あのこは貴族(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『あのこは貴族』とは、山内マリコの小説『あのこは貴族』を原作としたヒューマンドラマ映画である。2021年2月に公開され、「富裕層」と「庶民」の鮮やかな対比が観客からの高い支持を得る。お嬢さん育ちの華子は婚活の末に理想の男性と結婚するが、嫁ぎ先からの重圧に悩む。大学進学を機に上京したが学費が続かず中退後、就職した美紀。「他力」を享受する特権階級と「自力」が前提の一般人を隔てる見えない壁。交わらないはずの「階層」を飛び超えた2人に見えてきた新しい自分。監督は、「グッド・ストライプス」の岨手由貴子。
『あのこは貴族』の概要
『あのこは貴族』とは、山内マリコの小説『あのこは貴族』を原作としたヒューマンドラマ映画である。30歳前後の2人の女性をヒロインに据え、彼女たちの視点で現代を切り取った作品となっている。1人目は、30歳が視野に入りだし、結婚に焦る良家の娘・華子。彼女は、女性にとって「結婚=幸せ」という、いまや風化したような概念を持ち、理想の結婚相手が現れるのを待ち続ける受け身な女性。そんな華子がまさかの婚約破棄に見舞われ、慣れない婚活にのめり込み奔走する過程で遭遇する試練に立ち向かい、謎と驚きに満ちた異次元の世界へと足を踏み出していく。そして、「本当の自分」とは何なのかという根本的な疑問に突き当たる。
もう1人のヒロインは、富山から慶應義塾大学への進学を果たす。憧れの東京生活を始めてまもなく、父親の失業という予期せぬ失速で、自分で学費を稼ぐはめに陥ってしまう。夜の仕事に活路を見出すも、学費滞納で中退せざるを得なかった過去を引きずる、美紀という32歳の自立した女性。そして、この2人を彩る親しい友人2人が、それぞれに彼女たちを支える重要な役目を担っている。
華子を演じるのは門脇麦。ドラマや映画などで10年以上のキャリアを誇る日本の若手女優である。2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で演じた駒は、このドラマの牽引役として重責を担っていた。本作の脚本も担当した岨手監督は、脚本執筆の段階から彼女を華子役として念頭におき、作品成功の鍵を握る俳優として大きな期待をかけていた。
華子の対極に位置づけられる美紀にはモデル・女優・デザイナーとして活躍する水原希子が選ばれた。彼女の持つ独特な存在感で、強い意志で大都会を生き抜く美紀を瑞々しく演じている。また、華子と美紀の貴重な友人役としての石橋静河、山下リオが、物語に深みと温かさを与える。
そして、華子と美紀に多大な影響を及ぼす青木幸一郎には高良健吾が扮し、2人の女性との微妙な距離感を計りにかける冷徹な青年の悲哀を等身大で表現し、役柄に真実味を与えた。
東京の松濤(しょうとう)という高級住宅街の開業医の名家に生まれ育った華子は、名門私立女子校に小学校から大学まで通い、付き合いがある友人たちも富裕層である。自分と同じ階級の人たちに囲まれ、なんの疑問も抱かず上流社会でのんびり生きてきた。そんな華子が、結婚目前に恋人に振られることで人生初の挫折を味わうことになり、運命の歯車が意外な方向へと回り出す。
そんな華子とは対照的に、地方出身の美紀は、キャバクラ時代の客に紹介されたIT企業で働くキャリアウーマンとなっている。自力で都会を生き抜いてきたサバイバーともいえる逞しさを身につけているが、心の片隅では将来への不安に怯える、どこにでもいる若い女性だ。
この2人がある男性を介して出会ってしまう。幸一郎というその男性とは、華子にとっては「婚約者」であり、美紀にとっては、大学の元級友で腐れ縁の「都合の良い交際相手」だ。お互いに適齢期という人生の方向転換を迫られるなかで、未知の世界への扉を開ける存在になろうとは思わなかったはずの華子と美紀。
今回小説の映画化という難題に取り組んだ岨手監督は、もともと山内マリコ作品のファンで、『あのこは貴族』が雑誌に連載中から映画化を希望していた。監督自身が地方出身者で、東京でキャリアを積んできた。その経験から、この小説のように「地元・東京出身者」対「地方出身者」という構図に興味を持つ。そして、自分と同じ立場の美紀に特に惹かれたという。本作は、東京の富裕層を代表するような華子や幸一郎と、都会に飲み込まれそうになりながらも自分を保ち続ける美紀を絡めることで、岨手監督の手腕を際立たせた。
一見、何不自由なく暮らしているように見える華子と幸一郎も、所詮は「籠の中の鳥」だった。先祖や親の敷いたレールの上をただ走らされているだけの「操り人形」である2人が、「家」という避けようのない宿命を負わされていることが露わになるにつれて、華子と幸一郎と観客との一体感が醸成されていく。
