マネー・ショート 華麗なる大逆転(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』とは2015年に公開されたアメリカの社会派ドラマ映画である。監督はアダム・マッケイ。空前の住宅ブームが起きていた2005年のアメリカ。しかし金融トレーダーのマイケル・バーリは住宅市場が近い将来に崩壊することを予見し「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」という金融取引に目をつけた。マイケルから始まり、社会の枠から外れた者たちが巨額の利益を手にするまでを描いた実話ベースのストーリー。銀行や政府の不正、成功に伴う痛みなどにも切り込んでいく。

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『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の概要

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』とは2015年12月11日に公開されたアメリカの社会派ドラマ映画である。日本での公開は2016年3月4日。原題『The Big Short』。「ショート」は「売り」を意味している。監督はアダム・マッケイ。主演を務めるのはクリスチャン・ベール。主要キャストにスティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピットら豪華俳優陣が名を連ねている。原作は2010年に発売されたマイケル・ルイスのベストセラーであるノンフィクション『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』。そして2013年に『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』の映画化権を取得し、製作を手がけることになったのがブラッド・ピットが代表を務めるプランBエンターテインメントであった。本作は実話を基にしたストーリーであり、2005年から2008年にかけて起きたアメリカの住宅バブルとサブプライム住宅ローン危機、リーマンショックの背後で、住宅ローン市場の経済破綻の兆候をいち早く察知した金融トレーダーたちの動向を追っている。また本作は2015年に第41回ロサンゼルス映画批評家協会賞(編集賞)、第19回トロント映画批評家協会賞(脚本賞)、AFIアワード 2015(映画部門)を受賞。続く2016年には第27回アメリカ製作者組合賞(映画部門)、第69回英国アカデミー賞(脚色賞)、アメリカ脚本家組合賞(脚色賞)、第28回USCスクリプター賞(映画部門)、第20回サテライト賞(助演男優賞)、第88回アカデミー賞(脚色賞)、エンパイア賞2016(脚本賞)、第66回アメリカ映画編集者協会エディ賞(ミュージカル/コメディ部門)と様々な賞を受賞している話題作である。

2005年のアメリカでは住宅ブームが起きていた。元精神科医である金融トレーダーのマイケル・バーリは、独自にMBSの調査をし住宅ローンを含む金融商品(CDO)が不良債権化することをいち早く察知する。しかし好景気に沸くウォール街で彼の言葉に耳を傾ける者はいなかった。そこでマイケルはリスクの高い金融商品「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」を使い、巨額の利益を得る計画を実行に移していく。その頃、マイケルの策を知ったドイツの銀行家ジャレド・ベネットは世の中の不正を正そうと活動しているフロントポイント・パートナーズのヘッジファンドマネージャー、マーク・バウムにCDSの投資を勧める。そしてマークの調査の結果、銀行や政府の不正や詐欺的な金融システムが明らかになった。そしてまた別の場所ではジャレドの作った書面を偶然発見した若き投資家のチャーリー・ゲラーとジェイミー・シプリーがいた。住宅市場崩壊の危機が近づいていることを知った2人は、引退した伝説のトレーダーであるベン・リカートに助力を求め、2人もCDSを購入し勝負に出る。リーマンショックに陥り住宅市場が崩壊していく中で彼らは莫大な利益を得ることになるが、その背後には多くの人の犠牲が伴うことを意味していた。

