インターステラー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インターステラー』とは鬼才クリストファー・ノーラン監督が世に放った壮大なSF映画である。最新技術と物理学者の協力によって映像化された、物理法則に忠実で当時最も本当の姿に近いといわれたブラックホール、ワームホールが話題となった。何年も雨が降らず、深刻な食糧問題を抱えた、人類滅亡の危機に瀕する近未来。元宇宙飛行士のジョセフ・クーパーは、居住可能な星を探す計画、「ラザロ計画」にスカウトされることになる。クーパーは娘に必ず戻ると約束し、広大な宇宙へと旅立った。果たして彼は人類を救うことができるのか。
『インターステラー』の概要
『インターステラー』とはクリストファー・ノーラン監督による2014年11月公開のSF映画である。脚本は弟のジョナサン・ノーランとともにクリストファー・ノーラン自身が執筆している。『ダークナイト』シリーズや『インセプション』で話題となったノーラン監督9作目の作品である。宇宙空間の描写や演出は可能な限り正確に再現されており、理論物理学者で2017年にノーベル物理学賞を受賞したキップ・ソーンが科学コンサルタントを務めている。ブラックホールとワームホールの映像などはアインシュタインの一般相対性理論に基づいたもので、当時は最も正確に表現した映像と言われた。
異常気象により植物は枯れ、重大な食糧問題に直面した近未来。人類は絶滅の危機に瀕していた。元宇宙飛行士のジョセフ・クーパーは、ある時娘のマーフィーの部屋で起こった謎の現象に導かれ、解体されたはずの組織NASAへとたどり着く。そこで昔の仕事仲間であるブランド教授と再会し、人類を救うための計画「ラザロ計画」にスカウトされる。彼は娘に「必ず戻ってくる」と言い残し、人類のために広大な宇宙へと旅立った。果たして彼は人類を救うことができるのか。
『インターステラー』のあらすじ・ストーリー
地球の危機と宇宙への旅立ち(幽霊の存在、NASAの計画)
異常気象により雨が降らず、植物は枯れ、砂漠化する近未来。人類は食糧難を解決できずにいた。元宇宙飛行士で現在はトウモロコシ農家のジョセフ・クーパーは義父と息子のトム、娘のマーフィーとともに暮らしていた。ある時マーフィーの部屋の本棚から勝手に本が落ちるという謎の現象が起こり、それが幽霊によるものだとマーフィーは信じていた。クーパーは本棚の周りに落ちた砂の散らばり方に目をつけ、調査したところ重力を使ったメッセージであることに気付く。メッセージはある場所の座標であることが分かり、クーパーとマーフィーはその地点に向かうことにする。二人は謎の施設にたどり着くが、何者かによってとらえられてしまう。クーパーが目を覚ますとそこには昔の仕事仲間であるブランド教授らがいた。彼からこの施設はかつて解体されたはずのNASAであり、人類を救うために秘密裏に動いていることを知らされる。NASAは突如土星の付近に現れたワームホールを通り、別の銀河に居住可能な星を探すという「ラザロ計画」を遂行していた。ワームホールは「彼ら」と呼ばれる謎の存在によって作られたものであり、すでに三名の宇宙飛行士から居住可能な星を見つけたという信号が発せられていた。教授は本当に移住可能かを確かめるチームのパイロットにクーパーをスカウトする。帰還できるかわからず、帰還できたとしていつになるかわからないミッションへ向かうことに、マーフィーは反対する。マーフィーは本棚の幽霊のメッセージを解読し、「STAY」と言っていることを伝えるが、娘を守るため、人類を救うため、クーパーは行かなくてはならなかった。彼は「必ず戻ってくる」と言い残し、広大な宇宙へと旅立った。
宇宙空間での過酷なミッション(ミラーの惑星、マンの惑星)
二年後、クーパーはロミリーとドイル、ブランド教授の娘であるアメリア、ロボットのTARS、CASEとともに土星付近のワームホールに接近、通り抜けることに成功する。彼らはまず、ラザロ計画の先駆者であるミラーの待つ惑星を目指す。この惑星は最も近くにあると同時にブラックホールの最も近い惑星であった。ロミリーは、ブラックホールの重力の影響で時間の流れが遅くなっており、ミラーの惑星での一時間が地球では七年に相当すると警告する。クーパーは地球に残した家族を思い、この星への着陸をためらうが、公私の混同を指摘され、着陸は決行されることとなる。