幸一郎は美紀と一緒の時は自分をさらけ出せるし、素のままでいられることを知っている。それでも結婚相手となると、両家の「格」と「釣り合い」が絶対条件となることも十分承知しているからこそ美紀ではなく、華子を選んだのだ。華子と美紀、幸一郎の苦悩を追体験することで、社会のなかで自分の居場所を見つけられずにいるかもしれない人たちの存在に、意識を向けさせてくれるのが本作の意義深いところなのかもしれない。
『あのこは貴族』のあらすじ・ストーリー
箱入り娘の華子は婚活中
2016年元旦。
榛原(はいばら)華子26歳。
友人の何人かは結婚・出産を経験している。華子は、自分の将来への不安と希望を切実に感じる日々を過ごしていた。今夜は榛原家が揃う毎年恒例の食事会の日。会食に遅れて独りで顔を出した華子は、この会食に婚約者を連れてくる予定だったが、直前のデートで相手に振られてしまっていた。だが、家族の立ち直りは早かった。「次を探せばいいじゃない」と慰められる。
長姉の香津子の夫の真は商社マン。息子が1人いる。離婚経験者のすぐ上の姉の麻友子は美容皮膚科医で、子どもはなし。父の宗郎が経営する病院の跡継ぎは華子にかかってくる。会食後の集合写真の後に撮影された華子ひとりの肖像写真は、今後の「お見合い写真」となる。
整形外科の開業医の娘として都内で生まれ育った華子。これまで恵まれた環境の中で生きてきた。都内有数の女子校出身で女だけの世界しか知らない。自分の身の回りにいる同じ階級の人たちとの交流が全世界というなかで抵抗なく生きていた華子は、「結婚=幸せ」という固定概念から逃れられない。華子はこれまでにもまして婚活に励まなくてはならないのだ。
父から勧められたお見合いの相手と、知り合いのネイリストから紹介された関西出身の相手とはソリがあわなかった。華子の生家は松濤(しょうとう)という都内屈指の高級住宅街にある。これまで同じ生活圏の友人たちに囲まれてきた華子にとって婚活とは、異文化との遭遇とも言える、相いれない世界に足を踏み入れた衝撃さえ感じさせた。
次に紹介された青木幸一郎は、真の会社の顧問弁護士。華子と同じ階級社会に属する良家の息子だった。ようやく出会った、同じ空気感を共有できそうな幸一郎に全てをかける決意をする。帰りのタクシーに乗り込んだ華子の口から「あの、また会えますか?また会っていただけますか?」という、切実な言葉が飛び出した。
華子は、ドイツでバイオリニストとして活躍している親友の相良逸子(さがらいつこ)と2人で、海のそばの公園にいる。逸子のタブレットでの情報によると、幸一郎は港区出身で東大の大学院卒の弁護士となっている。青木家は江戸時代から廻船問屋を営み、初代当主は海運王として君臨していたそうだ。ということは、華子や逸子たちよりも階級が上ということになる。
「学年に1人はいたでしょ?びっくりするような良家の子。ほら、青木家は政治家も出してるよ。そのうち、幸一郎さんも出馬したりして」という逸子の何気ない物言いは、華子を不安にさせた。そんな華子を横目で見ながら逸子が続ける。
「華子は絶対に東京の人じゃなきゃダメだと思ってたんだ。何て言うか、華子って松濤で生まれて、東京の外からは入ってこられないような場所で生きてきたでしょう?地方から出てきて頑張っている人とは本質的に違うんだよね。東京って棲み分けされているからね。違う階層の人とは出会わないようになってるんだよ」と締めくくる。
ここで言う「階層」とは、いわゆる「階級」と言い換えられる。人は生まれながらに自分の置かれた環境で生きる運命を背負わされている。好き嫌いに関係なく、苦もなく与えられる者と、欲しがるが手に入れられない者との間には絶対的な見えない壁・乗り越えられない壁が存在しているのだ。
恵まれた環境に生まれ、そこで生きる者たちには彼ら特有の「ステータス」や「属する社会」があり、その排他的なまでの特権意識は見えないベールで守られている。他所からはよほどの努力か幸運でも味方につけない限り、入ることはかなわない「聖域」なのだ。
無理やり自分を追い込んで続けた婚活で、相手に感じてきた「違和感」の正体が華子の目の前にさらけ出される時がきたようだ。30歳を前にしてあまりにも遅い「覚醒」と言ってもいいかもしれない。幸一郎が華子の人生に入って来た時に感じたやすらぎは、同じ階層同士だという無意識のなせるわざだろう。
華子はクリスマスの頃に青木家の軽井沢の別荘に来た。その夜。幸一郎がふいに「ねぇ。初めて会った日のこと覚えてる?俺はあの日、いい人に出会えたら結婚するつもりで会いに行ったんだけど、華子はどうなの?」と核心をついてきた。
幸一郎の突然の告白に戸惑う華子は「私もちゃんとした気持ちです」と答える。幸一郎は「じゃあ、奥さんになってくれる?」と言い、母の婚約指輪を華子の左薬指にはめてくれた。2人は、自分の立場に相応しい結婚相手に出会えた気持ちを共有する。
眠れずにいた華子は、幸一郎のスマホが光っているのに気づいた。画面に時岡美紀という女性からの「私の充電器持って帰らなかった?」というメッセージが浮かび上がる。華子はそっと洗面所へ行き、自分のスマホで幸一郎の交際相手の存在を知る。
美紀・地方出身者としての軌跡
富山。現在。時岡美紀(ときおかみき)32歳。
