WATER BOYS(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『WATER BOYS』とは、2003年7月の火曜21時にフジテレビで放送されていたドラマ。映画『ウォーターボーイズ』を元に制作されており、脚本は橋本裕志と中谷まゆみ。主演は山田孝之で、森山未來や瑛太などが出演している。シンクロに憧れて唯野高校水泳部に入部した進藤勘九郎は、学園祭のシンクロ公演でリーダーに選ばれたが、シンクロ公演が急遽中止となってしまう。そこで勘九郎はシンクロ公演を実現させるため動き出す。勘九郎と仲間たちの友情や恋愛を描いた青春ドラマである。

『WATER BOYS』の概要

『WATER BOYS』とは、2003年7月1日から9月9日まで毎週火曜日21時にフジテレビ系で放送されたドラマ。映画『ウォーターボーイズ』を元に制作されており、原作は矢口史靖。脚本は『映画 ビリギャル』や『ショムニ』シリーズなどを手掛ける橋本裕志と、『いいひと。』や『ラスト・シンデレラ』などを手掛ける中谷まゆみが担当する。主演は山田孝之。その他、森山未來や瑛太などが出演している。映画版と同じ唯野高校水泳部の2年後を舞台にしており、シンクロに憧れる少年が仲間と共に様々な困難を乗り越え、成長していく姿が見どころとなっている。本作は平均視聴率16%、最高視聴率は19.2%と高視聴率を記録した。

学園祭のシンクロが大人気になった唯野高校水泳部に、自信がなく何の取り柄もない進藤勘九郎(しんどうかんくろう)という男がいた。彼は1年生の時に男のシンクロを見て、パフォーマンスに魅了されて水泳部に入部し、泳ぎが下手だと馬鹿にされながらもひたむきに努力してきた。しかし、2年生の学園祭では、緊張で下痢になり欠場。3年生になってシンクロチームのリーダーにも選ばれ、「今年こそは」と意気込んでいたが、教育委員会からシンクロ自粛要請が出てしまう。気弱で内気な勘九郎は水泳部員たちと一緒に自粛を受け入れるが、転校生の立松憲男(たてまつのりお)はシンクロ実現に向けて奔走する。勘九郎も強引な憲男に巻き込まれて、シンクロを実現するために動き出し、様々な壁を乗り越えて成長していくのだった。

パート1となる『WATER BOYS』は映画版から数年後という設定で、舞台も映画版と同じ唯野高校である。映画・ドラマのヒットにより全国で「シンクロブーム」が起こり、高校を中心に男子シンクロ部が設立されるなど大きな影響を与えた。

『WATER BOYS』のあらすじ・ストーリー

シンクロ公演が中止

第1話の教育委員会に乗り込む勘九郎と憲男

唯野高校では、2年前の学園祭でのシンクロ公演以来、シンクロが有名になり大人気になっていた。そんな唯野高校水泳部に、何の取り柄もなく自信もない進藤勘九郎(しんどうかんくろう)という男がいた。彼は1年生の時に学園祭で男のシンクロを見て、パフォーマンスに魅了されて水泳部に入部。泳ぎが下手だと馬鹿にされながらも、シンクロのためにひたむきに頑張ってきた。しかし、2年生の学園祭で、緊張から腹痛を起こして欠場。3年生になり、くじ引きでシンクロチームのリーダーに選ばれた勘九郎は、「今年こそは」と意気込んでいた。ところが、教育委員会からシンクロ自粛要請が出てしまう。実は過去2年間、シンクロにうつつを抜かした結果、水泳部卒業生の現役合格者はゼロとなってしまった。そのため、「受験勉強に専念すべき」というのが、教育委員会や山岡教頭の意向だった。さらに、水泳のインターハイで優秀な結果を残して推薦入学を狙いたい者もいたため、水泳部員たちは多数決でシンクロ自粛を受け入れてしまう。勘九郎はシンクロに未練があったが、何も言えず諦めてしまった。

