美しい映像と音楽のオンパレード
RADWIMPSの繊細な音楽と、美しい風景がマッチした壮大なミュージックビデオのような映画でした。
晴れ女のヒロインは、どんな雨や曇り空の日でも青空に変えてしまう力があります。その力を使って、主人公とともにビジネスを開始。「特定の日を晴れにしてほしい」という依頼を受け、それをヒロインが叶えるというものです。
天気によって人々の心も晴れたり曇ったり。このビジネスは大成功します。しかし、力を使えば使うほどヒロインの体には負担が掛かっていたのです。有り得ない設定なんだけれども、登場するSNSやニュース番組などからリアルさを感じられました。
主人公は未熟な家出少年で、ヒロインは弟と二人暮らしをしている面倒見の良いお姉さん。またヒロインの弟は小学生ですが妙に大人びており、女子からのモテっぷりは、高校1年生である主人公に「センパイ」と呼ばれるほど。この主人公と「センパイ」のやり取りが、たびたび観客の笑いを誘います。
ストーリーは「スッキリしない終わり方だなぁ」と感じました。すごく幸せな終わり方でもなければ、すごく悲しい終わり方でもなく。そこがとても繊細で良いところでもあるのですが、個人的にはちょっと物足りない感じがしてしまいました。
ちなみに「君の名は。」を観た人はちょっとテンションが上がるシーンもあります。