クーパーは、ドイル、アメリア、CASEとともに小型シャトルでミラーの惑星に降り立つ。そこは、一面浅い水でおおわれており、ミラーを捜索するも見つかったのはシャトルの残骸のみであった。クーパーは山と見間違うほどの大波が接近しているのに気が付く。アメリアはCASEに助けられ間一髪でシャトル内に戻ることができたが、ドイルは波に飲み込まれ死亡した。シャトルのエンジン内部には水が浸入し、排水するまで足止めを食らってしまう。「時間を数十年無駄にした、なぜ何年も信号が発信されていたのか」と怒るクーパーに、アメリアは「ミラーが着陸したのはこの星の時間で数時間前、死んだのは数分前だったのだと、申し訳ないことをした」と謝った。再びやってきた大波をギリギリのところで回避し、母船に帰還するが、そこには年を取ったロミリーの姿があった。母船では23年が経過していた。クーパーは地球からの受信することしかできないビデオレターにより、23年間の家族の成長、出来事を知ることになるが、あまりに時間が過ぎてしまったために、もう戻ってくることはないのだと思われてしまう。マーフィーはクーパーが地球を旅立った時と同じ年齢に成長しており、ブランド教授とともに重力について研究を行っていた。重力についての方程式を完成させることができれば人類の移住先、スペースコロニーを建造することができるのだ。しかし、実はブランド教授は何年も前に方程式を解いており、スペースコロニーを作るのは不可能であることを理解していたにもかかわらず、その事実をマーフィー達に隠していたのである。彼はこのことをマーフィーに告白し、老衰でこの世を去った。真実を知ったマーフィーは愕然としたものの研究を続け、重力についての新たな方程式を完成させるにはブラックホールの内部の特異点のデータが必要であることが分かった。だが、特異点を観測するためには、光すらもそこを超えたら帰ってくることはできないという、事象の地平面を通過する必要があり、実質入手不可能なデータであった。マーフィーはブランド教授の死をアメリアに知らせるビデオレターを送信した。その中でマーフィーは「教授がついていた嘘を知ったうえで宇宙へと行き、私たちを見捨てたのか」と泣き出してしまう。
クーパー達は燃料の関係で残り二つの星のうち、どちらを探査するか決めなくてはならなくなった。クーパーとロミリーは現在地からの距離などを考慮し、マン博士の惑星を推したが、アメリアはもう一方のエドマンズ飛行士の惑星のほうがマン博士の惑星よりも見込みがあると強く主張した。クーパーはアメリアの言動からアメリアとエドマンズが恋人関係であることに気づき、公私を混同していると批判する。結果的にマン博士の待つ惑星に向かうことになった。クーパー、ロミリー、アメリア、TARS、CASEは小型シャトルでマンの惑星に突入し、マンの設営したキャンプへと向かった。マンの星は一面が氷で覆われており、雲が凍るほどの気温であった。キャンプに到着し、冷凍睡眠から目覚めたマンは助けに来てくれたことに対して感謝し、この星の有用性ついて話し始めた。マンによると地下には生物が存在している可能性もあるという。その時ブランド教授の死をマーフィーがアメリアに知らせるビデオレターが届き、教授がついていた嘘を知ったうえで旅立ったのかと、見捨てたのかと泣き出してしまう。クーパーとアメリア、ロミリーはこの事実を知らなかったが、マンは事前に知らされていたらしく、ラザロ計画の本当の目的は、プランBである凍結された受精卵を新たな土地で孵化させ種としての人類を保存することだったとクーパー達に伝える。ブランド教授が研究の結果を隠していたのは、真実を伝えることによってラザロ計画の障害となることを防ぐためであった。クーパーが望んでいたのはプランA、つまり地球の人類を移住させ娘を救うことであったため、クーパーはプランAが成功しないのなら地球へと戻り、マーフィーと再会することを望んだ。
クーパーとマンはキャンプの外へ探査に向かった。しかしそれはマンの作戦で、クーパーは谷を覗き込んだ時、マンによって突き落とされてしまう。クーパーも必死に抵抗するものの、マンによって宇宙服のヘルメットを割られてしまう。実はこの星は人類が生きていくことのできない環境で、マンは一人孤独に死んでいくことを受け入れられず、嘘の情報を地球へと発信していたのである。マンは小型シャトルを奪い一人プランBを遂行するため母船へ向かった。クーパーは窒息する寸前のところでアメリアとCASEに助けられるが、キャンプでデータの確認をしていたロミリーはマンの仕掛けた爆弾に巻き込まれ死亡してしまう。クーパーとアメリア、TARS、CASEは別の着陸船でマンを追うが、先に母船にドッキングされてしまう。ドッキングが不完全なままハッチを強制的に開けると急激に減圧し母船が爆発してしまうため、クーパーはマンに何度も警告するが、マンは警告を無視しハッチを開けてしまい、小型シャトルごと吹き飛んでしまう。その爆発の影響で母船は惑星の軌道を外れ、回転しながら惑星へと落下し始める。クーパーは決死の操縦で回転する母船へのドッキングを成功させ、ぎりぎりで機体を押し上げ、事なきを得た。爆発により大きな被害が出た母船は燃料や酸素などを失い、クーパーの望んだ地球への帰還は不可能となってしまう。プランBを遂行するための最後の希望であるエドマンズの惑星へと向かうため、ブラックホールに接近し必要なエネルギーを得ようと試みる。クーパーは母船をブラックホールへと接近させた。重力の影響で五十年が一瞬にして過ぎていく。足りないエネルギーを得るためTARSを乗せた小型シャトル、そしてクーパー自身を乗せた小型シャトルを切り離す。アメリア、CASEを母船に残し彼女にすべてを託したのである。身軽になった母船は無事にブラックホールの軌道から外れるが、クーパーとTARSはブラックホールに飲み込まれてしまう。
