百万円と苦虫女(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『百万円と苦虫女』とは、ひょんなことから前科持ちとなってしまい、実家にも居づらくなったフリーター・鈴子が、百万円を貯めては場所を転々し、様々な経験や人との出会いを通して成長していく様子を描いた青春ロードムービーである。2008年7月19日に日本で公開され、興行収入は3億円、観客動員数は19.7万人を記録した。『百万円と苦虫女』の功績が認められ、監督のタナダユキは第49回日本映画監督協会新人賞を、主演の蒼井優は2009年に芸術選奨新人賞を受賞した。

『百万円と苦虫女』の概要

『百万円と苦虫女』とは、ひょんなことから前科持ちとなってしまい、実家にも居づらくなったフリーター・鈴子が、百万円を貯めては場所を転々し、様々な経験を通して成長していく様子を描いた青春ロードムービーである。主演は蒼井優、監督はタナダユキである。蒼井にとっては、初の単独主演となった2005年6月公開の映画「ニライカナイの手紙」から、3年ぶりの主演作品となった。2008年7月19日に日本で公開され、興行収入は3億円、観客動員数は19.7万人を記録した。『百万円と苦虫女』で、監督のタナダユキは、2009年2月に第49回日本映画監督協会新人賞を受賞した。また、主演の蒼井優は、『百万円と苦虫女』での功績が評価され、文化庁主催の芸術家顕彰制度である芸術選奨新人賞を2009年に受賞した。

『百万円と苦虫女』は、短大を卒業後、就職浪人をしたため、東京の実家に住みながらアルバイトをする佐藤鈴子が、ひょんなことから前科持ちとなってしまい、実家に居場所がなくなってしまったことで「百万円が貯まったら家を出る」と宣言するところから物語は始まる。学校でいじめを受けている鬱憤から、最初は鈴子に冷たく当たっていた弟の拓也が、鈴子が中学時代のいじめっ子から逃げずに撃退していた様子を見たことで、拓也は実家を出た鈴子に「自分宛てに手紙を書いてほしい」と言うほど心を開いていく。鈴子は百万円が貯まるたびに、町を移動していくがその度に拓也への手紙の中で、町での生活を振り返るのだった。海辺の町、山間の村と転々としたが、いずれの町でも鈴子は真剣に向き合える人との出会いがないまま、様々な経験を重ねていく。東京から1時間ほどで行ける地方都市での生活の中で、中島という恋人が出来たが、人と向き合うことが怖い鈴子はなかなか本音を言うことが出来ず、結局すれ違いによって2人は別れてしまう。中島との別れに悲しんでいた鈴子は、「姉ちゃんを見習って自分の置かれた環境から逃げないと決めた」という拓也からの手紙を読み、「新しい町へ行き、今度こそ大事なことを言い合える人との関係性を作り上げよう」と決意する。傷つくことが怖くて、人と本音で向き合うことが出来なかった鈴子の成長を描いた作品である。

『百万円と苦虫女』のあらすじ・ストーリー

ひょんなことから前科持ちになってしまった鈴子

ルームシェアをする部屋を探す鈴子とリコ(右から)

佐藤鈴子(さとうすずこ)は短大を卒業後、東京の実家に住みながらアルバイトして暮らしている。鈴子はバイト先の友人のリコに誘われ、ルームシェアすることになる。

リコと一緒に不動産屋を回って予算に合う2LDKのアパートを見つける。鈴子とリコは不動産屋巡りで疲れて喫茶店で休んでいたが、リコに1本の電話が入る。電話の相手はリコの彼氏の浜田武(はまだたける)だった。

鈴子はリコの電話を聞いていると、ルームメイトに武も含まれていることに気づき驚く。リコは悪びれる様子はなく、不動産屋との契約もあったため、不本意ながら3人でのルームシェアを受け入れるしかなかった。

引越しの当日、荷物を運び終え先にアパートに来ていた武と鈴子は、家で準備をしていた。リコが遅いと鈴子が言うと、武は別れたからリコは来ないと言い出す。とまどう鈴子に対して、武はしばらく自分が家賃を払えないから共同生活にすると言い部屋を後にした。

途方に暮れていた鈴子は、アパートの軒先に子猫が1匹捨てられているのを見つける。鈴子は子猫を部屋に招き入れてから、子猫の餌を買いに外へ出掛けた。アパートに戻ると、武が戻ってきていた。

