『オーシャンズ12』とは2004年のアメリカの映画である。監督はスティーヴン・ソダーバーグ。本作は「オーシャンズシリーズ」の2作目にあたる。前作でラスベガスの三大カジノのオーナーであるテリー・ベネディクトから1億6,000万ドルを盗んだダニエル(ダニー)・オーシャンと仲間たち。その後ベネディクトに居場所がバレた一行は、利子をつけた全額を返済するよう要求される。そこでチームは返済の不足分を補うため新たな仕事を請け負うが、その最中にファベルジェの卵をめぐり怪盗ナイト・フォックスとの対決が勃発する。
音楽プロデューサー(演:ジャレッド・ハリス)
吹替:田中正彦(ソフト版)/なし(日本テレビ版)
ロンドンで音楽活動をするバシャーとともにいた男性。バシャーが彼とラジオの放送禁止用語の話をしていたところで、ベネディクトが現れる。
モリー・スター(演:チェリー・ジョーンズ)
吹替:磯辺万沙子(ソフト版)/沢田敏子(日本テレビ版)
正体はライナスの母親であり、ボビーの妻。FBIの女性捜査主任に扮し、逮捕されたダニーらの身柄をアメリカへ移送するためローマの拘置所にやってくる。母親に助けられ、暫くは食卓の笑い物だと嘆くライナスであった。
『オーシャンズ12』の用語
デニス・クエイド
ラスティの知り合いである俳優が、彼の経営するホテルの一室で暴れ散らかした際に口にしていた人物の名前。アメリカの俳優。1979年『ヤング・ゼネレーション』の出演で注目を集め、1983年『ライトスタッフ』で高く支持されるようになる。『エデンより彼方に』(2002年)に出演し「ニューヨーク映画批評家協会賞助演男優賞」、「インデペンデント・スピリット賞助演男優賞受賞」、「シカゴ映画批評家協会賞助演男優賞受賞」、「オンライン映画批評家協会賞助演男優賞」を受賞。主演から脇役まで多くの役を演じている。
ファベルジェの卵
トゥルアーとの対決で指定された宝。パリの美術館からローマの美術館に移送され、ベネディクトへの返済期限の2日前から展示予定であった。正式名称はインペリアル・イースター・エッグ。金細工師ファベルジェによって製作された卵形の宝石である。1885年から1916年の間にロマノフ朝ロシア皇帝アレクサンドル3世、ニコライ2世に納められたイースターエッグ。その総数は50個に及ぶ。
ロスト・イン・トラストレーション
逮捕されたチームのメンバーをライナスの母親が助けた際の、ライナスとの会話で登場するタイトル。2003年のアメリカと日本のロマンティック・コメディ映画である。監督はソフィア・コッポラ。出演はビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソン。2004年のアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、オリジナル脚本賞にノミネートされ、脚本賞を受賞している。渋谷スクランブル交差点などが撮影現場に使用され、映画の成功とともにスクランブル交差点が世界的に有名な観光スポットとなった。来日したハリウッドスターのボブ・ハリスと、フォトグラファーの夫の仕事の付き添いで来日した妻のシャーロット。疎外感を感じていたボブと、孤独を持て余していたシャーロットが異国の地で出会い心を通わせていく切ないラブストーリーである。
『オーシャンズ12』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ダニー・オーシャン「頭から離れない。どこに行ってもすぐに策略を考える。ずっとやってきた。やめられん。」
ダニーの泥棒家業をよく思っていないテス。再婚したことで足を洗わなければならないことは明白であったが、ダニーは未だに受け入れることができずにいた。頭脳明晰な彼がテスといるために選ぶべき選択がどれか理解できないはずがない。そのためラスティと2人でいた際に「頭から離れない。どこに行ってもすぐに策略を考える。ずっとやってきた。やめられん。」と漏らすダニーであった。しかし長い間続けてきたことを断つのは相当な覚悟を要する。人はそう簡単には変われない。そして根本的な部分は変わらない。チームの巧みな手腕による見事な盗みが描かれている背景で、ダニーは苦悩し続けていた。
ダニー・オーシャン「自己顕示欲のために人を巻き込むとはな。後悔するぞ。」
トゥルアーがダニーらの情報をベネディクトに流した動機を知り、彼は忠告をした。
自身の師匠であるルマークがダニーが優れていることを認めたことから始まった本作での騒動。そのことを知ったダニーは「自己顕示欲のために人を巻き込むとはな。後悔するぞ。」と忠告し、彼からの挑戦を受ける。その後、"卵"をダニーとトゥルアーのどちらが先に盗み出せるかの勝負が始まる。ルマークが自身の撒いた種としてダニーに力を貸していたことが勝利の要因となるが、実際にトゥルアーが後悔するに至ったことには変わりない。ルマークに匹敵する大泥棒を挑発させただけでなく、言葉で言った通りにトゥルアーを後悔させて見せたダニーの実力が描かれている。
ルーベン・ティシュコフ「第一負けたと思っていない。ウソみたいだが本当だ。」