そんな中、陽気な立松憲男(たてまつのりお)はニュースで男のシンクロを見て感動し、唯野高校に転校してきた。だが、シンクロ公演が中止になったことから、憲男は勘九郎を強引に巻き込んでシンクロ実現に向けて動き出す。まず、憲男は勘九郎と共に学校で署名活動を行うが、生徒会長の田中昌俊(たなかまさとし)らに阻止される。そこで、2人はシンクロの先輩で水泳部OBの佐藤勝正(さとうかつまさ)の元へ行く。勝正はガールズバー「ともしび」に2人を連れていき、恩師である磯村(いそむら)に会わせるが、磯村は「旅に出る」と言って立ち去ってしまう。しかし、そこに居合わせたバーのママとチーママが勘九郎たちと商店街の者たちを引き連れて、教育委員会に乗り込んでいった。そして、憲男と勘九郎が「シンクロ自粛を撤回してほしい」と直談判すると、教育委員長は「検討してみる」とあっさり約束してくれた。シンクロ賛成派の面々は浮かれるが、翌日教育委員会から厳重注意を受けてしまう。その結果、水泳部は1週間の活動停止処分となり、その間のプールの使用を禁止されてしまった。水泳部全員、勘九郎に怒りを露わにし、彼はショックを受けて退部届を提出する。そして、正式にシンクロ公演の中止が発表された。憲男は諦めずに勘九郎の退部を取り消そうとするが、勘九郎は「放っといてくれ」と激怒。自暴自棄になってしまう勘九郎だったが、幼馴染の大西麻子(おおにしあさこ)に叱責され、シンクロへの思いがあふれ出し学校のプールに飛び込んだ。そこには、部員の帰りを待つ憲男の姿があり、2人は仲直りした。

シンクロ同好会結成

第4話の自主公演後に怒られるシンクロ同好会

水泳部が活動中止となった勘九郎はシンクロ同好会を作ることを思いつき、生徒会に同好会の登録に向かう。しかし、生徒会長の昌俊は会員が5人以上いないことや顧問教師がいないことなどを理由に、同好会を認めない。そこで、勘九郎たちは勧誘を始め、水泳部顧問の佐久間恵(さくまめぐみ)がシンクロ同好会の顧問に名乗り出てくれた。さらに、格闘技好きで一匹狼の高原剛(たかはらごう)も入部を希望する。そんな中、勘九郎たちは恵の母校のプールを借りてシンクロを練習しようとするが、カナヅチの剛は溺れてしまう。だが、偶然居合わせたデブの石塚太(いしづかふとし)が華麗な泳ぎで剛を救う。それを見た憲男は太を勧誘するが、彼に断られてしまった。

その後、期末試験が行われたが、勘九郎と太は追試となってしまう。追試に合格しなければ補習で夏休みが潰れるため、勘九郎は必死に勉強する。その一方で、太は無駄だと諦めていた。そんな中で、カナヅチの剛は努力を重ねて、水への苦手意識を克服していく。その姿を見つめる太を、勘九郎は「お前もやればできる」と励ました。その結果、太は追試で高得点を獲得。そして、太は「僕も変わりたい」とシンクロ同好会への入部を決意した。

それから、勘九郎たちは同好会の5人目のメンバーを探すが、なかなか見つからない。そこで、勘九郎たちは学園祭でのシンクロ公演を認めさせるため、昌俊を桜木女子高校とのグループデートに誘う。そのデートには、昌俊が思いを寄せる桜木女子高校のマドンナ・花村響子(はなむらきょうこ)も呼んだ。昌俊は舞い上がっていたが、ひょんなことから勘九郎たちの目的がバレてしまい、彼は怒って帰ってしまった。その後、学園祭の印刷費の10万円が生徒会室からなくなり、勘九郎たちが疑われてしまう。しかし後日、生徒会室で印刷費が見つかった。それでも、勘九郎たちは犯人扱いした昌俊を責めず喜ぶ。罪悪感を感じた昌俊は彼らに借りを返すため、自らシンクロ同好会に入部し、シンクロ公演を認めた。だが、山岡教頭はシンクロ公演を認めようとしなかった。そこで、昌俊は町のシンクロ賛成派を味方につけるため、自主公演を開くことを提案。勝正に相談して自主公演の会場も確保し、5人は猛特訓を行う。そして自主公演の日、客席には響子たちや商店街の連中が大勢詰めかける。ところが、その中にはシンクロのことを秘密にしていた勘九郎の母・進藤美和子(しんどうみわこ)の姿もあった。動揺した勘九郎はシンクロどころではなくなり、連鎖的に他のメンバーも失敗を繰り返す。さらに、磯村の弟である磯村清正(いそむらきよまさ)が客に売っていた商品でプールを汚してしまう。こうして、自主公演は散々な結果に終わってしまった。家に帰宅した勘九郎は美和子に謝罪するが、彼女は泣きながら彼を叱りつけた。

