『犬王』とは、2022年5月に劇場公開された湯浅政明監督によるミュージカルアニメ映画。小説『平家物語 犬王の巻』を原作として、室町時代活躍した能楽師・犬王と琵琶法師の友魚の友情を描く物語となっている。別々の場所で生まれ育った2人が、出会いをきっかけにそれぞれ演舞や演奏の才能を開花させ、人々を魅了する存在へと成長していく。室町時代の能に現代のロックミュージックを取り入れた演奏が特徴的で、犬王と友魚の唯一無二の演舞が見どころの作品である。
『犬王』(INU-OH)の概要
『犬王』とは、2022年5月28日に劇場公開された湯浅政明監督によるミュージカルアニメ映画である。
脚本は野木亜紀子、音楽は大友良英、アニメーション制作はサイエンスSARUが担当した。またキャラクター原案は、テレビアニメ『ピンポン THE ANIMATION』で湯浅とタッグを組んだ漫画家の松本大洋が手がけた。
当初は2021年公開の予定だったが、延期され2022年の5月28日に公開された。
日本では2021年11月3日に開催された東京国際映画祭のジャパニーズ・アニメーション部門で初公開されたが、海外では2020年から各国の映画祭で上映されていた。
多くの国際映画祭や賞にノミネートされており、『犬王』という作品としては富川国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門特別優秀賞、ファンタジア国際映画祭のアニメーション部門(今敏賞)長編作品賞、フューチャーフィルム映画祭の最優秀長編映画賞、第77回毎日映画コンクールの大藤信郎賞、第46回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞、VFX-JAPANアワードの劇場公開アニメーション映画部門優秀賞で受賞している。
また制作スタッフとしては、監督の湯浅政明がシッチェス・カタロニア国際映画祭のタイムマシン賞、総作画監督の亀田祥倫と中野悟史が新潟国際アニメーション映画祭の大川=蕗谷賞を受賞した。
本作は古川 日出男による小説『平家物語 犬王の巻』(2017年5月26日発売)を原作としており、室町時代に実在し活躍していた能楽師・犬王(いぬおう)と琵琶法師の友魚(ともな)の友情と成長を描く物語である。
お互いに独自のスタイルを持っていた2人が出会い、共演したことをきっかけに演舞と演奏の才能が一気に開花して、唯一無二のパフォーマンスで人々を魅了していく。
室町時代の能と現代のロックミュージックが融合した犬王と友魚の演奏・演舞が目を惹き、どこまでも「自分」や自分の芸術を貫き通す姿が魅力の作品である。
『犬王』(INU-OH)のあらすじ・ストーリー
犬王と友魚の出会い
室町時代の京都、猿楽(現代の能)の一座・比叡座に生まれたのは異形の子であった。異形の子はその異形さから、父には忌み嫌われ周囲からも疎まれ、名ももらえず顔に瓢箪の面を被せられ家の外で犬と共に育つ。芸の修行も受けさせてもらえなかったが、兄たちの修行を見て自ら独自の舞や唄を身に付けていった。そして芸を一つ身に付けていくごとに、異形の部分は一つずつ通常の人間のものへと変化していく。そうして少しずつ人間の体を取り戻しつつ、大きくなると自分の異形の姿で人々を驚かして楽しむようになっていった。
一方、壇ノ浦で漁師の息子として生まれ育った友魚(ともな)は、生まれた時から両親に愛されて育つ。ある日、友魚の父が幕府から源平の合戦で海に沈んだ天叢雲剣の引き上げを依頼された。友魚は父の引き上げ作業に同行し、剣は無事引き上げられる。しかし父が剣を鞘から抜くと剣に宿る平家の呪いにより父は命を奪われ、友魚は失明してしまった。成長すると恨みを抱え亡霊となった父の声に従い、父の仇を探すために京へ向かう。しかしその道中で盲目の琵琶法師・谷一(たにいち)と出会い、弟子となって友魚も琵琶法師となった。谷一と共に旅をして京に着くと、谷一が属している「覚一座」に入り、友一(ともいち)という名を与えられる。
ある夜、京の都で異形の子と友一は出会った。盲目のため異形の姿が見えない友一は、異形の子に驚くことも怖がることもせず、2人は琵琶と舞で共演する。そうして意気投合した2人は仲を深めていった。
新しい平曲
時は流れ、ある日2人は成仏できずにいる平家の亡霊たちと接することができるようになる。さらに異形の子は亡霊たちの声も聴くことができた。
友一はそんな異形の子の身の上を元からある琵琶語りとは異なる独自の演奏で語る。異形の子は自らを「犬王(いぬおう)」と名乗って平家の亡霊たちから聴いた新たな「平家物語」を独自の舞で唄い踊り、亡霊たちの魂を成仏へと導いた。
犬王と友一の2人の新しい演奏と演舞は、すぐに人々から人気を集めるようになる。
