陽だまりの彼女(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『陽だまりの彼女』とは、越谷オサムによる日本の恋愛小説を原作として2013年に映画化された恋愛映画である。交通広告代理店の営業マンである奥田浩介(おくだこうすけ)が中学時代の同級生の渡来真緒(わたらいまお)に再会することからはじまり、ふたりは恋愛し結婚する。幸せな毎日を過ごしていたふたりだが、真緒に異変が現れる。そして浩介は真緒の驚くべき秘密を知るのだ。恋愛ストーリーの中にファンタジー要素が加わり、可愛らしく心温まる映画となっている。
真緒の体調が悪くなり、浩介が心配して真緒を病院に連れて行ったときに診察を担当した医師である。検査結果を見て、何も異常がないことを説明する。
『陽だまりの彼女』の用語
セットボード
浩介は真緒の会社のセットボード広告を担当することで真緒と再会し急接近する。
セットボードとは駅に掲出されている大きな広告のことである。電車を待つ人が目に付きやすい場所に大きく掲載されているため宣伝効果が高い。
江ノ電
江ノ電とは江之島電気鉄道によって1900年11月に設立された120年もの歴史ある電車である。
神奈川県の鎌倉と藤沢間を運行し、レトロな車体が魅力の電車だ。
車窓からの景色も最高で、由比ヶ浜や鎌倉の市街地を望むことができる。
浩介と真緒は中学時代、いつも江ノ電を利用しており、大人になってからはふたりで江ノ島デートをした際に乗っていた。
『陽だまりの彼女』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ジャングルジムの前で浩介が真緒にキスをするシーン
中学時代、浩介は真緒に勉強を教えているうちに、特別な存在となっていく。
ふたりで過ごす時間が多くなり、そんなある日、浩介はジャングルジムの前で突然真緒にキスをするのだ。
このキスにより、浩介が真緒に対して特別な感情があるということが確かとなる。
キスをしたあと浩介は何も言わず動揺を見せるが、その表情に初々しさを感じる。
浩介「お前がどう思おうが知らないが、昔の真緒も今の真緒も俺にとっては誰よりも大切なんだ」
浩介と真緒が江ノ島でデートをしていると、喫茶店で偶然中学時代のクラスメイトである潮田(しおだ)に出会う。潮田は中学時代に真緒をいじめていた女子生徒だった。
潮田は浩介に気づき話しかけてくるが、真緒には気が付かない。そして昔の真緒の悪口をいいはじめるのだ。
浩介と真緒は何も言わず店を出ようとする。浩介が真緒の名前を呼ぶと、潮田は真緒に気が付きさらにひどい言葉をあびせてきた。
そこで浩介は冷静な態度で「お前がどう思おうが知らないが、昔の真緒も今の真緒も俺にとっては誰よりも大切なんだ」と潮田に言った。そしてふたりは店を出ていくというシーンだ。
真緒だけでなくどんな女性でも、こんなことを言われるとキュンとくる言葉である。
真緒がデートで待ち合わせをしている浩介を待つシーン
ふたりの交際がスタートし、浩介が仕事を終えて待ち合わせ場所に行く。
すると真緒がCDショップで音楽を聞きながらノリノリになっているというシーンだ。
ここで映画のテーマソングである『素敵じゃないか』が流れるのだが、この音楽とのコラボによりふたりが幸せの絶頂にいることがより伝わってくる。
また、音楽に合わせてリズムをとる真緒がとても可愛らしく、つい笑顔になってしまうようなシーンである。
浩介「お前ブライアン喰っただろ」
真緒がいなくなり、真緒の驚くべき秘密を知った浩介は真緒を探す。そして真緒を見つけると、浩介は真緒に「お前ブライアン喰っただろ」というシーンだ。
もうすぐ真緒が消えてしまい、自分の中の真緒の記憶まで消えてしまうという辛いときに、明るく真緒に話しかけるところが浩介の優しさである。
さらに真緒も、自分の秘密を浩介に知られたにも関わらず普通に返しているところから、ふたりの愛情の深さを感じることができるシーンだ。
真緒「生まれ変わっても、わたし、浩介を見つけられそうな気がする」
自転車の2人乗りをしたり思い出の中学校へ行ったりと残された時間を楽しく過ごした2人は、最後に中学時代と同じくジャングルジムの前でキスをするというシーンがある。
そこで真緒は「生まれ変わっても、わたし、浩介を見つけられそうな気がする」と言うのだ。たとえ消えてしまっても、また生まれ変わり浩介のもとに行くという真緒の強い思いが伝わるセリフだが、切なさも感じるシーンである。
『陽だまりの彼女』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ロケ地の江ノ島にファンが殺到
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目次 - Contents
- 『陽だまりの彼女』の概要
- 『陽だまりの彼女』のあらすじ・ストーリー
- 浩介と真緒の10年ぶりの再会
- 幸せな結婚生活のスタート
- 真緒に起こりはじめる異変
- 姿を消す真緒
- 真緒の秘密
- 真緒と浩介が再会
- 『陽だまりの彼女』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 奥田浩介(おくだこうすけ/演:松本潤)
- 渡来真緒(わたらいまお/演:上野樹里)
- 中学時代の奥田浩介(演:北村匠海)
- 中学時代の渡来真緒(演:葵わかな)
- 職場関係者
- 新藤春樹(しんどうはるき/演:玉山鉄二)
- 田中進(たなかすすむ/演:大倉孝二)
- 峯岸ゆり(みねぎしゆり/演:谷村美月)
- 杉原部長(すぎはら/演:小籔千豊)
- 梶原玲子(かじわられいこ/演:とよた真帆)
- 浩介の家族
- 奥田翔太(おくだしょうた/演:菅田将暉)
- 奥田祥江(おくださちえ/演:西田尚美)
- 真緒の家族
- 渡来幸三(わたらいこうぞう/演:塩見三省)
- 渡来真由子(わたらいまゆこ/演:木内みどり)
- その他の登場人物
- 大下(おおしも/演:夏木マリ)
- 平岩夫妻(ひらいわ/演:駿河太郎・安藤玉恵)
- 潮田(しおだ/演:森桃子)
- 区役所職員(演:田中要次)
- 南藤沢中学校教師(演:野間口徹)
- 医師(演:古舘寛治)
- 『陽だまりの彼女』の用語
- セットボード
- 江ノ電
- 『陽だまりの彼女』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ジャングルジムの前で浩介が真緒にキスをするシーン
- 浩介「お前がどう思おうが知らないが、昔の真緒も今の真緒も俺にとっては誰よりも大切なんだ」
- 真緒がデートで待ち合わせをしている浩介を待つシーン
- 浩介「お前ブライアン喰っただろ」
- 真緒「生まれ変わっても、わたし、浩介を見つけられそうな気がする」
- 『陽だまりの彼女』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ロケ地の江ノ島にファンが殺到
- 中学時代の浩介と真緒の役作りを徹底
- 男子にこそ見てもらいたい映画
- 『陽だまりの彼女』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:山下達郎『光と君へのレクイエム』
- 主題歌:ザ・ビーチ・ボーイズの『素敵じゃないか』