自主公演で汚したプールの弁償代を払わなければならない勘九郎たちは、清正にプール付き民宿の住み込みバイトを紹介される。そこは仕事の後にプールが使えることもあり、彼らはその民宿でシンクロ合宿をすることにした。勘九郎は美和子を納得させることができなかったが、父の進藤勘一(しんどうかんいち)に背中を押され、合宿へ出発する。しかし出発当日、憲男の母が緊急入院し、憲男は病院へと向かう。事情を知らない勘九郎たちは、憲男より一足先に民宿に向かい、バイトに励む。そんな中、一同は優勝すれば10万円が手に入るダンスコンテストに参加することになった。5人での参加が条件だが、勘九郎は憲男が必ず来ると信じていた。ところが後日、勘九郎たちは麻子と響子を通じて、憲男が受験を理由にシンクロを辞めて転校することを知る。憲男の行動に違和感を抱いた勘九郎たちは、民宿から自転車で唯野に戻り、彼の行方を探した。すると、「ともしび」のママが病院に憲男の母親が入院していることを話す。それを聞いた勘九郎たちは病院へ向かい、憲男と再会する。勘九郎は憲男を説得しようとするが、彼は取り合わない。それでも、勘九郎はダンスコンテストのことを話し、憲男に「待ってるからな」と伝えた。すると翌日、憲男はダンスコンテスト終了後に会場に現れ、「転校するのは辞めた」と一同に告げるのだった。

民宿での合宿を終えた勘九郎たちは、新たな練習場所を確保するため、プール清掃員のバイトを始めることにした。カナヅチの剛は必死に練習するが、その姿を子供たちにからかわれる。悔しい剛は夜中に高校のプールに忍び込み、コッソリ練習しようとする。だが、インターハイに向けて練習しようとしていた水泳部のキャプテン・北嶋大地(きたじまだいち)に見つかり、無理やりプールから追い出されそうになる。その際に大地は転んで、足を痛めてしまった。翌日、調子の悪い大地はリレーの選手から外されてしまう。そのことを不審がる部員たちに、剛は「俺が怪我をさせた」と自ら名乗り出た。すると、シンクロ同好会は教頭から呼び出され、同好会の無期限活動停止処分を宣告される。責任を感じた剛は、勘九郎に退部届を提出した。その後、水泳部の県大会が行われたが、リレーは全国大会に行くことができなかった。剛は大地に改めて謝罪する。そこへ水泳部員がやってきて「お前のせいだ」と剛を責め、勘九郎は彼をかばう。すると、彼らは「大地と剛で勝負をして勝ったらプールの使用を考える」と言い出した。勘九郎はそれを引き受け、剛に「そういうことだから辞めるわけにいかない」と退部届を返した。それから、剛は勘九郎たちと共に猛特訓。その後、勝負の日が訪れる。しかし、勝負そっちのけで100メートル泳ぎ切ったことを喜ぶ剛たちを見て、大地はゴールすることを忘れ敗北。そして、怪我を剛の責任にしたことを謝罪した大地は、シンクロ同好会に一時的にプールの使用を許可するのだった。

シンクロ公演実現へ向けて大きく前進

第9話のシンクロ同好会に、同好会解散を言い渡す教頭

文化祭のシンクロ公演を目指して、練習に励む勘九郎たち。だが、教頭が彼らに教育委員会でシンクロ公演中止が正式に決定したことを伝える。その後、教育委員会が唯野高校を視察することを知った勘九郎たちは、ゲリラ公演をして教育委員会に考え直してもらうことを決意。そして、短期間でシンクロのレベルを上げるため、桜木女子高校にいるシンクロジュニアオリンピック候補の早川あつみ(はやかわあつみ)に指導を頼んだ。ゲリラ公演当日、あつみの厳しい指導のおかげで勘九郎たちは、教育委員会の前で見事なシンクロを披露する。ところが、勘九郎が演技の途中にプールの中で、教師の小野川静香(おのがわしずか)がなくした婚約指輪のダイヤを発見。そこで、彼らは演技を中断して結納中の静香の元へ行き、ダイヤを届けた。結果的にゲリラ公演は失敗したものの、シンクロ反対派だった静香は彼らのことを見直したのだった。