2人の噂はすぐに広まり絶大な支持を得るようになった。その頃には友一は髪を長く伸ばし、遊女の衣を着て化粧をするという独自のスタイルを確立していた。そして犬王はその頃にはもう異形の部分は顔だけとなっていた。
友一は名を「友有(ともあり)」と改め、自ら「友有座」という一座を立ち上げ、犬王の話をもっと諸国へ広めていくことを決める。
最後の演舞
ある時、犬王は将軍・足利義満(あしかがよしみつ)から演舞の披露を依頼された。上演に際して幕府側は、犬王に直面(ひためん)で演じるように命じる。犬王は友有たちの琵琶の演奏と共にという条件で直面で演じることを承諾した。
義満の北山の邸にて、多くの観客に囲まれながら犬王の演舞が始まる。
始まってしばらくすると、犬王と友有は亡霊たちが成仏していかないことに気づいた。まだ拾えていない亡霊の話を探すと、2人は犬王の出生の経緯を見ることとなる。
かつて自分の芸の限界に苦しんでいた犬王の父は、まだ母の胎内にいた犬王を代償に魔力を持つ呪いの面と取引をして芸の力を手に入れた。そうして犬王は身体を奪われ異形の姿で生まれたのである。また力を手に入れる際に父は多くの琵琶法師を殺し、その者たちの独自の平曲を奪っていた。
父に殺された琵琶法師たちも亡霊となっていたため、犬王たちが平家の物語を語っても成仏していかなかったのである。
一方、犬王の演舞を見ていた犬王の父は激しく嫉妬し、呪いの面に犬王を殺すよう要求する。しかし面は、一度代償として自分に与えた犬王を殺すのは取引を違えることだとして、逆に犬王の父を殺した。その後、犬王が演舞の最後で面を外すと、現れたのは人間の青年の顔であったのである。
犬王の演舞は無事に成功を収めた。しかし義満は南北朝統一のために覚一が定本した平曲以外を演奏し、舞うことを禁止し、友有座は弾圧されてしまう。
犬王は従わなければ琵琶法師の首を河原に晒すと脅しを受け、新たな平曲を舞わないことと今後一切琵琶法師と接触しないことに同意した。しかし友有は、なぜ自分たちの唄を歌うことが悪いのかと抵抗を続けた。名を変えるように言われ、暴行を受けても自分は友有だと主張してきたが、最期には最初の名である友魚だと叫んで斬首される。
600年の時が経ち、友魚は地縛霊となっていた。そんな友魚の前に犬王の魂が姿を現す。最期に友有から友魚に名を変えたため、見つけるのに600年かかったのだと言う。
600年の時を超えて再会した2人は、初めて出会った時と同じ姿で同じように共演し、成仏することができた。
『犬王』(INU-OH)の登場人物・キャラクター
主要人物
犬王(いぬおう)
CV:アヴちゃん(女王蜂)
物語の主人公の1人。京にある猿楽の一座・比叡座の末子として生まれるが、その姿は人間とかけ離れた異形の姿だった。
犬王という名は自ら名乗っているもので、親から付けられた名は無い。
異形であったことから疎まれ、家族と共に生活はしておらず、犬と共に家の外で育った。
生まれて間も無い頃から人間として扱ってもらえず、動物のように育ったが悲観的ではなく、自分の異形の姿で人びを驚かせて楽しむほど明るい性格である。
幼少期からずっと瓢箪の面をしていたが、自ら舞台に立つようになると猿や能面など様々なものを付けるようになる。
幼い頃に初めて芸の修行の様子を見て舞に興味を抱き、独自のスタイルで舞や唄を身に付けていった。そして芸を一つ身に付けるごとに、身体の一部分ずつ異形の姿から人間のものへと変化していくようになる。
猿楽の伝統的な舞とは大きく異なり、新しく奇抜な踊りと舞台演出で初回の演舞から人々の人気を集めた。
友魚(ともな)
CV:森山未來、斎藤汰鷹(幼少期)
物語の主人公の1人。親に与えられた名は友魚だが、琵琶法師になってから友一(ともいち)や友有(ともあり)など名を変えている。
壇ノ浦で漁師の息子として生まれ、父と共に漁をしながら暮らしていた。
ある日、父の元に京から幕吏が訪れ、源平合戦で海に沈んだ天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)の引き上げを依頼される。友魚も引き上げに同行し、発見した剣を父が鞘から抜くと、剣の呪いによって父は死亡し友魚は失明してしまった。
父は復讐の念から亡霊となり、友魚は父の亡霊の命で平家への復讐を果たすために京へ向かう。その道中で谷一(たにいち)という琵琶法師と出会い、弟子となって2年ほど修行しながら一緒に旅をして、友魚も琵琶法師となる。その際に「覚一座」に入り、名を「友一」とした。
犬王と同様に独自の感性を持ち、既存の琵琶語りとは違った演奏をするようになる。犬王と出会い仲良くなると、犬王の身の上を唄にして語り、犬王のことを諸国に広めることを決め、名を「友有」と改め「覚一座」から独立して「友有座」を立ち上げた。
友一の斬新な演奏も犬王と共に人々から絶大な人気を集めた。
好奇心旺盛で明るい性格である。視力を失った後も嘆かず現実を受け入れて自立した暮らしをしている。