ブラックホールとクーパーの帰還(ブラックホール内の真実、マーフィーとの再会)
クーパーとTARSはブラックホールへと落ちていく。ここがどこなのか分からなくなった頃、謎の空間にたどり着く。そこは「彼ら」によって創られた無数の立方体が折り重なった五次元の空間であった。クーパーはこの空間とマーフィーの部屋が時間と空間を超えて繋がっていることに気が付く。地球を出発したころのマーフィーの姿を見て、過去の自分を引き留めるため「STAY」とメッセージを送るが、過去を変えることはできなかった。そして彼は過去を変えるためにここにいるのではないことに気が付く。クーパーは未来を変えるためにこの空間に送られたのだ。クーパーはTARSが観測したブラックホールの特異点のデータをモールス信号に変換し、地球を去る時にマーフィーに渡したアナログ時計の針で伝える。大人のマーフィーが旧家に戻った時、幼いころに部屋で起こった幽霊による現象が父親からのメッセージだったことに気が付く。モールス信号を解読し、重力問題の解を発見する。その時、クーパー達のいる空間が閉じられ、クーパーはワームホールを通過し、土星付近へと放り出される。クーパーが目を覚ましたのは土星の軌道に乗った、巨大なスペースコロニーの病室であった。彼はたまたま探査中だった宇宙船に酸素のなくなる直前にTARSとともに救助されていたのだ。スペースコロニーの名前はクーパーステーションでマーフィーの功績をたたえてつけられたものであった。クーパーは病室で年老いたマーフィーと再会する。そこには大勢のマーフィーの娘、息子、孫たちがいた。マーフィーは約束を守り、帰ってきたクーパーに、親が娘を看取ってはいけない、一人エドマンズの惑星へと向かったアメリアのもとへ行きなさいと、優しく言う。エドマンズの惑星には空気があり、アメリアはCASEとともに調査を開始していた。クーパーは壊れていたTARSを修理し、小型シャトルへと乗り込み、ともにアメリアのもとへと向かうのであった。
『インターステラー』の登場人物・キャラクター
ジョセフ・クーパー(演:マシュー・マコノヒー)
今作の主人公。元宇宙飛行士であり、凄腕パイロット。トウモロコシ農場の経営をしながら家族とともに生活していたが、「彼ら」によって導かれ、ラザロ計画に参加する。ミッションを達成して、家族のもとへ必ず帰るという信念が貫かれている。だが、あまりに揺るがない信念を持っているため、感情的になることも多い。
マーフィー・クーパー(演:ジェシカ・チャスティン/幼少期:マッケンシー・スチュワート/老年期:エレン・バースティン)
主人公クーパーの娘。「幽霊」のメッセージを解読するなど幼少期から頭がよく、そのせいで学校では問題児として扱われていた。成長したマーフィーはNASAに勤め、重力の研究をブランド教授とともに行った。クーパーによる時計の針を使ったメッセージに気が付けたのも彼女がいつも父親のことを想っていたからであろう。クーパーが地球に帰還したころには、重力の謎を解き人類を救った偉人として世間に認知されていた。
トム・クーパー(演:ケイシーアルフレック/幼少期:ティモシー・シャラメル)
主人公クーパーの息子。成績優秀でクーパーが宇宙へ旅立った後、トウモロコシ農場を継ぎ父を待ち続けた。しかしあまりに時間がたってしまったために彼は父親のことをあきらめてしまう。
ドナルド・クーパー(演:ジョン・リスゴー)
Related Articles関連記事
ダークナイト ライジング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
2012年に公開された、アメリカ・イギリス共同制作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。 ゴッサム・シティに平和が訪れ、ブルース・ウェインもバットマンを引退していた。しかしベインと名乗るテロリストが現れ、ゴッサムは再び壊滅の危機にさらされる。 バットマンとして復活したブルースが、窮地に陥りながらも、ゴッサムのために命を懸けて戦う姿が描かれる。
Read Article
バットマン ビギンズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『バットマン ビギンズ』とは、2005年にアメリカで制作された実写映画。監督はクリストファー・ノーラン。アメリカンコミック『バットマン』シリーズを原作としている。実業家ブルース・ウェインが、闇の騎士「バットマン」として、世に蔓延る凶悪犯罪者たちと戦う決意をする様を描く。
Read Article