そんな中、昌俊は響子に告白するがフラれた上、彼女が勘九郎を好きだと知ってしまう。傷ついた昌俊は成績が下がってしまい、勘九郎たちに「練習をしばらく休む」と告げた。一方、勘九郎は教育委員会に所属する美和子から、教育委員会が市長と合宿に行くという情報を聞く。そこで、昌俊を除いた4人と清正は市長を説得するため、教育委員会の合宿地へ向かう。だが、受付で追い返されて一同は肩を落とす。しかしその後、清正が知り合いのライフセイバーが開催するイベントを手伝えば、市長に会えるかもしれないと持ち掛ける。そこで一同はイベントを手伝うことになり、昌俊に「一緒にやろう」と説得するが、彼はそれを突っぱねた。ところがイベントの最中、子供が溺れているのを発見した勘九郎たちは、急遽救助に向かう。一方、試験中だった昌俊は「シンクロを辞めることはできない」と思い直し、試験を抜け出してイベント会場で救助を手伝った。子供の救助は無事に成功し、おかげで一同は市長から感謝状を受け取った。その際、勘九郎たちは「シンクロ公演の中止を考え直してほしい」と直談判。昌俊の説得もあり、市長は「前向きに検討する」と約束してくれた。

その後、勘九郎たちは人命救助で感謝状を受け取ったことがニュースとなる。そして、テレビカメラを向けられた憲男が「必ずシンクロ公演を実現させる」と宣言。そのおかげで、市民から市役所に中止撤回要求の電話がかかるなど、シンクロ公演の実現に向けて大きく前進した。しかしやがて、シンクロ中止撤回のデモ隊や野次馬が学校に押しかけ、大騒動に発展。そのせいで事故が発生し、憲男は怪我を負ってしまった。教頭はそれを問題視し、シンクロ同好会の解散を言い渡す。諦めかけた勘九郎だが、麻子がシンクロ中止反対署名を集めてきたことで改心する。そして、同好会メンバーはそれぞれ人々に迷惑をかけないよう解決策を考え、市民に協力を呼び掛けた。それでも、教頭はシンクロ同好会の解散を正式に決定する。だが、水泳部顧問の杉田が勘九郎たちを水泳部員として迎え入れ、シンクロの練習にプールを貸し出すと提案した。勘九郎たちは大喜びするが、石田高校との合併による新校舎の建設に伴い、学園祭前のプール取り壊し計画が進められようとしていた。

シンクロ公演が開催

第11話のシンクロ公演をするシンクロメンバー

学園祭まで2週間と迫る中、勘九郎たちの元にシンクロへの参加を申し込む者が現れ始めた。徐々に人数は増えていき、シンクロ組は21人に膨れ上がる。だがその後、勘九郎たちはプールの取り壊し計画を知る。勘九郎たちは教頭を説得しようとするが、彼はそれを突っぱねる。そこで、シンクロメンバーは市長を説得する計画書を作成するため、200人のボランティアを集めることを決意。そして、競泳メンバーもシンクロ組に加わり、何とかボランティアを200人集めた。シンクロメンバーはボランティア200人の署名を教頭に提出し、説得しようとするが、彼は取り合おうとしない。そこへ尾崎校長がやってきて、教頭が高校時代にオーケストラ部に所属していたこと、部長として県大会優勝に導いたことを一同に語る。だが、教頭は「夢を追いかけていたことを後悔している」と告げる。そんな彼に勘九郎は、「夢を追いかけていなかったら、もっと後悔していたんじゃないか」「僕たちも後悔したくないからシンクロを実現したい」と訴えた。その後、シンクロメンバーは市長に計画書を提出しようとするが受付を通してもらえず、教頭に計画書を託す。すると、教頭は市長にシンクロメンバーの作成した計画書を提出。「プール工事の着工は学園祭終了後にしてほしいと」と頼んでくれた。そして、教頭はついに「シンクロ公演を敢行する」と宣言し、勘九郎たちは歓喜した。

メンバー32人がシンクロ公演に向けて本格的に練習を行う中、それぞれ見てほしい人に公演のチケットを渡す。しかし、勘九郎はシンクロ公演前日まで誰にもチケットを渡せなかった。公演前日の夜、同好会創設メンバーの5人は前夜祭を行う。ところがその際、洗って干していた全員分の海パンが火で燃えてしまった。公演当日、新しい海パンが届かず不安になる一同。すると、OBの勝正がシンクロメンバーに新しい海パンをプレゼントしてくれた。無事に海パンが手に入り、一同は安堵する。さらに、勘九郎は公演が始まる直前、麻子にチケットを渡した。そして、シンクロ公演は無事に開催され、大成功を収めたのだった。