また、目が見えないとは思えないほどに手先が器用で、魚の骨を綺麗に取り除くことができる。
覚一座
谷一(たにいち)
CV:後藤幸浩
男性盲人の自治組織である「覚一座」に所属する琵琶法師。
京に向かう途中の友魚と出会い弟子にする。
「友有座」が幕府から弾圧を受けて友有が幕吏に捕まりそうになった際、友有を身を挺して庇い亡くなった。
覚一(かくいち)
CV:本多力
男性盲人の自治組織である「覚一座」の検校であり座長。
「平家物語」の正本を編纂している。
かなり高齢なため「覚一座」を取り仕切ることなどは、定一が代わりにすることが多い。
定一(ていいち)
CV:山本健翔
「覚一座」にて覚一に次ぐ地位にある琵琶法師。
高齢の覚一に代わり一座を取り仕切るなどしている。
寛容な性格で、友一の独自のスタイルの琵琶語りも認めている。
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『リバーサルオーケストラ』とは、2023年1月期の日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマである。主演は門脇麦、他主要人物として田中圭、生瀬勝久らが出演。元天才バイオリニストの谷岡初音は表舞台から去り、今は市の職員としてひっそりと暮らしていた。ある日、マエストロとして活躍中の市長の息子・常葉朝陽によって、地元のポンコツ楽団・児玉交響楽団のメンバーにさせられる。楽団を立て直すため奔走する初音と朝陽、また2人を取り巻く個性豊かな楽団メンバーが織りなす音楽エンターテインメントである。
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余命10年(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『余命10年』とは、小説を実写化し2022年に公開された映画だ。生と死、希望と絶望といった深いテーマを背景に、登場人物たちの内面の葛藤や変化がリアルに描かれている。坂口健太郎と小松菜奈がダブル主演を務めるということでも注目を集めた。物語は、難病を患った女性と生きる希望を失った男性が出会い、お互いに惹かれていく二人を中心に展開する。彼らは自身の過去や不安と向き合い、新たな未来への一歩を踏み出していく。
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兄弟俳優、柄本祐と柄本時生の見分け方まとめ
ここでは俳優の柄本佑(えもとたすく)と柄本時生(えもとときお)の概要や見分け方をまとめた。ふたりは実の兄弟で、同一人物に見える程よく似ている。ここではふたりの特徴などの見分け方を紹介する。
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目次 - Contents
- 『犬王』(INU-OH)の概要
- 『犬王』(INU-OH)のあらすじ・ストーリー
- 犬王と友魚の出会い
- 新しい平曲
- 最後の演舞
- 『犬王』(INU-OH)の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 犬王(いぬおう)
- 友魚(ともな)
- 覚一座
- 谷一(たにいち)
- 覚一(かくいち)
- 定一(ていいち)
- 幕府
- 足利義満(あしかがよしみつ)
- 業子(なりこ)
- その他
- 犬王の父
- 犬王の母
- 友魚の父
- 友魚の母
- 藤若(ふじわか)
- 平家の亡霊
- 古い面
- 『犬王』(INU-OH)の用語
- 猿楽(さるがく)
- 三種の神器
- 源平合戦
- 『犬王』(INU-OH)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 犬王と友一の共演
- 友一「俺たちはここに有る」
- 友魚「俺は誰の指図も受けない。琵琶の音も、俺の言葉も、誰にも縛らせはしない」
- 『犬王』(INU-OH)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実在している記録からも芸達者であったと分かる犬王
- 劇中で登場する琵琶の演奏は谷一の声を務めた琵琶監修の後藤幸浩
- 主演キャストありきのキャラクター設定
- 『犬王』(INU-OH)の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:犬王(CV:アヴちゃん)「独言」
- 挿入歌:犬王(CV:アヴちゃん)「腕塚」
- 挿入歌:犬王(CV:アヴちゃん)「鯨」
- 挿入歌:犬王(CV:アヴちゃん)、友有(CV:森山未來):「竜中将」
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