東京で働く美紀は、正月に開催される同窓会参加のため帰省した。2階の自分の部屋に入り、机の上に載っている「應義塾大学」入学式の写真に目をやると、当日の記憶が蘇ってきた。猛勉強の末に憧れの大学に進学を果たした美紀は、同郷の友人である平田里英と一緒に、大学の校門前での記念写真を母に撮影してもらった。
入学式後、美紀と理英が出口へと歩いていると、中庭のベンチにたむろするグループが視界に入ってきた。「あれ、内部生じゃないけ?内部生とは高校から上がってきた人たちのことや。幼稚舎からの人が一番エリートで、政治家とか、本物の金持ちやけ」と里英が教えてくれた。
美紀は「じゃ、うちらみたいに受験で入ってくる子は?」と聞き返す。「外部生や」と言い切る里英の冷めた言葉に思わずグループを見返した美紀と、彼ら内部生の視線が絡まる。次に美紀が思い浮かべたのは、大学入学直後の、学友との初めてのお茶の席での会話だった。
東京。大学1年生。
美紀と里英は2人の女子学生と、ある高級ホテルのラウンジにいる。アフタヌーンティーセットが運ばれてきた。他の2人は場慣れしている様子だったが、美紀と里英はその値段の高さに圧倒されていた。里英が「この子たち貴族」と顔を引きつらせながらつぶやいた。実家の仕送りで通学する美紀にとっては予定にない痛い出費である。
ある日の午後。その日最後の授業を終えた美紀が帰り支度をしていると、1人の男子学生が「ねぇ、今日の分、ノート取った?」と聞いてきた。美紀のノートを覗き込み、「それ、貸してくれない?コピーしたら返すから」と頼むので貸してやった。この男性こそ、美紀が憧れる大都会・東京を象徴するようになる青木幸一郎だった。入学式で見た「内部生」の中にいて、美紀と里英にじっと目をやっていた学生の1人だったのである。
入学して初めての夏の大学構内。美紀は携帯電話で母と会話中だ。失業中の父親の仕事が決まらないことを理由に、大学を辞めることを要求してきたのだ。美紀は声を荒げる。「待ってよ!どんだけ勉強して入ったかわかっとんが?大学辞めて富山帰るとかありえんから!」と言い返した。美紀の視線の先には、中庭のベンチでくつろぐ「内部生」のグループがいた。彼らを見つめながら「もういいわ。自分でなんとかするけ」と言って、美紀は電話を切った。実家からの仕送りが減り、キャバクラでバイトを始める。
華子と美紀の出会い
現在の東京。元旦。
華子は幸一郎の祖父の屋敷に招かれた。座敷の襖を開けると、青木家の一族が控えていた。祖父の青木幸太郎・父の青木謙次郎・母の青木知子そして、伯母である。代議士の伯父は欠席だ。幸一郎が「じいじ、婚約者を連れてきました」と挨拶をする。華子は和室での礼儀作法どおりに入室し、自分の席に座る。この時点で、青木一族の華子への品定めはもう始まっていた。こういう正式な席での所作がきちんとできるかどうかも、花嫁候補に対するテストのうちなのである。
知子から華子への質問が飛ぶ。息子の嫁ともなれば、厳しい目を向けるのは当然だろう。お相手の女性の教養はもちろんのこと、家系・育ちの良さ・才能など、知りたいことは山ほどある。いずれ家族となる青木家の、うわべだけの笑顔に隠された本音を嗅ぎ取ることができなければ、華子には名家の嫁は務まらない。
現在。富山。
同窓会。あとから来た里英が、端のテーブルにいる美紀を見つけ「ミキティ!」と声をかけた。里英は地元の企業に就職している。美紀は大学を中退した時に働いていたキャバクラの客から、25歳で紹介してもらったIT企業で働いていることを里英に伝えた。
東京へ帰った美紀は、シャンパン・パーティで幸一郎と顔を合わせる。そして、ステージで演奏していた逸子に「良かったら今度私の企画したパーティで演奏してもらえませんか?」と声をかけた。自分の名刺を切らしていた美紀は、通りかかった幸一郎からもらった名刺の裏に自分の名前を書いて、逸子に渡した。
美紀は10年前に幸一郎と2年ぶりに再会していた。キャバクラで働いていた時、同席になった幸一郎に気づいたのだ。「私、お客さんにノートを貸したことあるかも」と声をかけて以来、2人の交際は続いている。
松濤の華子の家。
華子が着物をたたんでいると、逸子からLINEが来た。幸一郎の名刺の画像が添付されており、「これって華子の婚約者?」と聞いてきた。名刺の裏には時岡美紀という手描きの文字がある。華子にはこの名前には見覚えがあった。胸騒ぎが華子を襲う。
日本橋の高層ビルのラウンジ。
逸子は、先日知り合った美紀を、華子同席のお茶に誘っていた。華子が来る前に「あの、実はこれ全然楽しい会じゃなくて。青木幸一郎さんが婚約してるってご存じですか?」と逸子が切り出す。幸一郎は美紀にとって付かず離れずの関係だったが、それが今何の問題となっているのかと、美紀は警戒心をあらわにした。
到着した華子を逸子から「こちらが青木幸一郎さんと婚約中の榛原華子さんです。こちらが時岡美紀さん。パーティで幸一郎さんと一緒だった方」との紹介がなされた。すると、おもむろに華子が自分のバッグから封筒を取り出してテーブルに置く。一瞬緊張が走り、美紀が逸子を見る。華子は「これ、母から。この近くで開催されている『おひな様展』のチケット」と説明する。