『WATER BOYS』の登場人物・キャラクター

主要人物

進藤勘九郎(しんどうかんくろう/演:山田孝之)

本作の主人公で、シンクロ同好会のリーダー。唯野高校のシンクロ公演を見て憧れを抱き、水泳部に入部したが、2年生の時は緊張からお腹を下して参加できなかった。引っ込み思案で内気な性格なので、頼りない言動も多いが、シンクロへの情熱や仲間に対する思いやりは人一倍強い。シンクロ公演を実現させるために奔走していくうちに、人望を集めていった。また桜木女子高校のマドンナである響子にずっと片思いしていた。しかし、徐々に幼馴染の麻子が気になる存在となり、彼女にシンクロ公演のチケットを渡した。

立松憲男(たてまつのりお/演:森山未來)

唯野高校のシンクロに憧れて、転校してきた転校生。シンクロ同好会の1人で、お調子者のムードメーカー。普段は勉強している素振りを見せないが、学年トップの成績を持つ。シンクロ公演が中止になりかけていた時、強引に勘九郎を巻き込んで、シンクロ公演を実現させようとした。会社を継がせようとする父親に自分の生き方を否定され、家出同然で親戚の家に居候している。

田中昌俊(たなかまさとし/演:瑛太)

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『百万円と苦虫女』とは、ひょんなことから前科持ちとなってしまい、実家にも居づらくなったフリーター・鈴子が、百万円を貯めては場所を転々し、様々な経験や人との出会いを通して成長していく様子を描いた青春ロードムービーである。2008年7月19日に日本で公開され、興行収入は3億円、観客動員数は19.7万人を記録した。『百万円と苦虫女』の功績が認められ、監督のタナダユキは第49回日本映画監督協会新人賞を、主演の蒼井優は2009年に芸術選奨新人賞を受賞した。

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容疑者Xの献身(ようぎしゃエックスのけんしん、The Devotion of Suspect X)のネタバレ解説・考察まとめ

容疑者Xの献身(ようぎしゃエックスのけんしん、The Devotion of Suspect X)のネタバレ解説・考察まとめ

ある日川で発見された、顔をつぶされた死体。刑事たちに協力を求められた大学准教授の湯川学は、その犯人を追い求める中で、ある人物にたどり着く。それは、湯川が天才だと認めていた大学時代の同級生、石神哲哉だった。 東野圭吾のガリレオシリーズをテレビドラマ化したキャストとスタッフが再集結し、劇場版として公開されたミステリー映画。

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オレンジデイズ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

オレンジデイズ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『オレンジデイズ』とは、2004年にTBS系列で放送されていた日本のテレビドラマ。妻夫木聡演じる大学4年生の結城櫂(ゆうきかい)と、柴咲コウ演じる病気で聴覚を失った萩尾沙絵(はぎおさえ)のラブストーリーを軸にした若者たちの青春ドラマである。病気で心を閉ざしてしまった沙絵が、櫂の優しさに心を開いていくストーリーが感動を呼んだ。数々のヒット作を生み出してきた北川悦吏子が脚本を手掛けている。

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真夏の方程式(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

真夏の方程式(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『真夏の方程式』とは、2010年から連載されていた東野圭吾の『ガリレオ』シリーズが原作の、2013年公開の日本映画である。監督は西谷弘。夏休みを玻璃ヶ浦の川畑(かわはた)家で過ごすことになった柄崎恭平(つかさききょうへい)は、仕事で来ていた湯川学(ゆかわまなぶ)と出会う。しかし同じ時期に玻璃ヶ浦に来ていた元警視庁の刑事が遺体で見つかったことにより、川畑家が抱える秘密が次第に明るみになっていく。この物語は海を臨む美しい町で湯川が少年とともに事件解決に進む様子と、血を超えた家族の愛が描かれている。

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50回目のファースト・キス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

50回目のファースト・キス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『50回目のファースト・キス(映画)』とは、本国アメリカのみならず世界中で大ヒットとなったロマンチック・ラブコメディである。記憶障害という難病をテーマに切なく涙かせるシーンもありながら、集結したコメディ俳優たちがハワイを舞台にナンセンスながらクセのあるギャグで始終笑わせてくれる。 二人が揃ってメディアに登場すると今だに大きな話題となるアダム・サンドラー×ドリュー・バリモアの最強コンビの抜群の信頼関係が、最高の映画製作に影響を与えヒット作へと導いている、今もなお根強いファンが多い傑作である。