ダークナイト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダークナイト』とは2008年に公開された、アメリカ・イギリス共作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。主演をクリスチャン・ベール、ヴィランをヒース・レジャーが演じた。バットマンとして世の犯罪者と戦ってきたブルース・ウェインが、新たに現れた敵・ジョーカーに翻弄されながら、ゴッサム・シティに必要なヒーローとは何かを模索する姿を描いた作品。
Read Article
インセプション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インセプション』( Inception)とは、2010年7月に公開されたクリストファー・ノーランが監督・脚本を務めるSFアクション映画である。他人の夢からアイデアを盗み出す企業スパイ・コブは、その才能から国際指名手配を受け、さらに妻の殺害容疑もかけられていた。そんなある日、サイトーと名乗る男が、彼に風変わりな依頼を持ちかける。サイトーのライバル会社を潰すため、息子に夢の中で会社を潰すアイディアを植え付ける(インセプション)依頼だった。夢の中ならではの壮絶なアクションが魅力の映画となっている。
Read Article
TENET テネット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『TENET テネット』とはイギリスで公開されたスパイ映画で、時間を逆行する物語。文字通り逆再生で時間が進んでいく。リアルに作り上げていくべく、スタッフや俳優に伝える能力も過去に時系列トリックを駆使した作品を作ってきたノーラン監督ならではの作品。 主人公はCIAの名もなき男。ウクライナのオペラハウスで発生したテロ事件に突入する。任務を終えた後そこで"TENET"というワードを耳にする。テネットというのは謎の組織の名前で主人公は組織の目的を知るために女性科学者のところへ向かうことになる。
Read Article
プレステージ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『プレステージ』とは2006年に公開されたアメリカの映画である。監督はクリストファー・ノーラン。主演をヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが務める。第79回アカデミー賞において撮影賞と美術賞にノミネートされた。1995年に発売されたクリストファー・プリースト作の小説『奇術師』が原作となっており、2人の奇術師による因縁の戦いが描かれている。彼らのショーの舞台裏で起きていることを観客は知らない。映画には様々な仕掛けが施されており、人知を超えた世界へと誘われていく。
Read Article
ダンケルク(Dunkirk)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダンケルク』とはクリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による2017年の戦争映画。第二次世界大戦の「ダンケルクの戦い」における史上最大の救出作戦、通称「ダイナモ作戦」を題材に描かれている。ポーランドを侵攻しそこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていく。絶望的な状況の中、若き兵士トミーと仲間たちの命がけの撤退を描いた物語。ノーラン監督にとって初の史実を基にした映画である。
Read Article
ボーン・アイデンティティー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボーン・アイデンティティー』とは、『ボーンシリーズ』の1作目で、2002年に公開されたサスペンス・アクション映画。原作はロバート・ラドラムの『暗殺者』。記憶を失くした男が、皮下に埋め込まれたマイクロカプセルを手掛かりにわかった名前はジェイソン・ボーン。自分が何者かを辿るなか、行く先々で警察やCIAに追われるが、知力と体に染みついた高い戦闘スキルで追跡をかわし、襲ってくる暗殺者を倒し、窮地を脱する。偶然知り合ったマリーと逃げる間に見せる人間らしさや生身の体で対決する迫力の格闘シーンも必見。
Read Article
ジェイソン・ボーン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジェイソン・ボーン』とは『ボーンシリーズ』の5作目で、2016年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンが、CIAの極秘計画を暴いてから9年後。地下格闘技で生計を立てていたボーンの元に、彼の過去に関する新たな事実や極秘作戦を探り当てたかつての協力者ニッキーが現れる。情報の暴露を恐れたCIAに襲われる2人。一方CIAの女性捜査官ヘザーは愛国心のあるボーンを復帰させようとする。スリリングな展開、ラスベガスでのシリーズ屈指の激しいカーチェイスは必見。