一気に場が和んだ。美紀は自分を取り戻し、「えっと、華子ちゃんは幸一郎さんと婚約してるんだよね?私は彼と付き合ってるわけでもないし、今後も隠れて会ったりもしないから安心して」という優しい言葉をかけてくれた。その真摯な態度に心を打たれた華子は「ごめんなさい」と素直に謝った。見も知らぬ美紀に嫌な思いをさせてしまったお詫びの気持ちが込み上げてきたのだ。
2人とのお茶が終わった美紀は、幸一郎のLINEに「もう会うのやめよう」とメールを送った。
数日後の夜。幸一郎と通い慣れた中華料理店。美紀は幸一郎への餞別として、富山の名産品をテーブルに置く。怪訝な顔をする幸一郎。
「この10年間、幸一郎が私の一番の友だちだったから。でも、私がどこで生まれたかさえ知らなかったでしょ?」と別れを切り出す。要するに、幸一郎にとって美紀は結婚相手の候補ですらない。ただの遊び相手だったという事実を突きつけたのである。
8月。華子と幸一郎の結婚式の日。集合写真を撮り終わると、厳めしい顔つきの伯父が幸一郎をテラスに誘いだす。その光景を華子は目に留める。
ある日上京してきた里英が美紀に、「一緒に起業しない?」と持ちかける。美紀が今の会社で積み上げてきたノウハウを、共同事業に生かしてもらいたいのだ。美紀は「里英がそう言ってくれるのをずっと待っていたの」と素直に喜ぶ。
幸一郎の祖父が他界し、お通夜の席で幸一郎の政界進出の話が出た。幸一郎から何も聞かされていない華子はたじろぐと同時に、疎外感をも覚える。それからの幸一郎は、伯父の秘書として選挙演説に付き添う機会が増えていく。さらに、姑の知子が華子の不妊治療を持ち出してプレッシャーをかけてくる。
華子はすれ違いの夫婦生活への疲れが溜まっていく。それを察してはいても、幸一郎には自分の抱えている苦悩などは、華子の限られた知識と経験では理解不可能だとわかっていた。年齢のわりに未熟な華子に政治家の家系に生まれた幸一郎の宿命と、それから逃れることが許されない絶望など話しても無駄だと諦めていたのだ。
美紀との付き合いでは素の自分をさらけ出せる幸一郎だったが、華子の前では理想の自分しか見せられない。結婚の前後から本音をさらけ出せない2人の間には、深い溝が横たわっていたのだ。
知子と不妊治療外来に行った帰りのタクシーの中から偶然見かけた美紀を呼び止めた華子は、彼女のアパートに招待される。こぢんまりとした部屋で美紀と過ごした華子は、1人立ちしている彼女の強さを目の当たりにした。東京という巨大な街には、自分の知らない世界が確かに存在することを頭ではなく、感覚ではっきりと知った。美紀のアパートからの帰り道。移動にはいつもタクシーを使う華子が、初めて自分の足で歩いた日となった。
華子と美紀の旅立ち
ある夏の青木家。セミが鳴いている。
幸一郎を待ち受ける将来の出馬への不安と、早く跡継ぎをと迫る青木家からのプレッシャーが華子を精神的に追い詰めていた。それとともに、幸一郎に対する配偶者としての信頼も消え失せたことで、華子は離婚を決意。その話し合いには両親を伴った。深々と頭を下げる華子の頬を知子は思い切りひっぱたく。華子を見る幸一郎の目は冷たい。両家の話し合いは後日に持ち越された。
東京。ある日の夕刻。
起業した美紀と里英が企画したイベントは、盛況に終わった。会場のテラスでくつろぐ2人には、正面にそびえる高層ビルが見えている。あの日、初めてアフタヌーンティーをしたラウンジがそこにあった。上京したての頃の苦い思い出も笑い会える2人。唯一無二の親友に出会えたことがいかに幸運だったかを胸に刻みつける。
1年後。
地方での「小さな音楽界」というイベントで、バイオリンの演奏をする逸子に付き添う華子の姿があった。開演前に逸子と公園でつかの間の余暇を楽しむ華子の耳に聞こえたのは、「華子!」という声だった。ホール正面に、離婚した幸一郎が立っていた。そういえば、ここは青木家の選挙区だったのだ。挨拶が終わり、華子は自分が逸子のマネージャーをしていることを伝える。
コンサートが始まると、華子はステージそばの階段で、幸一郎は2階のロビーでそれを聴いている。2人の視線が絡み合う。引き込まれるように幸一郎を擬視する華子。その時、ふと見せた幸一郎の笑みに微笑み返す華子の表情は、静かな自信と深い穏やかさを湛えていた。ほの暗い空間にたたずむ2人の魂の交流に寄り添うように、逸子の心地よいバイオリンの調べが響き渡っていく。
『あのこは貴族』の登場人物・キャラクター
榛原家
榛原華子(はいばらはなこ/演:門脇麦)
人が羨むような裕福な家で育った華子は、いつかは自分に相応しい相手と結婚を夢見る26歳の女性。家族との元旦の食事会に予定していた婚約者を同行することに失敗する。相手が直前になって逃げだしたのだった。家族の期待に満ちた視線に怯えながら食卓に着き、婚約者に振られたことをしぶしぶ説明すると、立ち直りの速い家族は華子にお見合いをけしかける。こうして華子の「一生に一度」の婚活が始まる。