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のぼうの城(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

のぼうの城(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『のぼうの城』とは、和田竜の日本の歴史小説を元にして2012年に公開された映画である。犬童一心と樋口真嗣の共同監督で制作された。主人公の長親(ながちか)は忍城(おしじょう)城代の息子である。関白秀吉の家臣である三成によって、忍城は開城を迫られていた。しかし長親は世の理不尽に真っ向から対抗するため、三成に相対する。長親は周りの力を借り、ついには三成軍を退けることになった。この作品は時にはしんみりしつつも、長親という「でくのぼう」の奇策によって観た人を気分爽快にさせる歴史映画となっている。

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勇者ヨシヒコと魔王の城(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

勇者ヨシヒコと魔王の城(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『勇者ヨシヒコと魔王の城(ドラマ)』とは、テレビ東京系で放送されたコメディドラマである。シュールでコミカルなストーリーで、個性的なキャラクターが話題を呼んだ。毎話登場する豪華ゲストも話題である。ある村の青年ヨシヒコがひょんなことから勇者として薬草を探す旅に行くことになり、その旅の途中で仲間を増やしていく物語である。ゲーム『ドラゴンクエスト』をもじった作品でもあり効果音やアイテム等も登場しファンを沸かせた。その人気から後に続編も公開された。

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勇者ヨシヒコと導かれし七人(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

勇者ヨシヒコと導かれし七人(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『勇者ヨシヒコと導かれし七人』とは、2016年10月8日から12月24日までテレビ東京系「ドラマ24」で放送された、山田孝之主演の福田雄一監督作品である。勇者ヨシヒコ一行は、この世界を闇に葬ろうとしている魔王は7つの弱点があり、その魔王の弱点を突く7人を探し出し魔王を倒すべく長い旅を始める。RPGゲーム『ドラゴンクエスト』をモチーフにした冒険活劇で3シリーズの3作品目である。ヨシヒコ演じる山田孝之の他、豪華俳優陣のシュールな演技でファンの多い大人気作品である。

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SCOOP!(スクープ)のネタバレ解説・考察まとめ

SCOOP!(スクープ)のネタバレ解説・考察まとめ

2016年公開。監督・大根仁、主演・福山雅治の映画。以前は写真週刊誌SCOOP!のエースカメラマンとして数々のスクープ写真を撮っていた都城静だったが、今はうらぶれたフリーランスのパパラッチとして生活していた。静はSCOOP!編集部へ移動してきた新人記者・行川野火と組む事になる。最初は衝突しあうも数々のスクープを撮り二人は次第に惹かれあうが、静にかかってきた1本の電話が悲劇をもたらす事となる。

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ラスト・シンデレラ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ラスト・シンデレラ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ラスト・シンデレラ』とは2013年4月に22時からフジテレビで放送されたドラマ。脚本を中谷まゆみ、主演を篠原涼子が務めている。彼氏いない歴10年の39歳独身・遠山桜は自分のことに無頓着なおやじ女子だった。そんな彼女の人生は、佐伯広斗との出会いをきっかけに変化し、恋に落ちていく。不器用な桜と肉食系男子の広斗の恋愛や、彼女を取り巻く人々の人間関係を明るく描いており、気軽にみられる大人なラブコメディーである。

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ガリレオ(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ガリレオ(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ガリレオ』とは、ガリレオと称される物理学者・湯川学を主人公とした東野圭吾の連作推理小説。小説を原作にフジテレビ系の月9シリーズにて連続ドラマとして映像化された。主演は福山雅治。 湯川の大学の同級生である警視庁の刑事草薙から、湯川が事件の相談を受けるところから物語は始まる。事件捜査には興味がない湯川だが、人の頭部だけ燃える、見えるはずのないものが見えたなど、一見すると超常現象とも取れる不可解な事件に対し科学者として興味を持った時にこれらの謎の解明に挑む。

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バクマン。(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

バクマン。(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『DEATH NOTE』のコンビ、原作・大場つぐみ、作画・小畑健によって、2008年から2012年まで「週刊少年ジャンプ」に連載された大ヒットコミックの実写映画化作品。監督は大根仁、音楽はサカナクションが担当。漫画家を志す二人の高校生、作画担当の最高(佐藤健)と原作担当の秋人(神木隆之介)がコンビを結成し、週刊少年ジャンプ連載の頂点を目指して悪戦苦闘する日々を描く。2015年10月東宝系公開。