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のあらすじ・ストーリー

住宅市場の崩壊にいち早く気付いたマイケル・バーリ

アメリカで住宅ブームが起き、市場が高騰化していた2005年。元医師のトレーダーであるマイケル・バーリは、債権が安全であるという銀行の説明に疑問を抱いていた。そこで住宅ローン債権を裏付けとして発行される証券、MBSの担保を知る為、彼は売上上位20位のMBSを部下に調べ上げさせることにする。結果、権威ある格付け機関からAAAのランクを付けられ、世界有数の保険会社の購入している債権が近い将来、債務不履行に陥ることを予見。AAAの中には返済見込みのない低所得者に向けたサブプライム・ローンを含む金融商品(CDO)が含まれており、マイケルはこのランク付けの嘘を見抜いた。マイケルにとってサブプライム・ローンを保有していることは、時限爆弾を持っているのと同じことを意味する。そこでサブプライム・モーゲージ債を空売りすれば値下がりによって大儲けできる為、彼は空売りする方法を探した。当時はまだサブプライム・モーゲージ債を空売りする方法が無かった為、マイケルは「CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)」という金融派生商品を用意し、その仕組みを活用。CDSはMBSが下落した時に買い手に利益が出る仕組みを持つ。債券が上がった場合は毎月保険料を支払うことを条件にマイケルの提案を飲んだ投資銀行があった。住宅市場が崩壊し債権が価値を失った際に、莫大な利益が得られるよう金融取引で契約を結ぶ。住宅市場の最盛期に高額な保険料を支払うマイケルを人々は嘲笑った。

マイケルの後に続いてCDSを購入した人たち

その後銀行家のジャレド・ベネットはドイツ銀行がマイケルに2億でMBSの空売りをした話を耳にする。そこで彼は5回もモルガン・スタンレー傘下のヘッジファンド「フロントポイント・パートナーズ」へ間違い電話をかけて、ファンド・マネージャーのマーク・バウムとの接触にこじつけた。ジャレドはマークにCDSの投資を提案する。彼はCDOがいかに脆い土台の上に成り立っているかをジェンガを用いて説明した。ジェンガにはAAAからAA、A、B、BB、BBBまでのランクが書かれており、積み重ねられたタワーは市場を表している。一つのブロックの問題がジェンガを丸ごと崩す様子を目にしたマークらはジャレドに反発するのをやめ、調査を開始。サブプライム・ローンを組んだ割合が多いとされるフロリダで調査を行い、マークは考えを改めざるを得なくなる。住宅が何軒も空き家になっていたのだ。そこで住宅ローンの仲介人に話を聞くと、支払いができない移民者などに無理なローンを組ませて、家を購入させていたことが発覚。サインをすれば誰でも審査に通っていた。銀行や政府の不正や詐欺行為が明らかとなり、マークはCDSの購入を決意する。

更に別の場所では投資家のチャーリー・ゲラーとジェイミー・シプリーが銀行のロビーにいた。2人はヨットの運搬事業を始め4年間で3000万ドルを稼ぎ出している。そこでよりハイレベルな取引をする為、世界中の金融機関などが安心かつ効率的にデリバティブ取引を行えるようにする標準的な契約書であるISDAマスター契約を締結しようとするが、資本要件を満たしていないことが発覚。鼻であしらわれ計画は頓挫した。しかし2人はそのロビーで、ジャレドの作った資料を発見する。そこにはCDSや住宅市場の崩壊に関する内容が書かれており、2人は引退した元トレーダーのベン・リカートに助力を求めた。ベンの協力を得て2人はCDSを購入する。

迎えたアメリカの住宅バブル崩壊

住宅ローンの滞納や債務不履行が100万件に達する見込みが上がったのは2007年1月。CDSを束ねて作った派生商品の合成CDOも出回り始めた頃、遂にバブル崩壊の兆候が現れる。だが不当な格付けにより債権の価格は上がっていた。詳細を探る為、マークらは大勢のサブプライム業界の人間が集まる証券フォーラムに参加し、市場の崩壊を確信する。