門脇麦
アメリカ合衆国・ニューヨークに生まれ、5歳から東京で育つ。その頃からバレエを習い出し、中学まで続ける。その後、女優業に興味を抱き、高校卒業後にテレビドラマでキャリアをスタートさせる。クラシカルな上品さを湛えたルックスは、映画やドラマ、演劇に新鮮味を持ち込み、彼女にしか演じられない役柄で他の誰も真似できない演技者としての地位を築く。
テレビドラマ
『美咲ナンバーワン!!』『八重の桜』『ブラック・プレジデント』『連続テレビ小説 まれ』『女性作家ミステリーズ 美しき三つのウソ 第2話「炎」』『モンタージュ 三億円事件奇譚』『リバース』『40万キロかなたの恋』他。
映画
『リアル鬼ごっこ3』『海辺の町で』『闇金ウシジマくん Part2』『アゲイン 28年目の甲子園』『ナミヤ雑貨店の奇跡』『チワワちゃん』『さよならくちびる』など。
榛原宗郎(はいばらむねお/演:佐土井けん太)
整形外科を経営している華子の父。婚約者に振られた華子にアメリカ帰りの若い医師を紹介する。
佐土井けん太
千葉県出身。演劇の世界からテレビドラマへと進出し膨大な経歴を誇る。1997年からは映画にも出演するようになる。
テレビドラマ
『平清盛』『軍師官兵衛』『いだてん~東京オリムピック噺~』『ハゲタカ』『大岡越前3』『ごくせん』『神の雫』『きょうは会社休みます。』『3年B組金八先生』『ブラックジャックによろしく』他、多数。
映画
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!』『踊る大捜査線』『悼む人』『本能寺ホテル』など。
榛原京子(はいばらきょうこ/演:銀粉蝶)
華子の母。しっかり者で、華子に跡継ぎを生む期待をかけている。
銀粉蝶(ぎんぷんちょう)
大学卒業後に劇団入り。以後長年に渡って演劇・テレビドラマ・映画で女優として活躍。シンガーソングライターとしても知られる。
テレビドラマ
『梅ちゃん先生』『わろてんか』『花燃ゆ』『京都人の密かな楽しみ』『戦力外捜査官』『奥様は、取り扱い注意』『未満警察 ミッドナイトランナー』『世にも奇妙な物語』『ナースのお仕事』『母親失格』『科捜研の女』『ドクターX~外科医・大門未知子~』など。
映画
『東京タワー』『ハチミツとクローバー』『ふがいない僕は空を見た』『ねことじいちゃん』『哀愁しんでれら』他。
岡上香津子(おかうえかづこ/演:石橋けい)
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南極料理人(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『南極料理人』とは、西村淳の著書『面白南極料理人』『面白南極料理人 笑う食卓』を原作とした、2009年の日本映画である。海上保安庁に勤務する「西村」は、同僚スズキの代理で、南極観測隊として派遣されることになった。そこでは、様々な個性やクセを持った7人の隊員と共同生活を送らなければならない。初めは打ち解けずトラブルもある隊員たちだったが、次第に南極での生活を楽しみ始めることとなる。この映画は人との関わりを考えさせつつも、くすっと笑えるポイントが随所にちりばめられた、ヒューマンコメディ作品である。
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東京男子図鑑(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『東京男子図鑑』とは、月刊情報誌の東京カレンダーのサイト内で11回に渡り連載された小説。竹財輝之助を主演に日中共同制作のテレビドラマ化され、2019年には中国をはじめとするアジアで先行配信が行われた。日本では2020年に関西テレビ放送で放送された。慶應義塾大学へ入学することをきっかけに千葉から上京した佐東翔太(さとうしょうた)が、東京で生活しながら仕事、金、女性関係に奮闘しながら年齢を重ねていく半生を描いた物語。
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』とは東野圭吾の長編小説および、それを基に2017年に制作された日本映画。監督は廣木隆一、脚本を斉藤ひろしが手がけ、主演は山田涼介と名優・西田敏行が務めた。なんとなく悩み相談窓口を始めたナミヤ雑貨店の主・浪矢雄治は手紙のやり取りを通じ、様々な悩みを持つ人たちの人生を変えていく。雑貨店は過去と現在が繋がる不思議な場所となり、現実から逃げ続けてきた青年・矢口敦也を感化させていく。雄治と敦也の奇蹟の一夜の交流を描いた、心温まるファンタジー・ドラマである。