笑顔で「戻ってたんだね」と言う鈴子に、武はリコに振られた八つ当たりをする。理不尽な文句を聞きながら、鈴子は子猫を探したがどこにも見当たらない。すると武が「子猫は捨てた」と言うので、鈴子は大慌てで外へ出て探すと、車に轢かれて死んでいるのを発見する。

翌日、子猫を捨てられて怒った鈴子は、武が家を留守にしている間に武の荷物を全て捨てる。その後アルバイトに向かったのだが、武の荷物を捨てたことで警察に呼び出される事態となる。

鈴子はアルバイト先から警察署へ連れて行かれ、取り調べを受けることになった。武は荷物の中にあった百万円が捨てられたと嘘の申告をしているようだった。鈴子は必死に自分が悪くないことを警察に説明するも、器物損壊罪で起訴され、拘置所へ入れられてしまう。そして20万円の罰金を支払うことになってしまった。

拘置所から出てきた鈴子は実家に帰った。家族全員揃っての夕食になるのだが、弟の拓也(たくや)は、姉が前科者になったことで自身の中学校受験が不利になると怒鳴る。そして父は仕事の電話に出てしまい、そんな父を母は責める。夕食の席は互いの怒鳴り声が響いて大混乱となってしまう。その中で鈴子は立ち上がり、「百万円貯まったら家を出て行きます」と宣言し、自室へこもるのだった。

縮まる鈴子と拓也の距離

鈴子の実家の近所では鈴子の想像でしかない噂がどんどん広がっていた。鈴子は様々なバイトを掛け持ちし、コツコツお金を貯めていった。

拓也は学校からの帰り道、同級生の男の子3人にいじめられていた。拓也が中学受験に固執していたのは、別の中学校へ行くことでいじめっ子たちから離れたいがためだった。いじめられている鬱憤から鈴子に冷たく当たり、そして中学受験の足かせになるかもしれない鈴子の行動を激しく非難していたのだ。

その帰り道、拓也はたまたま鈴子が中学校時代の同級生3人にからかわれているのを目撃する。3人の同級生は鈴子が前科持ちになったことをからかい、鈴子を押し倒す。それに頭にきた鈴子は反撃をし、3人の同級生を撃退する。

その後、同級生がいなくなったところで拓也が鈴子に声をかける。鈴子は拓也の顔の傷に気付き、拓也も学校で何かがあったことを悟り「お互い色々あるね」と言う。拓也は自分と同じようにいじめられていた鈴子が、いじめっ子に毅然とした態度で戦っていた姿を見て、鈴子に心を開き始めていた。

誰とも仲良くならずに去った海辺の町

その年の夏、百万円を貯めて実家を出た鈴子は、海辺の町にアパートを借りて住み海の家で働くことになった。この海の家は家族経営で、主人の黒澤祐三(くろざわゆうぞう)、妻の広美(ひろみ)の2人が経営していた。

ある日、鈴子は海の家に友人と来ている男性客のユウキから注文を受ける。ユウキは鈴子がかき氷を作る間、鈴子のことをさぐる質問をする。鈴子は軽いナンパだと思い、淡々とあしらいながらかき氷を作っていく。

翌日、またユウキが海の家を訪れて、今度は友人のパーティーに誘ってくる。鈴子は乗り気ではなかったが、祐三と広美の息子である小学生の祐作(ゆうさく)が行きたいと言いだした。そして広美にもお願いされたため、鈴子はパーティーへの参加を断れなくなった。

翌日の夜、海辺で花火をする若者の中に、バーベキューをするユウキと祐作の姿があった。鈴子は誰とも話さずにバーベキューの仕込みを一人で黙々とこなしていた。見かねたユウキが話しかけに行くが、時間を理由に帰ると言う鈴子。ユウキはなんとしてもパーティーにいてくれるよう言うが、鈴子は祐作を連れてさっさと家に帰ってしまった。

後日、ユウキはまた海の家を訪れたが、そこに鈴子の姿は無かった。ユウキは祐三に鈴子のことを尋ねると、祐三は「百万円貯まったからもう辞めた」と答える。ユウキはそこで初めて鈴子が百万円を貯めては、転々と場所を移動していることを知る。