2008年9月、リーマン・ブラザーズが破綻する前にマイケルは世紀の空売りによって保険金を回収し出資者たちに分配した後に、自身でファンドを閉鎖した。チャーリーとジェイミーはベンに頼み、買ったCDSを売り払う。ジャレドもCDSを売り払い、残るはマークだけ。マークはCDSを売る決断が下せずにいた。そうすることで国民を騙していた者たちと同じになると考えたからだ。しかしヴィニーが背中を押し、ついにマークも空売りをする。その後、彼らは静かに暮らすことを選んだ。経済危機をいち早く察知したマイケルには4回監査が入りFBIの尋問も受けたが、水の事業に小さな投資を続けるだけに留めている。マークは穏やかになり、ダニー・ヴィニー・ポーターはファンドを運営。チャーリーは家庭を持ち、ジェイミーもファンドを運営していた。ベンは妻とともに広大なオーガニックの果樹園を作っている。市場の崩壊により5兆ドル分の年金が消え800万人が失業し、600万人が家を失った。全てのツケを払わされるのは一般人。そして2015年になると大手銀行はハイリスクなデリバティブ商品を売り出すのであった。

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の登場人物・キャラクター

住宅市場の崩壊を見抜いた人物

マイケル・バーリ(演:クリスチャン・ベール)

出典: atrae.co.jp

吹替:宮内敦士
元神経科医の金融トレーダー。住宅市場の崩壊に真っ先に気付いた人物。投資家たちから金を返せなどと罵声を浴びても、考えを変えることはなかった。2年の間、非常に苦しんだという。彼の動向を耳にしたジャレドから派生し、一握りの人物が後に続いた。ヘヴィメタル好きで社内では裸足でいることの多い変わり者。人と打ち解けることができず、独りでいることを好む。幼少期に病気で左眼を失い、以降ガラスの義眼を装着している。子供の頃はラグビー部に所属していた。試合の最中に義眼が取れ、注目を浴びたことを大人になっても覚えていた。

マーク・バウム(演:スティーヴ・カレル)

出典: natalie.mu

吹替:飛田展男
フロントポイント・パートナーズのリーダー。人にも企業にも厳しい論理感を求める。不正を嫌い、彼は詐欺を見つけると世間に堂々と公表した。ジャレドから住宅市場が崩壊する話を聞くが、最初は全く信用していなかった。しかしその後、調査を進めたことで考えを改めざるを得なくなる。そしてCDSを購入した。兄のポールを自殺で失い、社会や人々に対し疑心暗鬼になっていく。兄を失った悲しみを紛らわすかのように仕事に没頭した。娘と息子を持つ父親でもあり、妻のシンシアは転職を考えてほしいとマークに話すが彼は聞こうとしなかった。モデルはスティーヴ・アイズマン。

ジャレド・ベネット(演:ライアン・ゴズリング)

出典: natalie.mu

吹替:福田賢二
ドイツの銀行家。パーティーで知人からマイケルが投資銀行からCDSを2億ドル購入したことを聞き、マイケルの動向を探るようになる。そして自身も投資家たちにCDSの話を持ち出しては追い返され続けていた。やはり大半の者が住宅市場の崩壊など間に受けるはずがなかった。しかしマークらフロントポイント・パートナーズのメンバーは反発しながらもジャレドの話を最後まで聞き、実際に調査にあたる。マークにラスベガスで開催される証券フォーラムを紹介したのはジャレドであった。モデルはグレッグ・リップマン。

ベン・リカート(演:ブラッド・ピット)

出典: lrnc.cc

吹替:堀内賢雄
引退した元JPモルガンのトレーダーであり、銀行業界を熟知している。ジェイミーの家の隣人。自家栽培の野菜には農薬を使わず、自給自足の生活を送っている。大手銀行と強いコネクションを持っている。ウォール街に直接関わらないことを条件に、大金を手にしたいというジェイミーとチャーリーに力を貸す。彼の協力を得たことで、1度目は資本要件を満たしていない為に手に入れることのできなかったISDAの同意書も、彼の同行によりジェイミーとチャーリーはクリア。彼の力で空売りが可能になった。モデルはベン・ホケット。

チャーリー・ゲラー(演:ジョン・マガロ)

kamick2014
kamick2014
@kamick2014

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