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VIVANT(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『VIVANT』とは、は2023年7月から同年9月までにTBS系「日曜劇場」枠で放送されたアドベンチャードラマ作品。サラリーマンの乃木憂助は、自身にかけられた誤送金の疑いを晴らすためバルカ共和国に向かう。バルカの地で乃木を巻き込んだ自爆テロ事件は、やがて暗躍する国際テロ組織、そして乃木の正体へと繋がっていく。国内外から集結した豪華俳優陣やモンゴルで撮影された大スケールの映像、そして、予想を超える展開が連続するストーリーが見どころとなっている。
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トドメの接吻(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『トドメの接物』とは、日本テレビ系で2018年に放送されたテレビドラマ。主人公の堂本旺太郎が、謎の女とキスをする度にタイムリープをする現代ファンタジーである。主演は山崎賢人、共演は門脇麦や新田真剣佑、新木優子、菅田将暉など、人気俳優が名を連ねた。タイムリープのためだけだったキスが、愛のあるものに変化していくところが見どころである。
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風間公親−教場0−(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『風間公親−教場0−』とは長岡弘樹の小説『教場シリーズ』を原作としたサスペンスドラマであり、本作の放送以前にはスペシャルドラマとして『教場』『教場II』が放送されている。 本作の主人公である風間公親(かざまきみちか)が様々な事件を通して犯人と指導していく新人刑事たちの本質を見抜いていくものであり、風間が新人刑事たちとどう向き合うかが注目となっている。 適性のない人間を容赦なく切り捨てる最恐の教官はなぜ誕生したのか、風間公親の刑事時代と過去が描かれる。
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元彼の遺言状(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『元彼の遺言状』とは、新川帆立が書いたミステリー小説であり、2022年4月にフジテレビ系で月曜日の21時から放送されたテレビドラマである。小説は2021年に第19回『このミステリーがすごい!』の大賞を受賞している。主人公は綾瀬はるか演じる剣持麗子(けんもち れいこ)。敏腕弁護士でお金に人一倍敏感。ある日元彼が奇妙な遺言状を残して亡くなった連絡が入る。その遺言状と元彼の死因について、大泉洋が演じる篠田敬太郎(しのだけいたろう)と一緒に捜査していく物語であり、痛快リーガルミステリードラマである。
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彼女(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『彼女』とは、中村珍が描く漫画『羣青』を実写化した2人の女性の逃避行を描くロードムービーである。裕福な家庭に生まれ育った自由奔放なお嬢様である永澤レイは、壮絶なDVに苦しむ篠田七恵のために彼女の夫を殺害する。居場所を失くした2人はそれぞれの罪に苦しみながらも大切な人との時間を守るために逃避行に出る。監督は廣木隆一が務め、ダブル主演である水原希子が永澤レイを、さとうほなみが篠田七恵を演じた。水原とさとうの身も心も曝け出した演技が魅力の作品である。
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オー!マイ・ボス!恋は別冊で(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』とは、2021年1月よりTBS系の「火曜ドラマ」枠で放送された連続ドラマ作品。「普通が一番」が口癖の平凡女子・鈴木奈未を上白石萌音が、御曹司のフリーカメラマン・宝来潤之介を玉森裕太が演じている。ひょんなことからファッション誌の編集部に配属され、鬼編集長の雑用係に任命された奈未。無理難題に悩まされる中、街で偶然出会った潤之介にお願いされて彼女のふりをすることに。そこから始まる恋愛模様と、仕事に恋に奮闘しながら成長していく奈未の姿をコミカルに描いたお仕事ラブコメディ。
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(民生ボーイと狂わせガール)のネタバレ解説・考察まとめ