Read Article
キングスマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
マーク・ミラー原作のコミックを「キック・アス」に続きマシュー・ボーンが監督した、常識破りの超過激ノンストップ・スパイアクション。亡き父の後を継いでスパイ組織「キングスマン」の一員としてスパイとなる道を選んだ青年が、ブリティッシュスーツを華麗に着こなし、最強の敵相手に奮闘する姿を描く。「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したコリン・ファースが激しいアクションに挑戦。2015年公開のイギリス映画。
Read Article
アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アリス・イン・ワンダーランド』とは2010年公開のアメリカの3D映画。監督はティム・バートン。ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給。原作はルイス・キャロルの児童文学小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』。19歳になったアリスが再びワンダーランドに迷い込み、赤の女王に支配されていたワンダーランドを救う。実写とモーションキャプチャーの技術を使い映画化した。映像が素晴らしく童話の世界観を見事に実写化しており、アカデミー賞では衣装デザイン賞をはじめ、3部門で受賞した。
Read Article
ボーン・アルティメイタム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボーン・アルティメイタム』とは『ボーンシリーズ』の3作目で、2007年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンは、CIAの極秘計画の暴露記事を書こうとする記者と接触したことで存在が見つかり、またもやCIAに狙われる。その一方、CIA内部の人間と協力し、極秘計画に絡んだ組織の陰謀を暴き、とうとう記憶を取り戻す。その場にいるかのような臨場感溢れる映像やスピーディなストーリー展開、スリリングな逃走劇など息もつかせぬシーンの連続で観る者を引き込む最高傑作。
Read Article
レ・ミゼラブル(レミゼ)のネタバレ解説・考察まとめ
2012年に公開されたミュージカル映画。主役のジャンバルジャンが牢獄から仮釈放されるシーンから始まる。ジャンバルジャンを追いかけるジャベール警部、ジャンバルジャンに自分の子供を託すファンティーヌなどの登場人物たちにより彼の人生は激動の時代を駆け抜けることとなる。そしてフランス革命が起き、それぞれの人生が変わるのであった。一人の男の一生を描いた超大作である。
Read Article
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』とは、アメリカ合衆国で制作されたヒューマンドラマ映画である。天才的頭脳を持ちながら過去の虐待による心の傷が原因で、仲間とともに非行を繰り返す主人公の少年ウィル・ハンティングと、ウィルに向き合う、愛する妻を失った心理学者ショーン・マグワイアの心と心の交流を描いた作品。アカデミー賞脚本賞、ゴールデングローブ賞脚本賞受賞作であり、マッド・デイモンの出世作。ショーン・マグワイア役のロビン・ウィリアムズもこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞している。
Read Article
ボーン・スプレマシー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボーン・スプレマシー』とは『ボーンシリーズ』の2作目で、2004年に公開されたサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンの2年後を描く。インドでマリーと暮らしていたボーンの元に暗殺者が現れ代わりにマリーが殺されてしまう。自分を追う理由を知るため動き出したボーンだが、ある事件の容疑者に仕立てられる。CIAの追跡をかわしながら自分を巡る陰謀の真相を探るボーン。トンネルの中のカーチェイスなど前作以上にスピード感あるスリリングなシーンの連続で観る者を魅了する。
Read Article
アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』とは2016年公開のアメリカの3D映画。2010年公開の『アリス・イン・ワンダーランド』の続編。ティム・バートン製作・製作総指揮。監督は ジェームズ・ボビン。3年の船旅から戻ったアリスが青い蝶のアブソレムに導かれ、鏡の中に入り再びアンダーランドを訪れる。そこで病んでいる親友のマッド・ハッターを救うために過去に遡り、過去を変える時間の旅に出る。ヒットした前作と比べアメリカ、日本ともに興行成績は振るわず、厳しい評価になった。