ルーベンがベネディクトに利子付きの小切手を渡した際に、ベネディクトはまたダニーらが報復することを疑っていた。彼の様子にルーベンは常に挑戦したがる奴がいると言いながらも、チームのメンバーに関しては「第一負けたと思っていない。ウソみたいだが本当だ。」と話している。実際にメンバーはテスとイザベルも含め、その後大いに盛り上がっていた。奪ったはずの1億6,000万ドルに利子が追加されている分、チームの成果はむしろ当初よりもマイナスである。さらにベネディクトの損害分はすべて保険で補償されていた。資金の動きで見ればダニーらの負けであるはずだが、それでも彼らは負けとは思っていない。認めていないのではなく、ルーベンの口ぶりからすると心の底から思っていないようである。完膚なきまでの敗北であれば再起不能に陥ることが予想されるが、敗北と思っていないことで次の挑戦に出ることができる心のありようが描かれている。
『オーシャンズ12』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
作品内で活躍するメンバーの人数を表している映画タイトルの数字
『オーシャンズ11』の続編である『オーシャンズ12』。単に11の次の数字である12へ変わったということではなく、本作で実行される計画のメンバーにテスが加わったことで、11人から12人で行われた犯行であることを表す数字となっている。またベネディクトから返済を要求された際に、返済を拒否したソールであるが、彼も途中から自身の意思で計画に加わっている。それがテスがジュリアに扮して奮闘している時であり、彼女たちがブルースの登場という想定外の事態に見舞われている際に彼女の主治医として現れた。ジュリアに扮したテスや、彼女のボディガードをしているライナスらの情報を知ったことで、ソールも意を決し作戦に加わったことが窺える。テスが加わりソールが復帰したことで実現した12人のオーシャンズ。タイトルの数字に合わせて、チームの人数が増えていくのが「オーシャンズシリーズ」の拘りであった。
ジュリア・ロバーツが本人役として出演したことでカメオ出演を果たしたブルース・ウィリス
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目次 - Contents
- 『オーシャンズ12』の概要
- 『オーシャンズ12』のあらすじ・ストーリー
- 1億6,000万ドルに利子をつけた全額返済を要求してきたテリー・ベネディクト
- 警察に追われながらナイト・フォックスと勝負することになったオーシャンズチーム
- 背後でオーシャンズチームに力を貸していたギャスパー・ルマーク
- 『オーシャンズ12』の登場人物・キャラクター
- オーシャンズチームのメンバー
- ダニエル(ダニー)・オーシャン(演:ジョージ・クルーニー)
- ラスティ・ライアン(演:ブラッド・ピット)
- ライナス・コールドウェル(演:マット・デイモン)
- バシャー・ター(演:ドン・チードル)
- バージル・モロイ(演:ケイシー・アフレック)
- ターク・モロイ(演:スコット・カーン)
- イエン(演:シャオボー・チン)
- フランク・キャットン(演:バーニー・マック)
- リヴィングストン・デル(演:エディ・ジェイミソン)
- ルーベン・ティシュコフ(演:エリオット・グールド)
- ソール・ブルーム(演:カール・ライナー)
- テス・オーシャン(演:ジュリア・ロバーツ)
- ヨーロッパで生活する人々
- フランソワ・トゥルアー(演:ヴァンサン・カッセル)
- イザベル・ラヒリ(演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)
- ギャスパー・ルマーク(演:アルバート・フィニー)
- マツイ(演:ロビー・コルトレーン)
- ローマン・ネーゲル(演:エディー・イザード)
- ヴァン・デ・ヴァウダー(演:ヘンリー・ツェニー)
- 三大カジノの関係者
- テリー・ベネディクト(演:アンディ・ガルシア)
- ベネディクトの手下の双子(演:デヴィッド・ソルタグ & ラリー・ソルタグ)
- ブルーザー(演:スコット・L・シュワルツ)
- その他
- ブルース・ウィリス(演:本人)
- 音楽プロデューサー(演:ジャレッド・ハリス)
- モリー・スター(演:チェリー・ジョーンズ)
- 『オーシャンズ12』の用語
- デニス・クエイド
- ファベルジェの卵
- ロスト・イン・トラストレーション
- 『オーシャンズ12』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ダニー・オーシャン「頭から離れない。どこに行ってもすぐに策略を考える。ずっとやってきた。やめられん。」
- ダニー・オーシャン「自己顕示欲のために人を巻き込むとはな。後悔するぞ。」
- ルーベン・ティシュコフ「第一負けたと思っていない。ウソみたいだが本当だ。」
- 『オーシャンズ12』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作品内で活躍するメンバーの人数を表している映画タイトルの数字
- ジュリア・ロバーツが本人役として出演したことでカメオ出演を果たしたブルース・ウィリス
- 配当をめぐった訴訟合戦防止のために役者のトレーラに仕掛けられていた隠しカメラ
- 『オーシャンズ12』の主題歌・挿入歌
- ED(エンディング):デイヴ・グルーシン「Acension to Virginity」
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