余命10年(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『余命10年』とは、小説を実写化し2022年に公開された映画だ。生と死、希望と絶望といった深いテーマを背景に、登場人物たちの内面の葛藤や変化がリアルに描かれている。坂口健太郎と小松菜奈がダブル主演を務めるということでも注目を集めた。物語は、難病を患った女性と生きる希望を失った男性が出会い、お互いに惹かれていく二人を中心に展開する。彼らは自身の過去や不安と向き合い、新たな未来への一歩を踏み出していく。

プレッシャーと戦い続けた小松菜奈の壮絶な日々

小松は、ゲレンデのシーンとお母さんに本音を語るシーンの撮影が2日間続いた。その間ずっと「もしここで感情が消えちゃったらどうしよう」と不安を噛み締めていたという。その撮影が全部終わった後にロケバスの中で「なんか痛いな」と奥歯が割れていることに気付いたほど追い込まれていたらしい。急遽歯医者に行って抜いてもらって、また翌日無事に撮影に戻った。藤井監督は日本アカデミー賞、受賞経験があり、RADWIMPSは絶対良い歌を作るとわかっていたため、自分自身でプレッシャーをかけすぎてしまっていたようだ。また、茉莉と同じ病気を持つ患者にも実際に会い、症状について聞いたり演技の仕方なども色々教わった。監督とも「大げさな演出をするのではなく、リアルな部分を追求していこう」「妥協なしに最後まで燃え尽きよう」と話していたので、とにかく色々な想いがあったという。これまで出演したどの作品にも愛情があるが、この「余命10年」は違うステージだったというか、愛情のかけ方が今までとは全然違ったという。それくらい彼女の中では壮絶な日々だった。

坂口健太郎と小松菜奈が明かす試写会の感想

坂口と小松は、自身が出演する作品を先に観た記者たちに感想を尋ねた後、完成した作品を振り返った。坂口は、「自分たちは当事者として主観的に観てしまっているからこそ、観てくれた人がどう思ってくれたのかが気になりますね。さっきも2人で『色々な人にこの作品を観てもらいたいね』と話をしていたのですが、やっぱりがつっと心に刺さるストーリーじゃないですか。僕は話を知っているはずなのに、観た後にめちゃくちゃ泣いてしまって、自分でもちょっとびっくりしました」と述べた。小松も、「試写を観た後、関係者の方が『自分の家族も亡くなってしまって、その痛みがわかるからそれを思い出して…』と涙ながらに感想を伝えてくださった時があったんです。私もそのお話を聞いて泣いてしまって、お互いに声を掛け合いました。初めてご挨拶した方だったのですが、隣で一緒に寄り添って優しくなれたというか…。私も役作りで減量していたことなど、撮影中の色々な出来事を思い出しました。スタッフの方々も観終わった後に2時間くらいこの映画のことを話していて、そんな経験は今までなかったなって」と述べた。坂口は、「確かに、試写後のああいう空気感はこれまでなかったかもしれない」と続け、小松も、「現場が終わると恥ずかしさも混じって淡々とした挨拶で終わることもあると思うのですが、今回はそうじゃなく皆同じ気持ちだったのがすごく嬉しかったです」と語った。

『余命10年』の主題歌・挿入歌

主題歌:RADWIMPS『うるうびと』

主題歌はRADWIMPSの『うるうびと』。
この歌詞には映画とリンクした歌詞が多くあり、作品の深みをより感じさせる。

shiori12193
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