呪怨 黒い少女(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『呪怨 黒い少女』とは2009年に公開された日本のホラー映画作品である。同時上映は『呪怨 白い老女』。監督・脚本は安里麻里。今作では『呪怨』シリーズのメインキャラクターである伽椰子を登場させないという新たな試みが行われている。伽椰子に代わるメインキャラクターとして、この世に産まれることができなかった真っ黒な少女の霊が人々に厄災を振りまいている。終盤では、除霊を試みた真理子と真理子を騙し打ちした霊との戦いが繰り広げられている。自由を得た霊は伽椰子のように家に固執することなく歩み去っていく。

『呪怨 黒い少女』の概要

『呪怨 黒い少女』とは2009年に公開された日本のホラー映画作品である。同時上映は『呪怨 白い老女』。監督・脚本は安里麻里。
「怨みつづけて、10周年。」というキャッチコピーにもあるとおり、『呪怨』(ビデオ版)の発売から10年という記念作品となる今作は、十数名の監督の中から選ばれた2名の監督によって制作された新たな『呪怨』となっている。そのため『呪怨』シリーズのメインキャラクターである伽椰子は登場せず、俊雄がカメオ出演するにとどまっている。
伽椰子が夫に殺された怨みから霊になったのに対し、今作に登場する少女の霊は産んでもらえなかった怨みから霊になっている。双子の姉である芙季絵に吸収されて嚢腫になった妹は、産まれてこれなかったことを恨んでいた。そんな自分を除霊しようとした真理子を騙して芙季絵の方を除霊させ、少女の霊は真理子とその家族を惨殺している。
芙季絵の体の方は、母の季和子が飛び降り自殺の道連れにしてしまった。自分が殺された家に固執し、家に足を踏み入れた人間を全て呪い殺した伽椰子と異なり、拠り所である体を失くした黒い少女の霊は今作ラストで何処へともなく歩み去っている。

『呪怨 黒い少女』のあらすじ・ストーリー

徹也を襲う恐怖

東京都杉並区で松岡一家惨殺事件が発生し、松岡義之(まつおかよしゆき)と妻の真理子(まりこ)、息子の崇(たかし)が殺害された。
近隣に住む大学生の徹也(てつや)はアパートの隣人である看護師の裕子(ゆうこ)に好意を寄せていた。しかし隣りから聞こえてくる物音から、裕子には男がいるらしいと考える。思わず壁に枕を叩きつけた徹也だったが、その直後、「ドンッ!ドンッ!」という激しい音を立てて家具が揺れるほどの衝撃が徹也の部屋を襲う。
翌日遊びに来た友人2人は、実は裕子が一家惨殺事件の犯人ではないかと軽口をたたくが、徹也は裕子はそんな人間ではないと否定する。友人たちを残してアルバイトに向かう徹也だったが、入れ替わるように帰宅した裕子の部屋のドアが「ギイィー」と音を立てて開く。開いたままのドアから室内の様子を伺うと、裕子がぼんやりと立ち尽くしていた。心配して声をかける徹也の足を真っ黒な手が掴むと裕子の部屋の中へと引きずり込んでいった。
変な物音に気付いた友人たちが裕子の部屋の様子をうかがおうとすると、再び家具が揺れるほどの衝撃が徹也の部屋を襲った。
裕子はただ怯え、一点を見つめ続けるだけだった。

裕子を襲う恐怖

看護師として働く裕子は芙季絵(ふきえ)という少女の担当をしている。悪戯好きで明るく元気な芙季絵は病人には見えないが、退院の目途はたっていなかった。「分かってる。私、もうすぐ死ぬの」と言い出した芙季絵のことを担当医に報告するが、医師は芙季絵のことをよく見ておくように言うと、再検査の結果が出たから親を呼ぶように裕子に告げる。
退勤しようとしていた裕子は芙季絵の病室から「あ゛あ゛あ゛あ゛」という呻き声を聞きつけ、寝ている芙季絵の布団をめくり悲鳴を上げる。急いで同僚の看護師を伴って病室へ戻ってきたとき、そこには普段と何ら変わらぬ様子の芙季絵が眠っていた。
深夜、自宅で眠る裕子は部屋の中に響く「ドンッ!ドンッ!」という音に魘される。
翌日、裕子は芙季絵の担当から外してもらうように頼むが、芙季絵が一番懐いているのは裕子だからと断られる。芙季絵の病室へ来た裕子はカーテンの向こうに怪しい人影を見るが、カーテンをめくった先に立っていたのはシーツを被った誰かで、芙季絵がよくやる悪戯だった。安心した裕子だったが芙季絵はベッドで眠っていることに気付き後ずさる。そんな裕子にシーツを被った何かが襲い掛かった。
自宅で怯える裕子が見詰める先では、真っ黒い少女が徹也の頭を「ドンッ!ドンッ!」と壁に叩きつけていた。死んだ徹也を放り出した少女の黒い手が裕子へと伸ばされる。