鈴子のことを本気で気になっていたユウキは驚いてがっかりした。祐三はそんなユウキに「意外と本気だったのか」と言いながらからかうのだった。

トラブルに巻き込まれた山間の村

村を出ることにした鈴子(左)にアルバイト代を渡す絹(真ん中)と、それを見守る春夫(右)

海沿いの町が合わなかったと感じた鈴子は、緑豊かな山間の村に来ていた。喫茶店でコーヒーを飲んでいたところ、喫茶店のマスターの白石(しらいし)に話しかけられる。鈴子は短期のバイトを探しに来たと伝えると、バイト先に思い当たる場所があった白石は電話を掛け始める。

白石が紹介してくれたのは、住み込みで桃農家の手伝いをするバイトだった。白石の案内で桃農家に向かうと、そこには藤井絹(ふじいきぬ)とその息子の春夫(はるお)がいた。早速部屋に案内され生活し始めるが、春夫の距離の近さが気になりあまりくつろげない。

翌日、鈴子の元に村長と白石がやってくる。村長は鈴子に突然「桃娘として村をPRしてほしい」と頼んでくる。そして白石や絹は乗り気で鈴子にやったらいいと言い、苦手だと言う鈴子を無視して話を進めていく。その日、もやもやした気持ちの鈴子は春夫の助言もあり、「桃娘の話をきちんと断ろう」と決心するのだった。

翌日、鈴子は白石のもとを訪れ、桃娘の話をやりたくないと伝える。すると白石は「鈴子の気持ちを考えていなかった」と言って謝りながら村長に電話をする。しかし村長は「桃娘の企画を会議で通してしまった」と言う。

後日、村の集会所では鈴子が桃娘の企画を中止するための会議が開かれた。会議が始まると、白石が「まず最初に鈴子の言い分を聞こう」と言い、鈴子にマイクを渡す。鈴子は「何をやるのかも分からないし、人前には出られない」と話をする。

すると村人の中から「何をするか分かれば気も変わるかもしれない」という意見が出て、どんどん話が盛り上がっていく。盛り上がる村人を見て一層不安になった鈴子は、「どうしてもできない」と改めて言う。

頑なに断り続ける鈴子に対し、村人はだんだんと攻撃的な物言いになっていく。自分勝手な村人たちに鈴子はしびれを切らし、「前科があるからテレビには出られない」と怒鳴り、集会所を出て行ってしまう。

この騒動を受け、もう村にはいられないと考えた鈴子は、翌日には村を出ることにした。春夫と絹は、鈴子に給料の入った茶封筒と桃の餞別を渡し、バス停まで軽トラックで送ってくれることにした。軽トラックの荷台に座りながら、鈴子はとれたての桃をほおばり、村の景色を眺めるのだった。

中島と出会った地方都市

鈴子は東京から特急で1時間くらいの町に来ていた。鈴子はアパートを借り、近くのホームセンターでアルバイトをすることにした。アルバイト初日、鈴子はホームセンターの職員小暮(こぐれ)主任に案内され、ガーデニングコーナーを担当することになった。そして小暮から、同い年だというアルバイトの中島亮平(なかじまりょうへい)を紹介される。

大きなホームセンターのため、ひっきりなしに客が来て売っている植物について質問をしてくる。全くの素人である鈴子は答えることができず困っていた。そんな鈴子を、中島は自分の仕事をこなしながら手助けしてくれた。それを知った小暮に鈴子は注意されるが、中島が教えていなかったと仲裁に入ってくれる。

アルバイトの帰り道、鈴子は小暮に怒られたこともあり、肩を落としながら帰宅していた。そこへ同じく帰る途中だった中島が自転車で通りかかって、「お疲れ様」と話し掛ける。そして小暮は気にしない方がいいと優しい言葉をかけてくれる。

翌日、ホームセンターのガーデニングコーナーで熱心にメモをとる鈴子を中島が褒める。するとそこに、他コーナーのアルバイト男性がやってきて中島を飲み会に誘う。たまたま居合わせた鈴子も半ば強制的に飲み会に行くことになってしまう。アルバイト男性が立ち去ると、中島は「飲み会に行きたくないんでしょう?」と鈴子をからかう。鈴子は困ったように笑いながら「はい」と答えるのだった。

その日の夜、アルバイトが10人ほどが居酒屋に集まり、飲み会が開催された。飲み会がお開きになり、みんなが「二次会に行こう」と盛り上がる。しかし中島は「明日は授業があるから」と言う。そして「佐藤さんも明日早いって言ってませんでしたっけ」と、鈴子のことも上手く店から抜けられるように話を持って行ってくれ、2人は他の人たちよりも先に帰ることが出来た。