Read Article
コンテイジョン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『コンテイジョン』とは、2011年にアメリカで公開されたスリラー映画。危険な未知のウイルスが、次々と人間の命を奪い、恐怖というパニックにも感染していく世界を描いている。世界各地で同時多発的に謎の病が発生する。それは咳・発熱を発症後、急激に症状が悪化し、亡くなってしまうという新種のウイルスだ。世界中で感染が広がるこの病に医師たちは敢然と立ち向かう。しかし人々は翻弄され、国家は瞬く間に崩壊していくのだった。ウイルス感染の恐怖を様々な視点から捉えた、リアル感溢れるパニック・スリラー・ムービーだ。
Read Article
プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)のネタバレ解説・考察まとめ
『プラダを着た悪魔』とは、2006年の公開から時間が経ってもなお人気を得ているアメリカ映画である。名門大学を卒業後、アンドレア・サックスはジャーナリストになることを夢見て田舎町からニューヨークへと移ったが、何故か超人気ファッション誌『ランウェイ』の悪魔のような編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント職に配属されてしまう。ファッションとは無縁だったアンドレアであったが、本来の彼女の夢をかなえるためにミランダの無謀な要求を乗り越え、ファッション業界とアシスタントの仕事の魅力に気付き始める。
Read Article
アデライン、100年目の恋(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アデライン、100年目の恋』とは、2015年にアメリカ合衆国で製作された恋愛ファンタジー映画である。ある日、突然起きた事故により老化が止まったヒロイン「アデライン・ボウマン」は、100年の長い年月を若い容姿のまま過ごすことになる。以後、その年齢に伴わない美貌に疑問を抱いたFBIから目をつけられてしまう。その事をきっかけにアデラインは、一切の素性を隠し、長い逃亡人生を送ることになる。しかし、大晦日のパーティーで出会う男エリスと交際することになり、アデラインの人生に光が見えてくるのであった。
Read Article
グランド・イリュージョン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グランド・イリュージョン』とは2013年10月に日本公開されたクライム映画。ジェシー・アイゼンバーグが主演を、ルイ・ルテリエが監督を務める。大金を狙うマジシャンのアトラス、マッキニー、ワイルダー、リーブスの4人が「フォー・ホースメン」というグループを組み、マジックショーを行い鮮やかなトリックで復讐を果たすストーリー。彼らの逮捕に乗り出す捜査官との攻防、巧妙に張り巡らされた伏線、マジックの華麗な種明かしが見所。日本での興行収入4億8千万円を記録した大ヒット作品。
Read Article
メメント(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
映画『メメント』は2001年に公開されたアメリカのサスペンス映画である。クリストファー・ノーラン監督が名を知らしめた代表作になっている。主人公レナード・シェルビーは強盗に襲われ、妻を殺害される。その際に頭を負傷し、10分しか記憶が持たない病気になってしまう。復讐のため、写真や自分の体にメモに記憶を刻みながら犯人をさがす。時間を遡りながら物語が進む難解な映画となっている。
Read Article
マイ・インターン(The Intern)のネタバレ解説・考察まとめ
「プラダを着た悪魔」で、恋に仕事に奮闘しながらファッション業界でキャリアアップしていく主人公役を演じたアン・ハサウェイが主演。今作はニューヨークのファッションサイトの社長のジュールズ役を演じ、彼女の下にシニア・インターンしてやってくるベンをロバート・デ・ニーロが演じる。全てを手に入れた彼女の新たな出会いと試練を描く話題作である。
Read Article
マン・オブ・スティール(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ
『マン・オブ・スティール』とは、2013年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。「DCコミックス」の人気アメリカン・コミック『スーパーマン』の実写映画作品である。『スーパーマン』シリーズを含めると、本作は通算第6作目の作品だ。科学や文明が発達して人工生育が常識である、地球から遠く離れた惑星「クリプトン」で、数百年ぶりに自然出産で「カル=エル」という子供が生まれた。のちに「スーパーマン」と呼ばれる彼は、子供のいなかった夫妻に育てられたのち、自分の出自を知るための旅にでる。
