの登場人物も後半、大きく成長しています。主人公やヒロインだけではなく、その周りにいる登場人物たちの成長も見どころの一つだと思います。
ただ、不満や疑問が残るところとしては最終的には主人公は逮捕されるのですが、監視対象とされただけで特に刑務所に入れられることもなく普通に生活しています。実際だと拳銃保持以外にも彼自身の意志で何度か撃っているので、もう少し重たげな罪になってもよさそうだけど…という疑問はありました。映画の展開上そういう設定にするしかなかったのかなと思いますが、少し強引かと思われても仕方ないなと思います。また、森嶋帆高は、作中ずっと家出少年として生活しています。なぜそこまで家に帰りたくないのか、詳しいことには触れられておらず、伏線も特になかったので、主人公が必死に自分の力で生活しようとしている熱意に比べて少し説得力がかけているなと感じるシーンが何度かありました。
総合的に見て、私は『君の名は』より感動できる、良い作品だったのではないかと思います。隣で一緒に見ていた友人もかなり泣いていました。友人や恋人とみるのに、ぜひおすすめしたい映画だと思います。

天気の子
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映画館で見るべき理由

2016年に公開し、大ヒットした映画『君の名は』に衝撃を受けたため、新海誠監督の次回作を楽しみにしていた。RADWIMPSともう一度タッグを組むという発表を聞いたときは、『君の名は』が良すぎたために、似通ったものになってしまうのではないか、『君の名は』のような衝撃はもう得ることが出来ないのではないかと少しがっかりしたが、映画を見た後は十分に満足だと感じた。
まず、ぜひ映画館で見るべき理由として圧倒的な映像の綺麗さが挙げられる。他のアニメを見られなくなってしまうくらい、映像が美しく、また今回は天気を題材にしているからこそ、映画を見た後は何度でも空を見上げたくなってしまう。身近な題材だからこそ、何度も何度も映画のシーンを思い出したり、余韻に浸ったりするのだろうとも思う。
また、もう一つの理由として、音楽と映像の一体感をより感じる事が出来るということがある。RADWIMPSとタッグを組むという点では『君の名は』と同じであったが、それでもまた『天気の子』にぴったりな音楽、歌詞、そして三浦透子さんを迎えての透き通るような声、すべてが美しかった。
肝心の物語はというと、最後の結末がとてもメッセージ性が強くて素敵だと感じた。

天気の子
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異常気象への警笛

映画「君の名は」で、一躍有名になった監督、新海誠の作品。アニメを普段見る人も、あまりよく知らない人も、君の名はから興味を持って待っていた人は多いと思う。実際に映画を観た感想としては、とにかく映像が美しく、実在の東京と、アニメの中の東京があまりにもリンクし過ぎて、その雰囲気や空気感、街を彩る息遣いなど、そこに生きている人がそっくりそのまま東京の人間そのもので、終始鳥肌が立った。そして、タイトル通り、雨粒の紫がかった雨の色の中に、鮮やかなブルーの波紋が浮き出てきたり、晴天の日の雲のすき間から太陽の日差しがさしかかったり。何と、雨のシーンと晴れのシーンで、こちらの心情まで揺れ動いてしまう。それ程に、自然をよく観察して、そしてこちら側に訴えてくる。きっと今後このアニメーションは、異常気象のカウントダウンへ導かれた人類へ問題を投げ続けるだろう。この作品を観た人は、最後に何を想うだろうか。環境の破壊され尽くした世界で、最愛の人と手を取り合って生きるか。それとも、大切な人の命と引き換えに、地球のサイクルを捻じ曲げるのか。何だか、未来の環境破壊や異常気象の問題が見え隠れして、とてもフィクションだけで終わらす気になれなかった。そういえば、この地球が正常に生きていけるのも、太陽や雨、自然の流れが今のところ正常だから。そんな、普段なら気づかない部分まで、問題提起として、しっかりと記憶に刻まれた。作品を鑑賞後。とても胸が苦しくなった。生きている事に、感謝し、人々が何不自由なく暮らすこの世界こそが、素晴らしく愛しいものだと思った。そして、ここで多少のネタバレになるが、何と、登場人物全てが、犯罪者の烙印を押されてしまう。それは、理不尽で不平等で不条理な世界に、少しでも自由を求めた代償なのか。そんなに自分の意思を貫く強さが、時として大勢の犠牲を産み、罪と罰を受け入れなければならないのか。それぞれに、それぞれの正義があって、誰も選択に理解を求めてくれない。何故なら、天気の巫女の存在自体が、ひとつの都市伝説の様なもので、人間は、自分の眼で観たもの以外は、脳内で都合よく自分勝手に処理されてしまう。大人と子供の境界線。それは、犠牲を伴っても運命に抗う覚悟があるか否か。例え、どんな世界になっても、この場所で、愛する人と生きるという確固たるメッセージ。最後の主人公の気持ちが、勇気に変わる。アニメという二次元的手法で、こんな世界を創れるなんて。いずれ、何十年後の日本や世界で。滅茶苦茶になった気候に不安を感じた時。ぜひとも、もう一度、この作品を観たい。きっと、誰を責めるでもなく、受け入れてそこから強くなる強さに、人間は何度でも気づくだろう。