『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』とは大根仁が監督を務め、2017年に公開された恋愛エンターテイメント映画。原作は『週刊SPA!』で2014年に短期連載、2015年に残りのエピソードを加えて単行本が発売された、渋谷直角による漫画。 奥田民生に憧れるコーロキ・ユウジはライフスタイル雑誌編集部へと異動となる。そんな中仕事で出会ったファッションプレス社員、天海あかりに出会い一目惚れし、晴れて付き合うことに。しかしあかりは男を狂わせるとんでもない魔性の女だった。
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リバーサルオーケストラ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『リバーサルオーケストラ』とは、2023年1月期の日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマである。主演は門脇麦、他主要人物として田中圭、生瀬勝久らが出演。元天才バイオリニストの谷岡初音は表舞台から去り、今は市の職員としてひっそりと暮らしていた。ある日、マエストロとして活躍中の市長の息子・常葉朝陽によって、地元のポンコツ楽団・児玉交響楽団のメンバーにさせられる。楽団を立て直すため奔走する初音と朝陽、また2人を取り巻く個性豊かな楽団メンバーが織りなす音楽エンターテインメントである。
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楽園(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『楽園』とは、瀬々敬久による2019年のサスペンス映画。 未解決の少女失踪事件が発生してから12年後、同じ場所で再び少女が失踪する。これを契機に容疑者として疑われた青年、心に傷を負う少女、限界集落に住む養蜂家の男性の人生が交錯していく。原作は吉田修一の短編集『犯罪小説集』である。主要キャストに綾野剛、杉咲花、佐藤浩市らが出演。少女失踪事件に関わりのある者たちの数年間が描かれており、人間が追い詰められていく様子に目が離せない作品である。
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水原希子とG-DRAGON破局!?二人のインスタが意味深すぎる…
2015年、かねてから交際が報じられていた女優の水原希子と韓国のラッパー・音楽プロデューサーのG-DRAGONについて破局が報道された。ふたりのInstagramには意味深な投稿がされ、それを見たファンがざわつく事態となった。
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究極の誉め言葉!ゴリラ顔の美人芸能人まとめ【水原希子や山本美月など】
水原希子や山本美月など、ゴリラ顔と称される美人芸能人をまとめました。その響きから何となくマイナスなイメージを抱きがちですが、実はゴリラ顔には美形が多いそうなんです。ファンからのポジティブな声も交え、ゴリラ顔の美人芸能人をどんどん紹介していきます!
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【剛力彩芽】雰囲気美人なだけで本当はブスな女性芸能人まとめ【水原希子】
すごく清楚で美人なイメージがあるけれど、よく見たらそうでもない(?)女性芸能人っていますよね。この記事では、そんな彼女たちについてまとめました。まぁ、「ブス」という言葉はやはり人聞きのいい言葉ではないですから、「個性的」な顔立ちとでもいっておきましょう。そんな彼女たちだって、自分の使命の舞台で輝いている姿は、十分に美しいといえるのではないでしょうか。
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絶世の美女でも不細工でもない、ちょうど良い可愛らしさが魅力的なブサカワ。女優の黒木華や門脇麦、歌手の大塚愛など、ブサカワと呼ばれるかわいい芸能人をまとめました。
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【失恋ショコラティエ】放送禁止レベル!?月9なのにエロすぎる松潤と水原希子のラブシーンまとめ
2014年に放送された松本潤主演のドラマ『失恋ショコラティエ』。月9枠での放送でありながら、そのラブシーンがエロすぎる、濃厚すぎるとして話題になりました。月9といえば若年層でも視聴できる時間帯ですが、ラブシーンがこれだけ濃密だともはや放送禁止レベルかも…。ファンからは悲鳴が聞こえてきそうですね。
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いるだけでまわりを公開処刑!?桐谷美玲・小松奈々・中条あやみ・安室奈美恵・小泉今日子・榮倉奈など小顔美女まとめ
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中国・韓国・日本の美人が大集合!2020アジアンビューティーランキング!