Read Article
フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)のネタバレ解説・考察まとめ
『フォードvsフェラーリ』とは、アメリカ合衆国で2019年に公開された、”ル・マン24”でフォードとフェラーリがしのぎを削る実話を基にした作品である。キャロル・シェルビー、ケン・マイルズ、ヘンリー・フォード2世などの実在の人物が登場する。1965年の”ル・マン24”でマイルズがドライバーから外される描写があるが、実際はドライバーとして参戦(リタイア)しているなど、脚色されている部分もある。伝説といわれる、1966年の”ル・マン24”を描く。第92回アカデミー賞「音響編集賞」「編集賞」受賞作品。
Read Article
ダラス・バイヤーズクラブ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダラス・バイヤーズクラブ』とは、2013年のアメリカ映画で、エイズ患者ロン・ウッドルーフの実話をもとに描いている。仕事中の事故で病院に搬送されたロンは、検査の結果、エイズで余命30日と宣告される。彼は独自にエイズについて勉強し、アメリカで未承認の薬を海外から持ち込んで会員に提供する会社「ダラス・バイヤーズクラブ」を立ち上げる。監督はジャン=マルク・ヴァレが務め、主人公のロンをマシュー・マコノヒーが演じ、ジャレッド・レト、ジェニファー・ガーナーらが共演した。
Read Article
オデッセイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『オデッセイ』は、2015年にリドリー・スコットが監督を務めたアメリカ映画。原作は2011年に出版されたアンデイ・ウィアーのヒット小説『火星の人』。 過酷な状況に置かれながらも人間性を失わず、生存の危機に立ち向かう宇宙飛行士。そして、彼を助けようと奮闘する人々を描いた。NASAが全面的に協力し、惑星科学部門の責任者、ジェームズ・グリーンが科学技術面のアドバイザーとして雇用されている。
Read Article
ラブ&ドラッグ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラブ&ドラッグ』とは、2010年に公開されたアメリカ映画。真実の愛にたどり着く2人の男女を描いたロマンティック・コメディである。プレイボーイのジェイミーはある日、火遊びがたたって仕事を首になってしまう。転職を繰り返して来た彼だったが、大手製薬会社への就職が決まる。持ち前の巧みな話術で営業をするが、上手く行かない日々が続いていた。そんな中、パーキンソン病を患うマギーという女性に出会う。やがてジェイミーは、マギーに特別な感情を抱くようになるのだった。
Read Article
ブルックリンの恋人たち(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブルックリンの恋人たち』(原題『SONG ONE』)とは2014年に公開された、出会うはずのなかった2人の期間限定の恋愛を描いたヒューマンドラマである。人類学博士号を目指しモロッコに住んでいたフラニーは、弟の事故の知らせを受けニューヨークに戻る。昏睡状態の弟の身の回りをたどって行く中、弟が憧れていたというミュージシャンのジェイムズと出会う。2人は弟についてや音楽を通じ惹かれ合って行くが、ツアー中であるジェイムズと過ごす時間は限られていた。別れが迫る中、2人が出した決断とは。
Read Article
海外版ジブリ映画で声優を務めた超豪華キャストを紹介!ハリウッドスターのマット・デイモンは『崖の上のポニョ』の耕一役
本記事では海外版スタジオジブリ制作映画の吹き替え声優を務めていた、超豪華キャスト達をまとめて紹介している。記事中では『崖の上のポニョ』の耕一役を務めたマット・デイモン、『天空の城ラピュタ』のムスカを演じたマーク・ハミル、『猫の恩返し』のハル役を務めたアン・ハサウェイなど多数のハリウッドスターたちの画像を掲載した。
Read Article
美少女から大人の女性へ!大女優アン・ハサウェイの美貌の歴史
1999年、「衝撃的な美少女」として17歳でデビューしたアン・ハサウェイ。年齢とともにどんどん美しく変貌を遂げ、演技にもますます磨きがかかる彼女は、ハリウッド映画にとって欠かせない存在ですよね。この記事では、そんなアン・ハサウェイが辿った、少女から大人の女性への成長の軌跡を画像付きでご紹介。歳を重ねても…惚れ惚れするほど美しいですね。
Read Article
【アン・ハサウェイ】 1ヶ月で10kgも!?ハリウッドスターの驚異のスピードダイエットまとめ【ナタリー・ポートマン】