鈴子は歩きながら、飲み会から早く帰れるよう取り計らってくれたことについて中島にお礼を言う。中島は「1人だけだと言い出しにくいから、むしろ助かった」と話しながら、鈴子のアパートまで送ってくれる。鈴子は優しい中島に惹かれ始めていた。

中島との恋の始まり

中島の部屋で、育てている小葱を見て笑う中島と鈴子(右から)

翌日、鈴子はスーパーで買い物をしていた。偶然、中島も来ており、鈴子に話しかけてくる。他愛もない話をしていると、中島が「このあとお茶をしないか」と鈴子を誘う。

鈴子と中島は近くの喫茶店に来ていた。コーヒーを飲みながら中島が「なぜ地元ではないのに、ここに住んでいるのか」と聞く。鈴子は答えるか戸惑ったが、今までの経緯と「百万円貯めたら転々とする生活をしている」と正直に話す。

中島が「じゃあ、次も百万円が貯まったら、ここを離れるのか」と聞くと鈴子は黙ってしまい、急にお金を置いて喫茶店を走って後にしてしまった。中島はコーヒー代を払い、自転車で鈴子を追いかける。鈴子は昔のことを話し過ぎたと後悔し、「前科者であることで軽蔑されるのではないか」という恐怖心が生まれ、その場を立ち去ってしまったのだった。

追いついた中島は鈴子に話し掛けるが、中島に嫌われることが怖い鈴子は話を聞こうとしない。中島は乗っていた自転車をその場に倒して鈴子の腕を掴むと、やっと鈴子は立ち止まって中島を見た。

その時中島は鈴子に告白をする。黙ったままの鈴子に戸惑った中島は立ち去ろうとするが、鈴子が大きな声で引き留める。そして鈴子も中島へ告白する。中島は立ち上がって倒れた自転車を起こし、二人は黙って歩き始めた。歩きながら鈴子と中島は自然と手をつなぎ、中島が住むアパートへと向かった。

中島が住むアパートに着くと、中島は部屋を片付け始める。その間に鈴子は夕飯の支度をしようと、スーパーで買った袋の中身を確認する。すると小葱を買い忘れていたため、再度出かけようとする鈴子を中島が止めた。そして中島はベランダで育てている小葱を鈴子に見せると、鈴子は初めて敬語を使うのをやめ笑う。それを見た中島は鈴子の唇にキスをするのだった。

そして次の町へ

鈴子は中島と付き合い始めたが、もうすぐ百万円が貯まってしまう時期が来ていた。そんなある日、バイト先のホームセンターに新しいアルバイトが入ってくる。中島と同じ大学に通う年下の女性の宮本ともよ(みやもとともよ)だ。宮本は中島と同じ心理学専攻であり人懐っこい性格だったので、2人は仲の良い様子で仕事をしている。鈴子は心配そうな目で宮本と中島の様子を眺めるのだった。

鈴子の心配通り、中島の態度はどんどんつれなくなっていく。ある日の夜、ベッドの中で中島は鈴子にお金を貸してくれるよう頼んでくる。鈴子は了承し、その日は寝床についた。しかしこの日から鈴子は中島にお金を貸すことが増えていた。お茶や映画に行っても、代金は鈴子が払っていた。

バイトが終わった後、鈴子は中島のアパートへ向かう。「泊まっていかないのか」と言う中島に鈴子は「聞きたいことがある」と深刻な表情で話す。最近の中島の態度を不審に思っていた鈴子は中島に詰め寄る。

はっきりしない中島の態度が余計怪しく感じた鈴子は、「私がお金を持っているから付き合っているんでしょう」と核心に迫る質問をする。中島は「それは…」と言って後が続かなくなってしまう。鈴子は「私、中島くんといるの疲れたよ」と言い残して、中島のアパートを後にする。中島の返事や態度を見て、中島はお金のために鈴子と付き合っていたのだと、鈴子は確信したのだった。

翌日、住んでいたアパートの荷物をまとめた鈴子はホームセンターに行き、アルバイトを辞めることを小暮に伝えた。鈴子が行こうとしたところに中島が出勤してくる。中島は鈴子に「これ、今まで借りてた分」と言って、白い封筒に入ったお金を渡す。鈴子はそれを受け取るが何も言えず黙り込む。鈴子は「じゃあ」と言って、荷物を持ってホームセンターから出て行ってしまった。