綾乃に忍び寄る恐怖

芙季絵の父の横田(よこた)は部下の綾乃(あやの)にしつこく言い寄っていた。その夜もタクシーに同乗した横田が「家まで送るよ」というのを振り切って、どうにか途中で下車した綾乃は、誰かに後をつけられている気配を感じる。てっきり横田が後を追ってきたのかと声をかけるが誰も姿を現さない。突如受信音を立てた携帯を驚いて落としてしまい、拾おうとした綾乃は自分の背後に「あ゛あ゛あ゛あ゛」と呻き声をあげる謎の黒い人影を目撃する。

謎の病気になる芙季絵

雨の降る中を下校しようと校門に向かっていた少年は、教室にいる芙季絵が窓ガラスにぶつかった後、倒れてもだえ苦しむところを目撃する。
連絡を受けて小学校の保健室に駆け付けた母親の季和子(きわこ)は、保健医から「貧血を起こして倒れただけ」と説明を受けて芙季絵を連れ帰る。帰宅した家には久しぶりに夫の横田がいた。横田は「夕食は外で食べようか」と誘うが、「芙季絵は今日学校で倒れたから駄目だ」と季和子は断る。「貧血で倒れたのならステーキか焼き肉を食べに行こう」という横田と、「家で食べよう」という季和子が口論を始めた時、芙季絵が突如奇声を上げて倒れる。駆け寄った父の手を凄い力でつかみながら、芙季絵は「この手でお前は女を殺す」と告げるとそのまま失神してしまう。
芙季絵を病院に連れてきた季和子に、医師は「脳に異常はみられないので精神的な問題だろう」と告げる。家庭環境からくるストレスで芙季絵のような症状を見せる子供はいるという。
精神的な問題ということで芙季絵は催眠治療を受けることになる。時を遡っていった芙季絵の精神が産まれる前の段階まで戻ったとき、突如暴れて苦しみはじめる。そして倒れた芙季絵は「どうして私を産んでくれなかったの?」と呟いて意識を失った。
再検査の結果、芙季絵の子宮の横に嚢腫が発見される。芙季絵は双子だったのだが、母胎の中で妹を自分の一部として吸収してしまっていたのだ。そして吸収された妹は芙季絵の中で嚢腫として存在し続けていた。
季和子は妹の真理子を訪ねる。

横田を襲う恐怖

横田は綾乃の家を訪問する。その途中で通りすがりのヨシオから「まーくん見なかった?黒くて可愛いの」と尋ねられる。知らないと答えると彼は舌打ちをして立ち去っていく。ヨシオは道端に座り込む真っ白い不気味な少年に「まーくん、見つからないな。一緒に探すぞ」と話しかけながら歩いて行った。
綾乃は自宅で布を被って立ち尽くしており、明らかに様子がおかしかった。照明を点けようとした横田を突き飛ばした綾乃は、横田に馬乗りになって首を締め上げる。そして横田の手を掴みながら「この手でお前は女を殺す」と告げた。気絶した横田が意識を取り戻した時、腰のベルトが抜かれていた。ベッドの布団からはみ出しているベルトを取ろうと引っ張ったとき、布団からベルトで絞殺された綾乃の死体が現れる。
横田は綾乃の死体を山中に埋める。立ち去ろうとした横田が振り返ると、確かに埋めたはずなのに土砂は除けられ、布に包まれた遺体が現れていた。布をめくってみると綾乃は「あ゛あ゛あ゛あ゛」と呻き声をあげる。横田は再びスコップで土砂をかけはじめた。