役作りのために、短期間で体重の増減をこなすハリウッドスター達。中には一ヶ月で10kg以上落としたなんて強者も!実践はおすすめしないけど、読んでみる価値あり!ハリウッド女優、セレブが実際に行った脅威のダイエット方法法をまとめました。
Read Article
ベリーショートが似合うハリウッド女優まとめ!アン・ハサウェイやエマ・ワトソンなどのヘアスタイルを紹介
ベリーショートが似合うハリウッド女優の画像を集めました。ここに掲載しているのは、アン・ハサウェイやエマ・ワトソンなど、髪型を変えてますます輝きを増した女優たち。真似してみたくなるステキなヘアスタイルを紹介していきます。
Read Article
ネットで猛烈なバッシング!エゴサーチでショックを受けたアン・ハサウェイの胸中とは
世界的に有名な女優であるアン・ハサウェイは、一時期ネットで批判を超えた攻撃の対象となっていた。顔、服装、話す内容、振舞い方までが非難の対象になり、相当なダメージを受けたという。ここではアン・ハサウェイが当時を振り返ったコメントなどをまとめた。
Read Article
【アン・ハサウェイ】ママ必見!おしゃれ海外セレブが愛用するベビーカーブランド別まとめ【CYBEX】
ベビーカーといえば、赤ちゃんとともに外出する時に欠かせないベビー用品。でも、いろんなブランドから様々な商品が出ているので、どれを買ったらいいのか悩んでしまいますよね。この記事では、海外セレブたちが実際に愛用しているベビーカーブランドを画像付きでまとめました。ベビーカー選びの参考にどうぞ。
Read Article
美しすぎる!アン・ハサウェイのヘアースタイル・ヘアアレンジまとめ
世界的な女優であるアン・ハサウェイは、役によって様々な髪型に変身する。映画以外でも、公の場に出る機会では多彩なヘアアレンジを見せてくれる。ここではアン・ハサウェイのヘアースタイル、ヘアアレンジをまとめた。
Read Article
【マーベル】アメコミヒーロー誕生のきっかけとなった名言・名セリフまとめ【DCコミックス】
人気アメコミ映画の中で、ヒーロー誕生のきっかけとなった名言・名セリフをまとめました。『スパイダーマン』の「大いなる力には、大いなる責任が伴う」や、『バットマン ビギンズ』の「人はなぜ落ちる?這い上がるためだ」など、主人公たちの心を揺さぶった名言を網羅。各作品の簡単なあらすじや見どころなどもあわせて紹介していきます。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『インターステラー』の概要
- 『インターステラー』のあらすじ・ストーリー
- 地球の危機と宇宙への旅立ち(幽霊の存在、NASAの計画)
- 宇宙空間での過酷なミッション(ミラーの惑星、マンの惑星)
- ブラックホールとクーパーの帰還(ブラックホール内の真実、マーフィーとの再会)
- 『インターステラー』の登場人物・キャラクター
- ジョセフ・クーパー(演:マシュー・マコノヒー)
- マーフィー・クーパー(演:ジェシカ・チャスティン/幼少期:マッケンシー・スチュワート/老年期:エレン・バースティン)
- トム・クーパー(演:ケイシーアルフレック/幼少期:ティモシー・シャラメル)
- ドナルド・クーパー(演:ジョン・リスゴー)
- ジョン・ブランド教授(演:マイケル・ケイン)
- アメリア・ブランド(演:アン・ハサウェイ)
- ニコライ・ロミリー(演:デイヴィッド・ジャーシー)
- ドイル(演:ウェス・ベントリー)
- ヒュー・マン(演:マット・デイモン)
- TARS(声:ビル・アーウィン)
- CASE(声:ジョシュ・スチュワート)
- 『インターステラー』の用語
- 物理用語/法則
- 五次元
- ペンローズ過程
- モールス信号
- バイナリ
- ワームホール
- ブラックホール
- 特異点
- マーフィーの法則
- 宇宙船/シャトル
- エンデュランス
- レインジャー/レインジャーⅡ
- ランダー
- 『インターステラー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- クーパー「俺たちはかつて、空を見上げて星に思いを馳せた。今では地面を見下ろして砂の心配ばかりしている」
- アメリア「愛は感知できる。愛は時空を超えるのよ」
- クーパー「俺の正直度は90%だ」
- マーフィー「だって、私のパパがそう約束したからよ」
- 『インターステラー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- キップ・ソーンの協力がなければこの映画は完成しなかった
- ラザロ計画の名前の由来は聖書からとられている
- 隠されたテーマは「愛」
- 『インターステラー』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:ハンス・ジマー『No Time For Caution』
- 挿入歌:ハンス・ジマー『Mountains』
- メインテーマ:ハンス・ジマー『Main Theme』