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有名インスタグラマー202人まとめ!水原希子やローラなど【モデル】
写真が楽しい!プライベートが垣間見えるinstagram。モデルで有名なインスタグラマーを202人まとめました!水原希子など人気の人達ばかりなのでぜひ最後までご覧ください! 水原希子は、主に日本で活動する女性ファッションモデル、女優。本名は、オードリー・希子・ダニエル。アメリカ合衆国テキサス州ダラス生まれ、兵庫県神戸市育ち。妹はモデルの水原佑果。
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水原希子がインスタにあげた「女性の股アップ写真」が物議をかもす…
2014年、モデル・女優として活躍する水原希子がInstagramにアップした画像が物議をかもした。下着をはいていると思われる、女性の股間のアップ写真だ。後に、写真は水原希子の自撮りなどではなく、Lina scheynius(リナ・シェイニウス)というアーティストの作品であることが水原希子自身から説明された。
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目次 - Contents
- 『あのこは貴族』の概要
- 『あのこは貴族』のあらすじ・ストーリー
- 箱入り娘の華子は婚活中
- 美紀・地方出身者としての軌跡
- 華子と美紀の出会い
- 華子と美紀の旅立ち
- 『あのこは貴族』の登場人物・キャラクター
- 榛原家
- 榛原華子(はいばらはなこ/演:門脇麦)
- 榛原宗郎(はいばらむねお/演:佐土井けん太)
- 榛原京子(はいばらきょうこ/演:銀粉蝶)
- 岡上香津子(おかうえかづこ/演:石橋けい)
- 榛原麻友子(はいばらまゆこ/演:篠原ゆき子)
- 岡上真(おかうえしん/演:山中崇)
- 岡上晃太(おかうえこうた/演:南出凌嘉)
- 青木家
- 青木幸一郎(あおきこういちろう/演:高良健吾)
- 青木幸太郎(あおきこうたろう/演:津嘉山正種)
- 青木知子(あおきともこ/演:高橋ひとみ)
- 青木謙次郎(あおきけんじろう/演:奥瀬繁)
- その他の人々
- 時岡美紀(ときおかみき/演:水原希子)
- 相良逸子(さがらいつこ/演:石橋静河)
- 平田理英(ひらたりえ/演:山下リオ)
- 『あのこは貴族』の用語
- 松濤(しょうとう)
- 興信所
- 雨男(あめおとこ)
- 廻船問屋(かいせんどんや)
- 『あのこは貴族』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 華子「出会えないならいないと同じだよ。ぴったりの人って、たぶん一番の高望みなんだと思う」
- 華子「あの~、また会えますか?また会っていただけますか?」
- 逸子「東京って棲み分けされてるからね。違う階層の人とは出会わないようになってるんだよ」
- 美紀「それで目的っていうか、その子と会わせてどうしたいの?」
- 美紀「だって悲しいじゃん。この10年間、幸一郎が一番の友だちだったから。私がどこで生まれたかも知らなかったでしょ?」
- 里英「独身だから子どもを憎んでると思われるの悔しいじゃん!」
- 美紀「ずっとそう言って欲しかった気がするから」
- 母「そりゃそうよ~。世の中ああいう人たちを中心に回ってるんだから。バカよね。もう少し我慢して、姑が往生するのを待てばいいのにね。あなたも多少のことは目をつぶって、うまくやりなさい」
- 幸一郎「華子にはさ、夢なんかあるの?おれはまともに家を継ぎたいだけだよ。それは夢とか展望じゃなくて。そういうふうに育ったてだけ。華子がおれと結婚したのと一緒だよ」
- 見知らぬ女の子たちに手を振る
- 『あのこは貴族』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 青じそいりのぼたもち
- 元旦なのに、セミの声
- マカロンタワーが大人気
- 伝統ある三井家のおひな様展
- お雛様はいつ片付けるの
- 美紀のアパートに行ったのは昼間だったが、華子と美紀がベランダに出ると夜
- 『あのこは貴族』の主題歌・挿入歌
- 『あのこは貴族』のメインテーマ:渡邊琢磨『Main Theme Quartet』
- 『あのこは貴族』のオリジナル・サウンドトラック