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勇者ヨシヒコと悪霊の鍵(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

勇者ヨシヒコと悪霊の鍵(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』とは、2012年10月12日から12月21日までテレビ東京系「ドラマ24」で放送された山田孝之主演の福田雄一監督作品である。勇者ヨシヒコに魔王が倒されて100年後、何者かによって魔王の封印が解かれ、再び魔物がはびこる時代となった。民はかつて魔王を倒した勇者ヨシヒコに助けを求め、復活を遂げかつて旅を共にした仲間と共に再び魔王を倒すべく旅に出た。ヨシヒコ演じる山田孝之の他、豪華俳優陣のシュールな演技でファンの多い大人気作品である。

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花咲舞が黙ってない(ドラマ・漫画・小説)のネタバレ解説・考察まとめ

花咲舞が黙ってない(ドラマ・漫画・小説)のネタバレ解説・考察まとめ

『花咲舞が黙ってない』とは、池井戸潤の小説『不祥事』、『銀行総務特命』を原作とするドラマ作品である。臨店先へ出向き、業務改善・指導する臨店班に所属する花咲舞と相馬健が、全国の支店で起こる数々の問題の解決に奮闘する痛快ストーリー。2014年にテレビドラマ第1シリーズの放送と講談社『Kiss』での漫画版が掲載。2015年に第2シリーズが放送された。銀行を舞台とし、女性銀行員が次々と行内の不正を暴いていくというストーリーであることから、女版『半沢直樹』と注目された。

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め組の大吾 救国のオレンジ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

め組の大吾 救国のオレンジ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『め組の大吾 救国のオレンジ』とは、“オレンジ”こと特別救助隊員の奮闘と成長を描く曽田正人、冨山玖呂両名による漫画作品。1999年に完結した曽田正人の少年漫画『め組の大吾』の続編であり、世界観と一部登場人物を共有している。2023年にアニメ化された。 斧田駿は、特別救助隊員として活躍することを夢見る新人消防隊員。常に自分の先を行く十朱大吾、高校時代から片思いしていた中村雪らと共に特別救助隊員となるための訓練に参加する中、斧田は十朱が10年前の大規模なホテル火災の生き残りであることを知る。

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古畑任三郎(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

古畑任三郎(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『古畑任三郎』とは、1994年から2008年までフジテレビで放送されたドラマ。主演は田村正和、脚本は三谷幸喜。スペシャル版、スピンオフを含め42回のエピソードがある。ストーリー展開は、物語の出だしで犯人や犯行の様子を明かす倒叙ものと言われる形式である。見所としては、犯人とのスリリングなやり取りや、巧みな話術で自白に追い込む場面である。また、犯人や部下とのコミカルなやり取りも魅力となっている。どんな相手にも敬語で、落ち着いた言動を崩さない。黒のスーツに、ノーネクタイがトレードマーク。

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ディア・シスター(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ディア・シスター(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ディア・シスター』は、2014年に放送されたフジテレビ系「木曜劇場」枠のテレビドラマ。物語は、区役所で働く姉の深沢葉月の元に、6年間音信不通だった妹の深沢美咲が突然現れたことから始まる。主要キャストである石原さとみと松下奈緒は、本作の題材でもある姉妹の愛やすれ違いを繊細に表現している。物語が終盤に差し掛かる頃には、あたかも本当の姉妹のような錯覚を視聴者が覚える程の演技を見せた。どこにでもいる普通の姉妹が、不器用ながらお互いの幸せを心から願い追い求める姿を描いた作品となっている。

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風間公親−教場0−(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

風間公親−教場0−(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『風間公親−教場0−』とは長岡弘樹の小説『教場シリーズ』を原作としたサスペンスドラマであり、本作の放送以前にはスペシャルドラマとして『教場』『教場II』が放送されている。 本作の主人公である風間公親(かざまきみちか)が様々な事件を通して犯人と指導していく新人刑事たちの本質を見抜いていくものであり、風間が新人刑事たちとどう向き合うかが注目となっている。 適性のない人間を容赦なく切り捨てる最恐の教官はなぜ誕生したのか、風間公親の刑事時代と過去が描かれる。

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