天気の子
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今更聞けない!映画『天気の子』

皆さんは新海誠監督の映画『天気の子』は観ましたか?
今更観ていないと言えない方、いませんか?
今回はまだ観てない方も観たくなる!
分かりやすい天気の子のオススメポイントを紹介します!
まずはあらすじを少し。
主人公は家出少年の『帆高』。
天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女『陽菜』と出会い、天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語です。
とにかく映像が素晴らしい。
新海監督が手掛ける作品の魅力といえば『天気の子』の題材になっている空や雲、雨といった自然現象の描写はもちろん、作品の舞台となる東京の街並みは、ビルの一つ一つから街路樹、細かな看板や道路標識まで、現実世界と見紛うほどの映像美です。
特に雨上がりの描写は圧倒されます!
また、映画の世界観にリンクした挿入歌。
RADWIMPSが手掛ける楽曲の数々は、この映画の為にあると言っても過言では無い程リンクしており、より感動、感情移入してしまいます。
また、キャラクターも魅力的。
一人一人の境遇や設定が見事で色んな悩み、気持ちが痛い程に共感できてしまいます。
『東京』という舞台でそれぞれの生活、考え方、悩みがとても細かく描写されており、まるで新海監督に我々の日常に起こる葛藤を代弁してくれているようでした。

天気の子
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美しい映像と音楽のオンパレード

RADWIMPSの繊細な音楽と、美しい風景がマッチした壮大なミュージックビデオのような映画でした。
晴れ女のヒロインは、どんな雨や曇り空の日でも青空に変えてしまう力があります。その力を使って、主人公とともにビジネスを開始。「特定の日を晴れにしてほしい」という依頼を受け、それをヒロインが叶えるというものです。
天気によって人々の心も晴れたり曇ったり。このビジネスは大成功します。しかし、力を使えば使うほどヒロインの体には負担が掛かっていたのです。有り得ない設定なんだけれども、登場するSNSやニュース番組などからリアルさを感じられました。
主人公は未熟な家出少年で、ヒロインは弟と二人暮らしをしている面倒見の良いお姉さん。またヒロインの弟は小学生ですが妙に大人びており、女子からのモテっぷりは、高校1年生である主人公に「センパイ」と呼ばれるほど。この主人公と「センパイ」のやり取りが、たびたび観客の笑いを誘います。
ストーリーは「スッキリしない終わり方だなぁ」と感じました。すごく幸せな終わり方でもなければ、すごく悲しい終わり方でもなく。そこがとても繊細で良いところでもあるのですが、個人的にはちょっと物足りない感じがしてしまいました。
ちなみに「君の名は。」を観た人はちょっとテンションが上がるシーンもあります。

天気の子
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「天気の子」は「君の名は」を超えられたのか。

「君の名は」で大ヒットした新海誠監督の最新作です。私も「君の名は」で新海監督を知り、過去作をいくつか見ました。その新海監督の最新作ということで、公開後すぐに見に行きました。
作品の感想としては「最高によかった」と思います。私個人的には「君の名は」に並ぶ面白さでした。新海監督はその映像の綺麗さが有名ですが、今作も非常に映像が綺麗でした。雨が降る夜の街の静かさ・冷たさが表現されており、見ているこちらにもリアルに伝わってきました。
また「天気の子」はその前評判の高さから、公開前からメディアでの露出も多かったです。CMや特番がたくさんあり、詳しいストーリーまでは分からないまでも、キャラクターについては何度も見る機会がありました。そのため、実際映画を見るまでに「このキャラはこういう感じのキャラだろうなー」となんとなく考えていました。実際映画を見てみるとキャラクター達はいい意味で、私の想像を裏切ってくれて、その点も評価が高かったです。
そして何と言っても「君の名は」でタッグを組んだRADWIMPSの続投で音楽も映像とマッチしています。映像も音楽も綺麗で、視覚から聴覚から新海監督の世界観を楽しむことができます。しかし、「君の名は」を意識した演出等も多く、その点については少し残念でした。RADWIMPSも続投したため、君の名はの続編的な印象を受け、独立作品として見れられないところがマイナスポイントでした。
総合的には「君の名は」を超えるほどの衝撃はなかったですが、非常に面白く、一度は見る価値のある映画だと思います。

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