真理子を襲う恐怖

季和子は真理子に芙季絵が催眠治療を受けていた時のビデオを見せる。真理子は「医療の専門家が見ているのだから私の出番はない」と言うが、季和子は「芙季絵の中の嚢腫は私が産んであげられなかった芙季絵の妹なの。きっとその子の呪いだから芙季絵は貴女にしか治せない」と頼み込む。真理子は優れた霊能者でもあった。
真理子は姉と共に芙季絵の入院する病院に向かうが、病室に近づくと具合を悪くし息を荒げ始めた。芙季絵の担当看護師である裕子に「大丈夫ですか?」と声をかけられると驚愕の表情を浮かべ、「今日は帰らせてもらう」と言い出す。戸惑う季和子に「また改めて3日後に来るから」と約束して帰る真理子。
帰宅した真理子は水垢離をして身を清めると、家中に御札を貼って回る。一心に祈祷を続けた真理子は、安らかに眠りにつく夫と息子を一目見てから、手印をきって病院へと向かう。
芙季絵の病室では季和子が妹を待っていた。病室に祭壇を作った真理子は、眠る芙季絵に手をかざし除霊を始める。途端に魘され始める芙季絵だったが、次第に腹部が盛り上がり顔を形作る。そして真理子がその額に独鈷を刺すと顔は消滅した。
穏やかに眠る芙季絵を優しく撫でる姉を見ながら、真理子は「産まれてこなかった子の供養をしっかりしてあげて」と告げて帰途につく。季和子は真理子に「ありがとう」と感謝の意を告げるのだった。
深夜、真理子は目を覚ました。途端に鳴った電話からは「今から行くから待っててね」と少女の声が聞こえてくる。それは芙季絵の声だった。
玄関のインターホンが鳴り、真理子は家の外に少女が立っているのを見る。振り向くと家の中には真っ白な芙季絵の霊がいた。玄関のドアが「ドンッ!ドンッ!」と激しい音を立て芙季絵が入ってくる。しかしそれはもう芙季絵ではなかった。真理子は騙されて芙季絵の体から芙季絵の方を除霊してしまっていたのだ。芙季絵の腕が真理子の腹を貫き、廊下に倒れこむ真理子。そんな真理子を階段の上から息子の崇が見下ろしていた。真理子は崇に「逃げて!」と叫ぶが、倒れた体を芙季絵に引きずられていき壁に叩きつけられてしまう。母の言葉に従って逃げる崇を追う芙季絵を、芙季絵の霊が見続けていた。そして真理子の夫の義之の悲鳴も響き渡る。

恐怖の幕を引く季和子

眠り続ける芙季絵の枕元に座る季和子は、自分の体に手を伸ばす芙季絵の霊を見る。
屋上で洗濯物を干していた季和子は、はためくシーツの向こうの人影が「お姉さん、ごめんね」と言うのを聞く。
眠る芙季絵の体を車いすに乗せて屋上に運ぶ季和子。産んであげられなかったことを恨んでいると思った季和子は「もう終わりにしましょう」と芙季絵に告げると共に屋上から飛び降りた。
まーくんを探し続けるヨシオの後ろを真っ黒な少女の霊が通り過ぎていく。

『呪怨 黒い少女』の登場人物・キャラクター

主要登場人物

芙季絵(ふきえ/演:松本花奈)

小学生。横田と季和子の娘。ある日突然、学校で倒れてしまう。その後も自宅で両親が口論を始めた時に奇声を上げて倒れてしまった。脳には異常が無かったため家庭環境からくるストレスによるものと診断されるが、検査によって体に嚢腫があることが判明する。実は双子だったのだが、母の胎内で片方を吸収してしまっていた。芙季絵の中にあるもう1つの魂は産まれることができなかったことを恨んでおり、その魂は叔母の真理子によって除霊されたかと思われたが、実は真理子は騙されて芙季絵の方を除霊してしまっていた。
芙季絵の霊は自分の体が叔母を惨殺するところを見ていることしかできなかった。体の方は母の季和子が道連れにして屋上から飛び降りた。

裕子(ゆうこ/演:加護亜依)

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