鈴子が去った後、呆然としている中島のもとに宮本がやってきて「誤解されたままでいいのか」と言う。そう言われた中島は「本当、何やってんだろう、俺」とつぶやき、「こんな簡単に間違っちゃだめだよな」と言って、ホームセンターのエプロンを脱ぎ捨て鈴子を追いかけた。

中島は鈴子のことが本当に好きで、ずっと一緒にいたいがために理由も言わずにお金を借りて、鈴子に誤解をされてしまったのだった。鈴子も中島も、お互いに「一緒にいたい」という本当の気持ちを言えないまま、すれ違ってしまった。

ホームセンターを出た鈴子は、途中で寄り道しながら駅へ向かっていた。中島は自転車で急いで駅に向かったため、鈴子より先に駅に着いてしまう。鈴子がいないかと周辺を必死に探す中島だが、一向に姿は見つけられない。あきらめて中島が帰ろうとしているところに、鈴子がやっと駅へたどり着く。2人は結局、ほんの少しのすれ違いで会えずじまいとなってしまった。鈴子は町を去る前、後ろを振り向き「来るわけないか」と言いながら中島が来ないことを確認し、笑顔で次の町へと向かうのだった。

『百万円と苦虫女』の登場人物・キャラクター

主人公

佐藤鈴子(演:蒼井優)

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懐かしの名作や話題の邦画・洋画が連日放映される年末年始。今回は2019年の年末年始に地上波初放送された映画を紹介する。北川景子主演の「スマホを落としただけなのに」や木村拓哉主演の「マスカレード・ホテル」といった大ヒット作が放映され、SNSなどでも大きな盛り上がりを見せた。

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話題作が目白押し!年末年始のドラマ再放送が神がかっていた!【西郷どん、おっさんずラブほか】

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年末年始はテレビ番組の内容も特別編成が多くなり、話題になったドラマなどの再放送が行われるケースも多い。普段ゆっくりテレビを見られない人にとっては、大変ありがたいサービスである。本記事ではネット上で「話題作ばかり!」と話題になっていた、2018年の年末年始に放送されていたドラマの情報を、まとめて紹介する。

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【ガリレオ】2013年春のドラマ番組を一覧で紹介【みんな!エスパーだよ!】

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2013年4月から放送された春ドラマについてまとめました。東野圭吾原作、福山雅治主演の「ガリレオ」の続編や、園子温監督がメガホンを取った「みんな!エスパーだよ!」など、各作品の放送日時やキャスト情報、簡単なあらすじ・ストーリーが掲載されたリンクを一覧にして紹介しています。

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年末年始に地上波放送された映画まとめ【マスカレード・ホテルなど】

年末年始に地上波放送された映画まとめ【マスカレード・ホテルなど】

2019年から2020年の年末年始かけて地上波で放送された映画をまとめました。『Shall we ダンス?』や『殺人の追憶』、『マスカレード・ホテル』といったヒット作や、『ダーウィンが来た!アフリカ新伝説』に『かいけつゾロリ ZZのひみつ』、『夜明け告げるルーのうた』など親子で楽しめるファミリー向けの映画について、作品の内容や放送を知ったネット上の反応を紹介していきます。

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香取慎吾が「新選組!」主演!ジャニーズ勢が主役だった大河ドラマまとめ!【岡田准一は軍師官兵衛】

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ジャニーズ事務所のタレントたちはアイドルという見方が強いですが、中には演技力に定評がある人もいます。そしてさらにその中には、なんとNHK大河ドラマで主演を務めた人物も!この記事では、そんなジャニーズ勢が主役を演じた大河ドラマについてまとめました。香取慎吾、岡田准一、東山紀之あたりが有名でしょうかね。

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【ワルキューレ・ゴジラ】宇多丸の映画批評まとめ!【小さいおうち・AKB48のドキュメンタリー】

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独自の切り口で映画批評を行う宇多丸。今回は、トム・クルーズ主演の『ワルキューレ』や、松たか子・黒木華らが出演する『小さいおうち』などについて語っている動画をまとめました。すでに作品を観た方はおさらいとして視聴してみましょう。これから観る予定のある方はネタバレになるかもしれないので、閲覧に注意してくださいね。

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